JPH05155812A - カルボン酸シクロヘキシルエステルの製造方法 - Google Patents

カルボン酸シクロヘキシルエステルの製造方法

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JPH05155812A
JPH05155812A JP3322918A JP32291891A JPH05155812A JP H05155812 A JPH05155812 A JP H05155812A JP 3322918 A JP3322918 A JP 3322918A JP 32291891 A JP32291891 A JP 32291891A JP H05155812 A JPH05155812 A JP H05155812A
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acid
water
reaction
carboxylic acid
catalyst
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JP3322918A
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Kaoru Inoue
薫 井上
Masao Iwasaki
正雄 岩崎
Kazuaki Matsui
和明 松井
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シクロヘキサノールの前駆体であるカルボン
酸シクロヘキシルを低温且つ短時間で収率良く製造する
極めて有効な製造方法を提供する。 【構成】 触媒としてリンモリブデン酸、ケイモリブデ
ン酸に代表されるモリブデンの酸化物を主体とするヘテ
ロポリ酸の存在下、カルボン酸及びシクロヘキセンを反
応させることにより、カルボン酸シクロヘキシルを製造
する方法である。ここにおいて、モリブデンの酸化物を
主体とするヘテロポリ酸が有する結晶水の量をヘテロポ
リ酸1分子あたり平均3.0分子以下に調整すること
で、反応に供するカルボン酸の種類によってはより顕著
にその触媒作用が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカルボン酸シクロヘキシ
ルエステルの製造方法に関する。詳しくはモリブデンの
酸化物を主体とするヘテロポリ酸の存在下にカルボン酸
とシクロヘキセンとの反応によりカルボン酸シクロヘキ
シルエステルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カルボン酸シクロヘキシルエステ
ルの製造方法としては、シクロヘキサノールとカルボン
酸とのエステル化反応及びシクロヘキサノールとカルボ
ン酸無水物との反応により製造される事が古くから知ら
れている。しかしこれらの方法は、共に原料としてシク
ロヘキサノールを用いており、シクロヘキサノールを使
用することはその製造方法に問題点を有している等、種
々の欠点がある。加えてエステル化反応は平衡反応であ
る為、該エステルを高い反応収率で生成することは困難
であり、更に副生する水を除去するための手段を講じる
必要がある。又、カルボン酸無水物を用いる方法におい
ては該エステルの収率は高いが、使用するカルボン酸無
水物が高価であり、加えてカルボン酸1分子が遊離し、
このカルボン酸を無水物に変換することは極めて困難で
ある等の様々な欠点を有している。ここにおいて、これ
らの問題点を解決する方法として、シクロヘキセンとカ
ルボン酸の付加反応によりカルボン酸シクロヘキシルエ
ステルを製造する方法として酢酸とシクロヘキセンの触
媒存在下での付加反応が最近提案されて来つつある。例
えば、特開平1−254634号においては、強酸性カ
チオン交換樹脂を触媒としてシクロヘキセンと酢酸との
反応により酢酸シクロヘキシルを製造している。しかし
ながら、該特許においては、酢酸シクロヘキシルを高収
率で取得する為には130℃で5時間反応を行う事が必
要であり、カチオン交換樹脂を使用するには極めて反応
温度が高く、且つ反応時間が長い。加えて、これらの強
酸性カチオン交換樹脂はその特質として、一般的には耐
熱温度は100℃前後であり、高耐熱性のものでも実質
的には160℃を超えるものはない。更に、これらの交
換樹脂は機械的強度が低く破壊され易い等の欠点も併せ
て有している事から、触媒としての安定性について極め
て高い危険性を有しており、同時に触媒活性も低い。特
