JPH0515601Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0515601Y2
JPH0515601Y2 JP8894886U JP8894886U JPH0515601Y2 JP H0515601 Y2 JPH0515601 Y2 JP H0515601Y2 JP 8894886 U JP8894886 U JP 8894886U JP 8894886 U JP8894886 U JP 8894886U JP H0515601 Y2 JPH0515601 Y2 JP H0515601Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
valve
orifice
switching valve
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8894886U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62200803U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP8894886U priority Critical patent/JPH0515601Y2/ja
Publication of JPS62200803U publication Critical patent/JPS62200803U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0515601Y2 publication Critical patent/JPH0515601Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は建設車両の駐車ブレーキ、旋回ブレー
キ或いは油圧ウインチの保守ブレーキ等を操作す
るための油圧回路であつて、特にブレーキ遅延回
路に関するものである。
〔従来の技術〕
建設車両の駐車ブレーキ、旋回ブレーキ或いは
油圧ウインチの保守ブレーキ等は車両や油圧ウイ
ンチを駆動する油圧モータの制御回路と関連して
作動するよう構成されている。即ち、油圧モータ
駆動時にはブレーキが解除され、油圧モータ停止
時にはブレーキが作動するように構成されている
が、油圧モータに連結された慣性体を停止させる
場合、油圧操作弁を停止位置に操作してから油圧
モータが停止するまでには多少の時間を必要とす
る。このためにブレーキ遅延回路が用いられてい
る。
第3図および第4図はそれぞれ従来のブレーキ
遅延回路を示したものであつて、第3図に示す回
路(例えば実開昭55−132377号公報参照)は、油
圧操作弁57と連動するブレーキ操作用切換弁5
1とタンク52とをつなぐ通路53に絞り弁54
を配設し、ブレーキ操作用切換弁51が中立位置
に復帰して、ブレーキ解除用シリンダ55の油室
56とタンク52を接続した時、ばね58に押さ
れて油室56からタンク52へ排出される圧油の
流出油量を制限することにより、油圧操作弁57
を中立位置へ切換えた時から多少遅れてブレーキ
が作動するようにしたものである。
また、第4図に示したものは、ブレーキ操作用
切換弁に電磁弁71を用い、該弁の電気回路にタ
イマー72と油圧操作弁73中立位置でスイツチ
オンとなる圧力スイツチ74を設置することによ
り、遠隔操作弁75で油圧操作弁73を機能位置
から中立位置に切換えた際、多少遅れて電磁弁7
1が切換わり、ブレーキが作動するようにしたも
のである。
〔考案が解決しようとする問題点〕 前述のように絞り弁54によりブレーキの作動
を遅延させる回路では、絞り弁54前後の差圧は
ブレーキ解除シリンダ55内のばね58の強さに
よつて略決定される。通常、このばね58はブレ
ーキ力を確保するために押付力の大きなものが使
用されるから、前記の絞り弁54前後の差圧も比
較的大きくなり、ブレーキ作用を遅延させるには
どうしても絞り弁54の絞りの穴径を小さくする
必要があつた。ところが、絞りの穴径は小さくで
きても絞りの穴の長さを極端に短くすることは強
度上、製作上困難である。従つて、絞り弁54の
絞りは穴径に比し穴の長さが長くなり、油の粘度
変化に対する流出油量の変動が大きくなつて、遅
延時間が大きく変化するという不具合が生じる。
即ち、高温時には油の粘度が低下するから流出油
量が増加して遅延時間が短くなり、油圧モータが
停止しないうちにブレーキが作用してシヨツクを
生じ、低温時には遅延時間が長くなり、油圧モー
タ停止後もしばらくの間ブレーキが作用せずスリ
ツプが生じる不都合があつた。
またタイマー72により電磁弁71の作動を遅
らせるようにした遅延回路は、油圧回路とは別に
電気回路および圧力スイツチ、電磁弁等の電気−
油圧変換機能を有する機器が必要であつて、これ
