JPH05156261A - コークス炉炭化室上部の付着カーボン除去方法 - Google Patents
コークス炉炭化室上部の付着カーボン除去方法Info
- Publication number
- JPH05156261A JPH05156261A JP31812791A JP31812791A JPH05156261A JP H05156261 A JPH05156261 A JP H05156261A JP 31812791 A JP31812791 A JP 31812791A JP 31812791 A JP31812791 A JP 31812791A JP H05156261 A JPH05156261 A JP H05156261A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coke oven
- carbon
- carbonization chamber
- waste gas
- charging hole
- Prior art date
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- Pending
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- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コークス炉の炭化室の上部の付着カーボンを
炉耐火煉瓦を溶損すること無く行なう付着カーボンの除
去方法を提供する。 【構成】 煙道９からコークス炉廃ガスを吸引ブロワー
１１を介してコークス炉上部の吐出管１３に導く。吐出
管１３に耐熱ホース１４を接続し、耐熱ホース１４にラ
ンス１５を繋ぐ、該当する装入孔３の装入孔蓋１６を開
けランス１５を挿入し、ランス先端からコークス炉廃ガ
スを付着カーボン２に吹き付け、廃ガス中のＣＯ2 によ
り分解、除去する。 【効果】 炭化室の上部内壁煉瓦を溶損すること無く付
着カーボンの除去を行なうことができ、またコークス炉
廃ガスの有効利用が図れる。
炉耐火煉瓦を溶損すること無く行なう付着カーボンの除
去方法を提供する。 【構成】 煙道９からコークス炉廃ガスを吸引ブロワー
１１を介してコークス炉上部の吐出管１３に導く。吐出
管１３に耐熱ホース１４を接続し、耐熱ホース１４にラ
ンス１５を繋ぐ、該当する装入孔３の装入孔蓋１６を開
けランス１５を挿入し、ランス先端からコークス炉廃ガ
スを付着カーボン２に吹き付け、廃ガス中のＣＯ2 によ
り分解、除去する。 【効果】 炭化室の上部内壁煉瓦を溶損すること無く付
着カーボンの除去を行なうことができ、またコークス炉
廃ガスの有効利用が図れる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はコークス炉の炭化室の上
部の付着カーボンを炉耐火煉瓦を溶損すること無く行な
う付着カーボンの除去方法に関するものである。
部の付着カーボンを炉耐火煉瓦を溶損すること無く行な
う付着カーボンの除去方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】コークス炉の稼働率が高くなると、炉温
が上昇する。従って、炭化室の上部空間の雰囲気温度
も、例えば、コークス炉稼働率が１２０％のときは８０
０〜１０００℃であるが、稼働率が１４０％になると、
約９００〜１１００℃にまで上昇する。このため、図３
に示すように、炭化室の上部空間内の雰囲気温度が上昇
すると、石炭の乾留過程で発生するコークス炉ガス中の
Ｃm Ｈn の熱分解やタールの熱分解によって生じたカー
ボン２の、上部煉瓦壁１の内壁、特に石炭装入孔３の内
壁にへの付着量が急増する。
が上昇する。従って、炭化室の上部空間の雰囲気温度
も、例えば、コークス炉稼働率が１２０％のときは８０
０〜１０００℃であるが、稼働率が１４０％になると、
約９００〜１１００℃にまで上昇する。このため、図３
に示すように、炭化室の上部空間内の雰囲気温度が上昇
すると、石炭の乾留過程で発生するコークス炉ガス中の
Ｃm Ｈn の熱分解やタールの熱分解によって生じたカー
ボン２の、上部煉瓦壁１の内壁、特に石炭装入孔３の内
壁にへの付着量が急増する。
【０００３】この結果、コークスの窯出し時に、炭化室
内に装入されコークスを押し出す押出機のラムが、炭化
室上部煉瓦壁１の内壁に付着したカーボン２に引っ掛か
りカーボンと共に炭化室の上部内壁を削り落とすため、
内壁煉瓦が損傷する。また、炭化室上部に設けられた石
炭装入孔３が、付着したカーボン２によって狭小となる
結果、炭化室内への石炭の装入量が減少する等の問題が
発生する。
内に装入されコークスを押し出す押出機のラムが、炭化
室上部煉瓦壁１の内壁に付着したカーボン２に引っ掛か
りカーボンと共に炭化室の上部内壁を削り落とすため、
内壁煉瓦が損傷する。また、炭化室上部に設けられた石
炭装入孔３が、付着したカーボン２によって狭小となる
結果、炭化室内への石炭の装入量が減少する等の問題が
発生する。
【０００４】上記の問題を解決するため、次のような方
法が実施され、また、提案されている。 （１）炭化室上部の装入孔からランスを挿入し、ランス
の先端から圧縮空気を付着カーボンに吹き付け、燃焼、