開平1ー313447号においては、ハイシリカゼオラ
イトであるZSM−5を触媒として水の共存下に酢酸と
シクロヘキセンとの付加反応を行っており、この方法に
おいては反応温度120℃、反応時間4時間で収率1
2.5%のシクロヘキサノールと共に漸く酢酸シクロヘ
キシルが収率65%で得られており、触媒活性が低い。
加えて、これら特許においては、カルボン酸は酢酸のみ
に限定されており、その他の脂肪族カルボン酸及び芳香
族カルボン酸との付加反応に関する知見は未だない。カ
ルボン酸はその酸性度、溶解度、構造等の化学的及び物
理的性質等の違いにより、その反応性、触媒にやシクロ
ヘキセン等に及ぼす影響等が極端に異なる場合がしばし
ばである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シク
ロヘキセンとカルボン酸との付加反応によりカルボン酸
シクロヘキシルエステルを短時間で高選択率及び高転化
率で製造すると共に該反応を高温領域においても安定に
実施可能たらしめる触媒を提供する事を目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、カルボン
酸シクロヘキシルの効率的な製造方法を検討し、シクロ
ヘキセンとカルボン酸との付加反応が優れた製造方法で
ある事に着目し、従来の欠点である触媒活性の低さ、触
媒の機械的強度及び耐熱性を含めた耐久性の問題等を解
決すべく鋭意検討したところ、触媒としてモリブデンの
酸化物を主体とするヘテロポリ酸を該反応系に存在させ
る事により極めて効率良く進行する事を見出し本発明方
法を完成するに到った。即ち、ヘテロポリ酸の存在下
に、酢酸を除く脂肪族カルボン酸又は芳香族カルボン酸
とシクロヘキセンを反応させる事を特徴とするカルボン
酸シクロヘキシルの製造方法であり、一般式:(M1)a
(M2)b(Mo)c(O)d(H)e(但し、M1,M2 は金属原子を表し、M
oはモリブデンもしくはタングステン原子を表し、O は
酸素原子を表し、H は水素原子を表す。更にa は1 また
は2 の整数であり、b は0、1または2の整数であり、
cは20以下の正の整数であり、dは100いかの正の
整数であり、eは10以下の正の整数である。)で表さ
れるヘテロポリ酸を触媒として用いることを特徴とす
る。これら一般式においてM1が元素記号でP,Si,Co,M
n,Ni,As,Ti,Fe,V及びBのいずれかで表される元素で
あり、M2が元素記号Vで表される元素であるものは好ま
しく、モリブドリン酸及び/又はモリブドケイ酸を用い
ると特に好ましい。
【0005】又、これらヘテロポリ酸が該酸の無結晶水
物及び/又は結晶水を含有するものであればよいが、反
応に供するカルボン酸の種類によってはこれらヘテロポ
リ酸が有する結晶水の量が該ヘテロポリ酸1分子あたり
平均3.0分子以下に調整されたヘテロポリ酸であると
更に好ましい発明方法を提供する。。 更に、これらヘ
テロポリ酸を150℃から500℃の温度範囲で加熱処
理をすることもしくは不活性な気体の流通下に加熱処理
をすることにより、含有する結晶水の量が該ヘテロポリ
酸1分子あたり平均3.0分子以下に調整することが、
更に好ましい、ヘテロポリ酸の脱結晶水方法となる。一
方、使用するカルボン酸の種類によっては、含有する結
晶水の量がヘテロポリ酸1分子あたり平均3.0分子以
下に調整されたヘテロポリ酸を用いて製造する場合に
は、ヘテロポリ酸に結晶水以外の水分の量を該ヘテロポ
リ酸1分子あたり30.0分子以下で反応を行うことで
好ましい発明方法が提供される。
【0006】以下本発明方法を詳細に説明する。本発明
方法において使用するカルボン酸類及びシクロヘキセン
は特に精製の必要はなく、一般的な試薬純度のカルボン
酸類及びシクロヘキセンをそのまま使用しても何ら差し
支えない。水分を除去すれば更に好ましい。ここにおい
て本発明方法に使用するカルボン酸類は、酢酸を除く脂
肪族カルボン酸類及び芳香族カルボン酸類であり、具体
的には、脂肪族カルボン酸類としては蟻酸、プロピオン
酸、酪酸等の炭素数1〜15の脂肪族飽和カルボン酸
類、アクリル酸、メタアクリル酸等の炭素数3〜15の
脂肪族不飽和カルボン酸類及びハロゲン原子、シアノ
基、ニトロ基、水酸基、アミノ基、スルホン基で一部置
換された炭素数1〜15の脂肪族飽和カルボン酸類、炭
素数3〜15の脂肪族不飽和カルボン酸類であり、更に
モノカルボン酸に加え、ジ−、トリ−カルボン酸等のポ
リカルボン酸類も含まれる。芳香族カルボン酸類として
は、芳香族モノ及びポリカルボン酸類であり、具体的に
