JPH05156098A - 制振材 - Google Patents

制振材

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JPH05156098A
JPH05156098A JP34243291A JP34243291A JPH05156098A JP H05156098 A JPH05156098 A JP H05156098A JP 34243291 A JP34243291 A JP 34243291A JP 34243291 A JP34243291 A JP 34243291A JP H05156098 A JPH05156098 A JP H05156098A
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JP
Japan
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weight
petroleum resin
powder
vinyl acetate
parts
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JP34243291A
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English (en)
Inventor
Atsunori Kishimoto
篤憲 岸本
Takashi Fujii
孝 藤井
Kazutaka Oshita
和隆 大下
Kazumi Yamamoto
一美 山本
Yasuhiko Fujii
泰彦 藤井
Tetsuo Toda
哲郎 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirotani Co Ltd
Toda Kogyo Corp
Original Assignee
Hirotani Co Ltd
Toda Kogyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用温度範囲が広く、しかも、密着強度と密
着追従性に優れた制振材を提供する。 【構成】 充填材料を、エチレン酢酸ビニル共重合体及
び石油樹脂からなる結合材料を用いて成形してなる制振
材において、エチレン酢酸ビニル共重合体として酢酸ビ
ニル含有量が30〜65重量%のエチレン酢酸ビニル共
重合体を用い、且つ、石油樹脂として芳香族系石油樹脂
成分を主として含む石油樹脂を用いて、当該芳香族系石
油樹脂成分を主として含む石油樹脂の量を酢酸ビニル含
有量が30〜65重量%である前記エチレン酢酸ビニル
共重合体100重量部に対し160〜330重量部の範
囲とするとともに、充填材料として鱗片状粉体と粒状粉
体及び/又は繊維状粉体とを用い、鱗片状粉体の量が結
合材料100重量部に対し30〜150重量部の範囲で
あって、粒状粉体及び/又は繊維状粉体の量が結合材料
100重量部に対し1〜50重量部であり、且つ、その
合計量が結合材料100重量部に対し30〜180重量
部となるように、充填材料と結合材料とを混合配合した
制振材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用温度範囲が広く、
しかも、密着強度と密着追従性に優れた制振材に関する
ものである。その主な用途は、車両・船舶用、電気・機
械器具用及び建築・建材用材料等である。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、制振材は、自動車、電車等
の車両や船舶、洗濯機、乾燥機、音響機器、精密工作機
械、工場プラント機器等の電気・機械器具に組み込まれ
ているエンジンやモーター等の回転に起因して発生する
振動や騒音、ビルディング、家屋等の水道・ガス等の導
管類や空調用ダクト等により発生する振動や騒音並びに
車両が路面や線路を走行する時に発生する振動等を防止
・抑制することを目的として各種分野で広く使用されて
いる。
【0003】近年、上記車両・船舶、電気・機械器具及
び建築・建材等は益々軽量化又は小型化の傾向にあり、
それに伴って材料として用いられる制振材も、軽量化、
薄型化、小型化が益々必要となっており、その為には高
い制振効果、殊に、損失係数ηが0.3以上を有するこ
とが強く要求されている。