除去する。 （２）炭化室頂壁の石炭装入孔から空気を流入させ、付
着したカーボンを燃焼除去する（特開昭５９−１５２９
８８号公報）。
法が実施され、また、提案されている。 （１）炭化室上部の装入孔からランスを挿入し、ランス
の先端から圧縮空気を付着カーボンに吹き付け、燃焼、
除去する。 （２）炭化室頂壁の石炭装入孔から空気を流入させ、付
着したカーボンを燃焼除去する（特開昭５９−１５２９
８８号公報）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧縮空
気等により付着カーボンを燃焼、除去する方法において
は、Ｃ＋Ｏ2 →ＣＯ2 の発熱反応であり、燃焼部分は局
部的にではあるがかなりの高温となり、煉瓦温度もその
荷重軟化点の１４７０℃付近に達する。そのため、内壁
煉瓦が損傷する原因となっていた。
気等により付着カーボンを燃焼、除去する方法において
は、Ｃ＋Ｏ2 →ＣＯ2 の発熱反応であり、燃焼部分は局
部的にではあるがかなりの高温となり、煉瓦温度もその
荷重軟化点の１４７０℃付近に達する。そのため、内壁
煉瓦が損傷する原因となっていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような問
題点を解決しようとするもので、コークス炉の炭化室上
部に付着したカーボンに、コークス炉廃ガスを吹き付
け、付着カーボンを分解、除去することを特徴とするコ
ークス炉炭化室上部の付着カーボン除去方法である。
題点を解決しようとするもので、コークス炉の炭化室上
部に付着したカーボンに、コークス炉廃ガスを吹き付
け、付着カーボンを分解、除去することを特徴とするコ
ークス炉炭化室上部の付着カーボン除去方法である。
【０００７】
【作用】コークス炉廃ガス中には約２５％のＣＯ2 が含
まれており、また付着カーボンの温度が約１０００℃の
高温となっているので、付着カーボンにコークス炉廃ガ
スを吹き付けると、Ｃ＋ＣＯ2 →２ＣＯの反応が起こり
付着カーボンが分解、除去される。そして、この反応は
吸熱反応であるため、内壁煉瓦が局部的に高温となるこ
とが無い。
まれており、また付着カーボンの温度が約１０００℃の
高温となっているので、付着カーボンにコークス炉廃ガ
スを吹き付けると、Ｃ＋ＣＯ2 →２ＣＯの反応が起こり
付着カーボンが分解、除去される。そして、この反応は
吸熱反応であるため、内壁煉瓦が局部的に高温となるこ
とが無い。
【０００８】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて以下に説明
する。図１は本発明方法の説明図、図２は本発明方法に
よる装入孔内壁の付着カーボンの除去の拡大説明図であ
る。図において、上部煉瓦壁１に形成された複数の石炭
装入孔３から炭化室４に装入された石炭は、隣接する燃
焼室からの伝熱により乾留されてコークスとなる。乾留
により発生したガスは、炭化室４の上部空間５、上昇管
６およびガスメーンを通ってガス精製設備に送られる。
一方、燃焼室の廃ガス（コークス炉廃ガスという）は炭
化室の下部に設けられた蓄熱室８、煙道９を経て煙突１
０から排出される。
する。図１は本発明方法の説明図、図２は本発明方法に
よる装入孔内壁の付着カーボンの除去の拡大説明図であ
る。図において、上部煉瓦壁１に形成された複数の石炭
装入孔３から炭化室４に装入された石炭は、隣接する燃
焼室からの伝熱により乾留されてコークスとなる。乾留
により発生したガスは、炭化室４の上部空間５、上昇管
６およびガスメーンを通ってガス精製設備に送られる。
一方、燃焼室の廃ガス（コークス炉廃ガスという）は炭
化室の下部に設けられた蓄熱室８、煙道９を経て煙突１
０から排出される。
【０００９】上記の設備において、本発明では、コーク
ス炉廃ガスを吸引するために吸引ブロワー１１と煙道９
の間に吸込み管１２を配管し、吸引ブロワー１１から上
部煉瓦壁１上まで吐出管１３を配管している。そして、
装入孔３の内壁に付着したカーボン２を除去するには次
のように行なう。
ス炉廃ガスを吸引するために吸引ブロワー１１と煙道９
の間に吸込み管１２を配管し、吸引ブロワー１１から上
部煉瓦壁１上まで吐出管１３を配管している。そして、
装入孔３の内壁に付着したカーボン２を除去するには次
のように行なう。
【００１０】吐出管１３に耐熱ホース１４を接続し、耐
熱ホース１４にランス１５を繋ぐ。該当する装入孔３の
装入孔蓋１６を開け、図２に示すようにランス１５を装
入孔内に挿入し、ランス先端からコークス炉廃ガスを付
着カーボン２に吹き付ける。
熱ホース１４にランス１５を繋ぐ。該当する装入孔３の
装入孔蓋１６を開け、図２に示すようにランス１５を装
入孔内に挿入し、ランス先端からコークス炉廃ガスを付
着カーボン２に吹き付ける。
【００１１】表１は、本発明に使用されるコークス炉廃
ガスの成分の一例を示すものである。
ガスの成分の一例を示すものである。
【００１２】
【表１】
【００１３】廃ガス中には、ＣＯ2 が２５％含まれてお
り、これが約１０００℃の付着カーボン２と反応し、付
着カーボンがＣＯガスとなり分解、除去される。
り、これが約１０００℃の付着カーボン２と反応し、付
着カーボンがＣＯガスとなり分解、除去される。
【００１４】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているか
