JPH06223382A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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Publication number
JPH06223382A
JPH06223382A JP5027106A JP2710693A JPH06223382A JP H06223382 A JPH06223382 A JP H06223382A JP 5027106 A JP5027106 A JP 5027106A JP 2710693 A JP2710693 A JP 2710693A JP H06223382 A JPH06223382 A JP H06223382A
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JP
Japan
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prism
optical system
base
pickup device
moving
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JP5027106A
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English (en)
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Hideo Inuzuka
英雄 犬塚
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、チルトサーボ機構にて移動
光学系11の偏向プリズム13を傾けた場合であっても
対物レンズ14の光軸の傾きと差が生じないようにした
光ピックアップ装置を得ることにある。 【構成】 情報記録ディスクに光ビームを照射する移動
光学系11に、光ビームを情報記録ディスクに集光する
ための対物レンズ14を搭載したアクチュエータ基台
と、固定光学系の光源からの光ビームを情報記録ディス
ク方向に偏向するための偏向プリズムを搭載したプリズ
ム基台と、対物レンズの光軸が情報記録ディスクに対し
直交するようにアクチュエータ基台を駆動し偏向プリズ
ムの反射光が対物レンズの光軸と平行になるようにプリ
ズム基台を駆動するためのチルトサーボ機構とを設けた
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録ディスクに光
ビームを照射する移動光学系と、この移動光学系に前記
光ビームを供給すると共に前記移動光学系からの反射光
を検出する固定光学系とからなる光ピックアップ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ディスクや光磁気ディスク
にデータを記録再生するための光ピックアップ装置の移
動量を軽減するために、光ビームを情報記録ディスクに
集束する対物レンズを搭載した移動光学系を、それ以外
の光学系要素からなる固定光学系から分離して、その分
離した移動光学系のみを移動させるようにした、いわゆ
る分離光学系型の光ピックアップ装置が実用されてい
る。
【0003】この分離光学系型の光ピックアップ装置
は、光ディスクの記録領域をアクセスするために移動す
る移動光学系の重量が小さいので、高速に移動すること
ができ、高速なデータアクセスが可能となる。
【0004】図13はそのような分離光学系型光ピック
アップ装置の移動光学系11を示すもので、移動光学系
11はキャリッジ12に偏向プリズム13および対物レ
ンズ14を搭載して情報記録ディスク15の半径方向に
移動する。
【0005】ところで、情報記録ディスク15に、たと
えば経時変化などに起因する反りがあった場合、移動光
学系11から発せられる情報読取用の光ビームの照射位
置によっては、光ビームの光軸に対して情報記録ディス
ク15の情報記録面が傾くことになる。これにより、情
報記録ディスク15上の隣接する記録トラックとのトラ
ックピッチが等価的に狭くなるので、情報記録ディスク
15の情報記録面上のビームスポット径を一定とすれ
ば、隣接する記録トラックのピット情報の影響を受け易
くなって、クロストークの増大を招くことになる。
