JPH0515638Y2 - - Google Patents

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JPH0515638Y2
JPH0515638Y2 JP13901788U JP13901788U JPH0515638Y2 JP H0515638 Y2 JPH0515638 Y2 JP H0515638Y2 JP 13901788 U JP13901788 U JP 13901788U JP 13901788 U JP13901788 U JP 13901788U JP H0515638 Y2 JPH0515638 Y2 JP H0515638Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、波動発生器を改良した波動歯車装置
に関する。
〔従来の技術〕
第1図に従来の波動発生器を備えた波動歯車装
置を示す。従来の波動発生器1は内面が楕円形状
の筒状部材2からなる。この筒状部材2の楕円形
内面に可撓性フレクスプライン3を嵌合し、フレ
クスプライン3を楕円形に撓めるものである。
この波動発生器1は、例えば位相調整器用に用
いられる。第1図および第2図に示すように、筒
状部材2にフレクスプライン3を嵌合するととも
に、一対の円形サーキユラスプライン4a,4b
をフレクスプライン3に噛合わせて、ボルト5に
よりフレクスプライン3を筒状部材2に固定す
る。サーキユラスプライン4aはフレクスプライ
ンと同じ歯数、サーキユラスプライン4bはフレ
クスプラインよりも少ない歯数を有するように設
定する。サーキユラスプライン4aを固定して波
動発生器1をある角度回転させると、サーキユラ
スプライン4bはサーキユラスプライン4aより
も少ない角度だけ回転する。このようにして生じ
る角変位を利用してカム、ギヤ等の位相の微調整
を行うことができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、この従来の波動発生器によつて
所望の楕円形状を得るためには精度の高い加工を
要する。楕円の穴あけ加工は一般に難しいもので
あるうえに、筒状部材の切り欠き部分の切削時ま
たはボルト用穴の穴あけ時に筒状部材に歪みが生
じると、あるいは切り欠き部分の幅が設計値と僅
かでも異なれば所望の楕円形状を得ることができ
なくなるからである。このため、加工には時間と
手間がかかり、必然的にコストも高いものとなつ
ていた。
本考案は、これらの点に鑑み、従来の波動発生
器に代えて、より加工し易く、またコスト的にも
有利である波動発生器を備えた波動歯車装置を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本考案の波動歯車装
置は、剛性円形のサーキユラスプラインと、その
外側の可撓性のフレクスプラインと、このフレク
スプラインの外側にあつて該フレクスプラインを
非円形に撓めてサーキユラスプラインに部分的に
噛み合わせる波動発生器とからなり、該波動発生
器を回動させることができる波動歯車装置におい
て、前記波動発生器は、フレクスプラインの外周
を囲む環状部材と、この環状部材に支持され、環
状部材の内側に突き出してフレクスプラインの外
周面を押圧する少なくとも二つの支持部材とを備
え、前記支持部材は環状部材の内側への突き出し
長さを調整する手段を備えていることを特徴とす
る。
〔実施例〕
第3図に本考案の波動歯車装置の一例を示す。
本考案の波動歯車装置は、波動発生器10、該波
動発生器10によつて楕円形に撓められるフレク
スプライン11、およびフレクスプライン11と
噛合う円形サーキユラスプライン12とからな
る。波動発生器10は、楕円の短径の曲率半径の
凹部を有する一対の支持部材13と、該支持部材
13を対向させて支持するとともに、該支持部材
13が、支持部材13の対向方向すなわちフレク
スプライン11が形成する楕円形の短軸方向に移
動できるように支持部材13を案内する一対の案
内溝14を有する環状部材15とからなり、支持
部材13はネジ16によつて環状部材15に装着
されている。
以上の構成からなる本考案の波動歯車装置は、
次のように作動する。
環状部材15にフレクスプライン11およびサ
ーキユラスプライン12を装着した後、一対の支
持部材13を案内溝14に沿つて環状部材15の
中心方向に移動させる。支持部材13がフレクス
プライン11と接触する面には、楕円の短軸方向
の曲率半径を有する凹部が設けられているので、
この一対の支持部材13によつて押圧されている
フレクスプライン11は楕円形に撓む。一対の支
持部材13は、ネジ16によつてフレクスプライ
ン11の楕円の短軸方向上を案内溝14に沿つて
移動できるようになつているので、支持部材13
を移動させてフレクスプライン11が所望の楕円
形状となるように支持部材13の位置を決定す
る。その位置が決定すれば、ネジ16をその位置
で固定して、支持部材13が移動しないようにす
る。
このようにして、フレクスプライン11は楕円
形状を維持できるのでサーキユラスプライン12
との噛合によつて所望の増減速を得ることができ
る。
本実施例では、一対の支持部材13の双方を移
動させてフレクスプライン11が楕円形になるよ
うに支持部材13の位置を決定したが、一対の支
持部材13の一方を環状部材15に固定しておい
て、他方のみを移動させてフレクスプライン11
が楕円形になるようにすることもできる。
また、支持部材13のようにフレクスプライン
11と面で接触するものの代わりに、棒状部材の
ようにフレクスプラインと点で接触するものを複
数個用いてフレクスプラインを楕円形状に維持す
ることも可能である。
更に、楕円のように二点で接触させる形状に限
らず、例えば三点で接する形状にすることもでき
る。
〔考案の効果〕
本考案の波動発生器は、環状部材の内面を円形
に形成できるので、その加工が容易かつ迅速であ
るとともに低コストである。
さらに、支持部材の移動によりフレクスプライ
ンの非円形形状を変化させることができるので、
一つの波動発生器で種々の増減速比を得ることが
できる波動歯車装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の波動歯車装置の分解図、第2図
は従来の波動歯車装置を組み立てた状態の断面
図、第3図は本考案の波動歯車装置の正面図であ
る。 符号の説明、1……従来の波動発生器、2……
筒状部材、3……フレクスプライン、4a,4b
……サーキユラスプライン、5……ボルト、11
……フレクスプライン、12……サーキユラスプ
ライン、13……支持部材、14……案内溝、1
5……環状部材、16……ネジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 剛性円形のサーキユラスプラインと、その外側
    の可撓性のフレクスプラインと、このフレクスプ
    ラインの外側にあつて該フレクスプラインを非円
    形に撓めてサーキユラスプラインに部分的に噛み
    合わせる波動発生器とからなり、該波動発生器を
    回動させることができる波動歯車装置において、
    前記波動発生器は、フレクスプラインの外周を囲
    む環状部材と、この環状部材に支持され、環状部
    材の内側に突き出してフレクスプラインの外周面
    を押圧する少なくとも二つの支持部材とを備え、
    前記支持部材は環状部材の内側への突き出し長さ
    を調整する手段を備えていることを特徴とする波
    動歯車装置。
JP13901788U 1988-10-25 1988-10-25 Expired - Lifetime JPH0515638Y2 (ja)

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JP13901788U JPH0515638Y2 (ja) 1988-10-25 1988-10-25

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JP13901788U JPH0515638Y2 (ja) 1988-10-25 1988-10-25

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JPH0259340U JPH0259340U (ja) 1990-04-27
JPH0515638Y2 true JPH0515638Y2 (ja) 1993-04-23

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JP13901788U Expired - Lifetime JPH0515638Y2 (ja) 1988-10-25 1988-10-25

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