JPH0515423Y2 - - Google Patents

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JPH0515423Y2
JPH0515423Y2 JP1986159509U JP15950986U JPH0515423Y2 JP H0515423 Y2 JPH0515423 Y2 JP H0515423Y2 JP 1986159509 U JP1986159509 U JP 1986159509U JP 15950986 U JP15950986 U JP 15950986U JP H0515423 Y2 JPH0515423 Y2 JP H0515423Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えばプリンタのベース、サイド
フレーム、レバー等の板物部材にプロジエクシヨ
ン溶接する取り付け部材に係り、特に、ニツケル
めつきを施した部材同志のプロジエクシヨン溶接
における取り付け部材に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のプロジエクシヨン溶接における
取り付け部材としては種々のものがあり、例えば
第4図および第5図に示すような第1従来例があ
る。
第4図は第1従来例の形状を示す説明図、第5
図は第1従来例におけるプロジエクシヨン溶接方
法を示す説明図である。
板物部材1に取り付け部材2をプロジエクシヨ
ン溶接する場合、取り付け部材2を第4図に示す
如く端部に小径部2aを形成し、板物部材1に取
り付け部材2の取り付けと位置決めを兼ねる取り
付け孔1aを設け、この取り付け孔1aに取り付
け部材2の小径部2aを嵌合して第5図Aに示す
如く、電極3で取り付け部材2を受け、電極4で
板物部材1を加圧してプロジエクシヨン溶接し、
第5図Bに示す如く、一体化した製品を得てい
た。
一般に知られている取り付け部材2の形状は、
第4図に示す如く、板物部材1に嵌合する小径部
2aの周囲に段差状の突起部2bが設けられてい
る。2cは板物部材1を受ける取り付け部材2の
座部である。
第7図は特開昭60−124896号公報によつて開示
された第2従来例の取り付け部材2の説明図、第
8図は第2従来例におけるプロジエクシヨン溶接
方法を示す説明図である。
この第2従来例の取り付け部材2は第1従来例
の段差状の突起部2bに代えて座部に断面三角形
の突起部2dが設けられている。
第6図および第9図に示す如く、このような第
1および第2従来例における取り付け部材2と板
物部材1とのプロジエクシヨン溶接では、取り付
け部材2のリング状の突起部2b,2dが板物部
材1に接触した際に、溶接電流による接触抵抗で
発熱溶融しあつて溶接するものであつて、リング
状の突起部2b,2dの大きさおよび溶接条件を
選定することで加熱の影響を最小限に抑え、変色
することなく溶接することができる。
したがつて、それぞれめつきを施した取り付け
部材2と板物部材1とのプロジエクシヨン溶接が
可能となつている。
めつきを施した部材1,2同志のプロジエクシ
ヨン溶接が可能であるということは、プロジエク
シヨン溶接後のめつきによる問題が解消される。
つまり、溶接部以外の接合部分の隙間にめつき
液が入り込み、めつきの後処理でのめつき液の排
除が困難であるという問題が解消される。
また、それぞれ単独の部材1,2でめつきをす
ることにより、均一なめつきになるという利点も
ある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記第1および第2従来例の突起部形
状では、プロジエクシヨン溶接する際、めつきの
種類によつては、溶接強度が極端に低下するもの
がある。
特に、融点が鉄に近い電解ニツケルめつきした
部材では、溶接強度はめつきを施さない場合に比
べて1/5〜1/10に低下してしまうという問題があ
つた。
この問題点を図面を参照して詳細に説明する。
第6図は第1従来例に係る実験結果を示すもの
であり、同図Aはめつきを施さないもの同志の場
合、同図Bは電解ニツケルめつきを施したもの同
志の場合、同図Cは板物部材を電解ニツケルめつ
きし、取り付け部材を無電解ニツケルめつきした
場合の結果を示す金属組成写真である。
この第1従来例の実験結果としては、2mmの板
厚と、SPCC−SDの材質とを有する板物部材1
