JPH0515602Y2 - - Google Patents

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JPH0515602Y2
JPH0515602Y2 JP1139687U JP1139687U JPH0515602Y2 JP H0515602 Y2 JPH0515602 Y2 JP H0515602Y2 JP 1139687 U JP1139687 U JP 1139687U JP 1139687 U JP1139687 U JP 1139687U JP H0515602 Y2 JPH0515602 Y2 JP H0515602Y2
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spool
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valve
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、供給作動流体を1個の流入・流出
ポートより負荷圧力に係わりなく複数の流入・流
出ポートに比例分流し、かつ逆方向の流れに対し
比例集流する往復同調用のマルチポート分流・集
流回路に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の分流・集流回路を有する分流・
集量弁としては、例えば第4図に示すようなもの
がある。
これを簡単に説明すると、弁ボデイ1の内部に
矢示X方向に摺動自在にメインスプール2を収納
し、その間に分流制御用可変オリフイス7A1
7B1と集流制御用可変オリフイス7A2,7B2
形成して、メインスプール2の両端内部に固定オ
リフイス3Aa,3Baを有するサブスプール3
A,3Bを収納し、その一端に栓4,4をそれぞ
れ密着させて、それを弁ボデイ1の両端に固設し
たカバー5,5との間に係着したスプリング6に
よつて互いに接近する方向に付勢している。
弁ボデイ1には、分流時に流入ポートとなり、
集流時に流出ポートとなる1つの流入・流出ポー
トAと、分流時に流出、集流時に流入の各ポート
となる2つの流入・流出ポートB1,B2が形成さ
れており、分流時には固定オリフイス3Aa,3
Ba前後の差圧力によりサブスプール3A,3B
が互いに外側へ移動して、メインスプール2及び
サブスプール3A,3Bに形成される流体切換溝
3Ab,3Bbを通して流入・流出ポートAから流
入した供給作動流体が分流制御用可変オリフイス
7A1,7B1を通つて流入・流出ポートB1,B2
らそれぞれ流出する。
集流時には、サブスプール3A,3Bが内側に
移動し、流入・流出ポートB1,B2から流入する
作動流体は、集流制御用可変オリフイス7A2
7B2から固定オリフイス3Aa,3Baを通流して
流入・流出ポートAへ集流される。
この分流・集流弁は、例えば分流時に流出側と
なるポートB1,B2の負荷圧P1,P2がP1=P2であ
つたとすると、左右の可変オリフイス7A1,7
B1での圧力降下ΔPv1,ΔPv2は ΔPv1=Ps−ΔPc1−P1 ΔPv2=Ps−ΔPc2−P2 但し、Ps;流入・流出ポートAの圧力、ΔPc1
ΔPc2;固定オリフイスを通流する際の圧力損失
からΔPv1=ΔPv2となり、メインスプール2は可
変オリフイス7A1,7B1の流体通過断面積が等
しくなる中立位置を保ち、流出流量はQ1/Q2
一定となる。
また、P1>P2の時にも同様に過渡的に固定オ
リフイス3Aaを通過する作動流体が減少し、そ
れに伴なつて圧力損失△Pc1が減少するため、左
方スプール端室8A1の圧力が上昇し、左右スプ
ール端室8A1,8B1間に圧力不均衡が生じ、メ
インスプール2は右方へ移動する。
