JPH05156874A - 浴室用窓ガラスの曇り止め機構 - Google Patents

浴室用窓ガラスの曇り止め機構

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Publication number
JPH05156874A
JPH05156874A JP32328391A JP32328391A JPH05156874A JP H05156874 A JPH05156874 A JP H05156874A JP 32328391 A JP32328391 A JP 32328391A JP 32328391 A JP32328391 A JP 32328391A JP H05156874 A JPH05156874 A JP H05156874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
bathroom
windowpane
window glass
shower header
Prior art date
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Pending
Application number
JP32328391A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Inaba
孝治 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】浴室を外部と隔てる窓ガラスの曇り止めを効果
的に、しかも低コストで簡単に行う。 【構成】浴室1の窓際付近の天井3に、シャワーヘッダ
9が設置してある。このシャワーヘッダ9には、窓ガラ
ス2の幅方向に多数の散水口が設けてあり、この散水口
を窓ガラス2の側に向けている。天井3内には、シャワ
ーヘッダ9内に水を導入するための給水管10が配管し
てある。シャワーヘッダ9から窓ガラス2へ向けて散水
することで、水を窓ガラス2の上部に当てる。この水が
窓ガラス2の表面を伝わりながら落下し、窓ガラス2表
面の曇りや水滴を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室を外部と隔てる窓
ガラスの曇り止め機構に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の観光旅館などにおいては、入浴し
ながら外の景色を見渡せるように、浴室の屋外に面した
側面に大型の窓ガラスを設け、その窓際に浴槽を設置し
た展望風呂を備えているところが多い。このような展望
風呂では、浴室内で発生する水蒸気により前記窓ガラス
が曇ったり、このガラス面に水滴が付着したり、さらに
この水滴がガラス面を伝わって落下したりする。したが
って、この状態では浴室内から外の景色を満足に見渡す
ことができず、入浴中の人がガラスの曇りを手で拭った
り、湯をガラス面にかけたりして曇りや水滴を除去しな
がら一時的に外を眺めているにすぎなかった。
【0003】そのため従来は、図11に示すように、浴
室1の窓ガラス2付近の天井3面等に複数の吹出口4を
設け、ここから窓ガラス2に向けて送風し、この風で曇
りや水滴を除去していた。そして、例えば天井3内に送
風機5を設けてここから各吹出口4までダクト6を配管
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、浴槽7内の人に対する影響を考慮して風量をさ
ほど高くできないため、吹出口4近くの窓ガラス2上部
においては効果があるが、大きな窓ガラス2では全面の
曇りを除去することは困難であった。また、天井3内へ
のダクトの配管および送風機5の設置などイニシャルコ
ストが高いとともに、送風機5の保守点検に手間がかか
り、ランニングコストも高い。さらに、吹出口4近くに
おいてドラフトが生じ、浴槽7内の人に不快感を感じさ
せることもあった。
【0005】本発明は、このような不具合を解決するた
めのものであり、大型の窓ガラス全体に曇り止めの効果
があり、コストが低く保守管理のし易い浴室用窓ガラス
の曇り止め機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の浴室用窓ガラスの曇り止め機構は、浴室の
上部に、浴室を外部と隔てる窓ガラスの浴室側表面上部
に向けて散水する散水口を、前記窓ガラスの幅方向に延
在させて配置したことを特徴とする。
【0007】
【作用】散水口から散水された水が、浴室を外部と隔て
る窓ガラスの浴室側表面上部に当たると、この水は、前
記窓ガラスの浴室側表面を伝わりながら下端部まで落下
する。散水口が窓ガラスの幅方向に延在しているため、
この水は窓ガラスの幅方向全体に広がりながら落下し
て、窓ガラス全面を濡らす。これにより、前記窓ガラス
の浴室側表面の曇りや水滴が除去される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づき
説明する。図1は本発明の一実施例が適用された浴室内
を示す概要図であり、図2は図1のA−A線断面図であ
る。図1に示すように、入浴しながら外の景色を見渡せ