【0006】このクロストークの影響は、情報記録ディ
スク15から再生された信号にノイズ成分として現れ、
再生信号の劣化を来すことになる。この様な性能劣化を
改善するために、情報記録ディスク15の傾きを検出し
光ビームの光軸が情報記録ディスク15の情報記録面に
対して常に垂直になるように光ピックアップの傾きを調
整する、いわゆるチルトサーボ機構が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、チルトサー
ボ機構にて、入射光に対して移動光学系11の偏向プリ
ズム13を角度θだけ傾けると、図14に示すように、
偏向プリズム13で反射された光軸は2θ傾くことにな
る。したがって、対物レンズ14の光軸の傾きと差が生
じ、軸外光が入射することになる。その結果、移動光学
系11より発せられる光の強度低下および体面収差の増
加を来すことになる。
【0008】そこで、固定光学系および移動光学系を含
むシャーシ全体を傾けることも考えられるが、シャーシ
には他のユニット、例えば磁気ヘッドやスピンドルモー
タなどが実装されることが多く技術的に困難である。
【0009】本発明の目的は、チルトサーボ機構にて移
動光学系11の偏向プリズム13を傾けた場合であって
も対物レンズ14の光軸の傾きと差が生じないように
し、情報記録ディスク15への記録再生特性の劣化を防
止できるようにした光ピックアップ装置を得ることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
装置は、情報記録ディスクに光ビームを照射する移動光
学系と、この移動光学系に光ビームを供給すると共に移
動光学系からの反射光を検出する固定光学系とからなる
光ピックアップ装置であって、移動光学系に、光ビーム
を情報記録ディスクに集光するための対物レンズを搭載
したアクチュエータ基台と、固定光学系の光源からの光
ビームを情報記録ディスク方向に反射するための偏向プ
リズムを搭載したプリズム基台と、対物レンズの光軸が
情報記録ディスクに対し直交するようにアクチュエータ
基台を駆動し偏向プリズムの反射光が対物レンズの光軸
と平行になるようにプリズム基台を駆動するためのチル
トサーボ機構とを設けたことを特徴としている。
【0011】そして、チルトサーボ機構におけるプリズ
ム基台の駆動のための回転軸は、その軸心に固定光学系
から入射する光ビームの光軸が偏向プリズムによって反
射する反射点を含むようにすると共に、アクチュエータ
基台の駆動のための回転軸と軸心が同軸上になるように
している。
【0012】また、アクチュエータ基台とプリズム基台
とを駆動するためのチルトサーボ機構は、アクチュエー
タ基台の回転角とプリズム基台の回転角とを2対1の関
係で駆動するようにし、具体的には、駆動歯車と従動歯
車とのギヤ比がアクチュエータ基台は1対1でありプリ
ズム基台1対2であるように構成している。
【0013】そして、アクチュエータ基台とプリズム基
台との光軸ずれの補正は、移動光学系を移動させるシー
クモータを駆動して行うか、固定光学系からの光ビーム
を移動光学系の偏向プリズムに平行移動して入射するよ
うにして行うようにしている。
【0014】
【作用】本発明の光ピックアップ装置では、対物レンズ
の光軸が情報記録ディスクに対し直交するようにアクチ
ュエータ基台を駆動し偏向プリズムの反射光が対物レン
ズの光軸と平行になるようにプリズム基台を駆動する。
そして、アクチュエータ基台の回転角とプリズム基台の
回転角とを2対1の関係で駆動するので、いずれの基台
の光軸も情報記録ディスクの記録情報面に垂直になる。
この際に生じるアクチュエータ基台とプリズム基台との
光軸ずれは、移動光学系を移動させるシークモータを駆
動し、あるいは、固定光学系からの光ビームを移動光学
系の偏向プリズムに平行移動して入射するようにして補
正を行う。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。図1
は、本発明の光ピックアップ装置における移動光学系1
1の斜視図である。キャリッジ12には一対のアーム1
6が設けられ、アーム16には回転軸17が設けられて
いる。この回転軸17を軸心として回動自在にプリズム
基台18が取り付けられている。回転軸17は固定光学
系からの光ビームの光軸に対して直交するようになって
いる。