は安息香酸、ナフタレンカルボン酸類、フタル酸類等、
及びこれらに、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニト
ロ基、アミノ基、スルホン基、アルキル基、アリル基等
が置換した炭素数7〜25の芳香族モノ及びポリカルボ
ン酸類である。
【0007】本発明方法において使用する触媒はモリブ
デンの酸化物を主体とするヘテロポリ酸であり、一般式
(M1)a(M2)b(Mo)c(O)d(H)e (但しM1は元素記号 P,Si,C
o,Mn,Ni,As,Ti,Fe,V,B 等で表される元素であり、M2
元素記号V 等で表される元素であり、Moはモリブデン原
子、O は酸素原子、H は水素原子を表し、a は1又は
2、bは0、1又は2、cは20以下の正の整数、dは
100以下の正の整数、eは10以下の正の整数)で表
されるヘテロポリ酸である。具体的にはドデカモリブド
ケイ酸(SiMo12O 40H4) 、ドデカモリブドリン酸(PMo12O
40H3)及びこれらのモリブデン原子の1つ又は2つ以上
をバナジウム原子に置き換えた構造を有するヘテロポリ
酸等が最も入手し易いヘテロポリ酸として挙げられる。
しかしながら、本発明方法はこれらのヘテロポリ酸のみ
に限定されるものではない。通常、ヘテロポリ酸は、結
晶水を含有している。ここにおいて、該ヘテロポリ酸の
結晶水とは、市販もしくは調製時にヘテロポリ酸に含有
される水の総称であり、具体的には、含水溶媒中で該ヘ
テロポリ酸を調製した際、これらを非溶媒等により析出
させた場合にヘテロポリ酸結晶中に付着もしくは取り込
まれた水や、吸着、潮解等によって、ヘテロポリ酸が取
り込んだ水等である。例えば市販のドデカモリブドケイ
酸においては、一般式H4SiMo12O40 ・nH2Oで示され、
又、市販のドデカモリブドリン酸は一般式H3PMo12O40
nH2Oで示されるが、これら上記式中に示したnH2Oのこと
であり、ヘテロポリ酸の結晶構造中に組み入れられた水
分子もしくは吸着又は含有した水分子のことをいう。従
って、本発明方法においては上記一般式で表されたヘテ
ロポリ酸はn 分子の結晶水を有していることを意味して
いる。n は平均値となるので必ずしも整数でなく、実数
である。上記式中のn の値は通常市販のヘテロポリ酸類
では25から30程度である。更に、水分の吸着等によりこ
れ以上の値となり得る。これらの有している結晶水は加
熱等の脱水処理により、容易にn の値を0 とすることも
可能である。加えて、これら脱水されたヘテロポリ酸は
水分を吸着させること等の方法により、再度n の値を容
易に増加させることも出来る。
【0008】本発明に使用される触媒としてのヘテロポ
リ酸が含有する結晶水を該ヘテロポリ酸1分子当たり平
均3.0分子以下とする方法について述べる。通常、入
手し易いヘテロポリ酸は前記したようにヘテロポリ酸1
分子当たり数10分子の結晶水を含有している。これら
ヘテロポリ酸の結晶水を該ヘテロポリ酸1分子当たり平
均3.0分子以下とする方法は、本発明方法においては
特に限定されることはないが、実施し易い方法として加
熱脱水操作が挙げられる。加熱脱水操作としては、例え
ば通常の電気炉(マッフル炉)中での加熱等が推奨され
る。無論、本発明方法においてはこの装置及び方法のみ
に限定されない。又、加熱温度としては特に限定される
ことはなく、結晶水が該ヘテロポリ酸1分子当たり平均
3.0分子以下になるならば、いかなる温度で実施して
も差し支えはないが、より効果的に実施するには80℃
以上500℃以下の温度で実施することが好ましく、更
に好ましくは200℃以上450℃以下で実施すること
が推奨される。低温度では脱水しがたく、550℃以上
ではヘテロポリ酸無水物となる恐れがある。この際に、
必要とする加熱時間に関しても特に限定されることは無
く、結晶水量が上記範囲となるならば差し支えは無い
が、10分から24時間の範囲である。例えば、通常の
電気ろを使用し、300℃前後で脱水操作を行えば、3
時間程度で充分上記結晶水量の範囲に到達する。加熱脱
水温度で該ヘテロポリ酸に対して不活性な気体の流通条
件下に、加熱脱水操作を行うことにより、該ヘテロポリ
酸1分子当たり平均3.0分子以下に調整したヘテロポ
リ酸を触媒として用いると、その触媒活性は更に向上す
る。この操作は、反応に供するカルボン酸の種類によっ
ては極めて有効な触媒を提供可能とならしめる。
【0009】ここにおいて、加熱脱水操作の際に流通さ
