JPH05154759A - 磁気研磨装置 - Google Patents

磁気研磨装置

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Publication number
JPH05154759A
JPH05154759A JP3348008A JP34800891A JPH05154759A JP H05154759 A JPH05154759 A JP H05154759A JP 3348008 A JP3348008 A JP 3348008A JP 34800891 A JP34800891 A JP 34800891A JP H05154759 A JPH05154759 A JP H05154759A
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JP
Japan
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arm
magnetic pole
polished
shaft
spindle
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Application number
JP3348008A
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English (en)
Inventor
Yasushi Watanabe
靖 渡辺
Hiroshi Endo
博司 遠藤
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 凹所等の複雑な表面形状を有する被研磨部材
に対しても良好に研磨加工できるようにする。 【構成】 第1アーム駆動装置44によって第1アーム
22をシャフト26まわりに回動させるとともに、第2
アーム駆動装置78によって第2アーム50を回動軸4
8の軸心まわりに回動させることにより、スピンドル磁
極52の向きを3次元的に変化させ得るようにする一
方、その第2アーム50の回動に拘らず傘歯車60,6
2,および64を介してスピンドル磁極52に常に研磨
駆動モータ20の回転駆動力が伝達され得るようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気研磨装置に係り、特
に、複雑な表面形状の被研磨部材に対しても良好に研磨
加工を行うことができる磁気研磨装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】スピンドル磁極を被研磨部材の表面に対
向させて回転駆動することにより、そのスピンドル磁極
の先端面に磁気的に吸着された磁性砥粒によってその被
研磨部材の表面を研磨する磁気研磨装置が知られてい
る。特開昭64−58476号公報に記載されている装
置はその一例であり、磁性体製のスピンドル磁極から僅
かな隙間を隔てて被研磨部材を配置するとともに、それ
等を通して磁気回路を形成することによりそれ等の隙間
に磁性砥粒を吸着し、その状態でスピンドル磁極を回転
駆動して被研磨部材の表面を研磨するようになってい
る。上記磁性砥粒としては、例えば鉄粉とアルミナ等の
砥材とを高温で焼結した後、所定の大きさに粉砕したも
のが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の磁気研磨装置においては、スピンドル磁極が一定
の姿勢に保持されて回転駆動されるため、被研磨部材の
表面形状が複雑に変化していたり、比較的狭い凹所内の
内壁面等を有する場合には、それ等の表面や内壁面等を
研磨加工することができないという問題があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、凹所等の複雑な表面
形状を有する被研磨部材に対しても良好に研磨加工でき
るようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、スピンドル磁極を被研磨部材の表面に
対向させて回転駆動することにより、そのスピンドル磁
極の先端面に磁気的に吸着された磁性砥粒によってその
被研磨部材の表面を研磨する磁気研磨装置であって、
(a)研磨駆動モータと、(b)その研磨駆動モータに
よって回転駆動されるシャフトを回転可能に支持してい
る第1アームと、(c)前記スピンドル磁極を回転可能
に保持しているとともに、そのスピンドル磁極の回転中
心および前記シャフトの軸心の双方と直交する一回動軸
心まわりの回動可能に前記第1アームに連結された第2
アームと、(d)その第2アームを前記一回動軸心まわ
りに回動させる第2アーム駆動装置と、(e)その第2
アーム駆動装置による前記第2アームの回動に拘らず前
記シャフトの回転を前記スピンドル磁極に伝達する動力
伝達機構とを有することを特徴とする。なお、上記第1
アームをシャフトまわりに回動させる第1アーム駆動装
置を設ければ、スピンドル磁極の姿勢の自由度が更に向
上する。
【0006】
【作用および発明の効果】このような磁気研磨装置にお
