JPH05156596A - 高水分含有性を有する繊維ウェブ及びその製造方法 - Google Patents
高水分含有性を有する繊維ウェブ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05156596A JPH05156596A JP3347953A JP34795391A JPH05156596A JP H05156596 A JPH05156596 A JP H05156596A JP 3347953 A JP3347953 A JP 3347953A JP 34795391 A JP34795391 A JP 34795391A JP H05156596 A JPH05156596 A JP H05156596A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- web
- paper
- water
- fibrous web
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】高水分含有性を有する紙,不織布等の繊維ウェ
ブで、安全性が高く、柔軟で肌触りに優れ、食品用,衛
生用,家庭用の用途に好適なウェブを提供する。 【構成】吸湿性を有する塩類,多価アルコール及び糖類
のうちの少なくとも一種、または、これらのうちの一種
及び保水性を有する糊料を、繊維ウェブに対し1.0〜
300重量%含む。これらの薬剤は、食品または食品添
加物であることが好ましい。上記薬剤を繊維ウェブの抄
造中にウェブが湿潤状態にあるときはスプレー等により
含浸させるか、繊維ウェブを抄造した後、このウェブに
上記薬剤を含浸させて製造する。上記薬剤が、空気中の
水分を吸湿し保水して、含有水分を増加させて柔軟性,
肌触り性を向上させ、外気の湿度変化に影響されにくい
ウェブを実現し、繊維同士の絡まりを阻害せず、しかも
接着性を向上させてウェブ屑の発生を少なくする。
ブで、安全性が高く、柔軟で肌触りに優れ、食品用,衛
生用,家庭用の用途に好適なウェブを提供する。 【構成】吸湿性を有する塩類,多価アルコール及び糖類
のうちの少なくとも一種、または、これらのうちの一種
及び保水性を有する糊料を、繊維ウェブに対し1.0〜
300重量%含む。これらの薬剤は、食品または食品添
加物であることが好ましい。上記薬剤を繊維ウェブの抄
造中にウェブが湿潤状態にあるときはスプレー等により
含浸させるか、繊維ウェブを抄造した後、このウェブに
上記薬剤を含浸させて製造する。上記薬剤が、空気中の
水分を吸湿し保水して、含有水分を増加させて柔軟性,
肌触り性を向上させ、外気の湿度変化に影響されにくい
ウェブを実現し、繊維同士の絡まりを阻害せず、しかも
接着性を向上させてウェブ屑の発生を少なくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高水分含有性を有する
紙,不織布等の繊維ウェブ及びその製造方法に関し、特
に、安全性が高く、柔軟で肌触りに優れ、かつウェブ屑
発生の少ない、食品用,衛生用,家庭用の用途に好適な
高水分含有性を有する繊維ウェブ及びその製造方法に関
する。
紙,不織布等の繊維ウェブ及びその製造方法に関し、特
に、安全性が高く、柔軟で肌触りに優れ、かつウェブ屑
発生の少ない、食品用,衛生用,家庭用の用途に好適な
高水分含有性を有する繊維ウェブ及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ティシュペーパーやトイレットペーパー
等の家庭紙、その他の繊維ウェブにおいては、従来か
ら、感触をソフトにする等の目的のために、柔軟剤が使
用される。この柔軟剤は、湿潤紙力増強剤(紙が濡れた
ときの強度を保つ薬剤)の可塑剤として作用するほか、
次のような作用を発現する。
等の家庭紙、その他の繊維ウェブにおいては、従来か
ら、感触をソフトにする等の目的のために、柔軟剤が使
用される。この柔軟剤は、湿潤紙力増強剤(紙が濡れた
ときの強度を保つ薬剤)の可塑剤として作用するほか、
次のような作用を発現する。
【0003】親水性基と親油性基とを持ち、親水性基が
セルロースに吸着し、親油性基が外側に向いて配向す
る。従って、セルロースは、親油性基で包まれた状態と
なり、しなやかになると同時に、表面が平滑になる。そ
して、セルロース間の滑りが良好となり、抵抗が少なく
なって、手触りが滑らかになり柔らかくなる。しかも、
繊維の水素結合を封鎖し、繊維のズレを促進して柔らか
くする。
セルロースに吸着し、親油性基が外側に向いて配向す
る。従って、セルロースは、親油性基で包まれた状態と
なり、しなやかになると同時に、表面が平滑になる。そ
して、セルロース間の滑りが良好となり、抵抗が少なく
なって、手触りが滑らかになり柔らかくなる。しかも、
繊維の水素結合を封鎖し、繊維のズレを促進して柔らか
くする。
【0004】このような作用をなす柔軟剤は、上記のテ
ィシュペーパー等の繊維ウェブの原料に混合された状態
で抄造される(以下、これを内添と言う)か、ウェブの
形成後であって乾燥前の湿潤状態か、抄紙し乾燥したウ
ェブに含浸させて添加される(以下、これを外添と言
う)。
ィシュペーパー等の繊維ウェブの原料に混合された状態
で抄造される(以下、これを内添と言う)か、ウェブの
形成後であって乾燥前の湿潤状態か、抄紙し乾燥したウ
ェブに含浸させて添加される(以下、これを外添と言
う)。
【0005】上記の柔軟剤としては、従来、界面活性
剤,ワックスエマルジョン(ワックスを界面活性剤で乳
化させたもので、ワックスが上記の親油性基の役割をな
す),反応型柔軟剤(セルロースと強固に反応して、脂
肪族ハイドロカーボンを規則正しく繊維の周囲に配向さ
せるもの)が知られている。また、最近、ティシュペー
パーに、ソフトでシルキーなフランネル様の感触を持た
せると共に、高いバルク性をも持たせるために、シリコ
ン系の柔軟剤も開発されている(特開平2−22462
6号,同3−900号公報参照)。
剤,ワックスエマルジョン(ワックスを界面活性剤で乳
化させたもので、ワックスが上記の親油性基の役割をな
す),反応型柔軟剤(セルロースと強固に反応して、脂
肪族ハイドロカーボンを規則正しく繊維の周囲に配向さ
せるもの)が知られている。また、最近、ティシュペー
パーに、ソフトでシルキーなフランネル様の感触を持た
せると共に、高いバルク性をも持たせるために、シリコ
ン系の柔軟剤も開発されている(特開平2−22462
6号,同3−900号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、食品用,衛
生用,家庭用等の繊維ウェブの場合、食品,粘膜,皮膚
等に接触するため、高い安全性が求められる。しかし、
前述した従来の柔軟剤は、化学合成品であり、高濃度で
の添加は、安全性において懸念がある。
