JPH0674203A - ロードセンシング装置に於けるアンチサチュレーション装置 - Google Patents
ロードセンシング装置に於けるアンチサチュレーション装置Info
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- JPH0674203A JPH0674203A JP23037292A JP23037292A JPH0674203A JP H0674203 A JPH0674203 A JP H0674203A JP 23037292 A JP23037292 A JP 23037292A JP 23037292 A JP23037292 A JP 23037292A JP H0674203 A JPH0674203 A JP H0674203A
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- pressure
- valve
- spool
- sensing device
- load sensing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロードセンシング装置に於いてアンチサチュ
レーションの制御範囲を使用流量の略全域に広げ、該装
置の制御性を向上させること 【構成】 1台のポンプ1を分岐した複数の供給回路2
を介して複数のアクチュエータ3へ接続し、各供給回路
に減圧形コンペンセータバルブ4と切換弁5とを順次設
けたロードセンシング装置に於いて、各減圧形コンペン
セータバルブと各切換弁との間の供給回路に、各供給回
路中の最も高い作動圧力とポンプ吐出圧の差圧及びスプ
リング8cの力で制御作動する可変絞り8を設けた 【効果】 減圧形コンペンセータバルブのスプリングの
制約を受けずにアンチサチュレーション制御を装置の使
用流量の略全域で行なえ、制御性が向上し、高負荷のア
クチュエータが不作動になる事態を防げる
レーションの制御範囲を使用流量の略全域に広げ、該装
置の制御性を向上させること 【構成】 1台のポンプ1を分岐した複数の供給回路2
を介して複数のアクチュエータ3へ接続し、各供給回路
に減圧形コンペンセータバルブ4と切換弁5とを順次設
けたロードセンシング装置に於いて、各減圧形コンペン
セータバルブと各切換弁との間の供給回路に、各供給回
路中の最も高い作動圧力とポンプ吐出圧の差圧及びスプ
リング8cの力で制御作動する可変絞り8を設けた 【効果】 減圧形コンペンセータバルブのスプリングの
制約を受けずにアンチサチュレーション制御を装置の使
用流量の略全域で行なえ、制御性が向上し、高負荷のア
クチュエータが不作動になる事態を防げる
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベルや油圧ク
レーン等のアクチュエータの負荷圧に応じて流量を制御
するロードセンシング装置の作動を確実ならしめるアン
チサチュレーション装置に関する。
レーン等のアクチュエータの負荷圧に応じて流量を制御
するロードセンシング装置の作動を確実ならしめるアン
チサチュレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロードセンシング装置として、図
1に示すように、例えば油圧ショベルに搭載した油圧ポ
ンプや油圧シリンダの複数のアクチュエータaへ1台の
ポンプbから分岐した複数の供給回路cを接続し、各供
給回路cに減圧形コンペンセータバルブdと手動式或い
は油圧式切換えの切換弁eとを順次設け、各減圧形コン
ペンセータバルブdのスプールfに、パイロット回路g
を介して自己の系に属するアクチュエータaの作動圧力
をスプリングhの力と共に作用させ、更にこのスプリン
グhの力を、各供給回路c中の最も高い作動圧力による
力+スプリングiの力の合計力とポンプbの吐出圧によ
る力の差で制御し、各減圧形コンペンセータバルブdを
通過する流量を制御するようにしたものが知られてい
る。該切換弁eは、図2のように減圧形コンペンセータ
バルブdと一体に構成されるのが一般である。図2のj
はロードチェックバルブである。
1に示すように、例えば油圧ショベルに搭載した油圧ポ
ンプや油圧シリンダの複数のアクチュエータaへ1台の
ポンプbから分岐した複数の供給回路cを接続し、各供
給回路cに減圧形コンペンセータバルブdと手動式或い
は油圧式切換えの切換弁eとを順次設け、各減圧形コン
ペンセータバルブdのスプールfに、パイロット回路g
を介して自己の系に属するアクチュエータaの作動圧力
をスプリングhの力と共に作用させ、更にこのスプリン
