JPH0335523B2 - - Google Patents

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JPH0335523B2
JPH0335523B2 JP60197442A JP19744285A JPH0335523B2 JP H0335523 B2 JPH0335523 B2 JP H0335523B2 JP 60197442 A JP60197442 A JP 60197442A JP 19744285 A JP19744285 A JP 19744285A JP H0335523 B2 JPH0335523 B2 JP H0335523B2
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Japan
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pilot
oil
spool
oil passage
switching valve
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Wataru Kubomoto
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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Yutani Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は建設機械等のアクチユエータ作動用
油圧システムにおける油圧式のリモートコントロ
ール弁で制御されるパイロツト切換弁の構造に関
する。
従来の技術 油圧式のリモートコントロール弁によつて制御
されるパイロツト切換弁は、両者の間をパイロツ
ト油路で連結し、該リモートコントロール弁から
のパイロツト油がパイロツト切換弁のパイロツト
油室に作用してスプールを左または右に作動させ
ることにより、これを切換える如く形成してい
る。従来技術のパイロツト切換弁を使用した油圧
回路は、第12図に示す如きものである。油圧式
のリモートコントロール弁16は、通常、パイロ
ツト切換弁1′を遠隔位置から制御しているが、
そのリモートコントロール弁16からのパイロツ
ト油がパリロツト切換弁1′の例えば左側のパイ
ロツト油室24′に作用して第13図に示すスプ
ール27′を作動させる。そうすると、スプール
27′は右方へ移動し始めるが、それと同時に右
側のパイロツト油室22′の油は、パイロツト油
路23、リモートコントロール弁16を経て油タ
ンク11へ戻る。通常、このような操作系におけ
るパイロツト油路23の配管は長くなり、かつ、
径が小さい。そのために、スプール27′の作動
に対して、特に寒冷時にはかなりの油流動抵抗を
生じるので、第13図の断面図に示す如く、スプ
ール27′の両側部に切込み36′および37′を
設けてある。すなわち、該切込み37′,36′は
スプール27′の左右移動時に、パイロツト油室
24′とドレン油路41′とを、あるいは、パイロ
ツト油室22′とドレン油路40′とを連通せしめ
るものである。第14図、第15図、第16図、
第17図、第18図はいずれも第13図A′部の
拡大図であるが、第14図はスプール27′が中
立位置にある状態を示す。第15図はスプール2
7′が右方へ移動途中において、パイロツト油室
22′とドレン油路40′の連通開始初期の状態を
示す。スプール27′の右方移動によりパイロツ
ト油室22′内の油の一部はドレン油路40′へ流
出する。第16図はスプール27′が、さらに右
方へ移動し、ストロークエンドに達した状態を示
すが、パイロツト油室22′とドレン油路40′は
連通したままである。第17図はスプール27′
が左方へ移動し、左方のストロークエンドに達し
た状態を示すが、この状態となつても、前記の切
込み36′がドレン油路40′以外の油路とは連通
しないことを示し、このことは切込み37′側に
おいても同様である。第18図はスプール27′
が中立位置にある時の図で、上記第15図ないし
第17図で説明した機能を有する条件である切込
みの長さと油路との関係説明図であるが、図面中
の各符号を、 m:弁体38′の外壁イ′部よりドレン油路40′
の内壁ロ′部までの長さ l′:スプール27′の切込み36′の長さ S:スプール27′が中立位置から左右のストロ
ークエンドに達するまでの移動量(全ストロー
ク) C1:スプール27′が中立位置にある時、パイロ
ツト油室22′とドレン油路40′を遮断する長
さ C2:スプール27′が左方移動してストロークエ
ンドに達した時、戻り油路8′とドレン油路4
0′を遮断する長さ W2:弁体38′の外壁イ′部より戻り油路8′の内