【0016】プリズム基台18内部には偏向プリズム1
3が内蔵されており、固定光学系からの光ビームが情報
記録ディスク15の記録情報面に垂直に入るように、ほ
ぼ直角にその向きを変えている。
【0017】一方、プリズム基台18の上部にはアクチ
ュエータ基台19が設けられており、このアクチュエー
タ基台19もプリズム基台18と同一方向に回転自在と
なっている。このアクチュエータ基台19には、情報記
録ディスク15に光ビームを集束して照射するための対
物レンズ14が設けられ、この対物レンズ14は情報記
録ディスク15に対して、フォーカシングおよびトラッ
キングが可能となっている。
【0018】また、プリズム基台18およびアクチュエ
ータ基台19は、歯車は故20を介してモータ21で駆
動されるようになっており、後述するようにこの歯車箱
20のギヤ比を変えることによって、プリズム基台18
とアクチュエータ基台19はそれぞれ回動することにな
る。
【0019】したがって、プリズム基台18の偏向プリ
ズム13とアクチュエータ基台19の対物レンズ14
は、それぞれ別の回動角で動作することが可能となって
いる。
【0020】図2、図3および図4は、偏向プリズム1
3と対物レンズ14との情報記録ディスク15の傾きに
対する動きを示すものである。
【0021】図2は、プリズム基台18の回転軸17と
アクチュエータ基台19の回転軸とが同じ回動支点17
Aであり、その回動支点17Aが偏向プリズム14より
下方にある場合を示している。また、プリズム基台18
は角度θ回動し、アクチュエータ基台19は角度2θ回
動するようにしている。この回動角度は、後述するよう
に歯車箱20のギヤ比で調整される。
【0022】この実施例の場合は、情報記録ディスク1
5の傾きに対応して、対物レンズ14が回動支点17A
を中心に角度θ傾き、対物レンズ14の光軸が情報記録
ディスク15に対し、ほぼ直交する位置関係になる。一
方、偏向プリズム13もその反射光が対物レンズ14の
光軸とほぼ平行になる位置関係となる。したがって、対
物レンズ14の光軸に偏向プリズム13の反射光が位置
することになるので、光軸の傾きはなくなるが、図2か
らも分かるように光軸ずれ22が生じる。この光軸ずれ
22は後述するように後に補正される。
【0023】次に図3は、プリズム基台18の回転軸1
7とアクチュエータ基台19の回転軸とが異なる場合を
示している。回動支点17Aはプリズム基台18の回転
軸17であり、回動支点17Bはアクチュエータ基台1
9の回転軸である。プリズム基台18の回動支点17A
は、その軸心に固定光学系から入射する光ビームの光軸
が偏向プリズム13によって反射する反射点を含む軸線
としている。したがって、偏向プリズム13の有効面積
は最も小さくて済む。
【0024】この実施例の場合も、プリズム基台18は
角度θ回動し、アクチュエータ基台19は角度2θ回動
する。この回動角度は、後述するように歯車箱20のギ
ヤ比で調整される。
【0025】また、図3からも分かるように、対物レン
ズ14の光軸と偏向プリズム13の反射光の光軸は平行
であり、光軸の傾きはないが、図2の実施例の場合と同
様に、光軸ずれ22が生じる。この光軸ずれ22の補正
は、図2の実施例の場合と同様行われる。
【0026】一方、図4は、プリズム基台18の回転軸
17とアクチュエータ基台19の回転軸とが同じ回動支
点17Aであり、その回動支点17Aは、その軸心に固
定光学系から入射する光ビームの光軸が偏向プリズム1
3によって反射する反射点を含む軸線としている。した
がって、図3の場合と同様に、偏向プリズム13の有効
面積は最も小さくて済む。また、プリズム基台18は角
度θ回動し、アクチュエータ基台19は角度2θ回動
し、その回動角度は、後述するように歯車箱20のギヤ
比で調整される。
【0027】この実施例の場合は、対物レンズ14の光
軸と偏向プリズム13の反射光の光軸とは同一であり、
光軸の傾きはなく、また、光軸ずれもない。したがっ
て、この実施例の場合が理想的といえる。
【0028】図5は、図4に示した実施例の場合の歯車
箱20のギヤ比の説明図である。偏向プリズム13を回
動するためのプリズム基台18の軸端には従動大歯車2
3が取り付けられ、対物レンズ14を回動するためのア
クチュエータ基台19には従動小歯車24が取り付けら
れる。これら従動歯車23,24を駆動する駆動歯車