を使用し、外径8mmの大径部2eと、5mmの小径
部2aとを有する取り付け部材2を使用した。
また、電解ニツケルめつきはめつき厚10〜
25μm、無電解ニツケルめつきはめつき厚5〜
10μmに設定されている。
第1従来例によると、第6図Aに比べて同図B
では溶接強度が極端に低下している。
同図Cの場合、中には多少溶接強度のあるもの
もあるが、同図Aに比べると溶接強度が低下して
いる。
一般にプリンタ類の溶接部においては、約500
Kgの引張荷重で板物部材1に変形が確認できるの
で、製品としての安全基準を500Kgとしている。
したがつて、同図Cの場合も許容範囲外にあ
る。
第9図は第2従来例に係る実験結果を示す金属
組成写真である。
この第2従来例における態様および条件は第1
従来例と同様である。
実験結果は第1従来例とほぼ同じであり、同図
Cでは、溶接強度がいくぶん低下している。
これらの実験結果を見ると、めつき後溶接した
ものは接合面にめつきが完全に残つていて板物部
材1と取り付け部材2の融合を妨げている。
組織を分析してみると、板物部材1も取り付け
部材2も共に溶接部は一度溶けて固まつた状態を
示している。
これは、電解ニツケルめつきの融点1453℃が母
材である鉄の融点1536℃とあまり差がないために
溶接の際の加圧だけでは、融点の低い亜鉛めつき
等の如く、母材の鉄が溶ける前にめつきが燃えて
なくなるとか、あるいは飛ばされるようなことが
なく、溶接前に近い状態でめつきが残るためであ
ると考えられる。
そこで、この考案は上記の問題点に着目してな
されたもので、その目的とするところは、ニツケ
ルめつきを施した部材同志のプロジエクシヨン溶
接における溶接強度を向上させるために、プロジ
エクシヨン溶接における溶接個所のめつきが溶接
時には取り除かれているようにすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、めつきを施し端部に突出形成
した小径部を、めつきを施した板物部材に設けた
取り付け孔に嵌めて溶接するプロジエクシヨン溶
接における取り付け部材において、小径部の周囲
に断面形状三角形の突起部をフランジ状に突出さ
せ、その外周端の径を板物部材に設けた取り付け
孔の径より大きい径としたことを特徴とする。
〔作用〕
以上の構成によると、板物部材に取り付け部材
をプロジエクシヨン溶接する場合、電極で加圧し
ながら通電すると、突起部にのみ電流が流れて溶
融温度になり、溶融状態となる。
そして、突起部は、断面形状三角形であるため
に加圧時に板物部材の取り付け孔によつて容易に
しごかれてめつきが除かれることになる。
そのために、めつきを施した部材同志の溶接で
は、母材の鉄が溶ける前にめつきが溶融し、溶融
しためつきが加圧によりはじき飛ばされてしまう
ことになる。その結果、めつきが溶接前に近い状
態で残留することがなく、溶接強度が増大して上
記の問題点が解決されることになる。
〔実施例〕
以下に本考案の一実施例を図面を用いて説明す
る。
なお、以下の説明において、上記従来技術と同
様な部位は同一符号を用いて説明する。
第1図は突起部の形状を示す説明図であり、図
において、2はめつきを施した取り付け部材であ
り、端部に形成した小径部2Aの周囲に断面形状
三角形に突出形成した突起部2Bをフランジ状に
突出させ、その外周端の径を板物部材1に設けた
取り付け孔1Aの径より大きい径としてあり、溶
接の際の加圧時に突起部2Bがしごかれ易いよう
になつている。2Cは板物部材1に当接する座部
である。
なお、この突起部2Bの加工方法は、例えば、
バイトを軸方向に対して直角に往復させることに
よつて加工することができる。
以下に突起部2Bの作用を第2図を用いて説明
する。
第2図は突起部の作用を示す説明図である。
めつきを施した部材同志の溶接において、断面
形状三角形の突起部2Bの斜面に板物部材1の取
り付け孔1Aの周端が線接触することになり、そ
れによつて加圧溶融の際にしごかれてめつきが剥
がされた状態で溶接されることになる。
板物部材1と突起部2Bの斜面は最初線接触す
るために熱効率が高く、初期加熱時に接触個所が
一気に集中加熱され、突起部2Bの三角形の座部
2C側の斜面部がしごかれためつきの逃げ部とな
つてここにめつき材が凝縮集積され、突起部2B
と板物部材1の取り付け孔1Aは母材が露出して
