JPH0515831A - ノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装置 - Google Patents
ノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装置Info
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- JPH0515831A JPH0515831A JP3201301A JP20130191A JPH0515831A JP H0515831 A JPH0515831 A JP H0515831A JP 3201301 A JP3201301 A JP 3201301A JP 20130191 A JP20130191 A JP 20130191A JP H0515831 A JPH0515831 A JP H0515831A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
〔構成〕 スリットを有する加圧型の給液ヘッドより電
子供与性染料を内蔵するマイクロカプセルを主成分とす
る塗工液のカ−テン膜を形成させ、支持体に衝突せしめ
て塗工層を設ける方法において、該スリットの隙間が
0.1mm以上で、且つ該塗工液を給液ヘッドに供給す
る前に真空脱泡機を通し、更に該スリットの隙間の閉塞
物を除去するため該給液ヘッドに超音波振動またはハン
マ−衝撃または給液ヘッドを左右に移動させるオシュレ
−タ−装置を設置することによって達せられる。 〔効果〕 上記塗工装置を用いることにより、発色性・
耐汚染性及び塗工面の外観に優れ、且つ高速塗工及び安
定生産を可能としたノ−カ−ボン感圧複写紙を得ること
が出来る。
子供与性染料を内蔵するマイクロカプセルを主成分とす
る塗工液のカ−テン膜を形成させ、支持体に衝突せしめ
て塗工層を設ける方法において、該スリットの隙間が
0.1mm以上で、且つ該塗工液を給液ヘッドに供給す
る前に真空脱泡機を通し、更に該スリットの隙間の閉塞
物を除去するため該給液ヘッドに超音波振動またはハン
マ−衝撃または給液ヘッドを左右に移動させるオシュレ
−タ−装置を設置することによって達せられる。 〔効果〕 上記塗工装置を用いることにより、発色性・
耐汚染性及び塗工面の外観に優れ、且つ高速塗工及び安
定生産を可能としたノ−カ−ボン感圧複写紙を得ること
が出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発色性・耐汚染性及び
塗工面の外観に優れ、且つ高速塗工を可能とし、さらに
安定生産を可能としたノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装
置に関するものである。
塗工面の外観に優れ、且つ高速塗工を可能とし、さらに
安定生産を可能としたノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノ−カ−ボン感圧複写紙は、支持体の片
面に通常無色の電子供与性染料(以下、発色剤と称す)
の溶液を内蔵するマイクロカプセルを塗工した発色剤シ
−トいわゆる上用紙と電子受容性酸性物質(以下、顕色
剤と称す)を塗工した顕色剤シ−トいわゆる下用紙とか
ら基本的に成り、筆圧或はタイプライタ−等の圧力によ
り発色剤シ−トのマイクロカプセル中から発色剤が放出
され、顕色剤シ−トの顕色剤と接触して発色し、画像が
得られるものである。
面に通常無色の電子供与性染料(以下、発色剤と称す)
の溶液を内蔵するマイクロカプセルを塗工した発色剤シ
−トいわゆる上用紙と電子受容性酸性物質(以下、顕色
剤と称す)を塗工した顕色剤シ−トいわゆる下用紙とか
ら基本的に成り、筆圧或はタイプライタ−等の圧力によ
り発色剤シ−トのマイクロカプセル中から発色剤が放出
され、顕色剤シ−トの顕色剤と接触して発色し、画像が
得られるものである。
【0003】さらに発色剤シ−トと顕色剤シ−トの役割
りを兼ねた形の中用紙(支持体の一方の面に発色剤を内
蔵するマイクロカプセル塗工層を設け、他方の面へ顕色
剤塗工層を設けたもの)を上用紙と下用紙との間に多数
枚組み合せることにより多くの複写が可能となる。
りを兼ねた形の中用紙(支持体の一方の面に発色剤を内
蔵するマイクロカプセル塗工層を設け、他方の面へ顕色
剤塗工層を設けたもの)を上用紙と下用紙との間に多数
枚組み合せることにより多くの複写が可能となる。
【0004】また、支持体の一方の面へ発色剤の溶液を
内蔵するマイクロカプセルを塗工し、さらにその上に顕
色剤を積層塗工あるいは発色剤の溶液を内蔵するマイク
ロカプセルと顕色剤を混合して単一塗工すれば1枚のシ
−トで印字発色画像が得られ、自己発色性型シ−トとし
て成る。以下、自己発色性型シ−トについて、基本的に
発色剤シ−トと取扱いが同一とみなせるので発色剤シ−
トに含め説明する。
内蔵するマイクロカプセルを塗工し、さらにその上に顕
色剤を積層塗工あるいは発色剤の溶液を内蔵するマイク
ロカプセルと顕色剤を混合して単一塗工すれば1枚のシ
−トで印字発色画像が得られ、自己発色性型シ−トとし
て成る。以下、自己発色性型シ−トについて、基本的に
発色剤シ−トと取扱いが同一とみなせるので発色剤シ−
トに含め説明する。
【0005】一般に、ノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤
シ−トに要求される品質的条件、及び製造時に要求され
る主要な条件として次の3項目が挙げられる。 .発色濃度が濃く、鮮明な画像が短時間のうちに得ら
れ、経時的にも劣化がないこと。 .発色を意図しない時、即ちノ−カ−ボン感圧複写紙
用発色剤シ−トのの製造工程・各種印刷工程・裁断工程
・シ−ト状または巻取状態での保管及び取扱時において
汚れが生じないこと。 ・塗工面がスジ状のパタ−ン及びボコツキ等により外
観が悪くないこと
シ−トに要求される品質的条件、及び製造時に要求され
る主要な条件として次の3項目が挙げられる。 .発色濃度が濃く、鮮明な画像が短時間のうちに得ら
れ、経時的にも劣化がないこと。 .発色を意図しない時、即ちノ−カ−ボン感圧複写紙
用発色剤シ−トのの製造工程・各種印刷工程・裁断工程
・シ−ト状または巻取状態での保管及び取扱時において
汚れが生じないこと。 ・塗工面がスジ状のパタ−ン及びボコツキ等により外
観が悪くないこと
【0006】及びの2つの項目は、相反する特性で
あるため両者を充分に満足させることは困難であるが、
発色剤シ−トに塗工されるマイクロカプセルの製造条
件、保護剤の種類と量、バインダ−の種類と量等の因子
を工夫することにより改良がなされ、それらについて多
くの提案がなされている。
あるため両者を充分に満足させることは困難であるが、
発色剤シ−トに塗工されるマイクロカプセルの製造条
件、保護剤の種類と量、バインダ−の種類と量等の因子
を工夫することにより改良がなされ、それらについて多
くの提案がなされている。
【0007】また、ノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ
−トの製造において高い生産性を得るには、塗工時の乾
燥エネルギ−を極力低減させ塗工速度を増速させる目的
で塗工液の高濃度化が図られている。その手段として、
塗工液の液性の改良、塗工方法の工夫等が行われている
が、とりわけ発色剤シ−トにおいては、低粘度のマイク
ロカプセルエマルジョン(例えば特開昭63−2875
42号)や低粘度のバインダ−を用いる方法(例えば特
開平2−3367号)等で改良が試みられている。
−トの製造において高い生産性を得るには、塗工時の乾
燥エネルギ−を極力低減させ塗工速度を増速させる目的
で塗工液の高濃度化が図られている。その手段として、
塗工液の液性の改良、塗工方法の工夫等が行われている
が、とりわけ発色剤シ−トにおいては、低粘度のマイク
ロカプセルエマルジョン(例えば特開昭63−2875
42号)や低粘度のバインダ−を用いる方法(例えば特
開平2−3367号)等で改良が試みられている。
【0008】しかしながら、上記手段で高濃度塗工によ
り得られた発色剤シ−トは、実使用時にこすれによる耐
汚染性の低下をもたらし、ノ−カ−ボン感圧複写紙用発
色剤シ−トとしての品質を充分満足しているとは言えな
いものであった。
り得られた発色剤シ−トは、実使用時にこすれによる耐
汚染性の低下をもたらし、ノ−カ−ボン感圧複写紙用発
色剤シ−トとしての品質を充分満足しているとは言えな
いものであった。
【0009】また発色剤シ−トのマイクロカプセル塗工
層の形成方法としては、従来エア−ナイフコ−タ−によ
る方法が用いられてきたが、かかる方法はエア−によっ
て過剰の塗工液をかき落とし必要量塗工するものであ
る。主にエア−ナイフコ−タ−が用いられてきたのは、
比較的に高速度(300m/分以上)の塗工が可能であ
ることと、印刷用塗被紙等で従来より用いられれてきた
方式であるためと考えられる。しかしながら、かかる方
法では昨今のさらなる高速度(800m/分以上)の要
求に対しては、ミスト及び騒音の発生等が問題となる。
さらには、過大なエア−によって粒子径の大きな保護剤
が選択的にかき落とされる現象いわゆる分級作用が生
じ、結果として支持体上に粒子径の小さな保護剤が多く
なり発色剤シ−トの耐汚染性が低下する問題があった。