せる気体は、その加熱温度において、ヘテロポリ酸に対
して不活性であるものであれば、いかなる気体を流通さ
せても差し支えない。又、常温で液体もしくは固体であ
っても加熱温度において気体であり、且つ該ヘテロポリ
酸に対して不活性であれば使用することも可能である。
具体的には、空気、アルゴン、窒素、ヘリウム、水素、
脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素等が挙げられるが、無
論これらの気体のみに本発明方法は限定されない。更
に、不活性な気体の流通速度は、特に限定されないが、
加熱温度での気体体積換算で装置内空間速度として、
0.2〜20vol/Hr*volの範囲が好ましい。
【0010】本発明方法によれば、該ヘテロポリ酸の結
晶水が通常量であるヘテロポリ酸1分子あたり20から
30分子含有していても良好な触媒活性を発現するが、
この水分子を該ヘテロポリ酸1分子当たり平均3.0分
子以下に脱水等により調整することにより、使用するカ
ルボン酸の種類によっては、該ヘテロポリ酸は格段に高
い触媒活性を発現する。くわえてこの触媒は熱的にも安
定であることから、高温条件においても充分安定に本発
明方法を実施することを可能ならしめた。本発明方法に
おけるカルボン酸とシクロヘキセンからカルボン酸シク
ロヘキシルエステルへの反応は、付加反応として進行す
る。その際、反応は液相均一系、固相−液相もしくは固
相−気相の不均一系として実施される。本発明方法は
又、常圧、減圧、加圧の何れの条件においても実施する
ことが可能である。高温で実施する際には加圧により液
相反応とすることも出来る。又、反応方式として特に限
定するものではないが、連続方式でもバッチ方式でもセ
ミバッチ方式でも実施することが出来る。
【0011】本発明方法を実施するにあたり、触媒及び
反応試剤(原料及び生成物)に対して不活性な溶媒もし
くは添加剤を添加することも出来る。具体的には、n−
ブタン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、
n−オクタン、n−ノナン、n−デカン等である脂肪族
飽和炭化水素類、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼ
ン、キシレン、アニソール、キュメン、ニトロベンゼン
等の芳香族炭化水素類、シクロペンタン、アルキル置換
シクロペンタン類、アルコキシ置換シクロペンタン類、
ニトロ置換シクロペンタン類、シクロヘキサン、アルキ
ル置換シクロヘキサン類、アルコキシ置換シクロヘキサ
ン類、ニト置換シクロヘキサン類、シクロヘプタン、ア
ルキル置換シクロヘプタン類、アルコキシ置換シクロヘ
プタン類、ニトロ置換シクロヘプタン類、シクロオクタ
ン、アルキル置換シクロオクタン類、アルコキシ置換シ
クロオクタン類、ニトロ置換シクロオクタン類等の脂環
式飽和炭化水素類等や、窒素、アルゴン、空気、ヘリウ
ム等を溶媒もしくは希釈剤として使用することも可能で
ある。
【0012】本発明方法において反応を実施する際に仕
込むカルボン酸及びシクロヘキセンの量的関係について
は特に限定はされない。カルボン酸/シクロヘキセンの
量比は0.1〜100(モル比)の範囲である。例え
ば、カルボン酸の高い転化率を達成しようとすれば、カ
ルボン酸に対するシクロヘキセンのモル比を1以上で行
うことが望ましく、又、シクロヘキセンの高い転化率を
達成しようとすれば、シクロヘキセンに対するカルボン
酸のモル比を1以上で行うことが望ましい。又、本発明
方法を実施するにあたり、添加する触媒量は特に限定さ
れることはないが、例えばバッチ式反応で行う際には、
仕込みのシクロヘキセンに対してその重量%で0.1か
ら100重量%、好ましくは1から50重量%でしよう
することが推奨される。これ以下の量では反応の進行は
遅くなり、これ以上の量では反応は充分進行するが経済
的な観点等から好ましいとは言い難い。しかしながら、
本発明方法においては個の範囲外で実施することも可能
であることは言うまでもない。
【0013】本発明方法を実施するに際し、触媒及び反
応試剤の仕込み方法は特に限定はされなく、触媒、カル
ボン酸及びシクロヘキセン等を同時に仕込んでも差し支
えなく、又、触媒あを他の溶媒等に溶解もしくは懸濁さ
せて仕込んでも差し支えない。更には、反応前に予めカ
ルボン酸及び触媒を混合状態とした後、シクロヘキセン
を添加する方法、及び予めシクロヘキセンと触媒を混合
した後、カルボン酸を添加する等の方法も実施すること
が出来る。ここにおいて、本発明方法を実施する際に、