いては、被研磨部材の表面に対してスピンドル磁極の回
転中心線が略垂直となるように第2アーム駆動装置によ
って第2アームを回動させ、スピンドル磁極の先端面を
被研磨部材の表面に対向させるとともに、その姿勢で研
磨駆動モータによりシャフトおよび動力伝達機構を介し
てスピンドル磁極を回転駆動することにより、表面が湾
曲している場合は勿論、比較的狭い凹所内の内壁面など
複雑な表面形状の被研磨部材に対しても、スピンドル磁
極の先端面に吸着された磁性砥粒によって良好に研磨加
工を行うことができる。また、第1アームをシャフトま
わりに回動させる第1アーム駆動装置を設けた場合に
は、第2アームの向きすなわちスピンドル磁極の向きを
3次元的に変更することが可能となるため、球面や円筒
面などに対しても被加工部材の姿勢を変化させることな
く容易に研磨加工を行うことができるようになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0008】図1および図2は、本発明の一実施例であ
る磁気研磨装置10の縦断面図および一部を切り欠いた
側面図であり、この磁気研磨装置10は、互いに直交す
るX軸,Y軸,Z軸方向へ駆動されるロボットハンド1
2に取付プレート14を介して取り付けられている。取
付プレート14には、上下に離間して一対のブラケット
16および18が固設されており、上側のブラケット1
6には研磨駆動モータ20が下向きに取り付けられてい
る。また、下側のブラケット18には、円筒形状の第1
アーム22が上記研磨駆動モータ20と同心に且つ軸心
まわりの回転可能にベアリング24を介して取り付けら
れているとともに、その第1アーム22の円筒内にはシ
ャフト26が一対のベアリング28を介して相対回転可
能に配設されている。シャフト26の上端部は第1アー
ム22の上端開口から上方へ突き出しており、前記研磨
駆動モータ20の出力軸にジョイント30を介して連結
されている。
【0009】上記ブラケット18にはまたブラケット3
2が固設されており、そのブラケット32の一対の側壁
間には軸受を介してシャフト34が略水平な軸心まわり
の回転可能に配設されている。シャフト34はブラケッ
ト32に固定された第1アーム駆動モータ36によって
軸心まわりに回転駆動されるとともに、シャフト34に
はウォーム38が相対回転不能に固定されている。ウォ
ーム38は、前記第1アーム22の外周面にキー40を
介して相対回転不能に固定されたウォームホイール42
と噛み合わされており、ウォーム38が第1アーム駆動
モータ36によって回転駆動されることにより第1アー
ム22はシャフト26まわりに回動させられる。第1ア
ーム駆動モータ36は、図示しない制御装置からの信号
に従って第1アーム22を360゜の角度範囲で正逆両
方向へ回転駆動するとともに、任意の角度で位置決めす
るようになっている。これ等の第1アーム駆動モータ3
6,ウォーム38,およびウォームホイール42を含ん
で第1アーム駆動装置44が構成されている。
【0010】第1アーム22の下端部には、互いに平行
な一対の側壁部46が軸心と平行に一体に設けられてお
り、それ等の側壁部46間には軸受を介して回動軸48
が略水平で且つ前記シャフト26の軸心と直交する軸心
まわりの回動可能に配設されている。回動軸48には、
止めねじによって第2アーム50が相対回動不能に取り
付けられているとともに、その第2アーム50には、ス
ピンドル磁極52のホルダ54が一対のベアリング56
を介して上記回動軸48の軸心と直交する中心線まわり
の回転可能に配設されている。ホルダ54は、永久磁石
66を一対の止めねじによって離脱不能に保持してお
り、これ等のホルダ54および永久磁石66によってス
ピンドル磁極52が構成されている。上記回動軸48に
は、ベアリング58を介して傘歯車60が相対回転可能
に配設されているとともに、その傘歯車60は、前記シ
ャフト26に固設された傘歯車62およびホルダ54に
固設された傘歯車64とそれぞれ噛み合わされており、
前記研磨駆動モータ20によって回転駆動されるシャフ
ト26の回転が、傘歯車62から傘歯車60および64
を介してスピンドル磁極52に伝達され、そのスピンド
ル磁極52を中心線まわりに回転駆動するようになって
いる。これ等の傘歯車60,62,および64は動力伝
達機構を構成している。
【0011】上記スピンドル磁極52の永久磁石66
は、その先端面80の形状が平坦面や凸球面,凹球面を
成すものなど複数種類のものが用意されており、被研磨
部材の表面形状に応じて任意のものが選択されてホルダ
54に取り付けられるようになっている。
【0012】前記第1アーム22の一対の側壁部46の
一方にはブラケット68が固設されており、そのブラケ
ット68の一対の側壁間には軸受を介してシャフト70
が略水平な軸心まわりの回転可能に配設されている。シ
ャフト70はブラケット68に固定された第2アーム駆
動モータ72によって軸心まわりに回転駆動されるとと
もに、シャフト70にはウォーム74が相対回転不能に
固定されている。ウォーム74は、前記回動軸48に止
めねじにより相対回転不能に固定されたウォームホイー
