JPH05156063A - ハロゲン化炭化水素の安定化方法 - Google Patents

ハロゲン化炭化水素の安定化方法

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JPH05156063A
JPH05156063A JP3320798A JP32079891A JPH05156063A JP H05156063 A JPH05156063 A JP H05156063A JP 3320798 A JP3320798 A JP 3320798A JP 32079891 A JP32079891 A JP 32079891A JP H05156063 A JPH05156063 A JP H05156063A
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JP
Japan
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halogenated hydrocarbon
urethane foam
blowing agent
premix
producing
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JP3320798A
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Yasuo Hibino
泰雄 日比野
Hiroshi Hanamoto
博司 花本
Ryoichi Tamai
良一 玉井
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウレタンフォーム製造において、ハイドロク
ロロフルオロカーボン類を発泡剤として添加したプレミ
ックスの貯蔵安定性を向上させる。 【構成】 本発明は、1,1−ジクロロ−1−フルオロ
エタン等のハイドロクロロフルオロカーボン類に鉄、コ
バルト、ニッケル、マンガンまたはジルコニウムなどの
メタロセンまたはアセチルアセトン錯塩を含む有機金属
化合物およびカテコール類を添加することより成ってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフッ素およびその他のハ
ロゲンを含む炭素数2以上の低級脂肪族ハロゲン化炭化
水素の安定化に関するものである。
【0002】
【従来技術とその解決しようとする課題】一般にフッ素
および塩素を含むハロゲン化炭化水素は、水酸基を含む
アルコール類と水素交換反応を行ない、塩化水素等を発
生することが知られている。
【0003】炭素数2以上のハロゲン化炭化水素を発泡
剤として硬質ウレタンフォーム発泡に用いる場合、プレ
ミックス組成としてポリオールとハロゲン化炭化水素と
が塩基触媒の存在下に接触するため上記の反応に加え、
ハロゲン化水素の脱離をともなったオレフィン生成反応
も併発することが予想される。
【0004】従来、硬質ウレタン発泡に用いられてきた
トリクロロフルオロメタン(CFC−11)はポリオー
ルのようなアルコール性水酸基含有化合物と共存するプ
レミックスの状態では両者が反応し、塩化水素、アルデ
ヒドその他分解生成物が生ずることから、ポリオールの
着色、粘度上昇、触媒劣化、容器腐食さらにはウレタン
フォームの性能低下をきたすことが懸念されてきた。か
かる問題点を回避するため、分解を抑制する目的で種々
の添加剤が発見され、実用化されている。
【0005】たとえばαーメチルスチレン(特公昭39
ー23099)、pーイソプロペニルトルエン(特公昭
47ー625) 、ビニルトルエン(特開昭49ー718
8)、ビニルトルエンとニトロソベンゼン、pージオキ
サンまたはtーブチルピロカテコール等との組合せ(特
開昭53ー82708)、ビニルトルエンとアルキレン
オキシドとの組合せ(特開昭53ー82709)、イソ
オイゲノール、メトキシスチレンまたはエトキシスチレ
ン(特開昭53ー82710)、αーメチルスチレン誘
導体とフェノール類との組合せ(特公平1ー2572
6)、αーメチルスチレン誘導体、フェノール類とエポ
キシ化合物との組合せ(特公平1ー24771)等が安
定剤として提案されている。
【0006】しかしながら、これらの安定剤はハロゲン
化炭化水素とアルコール性水酸基含有化合物との反応を
抑制することには有効であるものの、1,1−ジクロロ
ー1ーフルオロエタンのようなハロゲン化炭化水素にお
けるハロゲン化水素の脱離をともなうオレフィン生成反
応の抑制には充分な効果を示さないという問題点があっ
た。
【0007】
【課題を解決しようとする具体的な手段】本発明者ら
は、硬質ウレタンフォームのプレミックスの貯蔵安定性
を改善すること、特に、ハロゲン化炭化水素におけるハ
ロゲン化水素の脱離をともなうオレフィン生成反応の抑
制を図ることを目的に鋭意検討を加えた結果、かかる安
定化効果の知られていなかったメタロセンおよび金属ア
セチルアセトン錯体などの有機金属化合物が分解反応の
抑制に有効であるという事実を見出し、本発明に到った
ものである。
【0008】すなわち、本発明はハロゲン化炭化水素に
鉄、コバルト、ニッケル、マンガンまたはジルコニウム
を含む有機金属化合物から選ばれる1種以上とカテコー
ル類とを組合せて添加することを特徴とするハロゲン化
炭化水素の安定化方法である。