は、モータ21に設けられた駆動小歯車25が従動大歯
車23と噛み合い、駆動大歯車26が従動小歯車23と
噛み合うように構成される。すなわち、対物レンズ14
と偏向プリズム13との回転角の関係を2対1とするた
めに、駆動小歯車25と従動大歯車23とのギヤ比は1
対2とし、駆動大歯車26と従動小歯車23とのギヤ比
は1対1とする。
【0029】したがって、モータ10により同軸上に固
定された駆動歯車25,26が回転すれば、同一の軸心
上に設けられたそれぞれの従動歯車23,24を同時に
別々の回転角で独立的に動作させることができる。
【0030】次に、前述した光軸ずれの補正について説
明する。光軸ずれの補正の説明にあたり、まず、移動光
学系11の構成対物レンズ14をトラック方向フォーカ
ス方向に制御する機構、およびプリズム基台18とアク
チュエータ基台19を回動させる機構を説明する。
【0031】図6および図7は、対物レンズ14の移動
機構の一例を示している。
【0032】図において、対物レンズ14には、リング
状のホルダ31が取り付けられており、このホルダ31
は、対物レンズホルダ32に形成されている孔27の上
端部に固定されている。また、対物レンズホルダ32に
は、2組の平行板ばね33,34,35,36の一端が
固定されており、この平行板ばね33,34,35,3
6の他端は、ピンサポータ37に固定されている。
【0033】このピンサポータ37は、その回転中心の
上端部および下端部にピン38およびピン39が設けら
れており、ピン39は、ハウジング40に取り付けられ
た軸受け部材41に挿入されている。また、ピン38
は、保持部材42に取り付けられている軸受け部材43
に挿入されている。
【0034】保持部材42は、ハウジング40から立ち
上げられた支持部材44に固定されており、したがっ
て、対物レンズホルダ32は、ピンサポータ37のピン
38,39を中心にして、ハウジング40に対して図6
のトラッキング方向に回動自在に取り付けられている。
【0035】ハウジング40には、対物レンズホルダ3
2をはさんで、略コの字状のヨーク部材45,46、お
よび、このヨーク部材45,46の一方の立ち上り部に
磁気的に吸着している永久磁石47,48からなる磁気
回路部材49,50が設けられており、この磁気回路部
材49,50の磁気ギャップに鎖交する駆動電流を印加
するためのフォーカスコイル51が、対物レンズホルダ
32の側面に設けられている。また、このフォーカスコ
イル51の表面には、平面状に巻回されているトラック
コイル52,53,54,55が取り付けられている。
【0036】また、ハウジング40の底面には、光束を
通過させるための孔56が穿設されている。また、ピン
サポータ37の一方の側端部には、発光素子57が取り
付けられており、この発光素子57の発光部には、筒状
のアパーチャ部材58が設けられている。また、発光素
子57の検出光を受光する受光素子59が、ハウジング
40に設けられている。
【0037】したがって、フォーカスコイル51に駆動
電流を印加すると、その駆動電流の大きさと方向に応じ
た力がフォーカスコイル51に作用し、これにより、対
物レンズホルダ32にフォーカス方向への力が作用し
て、板ばね33,34,35,36が変形する。
【0038】それにより、対物レンズホルダ32は、変
形した板ばね33,34,35,36の復帰力と、フォ
ーカスコイル51に作用する力がつりあう態様に板ばね
33,34,35,36が変形した状態で支持され、こ
れにより、対物レンズホルダ32が図6のフォーカス方
向に移動する。
【0039】また、トラックコイル52,53,54,
55に駆動電流を印加すると、トラックコイル52,5
3,54,55には、トラック方向の力が作用する。こ
れにより、対物レンズホルダ32にトラック方向の力が
作用して、その作用する方向にピンサポータ37が図6
のトラッキング方向に回動する。
【0040】このようにして、フォーカスコイル51お
よびトラックコイル52〜55に駆動電流を印加するこ
とで、対物レンズホルダ32をフォーカス方向およびト
ラック方向に制御することができる。
【0041】また、図8に示すように、対物レンズホル
ダ32をトラッキング方向に移動すると、それに伴い、
アパーチャ部材58から出力されて受光素子59の2つ
の受光面59a,59bで受光されるスポットの位置