【0004】また、制振材は、温度条件が広い範囲で変
動する環境下で使用されることが多いので、できるだけ
広い温度範囲で高い制振効果が維持できること、換言す
れば、使用温度範囲が広いことが要求されている。
【0005】更に、制振材は、基材に装着した時高い制
振効果を十分発揮することができることが必要であると
ともに、基材に装着するに際して取扱いや装着が容易で
ある等の施工性や作業性が優れていることが必要である
が、その為には、基材との密着性が優れている、換言す
れば、制振材が基材に強く密着する、所謂、密着強度と
基材の凹凸面や複雑形状に十分密着順応する、所謂、密
着追従性が優れていることが強く要求されている。
【0006】制振材は、一般に、雲母粉体等の充填材料
を結合材料を用いて押出成形、カレンダー成形、圧縮成
形、射出成形、注型成形等の成形法によりシート状又は
ブロック状に成形することにより製造される。中でもシ
ート状の制振材を鋼板等の基材に熱融着又は貼付等で装
着して使用するケースが多い。制振材の制振効果を高め
る為、制振材の厚みを厚くする方法や高密度の充填材料
を多量に添加して制振材の重量を増加させる方法が広く
知られているが、これらの方法よる場合には、前述した
制振材の軽量化、薄型化、小型化は困難である。そこ
で、近年、充填材料や結合材料の種類やその混合配合量
を種々変化させて組成や配合割合を調整する方法により
制振効果を高める方法が検討されており、例えば、特開
平2−302455号公報には、雲母粉末及び鉄酸化物
粉末等の充填材料をエチレン酢酸ビニル共重合体及び/
又は酢酸ビニルと石油樹脂とを含む結合材料を用いてシ
ート状に成形した制振シートが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】使用温度範囲が広く、
しかも、密着強度と密着追従性に優れた制振材は、現在
最も要求されているところであるが、前出特開平2−3
02455号公報に開示されている制振シートは、損失
係数ηが0.3以上の制振効果を示す温度範囲は高々1
8℃程度であり、未だ十分なものとは言い難いものであ
る。また、密着強度と密着追従性も後出比較例に示す通
り、それぞれ高々28kg/cm2 、2〜3mm程度で
あり、充分満足できるものではなかった。
【0008】そこで、本発明は、使用温度範囲が広く、
しかも、密着強度と密着追従性に優れた制振材を提供す
ることを技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明よって達成できる。即ち、本発明は、充填材
料を、エチレン酢酸ビニル共重合体及び石油樹脂からな
る結合材料を用いて成形してなる制振材において、前記
エチレン酢酸ビニル共重合体として酢酸ビニル含有量が
30〜65重量%のエチレン酢酸ビニル共重合体を用
い、且つ、前記石油樹脂として芳香族系石油樹脂成分を
主として含む石油樹脂を用いて、当該芳香族系石油樹脂
成分を主として含む石油樹脂の量を酢酸ビニル含有量が
30〜65重量%である前記エチレン酢酸ビニル共重合
体100重量部に対し160〜330重量部の範囲とす
るとともに、前記充填材料として鱗片状粉体と粒状粉体
及び/又は繊維状粉体とを用い、前記鱗片状粉体の量が
結合材料100重量部に対し30〜150重量部の範囲
であって、前記粒状粉体及び/又は繊維状粉体の量が前
記結合材料100重量部に対し1〜50重量部であり、
その合計量が前記結合材料100重量部に対し30〜1
80重量部となるように、前記充填材料と前記結合材料
とを混合配合したことを特徴とする制振材である。
【0010】本発明に係る制振材は、約20〜32℃の
広い温度範囲で損失係数ηが0.3以上を有しており、
密着強度が35kg/cm2 以上、密着追従性が2mm
以下のものが得られる。
【0011】次に、本発明実施にあたっての諸条件につ
いて述べる。
【0012】本発明におけるエチレン酢酸ビニル共重合
体としては、酢酸ビニル含有量が30〜65重量%のエ
チレン酢酸ビニル共重合体を使用することができる。酢
酸ビニル含有量が30重量%未満の場合、65重量%を
越える場合のいずれの場合にも本発明の目的とする使用
温度範囲が広く、しかも、密着強度と密着追従性に優れ
た制振材を得ることができない。制振効果、密着強度及
び密着追従性を考慮すれば好ましくは、32〜65重量
%、最も好ましくは35〜63重量%である。