これによつて、可変オリフイス7B1が閉じる
方向に移動して流入・流出ポートB2への流出流
体が絞られ、結果的にスプール端室8A1,8B1
の圧力が等しくなるようにメインスプール2が移
動し、 ΔPc1=ΔPc2、すなわちQ1/Q2=一定となり、
両ポートB1,B2の負荷圧にかかわらず作動流体
は比例分流される。
また、集流時にも同様に、流入側となるポート
B1,B2の負荷圧P1,P2がP1=P2のときには、左
右の可変オリフイス7A2,7B2での圧力降下
ΔPv1,ΔPv2は ΔPv1=P1+ΔPc1+Ps ΔPv2=P2+ΔPc2+Ps からΔPv1=ΔPv2となり、メインスプール2は集
流制御用可変オリフイス7A2,7B2の流体通過
断面積が等しくなる中立位置を保ち、 Q1/Q2=一定となる。
また、P1>P2の時には、過渡的に固定オリフ
イス3Aaを通過する作動流体が増加し、それに
伴なつて圧力損失ΔPc1が増大するため、左右の
スプール端室8A1,8B1間に圧力不均衡が生じ、
メインスプール2が右方へ移動して、集流制御用
可変オリフイス7A2によつて流入・流出ポート
Aへの流出流体が絞られ、結果的にスプール端室
8A1,8B1の圧力が等しくなるようにメインス
プール2が移動し、 ΔPc1=ΔPc2、すなわちQ1/Q2=一定となり、
両ポートB1,B2の負荷圧にかかわらず作動流体
は比例集流される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の分流・集流回
路で構成された分流・集流弁は、分流の場合には
1個の流入側のポートに対して2個のみの流出側
のポートであり、集流の場合には逆に2個のみの
流入側のポートであつたため、回路上1台の分
流・集流弁で往復同調制御し得るシリンダやモー
タ等のアクチユエータの数は2つに限定されてし
まい、例えば4つのアクチユエータを使用して、
それを同調させようとした時には、第5図に示す
ように分流・集流弁V1〜V3を2段構成にして初
段で2方向に分岐した後、さらに2段目で2台の
分流・集流弁を用いて4方向に分岐する構成を必
要とするため、都合3台の弁が必要となる。
さらに、8方向に同調させて分流及び集流をす
る場合には、分流・集流弁は7台必要となる。
このように分流・集流弁を多段構成して分流・
集流回路を構成すると、この分流・集流弁の基本
的作動原理が固定オリフイスの通流抵抗を利用す
るものであるため、回路の圧力損失が加算されて
結果的に損失が大きくなり、省エネルギーに反す
るという問題点があつた。
また、同調精度も累積されるためアクチユエー
タ等の同調に悪影響を及ぼすばかりか、過度的な
外乱に対しても多段応答となるため、動特性にお
ける静定時間が長くなり同調精度に悪影響を及ぼ
すという問題点もあつた。
さらに、従来の分流・集流弁による分流・集流
回路では多数のアクチユエータを同調する場合、
その同調数は(2)n個に限定され、3個,5個,6
個等の数の同調は不可能であり、それを行う場合
には作動流体源の多設や、押しのけ容量の一致す
る回路モータの回転軸を連結する等の対応が必要
となるため、システム設計面でも問題点が多かつ
た。
この考案は、これらの問題点を解決することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため、この考案によるマルチポート分流・
集流回路は、複数の流入・流出ポートと同数の固
定オリフイスをそれぞれ1個の流入・流出ポート
に連通させて設け、その各固定オリフイスと上記
複数の流入・流出ポートとの間にそれぞれ分流制
御用可変オリフイスと集流制御用可変オリフイス
を形成するスプール弁を上記各固定オリフイスに
対応させて並列に配置すると共に、 その各スプール弁と各固定オリフイスとの間