が、その移動した方向に移動するので、この受光素子5
9の2つの受光面59a,59bからそれぞれ出力され
る受光信号の差に基づいて、対物レンズホルダ32のト
ラッキング方向の移動量を検出することができる。
【0042】次に、図9は光ディスク駆動装置の制御系
を示している。受光素子28,29は固定光学系に設置
され、移動光学系11からの反射光を受光するもので、
受光素子28はトラッキング方向の制御にも用いられ、
受光素子29はフォーカス方向の制御にも用いられる。
【0043】すなわち、受光素子28の受光面28aか
ら出力される受光信号Paは、減算器61のプラス側入
力端および加算器62の入力端に加えられており、受光
素子28の受光面28bから出力される受光信号Pb
は、減算器61のマイナス側入力端および加算器62の
入力端に加えられている。一方、受光素子29の受光面
29aから出力される受光信号Pcは、減算器63のプ
ラス側入力端および加算器62の入力端に加えられてお
り、受光素子29の受光面29bから出力される受光信
号Pdは、減算器63のマイナス側入力端および加算器
62の入力端に加えられている。
【0044】減算器61の出力信号ETはトラッキング
方向の制御に用いられ、減算器63の出力信号EFはフ
ォーカス方向の制御に用いられる。そして、加算器62
の出力信号RFは再生信号として用いられる。
【0045】すなわち、減算器61は、受光信号Paか
ら受光信号Pbを減算するものであり、その減算結果
は、トラッキング誤差信号ETとしてトラッキングサー
ボ制御部65に加えられている。
【0046】このトラッキングサーボ制御部65は、入
力したトラッキング誤差信号ETに基づいて、トラッキ
ング誤差を0に変化させるトラッキング制御信号STを
形成するものであり、そのトラッキング制御信号ST
は、トラッキングコイル駆動部68に入力される。
【0047】トラッキングコイル駆動部68では、入力
したトラッキング制御信号STに基づき、対物レンズ移
動機構のトラックコイル52〜55に駆動電流を供給す
るものである。このようにしてトラッキング方向の制御
が行われる。
【0048】次に、減算器63は、受光信号Pcから受
光信号Pdを減算するものであり、その減算結果は、フ
ォーカシング誤差信号EFとしてフォーカシングサーボ
制御部66に加えられている。
【0049】フォーカシングサーボ制御部66は、入力
したフォーカシング誤差信号ETに基づいて、フォーカ
シング誤差を0に変化させるフォーカシング制御信号S
Fを形成するものであり、このフォーカシング制御信号
SFは、フォーカシングコイル駆動部69に入力され
る。
【0050】フォーカシングコイル駆動部69では、入
力したフォーカシング制御信号SFに基づき、対物レン
ズ移動機構のフォーカスコイル51に駆動電流を供給す
るものである。このようにして、フォーカス方向の制御
が行われる。
【0051】また、加算器62は、受光信号Pa,P
b,Pc,Pdの総和を演算するものであり、その演算
結果は、再生信号RFとして信号再生部67に入力され
る。
【0052】信号再生部67では、入力した再生信号R
Fに基づいて、光ディスク13に記録されているデータ
を再生し、その再生データは、復号器70に入力され
る。
【0053】復号器70は、入力する再生データに付加
されている誤り訂正符号を用いて、再生データに含まれ
ている誤りを検出して訂正するものであり、その出力デ
ータは、再生データとして制御部71に加えられてい
る。
【0054】符号器72は、制御部71から出力される
記録データに、所定の誤り訂正符号を付加するものであ
り、その出力データは、記録信号として記録制御部73
に加えられている。記録制御部73は、入力した記録信
号に対応して、半導体レーザ素子200の出力レベルを
制御するものである。これにより、記録データに対応し
て半導体レーザ素子20の出力レベルが変化し、記録デ
ータに対応した記録情報が光ディスク13の記録トラッ
クに記録される。
【0055】一方、受光素子30は情報記録ディスク1
5の傾きを検出するものであり、情報記録ディスク15
からの反射光を受光して、プリズム基台18とアクチュ
エータ基台19とを回動させるモータ10の制御に用い
られる。
【0056】すなわち、受光素子30の受光面30aか
ら出力される受光信号Peは、減算器64のプラス側入