るように造られた展望風呂では、浴室1の屋外に面した
側面に大型の窓ガラス2を設け、その窓際に浴槽7を設
置している。ここでは、このような浴室1の窓際付近の
天井3に、窓ガラス2の幅方向に多数の散水口8を備え
たシャワーヘッダ9が、散水口8を窓ガラス2側に向け
て設置されている。そして、シャワーヘッダ9に水を導
入するための給水管10が天井3内に配置されている。
【0009】このシャワーヘッダ9の部分斜視図を図3
に、図3のB−B線断面図を図4に示す。このシャワー
ヘッダ9は、窓ガラス2の幅よりやや小さい寸法の全長
7mで、一辺が25mmのステンレス製角パイプの両端を
塞ぎ、その一側面に散水口8となる口径約2mmの開孔を
等間隔に多数開けることにより形成されている。そし
て、シャワーヘッダ9の上面には、給水管10に接続さ
れる接続パイプ11が複数カ所に配設され、ここからシ
ャワーヘッダ9内に水が導入される。
【0010】散水口8をなす開孔は、図5(a)に示す
ように、シャワーヘッダ9をなす角パイプの厚み方向に
垂直に開けたものが好ましい。この開孔の断面を、図5
(b)に示すように、角パイプの外面側が内面側に比べ
て大きい形状とすると、同じ水圧でも出てくる水が拡散
しやすくなる。また、散水口8の配置間隔Dが広すぎる
と、散水の際にガラス2の幅方向全体に水が行き渡らな
いため、50mm以内とすることが好ましい。この例で
は、Dを45mmにしてある。
【0011】そして、図6(a)に示すように、散水中
において、散水口8からの水が、前記窓ガラス2の浴室
側表面に相当するガラス面2aの上部に緩やかに当たる
ように、シャワーヘッダ9の設置位置および水圧が決定
される。水圧が高すぎると、図6(b)に示すように、
ガラス面2aに当たった水が飛沫となって跳ね返るので
好ましくない。通常、水圧は0.3〜2.0kgf/m2程度
に設定する。
【0012】また、図7に示すように、このシャワーヘ
ッダ9の散水口8を有する側面の下端部に、角パイプと
同材質からなるL字鋼を溶接して、散水開始および停止
直後における散水口8からの水滴を受けるための樋12
を設ければ都合が良い。前述のように、シャワーヘッダ
9の設置位置は散水中の状態を考慮して決定されている
ため、散水開始および停止直後など水圧が低くなったと
きには、図8(a)に示すように、散水口8からの水滴
がガラス面2aに届かずにシャワーヘッダ9付近の下部
に落下する。この水滴は、美観を損なうとともに、浴槽
中の人の体に落下することもあり、入浴者に不快感を与
える。したがって、前記樋12を備えていれば、図7の
C−C線断面図に相当する図8(b)に示すように、こ
の水滴を樋12にて受けることができ、このような不都
合が解消される。樋12が受けた水滴は、樋12の両端
部の底部に設けた接続パイプ13を介して、図示されな
い縦樋へと導かれて排出される。
【0013】なお、このようにしてシャワーヘッダ9に
樋12を一体化する場合には、シャワーヘッダ9の散水
口8ヲ樋12の上端面よりある程度上方に位置させ、散
水時に水が樋12の上部を超えてガラス面2aに当たる
ようにする必要がある。本実施例では、接続パイプ11
を介して行われるシャワーヘッダ9への給水を、図9に
示すような配管構成により行う。そのため、給水元に接
続されている給水管13から供給された水は、ストレー
ナ14を通ってごみ等が除去された後、元バルブ15、
電動バルブ16、アキュムレータ17を通過して天井内
に設置された給水管10に至り、各接続パイプ11から
シャワーヘッダ9内に配水される。元バルブ15は手動
で水圧を調整するためのものであり、電動バルブ16
は、モータ部にタイマ19が接続してあり、このタイマ
19の設定により電動で弁を開閉できるようになってい
る。
【0014】タイマ19に散水時間および散水間隔を設
定した後、元バルブ15を水圧が所定の値になるように
開いてシャワーヘッダ9に水を送れば、散水時間中に、
窓ガラス2の幅方向に延在している多数の散水口8より
水が噴き出て、ガラス面2aの上部に等間隔に当たる。
この水は、ガラス面2aを幅方向全体に広がりながら伝
わって下端部まで落下し、ガラス面2a全体を濡らす。
これにより、ガラス面2aの曇りや水滴を全面に渡って
除去する。
【0015】上述した各条件により散水を行う場合、1
〜2時間に1回の間隔で5〜10秒程度散水することに
より、大型の窓ガラス2であっても十分な曇り止め効果
が得られる。そして、このシャワーヘッダ9からの散水
量は、水圧0.3〜2.0kgf/m2、一回の散水時間が5
〜8秒の場合、約5リッター/回と少ない量で済む。そのた
め、従来の送風方式における送風機を稼働させるための
電力と比較して、ランニングコストをかなり低く抑える
ことができる。
【0016】また、この曇り止め機構は、主にシャワー
ヘッダ9と給水管10とで構成されるため、送風機とダ
クトを天井内に設置するとともに天井面に吹出口を設け
る従来の送風方式と比較して、イニシャルコストも半分
程度に抑えられる。さらに、この曇り止め機構において
は、ストレーナ14と散水口8の清掃を随時行えばよい
ので、送風機の保守点検に手間のかかる従来の方法と比
べて保守管理が容易である。
【0017】なお、上記実施例においては、浴室1の天