グhの力を、各供給回路c中の最も高い作動圧力による
力+スプリングiの力の合計力とポンプbの吐出圧によ
る力の差で制御し、各減圧形コンペンセータバルブdを
通過する流量を制御するようにしたものが知られてい
る。該切換弁eは、図2のように減圧形コンペンセータ
バルブdと一体に構成されるのが一般である。図2のj
はロードチェックバルブである。
【0003】各供給回路cにこのような減圧形コンペン
セータバルブdを設ける理由は、供給回路cの流量は切
換弁eのスプールの位置即ち切換弁開口面積によって決
定され、ポンプbから供給される流量が充分にあるとき
は問題がないが、切換弁で必要とする流量以下になると
切換弁は流量の制御を行なっていない状態即ちサチュレ
ーション状態になってしまうことを防止するためであ
る。例えば、何台かのアクチュエータbを同時に駆動す
べく同時に幾つかの切換弁eを操作すると、低負荷優先
となって低負荷側の切換弁にポンプbからの流量が流
れ、高負荷側の切換弁には流量が流れず高負荷のアクチ
ュエータの操作が不可能になる事態を防止するためであ
る。
セータバルブdを設ける理由は、供給回路cの流量は切
換弁eのスプールの位置即ち切換弁開口面積によって決
定され、ポンプbから供給される流量が充分にあるとき
は問題がないが、切換弁で必要とする流量以下になると
切換弁は流量の制御を行なっていない状態即ちサチュレ
ーション状態になってしまうことを防止するためであ
る。例えば、何台かのアクチュエータbを同時に駆動す
べく同時に幾つかの切換弁eを操作すると、低負荷優先
となって低負荷側の切換弁にポンプbからの流量が流
れ、高負荷側の切換弁には流量が流れず高負荷のアクチ
ュエータの操作が不可能になる事態を防止するためであ
る。
【0004】各供給回路cに設けられた減圧形コンペン
セータバルブdは、そのスプールfを押すスプリングf
の力を、ポンプbの吐出圧力と各供給回路c中の最も高
い圧力との差によって可変させることによって、各供給
回路cの消費流量を同時にその差の割合で少なくし、サ
チュレーション状態を防ぐように同時に作動する。即
ち、差=(ポンプ吐出圧)−(各供給回路中の最も高い
作動圧力)とすると、差が大のときはポンプ流量が足り
ているということであり、各コンペンセータバルブdの
スプリングfの力は最大になっている。ここでその差が
減少してくると言う場合にはポンプ流量が不足している
ということであるから、各コンペンセータバルブdのス
プリングfの力が減じ、各バルブdは各切換弁eの必要
消費流量を減らすように作動してサチュレーション状態
を防ぐ。
セータバルブdは、そのスプールfを押すスプリングf
の力を、ポンプbの吐出圧力と各供給回路c中の最も高
い圧力との差によって可変させることによって、各供給
回路cの消費流量を同時にその差の割合で少なくし、サ
チュレーション状態を防ぐように同時に作動する。即
ち、差=(ポンプ吐出圧)−(各供給回路中の最も高い
作動圧力)とすると、差が大のときはポンプ流量が足り
ているということであり、各コンペンセータバルブdの
スプリングfの力は最大になっている。ここでその差が
減少してくると言う場合にはポンプ流量が不足している
ということであるから、各コンペンセータバルブdのス
プリングfの力が減じ、各バルブdは各切換弁eの必要
消費流量を減らすように作動してサチュレーション状態
を防ぐ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的に回路を流れる
流量は、Q=CA√ΔPという関係が成り立つ。ここで
Q:流量、C:流量係数、A:面積、ΔP:差圧、であ
る。いま、上記従来例でサチュレーションの防止即ちア
ンチサチュレーションを達成しようとする場合、スプリ
ングfの力即ち差(差圧)を変えてバルブ必要消費流量
を変化させている。
流量は、Q=CA√ΔPという関係が成り立つ。ここで
Q:流量、C:流量係数、A:面積、ΔP:差圧、であ
る。いま、上記従来例でサチュレーションの防止即ちア
ンチサチュレーションを達成しようとする場合、スプリ
ングfの力即ち差(差圧)を変えてバルブ必要消費流量
を変化させている。
【0006】差(差圧)は上式のようにルート倍でしか
流量変化に効かないので、流量を半分にしようとすると
きにはスプリングfの力を1/4にする必要がある。し
かしながら、スプリングfの力をあまり弱くすると、コ
ンペンセータバルブdの作動不良に結び付くために、上
記従来の方法ではそのアンチサチュレーションを行なえ
る流量の範囲に限度があった。
流量変化に効かないので、流量を半分にしようとすると