使用するヘテロポリ酸触媒が、該ヘテロポリ酸1分子当
たり平均3.0分子以下の結晶水を有するものであれ
ば、特に反応系内の水分量がその反応成績に影響する。
特に、反応に供した、カルボン酸が、上記脱結晶水をし
た触媒で特に、高活性触媒となる場合には、ヘテロポリ
酸の有する結晶水以外の水分の量が使用するヘテロポリ
酸1分子当たり30分子以下となる様に水分量をコント
ロールすることが必要である。これ以上の水分量ではヘ
テロポリ酸の結晶水の脱水による効果は現れなくなる。
この際に上記した市販のカルボン酸及びシクロヘキセン
中に含まれる水分量は高々100ppm程度の濃度であ
り、反応系に添加する触媒の量が反応系に対して%オー
ダーであれば、本発明方法に市販のカルボン酸及びシク
ロヘキセンを使用する場合には、反応系内の水分(触媒
の結晶水を除いた)量が上記値を超えることはない。
【0014】本発明方法においてその実施する反応温度
は特に限定されることはなく、広範な温度範囲で実施す
ることが可能であるが、好ましくは0℃以上400℃以
下の範囲で、更に好ましくは30℃以上200℃以下で
実施することが推奨される。余りに低温で実施すれば反
応速度が低下し、余りに高温で実施すればシクロヘキセ
ン等の反応試剤などの熱安定性の低下をもたらし経済的
でない。反応時間は、触媒量もしくは反応温度に依存す
るが、触媒量を多量且つ高温度にすれば極めて短時間
(0.1秒以下程度)、触媒量を少量且つ低温度にすれ
ば長時間(24時間程度)である。反応終了後、目的生
成物は通常の蒸留操作等の分離操作によって取得するこ
とが出来る。
【0015】本発明方法を実施する為の具体的な態様に
ついて述べる。本発明方法における実施方法に関しては
特に限定はされないが、実施し易い方法として以下の方
法が挙げられる。勿論、これらの方法のみに本発明方法
は限定されるものではない。 (1)攪拌装置を取り付けたガラス製のフラスコ中に所
定量の触媒、酢酸及びシクロヘキセンを必要であるなら
ば溶媒等の希釈剤と共に入れ、必要に応じて還流器を取
り付けた後、加熱攪拌反応を行う方法。 (2)オートクレーブ中に所定量の触媒、酢酸及びシク
ロヘキセンを必要ならば窒素又はアルゴン等の媒体と共
に入れた後、加熱攪拌反応を行う方法。 (3)予め所定温度、所定圧力に保たれた反応器中に所
定量の触媒、シクロヘキセン及び酢酸を必要であるなら
ば溶媒等の希釈剤と共に連続的に導入し反応を行う方
法。
【0016】
【実施例】以下、本発明方法を実施例により更に具体的
に説明する。 (1)反応生成物の定量 反応生成物は、所定時間、所定温度で反応を行った後、
室温にまで冷却し、反応液をガスクロマトグラフ法によ
り定量を行った。 (2)触媒中に含有する結晶水の定量 モリブデンの酸化物を主体とするヘテロポリ酸中に含有
される構造水の量は各ヘテロポリ酸とも、500℃で加
熱脱水し、その重量が一定となりそれ以上減少しなくな
ったものを結晶水の量が0言い換えれば無水状態のヘテ
ロポリ酸とし、これをベースにそれぞれの構造水量を決
定した。 (3)触媒の脱結晶水方法 a.通常のマッフル炉(内容積8リットル)中、350
℃、所定時間加熱脱水を行い結晶水量を調整した。 b.上記、マッフル炉中に空気を5Nリットル毎時流し
ながら、350℃3時間加熱脱水を行い、結晶水量を0
とした。 c.上記bの方法において流通気体をアルゴンに代えた
以外は総て同一操作により加熱脱水を行い結晶水量を0
とした。
【0017】実施例1 磁気攪拌装置、及び還流冷却器を取り付けた、70ml
の三ツ口フラスコ中にドデカモリブドリン酸(H3P Mo12
O40 ・29H2O) 2.0g、市販のアクリル酸(国産化学
社製、特級)25.0g及び市販の98%シクロヘキセ
ン(東京化成社製、特級)4.5gをいれ予め70℃に
加熱しておいたオイルバス中にこのフラスコをつけ、7
0℃、1.5時間加熱攪拌反応を行った後、攪拌を停止
しフラスコをオイルバスから取り出し、室温にまで冷却
後反応液を定量した。結果はアクリル酸シクロヘキシル
収率12.7%であった。 比較例1 ドデカモリブドリン酸を加えなかった以外は総て実施例
1と同一の反応条件で反応を行った。結果は、アクリル
酸シクロヘキシルの生成は認められず、原料であるシク
ロヘキセン及びアクリル酸を回収したにとどまった。
【0018】実施例2 実施例1において反応時間を3時間とした以外は総て実
施例1と同一の条件でシクロヘキセンとアクリル酸の反
応を行った。結果はアクリル酸シクロヘキシルが37.