井3にシャワーヘッダ9を設置し、これに接続させる給
水管10を天井3内に設置しているが、図10に示すよ
うに、給水管10を窓ガラス2が取りつけられている壁
の内部に設置することもできる。また、シャワーヘッダ
9を窓ガラス2上方のサッシュ20に取りつけてもよ
い。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の曇り
止め機構によれば、浴室を外部と隔てる窓ガラスの幅方
向に延在させた散水口から、前記窓ガラスの浴室側表面
上部に散水することにより、この窓ガラス面全体の曇り
や水滴が除去される。この機構は、例えば、窓ガラスの
幅方向に対応させて多数の散水口を設けた部材を浴室上
部に設置して、給水元からこの散水口に配管することに
より構成されるため、従来の方法と比較してイニシャル
コスト,ランニングコストとも低く抑えられ、保守管理
もしやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用された浴室内を示す概
要図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明における散水口が配置された部材の一例
を示す部分斜視図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本実施例における散水口の断面形状を説明する
ための説明図である。
【図6】本実施例における散水状態を説明するための説
明図である。
【図7】本発明における散水口が配置された部材の一例
を示す部分斜視図である。
【図8】図3および図7の各部材の性能を比較するため
の説明図である。
【図9】本実施例における散水口への配管方法を示す概
要図である。
【図10】本発明の一実施例が適用された浴室内を示す
断面図である。
【図11】従来の浴室用窓ガラスの曇り止め機構の一例
が適用された浴室内を示す概要図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 窓ガラス 2a ガラス面(窓ガラスの浴室側表面) 8 散水口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の上部に、浴室を外部と隔てる窓ガ
    ラスの浴室側表面上部に向けて散水する散水口を、前記
    窓ガラスの幅方向に延在させて配置したことを特徴とす
    る浴室用窓ガラスの曇り止め機構。
JP32328391A 1991-12-06 1991-12-06 浴室用窓ガラスの曇り止め機構 Pending JPH05156874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32328391A JPH05156874A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 浴室用窓ガラスの曇り止め機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32328391A JPH05156874A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 浴室用窓ガラスの曇り止め機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05156874A true JPH05156874A (ja) 1993-06-22

Family

ID=18153062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32328391A Pending JPH05156874A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 浴室用窓ガラスの曇り止め機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05156874A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0813945A (ja) * 1994-06-22 1996-01-16 Ando Corp 窓ガラスの結露防止構造
US5906070A (en) * 1997-09-03 1999-05-25 Boerhave; Evert J. Window protector
JP2011236678A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Ohbayashi Corp 監視カメラ用の防曇ガラス装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0813945A (ja) * 1994-06-22 1996-01-16 Ando Corp 窓ガラスの結露防止構造
US5906070A (en) * 1997-09-03 1999-05-25 Boerhave; Evert J. Window protector
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