生用,家庭用等の繊維ウェブの場合、食品,粘膜,皮膚
等に接触するため、高い安全性が求められる。しかし、
前述した従来の柔軟剤は、化学合成品であり、高濃度で
の添加は、安全性において懸念がある。
【0007】また、従来の柔軟性の作用の発現機構は、
前述したように、親水性基がセルロースに吸着し、親油
性基が外側に向いて配向し、繊維間の水素結合を阻害す
ることにあるため、繊維同士の絡み合いや結合が減少
し、この結果、繊維が脱落し、紙粉,繊維粉等の言わば
ウェブ屑が増加する。更に、外側を向いて配向している
親油性基によって撥水性を帯びて、吸水性が低下し、テ
ィシュペーパーやトイレットペーパー等に本来要求され
る吸水性が損なわれる。
前述したように、親水性基がセルロースに吸着し、親油
性基が外側に向いて配向し、繊維間の水素結合を阻害す
ることにあるため、繊維同士の絡み合いや結合が減少
し、この結果、繊維が脱落し、紙粉,繊維粉等の言わば
ウェブ屑が増加する。更に、外側を向いて配向している
親油性基によって撥水性を帯びて、吸水性が低下し、テ
ィシュペーパーやトイレットペーパー等に本来要求され
る吸水性が損なわれる。
【0008】以上のような種々の問題に起因して、従来
の柔軟剤においては、その添加量が制限され、ティシュ
ペーパーやトイレットペーパー等の繊維ウェブに、より
優れた柔軟性を付与することができなかった。
の柔軟剤においては、その添加量が制限され、ティシュ
ペーパーやトイレットペーパー等の繊維ウェブに、より
優れた柔軟性を付与することができなかった。
【0009】本発明は、このような問題を解消し、安全
性が高く、柔軟で肌触りにも優れる上、保湿性が有り、
しかもウェブ屑発生の少ない、食品用,衛生用,家庭用
の用途に好適な高水分含有性を有する紙,不織布等の繊
維ウェブ及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
性が高く、柔軟で肌触りにも優れる上、保湿性が有り、
しかもウェブ屑発生の少ない、食品用,衛生用,家庭用
の用途に好適な高水分含有性を有する紙,不織布等の繊
維ウェブ及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の繊維ウェブは、吸湿性を有する塩類,多
価アルコール及び糖類のうちの少なくとも一種、また
は、吸湿性を有する塩類,多価アルコール及び糖類のう
ちの少なくとも一種及び保水性を有する糊料を、繊維ウ
ェブに対し1.0〜300重量%含んでなることを特徴
とする。
めに、本発明の繊維ウェブは、吸湿性を有する塩類,多
価アルコール及び糖類のうちの少なくとも一種、また
は、吸湿性を有する塩類,多価アルコール及び糖類のう
ちの少なくとも一種及び保水性を有する糊料を、繊維ウ
ェブに対し1.0〜300重量%含んでなることを特徴
とする。
【0011】また、本発明の繊維ウェブは、上記の吸湿
性を有する塩類,多価アルコール及び糖類、保水性を有
する糊料が、食品または食品添加物であることをも特徴
とする。
性を有する塩類,多価アルコール及び糖類、保水性を有
する糊料が、食品または食品添加物であることをも特徴
とする。
【0012】そして、本発明の繊維ウェブは、吸湿性を
有する塩類,多価アルコール及び糖類、保水性を有する
糊料を、繊維ウェブを抄造する際に乾燥前の湿潤状態で
含有させ、あるいは、繊維ウェブを抄造した後、このウ
ェブに、吸湿性を有する塩類,多価アルコール及び糖
類、保水性を有する糊料を含浸させることを特徴とする
外添法により製造される。
有する塩類,多価アルコール及び糖類、保水性を有する
糊料を、繊維ウェブを抄造する際に乾燥前の湿潤状態で
含有させ、あるいは、繊維ウェブを抄造した後、このウ
ェブに、吸湿性を有する塩類,多価アルコール及び糖
類、保水性を有する糊料を含浸させることを特徴とする
外添法により製造される。
【0013】本発明の繊維ウェブに含有される吸湿性を
有する塩類としては、塩化ナトリウム,塩化カルシウ
ム,ピロリン酸カリウム,メタリン酸ナトリウム,ポリ
リン酸カリウム,ポリリン酸ナトリウム等が挙げられ
る。
有する塩類としては、塩化ナトリウム,塩化カルシウ
ム,ピロリン酸カリウム,メタリン酸ナトリウム,ポリ
リン酸カリウム,ポリリン酸ナトリウム等が挙げられ
る。
【0014】また、吸湿性を有する多価アルコール及び
糖類としては、グリセリン,D−ソルビット,マルチト
ール,還元麦芽糖水飴,還元澱粉加水分解物等が挙げら
れる。
糖類としては、グリセリン,D−ソルビット,マルチト
ール,還元麦芽糖水飴,還元澱粉加水分解物等が挙げら
れる。
【0015】更に、保水性を有する糊料としては、アル
ギン酸ナトリウム,ポリアクリル酸ナトリウム,メチル
セルロース,アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル,繊維素グリコール酸ナトリウム(CMC),繊維素
グリコール酸カルシウム,澱粉グリコール酸ナトリウ
ム,澱粉リン酸エステルナトリウム,カゼイン,カゼイ
ンナトリウム等が挙げられる。
ギン酸ナトリウム,ポリアクリル酸ナトリウム,メチル
セルロース,アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル,繊維素グリコール酸ナトリウム(CMC),繊維素
グリコール酸カルシウム,澱粉グリコール酸ナトリウ
ム,澱粉リン酸エステルナトリウム,カゼイン,カゼイ
ンナトリウム等が挙げられる。
【0016】上記の吸湿性を有する塩類,多価アルコー
ル及び糖類、保水性を有する糊料は、いずれも本発明の
繊維ウェブに、吸湿性,柔軟性,肌触り性等を付与し、
もしくは向上させる作用をなすものであり(従って、以
下、これらを纏めて“吸湿・柔軟性等付与剤”と言うこ
とがある)、本発明の繊維ウェブでは、吸湿性を有する
薬剤のうちの少なくとも一種を含有していればよい。
ル及び糖類、保水性を有する糊料は、いずれも本発明の
繊維ウェブに、吸湿性,柔軟性,肌触り性等を付与し、
もしくは向上させる作用をなすものであり(従って、以
下、これらを纏めて“吸湿・柔軟性等付与剤”と言うこ
とがある)、本発明の繊維ウェブでは、吸湿性を有する
薬剤のうちの少なくとも一種を含有していればよい。
【0017】本発明の繊維ウェブにおける上記の吸湿・
柔軟性等付与剤の含有量は、余り少な過ぎれば含有効果
が生じず、逆に余り多過ぎても効果が飽和して不経済と
なるため、本発明の繊維ウェブでは、このウェブの重量
に対して、1.0〜300重量%とする。なお、本発明
の繊維ウェブが、ティシュペーパー等の紙の肌触りを良
好とする場合は、1重量%より少ないと肌触り性が向上
せず、100重量%より多いと水分含有量が多過ぎて使
用感に劣るため、1.0〜100重量%とすることが好
ましく、不織布の肌触りを良好とする場合は、100重
量%より多くてもこのような問題は生じないため、1.
