JPH0419219Y2 - - Google Patents

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JPH0419219Y2
JPH0419219Y2 JP1985162103U JP16210385U JPH0419219Y2 JP H0419219 Y2 JPH0419219 Y2 JP H0419219Y2 JP 1985162103 U JP1985162103 U JP 1985162103U JP 16210385 U JP16210385 U JP 16210385U JP H0419219 Y2 JPH0419219 Y2 JP H0419219Y2
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oil
valve
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port
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、寒冷環境にある油圧装置のパイロツ
ト回路の制御弁を通る油温を上昇させる油圧装置
の熱交換機構に関する。
〔従来の技術〕
油圧装置ポンプからの油圧により圧油アクチユ
エータを駆動して種々の作業を行う油圧装置は多
くの分野で使用されている。これら油圧装置は、
通常、当該油圧アクチユエータの駆動を制御する
コントロール弁、およびこのコントロール弁を制
御するパイロツト弁を備え、このパイロツト弁を
操作することにより油圧アクチユエータを任意に
駆動する機構となつている。そして、パイロツト
弁によるコントロール弁の操作は、一般的には、
上記油圧ポンプとは別個に設けられたパイロツト
ポンプからパイロツト圧油を用いて行われる。
〔考案が解決しようとする課題〕 寒冷環境下で使用される油圧装置、例えば建設
機械の油圧装置においては、低温のためその作動
油の粘度が増大し、所期の動作が行われず危険を
生じる場合がある。特に、パイロツト回路内の油
は、タンクとの間での流れはあるものの、その流
量は極めて少量のため、何等かの暖機手段により
タンク内の油温が上昇してもパイロツト回路内の
油は依然として低温のままで残される状態とな
る。そして、このような状態のまま油圧装置を作
動させた場合、特に、このパイロツト回路に絞り
を有する流量制御弁が使用されていると、油の粘
性が高いので当該絞りを通過する流量が低下し、
この結果油圧装置に応答遅れを生じ、その応答性
の低下は常温時に比べて著しくなる。
本考案の目的は、上記従来の問題点を解決し、
冷温時にも簡単な構造でパイロツト回路に挿入さ
れた制御弁を通過する油の温度を上昇させること
ができる油圧装置の熱交換機構を提供するにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、パイロ
ツトポンプとこのパイロツトポンプの圧油により
駆動されるコントロール弁との間のパイロツト回
路に、前記コントロール弁を操作するパイロツト
弁と、前記パイロツト回路の油の流れを制御する
制御弁とを介在させるとともに、当該パイロツト
回路の最高圧力を規定するリリーフ弁を備えた油
圧装置において、前記制御弁の弁体に、前記リリ
ーフ弁から排出された油を通過させる通路を設け
たことを特徴とする。
〔作用〕
パイロツト回路の圧力がリリーフ弁で規定され
る圧力以上の場合、パイロツト圧油はリリーフ弁
から強制的に排出される。このため、リリーフ弁
から排出された油は高温となり、この高温の油
は、制御弁の弁体の通路を通つてタンクに戻され
る。このとき、当該油と弁体との間に熱交換が生
じ、弁体が暖められる。これにより、制御弁およ
びその近辺のパイロツト圧油も暖められ、制御弁
の流量特性は常温時と同等の特性となり、この結
果、支障なくコントロール弁の操作が行われる。
〔実施例〕
以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。
第1図は本考案の実施例に係る油圧装置の熱交
換機構の油圧回路図である。図で、1はパイロツ
トポンプ、2はパイロツトポンプ1のパイロツト
圧油により駆動されるコントロール弁である。コ
ントロール弁2は、図示されないアクチユエータ
の駆動を制御する。3はパイロツトポンプ1とコ