壁ハ′部までの最小所要長さ としたとき、 W2=C2+S+l′+C1が最小値である。
本発明が解決しようとする問題点 通常、パイロツト切換弁は遠隔位置に設けられ
た油圧式のリモートコントロール弁によつて制御
されている。そのために、途中のパイロツト油路
の配管が長く、かつ、径が小さいため、スプール
の作動時にかなりの油流動抵抗があり、それによ
つてリモートコントロール弁の操作とスプール移
動開始との間にかなりのタイムラグが生じる。特
に寒冷時には油の粘度が上昇し、パイロツト油路
内での流動抵抗も増加し、また、油路内に混入し
たエアの除去もできないので、長時間の暖機運転
をしないとタイムラグが生じやすくなるという欠
点があつた。このようなタイムラグが生じないよ
うにする従来技術としては、特願昭59−35057に
おいて、スプールの移動にともないパイロツト油
室から押出される戻り油をパイロツト切換弁の戻
り油路に連通させることにより解決することを提
案しているが、上記の戻り油路が油タンクに通じ
る油路の途中には、第12図、第13図にも図示
したように、オイルクーラ、オイルフイルタなど
が設けてあるので、一定の戻り油量に対して定常
的な背圧が発生し、この背圧は、戻り油量の増
減、フイルタの目詰まりの程度、油温に影響され
変動するものであるから、パイロツト切換弁によ
るアクチユエータの高い作動精度が要求されるよ
うなとき、該パイロツト切換弁のスプールの移動
は不安定となり不都合となる。この問題点を解決
する技術として、パイロツト切換弁からの戻り油
が油タンクに通じる戻り油路のほかに、該パイロ
ツト切換弁に、油タンクと直接通じるドレン油路
を設け、該ドレン油路に、前記パイロツト油室か
ら押出される戻り油を連通させる方法を講じた。
すなわち、上記従来技術のものは、第13図の如
く、スプール27′の両側部に切込み37′,3
6′を設け、スプール27′が左方移動した場合、
あるいは、右方移動した場合に、その移動開始直
後からパイロツト油室と、専用に設けたドレン油
路とを連通させるようにしている。しかし、第1
6図に示すように、スプールが作動移動してスト
ロークエンドの位置に達した時においても、パイ
ロツト油室とドレン油路とを連通させたままの状
態にしようとしていた。そのために、スプールの
切込みの長さl′が長くなり、前述したW2が大きく
なるのでスプール27′の全長および弁体38′の
全巾が大きくなることと、この状態からスプール
を強制的に逆方向へ移動させようとしたときの応
答性の低下という問題があつた。
問題点を解決するための手段 上記問題を解決するために講じたこの発明の手
段は、 イ スプールの両側端付近に切込みを設け、該ス
プールの左右移動開始後において、パイロツト
油室とドレン油路とを、ある所定のストローク
の間だけ連通せしめるよう、上記切込み長さを
制限し、 ロ スプールの両端面に至る流通路であつて、切
込み部とパイロツト油室を連通する絞り穴を設
けた。
作 用 イ スプール移動初期に、スプール作動によつて
押された側のパイロツト油室が、或る所定のス
トロークの間、切込みを介してドレン油路と連
通するので、パイロツト油室の油の一部が混在
するエアとともに、ドレン油路へ流出するた
め、スプールの作動抵抗が少なく、作動速度が
早い。
ロ パイロツト圧が作用する側のパイロツト油室
ではスプール両端面に向けての絞り穴を通し
て、常時、パイロツト油室の油の一部をドレン
油路に流出させているので、油の入替えが行わ
れて暖機効果が早く寒冷時に油温の低下による
タイムラグを防止でき、特に切込みを介してパ
イロツト油室がドレン油路に連通したとき、エ
アが流出しやすくなり、エアの存在によるタイ
ムラグもない。さらにスプールのストロークエ
ンドにおいては、その側のパイロツト油室とド
レン油路とは完全に遮断されているので、急激
なスプールの逆作動をさせようとするときの応
答性が向上するほか、スプール両側部の切込み
の長さを短くすることができるので、パイロツ
ト切換弁のスプールの全長および弁体の全巾を
大きくする必要がなく、スプールの応答性も良
好である。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。第1図の油圧回路図において、パイロ
ツト切換弁1,2,3には油圧ポンプ4から油路
5,6,7がそれぞれ並列に通じており、また、
これらの切換弁1,2,3は戻り油路8,9,1
0でそれぞれタンク11に通じている。12は中
立時の戻り油路、13はアクチユエータである
が、該アクチユエータ13にはパイロツト切換弁
1から油路14,15が通じている。16はリモ
ートコントロール弁で、左右の弁体17,18
と、これらを操作するレバ装置19からなり、弁