層の形成方法としては、従来エア−ナイフコ−タ−によ
る方法が用いられてきたが、かかる方法はエア−によっ
て過剰の塗工液をかき落とし必要量塗工するものであ
る。主にエア−ナイフコ−タ−が用いられてきたのは、
比較的に高速度(300m/分以上)の塗工が可能であ
ることと、印刷用塗被紙等で従来より用いられれてきた
方式であるためと考えられる。しかしながら、かかる方
法では昨今のさらなる高速度(800m/分以上)の要
求に対しては、ミスト及び騒音の発生等が問題となる。
さらには、過大なエア−によって粒子径の大きな保護剤
が選択的にかき落とされる現象いわゆる分級作用が生
じ、結果として支持体上に粒子径の小さな保護剤が多く
なり発色剤シ−トの耐汚染性が低下する問題があった。
【0010】そこで、上記問題を解決するため自由落下
垂直カ−テンを形成せしめる、いわゆるカ−テンコ−タ
−を用いる方法(例えば特公昭61−46187号、同
63−239号)が考案されている。かかる方法は、す
でに感光記録材料の分野で広く行われている塗工方法
(例えば特公昭49−24133号、同49−3544
7号)を感圧複写紙の塗工に適用したもので、確かに通
常用いられるエア−ナイフコ−タ−に比べ保護剤の分級
が発生せずまた比較的高濃度で塗工することが可能なマ
イクロカプセル塗工層形成方法である。
垂直カ−テンを形成せしめる、いわゆるカ−テンコ−タ
−を用いる方法(例えば特公昭61−46187号、同
63−239号)が考案されている。かかる方法は、す
でに感光記録材料の分野で広く行われている塗工方法
(例えば特公昭49−24133号、同49−3544
7号)を感圧複写紙の塗工に適用したもので、確かに通
常用いられるエア−ナイフコ−タ−に比べ保護剤の分級
が発生せずまた比較的高濃度で塗工することが可能なマ
イクロカプセル塗工層形成方法である。
【0011】上述した自由落下垂直カ−テンの塗工方式
は、かかるエア−ナイフあるいはブレ−ドコ−タ−の問
題を解決するものであるが、給液ヘッド内の液面の上端
からのヘッド高さより自由落下によりカ−テン膜を形成
させるため、塗工液の高濃度化により液の粘度が高くな
った場合には、所望量の液量を得られないことが生ず
る。したがって、所望量の液量を得るために、ヘッドの
出口スリットの開口幅を大きくし流動圧損を減じるこ
と、また、出口スリットの垂直方向の長さを短くし、流
動圧損を減じること、さらには、給液面の高さを高くし
てヘッド差を大きくするなど、いずれかの対策を講じる
必要がある。
は、かかるエア−ナイフあるいはブレ−ドコ−タ−の問
題を解決するものであるが、給液ヘッド内の液面の上端
からのヘッド高さより自由落下によりカ−テン膜を形成
させるため、塗工液の高濃度化により液の粘度が高くな
った場合には、所望量の液量を得られないことが生ず
る。したがって、所望量の液量を得るために、ヘッドの
出口スリットの開口幅を大きくし流動圧損を減じるこ
と、また、出口スリットの垂直方向の長さを短くし、流
動圧損を減じること、さらには、給液面の高さを高くし
てヘッド差を大きくするなど、いずれかの対策を講じる
必要がある。
【0012】この時、ヘッドの出口スリットの開口幅を
大きくすると、開口幅を変化させないで同一の流量を得
る場合と比較して、スリット出口における流速は減じ
る。したがって、支持体とカ−テン膜の接触点における
衝突速度は、カ−テン膜の形成する高さが同一であれ
ば、減じることになる。支持体とカ−テン膜の接触点に
おける速度が減じると、支持体表面の空気の境界層を撃
ち破り難くなり、特に800m/分を越える高速塗工が
不可能となる。
大きくすると、開口幅を変化させないで同一の流量を得
る場合と比較して、スリット出口における流速は減じ
る。したがって、支持体とカ−テン膜の接触点における
衝突速度は、カ−テン膜の形成する高さが同一であれ
ば、減じることになる。支持体とカ−テン膜の接触点に
おける速度が減じると、支持体表面の空気の境界層を撃
ち破り難くなり、特に800m/分を越える高速塗工が
不可能となる。
【0013】また、ヘッドの出口スリットの長さを短く
すると、スリットにおいて流路形状が狭小化したことに
よる流れの乱れが十分に整流されないまま、スリット出
口から流出する傾向にあり安定したカ−テン膜が得られ
ない。
すると、スリットにおいて流路形状が狭小化したことに
よる流れの乱れが十分に整流されないまま、スリット出
口から流出する傾向にあり安定したカ−テン膜が得られ
ない。
【0014】さらに、給液面を高くした場合には、ヘッ
ドの液滞留部の高さを高くする必要がある。また、滞留
する容量が増えると液の滞留時間が長くなり、液の凝集
が進み、スリット部を塞ぐ可能性がある。液の凝集は、
液を高濃度化を進めると、一層顕著なものとなる。ま
た、液の凝集を防止するために、分散剤、あるいは凝集
防止剤を添加する方法も考えられるが、製品の品質への
影響を考慮すると避けるべきである。
ドの液滞留部の高さを高くする必要がある。また、滞留
する容量が増えると液の滞留時間が長くなり、液の凝集
が進み、スリット部を塞ぐ可能性がある。液の凝集は、
液を高濃度化を進めると、一層顕著なものとなる。ま
た、液の凝集を防止するために、分散剤、あるいは凝集
防止剤を添加する方法も考えられるが、製品の品質への
影響を考慮すると避けるべきである。
【0015】このように、自由落下垂直カ−テン式のヘ
ッドでは、塗工液のさらなる高濃度化に対応できず、塗
工液の濃度範囲には、上限が存在し、その範囲は極めて
狭く、さらにはプロファイルの均一化のためヘッド内は
極力圧を低く迎えなければならない方式であり、このた
め次に述べる強制的にヘッド内に圧を加える加圧型のカ
−テンコ−タ−に比べ閉塞しやすいのが現状である。
ッドでは、塗工液のさらなる高濃度化に対応できず、塗
工液の濃度範囲には、上限が存在し、その範囲は極めて
狭く、さらにはプロファイルの均一化のためヘッド内は
極力圧を低く迎えなければならない方式であり、このた
め次に述べる強制的にヘッド内に圧を加える加圧型のカ
−テンコ−タ−に比べ閉塞しやすいのが現状である。
【0016】一方、塗工液の固形分濃度が低くなると、
粘度は低くなる傾向にあるため、給液ヘッドの圧力は低
下し、均一なカ−テン膜を形成させるためにはハ−ド面
にかなりの制約が課せられる。さらには、乾燥時にカプ
セルに対して水及びバインダ−の移動量が多くなり、塗
工層表面に偏在しやすく、表面において、バインダ−の
分布ムラを発生しやすくなる。バインダ−が表面で局在
している部分で発色が抑制され、逆に、存在が疎らな部
分では、発色が促進される傾向にあり、発色ムラを発生
しやすくなる。
粘度は低くなる傾向にあるため、給液ヘッドの圧力は低
下し、均一なカ−テン膜を形成させるためにはハ−ド面
にかなりの制約が課せられる。さらには、乾燥時にカプ
セルに対して水及びバインダ−の移動量が多くなり、塗
工層表面に偏在しやすく、表面において、バインダ−の
分布ムラを発生しやすくなる。バインダ−が表面で局在
している部分で発色が抑制され、逆に、存在が疎らな部
分では、発色が促進される傾向にあり、発色ムラを発生
しやすくなる。
【0017】また、近年1000m/分を超える高速高
濃度塗工の要求が出始めており、かかる方法は速度が増
すにつれ支持体に同伴する空気の流れによってカ−テン
膜が揺らぎ、同時に支持体表面の空気の境界層が厚くな
るためカ−テン膜が境界層を撃ち破ることが出来ず、し
まいにはカ−テン膜を乱し支持体表面上に塗工液をうけ
つけない、いわゆる“はじき現象”を生じせしめ、しい
ては塗工ムラあるいは未塗工部分を発生させるという問
題があった。
濃度塗工の要求が出始めており、かかる方法は速度が増
すにつれ支持体に同伴する空気の流れによってカ−テン
膜が揺らぎ、同時に支持体表面の空気の境界層が厚くな
るためカ−テン膜が境界層を撃ち破ることが出来ず、し
まいにはカ−テン膜を乱し支持体表面上に塗工液をうけ
つけない、いわゆる“はじき現象”を生じせしめ、しい
ては塗工ムラあるいは未塗工部分を発生させるという問
題があった。
【0018】これらを解決するために、遮風板を設ける
方法(例えば特公昭53−31005号)、給液ヘッド
からカ−テン膜が形成される部分全体を覆ってしまう方
法(例えば特公昭57−500549号)、カ−テン膜
の直前にサクション装置を設置する方法(例えば特公昭
62−186966号)等が考案されているが、いまだ
解決にいたっていない。
方法(例えば特公昭53−31005号)、給液ヘッド
からカ−テン膜が形成される部分全体を覆ってしまう方
法(例えば特公昭57−500549号)、カ−テン膜
の直前にサクション装置を設置する方法(例えば特公昭
62−186966号)等が考案されているが、いまだ
解決にいたっていない。
【0019】これらの方法の他に一般的にはカ−テンの
自由落下速度を増加させ衝突速度を増し、自由落下カ−
テンに空気の境界層を十分に撃ち破る運動量を与える方
法によってもある程度改良出来るが、先に述べた理由の
他にあまり高くし過ぎると支持体に同伴する空気の流れ
が比較的少なくても、空気の抵抗によってカ−テンが乱
れるため効果にも限界があった。
自由落下速度を増加させ衝突速度を増し、自由落下カ−
テンに空気の境界層を十分に撃ち破る運動量を与える方
法によってもある程度改良出来るが、先に述べた理由の