に、各固定オリフイスのスプール弁側圧力中の最
高圧力を選択する高圧選択シヤトル弁群及び最低
圧力を選択する低圧選択シヤトル弁群と、上記固
定オリフイスの前後差圧によつて作動して分流時
には上記最高圧力を、集流時には上記最低圧力を
パイロツト圧力として出力するようにパイロツト
流路を切換えるパイロツト圧力切換弁とを設け、 上記各スプール弁のスプールの一端に上記各固
定オリフイスのスプール弁側圧力をそれぞれ作用
させ、他端に上記パイロツト圧力を共通に作用さ
せて、 分流時には、上記最高圧力によつて上記各スプ
ール弁のスプールを分流制御用可変オリフイスを
絞る方向に移動させて供給作動流体に圧力降下を
生じさせ、 集流時には、上記最低圧力によつて上記各スプ
ール弁のスプールを集流制御用可変オリフイスを
絞る方向に移動させて供給作動流体に圧力降下を
生じさせるようにしたものである。
〔作用〕
このように構成したマルチポート分流・集流回
路によれば、各固定オリフイスのスプール弁側圧
力が各スプール弁のスプール一端に、パイロツト
圧力切換弁のパイロツト圧力がスプールの他端に
共通し作用して、 分流時には、パイロツト圧力切換弁が固定オリ
フイスの前後差圧によつて作動して、高圧選択シ
ヤトル弁群が選択した各固定オリフイスのスプー
ル弁側圧力中の最高圧力をパイロツト圧力として
出力するようにパイロツト流路を切換えるため、
各スプール弁のスプールが分流制御用可変オリフ
イスを絞る方向に移動して供給作動流体に圧力降
下が生じる。
集流時には、パイロツト圧力切換弁が低圧選択
シヤトル弁群が選択した最低圧力をパイロツト圧
力として出力するようにパイロツト流路を切換え
るため、各スプール弁のスプールが集流制御用可
変オリフイスを絞る方向に移動して供給作動流体
に圧力降下が生じるので、流入・流出ポートの負
荷圧力に係わりなく複数の流入・流出ポートに比
例分流あるいは比例集流することができる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
第1図はこの考案の一実施例を示すマルチポー
ト分流・集流回路である。
まずその構成を説明すると、このマルチポート
分流・集流回路は、作動油等の供給作動流体を1
個の流入・流出ポートAより負荷圧力に係わりな
く複数の流入・流出ポートB1〜B4(この例では4
ポートの場合を示す)に比例分流し、かつ逆方向
の流れに対し比例集流する往復同調用のマルチポ
ート分流・集流回路であり、流入・流出ポート
B1〜B4の数と同数の固定オリフイス13A〜1
3Dを、それぞれ流入・流出ポートAに連通させ
て設けている。
また、固定オリフイス13A〜13Dと各流
入・流出ポートB1〜B4との間に、それぞれ分流
制御用可変オリフイス17A1〜17A4と集流制
御用可変オリフイス17B1〜17B4を形成する
スプール弁10A〜10Dを各固定オリフイス1
3A〜13Dに対応させて並列に配置する。
さらに、その各スプール弁10A〜10Dと各
固定オリフイス13A〜13Dとの間に、各固定
オリフイスのスプール弁側圧力中の最高圧力を選
択する高圧選択シヤトル弁群20及び最低圧力を
選択する低圧選択シヤトル弁群30を設けると共
に、固定オリフイス13A〜13Dの前後差圧に
よつて作動して、分流時には最高圧力を、集流時
には最低圧力をパイロツト圧力として出力するよ
うにパイロツト流路Lを切換えるパイロツト圧力
切換弁19を設けている。
スプール弁10A〜10Dは第1図では簡略化
して示してあり、その構成は第2図に示すよう
に、弁ボデイ11の摺動穴11aに矢示Y方向に
摺動自在にスプール14を収納し、弁ボデイ11
の両端にカバー15,15′を固設してスプール
端室C,Dを形成し、スプール14とカバー1
5,15′との間にスプリング16,16を係着