6%の収率で生成した。
【0019】実施例3 触媒を市販のドデカモリブドトケイ酸(H4SiMo12O40・29
H2O)に代えた以外は触媒使用重量等、その他の条件は総
て実施例1と同一としてアクリル酸とシクロヘキセンの
反応を行った。この結果アクリル酸シクロヘキシルが1
1.6%の収率で生成した。
【0020】実施例4〜5 反応時間を1時間とし、触媒をそれぞれ、脱水法aによ
り結晶水を0とした、ドデカモリブドリン酸及びドデカ
モリブドケイ酸を各々2.0g使用した以外は総て実施
例1と同一の条件でアクリル酸とシクロヘキセンの反応
を行った。結果は表2に示したように、アクリル酸シク
ロヘキシルが高収率で得られた。この結果、アクリル酸
のシクロヘキセンへの付加反応には、脱結晶水したモリ
ブデンを主体としたヘテロポリ酸が、優れた触媒となる
ことが分かる。
【0021】
【表1】 ─────────────────────────────────── 触媒(無結晶水) アクリル酸シキロヘキシル収率(%) ─────────────────────────────────── 実施例4 ドデカモリブドリン酸 39.6 実施例5 ドデカモリブドケイ酸 22.5 ───────────────────────────────────
【0022】実施例6 カルボン酸を市販の蟻酸(関東化学、特級)16.1g
とし、反応温度を40℃、反応時間を1時間とした以外
は総て実施例1と同一の条件で蟻酸とシクロヘキセンの
反応を行った。この結果蟻酸シクロヘキシルが収率4.
3%で生成した。 比較例2 触媒であるドデカモリブドリン酸(H3PMo12O40・29H2O)
を加えなかった以外は総て実施例6と同一の条件で蟻酸
とシクロヘキセンの反応を行った。結果は蟻酸シクロヘ
キシルが収率1.0%で得られたにすぎなかった。これ
により、ドデカモリブドリン酸の触媒効果は明らかであ
る。
【0023】実施例7 触媒を脱水法aにより、脱結晶水したドデカモリブドリ
ン酸(H3Mo12O40・0H2O) とした以外は総て実施例6と同
一の条件で蟻酸とシクロヘキセンの反応を行った。結果
は蟻酸シクロヘキシルが収率7.0%で得られた。
【0024】実施例8 反応温度を70℃とした以外は総て実施例7と同一の条
件で蟻酸とシクロヘキセンの反応を行った。結果は蟻酸
シクロヘキシルが52.4%の収率で得られた。
【0025】実施例9 カルボン酸をプロピオン酸(関東化学、特級)25.9
gとし、反応時間を1.5時間0及び反応温度を70℃
とした以外は総て実施例1と同一の条件でプロピオン酸
とシクロヘキセンとの反応を行った。この結果、プロピ
オン酸シクロヘキシルが20.4%の収率で生成した。
【0026】実施例10 触媒を市販のドデカモリブドケイ酸(H4SiMo12O40 ・29
H2O)に代えた以外は総て実施例9と同一の条件でプロピ
オン酸とシクロヘキセンの反応を行った。この結果プロ
ピオン酸シクロヘキシルが収率22.6%で得られた。
【0027】実施例11〜12 触媒を脱水法aにより脱結晶水した、ドデカモリブドリ
ン酸(H3PMo12O40・0H 2O) 及びドデカモリブドケイ酸(H
4SiMo12O40・0H2O) とした以外は総て実施例10と同一
の条件でプロピオン酸とシクロヘキセンの反応を行っ
た。結果は表3に示した。
【0028】
【表2】 ─────────────────────────────────── 触媒 プロピオン酸シクロヘキシル収率(%) ─────────────────────────────────── 実施例11 ドデカモリブドリン酸 58.0 実施例12 ドデカモリブドケイ酸 36.7 ───────────────────────────────────
【0029】実施例13〜15 反応時間を0.5,1.0及び3.0時間とした以外は
総て実施例11と同一の条件でプロピオン酸とシクロヘ
キセンの反応を行った結果は表3に示したように短時間
でも高収率でプロピオン酸シクロヘキシルの生成が認め
られた。
【0030】
【表3】 ──────────────────────────────────── 反応時間(HR) プロピオン酸シクロヘキシル収率(%) ─────────────────────────────────── 実施例13 0.5 29.4 実施例14 1.0 42.3 実施例15 3.0 76.9 ───────────────────────────────────
【0031】実施例16 触媒の脱水方法を、脱水法bにより脱水し、結晶水を0
とした以外は総て実施例11と同一の条件でプロピオン