0〜300重量%としてよい。以上の吸湿・柔軟性等付
与剤は、確実な安全性を確保するために、本発明では、
食品または食品添加物から選択したものを使用すること
が好ましい。
柔軟性等付与剤の含有量は、余り少な過ぎれば含有効果
が生じず、逆に余り多過ぎても効果が飽和して不経済と
なるため、本発明の繊維ウェブでは、このウェブの重量
に対して、1.0〜300重量%とする。なお、本発明
の繊維ウェブが、ティシュペーパー等の紙の肌触りを良
好とする場合は、1重量%より少ないと肌触り性が向上
せず、100重量%より多いと水分含有量が多過ぎて使
用感に劣るため、1.0〜100重量%とすることが好
ましく、不織布の肌触りを良好とする場合は、100重
量%より多くてもこのような問題は生じないため、1.
0〜300重量%としてよい。以上の吸湿・柔軟性等付
与剤は、確実な安全性を確保するために、本発明では、
食品または食品添加物から選択したものを使用すること
が好ましい。
【0018】また、本発明の繊維ウェブにおいては、上
記の吸湿・柔軟性等付与剤のほかに、必要に応じて、流
動パラフィン,スクワラン等の炭化水素類、オリーブ
油,ツバキ油,ヒマシ油,大豆油等の植物油、ミツロ
ウ,カルナウバロウ,ラノリン等のロウ類、及びセタノ
ール,ステアリルアルコール,オレイルアルコール等の
高級アルコール類を平滑感、手触り感の向上のために含
有することができる。この油類の含有量は、余り少な過
ぎても含有効果が生じず、逆に余り多過ぎても肌触り感
が減じるため、本発明の繊維ウェブでは、このウェブの
重量に対して、0.1〜30重量%とすることが好まし
い。
記の吸湿・柔軟性等付与剤のほかに、必要に応じて、流
動パラフィン,スクワラン等の炭化水素類、オリーブ
油,ツバキ油,ヒマシ油,大豆油等の植物油、ミツロ
ウ,カルナウバロウ,ラノリン等のロウ類、及びセタノ
ール,ステアリルアルコール,オレイルアルコール等の
高級アルコール類を平滑感、手触り感の向上のために含
有することができる。この油類の含有量は、余り少な過
ぎても含有効果が生じず、逆に余り多過ぎても肌触り感
が減じるため、本発明の繊維ウェブでは、このウェブの
重量に対して、0.1〜30重量%とすることが好まし
い。
【0019】そして、これらの油類と上記の吸湿・柔軟
性等付与剤、あるいは後述する他の配合剤との混合状態
を均一にするためと、疎水性物質の含有により生じるで
あろう吸水性の低下を補うために、ショ糖脂肪酸エステ
ル,ソルビタン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エス
テル,ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテ
ル,ポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル等の非イオン系界面活性剤、脂
肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸塩等の陰イオン系界面活性
剤等の界面活性剤を、必要に応じて、適量配合すること
ができる。
性等付与剤、あるいは後述する他の配合剤との混合状態
を均一にするためと、疎水性物質の含有により生じるで
あろう吸水性の低下を補うために、ショ糖脂肪酸エステ
ル,ソルビタン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エス
テル,ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテ
ル,ポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル等の非イオン系界面活性剤、脂
肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸塩等の陰イオン系界面活性
剤等の界面活性剤を、必要に応じて、適量配合すること
ができる。
【0020】加えて、本発明の繊維ウェブでは、ソルビ
ン酸,ソルビン酸カリウム,デヒドロ酢酸,デヒドロ酢
酸ナトリウム,安息香酸,安息香酸ナトリウム,パラオ
キシ安息香酸ブチル,パラオキシ安息香酸イソブチル,
パラオキシ安息香酸エチル,パラオキシ安息香酸プロピ
ル,パラオキシ安息香酸イソプロピル等の防腐防かび
剤、前述の従来の柔軟剤をも、適量配合して使用するこ
とができる。
ン酸,ソルビン酸カリウム,デヒドロ酢酸,デヒドロ酢
酸ナトリウム,安息香酸,安息香酸ナトリウム,パラオ
キシ安息香酸ブチル,パラオキシ安息香酸イソブチル,
パラオキシ安息香酸エチル,パラオキシ安息香酸プロピ
ル,パラオキシ安息香酸イソプロピル等の防腐防かび
剤、前述の従来の柔軟剤をも、適量配合して使用するこ
とができる。
【0021】以上の本発明の繊維ウェブを製造するに
は、繊維ウェブの抄造中にウェブの形成後であって乾燥
前の湿潤状態でスプレー等により上記の吸湿・柔軟性等
付与剤を含浸させるか、繊維ウェブを抄造し乾燥した
後、このウェブに上記の吸湿・柔軟性等付与剤を含浸す
る外添法が採用される。
は、繊維ウェブの抄造中にウェブの形成後であって乾燥
前の湿潤状態でスプレー等により上記の吸湿・柔軟性等
付与剤を含浸させるか、繊維ウェブを抄造し乾燥した
後、このウェブに上記の吸湿・柔軟性等付与剤を含浸す
る外添法が採用される。
【0022】外添を乾燥後に行なう場合は、繊維ウェブ
を抄造した後に、(例えば、加工装置上で)ウェブに吸
湿・柔軟性等付与剤の溶液をスプレーしたり、ウェブを
この溶液中に浸漬したり、印刷機によりウェブに印刷す
る等により、所要量を含浸させればよい。
を抄造した後に、(例えば、加工装置上で)ウェブに吸
湿・柔軟性等付与剤の溶液をスプレーしたり、ウェブを
この溶液中に浸漬したり、印刷機によりウェブに印刷す
る等により、所要量を含浸させればよい。
【0023】
【作用】本発明の繊維ウェブでは、吸湿性を有する塩
類,多価アルコール,糖類、あるいは保水性を有する糊
料が、含有水分を増加させる作用をなす。この作用によ
り本発明の繊維ウェブが水分を吸収すると、この水分
が、繊維を膨潤させ、かつ繊維の水素結合を緩ませて、
外力に対する抵抗を少なくする。しかも、この水分は、
繊維と対象物(例えば、皮膚等)との間の潤滑剤として
も作用する。このような水分の作用により、本発明の繊
維ウェブでは、柔軟性,肌触り性が向上する。
類,多価アルコール,糖類、あるいは保水性を有する糊
料が、含有水分を増加させる作用をなす。この作用によ
り本発明の繊維ウェブが水分を吸収すると、この水分
が、繊維を膨潤させ、かつ繊維の水素結合を緩ませて、
外力に対する抵抗を少なくする。しかも、この水分は、
繊維と対象物(例えば、皮膚等)との間の潤滑剤として
も作用する。このような水分の作用により、本発明の繊
維ウェブでは、柔軟性,肌触り性が向上する。
【0024】ところで、一般に、紙や不織布の湿度(水
分)は、紙や不織布の吸湿能力と、外気の湿度とによっ
てバランスされる。これに対し、本発明の繊維ウェブに
おいて、保水性を有する糊料を、吸湿性を有する塩類,
多価アルコール,糖類と併用する場合、糊料の保水性に
より、空気中の水分が一旦吸収されると、その蒸発速度
が遅くなる。従って、この糊料を併用する本発明の繊維
ウェブでは、外気の湿度が大きく変化するような気象状
態にあっても、湿度変化が緩やかになり、上記した柔軟
性や肌触り向上等の水分の作用が持続する。
分)は、紙や不織布の吸湿能力と、外気の湿度とによっ
てバランスされる。これに対し、本発明の繊維ウェブに
おいて、保水性を有する糊料を、吸湿性を有する塩類,
多価アルコール,糖類と併用する場合、糊料の保水性に
より、空気中の水分が一旦吸収されると、その蒸発速度