【0013】本発明における石油樹脂としては、芳香族
系石油樹脂成分を主として含む石油樹脂が用いられる。
芳香族系石油樹脂成分を少なくとも65重量%含んでい
ることが肝要であり、残部はイソプレン、ピペレリン等
の脂肪族系石油樹脂成分等を含んでいてもよい。芳香族
系石油樹脂成分の含有量が65重量%未満の場合には十
分な制振効果が得られず、また、密着強度も低いもので
ある。芳香族系石油樹脂成分を主として含む石油樹脂
は、例えば、石油類を熱分解して得られる分解油留分の
うち、140〜220℃の範囲の沸点を有する留分、即
ち、スチレン、ビニルトルエン、インデン、ジビニルベ
ンゼン、ビニルナフタレン等の1種又は2種以上を含む
留分を重合することにより得られる。制振効果を考慮す
れば、軟化点が80〜170℃のものが好ましく、90
〜130℃のものがより好ましい。芳香族系石油樹脂成
分を主とする石油樹脂の量は、酢酸ビニル含有量が30
〜65重量%のエチレン酢酸ビニル共重合体100重量
部に対し160〜330重量部の範囲である。160重
量部未満の場合には、十分な制振効果が得られない。3
30重量部を越える場合には、十分な制振効果が得られ
ず、しかも、密着追従性が低いものである。制振効果及
び使用温度範囲、密着強度、密着追従性を考慮すれば、
160〜240重量部が好ましい。
【0014】本発明における鱗片状粉体としては、雲母
粉体、板状酸化鉄粉体、グラファイト粉体等を使用する
ことができ、これら粉体は板面径が1〜1000μm、
好ましくは1〜350μm程度のものが使用できる。鱗
片状粉体の量は結合材料100重量部に対し30〜15
0重量部である。30重量部未満の場合には、高い制振
効果が得られない。150重量部を越える場合には、十
分な制振効果が得られず、しかも密着強度、密着追従性
のいずれも低いものである。制振効果及び使用温度範
囲、密着強度並びに密着追従性を考慮すれば、50〜1
20重量部が好ましい。
【0015】本発明における粒状粉体としては、平均粒
子径が0.05〜100μm、好ましくは0.05〜3
0μmの粒子を使用することができる。具体的には、ヘ
マタイト、マグネタイト、マグヘマイト、ストロンチウ
ムフェライト、バリウムフェライト等の各種鉄酸化物、
硅砂、タルク、クレー、鉛粉、鉄粉、酸化チタン、亜鉛
華、硫酸バリウム等が使用できる。
【0016】本発明における繊維状粉体としては、長軸
0.05〜50000μm、短軸0.05〜250μ
m、好ましくは、長軸0.4〜20000μm、短軸
0.05〜100μmの粒子を使用することができ、繊
維状はもちろん針状、紡錘状、楕円状等のいずれの形状
のものであってもよい。具体的には、マグネタイト、マ
グヘマイト等の鉄酸化物、合成繊維、アスベスト、天然
有機繊維、ガラス繊維、炭素繊維等を使用できる。
【0017】粒状粉体及び/又は繊維状粉体の量は、結
合材料100重量部に対し1〜50重量部である。1重
量部未満の場合には、使用温度範囲がせまいものであ
る。使用温度範囲を広くするという本発明の目的を考慮
すれば50重量部で十分である。
【0018】本発明における鱗片状粉体と粒状粉体及び
/又は繊維状粉体との合計量は、結合材料100重量部
に対し30〜180重量部である。30重量部未満の場
合には、十分な制振効果が得られない。180重量部を
越える場合には、十分な制振効果が得られず、しかも、
密着強度、密着追従性も悪いものである。制振効果及び
使用温度範囲、密着強度並びに密着追従性を考慮すれば
70〜150重量部が好ましい。
【0019】本発明においては、制振材の各種特性を向
上させる為に通常使用されるプロセスオイル、DOP、
ステアリン酸、ステアリン酸Zn、ステアリン酸Mg、
ステアリン酸Ca等の可塑剤の一種または二種以上含有
させることができる。
【0020】
【作用】本発明において最も重要な点は、充填材料を、
エチレン酢酸ビニル共重合体及び石油樹脂からなる結合
材料を用いて成形してなる制振材において、前記エチレ
ン酢酸ビニル共重合体として酢酸ビニル含有量が30〜
65重量%のエチレン酢酸ビニル共重合体を用い、且
つ、前記石油樹脂として芳香族系石油樹脂成分を主とし
て含む石油樹脂を用いて、当該芳香族系石油樹脂成分を
主として含む石油樹脂の量を酢酸ビニル含有量が30〜
65重量%である前記エチレン酢酸ビニル共重合体10
0重量部に対し160〜330重量部の範囲とするとと