体17,18には補助油圧ポンプ20から油路2
1が通じている。左側の弁体17からパイロツト
切換弁1の右側のパイロツト油室22にはパイロ
ツト油路23が通じており、また、右側の弁体1
8からパイロツト切換弁1の左側のパイロツト油
室24にはパイロツト油路25が通じている。第
2図はパイロツト切換弁1,2,3の内部を示す
断面図であるが、27はパイロツト切換弁1のス
プールで、その両側端面は左右のパイロツト油室
24,22にのぞんでおり、右端はばね受け28
を介してばね29により、左端はばね受け30を
介してばね31によりそれぞれ支持されている。
スプール27の中央部には、該スプール27が中
立位置にあるときのみ、油圧ポンプ4の吐出圧油
をアンロードする戻り油路12を開通する2個の
切込み33,32が左右対称に設けられてある。
また、その外方には切込み35,34を左右対称
に設けているが、該切込み35,34は油圧ポン
プ4からの叶出油を第1図におけるアクチユエー
タ13に送るために、油路5を油路15、あるい
は、油路14に連通せしめると同時に、アクチユ
エータ13からの戻り油路となる側の油路14あ
るいは油路15を油路8に連通せしめるためのも
のである。更に、その外方には切込み37,36
を左右対称に設けている。該切込み37,36は
スプール27が中立以外の左右いずれかに移動し
た時、その移動した側のパイロツト油室24,2
2をそれぞれドレン油路41,40に通ぜしめる
ためのものである。すなわち、該切込み37,3
6はスプール27の移動時に、パイロツト油室2
4をドレン油路41に、あるいは、パイロツト油
室22をドレン油路40に、スプール27の或る
所定のストロークの間だけ連通せしめるものであ
る。また、スプール27の左右両端面に向けて、
切込み37とパイロツト油室24とを連通せしめ
る絞り穴46、ならびに、切込み36とパイロツ
ト油室22とを連通せしめる絞り穴45がそれぞ
れスプール27の部材に穿設してある。第3図、
第4図、第5図、第6図、第7図はいずれも第2
図A部の拡大図であるが、第3図はスプール27
が中立位置にあるときの状態を示す。第4図はス
プール27が右方へ移動途中において、パイロツ
ト油室22とドレン油路40とが切込み36で連
通した状態を示す。スプール27の右方移動によ
りパイロツト油室22内の油の一部はドレン油路
40へ流出する。第5図はスプール27がさらに
右方移動し、ストロークエンド近くに達した状態
を示し、パイロツト油室22とドレン油路40は
すでに遮断されている。第6図はスプール27が
左方へ移動し、左方のストロークエンドに達した
状態を示しているが、切込み36は弁本体のドレ
ン油路40にのみ通じている。第7図はスプール
27が中立位置にある時であるが、図面中の各符
号を、 m:弁体38の外壁イ部よりドレン油路40の内
壁ロ部までの長さ l:スプール27の切込み36の長さ S:スプール27が中立位置から左右のストロー
クエンドに達するまでの移動量(全ストロー
ク) C1:スプール27が中立位置にある時、パイロ
ツト油室22とドレン油路40を遮断する長さ C2:スプール27が左方移動してストロークエ
ンドに達した時、戻り油路8とドレン油路40
を遮断する長さ W2:弁体38の外壁イ部より戻り油路8の内壁
ハ部までの最小所要長さ とすると、W1=C2+S+l+C1となる。
なお、26はリリーフ弁、44は油圧ポンプ駆
動用原動機である。
本発明は上記の如く構成しており、次にその作
動について述べる。第1図の油圧回路図におい
て、レバ装置19を中立位置にしている場合に
は、補助油圧ポンプ20からの吐出油はリリーフ
弁39から油タンク11に戻る。また、この場
合、第2図に示すスプール27の切込み33,32
は戻り油路12に開通しており、油圧ポンプ4か
らの吐出油は戻り油路12、オイルクーラ42、
オイルフイルタ43を通つて油タンク11に戻
る。次に、アクチユエータ13を作動する場合に
はレバ装置19を操作する。例えば、右側(矢印
方向)に倒した場合には、補助油圧ポンプ20か
らの吐出油が油路21、弁体18、パイロツト油
路25を通り、操作量に比例した値のパイロツト
圧となつてパイロツト油室24に入り、第2図に
示すスプール27をばね29に抗して右方へ押
す。スプール27の切込み34が油路14と油路
8を連通せしめ、また、切込み35が油路5と油
路15を連通せしめる。油路14が油タンク11
に通じ、油路15が油圧ポンプ4に通じるからア
クチユエータ13は作動する。上記スプール27
が右方へ移動することにより、右側のパイロツト
油室22はパイロツト油路23、弁体17を経て
油タンク11に通じているが、パイロツト油路2
3が細く、かつ、長いため、その配管内の作動油
の流動抵抗が大きい。しかし、スプール27の中