らの機器は屋外での設置或いは振動がある場合の
信頼性に欠けることから、その保守管理が容易で
ない欠点があつた。
そこで、本考案は電気部品がなく、しかも温度
変化の影響を殆ど受けないブレーキ遅延回路の提
供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するための本考案の構成を実施
例に対応する第1図及び第2図を用いて説明する
と、液圧アクチユエータのブレーキ解除用シリン
ダ9′の液室10をポンプ12とタンク13に交
互に接続するようにした切換弁11を備えるブレ
ーキ操作回路において、前記の切換弁11とタン
ク13とを接続する通路14に流量制御部がオリ
フイス33で構成された圧力補償付流量調整弁1
5を設ける。
〔作用〕
ブレーキ操作回路中の切換弁11とタンク13
とを接続する通路14に流量制御部がオリフイス
で構成された圧力補償付流量調整弁15を設けて
いるので、オリフイス33の前後差圧を小さくす
ることができる。オリフイス33の前後差圧を小
さくできることにより同じ通過流量を得るにはオ
リフイス径を大きくでき、オリフイス長さに比し
オリフイス径を大きくできる。その結果、温度変
化によるブレーキ遅延時間の変動は第3図に示す
従来装置に比べ著しく減少する。
〔実施例〕
以下本考案に係るブレーキ遅延回路を第1図に
示す実施例に基づき説明する。1は油圧ポンプ、
2は油圧モータ、3は油圧モータ2の回転方向を
制御する油圧操作弁、4は油圧モータ2に連結さ
れた慣性体、5および5′はクロスオーバリリー
フ弁、6はタンク、7は油圧操作弁3を操作する
パイロツト切換弁、8はパイロツトポンプであ
る。9はブレーキ操作であつて、ブレーキ解除用
シリンダ9′の油室10にばね20に抗して圧油
が供給されたとき、ブレーキを解除する。油室1
0は切換弁11を介してサーボポンプ12とタン
ク13に交互に接続する。切換弁11とタンク1
3とを接続する通路14には圧力補償付流量調整
弁15が配設されている。16はシヤツトル弁、
17は切換弁11のパイロツト室11aをシヤツ
トル弁16を介して油圧操作弁3のパイロツト室
3aまたは3bに接続する通路である。
第2図は切換弁11と圧力補償付流量調整弁1
5とを単一の本体内に配設した制御弁の具体例を
示したものであつて、本体21にはサーボポンプ
12に接続するポートPsとタンク13に接続す
るポートDとブレーキ解除用シリンダ9′の油室
10に接続するポートDrおよび通路17に接続
するポートPxがそれぞれ開口している。22は
切換弁11のスプールであつて、その一端にはば
ね23が配設されており、他端はポートPxに連
通するパイロツト室11aに臨んでいる。前記の
ばね23を収容した油室25はポートDと接続し
ている。26はポートPsに接続する通路、27
はポートDrに接続する通路であつて切換弁11
のスプール22が図示位置(第1図の位置a)に
あるとき、スプール22のランド部28により両
通路26,27間は遮断された状態にある。スプ
ール22がばね23に抗して下方に移動したとき
(第1図の位置b)、両通路26,27はスプール
22の小径部29を介して連通する。
30は本体21内の油室34に摺動可能に嵌挿
されたプランジヤであつて、一端は通路27に面
しており他端には凹み31が設けられ、この凹み
31にはプランジヤ30を通路27の方向へ押圧
するばね32が配設されている。このばね32の
押付力はブレーキ解除用シリンダ9′内のばね2
0の押付力より小さくしている。前記プランジヤ
30の一端には通路27と凹み31とを連通する
オリフイス33が開口している。またプランジヤ
30の外周には環状溝35が設けてあり、この環
状溝35は通孔36により油室34に連通し、ま
た油室25に連通する通孔37と環状溝35との
間で構成される絞りにより油室34の圧力を制御
し、オリフイス33前後の差圧力を一定にする。
次にこの実施例の作用につき説明する。
パイロツト切換弁7を位置aにとると、パイロ
ツトポンプ8からの圧油がパイロツト室3bに流
入し、油圧操作弁3を位置cに切換えるので、油
圧ポンプ1からの圧油は油圧操作弁3、通路18
を経て油圧モータ2に導かれる。また、パイロツ
トポンプ8からの圧油の一部はシヤツトル弁1
6、通路17を経て切換弁11のパイロツト室1
1aに流入し、切換弁11のスプール22をばね
23に抗して位置bに切換える。これによりサー
ボポンプ12からの圧油が切換弁11を経てブレ
ーキ解除用シリンダ9′の油室10に流入しばね
20を圧縮して油圧モータ2のブレーキを解除す
る。通路18の油圧がさらに上昇すると油圧モー
タ2が回動し慣性体4は駆動され、油圧モータ2
からの排出液は通路19、油圧操作弁3を経てタ
ンク6に還流する。
慣性体4を停止させるには、パイロツト切換弁
7を中立位置bにとる。これにより油圧操作弁3