他にあまり高くし過ぎると支持体に同伴する空気の流れ
が比較的少なくても、空気の抵抗によってカ−テンが乱
れるため効果にも限界があった。
【0020】一方、上記塗工方法の欠点を補う目的で強
制的な加圧によってカ−テンを形成せしめる塗工方法も
考えられている。即ち、スリットを有する加圧型の給液
ヘッドより電子供与性染料を内蔵するマイクロカプセル
を主成分とする塗工液のカ−テン膜を形成させ、給液ヘ
ッドの高さを適当な高さに保ち、且つ強制的な加圧によ
って支持体に一定速度以上で衝突せしめて塗工層を設け
ることによって達せられる。ここで、強制的な加圧と
は、給液口と液流出スリット以外は密閉された構造とな
っており、ポンプの給液圧力により少なくても給液ヘッ
ド内のマニホ−ルド部で数百g/cm2以上に加圧され
た状態で、先に述べた自由落下型カ−テンとは基本的に
異なる。即ち、自由落下型では、プロファイルの均一化
のため給液ヘッド内の圧力を極力低く迎える必要があ
り、一度スリットに閉塞物が発生してしまうとなかなか
除去されにくい。一方、本発明が取り扱う加圧型では、
十分に圧を加えているため閉塞物が発生しにくく、仮に
発生したとしても自由型に比べ確立的に除去されやすい
ことは言うまでもない。。
制的な加圧によってカ−テンを形成せしめる塗工方法も
考えられている。即ち、スリットを有する加圧型の給液
ヘッドより電子供与性染料を内蔵するマイクロカプセル
を主成分とする塗工液のカ−テン膜を形成させ、給液ヘ
ッドの高さを適当な高さに保ち、且つ強制的な加圧によ
って支持体に一定速度以上で衝突せしめて塗工層を設け
ることによって達せられる。ここで、強制的な加圧と
は、給液口と液流出スリット以外は密閉された構造とな
っており、ポンプの給液圧力により少なくても給液ヘッ
ド内のマニホ−ルド部で数百g/cm2以上に加圧され
た状態で、先に述べた自由落下型カ−テンとは基本的に
異なる。即ち、自由落下型では、プロファイルの均一化
のため給液ヘッド内の圧力を極力低く迎える必要があ
り、一度スリットに閉塞物が発生してしまうとなかなか
除去されにくい。一方、本発明が取り扱う加圧型では、
十分に圧を加えているため閉塞物が発生しにくく、仮に
発生したとしても自由型に比べ確立的に除去されやすい
ことは言うまでもない。。
【0021】これらはかかるエア−ナイフコ−タ−の問
題を解決するものであるが、これらの方法はいずれも、
スリットよりカ−テンを形成させるため、泡・凝集物及
び液カス等によって閉塞を生じ、塗ムラあるいは未塗工
部を発生させる可能性が大きいと言う問題があった。
題を解決するものであるが、これらの方法はいずれも、
スリットよりカ−テンを形成させるため、泡・凝集物及
び液カス等によって閉塞を生じ、塗ムラあるいは未塗工
部を発生させる可能性が大きいと言う問題があった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のノ−
カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トの品質上及び製造上
の問題点を克服するものであり、具体的には下記の項目
を全て満足する発色剤シ−トの塗工装置を提供すること
にある。 .筆圧あるいはタイプライタ−等の圧力により、高濃
度の発色が得られる。即ち、多数枚の複写においても鮮
明なが画像が得られる。 .発色を意図しない際の汚染を防止する。即ち、こす
れ時に発生する摩擦汚れ、発色剤シ−ト保管時・印刷時
・裁断時に加えられる圧力汚れ等の少なく、耐汚染性が
優れる。 .塗工面の外観が良好である。 .高速高濃度塗工が可能で、しかもスリットの閉塞の
弊害が少ない。即ち、高濃度塗工液により乾燥負荷を軽
減でき、閉塞対策が施されているので品質の低下のない
高い生産性が得られる。
カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トの品質上及び製造上
の問題点を克服するものであり、具体的には下記の項目
を全て満足する発色剤シ−トの塗工装置を提供すること
にある。 .筆圧あるいはタイプライタ−等の圧力により、高濃
度の発色が得られる。即ち、多数枚の複写においても鮮
明なが画像が得られる。 .発色を意図しない際の汚染を防止する。即ち、こす
れ時に発生する摩擦汚れ、発色剤シ−ト保管時・印刷時
・裁断時に加えられる圧力汚れ等の少なく、耐汚染性が
優れる。 .塗工面の外観が良好である。 .高速高濃度塗工が可能で、しかもスリットの閉塞の
弊害が少ない。即ち、高濃度塗工液により乾燥負荷を軽
減でき、閉塞対策が施されているので品質の低下のない
高い生産性が得られる。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、これら
従来の技術の欠点を解決し、スリットを有する加圧型
(強制落下型)の給液ヘッドより電子供与性染料を内蔵
するマイクロカプセルを主成分とする塗工液のカ−テン
膜を形成させ、支持体に衝突せしめて塗工層を設ける方
法において、該スリットの隙間が0.1mm以上で、且
つ該塗工液を給液ヘッドに供給する前に真空脱泡機を通
し、更に該スリットの隙間の閉塞物を除去するため該給
液ヘッドに超音波振動またはハンマ−衝撃または給液ヘ
ッドを左右に移動させるオシュレ−タ−装置を設置する
ことによって達せられる。
従来の技術の欠点を解決し、スリットを有する加圧型
(強制落下型)の給液ヘッドより電子供与性染料を内蔵
するマイクロカプセルを主成分とする塗工液のカ−テン
膜を形成させ、支持体に衝突せしめて塗工層を設ける方
法において、該スリットの隙間が0.1mm以上で、且
つ該塗工液を給液ヘッドに供給する前に真空脱泡機を通
し、更に該スリットの隙間の閉塞物を除去するため該給
液ヘッドに超音波振動またはハンマ−衝撃または給液ヘ
ッドを左右に移動させるオシュレ−タ−装置を設置する
ことによって達せられる。
【0024】従来までカ−テンコ−タ−では、閉塞対策
としてカ−テン膜の安定化のため消泡剤等、界面張力に
差を生じさせるような添加剤をあまり多く添加できなか
ったが、泡が多いと閉塞しやすく、さらにはカ−テン割
れを生じさせる危険性が大きかったため、必要以上に流
量を大きくしカ−テンを安定化させなければならなかっ
た。しかしながら、カ−テン流量を大きくすることは必
然的に液濃度を高くできない、あるいは塗抹速度を速く
しなければならない等問題が出て来る。そこで本発明者
は、消泡剤の添加を極力抑え機械的な方法によって脱泡
させることによってカ−テン膜の安定化をはかり、中で
も真空脱泡機が有効であることを見いだした。
としてカ−テン膜の安定化のため消泡剤等、界面張力に
差を生じさせるような添加剤をあまり多く添加できなか
ったが、泡が多いと閉塞しやすく、さらにはカ−テン割
れを生じさせる危険性が大きかったため、必要以上に流
量を大きくしカ−テンを安定化させなければならなかっ
た。しかしながら、カ−テン流量を大きくすることは必
然的に液濃度を高くできない、あるいは塗抹速度を速く
しなければならない等問題が出て来る。そこで本発明者
は、消泡剤の添加を極力抑え機械的な方法によって脱泡
させることによってカ−テン膜の安定化をはかり、中で
も真空脱泡機が有効であることを見いだした。
【0025】さらには、スリットの隙間が0.1mm未
満では閉塞性が大きくなり、0.1mm以上になると閉
塞が著しく改善されることを見いだした。これは、ノ−
カ−ボン紙の場合カプセルの保護剤となる小麦デンプン
粒等が一般に10〜50μm程であり、これらがスリッ
トを通過するためには約100μmは必要であるからと
思われる。しかしながら、スリットの隙間が保護剤以上
の大きさがあるとしても、一般に分散物はある程度凝集
が生じるため閉塞がおこりやすい。そこで、閉塞を除去
するため給液ヘッドに超音波振動またはハンマ−衝撃ま
たは給液ヘッドを左右に移動させるオシュレ−タ−装置
が、スリットの閉塞に対し効果があることがわかった。
以下、添付図面に基づき、本発明の実施態様について詳
細に説明する。図1は本発明の実施態様を示すマイクロ
カプセル塗工用の塗工装置の概略図である。
満では閉塞性が大きくなり、0.1mm以上になると閉
塞が著しく改善されることを見いだした。これは、ノ−
カ−ボン紙の場合カプセルの保護剤となる小麦デンプン
粒等が一般に10〜50μm程であり、これらがスリッ
トを通過するためには約100μmは必要であるからと
思われる。しかしながら、スリットの隙間が保護剤以上
の大きさがあるとしても、一般に分散物はある程度凝集
が生じるため閉塞がおこりやすい。そこで、閉塞を除去
するため給液ヘッドに超音波振動またはハンマ−衝撃ま
たは給液ヘッドを左右に移動させるオシュレ−タ−装置
が、スリットの閉塞に対し効果があることがわかった。
以下、添付図面に基づき、本発明の実施態様について詳
細に説明する。図1は本発明の実施態様を示すマイクロ
カプセル塗工用の塗工装置の概略図である。
【0026】予め調製されたマイクロカプセルを主成分
とする塗工液1は貯蔵タンク2より真空脱泡機14にて
よく脱泡された後、定量ポンプ3によって給液ヘッド4
へ送られる。この際、塗工液の給液量は最終製品の塗工
量および塗工時のライン速度と比例関係にあるため、給
液ヘッド4への塗工液の給液量コントロ−ルは精度よく
行う必要がある。それ故に定量ポンプ3としては可変流