が遅くなる。従って、この糊料を併用する本発明の繊維
ウェブでは、外気の湿度が大きく変化するような気象状
態にあっても、湿度変化が緩やかになり、上記した柔軟
性や肌触り向上等の水分の作用が持続する。
【0025】しかも、上記の糊料を併用する場合、この
糊料の接着作用により繊維同士の接着性が向上してウェ
ブの接着強度が高まり、ウェブ屑の発生が少なくなると
共に、触感(ヌメリ感)も向上する。
糊料の接着作用により繊維同士の接着性が向上してウェ
ブの接着強度が高まり、ウェブ屑の発生が少なくなると
共に、触感(ヌメリ感)も向上する。
【0026】
1)繊維ウェブとして紙を使用した例:坪量が13.0
g/m2で、縦200mm、横225mmのティシュペ
ーパー(河野製紙(株)製商品名“ホワイトティシュ”
200組ボックス入りを使用)の1組(2枚重ね)の両
面に、表1に示す本発明の吸湿・柔軟性等付与剤(単独
の溶液または混合したものの溶液)を、このティシュペ
ーパー1組(26.0g/m2、これを100重量%と
する)に対し表1に示す量になるように、ハンドスプレ
ーで均一に噴霧し、湿潤させた後、全自動定温恒温器に
より80±2℃で1時間乾燥させた。これを、調湿箱
(湿度65±5%)に8時間以上放置し、平衡状態にな
った後のサンプルについて、表4に示す各種の測定を行
い、この結果を実施例1〜11として表4に併せて示し
た。
g/m2で、縦200mm、横225mmのティシュペ
ーパー(河野製紙(株)製商品名“ホワイトティシュ”
200組ボックス入りを使用)の1組(2枚重ね)の両
面に、表1に示す本発明の吸湿・柔軟性等付与剤(単独
の溶液または混合したものの溶液)を、このティシュペ
ーパー1組(26.0g/m2、これを100重量%と
する)に対し表1に示す量になるように、ハンドスプレ
ーで均一に噴霧し、湿潤させた後、全自動定温恒温器に
より80±2℃で1時間乾燥させた。これを、調湿箱
(湿度65±5%)に8時間以上放置し、平衡状態にな
った後のサンプルについて、表4に示す各種の測定を行
い、この結果を実施例1〜11として表4に併せて示し
た。
【0027】2)繊維ウェブとして不織布を使用した
例:目付量が30g/m2の不織布(二村化学工業
(株)製商品名“太閤TCF#503”を使用)を20
0mm×160mmに裁断し、両面に表2に示す本発明
の吸湿・柔軟性等付与剤(単独の溶液または混合したも
のの溶液)を、この不織布(30.0g/m2、これを
100重量%とする)に対し表2に示す量になるよう
に、ハンドスプレーで均一に噴霧し、湿潤させた後、上
記1)の紙を使用する場合の例と同様にして乾燥し、調
湿した後のサンプルについて、表5に示す各種の測定を
行い、この結果を実施例12,13として表5に併せて
示した。
例:目付量が30g/m2の不織布(二村化学工業
(株)製商品名“太閤TCF#503”を使用)を20
0mm×160mmに裁断し、両面に表2に示す本発明
の吸湿・柔軟性等付与剤(単独の溶液または混合したも
のの溶液)を、この不織布(30.0g/m2、これを
100重量%とする)に対し表2に示す量になるよう
に、ハンドスプレーで均一に噴霧し、湿潤させた後、上
記1)の紙を使用する場合の例と同様にして乾燥し、調
湿した後のサンプルについて、表5に示す各種の測定を
行い、この結果を実施例12,13として表5に併せて
示した。
【0028】3)繊維ウェブとして上記1),2)と同
じ紙または不織布を使用し、本発明の吸湿・柔軟性等付
与剤の代わりに表3に示す薬剤を、表3に示す量になる
ように、上記1),2)と同様にして噴霧した後、上記
1),2)と同様にして乾燥し、調湿したサンプルを比
較例1〜2(紙),3〜4(不織布)として、表4,5
に示す各種の測定を行い、この結果を併せて示した。
じ紙または不織布を使用し、本発明の吸湿・柔軟性等付
与剤の代わりに表3に示す薬剤を、表3に示す量になる
ように、上記1),2)と同様にして噴霧した後、上記
1),2)と同様にして乾燥し、調湿したサンプルを比
較例1〜2(紙),3〜4(不織布)として、表4,5
に示す各種の測定を行い、この結果を併せて示した。
【0029】また、参考のために、表1〜表3に示す薬
剤を除いて水のみで処理した上記1),2)と同じ紙ま
たは不織布について、ブランク1(紙),2(不織布)
として表4,5に示す各種の測定を行い、この結果を併
せて示した。
剤を除いて水のみで処理した上記1),2)と同じ紙ま
たは不織布について、ブランク1(紙),2(不織布)
として表4,5に示す各種の測定を行い、この結果を併
せて示した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】表1,表2,表3の各薬剤は、次のものを
使用した。 塩化カルシウム;国産化学(株)製商品名“塩化カルシ
ウム(試薬)” ピロリン酸カリウム;国産化学(株)製商品名“ピロリ
ン酸カリウム(試薬)” ソルビット;日研化学(株)製商品名“ソルビトール−
FP” マルチトール;東京化成工業(株)製商品名“マルチト
ール(試薬)” グリセリン;旭電化工業(株)製商品名“食添グリセリ
ン” 流動パラフィン;エッソ石油(株)製商品名“クリスト
ール70” アルギン酸ナトリウム;(株)紀文フードケミファ製商
品名“ダックアルギンNSPM” ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル;第一
工業製薬(株)製商品名“ラミゲンET−70”(HL
B14) ショ糖脂肪酸エステル;第一工業製薬(株)製商品名
“DKエステルF−140”(HLB13) ソルビタン脂肪酸エステル;第一工業製薬(株)製商品
名“ソルゲン50”(HLB4.7) パラオキシ安息香酸エステル;上野製薬(株)製商品名
“ネオメッキンス”
使用した。 塩化カルシウム;国産化学(株)製商品名“塩化カルシ
ウム(試薬)” ピロリン酸カリウム;国産化学(株)製商品名“ピロリ
ン酸カリウム(試薬)” ソルビット;日研化学(株)製商品名“ソルビトール−
FP” マルチトール;東京化成工業(株)製商品名“マルチト
ール(試薬)” グリセリン;旭電化工業(株)製商品名“食添グリセリ
ン” 流動パラフィン;エッソ石油(株)製商品名“クリスト
ール70” アルギン酸ナトリウム;(株)紀文フードケミファ製商
品名“ダックアルギンNSPM” ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル;第一
工業製薬(株)製商品名“ラミゲンET−70”(HL
B14) ショ糖脂肪酸エステル;第一工業製薬(株)製商品名
“DKエステルF−140”(HLB13) ソルビタン脂肪酸エステル;第一工業製薬(株)製商品
名“ソルゲン50”(HLB4.7) パラオキシ安息香酸エステル;上野製薬(株)製商品名
“ネオメッキンス”
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】表4,表5中の吸湿量W%は、80±2℃
×1時間乾燥後のサンプルの重量をw1とし、調湿後の
サンプルの重量をw2として、以下の数式1により算出
した数値である。
×1時間乾燥後のサンプルの重量をw1とし、調湿後の
サンプルの重量をw2として、以下の数式1により算出
した数値である。
【0037】
【数1】W={(w2−w1)/w1}×100
【0038】また、表4,表5中の手触りは、パネラー
5人により比較して大変良いものを3点、良いものを2
点、やや良いものを1点、劣るものを0点とし(但し、
同評価のサンプルが幾つ有っても良いとした)、5人の
点数を合計して12〜15点を◎、8〜11点を○、4
〜7点を△、0〜3点を×とした。更に、表5中の皮膚
の保湿性,柔軟感は、常温の水道水及び化粧石鹸にて手