きにはスプリングfの力を1/4にする必要がある。し
かしながら、スプリングfの力をあまり弱くすると、コ
ンペンセータバルブdの作動不良に結び付くために、上
記従来の方法ではそのアンチサチュレーションを行なえ
る流量の範囲に限度があった。
【0007】本発明は、ロードセンシング装置に於いて
アンチサチュレーションの制御範囲を使用流量の略全域
に広げ、該装置の制御性を向上させることを目的とする
ものである。
アンチサチュレーションの制御範囲を使用流量の略全域
に広げ、該装置の制御性を向上させることを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、1台のポン
プを分岐した複数の供給回路を介して複数のアクチュエ
ータへ接続し、各供給回路に減圧形コンペンセータバル
ブと切換弁とを順次設け、各減圧形コンペンセータバル
ブに自己の系に属するアクチュエータの作動圧力を作用
させて各減圧形コンペンセータバルブの通過流量を制御
するロードセンシング装置に於いて、各減圧形コンペン
セータバルブと各切換弁との間の供給回路に、各供給回
路中の最も高い作動圧力とポンプ吐出圧の差圧及びスプ
リング力で制御作動する可変絞りを設けることにより、
上記の目的を達成するようにした。
プを分岐した複数の供給回路を介して複数のアクチュエ
ータへ接続し、各供給回路に減圧形コンペンセータバル
ブと切換弁とを順次設け、各減圧形コンペンセータバル
ブに自己の系に属するアクチュエータの作動圧力を作用
させて各減圧形コンペンセータバルブの通過流量を制御
するロードセンシング装置に於いて、各減圧形コンペン
セータバルブと各切換弁との間の供給回路に、各供給回
路中の最も高い作動圧力とポンプ吐出圧の差圧及びスプ
リング力で制御作動する可変絞りを設けることにより、
上記の目的を達成するようにした。
【0009】
【作用】該切換弁が開口するように操作されると、ポン
プからの流量が供給回路を介してアクチュエータへ流れ
るが、該可変絞りは、(ポンプ吐出圧)−(各供給回路
中の最も高い作動圧力)で表される差圧が該可変絞りの
スプリング力で決まる所定の圧力より大きい場合には、
実質的な絞り作動を行なわず、切換弁の開口面積と該コ
ンペンセータバルブのスプリング力で決まる流量が流れ
る。そして、前記差圧が減じ、前記所定の圧力よりも小
さくなった場合には、該可変絞りが供給回路の面積を絞
るように作動する。この絞りが供給回路に形成されるた
め、該供給回路を流れる流量は切換弁の開口面積ではな
く、この可変絞りの面積よって決められるようになる。
供給回路は複数あり、いずれの供給回路の可変絞りも同
時に切換弁の開口面積と関係なく作動して各供給回路の
最大流量を規制し、この規制は差圧が上記所定の圧力に
なるまで続く。その結果、ポンプ流量が必要消費流量よ
りも少なくなる状態を回避でき、複数の切換弁を同時に
操作したときのサチュレーションを防止できる。
プからの流量が供給回路を介してアクチュエータへ流れ
るが、該可変絞りは、(ポンプ吐出圧)−(各供給回路
中の最も高い作動圧力)で表される差圧が該可変絞りの
スプリング力で決まる所定の圧力より大きい場合には、
実質的な絞り作動を行なわず、切換弁の開口面積と該コ
ンペンセータバルブのスプリング力で決まる流量が流れ
る。そして、前記差圧が減じ、前記所定の圧力よりも小
さくなった場合には、該可変絞りが供給回路の面積を絞
るように作動する。この絞りが供給回路に形成されるた
め、該供給回路を流れる流量は切換弁の開口面積ではな
く、この可変絞りの面積よって決められるようになる。
供給回路は複数あり、いずれの供給回路の可変絞りも同
時に切換弁の開口面積と関係なく作動して各供給回路の
最大流量を規制し、この規制は差圧が上記所定の圧力に
なるまで続く。その結果、ポンプ流量が必要消費流量よ
りも少なくなる状態を回避でき、複数の切換弁を同時に
操作したときのサチュレーションを防止できる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図3及び図4に示したロー
ドセンシング装置に基づき説明すると、符号1は内燃機
関等の原動機で駆動される固定容量形あるいは可変容量
形の油圧ポンプで、この1台のポンプ1の吐出管路を複
数の供給回路2、2に分岐して油圧モータや油圧シリン
ダのアクチュエータ3、3へ夫々接続し、各供給回路
2、2の上流側には減圧形コンペンセータバルブ4を設
け、その下流側にはロードチェック弁6を介して手動式
あるいは油圧式切換えの切換弁5を設けるようにした。
各減圧形コンペンセータバルブ4にはパイロット回路1