量型の無脈動定流量ポンプが適当である。
とする塗工液1は貯蔵タンク2より真空脱泡機14にて
よく脱泡された後、定量ポンプ3によって給液ヘッド4
へ送られる。この際、塗工液の給液量は最終製品の塗工
量および塗工時のライン速度と比例関係にあるため、給
液ヘッド4への塗工液の給液量コントロ−ルは精度よく
行う必要がある。それ故に定量ポンプ3としては可変流
量型の無脈動定流量ポンプが適当である。
【0027】給液ヘッド4の内部はマニホ−ルド5、ス
リット6からなり、それぞれ高精度の仕上げが施されて
いる。給液された塗工液1はマニホ−ルド5内に満たさ
れ、さらにスリット6に送られ、通過する狭い間隙にお
いてポンプの給液による動圧の影響が軽減され、幅方向
における圧力分布が均一化される。最終的にはスリット
6の先端部において塗工液は幅方向の圧力分布および流
速分布が、さらに均一化されて先端より流出し、カ−テ
ン膜7を形成し、支持体9に一定速度で衝突し塗工され
る。この時給液ヘッド4の内部は塗工液によって完全に
密閉され、泡が滞留しないように注意しなければならな
いが、泡または凝集物によってスリットが閉塞した場
合、それを除去する目的に、超音波発生機15またはハ
ンマ−による振動発生機16または給液ヘッドを左右に
移動させるオシュレ−タ−装置17が給液ヘッドに設置
されている。最後に、支持体上の塗工液は乾燥装置13
で必要量の水が乾燥され本発明の発色剤シ−ト19が得
られる。
リット6からなり、それぞれ高精度の仕上げが施されて
いる。給液された塗工液1はマニホ−ルド5内に満たさ
れ、さらにスリット6に送られ、通過する狭い間隙にお
いてポンプの給液による動圧の影響が軽減され、幅方向
における圧力分布が均一化される。最終的にはスリット
6の先端部において塗工液は幅方向の圧力分布および流
速分布が、さらに均一化されて先端より流出し、カ−テ
ン膜7を形成し、支持体9に一定速度で衝突し塗工され
る。この時給液ヘッド4の内部は塗工液によって完全に
密閉され、泡が滞留しないように注意しなければならな
いが、泡または凝集物によってスリットが閉塞した場
合、それを除去する目的に、超音波発生機15またはハ
ンマ−による振動発生機16または給液ヘッドを左右に
移動させるオシュレ−タ−装置17が給液ヘッドに設置
されている。最後に、支持体上の塗工液は乾燥装置13
で必要量の水が乾燥され本発明の発色剤シ−ト19が得
られる。
【0028】形成されたカ−テン膜7を安定した状態に
保持するため、両端にエッジガイド8が設けられている
(図−1では、カ−テン膜7と重なる)。塗工液1によ
り形成された垂直カ−テン膜7は、連続走行している支
持体9と衝突し、支持体9に塗工される。ここでエッジ
ガイド8は給液ヘッド4の幅を越えず、さらに支持体9
の幅を越えて設けられ、カ−テン膜は支持体9の幅を越
えて形成される。カ−テン膜7が支持体9の幅を越えて
形成されているのは、カ−テン膜7の両端部における塗
膜の厚塗りを防止するためである。支持体9の幅を越え
て流下する塗工液1は、受液槽10に回収され、貯蔵タ
ンク2に戻された後再び塗工される。また、支持体9が
切断した時など塗工が中断された場合も塗工液1は受液
槽10に回収される。
保持するため、両端にエッジガイド8が設けられている
(図−1では、カ−テン膜7と重なる)。塗工液1によ
り形成された垂直カ−テン膜7は、連続走行している支
持体9と衝突し、支持体9に塗工される。ここでエッジ
ガイド8は給液ヘッド4の幅を越えず、さらに支持体9
の幅を越えて設けられ、カ−テン膜は支持体9の幅を越
えて形成される。カ−テン膜7が支持体9の幅を越えて
形成されているのは、カ−テン膜7の両端部における塗
膜の厚塗りを防止するためである。支持体9の幅を越え
て流下する塗工液1は、受液槽10に回収され、貯蔵タ
ンク2に戻された後再び塗工される。また、支持体9が
切断した時など塗工が中断された場合も塗工液1は受液
槽10に回収される。
【0029】連続走行している支持体9とカ−テン膜7
との接触部(以後、「塗工部」という。)の両側には支
持体9に同伴してくる空気流を遮蔽し、カ−テン周辺の
空気の回流などでカ−テン膜7が乱れることなく支持体
9に達するようにするため遮風板11a、11bが設け
られている。また、支持体9の搬送方向は塗工部の直前
で支持ロ−ル12により方向転換することにより、支持
体9に導かれてくる空気流の塗工部への影響を最小限に
とどめるように構成されている。また、周囲の空気の影
響によってカ−テン膜が影響されないように遮風板11
a、11bを出来るだけ支持体及びカ−テン近傍に設置
させることが好ましい。
との接触部(以後、「塗工部」という。)の両側には支
持体9に同伴してくる空気流を遮蔽し、カ−テン周辺の
空気の回流などでカ−テン膜7が乱れることなく支持体
9に達するようにするため遮風板11a、11bが設け
られている。また、支持体9の搬送方向は塗工部の直前
で支持ロ−ル12により方向転換することにより、支持
体9に導かれてくる空気流の塗工部への影響を最小限に
とどめるように構成されている。また、周囲の空気の影
響によってカ−テン膜が影響されないように遮風板11
a、11bを出来るだけ支持体及びカ−テン近傍に設置
させることが好ましい。
【0030】形成させたカ−テン膜7を安定した状態で
塗工するためには支持体9からスリットの先端までの高
さがある程度必要とされるが、本実施態様においてはそ
の高さを制御することも可能であり、カ−テン膜7の安
定に適した高さは5〜30cm、好ましくは10〜25
cmが適当である。
塗工するためには支持体9からスリットの先端までの高
さがある程度必要とされるが、本実施態様においてはそ
の高さを制御することも可能であり、カ−テン膜7の安
定に適した高さは5〜30cm、好ましくは10〜25
cmが適当である。
【0031】尚、非塗工時は、カ−テンの液を受皿18
にて受け、移動させることによって塗工開始とし、塗工
終了は受皿をもどすことによって行われる。
にて受け、移動させることによって塗工開始とし、塗工
終了は受皿をもどすことによって行われる。
【0032】本実施態様においては、塗工過程において
塗工液が外部より高剪断応力等の作用を受けず、また前
計量方式であるため、支持体に水が選択吸収されて塗工
液が高濃度化することもないので、塗工液を循環再使用
しても塗工液の組成が経時的に変化することもないか
ら、安定したノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを
製造することが可能であり、塗工速度の増加においても
かかる効果を期待できる。
塗工液が外部より高剪断応力等の作用を受けず、また前
計量方式であるため、支持体に水が選択吸収されて塗工
液が高濃度化することもないので、塗工液を循環再使用
しても塗工液の組成が経時的に変化することもないか
ら、安定したノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを
製造することが可能であり、塗工速度の増加においても
かかる効果を期待できる。
【0033】また、塗工液量は予め計量された後、支持
体上に塗工されるため、その量は必要最小限となり、ブ
レ−ドやエアナイフコ−タ−のように塗工液を過剰に給
液することがなく、その給液量は1/5あるいそれ以下
となる。加圧により塗工液をカ−テン膜に形成して、支
持体に衝突せしめて塗工する方式においては、塗工量は
支持体9の走行速度と塗工液の単位時間あたりの給液量
によって決定されるが、理論的には最低給液液量はカ−
テン膜を安定に形成することが可能である量であり、そ
れは極めて少ない量である。
体上に塗工されるため、その量は必要最小限となり、ブ
レ−ドやエアナイフコ−タ−のように塗工液を過剰に給
液することがなく、その給液量は1/5あるいそれ以下
となる。加圧により塗工液をカ−テン膜に形成して、支
持体に衝突せしめて塗工する方式においては、塗工量は
支持体9の走行速度と塗工液の単位時間あたりの給液量
によって決定されるが、理論的には最低給液液量はカ−
テン膜を安定に形成することが可能である量であり、そ
れは極めて少ない量である。
【0034】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、様々な変形が可能であることは言うまでもな
い。前述した実施態様において、形成したカ−テン膜の
幅は支持体9の幅より大としたが、これは塗工層両端部
における塗工量の増加を防止するためであって、このよ
うな塗工量増加が小であるか、もしくはあまり問題とさ
れない場合、または特公昭49−14130号公報等に
開示される方法その他塗工量増加防止方法を採用するこ
とにより解消しうる場合には、カ−テン膜7を支持体9
の幅に一致させるか、あるいはこれより多少小としても
差し支えない。
となく、様々な変形が可能であることは言うまでもな
い。前述した実施態様において、形成したカ−テン膜の
幅は支持体9の幅より大としたが、これは塗工層両端部
における塗工量の増加を防止するためであって、このよ
うな塗工量増加が小であるか、もしくはあまり問題とさ
れない場合、または特公昭49−14130号公報等に
開示される方法その他塗工量増加防止方法を採用するこ
とにより解消しうる場合には、カ−テン膜7を支持体9
