JPH0515745Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は実装基板に実装されたコネクタに相手
側コネクタを嵌合して電気的な接触を得るボトム
タイプコネクタに関する。

［従来の技術］ 従来、第６図及び第７図に示すようにボトムタ
イプコネクタ１はプリント回路基板のような実装
基板３の表面に一般に実装される。

コネクタ１はインシユレータ５と、このインシ
ユレータ５に組付けた複数の導電性のコンタクト
７とを有している。インシユレータ５の一面５ａ
には相手側コネクタ（図示せず）を受け入れる溝
部（図示せず）が形成されている。溝部にはコン
タクト７の接触部が設けられている。これらのコ
ンタクト７の接触部は相手側コネクタの導電性の
相手側コンタクトに１対１にて接触する。コンタ
クト７の他端は、インシユレータ５の固定面９の
外側に延出ている。コンタクト７は実装基板３を
貫通した端子部１１を有している。これらのコン
タクト７の端子部１１は、実装基板３の他方面に
形成されている電気回路に接続される。なお、実
装基板３に対しインシユレータ５は固定面のみに
て固定されている。

実装基板３にはインシユレータ５の溝部の開口
に対応して穴１３が形成されている。この穴１３
には実装基板３の裏面から相手側コネクタが挿通
される。この際、インシユレータ５は溝部の一側
壁を相手側コネクタの挿入をガイドするガイド壁
部１５としている。

［考案が解決しようとする課題］ 上述からわかるように、従来のボトムタイプコ
ネクタにおいては、インシユレータ５は実装基板
３に当接している固定面９の部分よりも、実装基
板３に接していない部分の方が多い。そのため、
インシユレータ５，１９の固定が不安定である。
すなわち、コネクタ１の実装基板３に対する固定
部分が少ないと、相手側コネクタとコネクタ１，
１７との着脱の際の挿抜力に耐えられないおそれ
がある。

それ故に本考案の課題は、コネクタを実装基板
に安定して固定することができるボトムタイプコ
ネクタを提供するものである。

また、本考案の他の課題は、コネクタを半田
DIPする際に、インシユレータへのフラツクスの
上がりを抑止するボトムタイプコネクタを提供す
ることにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案によれば、実装基板の一面に配され該実
装基板の穴の一側で上記一面に固定される固定壁
部を有しているインシユレータと、該インシユレ
ータに保持されたコンタクトとを含み、該コンタ
クトは上記穴に対向した接触部を有し、上記実装
基板の反対面から上記穴に挿入される相手コネク
タのコンタクトと上記接触部との接触を得るよう
にしたボトムタイプコネクタにおいて、上記イン
シユレータは、上記固定壁部に対向し上記相手コ
ネクタの挿入をガイドするガイド壁部を有し、上
記ガイド壁部には上記穴の他側で上記実装基板の
上記一面に接触する突起部を設けたことを特徴と
するボトムタイプコネクタが得られる。

［実施例］ 第１図乃至第３図は、本考案の一実施例による
ボトムタイプコネクタを示している。この実施例
において、第６図及び第７図と同様な部分には同
じ符号を付して説明を省略する。

第１図乃至第３図を参照して、インシユレータ
５は並行した複数のコンタクト７の中間部分を保
持した固定壁部２３と、この固定壁部２３に対向
したガイド壁部１５とを有している。固定壁部２
３とガイド壁部１５は、上壁部２５と一対の側壁
部２７とによつて一体に接続され、これによりイ
ンシユレータ５を箱形状になしている。これによ
つて、インシユレータ５の下面には溝部２９が形
成されている。溝部２９にはコンタクト７の接触
部３１が位置づけられている。

インシユレータ５の固定壁部２３の下面、即
ち、固定面９が実装基板３の表面に当接してい
る。固定面９からはコンタクト７の端子部１１が
突出している。端子部１１が実装基板３を貫通し
てこの実装基板３の裏面に形成した電気回路に半
田DIPにより接続されることは、従来と同様であ
る。