酸とシクロヘキセンの反応を行った。この結果、プロピ
オン酸シクロヘキシルが収率64.3%で得られた。
【0032】実施例17 触媒の脱水方法を脱水法cにより脱水し、結晶水を0と
した以外は総て実施例11と同一の条件でプロピオン酸
とシクロヘキセンとの反応を行った。この結果、プロピ
オン酸シクロヘキシルが収率65.1%で得られた。実
施例16及び17の結果から、脱水法として、触媒に不
活性な流体の流通下に脱水することが、有効であること
が分かる。
【0033】実施例18〜23 触媒の脱水方法をcにより(但し、脱水温度を300℃
とし、脱水時間を調節した)ドデカモリブドリン酸の有
する結晶水を、表4に示した如く調整したものを触媒と
してその他は総て実施例11と同一の条件でそれぞれプ
ロピオン酸とシクロヘキセンとの反応を行った。結果
は、表4に示した如くそれぞれプロピオン酸シクロヘキ
シルが生成した。
【0034】
【表4】 ─────────────────────────────────── 触媒1分子あたりの結晶水 プロピオン酸シクロヘキシル の平均分子数 収率(%) ─────────────────────────────────── 実施例18 0.3 64.7 実施例19 1.2 63.1 実施例20 1.9 63.4 実施例21 2.6 57.9 実施例22 3.0 55.1 実施例23 3.7 21.9 ─────────────────────────────────── この結果から、触媒1分子あたりの有する結晶水量を平
均3.0分子以下とすることで、脱結晶水による触媒活
性の向上が顕著である。
【0035】実施例24〜27 実施例17において、更に水を触媒1分子あたり、それ
ぞれ2、5、10及び30分子となるように添加した以
外は総て実施例17と同一の条件でプロピオン酸とシク
ヘキセンの反応を行った。結果は表5にしめしたように
プロピオン酸シクロヘキシルが収率よく生成した。
【0036】
【表5】 ────────────────────────────────── 添加水 プロピオン酸シクロヘキシル (触媒1分子あたりのモル数) 収率(%) ────────────────────────────────── 実施例24 2 66.1 実施例25 5 65.2 実施例26 10 57.1 実施例27 30 24.7 ─────────────────────────────────── 比較例3 実施例17において更に水を触媒1分子あたり50分子
となるように添加した以外は総て実施例17と同一の条
件でプロピオン酸シクロヘキシルの生成反応を行った。
結果は、プロピオン酸シクロヘキシルの生成は認められ
なかった。
【0037】実施例28〜30 200mlのオートクレーブにc法で結晶水が0となる
ように脱結晶水をしたドデカモリブドリン酸2.0g、
プロピオン酸78g及びシクロヘキセン13.5gを仕
込んだ後、更に窒素ガスで10キログラム毎平方センチ
メートルに加圧し、それぞれ、120℃で1時間、15
0℃で1時間及び180℃で0.5時間反応を行った。
結果は表6に示したようにプロピオン酸シクロヘキシル
の生成が認められた。これにより、本発明方法の触媒が
高温においても劣化することなく使用することが出来
る。
【0038】
【表6】 ──────────────────────────────────── 反応温度℃ プロピオン酸シクロヘキシル収率% ─────────────────────────────────── 実施例28 120 82.1 実施例29 150 90.3 実施例30 180 91.1 ───────────────────────────────────
【0039】実施例31 カルボン酸をジクロロ酢酸(東京化成、特級)45.1
gとした以外は総て実施例1と同一の条件でジクロロ酢
酸とシクロヘキセンの反応を行った。結果はジクロロ酢
酸シクロヘキシルが収率76.9%で生成した。 比較例3 触媒を添加しなかった以外は総て実施例24と同一の条
件で反応を行った。この結果ジクロロ酢酸シクロヘキシ
ルの収率は4.3%と極めて低かった。
【0040】実施例32 触媒を脱水法aにより結晶水を0としたドデカモリブド
リン酸とした以外は総て実施例31と同一の条件でジク
ロロ酢酸とシクロヘキセンの反応を行った。この結果ジ
クロロ酢酸シクロヘキシルが収率36.8%で得られ
た。触媒の脱結晶水による活性向上は認められなかっ
た。
【0041】実施例33 触媒を市販のドデカモリブドケイ酸(H4SiMo12O40 ・29