もに、前記充填材料として鱗片状粉体と粒状粉体及び/
又は繊維状粉体とを用い、前記鱗片状粉体の量が結合材
料100重量部に対し30〜150重量部の範囲であっ
て、前記粒状粉体及び/又は繊維状粉体の量が結合材料
100重量部に対し1〜50重量部であり、且つ、その
合計量が結合材料100重量部に対し30〜180重量
部となるように、前記充填材料と前記結合材料とを混合
配合した場合には、使用温度範囲が広く、しかも、密着
強度と密着追従性に優れた制振材が得られるという事実
である。
【0021】使用温度範囲が広く、しかも、密着強度と
密着追従性に優れた制振材が得られる理由について、本
発明者は、後出実施例及び比較例に示す通り、酢酸ビニ
ル含有量が特定範囲以外のエチレン酢酸ビニル共重合体
を用いた場合、酢酸ビニル含有量が特定範囲のエチレン
酢酸ビニル共重合体の量を特定範囲以外とした場合、芳
香族系石油樹脂成分を含まない脂肪族系石油樹脂を用い
た場合、芳香族系石油樹脂成分を主として含む石油樹脂
の量を特定範囲以外とした場合、充填材料として鱗片状
粉体と粒状粉体及び/又は繊維状粉体とのいずれか一方
のみを用いた場合、鱗片状粉体と粒状粉体及び/又は繊
維状粉体との合計量、鱗片状粉体の量並びに粒状粉体及
び/又は繊維状粉体の量をそれぞれ特定範囲以外とした
場合のいずれの場合にも本発明の目的とする効果が得ら
れないことから、特定種類のエチレン酢酸ビニル共重合
体及びその量と特定種類の石油樹脂及びその量と特定形
状の充填材料及びその量との相乗効果によるものと考え
ている。
【0022】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を説明
する。本発明における損失係数ηは片持バリ式共振法に
基づき測定した。
【0023】密着強度は、片面中央部に直径10mmφ
の軸を熔接した鋼板(縦30mm×横30mm×厚み5
mm)を2個用意し、当該鋼板の軸を互に外側になるよ
うにして鋼板2個の間に制振シート(縦30mm×横3
0mm×厚み2mm)をはさみ、次いで、150℃で3
0分間乾燥機中で加熱した後空気中に取り出し、常温ま
で冷却して得られた試験片を用い、当該試験片の引張り
強度を測定した値で示した。即ち、試験片を50mm/
分の速度で引張った時、制振シートが破断する時の荷重
を引張り試験機を用いて測定し、この時の荷重値(k
g)を面積(9cm2 )で除して得られた値で示した。
【0024】密着追従性は、厚み0.8mm、巾300
mmの鋼板を曲げて凹凸型を形成し、形成された該凹型
部分の正面図における形状が上方に広がる台形(高さ2
0mm、上底部の長さ80mm、下底部鋼板の両端曲部
における傾斜角度140°、下底部曲部の内部曲率半径
3mm)となるように製作した基板に制振シート(厚み
2mm、巾150mm、長さ200mm)を載置し、次
いで、150℃で30分間乾燥機中で加熱した後空気中
に取り出し、常温まで冷却して得られた試験片を用い、
該試験片の下底部鋼板の曲部における鋼板と制振シート
との間の空隙距離を測定した値で示した。
【0025】実施例1 酢酸ビニル含有量が60重量%(VA=60重量%)の
エチレン酢酸ビニル共重合体30重量部と芳香族系石油
樹脂成分100重量%からなる石油樹脂(軟化点:10
3℃、組成:少なくとも10重量%のスチレン、少なく
とも20重量%のビニルトルエン、少なくとも33重量
%のインデンを主成分として含む)70重量部からなる
結合材料に対し、雲母粉末(平均板面径150μm、平
均厚み3μm)130重量部及び粒状マグネタイト粉末
25重量部を添加配合し、該配合物を加圧ニーダーにて
10分間加熱混合後、カレンダーロールで圧延し、厚さ
2mmの制振シートを作製した。得られた制振シートを
巾15mm、長さ220mmに裁断し、0.8mm厚鋼
板(15×300mm)の基板に貼付し、150℃で3
0分間加熱融着させ試験片を得た。この試験片の各温度
における損失係数(η)を片持バリ式共振法により得
た。各温度における損失係数ηは表2に示す通りであ
り、温度26〜56℃の広い温度範囲において損失係数
ηが0.3以上の制振効果を維持しており、使用温度範
囲が広いものであった。また、密着強度は41kg/c
2 、密着追従性は1〜2mmであり優れたものであっ
た。
【0026】実施例2〜4、比較例1〜8、参考例1 表1に示す各組成の材料及び量を用いた他は、実施例1