このようにして、コネクタ１は実装基板３に固
定される。

インシユレータ５のガイド壁部１５及び側壁部
２７の下端面は実装基板３の少し上方に位置して
いる。そして、ガイド壁部１５の下端には複数の
突起部３３が形成されている。これらの突起部３
３は実装基板３の表面に点接触もしくは線接触し
ている。インシユレータ５の溝部２９の開口は、
実装基板３の穴１３に対向している。

したがつて実装基板３の表面には、インシユレ
ータ５の固定面９と、ガイド壁部１５の突起部３
３が接した状態で、コネクタ１が固定されてい
る。

今、相手側コネクタ３５を第１図の矢印３７の
方向に移動させ、実装基板３の裏面から穴１３に
向けて挿入する。相手側コネクタ３５をインシユ
レータ５の溝部２９に挿入していくと、コンタク
ト７の接触部３１が相手側コネクタ３５の内部に
入り込む。この際、相手側コネクタ３５の内部に
は、ソケツトコンタクトのような導電性の相手コ
ンタクト（図示せず）がコンタクト７と１対１に
て設けられているので、これらの相手コンタクト
にコンタクト７の接触部３１が接触して電気的な
接続が得られる。

また第４図に示すように、別のコネクタ１′を
実装基板３とそのまわりに形成されている補助基
板４３にまたがるように設けることができる。こ
の別のコネクタ１′も前述のコネクタ１と同様に
突起部３３を備えている。突起基板３と補助基板
４３との間には長穴４５が形成されているので、
これらの長穴４５にコネクタ１の溝部２９を対向
させるようにすればよい。この際、コネクタ１′
のインシユレータの固定部が実装基板３に固定さ
れ、突起部３３が補助基板４３に接するようにす
る。なお長穴４５は第１図における穴１３に相当
するものである。

さらに第５図は本考案の他の実施例によるコネ
クタを示す。コネクタ１７は、インシユレータ１
９を有している。インシユレータ１９の下面には
溝部４８が形成されている。溝部４８にはコンタ
クト７の接触部３１が位置している。さらに、こ
のコネクタ１７は、インシユレータ１９のガイド
壁部２１及び側壁部４５が実装基板３の穴１３の
内部に隙間をもつて挿入されている。このインシ
ユレータ１９ではガイド壁部２１の外壁面に突起
部４７を形成し、その突起部３１を実装基板３に
接するようにしている。

このコネクタ１７によつても、固定部９と突起
部４７とで実装基板３にコネクタ１を安定して固
定できる。

［考案の効果］ 以上実施例により説明したように、本考案のボ
トムタイプコネクタによれば、インシユレータの
ガイド壁部に突起部を形成し、その突起部を実装
基板に接触させているため、実装基板への固定が
安定する。

また、突起部は実装基板に少ない面積で接触す
ることになるため、半田DIP時にフラツクスがイ
ンシユレータに上がるのを抑止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のボトムタイプコネクタの一実
施例を実装基板とともに示す断面図、第２図は第
１図の正面図、第３図は第１図の側面図、４図は
第１図の全体斜視図、第５図は本考案のボトムタ
イプコネクタの他の実施例を実装基板とともに示
す断面図、第６図は従来のボトムタイプコネクタ
の正面図、第７図は第６図のボトムタイプコネク
タを実装基板に固定した状態の側面図である。 １……コネクタ、３……実装基板、５……イン
シユレータ、７……コンタクト、１３……穴、１
５……ガイド壁部、２３……固定壁部、２９……
溝部、３１……接触部、３３……突起部、３５…
…相手側コネクタ、４３……補助基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 実装基板の一面に配され該実装基板の穴の一側
   で上記一面に固定される固定壁部を有しているイ
   ンシユレータと、該インシユレータに保持された
   コンタクトとを含み、該コンタクトは上記穴に対
   向した接触部を有し、上記実装基板の反対面から
   上記穴に挿入される相手コネクタのコンタクトと
   上記接触部との接触を得るようにしたボトムタイ
   プコネクタにおいて、上記インシユレータは、上
   記固定壁部に対向し上記相手コネクタの挿入をガ
   イドするガイド壁部を有し、上記ガイド壁部には
   上記穴の他側で上記実装基板の上記一面に接触す
   る突起部を設けたことを特徴とするボトムタイプ
   コネクタ。