を洗った後、ハンカチにより通常、手を拭くように不織
布のサンプルを用いて手を拭くことを各サンプルについ
て繰り返すことにより、パネラー5人により保湿性,柔
軟感を比較して良いものを2点、やや良いものを1点、
劣るものを0点とし(但し、同評価のサンプルが幾つ有
っても良いとした)、5人の点数を合計して7〜10点
を○、3〜6点を△、0〜2点を×とした。
5人により比較して大変良いものを3点、良いものを2
点、やや良いものを1点、劣るものを0点とし(但し、
同評価のサンプルが幾つ有っても良いとした)、5人の
点数を合計して12〜15点を◎、8〜11点を○、4
〜7点を△、0〜3点を×とした。更に、表5中の皮膚
の保湿性,柔軟感は、常温の水道水及び化粧石鹸にて手
を洗った後、ハンカチにより通常、手を拭くように不織
布のサンプルを用いて手を拭くことを各サンプルについ
て繰り返すことにより、パネラー5人により保湿性,柔
軟感を比較して良いものを2点、やや良いものを1点、
劣るものを0点とし(但し、同評価のサンプルが幾つ有
っても良いとした)、5人の点数を合計して7〜10点
を○、3〜6点を△、0〜2点を×とした。
【0039】また、表4の引張り強度は、JIS S−
3104に規定されるティシュペーパーの乾燥時引張り
強度試験に準じて紙の縦方向の強度を測定した結果であ
り、表4,表5中の吸水度は、JIS S−3104に
規定されるティシュペーパーの吸水度試験に準じて測定
した結果である。
3104に規定されるティシュペーパーの乾燥時引張り
強度試験に準じて紙の縦方向の強度を測定した結果であ
り、表4,表5中の吸水度は、JIS S−3104に
規定されるティシュペーパーの吸水度試験に準じて測定
した結果である。
【0040】そして、表4の紙粉は、図1に示す装置を
使用して測定した。すなわち、図1において、上部に開
口部2を有する箱1(W400×L350×H300m
m)の底部に、W0100×L0100mmの表面を黒く
塗った紙3を置き、この表面に両面テープを隙間無く貼
って紙粉を吸着できるようにし、端部を手で摘んだサン
プル5組を開口部2から箱1中に挿入し、このまま(端
部を手で摘んだまま)箱1内で前後に30回振った後取
り出し、紙3上への紙粉の付着量を目視により比較し
た。付着量が少ないものを○、やや多いものを△、多い
ものを×とした。
使用して測定した。すなわち、図1において、上部に開
口部2を有する箱1(W400×L350×H300m
m)の底部に、W0100×L0100mmの表面を黒く
塗った紙3を置き、この表面に両面テープを隙間無く貼
って紙粉を吸着できるようにし、端部を手で摘んだサン
プル5組を開口部2から箱1中に挿入し、このまま(端
部を手で摘んだまま)箱1内で前後に30回振った後取
り出し、紙3上への紙粉の付着量を目視により比較し
た。付着量が少ないものを○、やや多いものを△、多い
ものを×とした。
【0041】表4,表5から明らかなように、本発明の
繊維ウェブの実施例によれば、吸湿量,手触り,紙粉発
生の防止性,吸水性,皮膚の保湿性,柔軟感とも、従来
の柔軟剤を使用した比較例及び何らの処理をしていない
ブランクのものに比べ、極めて良好であることが判る。
繊維ウェブの実施例によれば、吸湿量,手触り,紙粉発
生の防止性,吸水性,皮膚の保湿性,柔軟感とも、従来
の柔軟剤を使用した比較例及び何らの処理をしていない
ブランクのものに比べ、極めて良好であることが判る。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の繊維ウェブ
によれば、安全な吸湿・柔軟性等付与剤を使用している
ため、高濃度での含有が可能であり、従来のこの種ウェ
ブに比べ、はるかに優れた柔軟性、肌触り性を有するこ
とができる。しかも、この吸湿・柔軟性等付与剤とし
て、食品または食品添加物を使用することにより、更に
高い安全性を確保することができ、例えば、食品の鮮度
保持のための湿度調整材として、あるいは衛生用品等と
して極めて優れたウェブを提供することができる。
によれば、安全な吸湿・柔軟性等付与剤を使用している
ため、高濃度での含有が可能であり、従来のこの種ウェ
ブに比べ、はるかに優れた柔軟性、肌触り性を有するこ
とができる。しかも、この吸湿・柔軟性等付与剤とし
て、食品または食品添加物を使用することにより、更に
高い安全性を確保することができ、例えば、食品の鮮度
保持のための湿度調整材として、あるいは衛生用品等と
して極めて優れたウェブを提供することができる。
【0043】また、本発明の繊維ウェブで使用する吸湿
・柔軟性等付与剤は、親油性や撥水性を帯びないため、
優れた吸水性を有することができる。
・柔軟性等付与剤は、親油性や撥水性を帯びないため、
優れた吸水性を有することができる。
【0044】加えて、吸湿・柔軟性等付与剤として保水
性を有する糊料を併用すれば、一旦、吸収された水分の
蒸発速度が遅くなり、水分により優れた作用を長時間持
続することができる。従って、本発明の繊維ウェブの使
用目的に応じて、この糊料を併用することにより、外気
の湿度変化による影響の少ないウェブを提供することが
できる。また、本発明の繊維ウェブは、不織布に処理す
ることによって乾燥しないしっとり感のあるティシュと
なり、従来のウェットティシュのような乾燥防止のため
の密閉容器を必要としない。そのうえ、ウェブ中の保湿
成分が皮膚に転移し、皮膚を保湿して、より優れた肌触
り性、柔軟感を付与することができる。
性を有する糊料を併用すれば、一旦、吸収された水分の
蒸発速度が遅くなり、水分により優れた作用を長時間持
続することができる。従って、本発明の繊維ウェブの使
用目的に応じて、この糊料を併用することにより、外気
の湿度変化による影響の少ないウェブを提供することが
できる。また、本発明の繊維ウェブは、不織布に処理す
ることによって乾燥しないしっとり感のあるティシュと
なり、従来のウェットティシュのような乾燥防止のため
の密閉容器を必要としない。そのうえ、ウェブ中の保湿
成分が皮膚に転移し、皮膚を保湿して、より優れた肌触
り性、柔軟感を付与することができる。
【0045】更に、本発明の繊維ウェブで使用する吸湿
・柔軟性等付与剤によれば、繊維同士の絡みつきを阻害
しないばかりか、繊維同士の接着強度を高めることがで
き、いわゆるウェブ屑の発生を極めて少なくすることが
できる。
・柔軟性等付与剤によれば、繊維同士の絡みつきを阻害
しないばかりか、繊維同士の接着強度を高めることがで
き、いわゆるウェブ屑の発生を極めて少なくすることが
できる。
【図1】本発明の繊維ウェブの効果を実証するために実
施例で使用したウェブ屑(紙粉)発生状況を観察するた
めの装置である。
施例で使用したウェブ屑(紙粉)発生状況を観察するた
めの装置である。
1 箱 2 開口部 3 表面を黒く塗り、隙間無く両面テープを貼った紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/42 X 7199−3B D06M 15/03 D21H 21/50 17/05 17/36 7199−3B D21H 3/44 D06M 15/03
Claims (4)
- 【請求項1】 吸湿性を有する塩類,多価アルコール及
び糖類のうちの少なくとも一種、または、吸湿性を有す
る塩類,多価アルコール及び糖類のうちの少なくとも一
種及び保水性を有する糊料を、繊維ウェブに対し1.0
〜300重量%含んでなることを特徴とする高水分含有
性を有する繊維ウェブ。 - 【請求項2】 吸湿性を有する塩類,多価アルコール及
び糖類、保水性を有する糊料が食品または食品添加物で
あることを特徴とする請求項1記載の高水分含有性を有
する繊維ウェブ。 - 【請求項3】 吸湿性を有する塩類,多価アルコール及