ル76と噛み合わされており、ウォーム74が第2アー
ム駆動モータ72によって回転駆動されることにより回
動軸48、更にその回動軸48に取り付けられた第2ア
ーム50は、回動軸48の軸心まわりに回動させられ
る。第2アーム駆動モータ72は、図示しない制御装置
からの信号に従って第2アーム50やスピンドル磁極5
2を図2において一点鎖線で示されているように180
゜の角度範囲で正逆両方へ回動させるとともに、任意の
角度で位置決めするようになっている。これ等の第2ア
ーム駆動モータ72,ウォーム74,およびウォームホ
イール76を含んで第2アーム駆動装置78が構成され
ている。また、回動軸48の軸心は一回動軸心に相当す
る。
【0013】このような磁気研磨装置10は、スピンド
ル磁極52の中心線が被研磨部材の表面に対して略垂直
となり、且つスピンドル磁極52の先端面80と被研磨
部材との間に僅かな隙間を有する状態で、研磨駆動モー
タ20によってスピンドル磁極52が回転駆動されるこ
とにより、そのスピンドル磁極52の永久磁石66に吸
着された磁性砥粒によって被研磨部材の表面が研磨され
る。磁性砥粒としては、例えば鉄粉とアルミナ等の砥材
とを高温高圧で焼結した後、所定の大きさに粉砕したも
のが用いられる。また、その状態でロボットハンド12
が被研磨部材の表面形状に倣って移動させられることに
より、その被研磨部材の表面全体に研磨加工が自動的に
施される。ロボットハンド12の駆動制御装置は、スピ
ンドル磁極52の先端面80が被研磨部材の表面に対し
て僅かな隙間を隔てて対向するように、予め記憶された
被研磨部材の表面形状に関するデータに従ってロボット
ハンド12を移動させるか、或いは距離センサなどによ
り被研磨部材の表面形状を検出してロボットハンド12
を移動させるように構成される。
【0014】一方、上記スピンドル磁極52を保持して
いる第2アーム50は、第2アーム駆動装置78により
回動軸48の軸心まわりに180゜の角度範囲で回動さ
せられ且つ任意の角度で位置決めされるようになってい
るため、前記被研磨部材の表面が湾曲していたり、比較
的狭い凹所内の内壁面などを研磨する場合でも、スピン
ドル磁極52の中心線がそれ等の表面に対して略垂直と
なるようにスピンドル磁極52の姿勢を変化させること
により、先端面80を被研磨部材の表面と対向させて良
好に研磨加工を行うことができる。図7は、かかる本実
施例の磁気研磨装置10によって実施できる研磨加工の
幾つかの態様を例示したもので、(a)は被研磨部材8
2aの凹所84内にスピンドル磁極52を挿入し、その
凹所84の内壁面を研磨加工する場合であり、(b)は
被研磨部材82bの凹所86内にスピンドル磁極52を
挿入し、その凹所86内に設けられた凸部88の側面9
0を研磨加工する場合であり、(c)は被研磨部材82
cの凹所92内にスピンドル磁極52を挿入し、その凹
所92内に設けられた凸部94の上部凸曲面96を研磨
加工する場合であり、(d)は被研磨部材82dの凹所
98内にスピンドル磁極52を挿入し、その凹所98の
底部凹曲面100を研磨加工する場合である。第2アー
ム駆動モータ72の駆動制御装置は、スピンドル磁極5
2の中心線が被研磨部材の表面に対して略垂直となるよ
うに、予め記憶された被研磨部材の表面形状に関するデ
ータに従って第2アーム50を回動させるか、或いは距
離センサなどにより被研磨部材の表面形状を検出して第
2アーム50を回動させるように構成される。
【0015】なお、前記ロボットハンド12の駆動制御
装置は、スピンドル磁極52の先端面80が被研磨部材
の表面に対して僅かな隙間を隔てて対向するようにロボ
ットハンド12を移動させる際に、上記第2アーム50
の回動軸48まわりにおける回動角度を考慮するように
なっている。
【0016】また、第1アーム駆動装置44により第1
アーム22がシャフト26の軸心まわりに360゜の角
度範囲で回動させられ且つ任意の角度で位置決めされる
ことにより、第2アーム駆動装置78によって回動させ
られるスピンドル磁極52の回動平面がシャフト26の
軸心まわりにおいて任意に変更されるため、そのスピン
ドル磁極52の向きを3次元的に変化させることが可能
で、球面や円筒面などに対しても被加工部材の姿勢を変
化させることなく容易に研磨加工を行うことができる。
すなわち、前記図7(a)の凹所84が円穴,矩形穴等
の穴で、図7(b)の凸部88が円柱,角柱等の柱状
で、図7(c)の凸部94が円柱で凸曲面96が凸球面
で、図7(d)の凹所98が円穴で凹曲面100が凹球
面である場合には、上記第1アーム駆動装置44によっ
て第1アーム22をシャフト26の軸心まわりに回動さ
せることにより、スピンドル磁極52の中心線が凹所8
4の内壁面や側面90,凸曲面96,凹曲面100に対
して略垂直となるようにスピンドル磁極52の姿勢を維
持しつつ、それ等の被研磨面に倣ってロボットハンド1
2を移動させることにより、被研磨面全体を良好に研磨
加工できるのである。第1アーム駆動モータ36の駆動
制御装置は、スピンドル磁極52の中心線が被研磨部材
の表面に対して略垂直となるように、予め記憶された被