ら、炭化室の上部内壁煉瓦を溶損すること無く付着カー
ボンの除去を行なうことができ、またコークス炉廃ガス
の有効利用が図れるという効果がある。
ら、炭化室の上部内壁煉瓦を溶損すること無く付着カー
ボンの除去を行なうことができ、またコークス炉廃ガス
の有効利用が図れるという効果がある。
【図１】本発明方法の説明図である。
【図２】本発明方法による装入孔内壁の付着カーボンの
除去の拡大説明図である。
除去の拡大説明図である。
【図３】装入孔内壁に付着したカーボンの状態を示す図
である。
である。
１ 上部煉瓦壁 ２ 付着カーボン ３ 装入孔 ９ 煙道 １１ 吸引ブロワー １３ 吐出管 １４ 耐熱ホース １５ ランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦安 正弘 東京都千代田区丸の内１丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 コークス炉の炭化室上部に付着したカー
ボンに、コークス炉廃ガスを吹き付け、付着カーボンを
分解、除去することを特徴とするコークス炉炭化室上部
の付着カーボン除去方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31812791A JPH05156261A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | コークス炉炭化室上部の付着カーボン除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31812791A JPH05156261A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | コークス炉炭化室上部の付着カーボン除去方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05156261A true JPH05156261A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18095811
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31812791A Pending JPH05156261A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | コークス炉炭化室上部の付着カーボン除去方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05156261A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019067700A1 (en) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | Praxair Technology, Inc. | METHOD FOR DELETING COKE AND CARBON MATERIAL DEPOSITS |
| US10702897B2 (en) | 2017-09-29 | 2020-07-07 | Praxair Technology, Inc. | Method for weakening and removing coke and carbonaceous deposits |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5925881A (ja) * | 1982-08-04 | 1984-02-09 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | コ−クス炉のカ−ボン除去方法とその装置 |
-
1991
- 1991-12-02 JP JP31812791A patent/JPH05156261A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5925881A (ja) * | 1982-08-04 | 1984-02-09 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | コ−クス炉のカ−ボン除去方法とその装置 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019067700A1 (en) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | Praxair Technology, Inc. | METHOD FOR DELETING COKE AND CARBON MATERIAL DEPOSITS |
| US10702897B2 (en) | 2017-09-29 | 2020-07-07 | Praxair Technology, Inc. | Method for weakening and removing coke and carbonaceous deposits |
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