【0009】カテコール類はアルコール性水酸基含有化
合物とハロゲン化炭化水素との反応を抑制することが期
待されるが、単独添加では炭素数2以上のハロゲン化炭
化水素とのオレフィン生成反応を抑制するような場合に
は不十分であり、メタロセン類または金属アセチルアセ
トネート類と組合せることにより、金属との錯体形成な
どの安定化が生じ、より有効な抑制が可能となる。
【0010】本発明において用いられるメタロセン類と
しては、Fe、Ti、V、Cr、Mn、Co、Ni、M
o、Ru、Rh、Lu、Ta、W、Os、Irなどとシ
クロペンタジエニルよりなる錯塩が挙げられるが、フェ
ロセン、ニッケロセン、 コバルトセン、 二塩化モリブド
セン、二塩化ジシクロペンタジエニルチタニウム、二塩
化ジシクロペンタジエニルジルコニウム等が好ましく、
また、本発明において用いられる金属アセチルアセトン
錯体類としては、Li、Na、K、Ag、Au、Tl、
Au、Ga、Co、Cu、Be、Mg、Zn、Cd、H
g、Pb、Mo、Ni、B、Ca、Sr、Ba、Pd、
Pt、In、Se、Ce、Ta、La、Ti、Mn、F
e、Cr、V、Si、Zrとアセチルアセトンの錯塩が
挙げられるが、マンガン(2)アセチルアセトネート、
コバルト(2)アセチルアセトネート等が好ましい。
【0011】本発明に用いるカテコール類はメタピロカ
テコール、4ークロロカテコール、4ーブロモカテコー
ル、3,4−ジヒドロキシトルエン、3,4−ジオキシ
ベンゾフェノン、3,4−ジオキシアセトフェノン、p
ーtーブチルピロカテコール、ピロガロール等が挙げら
れる。
【0012】本発明のハロゲン化炭化水素は、炭素数2
〜4の隣接する炭素上に潜在的に脱離しうる少なくとも
1個以上の水素およびハロゲン原子(フッ素、塩素また
は臭素)を含む低級脂肪族ハロゲン化炭化水素である。
具体的には2,2ージクロロー1,1,1−トリフルオ
ロエタン、1,1−ジクロロー1ーフルオロエタン、1
−クロロ−1,1−ジフルオロエタン、1,1,1−ト
リクロロエタン、2−クロロ−1,1,1−トリフルオ
ロエタン、1,2−ジクロロ−1,1−ジフルオロエタ
ン等が挙げられる。
【0013】本発明の方法で安定化されるアルコール性
水酸基含有化合物としてはメタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、nーブタノール、sec−ブタノー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール等のア
ルコール類およびポリウレタン原料のポリオール類があ
る。
【0014】ポリオール類には、アミン系のものとして
N,N,N’,N’−テトラキス(2ーヒドロキシプロ
ピル)エチレンジアミン、N,N,N’−トリス(2ー
ヒドロキシプロピル)ーN’−(2−ヒドロキシエチ
ル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’’,N’’
−ペンタキス(2ーヒドロキシプロピル)ジエチレント
リアミンなどが挙げられる他、エチレンオキシドまたは
プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応による
ポリエーテルポリオール、またアジピン酸、フタル酸な
どとエチレングリコール、プロピレングリコールなどと
の反応によるポリエステルポリオール、さらにはポリ
(オキシプロピレン)シュークロース、ポリ(オキシプ
ロピレン)ソルビトールなどを挙げることができる。
【0015】アミン系のポリオールは非アミン系に比べ
一般に反応性が高いことが知られているが、本発明の安
定剤はアミン系にも有効であり、メタロセン類および金
属アセチルアセトン錯体の添加量は発泡剤に対し0.0
01〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%が望ま
しい。またカテコール類の添加量は発泡剤に対し0.0
1〜5重量%が望ましい。両者の総添加量において5重
量%以上用いることは経済的およびウレタンフォームの
物性面において特に好結果を得ることはなく、必要では
ない。
【0016】安定剤の添加方法は、予め発泡剤またはア
ルコール性水酸基含有化合物に添加することができ、ま
たプレミックスの中に添加しておくこともできる。発泡
剤に不溶の安定剤は微量のメタノール、アセトン等に溶
解することにより添加することができる。
【0017】ハロゲン化炭化水素は、溶剤において溶解
性を向上させるために、また噴射剤において薬剤、香料
等の溶解性を高める目的でアルコール性水酸基を含有す
る化合物と混合されることが多く、本発明の安定化方法
は好適に使用できる。しかしながら、本発明の効果は、
ウレタンフォーム製造において最も有効であり、本安定
剤の添加によりプレミックスは長期間安定に貯蔵するこ
とができ、またウレタンフォームの物性を損うことなく
形成することができる。
【0018】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0019】
【実施例】実施例1〜4 N,N,N’,N’−テトラキス(2ーヒドロキシプロ
ピル)エチレンジアミン20重量部、ジメチルシクロヘ
キシルアミン0.4重量部、水0.3重量部、整泡剤
(東レダウコーニングシリコン社製SHー193)0.