力端に加えられており、受光素子30の受光面30bか
ら出力される受光信号Pfは、減算器64のマイナス側
入力端に加えられている。
【0057】減算器64は、受光信号Peから受光信号
Pfを減算するものであり、その減算結果は、ディスク
傾き信号ESとしてチルトサーボ制御部100に加えら
れている。
【0058】チルトサーボ制御部100は入力したディ
スク傾き信号ESに基づいて、対物レンズ14の光軸と
情報記録ディスク15のディスク面とがほぼ垂直になる
ように、ディスク傾き信号ESが0になるようなチルト
制御信号SSを算出する。このチルト制御信号はモータ
10に入力され、プリズム基台18およびアクチュエー
タ基台19が回動制御される。
【0059】また、ディスク傾き信号ESはシークモー
タ制御部75に入力されており、後述するように、対物
レンズ14の光軸と偏光プリズム13の反射光の光軸と
の光軸ずれ22を補正する。
【0060】次に、位置検出器74は、シーク機構によ
り移動される移動光学系11の位置を検出するものであ
り、その検出信号は、位置検出信号SPとしてシークモ
ータ制御部75に加えられている。
【0061】受光素子59の受光面59aから出力され
る受光信号Pgは、減算器76のプラス側入力端に加え
られており、受光素子59の受光面59bから出力され
る受光信号Phは、減算器76のマイナス側入力端に加
えられている。
【0062】減算器76は、受光信号Pgから受光信号
Phを減算するものであり、その減算結果は、移動誤差
信号EKとしてシークモータ制御部75に加えられてい
る。
【0063】シークモータ制御部75は、位置検出信号
SPの値が、制御部71から指令された目標位置に対応
する値になるように、シーク機構17の駆動源であるシ
ークモータ77を駆動するものである。また、シークモ
ータ制御部75は、移動誤差信号EKの値が所定の範囲
を超えたときには、その符号に対応した方向に、その移
動誤差信号EKに対応した距離だけシーク機構17が移
動するように、シークモータ77を駆動する。
【0064】速度検出器78は、スピンドルモータ10
の回転速度を検出するものであり、その検出信号は、速
度検出信号SVとしてスピンドルモータ制御部79に加
えられている。
【0065】スピンドルモータ制御部79は、速度検出
信号SVの値が、制御部71から指令された目標速度に
対応する値になるように、スピンドルモータ10を駆動
するものである。
【0066】また、ホストインタフェース回路は、この
光ディスク駆動装置を外部記憶装置として用いるホスト
装置との間で、種々のデータをやりとりするためのもの
である。
【0067】以上の構成で、光ディスク駆動装置に情報
記録ディスク15が装着されると、スピンドルモータ制
御部79によりスピンドルモータ110が所定の回転速
度で回転され、光ピックアップ装置による情報記録ディ
スク15へのデータ記録/再生動作が可能になる。
【0068】そして、シーク機構により移動光学系11
を所定の初期位置に移動した状態で、半導体レーザ素子
を再生レベルで駆動すると、情報記録ディスク15の記
録面からの反射光が得られ、制御部71は、フォーカシ
ングサーボ制御部66の動作を開始させる。これによ
り、フォーカシングサーボ制御部66によるフォーカシ
ングサーボ制御動作が行われて対物レンズ14の焦点位
置が情報記録ディスク15の記録面に一致するように制
御される。
【0069】このフォーカシングサーボ制御部66の制
御がロック状態になると、制御部71は、トラッキング
サーボ制御部65の動作を開始させ、これにより、トラ
ッキングサーボ制御部65によるトラッキングサーボ制
御動作が行われて、レーザビームが記録トラックを追従
する。
【0070】また、トラッキングサーボ制御部65によ
り対物レンズ移動機構がトラッキング方向に移動したと
き、その移動量が所定値よりも大きくなると、このとき
には、受光素子59の2つの受光面59a,59bから
出力される受光信号Pgおよび受光信号Phの差が大き
くなり、減算器76から出力される移動誤差信号EKの
大きさが増大する。そして、その移動誤差信号EKの値
が、所定範囲を超えると、シークモータ制御部75は、
その移動誤差信号EKの値に応じて、シークモータ77
を移動させる。その結果、対物レンズ14と偏向プリズ
ム13によって反射された平行光との光軸ずれが解消さ