立位置にある時から、切込み36および絞り穴4
5を介して、ドレン油路40とパイロツト油室2
2は通じており、かつ、スプール27の右方移動
初期の或る所定のストロークの範囲では切込み3
6がパイロツト油室22に開通する。それで、パ
イロツト油室22の僅少の油は絞り穴45を通じ
て背圧や変動圧のないドレン油路40へ流出し、
また、パイロツト油室22の一部の油は切込み3
6を通りドレン油路40に流出する。これらによ
つて、スプール27の移動時に抵抗は軽減され、
スプール27が更に右方へ移動し、ストロークエ
ンド近くに達した時点で、第5図の如く、パイロ
ツト油室22とドレン油路40との間が遮断され
る。上記はレバ操作19を右側に倒したときのみ
について説明したが、左側に倒したときは、反対
側のパイロツト油室において同様の状態が発生す
ることは当然である。なお、パイロツト油室の何
れかにパイロツト圧が作用したとき、第3,4,
6図にても明らかな様に、パイロツト圧油は当該
パイロツト油室へ流入し、一方、一定量ずつ、絞
り穴45または46を通りドレン油路40または
41へと流出するが、この油量は絞られて少量で
あるため、パイロツト圧油を供給するリモートコ
ントロール弁の能力とは比べものにならず、スプ
ール27の移動動作に支障がないのみならず、リ
モートコントロール弁操作中、常時、新たな、適
温となつたパイロツト圧油がパイロツト油室へと
供給され続けるので、パイロツト油室並びに関連
油路も加温され、その作動を、より円滑に行なわ
しめる役目を果たす。なお、先にも述べたよう
に、スプール27がストロークエンド近くまで移
動すると、その側のパイロツト油室とドレン油路
との連通は遮断され、さらにスプールがストロー
クエンドに向けて進行する間、当該パイロツト油
室内の油は、パイロツト油路、リモートコントロ
ール弁を通り油タンクへと流入し、その間の通過
機器の暖機、油の交換にも役立つ。勿論、このと
きスプールはストロークエンドに近い位置にある
ので、移動抵抗が多少増加しても実用上何等問題
はないほか、急激な逆方向操作を強制的にする必
要なときにも、パイロツト圧がドレン回路へ流出
することが少なく、スプール27の応答性がよ
い。第8図、第9図、第10図はいずれも本発明
の他の実施例である。第8図に示すものは切込み
36に代つて、スプール27Aの外周2ケ所に開
口絞り効果を与えた油穴47を開け、2ケ所の穴
47を穴48にて連通させたもので、2ケ所の穴
47の開口部間寸法lは、弁体38の外壁イ部と
ドレン油路40の内壁ロ部との長さmより若干大
きくしている。そして、第9図は切込み36に代
つて、切欠き49を設けたスプール27Bの場合
である。また、第10図に示すものは切込みの長
さlは変えないで、切込みとスプール端面に通じ
る絞り穴を廃止したものである。
この実施例は、切込み36からスプール27D
の外径の軸心に平行に、右方端面の方向に、絞り
効果のある小溝(スリツト)51を設けたもので
ある。そして、小溝51の長さl1は少なくとも、
スプール27Dが左方へ所定のストロークだけ移
動してストロークエンドに達する時点まで、パイ
ロツト油室22とドレン油路40を開通させる長
さである。したがつて、第10図の場合もスプー
ル27Dの移動位置には関係なく、常時パイロツ
ト油室22とドレン油路40は小溝51によつて
通じている。そのために、第10図に示すパイロ
ツト切換弁の油圧機能は第11図の如きものにな
る。すなわち、スプールが左右に作動移動し、左
方あるいは右方のストロークエンドの位置に達し
ても、パイロツト油室とドレン油路は絞り穴ある
いは小溝の部分で開通している。
発明の効果 以上述べたように、本発明の油圧式のリモート
コントロール弁で制御されるパイロツト切換弁の
スプールの両側端付近に切込みを設け、さらに、
そのそれぞれの切込み部が、その側のパイロツト
油室に通じる絞り穴を設けた。そして、スプール
がパイロツト圧により作動移動し、ストロークエ
ンド付近の位置に達したときには、その側のパイ
ロツト油室とドンレ油路との連通を遮断する如き
構造としている。しかし、従来技術のものでは、
スプール27′がパイロツト圧により作動移動し、
第16図の如く、ストロークエンドの位置に達し
たときにもパイロツト油室22′とドレン油路4
0′の連通がなされている。そのために、切込み
36′の長さl′がかなり大きくなる。それと比較
して、本発明のパイロツト切換弁では、第5図に
示す如く、スプール27がストロークエンドの位
置で、パイロツト油室22とドレン油路40の間
を遮断する構造のため、スプール27の切込み3
6の長さlが小さい。パイロツト切換弁の両側部
は左右対称となつているので、本発明のスプール
27の全長は、従来のもののスプール27′の全
長より、(l′−l)×2だけ短くできる。従つて、