H2O)とした以外は総て実施例31と同一の条件で反応を
行った。この結果、ジクロロ酢酸シクロヘキシルが収率
87.3%で得られた。
【0042】実施例34 触媒をa法により脱結晶水し0とした以外は総て実施例
33と同一の条件で反応を行った。結果は32.1%で
ジクロロ酢酸シクロヘキシルが生成した。
【0043】実施例35 反応温度を50℃とした以外は総て実施例31と同一の
条件で反応を行った。この結果、ジクロロ酢酸シクロヘ
キシルは収率63.7%であった。
【0044】実施例36 反応温度を50℃とした以外は総て実施例33と同一の
条件でジクロロ酢酸とシクロヘキセンの反応を行った。
この結果ジクロロ酢酸シクロヘキシルが収率73.6%
で得られた。
【0045】
【発明の効果】本発明方法によれば、モリブデンの酸化
物を主体とするヘテロポリ酸の存在下にカルボン酸とシ
クロヘキセンとの付加反応によりカルボン酸ソイクロヘ
キシルの製造を極めて効率よく遂行することが可能とな
る。加えて、従来の触媒のような低活性、低耐久性等の
欠点を克服するものであり、極めて重要なカルボン酸シ
クロヘキシルの製造方法となる。更に該ヘテロポリ酸を
加熱等の脱水処理操作を行うことにより、触媒の含有す
る結晶水量を該ヘテロポリ酸1分子あたり平均3.0分
子以下に調整することで、使用するカルボン酸の種類に
よっては、極めて高い触媒活性を発現することも見出さ
れ、極めて温和且つ短時間で高選択率且つ高転化率でカ
ルボン酸シクロヘキシルが得られ、加えて、高温状態に
おいても安定且つ効果的に本発明方法を遂行することが
可能となった。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モリブデンの酸化物を主体としたヘテロ
    ポリ酸の存在下に、カルボン酸及びシクロヘキセンを反
    応させることを特徴とするカルボン酸シクロヘキシルエ
    ステルの製造方法
  2. 【請求項2】 シクロヘキセンのカルボン酸による付加
    反応によりカルボン酸シクロヘキシルエステルを製造す
    る方法において、一般式:(M1)a(M2)b(Mo)c(O)d(H)e
    (但しM1、M2は金属元素を表し、Moはモリブデン原子を
    表し、O は酸素原子を表し、H は水素原子を表す。更に
    aは1又は2の整数であり、bは0、1又は2の整数で
    あり、cは20以下の正の整数であり、dは100以下
    の正の整数であり、eは10以下の正の整数である。)
    で表されるヘテロポリ酸を触媒として用いる事を特徴と
    する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 M1が元素記号でP,Si、Co、Mn、Ni、A
    s、Ti、Fe、VおよびBのいづれかで表される元素であ
    りM2が元素記号でVで表される元素である請求項2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 ヘテロポリ酸が該酸の無結晶水物及び/
    又は結晶水を含有するものである請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 ヘテロポリ酸が有する結晶水の量が該ヘ
    テロポリ酸1分子当たり平均3.0分子以下に調整され
    たヘテロポリ酸である請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 ヘテロポリ酸を150℃から500℃の
    温度範囲で加熱処理をすることにより、含有する結晶水
    の量が該ヘテロポリ酸1分子当たり平均3.0分子以下
    に調整されたヘテロポリ酸である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 ヘテロポリ酸を該ヘテロポリ酸に対して
    不活性な気体の流通下に加熱処理をすることにより、含
    有する結晶水の量が該ヘテロポリ酸1分子当たり平均
    3.0分子以下に調整されたヘテロポリ酸である請求項
    5記載の方法。
  8. 【請求項8】 ヘテロポリ酸がモリブドリン酸、モリブ
    ドケイ酸及びこれらの混合物である請求項1〜3記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 カルボン酸が脂肪族カルボン酸または芳
    香族カルボン酸である請求項1記載の方法
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