ントロール弁2との間のパイロツト回路に介在し
てコントロール弁2を操作するパイロツト弁、4
はパイロツト弁3の操作レバーである。5はパイ
ロツトポンプ1の最高吐出圧力(パイロツト回路
の最高圧力)を規定するリリーフ弁、6はタンク
である。7は弁ブロツクであり、その内部に複数
の弁構造が一体構成されている。7′は弁ブロツ
ク7とは別体の弁ブロツクである。この弁ブロツ
ク7′は弁ブロツク7とほぼ同じ構成であるので、
弁ブロツク7を説明することによりその詳細説明
を省略する。8は弁ブロツク7の弁体、9は弁体
8に貫通形成された大径の通路である。通路9の
一方はリリーフ弁5の排出ポートに接続され、他
方はタンク6に接続されている。10は弁ブロツ
ク7に構成された流量制御弁であり、一方のポー
トはパイロツト弁3に接続され、他方のポートは
コントロール弁2に接続されている。この流量制
御弁10の構造の詳細を第2図により説明する。
第2図は第1図に示す流量制御弁の断面図であ
る。図で、11は弁体8に相当する弁本体、12
は弁本体11に形成された大径の穴、13は弁本
体11に外部と穴12とを連通するように設けら
れた第1のポート、14は弁本体11に外部と穴
12とを連通するように設けられた第2のポー
ト、15は穴12に挿入されたスプール、15a
はスプール15に形成された環状溝である。16
はスプール15に形成された第1の油室、17は
スプール15において第1の油室の反対端に形成
された第2の油室、18は第1の油室16と第2
の油室17との間に形成された絞りである。19
は第2の油室17に形成された横穴、20は第1
の油室16に形成された横穴である。21,22
はそれぞれ弁本体11の両端とスプールとの間に
装架されたスプリングであり、スプリング21の
ばね力は弱く選定されている。23は第1のポー
ト13と横穴19とで構成される制御オリフイス
である。なお、9は第1図に示された通路であ
る。
まず、この流量制御弁の動作について説明して
おく。今、第1のポート13に圧油が供給される
と、油は第1のポート13から横穴19を通り、
絞り18を経て第1の油室16へ入り、横穴20
から第2のポート14へ抜ける。この状態におい
て、第2の油室17と第1の油室16との差圧が
スプリング21のばね力に打勝つとスプール15
は図で上方に押上げられる。そうすると、スプー
ル15の環状溝15aと第2のポート14とが連
通し、第1のポート13に入つた油は環状溝15
aを経て第2のポート14へ抜ける。スプリング
21のばね力が弱く選定されているので、上記ス
プール15の上方への動作は油が第1のポート1
3に入つた後短時間の間に生じ、第1のポート1
3から第2のポート14への油の流れは何等の制
限もなく自由流となる。
これとは逆に、油が第2のポート14に入る
と、この油は横穴20、第1の油室16、絞り1
8、第2の油室17、横穴19を経て第1のポー
ト13へ抜ける。この状態において、第1の油室
16と第2の油室17との差圧がスプリング22
のばね力に打勝つと、スプール15は図で下方に
移動する。このスプール15の下方への移動によ
り、横穴19と第1のポート13との間に形成さ
れる流通路の開口面積δは小さくなる。このた
め、第2の油室17からの油の流出は制限され、
第1の油室16と第2の油室17との間の差圧は
一定に保持され、第2の油室17からの油の流出
も一定となる。この状態で、第2のポート14へ
流入する油圧が大きくなると、上記開口面積δが
さらに小さくなつたところで差圧が一定に保持さ
れ、逆に、第2のポート14へ流入する油圧が小
さくなると、上記開口面積δが大きくなつたとこ
ろで差圧が一定に保持される。即ち、横穴19と
第1のポート13との間に形成される流通路は、
第2のポート14の油圧に応じてその開口面積δ
を変化する制御オリフイス23を構成している。
結局、第2のポート14から第1のポート13
へ流れる油の流量は制御オリフイス23により制
限された制御流となり、その流量は、第1のポー
ト13の油圧が大きいとき制御オリフイス23の
開口面積δが小に、又、当該油圧が小さいとき当
該開口面積δが大になることから、常に一定に保
持される。そして、その一定流量は、絞り18の
径が異なるスプールを選択して使用することによ
り変更され、あるいはばね力の異なるスプリング
を選択して使用することによつても変更し得る。