はパイロツト室3a,3bがタンク13と連通す
るため両端のばねにより中立位置Bに復帰し、通
路18,19をポンプ1およびタンク6からしや
断する。このため、油圧モータ2は慣性体4の慣
性力によりポンピングし、さらに油圧モータ2の
出口側通路19に生じるリリーフ弁5によるブレ
ーキ圧で制動される。
一方、切換弁11はパイロツト切換弁7が中立
位置bに切換わると位置bから位置aに切換わ
り、ブレーキ解除用シリンダ9′の油室10を切
換弁11および圧力補償付流量調整弁15を介し
てタンク13に接続する。これにより油室10内
の油はタンク13へ向け流出するが、その流出量
はオリフイス33によつて制限されるので、油圧
操作弁3の中立位置Bへの復帰から多少遅れて油
圧モータ2にブレーキ操作9によるブレーキがか
かることとなる。
ところで、本考案では圧力補償付流量調整弁1
5の流量制御部がオリフイスで構成されているの
で、第3図に示す従来装置の絞り弁54の絞りと
は違つて、オリフイス33の前後差圧を小さく設
定できる。このため、オリフイス通路流量に対す
るオリフイス径が大きくとれ、オリフイス長が強
度上、製作上の制限で十分小さくすることができ
なくても、オリフイス長に比しオリフイス径を大
きくすることができる結果、温度変化によるブレ
ーキ遅延時間の変動が小さくてすむ。
さらに数値を用いて具体的に説明すると、第3
図に示す従来装置では、ばね58により押されて
発生する油圧力を50Kgf/cm2、絞り通過流量を1
cm3/sec、絞り弁54の絞りの穴の長さは強度上、
製作上の制限から0.04cmとすれば、絞りの穴径d
は円筒流れの式から0.0045cmとなる。即ち、d/
L=0.11となり、絞りの穴の長さは穴径の約9倍
となり、油の粘度変化に対する流出油量の変動が
大きくなるので、遅延時間が大きく変化する。
これに対し本考案では、オリフイスの前後差圧
を小さくすることができるので、オリフイスの前
後差圧を例えば1Kg/cm2、オリフイス通過流量を
前述のものと同様1cm3/secとすれば、オリフイ
ス径dは0.04cmとなる。一方、オリフイス長さL
は前述のものと同様0.04cmとすれば、d/L=1
となる。従つて、本考案では、油の粘度変化に対
する流出油量の変動が小さく、ブレーキ遅延時間
の変動は第3図に示す従来装置に比べ著しく減少
する。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、液圧アク
チユエータのブレーキ解除用シリンダの液室をポ
ンプとタンクに交互に接続するようにした切換弁
を備えるブレーキ操作回路において、前記切換弁
とタンクとを接続する通路に流量制御部がオリフ
イスで構成された圧力補償付流量調整弁を設けて
いるので、オリフイスの前後差圧を小さくするこ
とができる。オリフイスの前後差圧を小さくでき
ることにより、同じ通過流量を得るにはオリフイ
ス径を大きくでき、オリフイス長さに比しオリフ
イス径を大きくできる。その結果、温度変化によ
るブレーキ遅延時間の変動は従来装置に比べ著し
く減少し、シヨツクやスリツプのない安定したブ
レーキ操作が可能となる。また、電気的遅延回路
がないから、屋外や振動のある箇所にも使用でき
て耐環境性に優れ、しかも電気的トラブルがなく
保守管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の油圧回路図、第2図
は第1図の油圧回路図に示す切換弁と圧力補償付
流量調整弁とを組合わせた制御弁の縦断面図、第
3図および第4図はそれぞれ従来のブレーキ遅延
回路を備えた油圧回路図である。 4……液圧アクチユエータ(油圧モータ)、
9′……ブレーキ解除用シリンダ、10……液室
(油室)、11……切換弁、12……ポンプ(サー
ボポンプ)、13……タンク、14……通路、1
5……圧力補償付流量調整弁、33……オリフイ
ス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 液圧アクチユエータのブレーキ解除用シリンダ
    の液室をポンプとタンクに交互に接続するように
    した切換弁を備えるブレーキ操作回路において、
    前記切換弁とタンクとを接続する通路に流量制御
    部がオリフイスで構成された圧力補償付流量調整
    弁を設けたことを特徴とするブレーキ遅延回路。
JP8894886U 1986-06-11 1986-06-11 Expired - Lifetime JPH0515601Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8894886U JPH0515601Y2 (ja) 1986-06-11 1986-06-11