び糖類、保水性を有する糊料を、繊維ウェブを抄造する
際に繊維ウェブ形成後、乾燥前の湿潤状態で含有させる
ことを特徴とする請求項1または2記載の高水分含有性
を有する繊維ウェブの製造方法。 - 【請求項4】 繊維ウェブを抄造した後、このウェブ
に、吸湿性を有する塩類,多価アルコール及び糖類、保
水性を有する糊料を含浸させることを特徴とする請求項
1または2記載の高水分含有性を有する繊維ウェブの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3347953A JP2996319B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 高水分含有性を有するティッシュペーパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3347953A JP2996319B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 高水分含有性を有するティッシュペーパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05156596A true JPH05156596A (ja) | 1993-06-22 |
JP2996319B2 JP2996319B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=18393730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3347953A Expired - Lifetime JP2996319B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 高水分含有性を有するティッシュペーパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2996319B2 (ja) |
Cited By (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11200285A (ja) * | 1998-01-13 | 1999-07-27 | Kao Corp | 紙用嵩高剤 |
EP0809734B1 (en) * | 1995-02-15 | 2000-03-08 | The Procter & Gamble Company | Method for enhancing the bulk softness of tissue paper and product therefrom |
JP2000198729A (ja) * | 1998-04-17 | 2000-07-18 | Kao Corp | シート状化粧料の製造方法 |
JP2001518576A (ja) * | 1997-10-01 | 2001-10-16 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 付与された電解質を含む柔軟化組成物を有する柔軟なティシュ・ペ−パ− |
JP2002330820A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-19 | Daio Paper Corp | 皮膚清拭用化粧用紙 |
EP1306073A2 (en) | 2001-10-24 | 2003-05-02 | Kawano Paper Co., Ltd. | Fibrous web product and method of manufacture thereof |
JP2003313778A (ja) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Sekisui Chem Co Ltd | アレルゲン低減化不織布 |
EP0807194B2 (en) † | 1995-01-31 | 2004-01-02 | The Procter & Gamble Company | Soft tissue paper containing an oil and a polyhydroxy compound |
JP2004188078A (ja) * | 2002-12-13 | 2004-07-08 | Daio Paper Corp | 薄葉衛生用紙 |
US6818101B2 (en) | 2002-11-22 | 2004-11-16 | The Procter & Gamble Company | Tissue web product having both fugitive wet strength and a fiber flexibilizing compound |
US6860967B2 (en) | 2001-01-19 | 2005-03-01 | Sca Hygiene Products Gmbh | Tissue paper penetrated with softening lotion |
US6905697B2 (en) | 2001-01-19 | 2005-06-14 | Sca Hygiene Products Gmbh | Lotioned fibrous web having a short water absorption time |
WO2005053493A1 (ja) * | 2003-12-02 | 2005-06-16 | Daio Paper Corporation | ティッシュペーパー及びティッシュペーパー収納体 |
JP2006169689A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Crecia Corp | 衛生用紙製品 |
JP2007100229A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Daio Paper Corp | 薬液含有薄葉紙 |
US7344621B2 (en) | 2003-03-24 | 2008-03-18 | Nof Corporation | Paper additive composition and method for producing paper using the same |
US7377997B2 (en) | 2003-07-09 | 2008-05-27 | The Procter & Gamble Company | Fibrous structure comprising a fiber flexibilizing agent system |
JPWO2006025362A1 (ja) * | 2004-08-31 | 2008-07-31 | 大王製紙株式会社 | 家庭用衛生薄葉紙、その製造方法及び製造設備 |
JP2008208492A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Kochi Prefecture | 保湿不織布およびその製造方法 |
CN100430037C (zh) * | 2003-12-11 | 2008-11-05 | 花王株式会社 | 吸收性物品的表面片材 |
JP2010265562A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Lion Corp | 薄葉紙処理剤及び薄葉紙 |
JP2011136137A (ja) * | 2009-12-02 | 2011-07-14 | Fukuyoo:Kk | ウェットティッシュ |