6を介して切換弁5から抽出した自己の系に属するアク
チュエータ3の作動圧力を作用させるようにし、切換弁
5が操作されてその開口面積が決まると充分なポンプ流
量があるときはその面積に応じた流量を供給すべく減圧
形コンペンセータバルブ4が作動する。該ロードチェッ
ク弁6の前後の供給回路2、図示の例では該ロードチェ
ック弁6の後方に、シャトル弁15により抽出した各供
給回路2、2中の最も高い作動圧力とポンプ吐出圧の差
圧及びスプリング8c力で制御作動する可変絞り8が設
けられる。
ドセンシング装置に基づき説明すると、符号1は内燃機
関等の原動機で駆動される固定容量形あるいは可変容量
形の油圧ポンプで、この1台のポンプ1の吐出管路を複
数の供給回路2、2に分岐して油圧モータや油圧シリン
ダのアクチュエータ3、3へ夫々接続し、各供給回路
2、2の上流側には減圧形コンペンセータバルブ4を設
け、その下流側にはロードチェック弁6を介して手動式
あるいは油圧式切換えの切換弁5を設けるようにした。
各減圧形コンペンセータバルブ4にはパイロット回路1
6を介して切換弁5から抽出した自己の系に属するアク
チュエータ3の作動圧力を作用させるようにし、切換弁
5が操作されてその開口面積が決まると充分なポンプ流
量があるときはその面積に応じた流量を供給すべく減圧
形コンペンセータバルブ4が作動する。該ロードチェッ
ク弁6の前後の供給回路2、図示の例では該ロードチェ
ック弁6の後方に、シャトル弁15により抽出した各供
給回路2、2中の最も高い作動圧力とポンプ吐出圧の差
圧及びスプリング8c力で制御作動する可変絞り8が設
けられる。
【0011】該減圧形コンペンセータバルブ4、切換弁
5、ロードチェック弁6及び可変絞り8は、具体的には
図4に示すように1つのケーシング9内にまとめて設け
られる。該ケーシング9には、ポンプ1の吐出回路に接
続されるポート10と、アクチュエータ3に接続される
ポート11、12と、アクチュエータ3の作動圧力を抽
出するパイロット回路16が接続されるパイロットポー
ト13とを設け、該ポート10からケーシング9内で分
岐して各ポート11、12に連なる供給回路2、2と、
各ポート11、12に連なるタンク戻り通路14、14
が設けられる。該供給回路2の途中に減圧形コンペンセ
ータバルブ4のスプール4aを設けると共に分岐した供
給回路2、2の途中に切換弁5のスプール5aを設け、
これらスプール4a,5aの間の供給回路2に、スプリ
ング6aで押されて該供給回路2を閉じ、ポート10か
ら切換弁5の方向への流れで押し開かれるロードチェッ
ク弁6を設けた。該減圧形コンペンセータバルブ4は、
スプール4aの右端がスプリング4bで押され、その左
端に開口4cを有する中空部4dとポート10から該中
空部4d内へ通じる可変オリフィス4eとを該スプール
4aに形成し、該スプール4aの右端に前記パイロット
回路16を介してのアクチュエータ3の作動圧力が導入
される。切換弁5のスプール5aの内部には、該スプー
ル5aの軸方向の移動でポート11または12をパイロ
ットポート13に連通させてアクチュエータ3の作動圧
力を抽出する通路5b,5cを形成した。該切換弁5は
そのスプール5aの両端部に設けたばね室5d,5dの
いずれかへポート5e,5eを介して圧油を導入するこ
とにより切換え作動を行ない、ポート10から流入する
ポンプ1からの作動油がポート11または12のいずれ
かを介してアクチュエータ3に流入し、該圧油の圧力を
変えることにより該スプール5aのストローク即ち開口
面積が可変される。
5、ロードチェック弁6及び可変絞り8は、具体的には
図4に示すように1つのケーシング9内にまとめて設け
られる。該ケーシング9には、ポンプ1の吐出回路に接
続されるポート10と、アクチュエータ3に接続される
ポート11、12と、アクチュエータ3の作動圧力を抽
出するパイロット回路16が接続されるパイロットポー
ト13とを設け、該ポート10からケーシング9内で分
岐して各ポート11、12に連なる供給回路2、2と、
各ポート11、12に連なるタンク戻り通路14、14
が設けられる。該供給回路2の途中に減圧形コンペンセ
ータバルブ4のスプール4aを設けると共に分岐した供
給回路2、2の途中に切換弁5のスプール5aを設け、
これらスプール4a,5aの間の供給回路2に、スプリ
ング6aで押されて該供給回路2を閉じ、ポート10か
ら切換弁5の方向への流れで押し開かれるロードチェッ
ク弁6を設けた。該減圧形コンペンセータバルブ4は、
スプール4aの右端がスプリング4bで押され、その左
端に開口4cを有する中空部4dとポート10から該中