の幅に一致させるか、あるいはこれより多少小としても
差し支えない。
【0035】本発明において、マイクロカプセルを主成
分とする塗工液とは、一般にマイクロカプセルをバイン
ダ−及び保護剤と共に水に溶解もしくは分散せしめた液
であって、マイクロカプセル、バインダ−、保護剤の濃
度が10〜60重量%のものを指称する。マイクロカプ
セル、バインダ−、保護剤の配合割合は、一般にマイク
ロカプセル100重量部に対し、バインダ−及び保護剤
の割合が5重量部以上、好ましくは、10〜70重量
部、より好ましくは、30〜60重量部であり、バイン
ダ−と保護剤との割合は、バインダ−100重量部に対
し、保護剤が、50〜200重量部であることが通常で
ある。
分とする塗工液とは、一般にマイクロカプセルをバイン
ダ−及び保護剤と共に水に溶解もしくは分散せしめた液
であって、マイクロカプセル、バインダ−、保護剤の濃
度が10〜60重量%のものを指称する。マイクロカプ
セル、バインダ−、保護剤の配合割合は、一般にマイク
ロカプセル100重量部に対し、バインダ−及び保護剤
の割合が5重量部以上、好ましくは、10〜70重量
部、より好ましくは、30〜60重量部であり、バイン
ダ−と保護剤との割合は、バインダ−100重量部に対
し、保護剤が、50〜200重量部であることが通常で
ある。
【0036】このように、本発明による発色剤シ−トの
塗工装置は、塗工液中の保護剤が選択的にかき落とされ
ることがないため、長時間の製造においても塗工液の組
成変化がなく、さらに泡または凝集物によってスリット
が閉塞した場合、それを除去する目的に、超音波発生機
またはハンマ−による振動発生機または給液ヘッドを左
右に移動させるオシュレ−タ−装置が給液ヘッドに設置
されているため、先に説明したように塗工ムラあるいは
未塗工部を生じさせるという問題はなくなり、安定した
品質の発色剤シ−トを得ることができる。従って、本発
明により理想的な発色性と耐汚染性を兼ね備えた発色剤
シ−トを高い生産性で安定して得ることができる。
塗工装置は、塗工液中の保護剤が選択的にかき落とされ
ることがないため、長時間の製造においても塗工液の組
成変化がなく、さらに泡または凝集物によってスリット
が閉塞した場合、それを除去する目的に、超音波発生機
またはハンマ−による振動発生機または給液ヘッドを左
右に移動させるオシュレ−タ−装置が給液ヘッドに設置
されているため、先に説明したように塗工ムラあるいは
未塗工部を生じさせるという問題はなくなり、安定した
品質の発色剤シ−トを得ることができる。従って、本発
明により理想的な発色性と耐汚染性を兼ね備えた発色剤
シ−トを高い生産性で安定して得ることができる。
【0037】本発明において発色剤としては、クリスタ
ルバイオレットラクトン、3−3ビス(P−ジメチルア
ミノフェニル)フタリド、3−(P−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2−メチルインド−ル−3−イル)−
6−ジメチルアミノフタリドのようなトリアリルメタン
フタリド系やメチレンブル−のベンゾイル、アニゾイ
ル、ビバロイル等のアシル誘導体;3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−ジベンジルアミノフルオランのようなキサン
テンフタリド系等がある。
ルバイオレットラクトン、3−3ビス(P−ジメチルア
ミノフェニル)フタリド、3−(P−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2−メチルインド−ル−3−イル)−
6−ジメチルアミノフタリドのようなトリアリルメタン
フタリド系やメチレンブル−のベンゾイル、アニゾイ
ル、ビバロイル等のアシル誘導体;3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−ジベンジルアミノフルオランのようなキサン
テンフタリド系等がある。
【0038】顕色剤としては、無機系顕色剤として酸性
白土、アタパルガイト等の天然粘土鉱物、酸性白土を鉱
酸で処理した活性白土、特開昭57−15996号公報
記載の半合成固体酸等があり、有機系顕色剤として各種
フェノ−ル化合物、ノボラック型フェノ−ル樹脂、芳香
族カルボン酸多価金属塩及び最近提案された特開昭63
−186729号、同63−254124号公報記載の
サリチル酸樹脂の多価金属化物等が既に使用されてい
る。
白土、アタパルガイト等の天然粘土鉱物、酸性白土を鉱
酸で処理した活性白土、特開昭57−15996号公報
記載の半合成固体酸等があり、有機系顕色剤として各種
フェノ−ル化合物、ノボラック型フェノ−ル樹脂、芳香
族カルボン酸多価金属塩及び最近提案された特開昭63
−186729号、同63−254124号公報記載の
サリチル酸樹脂の多価金属化物等が既に使用されてい
る。
【0039】なお、発色剤は、高沸点溶剤に溶解しマイ
クロカプセルとして使用される。発色剤を溶解する高沸
点溶剤としては、ジイソプロピルナフタレンで代表され
るアルキルナフタレン類、1−フェニル−1−キシリル
エタンで代表されるジアリルアルカン類、イソプロピル
ビフェニルで代表されるアルキルビフェニル類、その他
トリアリルジメタン類、アルキルベンゼン類、ベンジル
ナフタレン類、ジアリルアルキレン類、アリルインダン
類等の芳香族炭化水素;フタル酸ジブチル、マレイン酸
ジオクチル等で代表されるカルボン酸エステル系化合
物;トリクレジルフォスフェ−トで代表されるリン酸エ
ステル系化合物;ヒマシ油、大豆油、綿実油等の植物油
又はその変性油;鉱物油のような天然物高沸点留分(脂
肪族炭化水素より成る)等がある。
クロカプセルとして使用される。発色剤を溶解する高沸
点溶剤としては、ジイソプロピルナフタレンで代表され
るアルキルナフタレン類、1−フェニル−1−キシリル
エタンで代表されるジアリルアルカン類、イソプロピル
ビフェニルで代表されるアルキルビフェニル類、その他
トリアリルジメタン類、アルキルベンゼン類、ベンジル
ナフタレン類、ジアリルアルキレン類、アリルインダン
類等の芳香族炭化水素;フタル酸ジブチル、マレイン酸
ジオクチル等で代表されるカルボン酸エステル系化合
物;トリクレジルフォスフェ−トで代表されるリン酸エ
ステル系化合物;ヒマシ油、大豆油、綿実油等の植物油
又はその変性油;鉱物油のような天然物高沸点留分(脂
肪族炭化水素より成る)等がある。
【0040】発色剤を内蔵するマイクロカプセルの製造
方法は、コアセルベ−ション法、インサイチュ−法、界
面重合法等の公知の方法があるが、高濃度でマイクロカ
プセルが得られる合成樹脂を壁材とするものが好まし
い。
方法は、コアセルベ−ション法、インサイチュ−法、界
面重合法等の公知の方法があるが、高濃度でマイクロカ
プセルが得られる合成樹脂を壁材とするものが好まし
い。
【0041】発色剤を内蔵するマイクロカプセルは、バ
インダ−及び保護剤と共に紙の如き支持体に塗工される
が、バインダ−としては、デンプン、ポリビニルアルコ
−ル等の水溶性高分子系結着剤、スチレンブタジエン
系、アクリル系、酢酸ビニル系の疎水性高分子であるラ
テックスエマルジョン系結着剤等が用いられる。保護剤
は、マイクロカプセルの意図しない破壊を防止するため
に添加するもので、一般にはマイクロカプセルの粒子径
の2〜10倍程度の粒子径を有するものが使用され、具
体的には小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、セルロ−ス微粉末、合
成樹脂微粒子等が用いられる。
インダ−及び保護剤と共に紙の如き支持体に塗工される
が、バインダ−としては、デンプン、ポリビニルアルコ
−ル等の水溶性高分子系結着剤、スチレンブタジエン
系、アクリル系、酢酸ビニル系の疎水性高分子であるラ
テックスエマルジョン系結着剤等が用いられる。保護剤
は、マイクロカプセルの意図しない破壊を防止するため
に添加するもので、一般にはマイクロカプセルの粒子径
の2〜10倍程度の粒子径を有するものが使用され、具
体的には小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、セルロ−ス微粉末、合
成樹脂微粒子等が用いられる。
【0042】支持体としては、通常セルロ−ス繊維を主
体とする酸性紙、中性紙が用いられるが、合成紙等合成
樹脂からなるシ−トを用いることもできる。この時支持
体はJISP8119法に基くベック平滑度が10秒以
下では支持体に同伴する空気の境界層が厚くなるためよ
り大きい衝突速度が要求されるため好ましくない。
体とする酸性紙、中性紙が用いられるが、合成紙等合成
樹脂からなるシ−トを用いることもできる。この時支持
体はJISP8119法に基くベック平滑度が10秒以
下では支持体に同伴する空気の境界層が厚くなるためよ
り大きい衝突速度が要求されるため好ましくない。
【0043】本発明において、マイクロカプセルを主成
分とする塗工液の重量固形分濃度は、特に限定されるも
のではないがヘッド圧がある一定以上に常に加圧される
必要があるので、B型粘度では好ましくは30cps以
上、より好ましくは70〜500cpsであるような任
意の液濃度が必要である。また、支持体への塗工量は乾
燥重量規準で、2g/m2以上、好ましくは、3〜6g
/m2が適当である。