US8012495B2 (en) | 2002-05-07 | 2011-09-06 | Georgia-Pacific Consumer Products Lp | Lotion-treated tissue and towel |
JP5290992B2 (ja) * | 2007-11-28 | 2013-09-18 | ユニ・チャーム株式会社 | 着用吸収性物品 |
JP2013227707A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-11-07 | Daio Paper Corp | 薬液が付与されたティシュペーパー及び薬液が付与されたティシュペーパーの製造方法 |
WO2014030539A1 (ja) * | 2012-08-23 | 2014-02-27 | 株式会社 東芝 | 空気調和機 |
JP2014051765A (ja) * | 2012-09-10 | 2014-03-20 | Mitsubishi Shoji Foodtech Co Ltd | 糖アルコールを含有する包装用紙 |
JP2014208921A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-11-06 | 日油株式会社 | 衛生紙用柔軟剤 |
JP2018203263A (ja) * | 2017-05-30 | 2018-12-27 | 日本製紙クレシア株式会社 | 箱型カートン |
CN112095225A (zh) * | 2020-09-16 | 2020-12-18 | 宿州衣尔雅无纺布有限公司 | 一种透气干爽无纺布及生产方法 |
WO2023067846A1 (ja) | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 河野製紙株式会社 | 繊維ウェブ製品及びその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5785813A (en) * | 1980-09-19 | 1982-05-28 | Monsanto Co | Fibrous base treating composition |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP3347953A patent/JP2996319B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5785813A (en) * | 1980-09-19 | 1982-05-28 | Monsanto Co | Fibrous base treating composition |
Cited By (36)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0807194B2 (en) † | 1995-01-31 | 2004-01-02 | The Procter & Gamble Company | Soft tissue paper containing an oil and a polyhydroxy compound |
EP0809734B1 (en) * | 1995-02-15 | 2000-03-08 | The Procter & Gamble Company | Method for enhancing the bulk softness of tissue paper and product therefrom |
JP2001518576A (ja) * | 1997-10-01 | 2001-10-16 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 付与された電解質を含む柔軟化組成物を有する柔軟なティシュ・ペ−パ− |
JPH11200285A (ja) * | 1998-01-13 | 1999-07-27 | Kao Corp | 紙用嵩高剤 |
JP2000198729A (ja) * | 1998-04-17 | 2000-07-18 | Kao Corp | シート状化粧料の製造方法 |
US6860967B2 (en) | 2001-01-19 | 2005-03-01 | Sca Hygiene Products Gmbh | Tissue paper penetrated with softening lotion |
US8545861B2 (en) | 2001-01-19 | 2013-10-01 | Sca Hygiene Products Gmbh | Lotioned fibrous web having a short water absorption time |
US6905697B2 (en) | 2001-01-19 | 2005-06-14 | Sca Hygiene Products Gmbh | Lotioned fibrous web having a short water absorption time |
JP2002330820A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-19 | Daio Paper Corp | 皮膚清拭用化粧用紙 |
JP4668456B2 (ja) * | 2001-05-11 | 2011-04-13 | 大王製紙株式会社 | 皮膚清拭用化粧用紙 |
EP1306073A2 (en) | 2001-10-24 | 2003-05-02 | Kawano Paper Co., Ltd. | Fibrous web product and method of manufacture thereof |
EP1306073A3 (en) * | 2001-10-24 | 2008-03-12 | Kawano Paper Co., Ltd. | Fibrous web product and method of manufacture thereof |
JP2003313778A (ja) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Sekisui Chem Co Ltd | アレルゲン低減化不織布 |
US8012495B2 (en) | 2002-05-07 | 2011-09-06 | Georgia-Pacific Consumer Products Lp | Lotion-treated tissue and towel |
US6818101B2 (en) | 2002-11-22 | 2004-11-16 | The Procter & Gamble Company | Tissue web product having both fugitive wet strength and a fiber flexibilizing compound |
JP2004188078A (ja) * | 2002-12-13 | 2004-07-08 | Daio Paper Corp | 薄葉衛生用紙 |
US7344621B2 (en) | 2003-03-24 | 2008-03-18 | Nof Corporation | Paper additive composition and method for producing paper using the same |
US7377997B2 (en) | 2003-07-09 | 2008-05-27 | The Procter & Gamble Company | Fibrous structure comprising a fiber flexibilizing agent system |