れる。
【0071】また、チルトサーボ制御により発生する光
軸ずれは、ディスク傾き信号ESをシークモータ制御部
75に入力し、移動誤差信号EKとシークモータ制御部
75内の比較器として管理される対物レンズ14のノミ
ナル信号とを比較器にDC的なオフセットとして与える
ことで補正する。すなわち、図2、図3の矢印a方向に
対物レンズ14の光軸を移動することで目的が達成され
る。
【0072】図10は、チルトサーボ制御により発生す
る光軸ずれの別の補正の仕方を示すものである。入射光
軸をディスク傾き信号ESと連動させて平行移動するよ
うにしたものである。光軸の移動手段は、移動光学系お
よび固定光学系が相対的に平行移動できるものであれば
何でも良い。
【0073】図11は、その具体例であり、チルトサー
ボ制御と連動して透明基板81が回動するようになって
いる。透明基板81はガラスやプラスチック等の平行平
板であり、入射光に対して傾くと、屈折の影響で光束が
平行移動することを利用している。回動の仕方は、前述
の対物レンズ14の移動と、同様な制御で行うことがで
きる。
【0074】また、透明基板81の取付場所は、固定光
学系の出射部から偏向プリズム13までの位置であれば
どこに設置しても良い。図12に示すように固定光学系
の出射部あるいは移動光学系11の入射部に設ける場合
は、防塵パット82と共に防塵用カバーガラスを兼ねて
設ける。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、対
物レンズの光軸が情報記録ディスクに対し直交するよう
にアクチュエータ基台を駆動し、偏向プリズムの反射光
が対物レンズの光軸と平行になるようにプリズム基台を
駆動するようにしたので、偏向プリズム13の光軸と対
物レンズ14の光軸との傾きに差が生じない。これによ
り、記録再生特性の劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における移動光学系の斜視
図。
【図2】本発明の第1の実施例によるチルトサーボ制御
の説明図。
【図3】本発明の第2の実施例によるチルトサーボ制御
の説明図。
【図4】本発明の第3の実施例によるチルトサーボ制御
の説明図。
【図5】本発明の一実施例におけるチルトサーボ機構の
説明図。
【図6】本発明の一実施例における対物レンズ移動機構
の詳細斜視図。
【図7】本発明の一実施例における対物レンズ移動機構
の断面図。
【図8】本発明のフォーカス方向移動量検出機構の説明
図。
【図9】本発明の光ディスク駆動装置の制御系のブロッ
ク構成図。
【図10】本発明における光軸ずれ補正の概念説明図。
【図11】本発明の一実施例における光軸ずれ補正の説
明図。
【図12】本発明の他の一実施例における光軸ずれ補正
の説明図。
【図13】従来例における移動光学系の斜視図。
【図14】従来例におけるチルトサーボ制御の説明図。
【符号の説明】
11 移動光学系 12 キャリッジ 13 偏向プリズム 14対物レンズ 15 情報記録ディスク 16 アーム 17 回転軸 18 プリズム基台 19 アクチュエータ基台 20 歯車箱 21 モータ 22 光軸ずれ 23 従動大歯車 24 従動小歯車 25 駆動小歯車 26 駆動大歯車 27 孔 28,29,30 受光素子 31 ホルダ 32 対物レンズホルダ 33,34,35,36 平行板バネ 37 ピンサポータ 38,39 ピン 40 ハウジング 41,43 軸受け部材 42 保持部材 44 支持部材 45,46 ヨーク部材 47,48 永久磁石 49,50 磁気回路部材 51 フォーカスコイル 52,53,54,55 トラックコイル 56 孔 57 発光素子 58 アパーチャ部材 59 受光素子 61,63,64 減算器 62 加算器 65 トラッキングサーボ制御部 66 フォーカシングサーボ制御部 67 信号再生部 68 トラッキングコイル駆動部 69 フォーカシングコイル駆動部 70 復号器 71 制御部 72 符号器 73 記録制御部 74 位置検出器 75 シークモータ制御部 76 減算器 77 シークモータ 78 速度検出部 79 スピンドルモータ制御部 80 ホストインターフェース 81 透明基板 82 防塵パット 100 チルトサーボ制御部 110 スピンドルモータ 200 LD