本発明と従来技術のパイロツト切換弁の弁体の全
巾を比較するに、第18図に示す、従来技術の弁
体38′の外壁イ′部と戻り油路8′の内壁ハ′部と
の長さW2は W2=C2+S+l′+C1 …… である。これに対し、第7図に示す本発明のW1
は W1=C2+S+l+C1 …… − ∴W2−W1=l′−l である。そして、パイロツト切換弁の両側部は左
右対称となつているので、弁体38の全巾は弁体
38′より(l′−l)×2だけ小さくできる。した
がつて、本発明のパイロツト切換弁は、従来技術
のものより小形軽量となり、コストダウンをはか
ることができる。
また、この発明にかかる切換弁は、実施例にお
いても詳述したように、スプールのストロークエ
ンド近くにおいては、その側のパイロツト油室は
ドレン油路と遮断されており、一方、ドレン油路
と連通するのは、スプールが移動を開始した後に
おいて、絞り効果の大きい油路を介してなされる
のみであるから、例えば、油圧シヨベルのバケツ
トを急激に正逆に作動させ、付着土砂を、はたき
落とすときなどのように、パイロツト切換弁のス
プールを一方のスプールエンドから他方のスプー
ルエンド迄、強制的に、急速に移動させたいよう
な操作をするとき、スプールの応答性は、従来技
術のものよりも良好で、効果的である。このよう
に、スプール移動の安定性、円滑性の実現、タイ
ムラグの防止、操作系の早期の暖機などの対処技
術と相反する対応技術である応答性の改善を同時
に実現する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の油圧回路図、第2図は本発明
のパイロツト切換弁の断面図、第3図、第4図、
第5図、第6図、第7図はいずれも第2図のA部
の拡大図で本発明の実施例、第8図、第9図、第
10図はいずれも第2図のA部の拡大図で本発明
の他の実施例、第11図は第10図に示すパイロ
ツト切換弁の油圧機能図、第12図は従来技術の
油圧回路図、第13図は従来技術のパイロツト切
換弁の断面図、第14図、第15図、第16図、
第17図、第18図はいずれも第13図のA′部
の拡大図で従来技術の実施例である。 1……パイロツト切換弁、8……戻り油路、1
6……リモートコントロール弁、22,24……
パイロツト油室、23,25……パイロツト油
路、27……スプール、36,37……切込み、
40,41……ドレン油路、45,46……絞り
穴、50……絞り穴、51……小溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 油圧式のリモートコントロール弁とパイロツ
    ト油路で接続されたパイロツト切換弁において、
    該パイロツト切換の本体内にあつて、戻り油が油
    タンクに通じる戻り油路のほかに、該パイロツト
    切換弁に、油タンクと直接通じるドレン油路を設
    けるとともに、該パイロツト切換弁のスプールの
    両側端より、それぞれ、若干内方によつた位置
    に、上記パイロツト切換弁の一方のパイロツト油
    室にパイロツト圧が作用してスプールが若干移動
    してから、該スプールの移動可能の全ストローク
    のうち、ストロークエンド付近を除く所定のスト
    ロークに至るまで、他方のパロツト油室と前記ド
    レン油路を連通する切込みと、該切込みとパイロ
    ツト油室を連通する絞り部とを上記スプールに設
    けたことを特徴とする切換弁。
JP60197442A 1985-09-05 1985-09-05 切換弁 Granted JPS6256602A (ja)

Priority Applications (1)

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JP60197442A JPS6256602A (ja) 1985-09-05 1985-09-05 切換弁

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JP60197442A JPS6256602A (ja) 1985-09-05 1985-09-05 切換弁

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JPS6256602A JPS6256602A (ja) 1987-03-12
JPH0335523B2 true JPH0335523B2 (ja) 1991-05-28

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ID=16374573

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