分とする塗工液の重量固形分濃度は、特に限定されるも
のではないがヘッド圧がある一定以上に常に加圧される
必要があるので、B型粘度では好ましくは30cps以
上、より好ましくは70〜500cpsであるような任
意の液濃度が必要である。また、支持体への塗工量は乾
燥重量規準で、2g/m2以上、好ましくは、3〜6g
/m2が適当である。
【0044】
【実施例】次に実施例により本発明の効果をより具体的
に説明する。尚、以下の部はすべて重量部であり、%は
すべて重量%を表わす。 実施例1 クリスタルバイオレットラクトン(CVL)5部を溶解
した200部の高沸点油(呉羽化学(株)製KMC−1
13)を5%スチレン無水マレイン酸共重合体水溶液
(PH5.0)250部に添加し、平均粒子径6μmと
なるように乳化した。次に30%メラミン−ホルマリン
初期縮合物水溶液(住友化学(株)製スミレッツレジ
ン)20部を上記乳化液に加えて温度を75℃とし、2
時間反応させたのち、20%水酸化ナトリウム水溶液で
PH9.0として室温まで冷却し、40%のマイクロカ
プセル分散液を得た。
に説明する。尚、以下の部はすべて重量部であり、%は
すべて重量%を表わす。 実施例1 クリスタルバイオレットラクトン(CVL)5部を溶解
した200部の高沸点油(呉羽化学(株)製KMC−1
13)を5%スチレン無水マレイン酸共重合体水溶液
(PH5.0)250部に添加し、平均粒子径6μmと
なるように乳化した。次に30%メラミン−ホルマリン
初期縮合物水溶液(住友化学(株)製スミレッツレジ
ン)20部を上記乳化液に加えて温度を75℃とし、2
時間反応させたのち、20%水酸化ナトリウム水溶液で
PH9.0として室温まで冷却し、40%のマイクロカ
プセル分散液を得た。
【0045】このようにして得られたマイクロカプセル
分散液を下記の配合で40%濃度の塗工液を得た。 〔塗工液成分〕 40%マイクロカプセル分散液 100部 小麦澱粉(粒子径20μm) 50部 48%カルボキシ変性スチレンブタジエン 共重合体ラテックスエマルジョン 20部 添加水 79部
分散液を下記の配合で40%濃度の塗工液を得た。 〔塗工液成分〕 40%マイクロカプセル分散液 100部 小麦澱粉(粒子径20μm) 50部 48%カルボキシ変性スチレンブタジエン 共重合体ラテックスエマルジョン 20部 添加水 79部
【0046】こうして得られた塗工液を図1に示す巾
1000mm、0.2mmのスリット隙間を有し、且つ
超音波振動・ハンマ−衝撃及びオシュレ−タ−装置を有
す加圧型の給液ヘッドを用い、これらをいずれも作動さ
せ、さらに真空脱泡機にてよく脱泡した後10リットル
/分の給液量で供給し、均一なカ−テン膜を形成させ、
スリットより10cm離れた巾900mm・坪量40g
/m2の上質紙に1000m/分の塗工速度で塗工し乾
燥したところ、塗工量は絶乾固形分で4g/m2のノ−
カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ
−テン膜は24時間経ても閉塞することなく、均一なマ
イクロカプセル塗工層が得られた。
1000mm、0.2mmのスリット隙間を有し、且つ
超音波振動・ハンマ−衝撃及びオシュレ−タ−装置を有
す加圧型の給液ヘッドを用い、これらをいずれも作動さ
せ、さらに真空脱泡機にてよく脱泡した後10リットル
/分の給液量で供給し、均一なカ−テン膜を形成させ、
スリットより10cm離れた巾900mm・坪量40g
/m2の上質紙に1000m/分の塗工速度で塗工し乾
燥したところ、塗工量は絶乾固形分で4g/m2のノ−
カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ
−テン膜は24時間経ても閉塞することなく、均一なマ
イクロカプセル塗工層が得られた。
【0047】実施例2
実施例1において、真空脱泡機のみを作動させた以外は
実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−
カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ
−テン膜は24時間経ても閉塞することなく、均一なマ
イクロカプセル塗工層が得られた。
実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−
カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ
−テン膜は24時間経ても閉塞することなく、均一なマ
イクロカプセル塗工層が得られた。
【0048】実施例3
実施例1において、スリット隙間を0.1mmとした以
外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2の
ノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。 この
時、カ−テン膜は若干閉塞傾向がみられたが、24時間
経てもカ−テン膜は切れることなく、ほぼ均一なマイク
ロカプセル塗工層が得られた。
外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2の
ノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。 この
時、カ−テン膜は若干閉塞傾向がみられたが、24時間
経てもカ−テン膜は切れることなく、ほぼ均一なマイク
ロカプセル塗工層が得られた。
【0049】実施例4
実施例1において、スリット隙間を0.1mmとし、真
空脱泡機と超音波発生装置のみ作動させた以外は実施例
1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボ
ン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン
膜は若干閉塞傾向がみられたが、24時間経てもカ−テ
ン膜は切れることなく、ほぼ均一なマイクロカプセル塗
工層が得られた。
空脱泡機と超音波発生装置のみ作動させた以外は実施例
1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボ
ン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン
膜は若干閉塞傾向がみられたが、24時間経てもカ−テ
ン膜は切れることなく、ほぼ均一なマイクロカプセル塗
工層が得られた。
【0050】実施例5
実施例1において、スリット隙間を0.1mmとし、真
空脱泡機とハンマ−による振動発生装置のみ作動させた
以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2
のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この
時、カ−テン膜は若干閉塞傾向がみられたが、24時間
経てもカ−テン膜は切れることなく、ほぼ均一なマイク
ロカプセル塗工層が得られた。
空脱泡機とハンマ−による振動発生装置のみ作動させた
以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2
のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この
時、カ−テン膜は若干閉塞傾向がみられたが、24時間
経てもカ−テン膜は切れることなく、ほぼ均一なマイク
ロカプセル塗工層が得られた。
【0051】実施例6
実施例1において、スリット隙間を0.1mmとし、真
空脱泡機と給液ヘッドを左右に移動させるオシュレ−タ
−装置を作動させた以外は実施例1と同様に行い、絶乾
固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤
シ−トを得た。この時、カ−テン膜は若干閉塞傾向がみ
られたが、24時間経てもカ−テン膜は切れることな
く、ほぼ均一なマイクロカプセル塗工層が得られた。
空脱泡機と給液ヘッドを左右に移動させるオシュレ−タ
−装置を作動させた以外は実施例1と同様に行い、絶乾
固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤
シ−トを得た。この時、カ−テン膜は若干閉塞傾向がみ
られたが、24時間経てもカ−テン膜は切れることな
く、ほぼ均一なマイクロカプセル塗工層が得られた。
【0052】実施例7
実施例1において、スリット隙間を0.1mmとし、真
空脱泡機のみ作動させた以外は実施例1と同様に行い、
絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発
色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は若干閉塞傾向
がみられたが、24時間経てもカ−テン膜は切れること
なく、ほぼ均一なマイクロカプセル塗工層が得られた。
空脱泡機のみ作動させた以外は実施例1と同様に行い、
絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発
色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は若干閉塞傾向
がみられたが、24時間経てもカ−テン膜は切れること