して、押え板18を介してスプール14を中立状
態に付勢している。
スプール14の外周には、ランド部14cと環
状の溝14d,14eを形成して、溝14eにス
プール端室Cへ連通する連通孔14fを開口し、
弁ボデイ11側のランド部14cに対応する位置
に環状の溝11cと流入・流出ポートB1〜B4
連通する環状の溝11dを設けて、ランド部14
cと環状の溝11cとによつて前述の分流制御用
可変オリフイス17Aを、環状の溝14dと環状
の溝11dとによつて集流制御用可変オリフイス
17をそれぞれ形成している。
高圧選択シヤトル弁群20は、弁ボデイ内部に
挿入された移動可能な鋼球等の弁21aを弁シー
ト21bに押し付けて、高圧側の供給作動流体の
みを選択して通過させるシヤトル弁21A〜21
Cをトーナメント状に配置したものである。
低圧選択シヤトル弁群30は、弁ボデイ内部に
挿入された移動可能な一対の鋼球等を連結した弁
31aを弁シート31bに押し付けて、低圧側の
供給作動流体のみを選択して通過させるシヤトル
弁31A〜31Cをトーナメント状に配置したも
のである。
パイロツト圧力切換弁19は、第3図に示すよ
うに弁ボデイ22の摺動穴22aに矢示G方向に
摺動自在にスプール24を収納し、弁ボデイ22
の両端にカバー25,25を固設してスプール端
室H,Iを形成し、スプール24の外周に環状の
溝24a,24bと、弁ボデイ22側にランド部
22bと環状の溝22c,22d及びパイロツト
溝22eを形成して、その間にスプール24の矢
示G方向への移動によつて切り替えられる分流用
の開口部Jと集流用の開口部K(仮想線で示して
いる。)を形成している。
環状の溝22cは、低圧選択シヤトル弁群30
の最低圧力を導くシヤトル弁31Bに連通させて
あり、その溝22cをスプール24に形成した連
通孔24cによつてスプール端室Iに連通させて
いる。
そして、各スプール弁10A〜10Dのスプー
ル14A〜14Dの一端が望む各弁ボデイ11の
環状の溝11cに、各固定オリフイス13A〜1
3Dのスプール弁側圧力をそれぞれ作用させるよ
うに接続し、他端が望む各スプール端室D1〜D4
にパイロツト圧力切換弁19が出力するパイロツ
ト圧力を共通に作用させるように、スプール端室
D1〜D4とパイロツト溝22eをパイロツト流路
Lによつて接続している。
このようにして、分流時には最高圧力によつて
各スプール弁10A〜10Dのスプール14A〜
14Dを分流制御用可変オリフイス17A1〜1
7A4を絞る方向(第1図の矢示E方向)に移動
させて供給作動流体に圧力降下を生じさせ、 集流時には、最低圧力によつて各スプール14
A〜14Dを集流制御用可変オリフイス17B1
〜17B4を絞る方向(第1図の矢示F方向)に
移動させて供給作動流体に圧力降下を生じさせる
ようになつている。
なお、流入・流出ポートB1〜B4の比例分流・
集流比は、固定オリフイス13A〜13Dの流体
通流断面積比を変えることによつて、それを変え
ることができる。
次に、上記のように構成したこの実施例の作用
を説明する。
なお、固定オリフイス13A〜13Dの流体通
流断面積は、説明の簡便化のため全てを等しくし
た場合について述べる。
このマルチポート分流・集流回路では、分流時
には、流入・流出ポートAから入口圧力Psの供
給作動流体が供給され、流出側である流入・流出
ポートB1〜B4の負荷圧力P1,P2,P3,P4が、P1
=P2=P3=P4であつたとすると、パイロツト圧
力切換弁19のスプール端室H,Iには固定オリ
フイス13A〜13D前後の圧力が作用して、入
口圧力Psが作用するスプール端室Hが高圧側と
なるため、スプール24は右方に移動して第3図
に図示の位置となる。
そのため、各固定オリフイス13A〜13Dを