と同様にして制振シートを作製した後、制振効果を評価
する試験片を得た。得られた試験片の各温度における損
失係数(η)、ηが0.3以上を示す温度範囲、密着強
度並びに密着追従性は表2に示す通りであった。
【0027】尚、実施例2で用いた芳香族径石油樹脂成
分90重量%を含む石油樹脂は、軟化点が94℃であ
り、組成が少なくとも15重量%のスチレン、少なくと
も31重量%のビニルトルエン、少なくとも16重量%
のインデンを主成分とするものである。比較例3で用い
た芳香族系石油樹脂成分10重量%を含む石油樹脂は、
軟化点80℃であり、スチレン、ビニルトルエン、イン
デンを主成分とする芳香族系石油樹脂成分を10重量%
及びイソプレン、ピペリレンを主成分とする脂肪族系石
油樹脂成分を90重量%含んだものである。比較例8で
用いた芳香族系石油樹脂成分を60重量%を含む石油樹
脂は軟化点101℃であり、スチレン、ビニルトルエ
ン、インデンを主成分とする芳香族系石油樹脂成分を6
0重量%並びにイソプレン、ピペレリンを主成分とする
脂肪族系石油樹脂成分を40重量%含んだものである。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明に係る制振材は、前出実施例に示
した通り、広い温度範囲で高い、殊に、損失係数が0.
3以上の制振効果を有し、しかも、密着強度と密着追従
性に優れたものであるから、制振材の軽量化、薄型化・
小型化が可能であって使用温度範囲が広いものであり、
しかも、高い制振効果を十分発揮することができ、施工
性や作業性が良い為、車両・船舶用、電気・機械器具用
及び建築・建材用材料として好適である。
【0031】本発明に係る制振材は、上記諸特性を有す
ることに起因して、温度の変動が大きく、大きな振動が
常時発生しており、また、装着する基材部分が複雑で凹
凸の多い自動車等の車両用材料として特に好適に使用で
きるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 31/04 LDF 6904−4J LDJ 6904−4J 57/02 LMJ 7167−4J F16F 15/02 Q 9138−3J (72)発明者 大下 和隆 広島県東広島市志和町志和堀(無番地)株 式会社ヒロタニ志和工場内 (72)発明者 山本 一美 広島県東広島市志和町志和堀(無番地)株 式会社ヒロタニ志和工場内 (72)発明者 藤井 泰彦 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号戸 田工業株式会社創造センター内 (72)発明者 戸田 哲郎 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号戸 田工業株式会社創造センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填材料を、エチレン酢酸ビニル共重合
    体及び石油樹脂からなる結合材料を用いて成形してなる
    制振材において、前記エチレン酢酸ビニル共重合体とし
    て酢酸ビニル含有量が30〜65重量%のエチレン酢酸
    ビニル共重合体を用い、且つ、前記石油樹脂として芳香
    族系石油樹脂成分を主として含む石油樹脂を用いて、当
    該芳香族系石油樹脂成分を主として含む石油樹脂の量を
    酢酸ビニル含有量が30〜65重量%である前記エチレ
    ン酢酸ビニル共重合体100重量部に対し160〜33
    0重量部の範囲とするとともに、前記充填材料として鱗
    片状粉体と粒状粉体及び/又は繊維状粉体とを用い、前
    記鱗片状粉体の量が前記結合材料100重量部に対し3
    0〜150重量部の範囲であって、前記粒状粉体及び/
    又は繊維状粉体の量が前記結合材料100重量部に対し
    1〜50重量部であり、且つ、その合計量が前記結合材
    料100重量部に対し30〜180重量部となるよう
    に、前記充填材料と前記結合材料とを混合配合したこと
    を特徴とする制振材。
JP34243291A 1991-11-29 1991-11-29 制振材 Pending JPH05156098A (ja)

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