なく、ほぼ均一なマイクロカプセル塗工層が得られた。
【0053】比較例1
実施例1において、スリット隙間を0.08mmとした
以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2
のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この
時、カ−テン膜は1時間程で閉塞してしまい3時間後に
はカ−テンが割れてしまい、その後の塗工が出来なかっ
た。
以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2
のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この
時、カ−テン膜は1時間程で閉塞してしまい3時間後に
はカ−テンが割れてしまい、その後の塗工が出来なかっ
た。
【0054】比較例2
実施例1において、スリット隙間を0.05mmとした
以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2
のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この
時、カ−テン膜は給液直後から閉塞してしまい30分後
にはカ−テンが割れてしまい、その後の塗工が出来なか
った。
以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2
のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この
時、カ−テン膜は給液直後から閉塞してしまい30分後
にはカ−テンが割れてしまい、その後の塗工が出来なか
った。
【0055】比較例3
実施例1において、スリット隙間を0.05mmとし、
真空脱泡機・超音波振動・ハンマ−衝撃及びオシュレ−
タ−装置をいずれも作動させなかった以外は実施例1と
同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感
圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は
給液直後から閉塞してしまい30分後にはカ−テンが割
れてしまい、その後の塗工が出来なかった。
真空脱泡機・超音波振動・ハンマ−衝撃及びオシュレ−
タ−装置をいずれも作動させなかった以外は実施例1と
同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感
圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は
給液直後から閉塞してしまい30分後にはカ−テンが割
れてしまい、その後の塗工が出来なかった。
【0056】比較例4
実施例1において、スリット隙間を0.05mmとし、
真空脱泡機のみ作動させた以外は実施例1と同様に行
い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙
用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は1時間程
で閉塞してしまい3時間後にはカ−テンが割れてしま
い、その後の塗工が出来なかった。
真空脱泡機のみ作動させた以外は実施例1と同様に行
い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙
用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は1時間程
で閉塞してしまい3時間後にはカ−テンが割れてしま
い、その後の塗工が出来なかった。
【0057】比較例5
実施例1において、スリット隙間を0.05mmとし、
超音波振動装置のみ作動させた以外は実施例1と同様に
行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写
紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は1時間
程で閉塞してしまい3時間後にはカ−テンが割れてしま
い、その後の塗工が出来なかった。
超音波振動装置のみ作動させた以外は実施例1と同様に
行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写
紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は1時間
程で閉塞してしまい3時間後にはカ−テンが割れてしま
い、その後の塗工が出来なかった。
【0058】比較例6
実施例1において、スリット隙間を0.05mmとし、
ハンマ−による振動発生装置のみ作動させた以外は例1
と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン
感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜
は1時間程で閉塞してしまい3時間後にはカ−テンが割
れてしまい、その後の塗工が出来なかった。
ハンマ−による振動発生装置のみ作動させた以外は例1
と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン
感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜
は1時間程で閉塞してしまい3時間後にはカ−テンが割
れてしまい、その後の塗工が出来なかった。
【0059】比較例7
実施例1において、スリット隙間を0.05mmとし、
給液ヘッドを左右に移動させるオシュレ−タ−装置のみ
作動させた以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で
4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを
得た。この時、カ−テン膜は1時間程で閉塞してしまい
3時間後にはカ−テンが割れてしまい、その後の塗工が
出来なかった。
給液ヘッドを左右に移動させるオシュレ−タ−装置のみ
作動させた以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で
4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを
得た。この時、カ−テン膜は1時間程で閉塞してしまい
3時間後にはカ−テンが割れてしまい、その後の塗工が
出来なかった。
【0060】比較例8
実施例1において、スリット隙間を0.10mmとし、
真空脱泡機を作動せず、超音波振動・ハンマ−衝撃及び
オシュレ−タ−装置を設置し作動させた以外は実施例1
と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン
感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜
は給液直後から閉塞してしまい30分後にはカ−テンが
割れてしまい、その後の塗工が出来なかった。
真空脱泡機を作動せず、超音波振動・ハンマ−衝撃及び
オシュレ−タ−装置を設置し作動させた以外は実施例1
と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン
感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜
は給液直後から閉塞してしまい30分後にはカ−テンが
割れてしまい、その後の塗工が出来なかった。
【0061】比較例9
実施例1において、スリット隙間を0.20mmとし、
真空脱泡機を作動せず、超音波振動・ハンマ−衝撃及び
オシュレ−タ−装置を設置し作動させた以外は実施例1
と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン
感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜
は1時間程で閉塞してしまい3時間後にはカ−テンが割
れてしまい、その後の塗工が出来なかった。
真空脱泡機を作動せず、超音波振動・ハンマ−衝撃及び
オシュレ−タ−装置を設置し作動させた以外は実施例1
と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン
感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜
は1時間程で閉塞してしまい3時間後にはカ−テンが割
れてしまい、その後の塗工が出来なかった。
【0062】比較例10
実施例1において、加圧型カ−テンヘッドに代え、スリ
ット隙間0.10mmを有す垂直自由落下型カ−テンヘ
ッドとし、真空脱泡機・超音波振動・ハンマ−衝撃及び
オシュレ−タ−装置を設置しいずれも作動させた以外は
実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−
カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ
−テン膜は1時間程で閉塞してしまい3時間後にはカ−
テンが割れてしまい、その後の塗工が出来なかった。