このような流量制御弁の使用の1例を説明す
る。今、第1図に示す油圧回路が、例えば油圧シ
ヨベルに設けられ、コントロール弁2がこの油圧
シヨベルの走行モータを制御する弁であり、第1
のポート13がパイロツト弁3に、又、第2のポ
ート14がコントロール弁2に接続されていると
する。この構成においては、コントロール弁2か
らのパイロツト圧油の戻り量を一定にすることが
できるので、走行モータを停止させるべく操作レ
バー4を操作状態から急速に中立状態に戻して
も、コントロール弁2のスプールの中立位置への
戻りは一定速度で行われ、これにより、油圧シヨ
ベル停止時における車体への衝撃は緩和され、安
定した停止を行うことができる。
さて、ここで第1図に示す本実施例の動作を説
明する。油圧装置の作動の初期、パイロツト回路
には、パイロツトポンプ1から圧油が供給され
て、かつ、パイロツト回路の圧力はリリーフ弁5
に設定されている圧力に達し、リリーフ弁5から
は油が排出されている。この排出された油は、弁
ブロツク7の弁体8に形成された通路9を通つて
タンク6に戻される。ところで、リリーフ弁5か
らの油の排出は強制的になされるので発熱を生
じ、排出される油の温度は上昇する。この昇温さ
れた油が通路9を通過中その熱は弁体8を介して
弁ブロツク7に構成された弁に奪われ、これらを
充分に暖める。したがつて、それら弁内に存在す
る油の温度を上昇させることができる。特に上記
流量制御弁では、絞り18が存在し、そこを通過
する油の流量は油の粘性に左右され、油温が低く
油の粘性が大きい場合流量は低下し、コントロー
ル弁の応答に大きな遅れを生じる。しかし本実施
例では、絞り18の前後の油温を早急に上昇させ
ることができ、低温時の応答特性を著しく改善す
ることができる。
なお、上記実施例の説明では、パイロツト回路
について説明したが一般の油圧回路にも適用でき
るのは当然である。又、弁ブロツク内に構成され
る流量制御弁として圧力補償付のものを例示して
説明したが、他の流量制御弁であつてもよく、
又、流量制御弁に限らず、パイロツト回路に設け
られる制御弁であれば全て適用可能である。勿
論、弁ブロツクでなく単体の弁に対しても適用で
きる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案では、パイロツト回
路に介在する制御弁の弁体に、リリーフ弁から排
出される油を通過させる通路を貫通形成したの
で、簡単な構成により制御弁を通過する油の温度
を上昇させることができ、低温時の応答特性を改
善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る油圧装置の熱交
換機構の油圧回路図、第2図は第1図に示す流量
制御弁の断面図である。 1……パイロツトポンプ、2……コントロール
弁、3……パイロツト弁、4……操作レバー、5
……リリーフ弁、7,7′……弁ブロツク、8…
…弁体、9……通路、10……流量制御弁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 パイロツトポンプとこのパイロツトポンプの
    圧油により駆動されるコントロール弁との間の
    パイロツト回路に、前記コントロール弁を操作
    するパイロツト弁と、前記パイロツト回路の油
    の流れを制御する制御弁とを介在させるととも
    に、当該パイロツト回路の最高圧力を規定する
    リリーフ弁を備えた油圧装置において、前記制
    御弁の弁体に、前記リリーフ弁から排出された
    油を通過させる通路を設けたことを特徴とする
    油圧装置の熱交換機構。 2 実用新案登録請求の範囲第1項において、前
    記制御弁は、流量制御弁であることを特徴とす
    る油圧装置の熱交換機構。 3 実用新案登録請求の範囲第1項において、前
    記制御弁は、圧力補償付流量制御弁であること
    を特徴とする油圧装置の熱交換機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5935702B2 (ja) * 1982-07-26 1984-08-30 旭大隈産業株式会社 ヘツダ−の線材供給用スタンド

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