研磨部材の表面形状に関するデータに従って第1アーム
22を回動させるか、或いは距離センサなどにより被研
磨部材の表面形状を検出して第1アーム22を回動させ
るように構成される。
【0017】このように、本実施例の磁気研磨装置10
は、第1アーム駆動装置44によって第1アーム22を
シャフト26まわりに回動させるとともに、第2アーム
駆動装置78によって第2アーム50を回動軸48の軸
心まわりに回動させることにより、スピンドル磁極52
の向きを3次元的に変化させ得るようになっているた
め、例えば図7に示されているような複雑な表面形状の
被研磨部材に対しても、スピンドル磁極52の先端面8
0をその表面に対向させて良好に研磨加工を行うことが
できるのである。
【0018】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、前記実施例と共通する部分には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0019】図3の磁気研磨装置110は、前記磁気研
磨装置10に比較してスピンドル磁極部分の構成が異な
るもので、電磁石112によってスピンドル磁極114
を磁化して磁性砥粒を吸着するようになっている。上記
電磁石112は、前記回動軸48の軸心に対して直交す
る姿勢、具体的には第2アーム50に設けられるベアリ
ング56と同心となる姿勢でブラケット116を介して
第2アーム50に固定されているとともに、その電磁石
112の軸心には一対のベアリング118を介して回転
軸120が軸心まわりの回転可能に保持されている。回
転軸120は、図4にも示されているように鉄等の強磁
性体から成る本体部材122にSUS316等の非磁性
体から成る連結部材124を圧入して溶接により一体化
したしたもので、連結部材124は上記ベアリング11
8を介して第2アーム50により軸心まわりの回転可能
に支持されているとともに、その連結部材124の先端
部には前記傘歯車64が固定されている。また、本体部
材122の他端には雄ねじ126が軸線上に一体に設け
られているとともに、その雄ねじ126の手前部分には
一対の平坦面を有する工具係止部128が一体に設けら
れている。なお、連結部材124と本体部材122との
連接部外周面には雄ねじ130が形成され、ベアリング
押え132が螺合されるようになっている。図4の
(a)は(b)の左側から見た端面図である。
【0020】一方、上記スピンドル磁極114は鉄等の
強磁性体から成り、図5に示されているように前記雄ね
じ126に螺合される雌ねじ134と、一対の止めねじ
を螺合するための一対のねじ穴136と、一対の工具係
止面138と、前記電磁石112によって磁化されるこ
とにより磁性砥粒を吸着する平坦な先端面140とを備
えている。そして、かかるスピンドル磁極114は、そ
の工具係止面138および回転軸120の工具係止部1
28に工具を係止して雌ねじ134を雄ねじ126に螺
合し、且つ一対の止めねじをねじ穴136内にねじ込む
ことにより、回転軸120に相対回転不能に取り付けら
れて用いられる。図5の(a)は(b)の左側から見た
端面図で、(c)は(b)の右側から見た端面図であ
る。
【0021】かかる磁気研磨装置110には、図6に示
されているように別のスピンドル磁極144が用意され
ており、被研磨部材の表面形状に応じて上記スピンドル
磁極114の替わりに回転軸120に取り付けられるよ
うになっている。このスピンドル磁極144は、スピン
ドル磁極114に比較して先端面146が凸球面形状を
成している点で相違するが、その他の構成はスピンドル
磁極114と全く同じである。図6の(a)は(b)の
左側から見た端面図で、(c)は(b)の右側から見た
端面図である。
【0022】このような磁気研磨装置110は、電磁石
112に励磁電流が通電されることにより回転軸120
の本体部材122およびスピンドル磁極114または1
44が磁化され、その先端面140または146に磁性
砥粒が吸着される点を除いて前記磁気研磨装置10と全
く同じ作用効果が得られ、図7に示されているような複
雑な表面形状の被研磨部材に対しても良好に研磨加工を
行うことができる。
【0023】なお、先端面が凹球面形状等の他の形状と
された更に別のスピンドル磁極を用意して、被研磨部材
の表面形状に応じて回転軸120に取り付けて使用する
こともできる。
【0024】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は更に別の態様で実施すること
もできる。
【0025】例えば、前記実施例では第1アーム駆動装
置44により第1アーム22がシャフト26まわりに回
動させられるようになっていたが、前記図7の凹所84
や側面90,凸曲面96,凹曲面100が紙面の表裏方
向に長く延びている場合など、被研磨部材の表面形状に
よっては第1アーム22が回転不能にブラケット18に
固設されても差支えない。ブラケット18自体が第1ア
ームとして作用するように構成しても良い。なお、被研
磨部材を回転テーブル等に配置し、第1アーム22の軸