ット隙間0.10mmを有す垂直自由落下型カ−テンヘ
ッドとし、真空脱泡機・超音波振動・ハンマ−衝撃及び
オシュレ−タ−装置を設置しいずれも作動させた以外は
実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m2のノ−
カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。この時、カ
−テン膜は1時間程で閉塞してしまい3時間後にはカ−
テンが割れてしまい、その後の塗工が出来なかった。
【0063】比較例11
実施例1において、加圧型カ−テンコ−タ−に代え、エ
ア−ナイフコ−タ−で塗抹し実施例1と同様に、絶乾固
形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ
−トを得た。この時、エア−圧を最高にしても目標塗工
量が得られなかった。
ア−ナイフコ−タ−で塗抹し実施例1と同様に、絶乾固
形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ
−トを得た。この時、エア−圧を最高にしても目標塗工
量が得られなかった。
【0064】(発色剤シ−ト評価方法)
◎得られた発色剤シ−トを市販三菱NCR紙ス−パ−下
用紙(N−40)と組合せス−パ−カレンダ−(100
kg/cm2×2回通し)を通して発色させ、発色性を
評価した。発色濃度はマクベス社濃度計を用いて測定し
た。 ◎また縦35cm×横25cmの上記下用紙に縦15c
m×横15cmの発色剤シ−トを組合せ、その上に35
00gの耐汚染性評価用の重りを載せ発色剤シ−トを一
定速度で引っ張った時の汚れの度合により耐汚染性を評
価した。発色濃度はマクベス社濃度計を用いて測定し
た。 ◎さらに肉眼によって塗工紙の塗ムラ・未塗工の有無を
確認し、カ−テンの閉塞性と合わせ評価した。 以上の項目について評価した結果を表1に示す。
用紙(N−40)と組合せス−パ−カレンダ−(100
kg/cm2×2回通し)を通して発色させ、発色性を
評価した。発色濃度はマクベス社濃度計を用いて測定し
た。 ◎また縦35cm×横25cmの上記下用紙に縦15c
m×横15cmの発色剤シ−トを組合せ、その上に35
00gの耐汚染性評価用の重りを載せ発色剤シ−トを一
定速度で引っ張った時の汚れの度合により耐汚染性を評
価した。発色濃度はマクベス社濃度計を用いて測定し
た。 ◎さらに肉眼によって塗工紙の塗ムラ・未塗工の有無を
確認し、カ−テンの閉塞性と合わせ評価した。 以上の項目について評価した結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
*評価基準
発 色 性 : 数値が大きい程良い(印字濃度が濃い)……・0.83以上のこと
耐汚染性 : 数値が大きい程悪い(汚れやすい)…………・0.47以下のこと
閉 塞 性 : ◎非常に優れる、○優れる、
△やや劣る、×問題あり、XX評価外・・・・・・ ○ 以上のこと
総合評価 : ◎非常に優れる、○優れる、
△やや劣る、×問題あり、XX評価外・・・・・・ ○ 以上のこと
【0067】
【発明の効果】上記実施例から明かなように、本発明に
より高い生産性で、発色性が良く・耐汚染性が優れ且つ
塗工ムラおよび未塗工部分のないノ−カ−ボン感圧複写
紙を得ることができた。
より高い生産性で、発色性が良く・耐汚染性が優れ且つ
塗工ムラおよび未塗工部分のないノ−カ−ボン感圧複写
紙を得ることができた。
【0068】
【図1】本発明のノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装置の
一例を示す概略図。
一例を示す概略図。
1……塗工液 10……受
液槽 2……貯液タンク 11a、1
1b・・・・遮風板 3……ポンプ 12・・・・支
持ロ−ル 4……給液ヘッド 13・・・・乾
燥装置 5……マニホ−ルド 14・・・・真
空脱泡機 6……スリット 15・・・・超
音波発生機 7……カ−テン膜 16・・・・ハ
ンマ−衝撃発生機 8……エッジガイド 17・・・・オ
シュレ−タ− 9……支持体 18・・・・カ
−テンの液の受皿 10……受液槽 19・・・・
発色剤シ−ト
液槽 2……貯液タンク 11a、1
1b・・・・遮風板 3……ポンプ 12・・・・支
持ロ−ル 4……給液ヘッド 13・・・・乾
燥装置 5……マニホ−ルド 14・・・・真
空脱泡機 6……スリット 15・・・・超
音波発生機 7……カ−テン膜 16・・・・ハ
ンマ−衝撃発生機 8……エッジガイド 17・・・・オ
シュレ−タ− 9……支持体 18・・・・カ
−テンの液の受皿 10……受液槽 19・・・・
発色剤シ−ト
Claims (5)
- 【請求項1】 塗工液を、スリットを有する加圧型の給
液ヘッドよりカ−テン膜に形成し支持体に衝突させて塗
工する方法において、該スリットの隙間が0.1mm以
上で、且つ該塗工液を給液ヘッドに供給する前に真空脱
泡機を通すことを特徴とするノ−カ−ボン感圧複写紙の
塗工装置。 - 【請求項2】 該給液ヘッドに、超音波振動を与える装
置を設置することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載のノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装置。 - 【請求項3】 該給液ヘッドに、ハンマ−で衝撃を与え
る装置を設置することを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載のノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装置。 - 【請求項4】 該給液ヘッドを左右に移動させるオシュ
レ−タ−装置を設置することを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載のノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装置。 - 【請求項5】 該塗工液が、電子供与性染料を内蔵する
マイクロカプセルを主成分とする塗工液、または電子供
与性染料を内蔵するマイクロカプセル及び顕色剤を主成
分とする塗工液であることを特徴とする特許請求の範囲
第1項、第2項、第3項及び第4項の内いずれかに記載
のノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3201301A JPH0515831A (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | ノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3201301A JPH0515831A (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | ノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515831A true JPH0515831A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16438729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3201301A Pending JPH0515831A (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | ノ−カ−ボン感圧複写紙の塗工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0515831A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005120727A1 (en) * | 2002-04-03 | 2005-12-22 | Stora Enso North America Corp. | Coater with sonic oscillator method and apparatus |
JP2011161366A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Denso Corp | シート材の製造方法およびシート材の製造装置 |
-
1991
- 1991-07-15 JP JP3201301A patent/JPH0515831A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005120727A1 (en) * | 2002-04-03 | 2005-12-22 | Stora Enso North America Corp. | Coater with sonic oscillator method and apparatus |
JP2011161366A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Denso Corp | シート材の製造方法およびシート材の製造装置 |
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