溶接されることになり、確実な溶接強度を得るこ
とができる。
また、板物部材1と突起部2Bの斜面は最初線
接触するために溶接電圧を低下させることが可能
となり、加工品の変形を防止することができ、経
済性にもすぐれることになる。
つぎに、従来例と同一条件で行つた実験結果を
第3図A,B,Cに示す。
第3図Aに示す結果は、従来例とほぼ同じであ
る。
第3図Bのものでは、従来例より多少改良され
ている。
第3図Cのものでは、従来例より格段に改良さ
れていることがわかる。
これは、無電解ニツケルめつきと電解ニツケル
めつきの融点の差に起因するものと推察される。
無電解ニツケルめつきの場合は、ニツケル90
%、りん10%の割合の成分となつているので、り
んの影響を受けて融点が890℃に降下するために
溶接の際、母材の鉄が溶ける前にめつきが溶融
し、溶融しためつきが加圧によりはじき飛ばされ
てしまうと考えられる。
なお、上記実施例では、プリンタに使用する板
物部材とそれに取り付ける取り付け部材のプロジ
エクシヨン溶接の場合で説明したが、これに限る
ことはなく、他の機器の部材同志のプロジエクシ
ヨン溶接における突起部形状に対しても同様に適
用することができる。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明した本考案によると、板物部材
の取り付け孔に嵌合される取り付け部材の小径部
の周囲に断面形状三角形の突起部をフランジ状に
突出形成し、その外周端の径を板物部材に設けた
取り付け孔の径より大きい径としたことにより、
ニツケルめつきを施した部材同志のプロジエクシ
ヨン溶接における溶接強度を改良することができ
る効果を有し、特に、板物部材を電解ニツケルめ
つきをし、取り付け部材を無電解ニツケルめつき
をした場合に効果が著しい。
したがつて、ニツケルめつき後のプロジエクシ
ヨン溶接が可能となり、従来行つていたニツケル
めつき後のめつき液の除去作業を不要にし、コス
トの低減をはかることができる。
また、板物部材の取り付け孔と突起部の斜面は
最初線接触するために溶接電圧を低下させること
が可能となり、加工品の変形を防止することがで
き、経済性にもすぐれる効果がある。
さらに、自動旋盤での加工性を向上させること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例を示す説明図、第2図は溶接の
作用状態を示す説明図、第3図は実験結果を示す
金属組成写真、第4図は第1従来例の取り付け部
材の説明図、第5図は溶接の作用状態を示す説明
図、第6図は実験結果を示す金属組成写真、第7
図は第2従来例の取り付け部材の説明図、第8図
は溶接の作用状態を示す説明図、第9図は実験結
果を示す金属組成写真である。 1……板物部材、1A……取り付け孔、2……
取り付け部材、2A……小径部、2B……突起
部、2C……座部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 めつきを施し端部に突出形成した小径部を、め
    つきを施した板物部材に設けた取り付け孔に嵌め
    て溶接するプロジエクシヨン溶接における取り付
    け部材において、 小径部の周囲に断面形状三角形の突起部をフラ
    ンジ状に突出させ、その外周端の径を板物部材に
    設けた取り付け孔の径より大きい径としたことを
    特徴とするプロジエクシヨン溶接における取り付
    け部材。
JP1986159509U 1986-10-20 1986-10-20 Expired - Lifetime JPH0515423Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6116470B2 (ja) * 2013-12-17 2017-04-19 三菱電機株式会社 クラッドメタルと金属部品の接合方法及びその接合方法を用いた熱動式引き外し装置の製造方法並びに回路遮断器

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JPS566791A (en) * 1979-06-29 1981-01-23 Nippon Denso Co Ltd Welding method of nut

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