通過したスプール弁側圧力は、高圧選択シヤトル
弁群20によつて最高圧力が選択されて、シヤト
ル弁21Bを経てパイロツト圧力切換弁19の環
状の溝22d、開口部Jを通つてパイロツト溝2
2eから各スプール弁10A〜10Dの各スプー
ル端室D1〜D4にパイロツト圧力として共通に作
用する。
その際、分流制御用可変オリフイス17A1
17A4での圧力降下ΔPv1,ΔPv2,ΔPv3
ΔPv4、すなわち ΔPv1=Ps−ΔPc1−P1 ΔPv2=Ps−ΔPc2−P2 ΔPv3=Ps−ΔPc3−P3 ΔPv4=Ps−ΔPc4−P4 (ΔPc1〜ΔPc4;固定オリフイスを通流する際
の圧力損失)はΔPv1=ΔPv2=ΔPv3=ΔPv4とな
り、分流制御用可変オリフイス17A1〜17A4
の流体通流断面積は全て等しくなるため、流通側
となる各ポートB1〜B4における流出流量Q1〜Q4
は、Q1=Q2=Q3=Q4となる。
ところで、今仮りに流入・流出ポートB1のみ
の負荷圧力P1が高くなつてP1>P2=P3=P4にな
つたとすると、過度的に固定オリフイス13Aを
通過する作動流体の流量は流入・流出ポートAの
入口圧力Psとの差圧力の減少によつて減少する。
これによつて、固定オリフイス13Aにおける
圧力降下ΔPv1は減少し、固定オリフイス13A
とスプール弁10Aとの間の圧力Ps−ΔPc1は、
他の固定オリフイス13B〜13Dとスプール弁
10B〜10Dとの間の圧力Ps−(ΔPc2〜ΔPc4
に対して相対的に高くなる。
したがつて、固定オリフイス13A〜13Dと
スプール弁10A〜10Dとの間に設けた高圧選
択シヤトル弁群20の各シヤトル弁21A〜21
Cが作動して、スプール弁10A〜10Dのスプ
ール端室D1〜D4に固定オリフイス13A〜13
Dのスプール弁側圧力(出口側圧力)中の選択さ
れた最高圧力であるPs−ΔPc1が供給される一方、
スプール端室C1に環状の溝11c、連通孔14
f(第2図)を通つて供給される最高圧力Ps−
ΔPc1が作用するので、スプール14Aは第1図
に図示の位置を保ち続ける。
しかしながら、固定オリフイス13B〜13D
とスプール弁10B〜10Dとの間の圧力 Ps−(ΔPc2〜ΔPc4)は、 Ps−ΔPc1>Ps−ΔPc2,Ps−ΔPc3,Ps−ΔPc4
の関係にあるため、スプール弁10B〜10Dに
圧力不均衡が生じ、その各スプール14B〜14
Dは第1図の矢示E方向へ移動する。
これによつて、分流制御用可変オリフイス17
A2〜17A4を通過して流入・流出ポートB2〜B4
へ流出する流出流体は絞られ、結果的に Ps−ΔPc1=Ps−ΔPc2=Ps−ΔPc3=Ps−ΔPc4
となるまで、スプール弁10B〜10Dは可変オ
リフイス17A2〜17A4での圧力降下ΔPv2
ΔPv4がΔPv2=ΔPv3=ΔPv4となるように分流制
御用可変オリフイス17A2〜17A4を絞る。
その結果、 ΔPc1=ΔPc2=ΔPc3=ΔPc4となり、Q∝ΔPc
の関係から流出ポートB1〜B4からの流出流量Q1
〜Q4はQ1=Q2=Q3=Q4となる。
また、負荷圧力P1〜P4がP1>P2>P3>P4とな
つても、常に固定オリフイス13A〜13Dとス
プール弁10A〜10Dとの間の最高圧力を高圧
選択シヤトル弁群20が選択して、その間のPs
−(ΔPc1〜ΔPc4)が一定となるように可変オリ
フイス17A1〜17A4が制御するため、Q1=Q2
=Q3=Q4の関係が保たれる。
したがつて、流出ポートB1〜B4の負荷圧力P1
〜P4に係わりなく、固定オリフイス13A〜1
3Dの流体通流断面積によつて決定される分流比
率によつて流出流量Q1〜Q4は比例分流される。
集流時には、流入側となる流入・流出ポート
B1〜B4から流入する作動流体が各スプール弁1
0A〜10Dの集流制御用可変オリフイス17