空部4d内へ通じる可変オリフィス4eとを該スプール
4aに形成し、該スプール4aの右端に前記パイロット
回路16を介してのアクチュエータ3の作動圧力が導入
される。切換弁5のスプール5aの内部には、該スプー
ル5aの軸方向の移動でポート11または12をパイロ
ットポート13に連通させてアクチュエータ3の作動圧
力を抽出する通路5b,5cを形成した。該切換弁5は
そのスプール5aの両端部に設けたばね室5d,5dの
いずれかへポート5e,5eを介して圧油を導入するこ
とにより切換え作動を行ない、ポート10から流入する
ポンプ1からの作動油がポート11または12のいずれ
かを介してアクチュエータ3に流入し、該圧油の圧力を
変えることにより該スプール5aのストローク即ち開口
面積が可変される。
【0012】可変絞り8は、該ロードチェック弁6を挿
通してコンペンセータバルブ4のスプール4aの開口4
cへ先端が延びるスプール8aと、該スプール8aの後
端部に設けたピストン8bとで構成され、該ピストン8
bの一方の面には、スプール8aを該開口4c内へ進出
させるようにスプリング8cの力と前記シャトル弁15
で抽出した各作動系の供給回路3、3中の最も高い作動
圧力とを作用させ、該ピストン8bのもう一方の面に
は、スプール8aを該開口4c内から後退させるように
ポンプ吐出圧が作用する。従って、該可変絞り8は、
(ポンプ吐出圧)−(各供給回路中の最も高い作動圧
力)で決まる差圧がスプリング8cの力よりも大きけれ
ば、該開口4cとスプール8aの先端とで構成される絞
りの開口面積が大きくなり、該差圧がスプリング8cの
力よりも小さければ該開口面積は小さくなる。
通してコンペンセータバルブ4のスプール4aの開口4
cへ先端が延びるスプール8aと、該スプール8aの後
端部に設けたピストン8bとで構成され、該ピストン8
bの一方の面には、スプール8aを該開口4c内へ進出
させるようにスプリング8cの力と前記シャトル弁15
で抽出した各作動系の供給回路3、3中の最も高い作動
圧力とを作用させ、該ピストン8bのもう一方の面に
は、スプール8aを該開口4c内から後退させるように
ポンプ吐出圧が作用する。従って、該可変絞り8は、
(ポンプ吐出圧)−(各供給回路中の最も高い作動圧
力)で決まる差圧がスプリング8cの力よりも大きけれ
ば、該開口4cとスプール8aの先端とで構成される絞
りの開口面積が大きくなり、該差圧がスプリング8cの
力よりも小さければ該開口面積は小さくなる。
【0013】図示実施例の作動を説明する。ロードセン
シング装置の一つの切換弁5を切換え位置に操作する
と、ポンプ1からの流量が供給回路2を介してアクチュ
エータ3へ流れ、該アクチュエータ3を作動させる仕事
を終えた作動油はタンクへ戻る。
シング装置の一つの切換弁5を切換え位置に操作する
と、ポンプ1からの流量が供給回路2を介してアクチュ
エータ3へ流れ、該アクチュエータ3を作動させる仕事
を終えた作動油はタンクへ戻る。
【0014】該可変絞り8に於いて、(ポンプ吐出圧)
−(各供給回路中の最も高い作動圧力)で表される差圧
が該可変絞り8のスプリング8cの力で決まる所定の圧
力より大きい場合には、該可変絞り8のスプール8aは
実質的な絞り作動を行なわず、切換弁5の開口面積と該
コンペンセータバルブ4のスプリング4bの力で決まる
流量が流れる。この状態でもう一つの切換弁5が切換え
操作されてもう一つのアクチュエータ3にも流量を供給
し始めると、ポンプ流量が一定であるなら、前記差圧が
小さくなる。この差圧が前記所定の圧力よりも小さくな
った場合には、該可変絞り8のスプール8aがコンペン
セータバルブ4のスプール4aの開口4c内へ進出し、
供給回路2の面積を絞るように作動する。この絞り8の
作用で該供給回路3を流れる流量は切換弁5の開口面積
ではなく、この可変絞り8の面積よって決められるよう
になる。可変絞り8のピストン8bにはロードセンシン
グ装置の複数の供給回路3、3の作動圧力の最も高い圧
力が導入してあるので、その圧力が変化すれば、すべて
の供給回路3の可変絞り8が同時に切換弁5の開口面積
と関係なく作動して各供給回路3の最大流量を規制し、
この規制は差圧が上記所定の圧力になるまで続き、装置
での使用流量の略全域で可能である。その結果、ポンプ
流量が必要消費流量よりも少なくなる状態を回避でき、
複数の切換弁を同時に操作したとき高負荷のアクチュエ
ータに流量が供給されず低負荷のアクチュエータのみが
作動してしまうサチュレーションを防止できて、各供給
回路のアクチュエータ3を同時に制御して作動させるこ
とができるようになる。尚、切換弁5のスプール5aの