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録ディスクに光ビームを照射する
    移動光学系と、この移動光学系に前記光ビームを供給す
    ると共に前記移動光学系からの反射光を検出する固定光
    学系とからなる光ピックアップ装置において、前記移動
    光学系に、前記光ビームを前記情報記録ディスクに集光
    するための対物レンズを搭載したアクチュエータ基台
    と、前記固定光学系の光源からの前記光ビームを前記情
    報記録ディスク方向に反射するための偏向プリズムを搭
    載したプリズム基台と、前記対物レンズの光軸が前記情
    報記録ディスクに対し直交するように前記アクチュエー
    タ基台を駆動し前記偏向プリズムの反射光が前記対物レ
    ンズの光軸と平行になるように前記プリズム基台を駆動
    するためのチルトサーボ機構とを設けたことを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記チルトサーボ機構における前記プリ
    ズム基台の駆動のための回転軸は、その軸心に前記固定
    光学系から入射する前記光ビームの光軸が前記偏向プリ
    ズムによって反射する反射点を含んでいることを特徴と
    する請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記チルトサーボ機構における前記プリ
    ズム基台の駆動のための回転軸は、前記アクチュエータ
    基台の駆動のための回転軸と軸心が同軸上にあることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ピックアッ
    プ装置。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータ基台と前記プリズム
    基台とを駆動するためのチルトサーボ機構は、前記アク
    チュエータ基台の回転角と前記プリズム基台の回転角と
    を2対1の関係で駆動するようにしたことを特徴とする
    請求項2又は請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 前記アクチュエータ基台と前記プリズム
    基台とを駆動するためのチルトサーボ機構は、ギヤで構
    成され駆動ギヤと従動ギヤとのギヤ比が前記アクチュエ
    ータ基台は1対1であり前記プリズム基台は1対2であ
    ることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータ基台と前記プリズム
    基台とを駆動するためのチルトサーボ機構は、前記アク
    チュエータ基台と前記プリズム基台との光軸ずれの補正
    信号を前記移動光学系を移動させるシークモータに出力
    するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の光ピ
    ックアップ装置。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエータ基台と前記プリズム
    基台とを駆動するためのチルトサーボ機構は、前記固定
    光学系からの前記光ビームを前記移動光学系の偏向プリ
    ズムに平行移動して入射するようにして、前記アクチュ
    エータ基台と前記プリズム基台との光軸ずれを補正する
    ようにしたことを特徴とする請求項5に記載の光ピック
    アップ装置。
  8. 【請求項8】 前記固定光学系からの前記光ビームを前
    記移動光学系の偏向プリズムに平行移動して入射する手
    段は、前記固定光学系と前記移動光学系との間に設けら
    れ前記アクチュエータ基台と前記プリズム基台との光軸
    ずれに応じて傾きが変化する透明の平行平板であること
    を特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記平行平板は、前記移動光学系の光ビ
    ーム入射部又は前記固定光学系の光ビーム出射部に設け
    られたことを特徴とする請求項8に記載の光ピックアッ
    プ装置。
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