B1〜17B4を通り固定オリフイス13A〜13
Dを経て流入・流出ポートAに集流される。
今、流入・流出ポートB1〜B4の負荷圧力P1
P2,P3,P4が、P1=P2=P3=P4であつたとする
と、集流制御用可変オリフイス17B1〜17B4
での圧力降下ΔPv1〜ΔPv4は分流の場合と同様に
一定であるため、流入側となる各ポートB1〜B4
における流入流量Q1〜Q4は、Q1=Q2=Q3=Q4
なる。
ところで、今仮りに流入・流出ポートB1のみ
の負荷圧力P1が高くなつてP1>P2=P3=P4にな
つたとすると、過度的に集流制御用可変オリフイ
ス17B1を通過した作動流体は、固定オリフイ
ス13Aを通過する際増加するが、それに伴なつ
て固定オリフイス13Aとスプール弁10Aとの
間の圧力Ps+ΔPc1は、他の固定オリフイス13
B〜13Dとスプール弁10B〜10Dとの間の
圧力Ps+(ΔPc2〜ΔPc4)に対して相対的に高く
なる。
また、パイロツト圧力切換弁19は、低圧選択
シヤトル弁群30によつて選択されて、シヤトル
弁31Bから環状の溝22cへ供給される圧力と
流出側のポートAの圧力とによる固定オリフイス
13B〜13Dの前後差圧により、スプール24
が第3図に仮想線で示すように左方へ移動する。
そのため、パイロツト流路Lが切替えられて集
流用の開口部Kが開口し、低圧選択シヤトル弁群
30によつて選択された最低圧力である。
Ps+(ΔPc2〜Pc4)がパイロツト圧力としてス
プール弁10Aのスプル端室D1に供給される一
方、スプール端室C1に環状の溝11c、連通孔
14f(第2図)を通して圧力Ps+ΔPc1が供給さ
れるので、スプール弁10Aに圧力不均衡が生
じ、スプール14Aは第1図の矢示F方向へ移動
する。
これによつて、集流制御用可変オリフイス17
B1を通過して流入・流出ポートAへ流出する流
出流体は絞られてΔPv1が増大し、結果的に Ps+ΔPc1=Ps+ΔPc2=Ps+ΔPc3=Ps+ΔPc4
となるようにスプール14Aが移動して、 Q∝△Pの関係より、流入流量Q1〜Q4はQ1
Q2=Q3=Q4となる。
なお、負荷圧力P1〜P4がP1>P2>P3>P4とな
つても、前述の分流の場合と同様に、 Q1=Q2=Q3=Q4の関係が保たれる。
したがつて、流入ポートB1〜B4の負荷圧力P1
〜P4に係わりなく、固定オリフイス13A〜1
3Dの流体通流断面積によつて決定される集流比
率によつて流入流量Q1〜Q4は比例集流される。
なお、この考案によるマルチポート分流・集流
回路によれば、流入・流出ポートが3,5,6等
の数になつても、その数に対応する固定オリフイ
スとスプール弁を設けて、その間の最高圧力を選
択する高圧選択シヤトル弁群と最低圧力を選択す
る低圧選択シヤトル弁群(各シヤトル弁は「流
入・流出ポート数−1個)とを設けるようにすれ
ば、比例分流および比例集流することができる。
また、シヤトル弁の構造は鋼球を用いた一般的
なものであり、スプール弁の移動容量のみを制御
するものであるため小型化でき、本回路を1台の
弁としてまとめる場合には、特に重量、コスト面
に優れた弁を提供することができる。
〔考案の効果〕
以上説明してきたように、この考案によるマル
チポート分流・集流回路は、各スプール弁と各固
定オリフイスとの間に、その各固定オリフイスの
スプール弁側圧力中の最高圧力を選択する高圧選
択シヤトル弁群及び最低圧力を選択する低圧選択
シヤトル弁群を設けて、各固定オリフイスのスプ
ール弁側圧力を各スプール弁の一端に作用させ、
他端にパイロツト圧力切換弁がパイロツト流路を
切換えて出力するパイロツト圧力を共通に作用さ
せるようにして、分流時には、その最高圧力によ
つて各スプール弁の分流制御用可変オリフイスを