開口面積に略比例した開口面積を持つように可変絞り8
のスプール8aを形成しておくことが好ましい。また、
可変絞り8はロードチェック弁6の上流側に設けること
も可能である。
−(各供給回路中の最も高い作動圧力)で表される差圧
が該可変絞り8のスプリング8cの力で決まる所定の圧
力より大きい場合には、該可変絞り8のスプール8aは
実質的な絞り作動を行なわず、切換弁5の開口面積と該
コンペンセータバルブ4のスプリング4bの力で決まる
流量が流れる。この状態でもう一つの切換弁5が切換え
操作されてもう一つのアクチュエータ3にも流量を供給
し始めると、ポンプ流量が一定であるなら、前記差圧が
小さくなる。この差圧が前記所定の圧力よりも小さくな
った場合には、該可変絞り8のスプール8aがコンペン
セータバルブ4のスプール4aの開口4c内へ進出し、
供給回路2の面積を絞るように作動する。この絞り8の
作用で該供給回路3を流れる流量は切換弁5の開口面積
ではなく、この可変絞り8の面積よって決められるよう
になる。可変絞り8のピストン8bにはロードセンシン
グ装置の複数の供給回路3、3の作動圧力の最も高い圧
力が導入してあるので、その圧力が変化すれば、すべて
の供給回路3の可変絞り8が同時に切換弁5の開口面積
と関係なく作動して各供給回路3の最大流量を規制し、
この規制は差圧が上記所定の圧力になるまで続き、装置
での使用流量の略全域で可能である。その結果、ポンプ
流量が必要消費流量よりも少なくなる状態を回避でき、
複数の切換弁を同時に操作したとき高負荷のアクチュエ
ータに流量が供給されず低負荷のアクチュエータのみが
作動してしまうサチュレーションを防止できて、各供給
回路のアクチュエータ3を同時に制御して作動させるこ
とができるようになる。尚、切換弁5のスプール5aの
開口面積に略比例した開口面積を持つように可変絞り8
のスプール8aを形成しておくことが好ましい。また、
可変絞り8はロードチェック弁6の上流側に設けること
も可能である。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によるときは、1台
のポンプで分岐した複数の供給回路に接続した複数のア
クチュエータを駆動するロードセンシング装置に於い
て、各供給回路に設けた各減圧形コンペンセータバルブ
と各切換弁との間の供給回路に、各供給回路中の最も高
い作動圧力とポンプ吐出圧の差圧及びスプリング力で制
御作動する可変絞りを設けたので、減圧形コンペンセー
タバルブのスプリングの制約を受けずにアンチサチュレ
ーション制御を装置の使用流量の略全域で行なえ、どの
ような条件下でもアンチサチュレーション制御を行ない
ながら複数のアクチュエータを同時に駆動できて制御性
が向上し、高負荷のアクチュエータが不作動になる事態
を防げる等の効果がある。
のポンプで分岐した複数の供給回路に接続した複数のア
クチュエータを駆動するロードセンシング装置に於い
て、各供給回路に設けた各減圧形コンペンセータバルブ
と各切換弁との間の供給回路に、各供給回路中の最も高
い作動圧力とポンプ吐出圧の差圧及びスプリング力で制
御作動する可変絞りを設けたので、減圧形コンペンセー
タバルブのスプリングの制約を受けずにアンチサチュレ
ーション制御を装置の使用流量の略全域で行なえ、どの
ような条件下でもアンチサチュレーション制御を行ない
ながら複数のアクチュエータを同時に駆動できて制御性
が向上し、高負荷のアクチュエータが不作動になる事態
を防げる等の効果がある。
【図1】 従来のロードセンシング装置の線図
【図2】 従来のロードセンシング装置の要部の截断面
図
図
【図3】 本発明の実施例の線図
【図4】 本発明の要部の截断面図
1 ポンプ 2、2 供給回路 3、3 アクチュエータ 4 減圧形コンペ
ンセータバルブ 4a スプール 4b スプリング 4c 開口 4d 中空部 4e 可変オリフィス 5 切換弁 6 ロードチェック弁 8 可変絞り 8a スプール 8b ピストン 8c スプリング
ンセータバルブ 4a スプール 4b スプリング 4c 開口 4d 中空部 4e 可変オリフィス 5 切換弁 6 ロードチェック弁 8 可変絞り 8a スプール 8b ピストン 8c スプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 1台のポンプを分岐した複数の供給回路
を介して複数のアクチュエータへ接続し、各供給回路に
減圧形コンペンセータバルブと切換弁とを順次設け、各
減圧形コンペンセータバルブに自己の系に属するアクチ
ュエータの作動圧力を作用させて各減圧形コンペンセー