3重量部、発泡剤(1,1−ジクロロー1ーフルオロエ
タン)8重量部を混合したプレミックスに、カテコール
類安定剤は発泡剤に対し0.1重量部、またメタロセン
類または金属アセチルアセトン錯体類は発泡剤にたいし
て0.025重量%添加し、100ml耐圧ガラス管に
密封し、70℃、3日間放置した。1,1−ジクロロー
1ーフルオロエタンに不溶の安定剤は予め5重量%メタ
ノール溶液とし、プレミックスに添加した。期間終了
後、60℃における耐圧ガラス管中の気相部および液相
部の有機物組成をガスクロマトグラフィーにより分析し
た。但し液相部の有機物は浴温60℃において蒸留した
留分を分析した。試験終了後のプレミックスのpHはイ
ソプロパノール/水混合溶液(10/6容積比) にプレ
ミックスに対し1/6量(重量比)を加え混合攪拌し測
定した。また色度はJISK−6901に準じ、ガード
ナー色度にて表示した。結果を表1および表2に示す。
主な分解生成物は1ークロロー1ーフルオロエタン(H
CFC151a)、1−クロロー1ーフルオロエチレン
(HCFC−1131a)および1,1−ジクロロエチ
レン(HCFC−1130a)であるが、1,1−ジク
ロロエチレンの生成はほとんど認められなかった。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】 比較例1〜3 実施例1〜4のプレミックスに安定剤を添加しない(比
較例1)、または安定剤としてαーメチルスチレン0.
1重量部(発泡剤に対し)添加(比較例2)、またはp
−t−ブチルピロカテコール0.1重量部(発泡剤に対
し)添加し(比較例3)、実施例1〜4と同様にして行
なった結果を表1および表2に示す。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法によれば、表1および表2
より明らかな様に、ハロゲン化炭化水素とアルコール性
水酸基含有化合物が接触する条件においてもハロゲン化
水素の脱離したオレフィンの生成および酸化分解反応が
顕著に抑制され、特に硬質ウレタンフォーム製造におけ
るハロゲン化炭化水素よりなる発泡剤を安定化すること
ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化炭化水素にメタロセン類また
    は金属アセチルアセトン錯体から選ばれる1種以上とカ
    テコール類の1種以上とを組合せて添加することを特徴
    とするハロゲン化炭化水素の安定化方法。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化炭化水素が炭素数2ないし4
    で、かつ隣接する炭素上に潜在的に脱離しうる少なくと
    も1個以上の水素およびハロゲン原子をそれぞれ有する
    化合物である請求項1記載の安定化方法。
  3. 【請求項3】 ウレタンフォーム製造において、請求項
    1記載の安定化方法を適用することを特徴とするプレミ
    ックスの貯蔵安定化方法。
JP3320798A 1991-12-04 1991-12-04 ハロゲン化炭化水素の安定化方法 Pending JPH05156063A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015529738A (ja) * 2012-09-24 2015-10-08 アーケマ・インコーポレイテッド ハロゲン化オレフィン発泡剤を含有するポリウレタンポリオールブレンドの安定性の向上

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015529738A (ja) * 2012-09-24 2015-10-08 アーケマ・インコーポレイテッド ハロゲン化オレフィン発泡剤を含有するポリウレタンポリオールブレンドの安定性の向上

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