心と平行な一中心線まわりに回転させるようにすれば、
第1アーム22をシャフト26まわりに回動させるのと
同様な作用効果が得られる。
【0026】また、前記実施例の磁気研磨装置10,1
10は3軸方向へ移動させられるロボットハンド12に
取り付けられて使用されるようになっていたが、関節型
ロボット等の他の移動装置に取り付けて使用することも
できるし、磁気研磨装置10,110を位置固定に配設
し、3軸方向等へ移動させられる移動テーブル上に被研
磨部材を配置するようにしても良い。
【0027】また、前記実施例の第1アーム駆動装置4
4,第2アーム駆動装置78は駆動モータ36,72に
よって自動的に第1アーム22,第2アーム50を回動
させるようになっていたが、例えば前記シャフト34,
70にハンドルを取り付けて手動で回転操作することに
より第1アーム22や第2アーム50を回動させるよう
にすることもできる。なお、それ等の第1アーム22,
第2アーム50の回動可能な角度範囲はそれぞれ被研磨
部材の表面形状等を考慮して適宜定められる。
【0028】また、前記実施例ではスピンドル磁極5
2,114,144がその中心線まわりに回転駆動され
るようになっていたが、被研磨部材の表面が平坦面の場
合等には、回転中心に対してスピンドル磁極52,11
4,144が偏心して配設されるようにしても差支えな
い。
【0029】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁気研磨装置の縦断面
図である。
【図2】図1の磁気研磨装置の一部を切り欠いた側面図
である。
【図3】本発明の別の実施例を示す縦断面図である。
【図4】図3の磁気研磨装置に備えられている回転軸を
示す図である。
【図5】図3の磁気研磨装置に取り付けられて使用され
るスピンドル磁極の一例を示す図である。
【図6】図3の磁気研磨装置に取り付けられて使用され
る別のスピンドル磁極を示す図である。
【図7】本発明の磁気研磨装置によって研磨加工できる
被研磨部材の表面形状の幾つかの態様を示す図である。
【符号の説明】
10,110:磁気研磨装置 20:研磨駆動モータ 22:第1アーム 26:シャフト 44:第1アーム駆動装置 48:回動軸 50:第2アーム 52,114,144:スピンドル磁極 60,62,64:傘歯車(動力伝達機構) 78:第2アーム駆動装置 80,140,146:先端面 82a,82b,82c,82d:被研磨部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピンドル磁極を被研磨部材の表面に対向
    させて回転駆動することにより、該スピンドル磁極の先
    端面に磁気的に吸着された磁性砥粒によって該被研磨部
    材の表面を研磨する磁気研磨装置であって、 研磨駆動モータと、 該研磨駆動モータによって回転駆動されるシャフトを回
    転可能に支持している第1アームと、 前記スピンドル磁極を回転可能に保持しているととも
    に、該スピンドル磁極の回転中心および前記シャフトの
    軸心の双方と直交する一回動軸心まわりの回動可能に前
    記第1アームに連結された第2アームと、 該第2アームを前記一回動軸心まわりに回動させる第2
    アーム駆動装置と、 該第2アーム駆動装置による前記第2アームの回動に拘
    らず前記シャフトの回転を前記スピンドル磁極に伝達す
    る動力伝達機構とを有することを特徴とする磁気研磨装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1アームを前記シャフトまわりに回
    動させる第1アーム駆動装置を有する請求項1に記載の
    磁気研磨装置。
JP3348008A 1991-12-03 1991-12-03 磁気研磨装置 Pending JPH05154759A (ja)

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JP3348008A JPH05154759A (ja) 1991-12-03 1991-12-03 磁気研磨装置

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ID=18394117

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JP3348008A Pending JPH05154759A (ja) 1991-12-03 1991-12-03 磁気研磨装置

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JP (1) JPH05154759A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108857605A (zh) * 2018-08-24 2018-11-23 辽宁科技大学 一种大口径长直管内表面磁力研磨装置及方法

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