タバルブの通過流量を制御するロードセンシング装置に
於いて、各減圧形コンペンセータバルブと各切換弁との
間の供給回路に、各供給回路中の最も高い作動圧力とポ
ンプ吐出圧の差圧及びスプリング力で制御作動する可変
絞りを設けたことを特徴とするロードセンシング装置に
於けるアンチサチュレーション装置。 - 【請求項2】 上記減圧形コンペンセータバルブは、ケ
ーシング内に形成した供給回路内に摺動自在に設けたス
プールと、該スプールの一端を押すスプリングと、該一
端へ自己の系に属するアクチュエータの作動圧力を導く
パイロット通路と、該スプールの上流からオリフィスと
該スプールの他端の開口を介してその下流へ連通する通
路とを備え、上記可変絞りは、スプリング力と上記各供
給回路中の最も高い作動圧力の力で該開口内へ進出して
その開口面積を絞り、ポンプ吐出圧の力でその開口面積
を開くスプールで構成したことを特徴とする請求項1に
記載のロードセンシング装置に於けるアンチサチュレー
ション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23037292A JPH0674203A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | ロードセンシング装置に於けるアンチサチュレーション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23037292A JPH0674203A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | ロードセンシング装置に於けるアンチサチュレーション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674203A true JPH0674203A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=16906834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23037292A Pending JPH0674203A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | ロードセンシング装置に於けるアンチサチュレーション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0674203A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103062144A (zh) * | 2012-12-30 | 2013-04-24 | 徐工集团工程机械股份有限公司江苏徐州工程机械研究院 | 一种具有抗饱和功能的负载敏感多路阀 |
CN104776070B (zh) * | 2015-03-12 | 2016-08-24 | 徐工集团工程机械股份有限公司道路机械分公司 | 一种具有多工况适应模式的摊铺机输料系统 |
CN117208826A (zh) * | 2023-11-09 | 2023-12-12 | 临工重机股份有限公司 | 一种高空作业平台防止动力源饱和的控制方法 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP23037292A patent/JPH0674203A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103062144A (zh) * | 2012-12-30 | 2013-04-24 | 徐工集团工程机械股份有限公司江苏徐州工程机械研究院 | 一种具有抗饱和功能的负载敏感多路阀 |
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CN104776070B (zh) * | 2015-03-12 | 2016-08-24 | 徐工集团工程机械股份有限公司道路机械分公司 | 一种具有多工况适应模式的摊铺机输料系统 |
CN117208826A (zh) * | 2023-11-09 | 2023-12-12 | 临工重机股份有限公司 | 一种高空作业平台防止动力源饱和的控制方法 |
CN117208826B (zh) * | 2023-11-09 | 2024-02-02 | 临工重机股份有限公司 | 一种高空作业平台防止动力源饱和的控制方法 |
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