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8894886U JPH0515601Y2 (ja) 1986-06-11 1986-06-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62200803U JPS62200803U (ja) 1987-12-21
JPH0515601Y2 true JPH0515601Y2 (ja) 1993-04-23

Family

ID=30947495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8894886U Expired - Lifetime JPH0515601Y2 (ja) 1986-06-11 1986-06-11

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0515601Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010156395A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械の旋回ブレーキ装置
US9285023B2 (en) 2011-04-01 2016-03-15 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Hydraulic drive of operating machine

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5185349B2 (ja) 2010-10-08 2013-04-17 日立建機株式会社 ハイブリッド式建設機械

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010156395A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械の旋回ブレーキ装置
US9285023B2 (en) 2011-04-01 2016-03-15 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Hydraulic drive of operating machine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62200803U (ja) 1987-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4580847A (en) Auxiliary-energy-operable hydraulic brake system for automobile vehicles
JPS59113302A (ja) 電気−液圧方向切換弁
JPS6038242A (ja) スリツプコントロール付油圧ブレーキシステムの作動装置
JPH0515601Y2 (ja)
JPH0314081B2 (ja)
US5101941A (en) Hydraulic retarder and control
EP0046524A1 (en) Hydraulic remote controller
US4456311A (en) Hydraulic brake control and valve therefor
US5411323A (en) Automatic brake control apparatus and a brake pressure control valve
EP0090546A3 (en) Emergency brake system
US4371215A (en) Dual type hydraulic circuit in a vehicle brake system
JPS616404A (ja) 油圧モ−タの制動装置
US4981198A (en) Hydraulic retarder and control
JPS649481B2 (ja)
JPH023024Y2 (ja)
JPH0721648Y2 (ja) 走行モータの駐車ブレーキ回路
JPH0537057Y2 (ja)
JPH017843Y2 (ja)
JPH0421017Y2 (ja)
JPS644791Y2 (ja)
GB1060277A (en) Improvements in or relating to power assistance means
US20050116532A1 (en) Electrohydraulic brake system and method for operating the same
JPH0349283Y2 (ja)
JPH0419219Y2 (ja)
SU654812A1 (ru) Гидравлический многоэлементный дисковый тормоз