WO2005053493A1 (ja) * | 2003-12-02 | 2005-06-16 | Daio Paper Corporation | ティッシュペーパー及びティッシュペーパー収納体 |
CN100430037C (zh) * | 2003-12-11 | 2008-11-05 | 花王株式会社 | 吸收性物品的表面片材 |
JPWO2006025362A1 (ja) * | 2004-08-31 | 2008-07-31 | 大王製紙株式会社 | 家庭用衛生薄葉紙、その製造方法及び製造設備 |
JP4928943B2 (ja) * | 2004-08-31 | 2012-05-09 | 大王製紙株式会社 | 家庭用衛生薄葉紙 |
JP2012030125A (ja) * | 2004-08-31 | 2012-02-16 | Daio Paper Corp | 家庭用衛生薄葉紙の製造方法 |
JP2006169689A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Crecia Corp | 衛生用紙製品 |
JP2007100229A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Daio Paper Corp | 薬液含有薄葉紙 |
JP2008208492A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Kochi Prefecture | 保湿不織布およびその製造方法 |
JP5290992B2 (ja) * | 2007-11-28 | 2013-09-18 | ユニ・チャーム株式会社 | 着用吸収性物品 |
JP2010265562A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Lion Corp | 薄葉紙処理剤及び薄葉紙 |
JP2011136137A (ja) * | 2009-12-02 | 2011-07-14 | Fukuyoo:Kk | ウェットティッシュ |
JP2013227707A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-11-07 | Daio Paper Corp | 薬液が付与されたティシュペーパー及び薬液が付与されたティシュペーパーの製造方法 |
WO2014030539A1 (ja) * | 2012-08-23 | 2014-02-27 | 株式会社 東芝 | 空気調和機 |
JP2014051765A (ja) * | 2012-09-10 | 2014-03-20 | Mitsubishi Shoji Foodtech Co Ltd | 糖アルコールを含有する包装用紙 |
JP2014208921A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-11-06 | 日油株式会社 | 衛生紙用柔軟剤 |
JP2018203263A (ja) * | 2017-05-30 | 2018-12-27 | 日本製紙クレシア株式会社 | 箱型カートン |
CN112095225A (zh) * | 2020-09-16 | 2020-12-18 | 宿州衣尔雅无纺布有限公司 | 一种透气干爽无纺布及生产方法 |
WO2023067846A1 (ja) | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 河野製紙株式会社 | 繊維ウェブ製品及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2996319B2 (ja) | 1999-12-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05156596A (ja) | 高水分含有性を有する繊維ウェブ及びその製造方法 | |
JP2685162B2 (ja) | ポリビニルアルコールを含むバインダーを含浸させた予め湿らせたフラッシャブルなナプキン | |
US5449551A (en) | Highly water absorbent fibrous web and a process for producing the same | |
US4764418A (en) | Virucidal tissue products containing water-soluble humectants | |
US4824689A (en) | Method for producing virucidal tissue products containing water-soluble humectants | |
KR100582043B1 (ko) | 변성폴리비닐알콜을함유하는수분해성섬유시이트 | |
CA2088033C (en) | Water dispersible towelette impregnated with non-aqueous lotion formulations | |
KR100947396B1 (ko) | 이온 감응성 수분산성 중합체, 이를 제조하는 방법 및이를 사용한 제품 | |
BR9406991A (pt) | Textura de papel de seda de diversas camadas | |
EP0398891B1 (en) | Disposable impregnated wipe for cleaning or maintaining hard surfaces | |
JPH10226986A (ja) | 紙製品及びその製造方法 | |
JP3450230B2 (ja) | 繊維ウェブ製品及びその製造方法 | |
JP3860615B2 (ja) | 柔軟性を有する繊維ウェブおよびその製造方法 | |
EP1285985A1 (en) | Disintegratable pre-moistened wipes substantially free of boric acid and its derivatives and lotion therefor | |
KR100801828B1 (ko) | 수중유 에멀젼으로 처리된 종이 제품 | |
AU2002232771A1 (en) | Paper products treated with oil-in-water emulsions | |
CN107405234B (zh) | 包含pH控制组合物的卫生制品和其生产方法 | |
JP4568739B2 (ja) | 繊維ウェブ製品 | |
JP7036307B1 (ja) | 繊維ウェブ製品及びその製造方法 | |
JP4690583B2 (ja) | 紙類処理剤及び紙類の処理方法 | |
US2183711A (en) | Method of treating paper | |
CN1476324A (zh) | 用于纸制品的油基洗剂 | |
JPH07189170A (ja) | 紙用柔軟剤 | |
JP3809943B2 (ja) | 紙類処理剤及び紙類 | |
JP7090858B1 (ja) | 繊維ウェブ製品及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970506 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111029 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121029 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121029 Year of fee payment: 13 |