絞り、集流時には、最低圧力によつて各スプール
弁の集流制御用可変オリフイスを絞る方向に移動
させて供給作動流体に圧力降下を生じさせるよう
にしたので、流入・流出ポートの負荷圧力に係り
なく複数のポートに比例分流及び比例集流するこ
とができる。
また、従来分流・集流弁を多段構成した分流・
集流回路では不可能であつた3,5,6個(ポー
ト数)等の分流、集流についても、本考案によれ
ばそれを行うことができ、しかも構造が簡単であ
るためシステム全体のコストダウンが可能にな
り、システム設計面でも自由化が計れる。
さらに、多数のポートに分流あるいは集流する
場合でも、分流・集流弁を多段構成する分流・集
流回路でないため、回路全体の圧力損失値が低
く、同調誤差も積算されないため小さく、その上
配管等の手間も省ける。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すマルチポー
ト分流・集流回路図、第2図は同じくそのスプー
ル弁のみを拡大して示す断面図、第3図は同じく
そのパイロツト圧力切換弁のみを拡大して示す断
面図、第4図は従来の分流・集流弁を例示する断
面図、第5図は従来の分流・集流弁を2段構成に
して示した分流・集流回路図である。 10A〜10D……スプール弁、11c……環
状の溝、13A〜13D……固定オリフイス、1
4A〜14D……スプール、17A1〜17A4
…分流制御用可変オリフイス、17B1〜17B4
……集流制御用可変オリフイス、19……パイロ
ツト圧力切換弁、20……高圧選択シヤトル弁
群、21A〜21C……シヤトル弁、30……低
圧選択シヤトル弁群、31A〜31C……シヤト
ル弁、A,B1〜B4……流入・流出ポート、C1
C4,D1〜D4,H,I……スプール端室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 供給作動流体を1個の流入・流出ポートより負
    荷圧力に係わりなく複数の流入・流出ポートに比
    例分流し、かつ逆方向の流れに対し比例集流する
    往復同調用のマルチポート分流・集流回路であつ
    て、 前記複数の流入・流出ポートと同数の固定オリ
    フイスをそれぞれ前記1個の流入・流出ポートに
    連通させて設け、該各固定オリフイスと前記複数
    の流入・流出ポートとの間にそれぞれ分流制御用
    可変オリフイスと集流制御用可変オリフイスを形
    成するスプール弁を前記各固定オリフイスに対応
    させて並列に配置すると共に、 該各スプール弁と各固定オリフイスとの間に、
    該各固定オリフイスのスプール弁側圧力中の最高
    圧力を選択する高圧選択シヤトル弁群及び最低圧
    力を選択する低圧選択シヤトル弁群と、前記固定
    オリフイスの前後差圧によつて作動して分流時に
    は前記最高圧力を、集流時には前記最低圧力をパ
    イロツト圧力として出力するようにパイロツト流
    路を切換えるパイロツト圧力切換弁とを設け、 前記各スプール弁のスプールの一端に前記各固
    定オリフイスのスプール弁側圧力をそれぞれ作用
    させ、他端に前記パイロツト圧力を共通に作用さ
    せて、 分流時には、前記最高圧力によつて前記各スプ
    ール弁のスプールを分流制御用可変オリフイスを
    絞る方向に移動させて供給作動流体に圧力降下を
    生じさせ、 集流時には、前記最低圧力によつて前記各スプ
    ール弁のスプールを集流制御用可変オリフイスを
    絞る方向に移動させて供給作動流体に圧力降下を
    生じさせるようにしたことを特徴とするマルチポ
    ート分流・集流回路。
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