JPH05153539A - テレビジヨン信号記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 番組の開始または終了タイトル画面や番組中
の特定画面をパイロット画像として利用し、記録したい
所望の画像情報を自動的に記録することのできる装置を
提供する。 【構成】 パイロット画像登録指令２１ｆに基づいてパ
イロット画像を記憶するパイロット画像登録手段２１
と、登録されたパイロット画像信号２１ｈとテレビジョ
ン信号１０ａとを比較して画像一致信号２２ｃを出力す
る画像比較手段２２と、パイロット画像と記録したい画
像との時間差２４ａを設定する録画タイミング設定手段
２４と、画像一致信号２２ｃと録画時間差２４ａで指定
される画像を記録する指定画像記録制御手段２３とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、予め登録したパイロ
ット画像とそのパイロット画像からの時間差データに基
づいてテレビジョン信号を自動的に記録する装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】記録キー等を操作することによって、テ
レビジョン信号を静止画として記録し、再生キー等の操
作で記録した画像を再生する装置は知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置は
画像を記録するタイミングを利用者が直接指定する構成
であるため、録画に際して画像を視聴していなければな
らず、不便である。また、天気予報，株式市況等の番組
の天気予報図に係る画像情報や株式市況に係る画像情報
は、最新の情報を記録しておくのが望ましいが、従来の
装置ではこのような要求に対応することができない。一
方、タイマ予約録画は広く普及しているが、放送時間の
変更には対処できない。

【０００４】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、番組の開始もしくは終了または番組中
の特定のタイトル画面等をパイロット画像として利用
し、記録したい所望の画像情報を自動的に記録するテレ
ビジョン信号記録装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項１に係るテレビジョン信号記録装置は、パイロッ
ト画像登録指令に基づいてパイロット画像記憶手段へパ
イロット画像を記憶させるパイロット画像登録手段と、
登録されたパイロット画像とテレビジョン信号とを比較
して画像一致信号を出力する画像比較手段と、パイロッ
ト画像と自動録画したい画像との録画時間差を設定する
録画タイミング設定手段と、画像一致信号と録画時間差
とで指定される録画要求時点からテレビジョン信号を指
定画像記憶手段へ記憶させる指定画像記録制御手段を備
えたことを特徴とする。

【０００６】なお、請求項１に係るテレビジョン信号記
録装置は、パイロット画像登録指令もしくは画像一致信
号に基づいて計時を開始する計時手段と、この計時手段
の計時データを表示する経過時間表示手段とを備えても
よい。

【０００７】また、録画タイミング設定手段は、録画し
たい画像を手動で指定する録画指令入力手段と、パイロ
ット画像登録指令もしくは画像一致信号に基づいて計時
を開始する計時手段とを備え、録画指令入力手段から録
画指令が入力された時点の計時データを録画時間差に係
るデータとして記憶するよう構成してもよい。

【０００８】請求項４に係るテレビジョン信号記録装置
は、予め設定した時間範囲に亘ってテレビジョン信号を
一時記憶するとともに時間順に順次更新する画像信号一
時記憶手段と、録画したい画像よりも時間的に後のパイ
ロット画像を記憶させるパイロット画像登録手段と、画
像一致信号を出力する画像比較手段と、パイロット画像
より時間的に前にある録画画像との録画時間差を設定す
る録画タイミング設定手段と、画像一致信号と録画時間
差とで指定される録画要求時点のテレビジョン信号を画
像信号一時記憶手段から取り出して指定画像記憶手段へ
記憶させる指定画像記録制御手段とを備えたことを特徴
とする。

【０００９】なお、請求項４に係るテレビジョン信号記
録装置は、録画したい画像のタイミングを手動で指定す
る録画指令入力手段を備えるとともに、この録画指令入
力手段から与えられた録画指令に基づいて計時を開始す
る計時手段と、この計時手段の計時データを表示する経
過時間表示手段を備えてもよい。

【００１０】また、録画タイミング設定手段は、録画指
令に基づいて計時を開始する計時手段を備え、パイロッ
ト画像登録指令が入力された時点の計時データを録画時
間差として記憶するよう構成してもよい。

【００１１】さらに、画像信号一時記憶手段は、予め設
定した時間間隔毎に少なくとも１フレーム分の画像信号
を記憶・更新するよう構成してもよい。

【００１２】なお、請求項１ならびに４に係るテレビジ
ョン信号記録装置において、指定画像記録制御手段は、
新たな記録要求が発生すると指定画像記憶手段内の記憶
内容を更新するよう構成するのが望ましい。

【００１３】また、指定画像記憶手段は指定画像を複数
回分記憶できる容量を備え、指定画像記録制御手段は新
たな記録要求が発生する毎に指定画像を順次記録するよ
う構成してもよい。

【００１４】

【作用】請求項１に係るテレビジョン信号記録装置は、
パイロットとする画像を登録するとともに、そのパイロ
ット画像から例えば何秒後に記録したい画像があるかを
指定するデータを予め入力することによって、記録した
い画像を自動的に録画することができる。

【００１５】なお、パイロット画像登録指令入力時点も
しくは画像一致信号発生時点からの経過時間を表示する
ことで、パイロット画像と登録したい画像との時間差
を、他の時計やストップウォッチ等を用いないで知るこ
とができる。

【００１６】また、録画指令入力手段を備える構成の場
合は、パイロット画像登録指令入力時点もしくは画像一
致信号発生時点から計時を開始し、録画指令が与えれた
時点までの経過時間を録画時間差に係るデータとして記
憶する構成とすることで、時間差に係るデータの入力操
作をなくすことができる。

【００１７】請求項４に係るテレビジョン信号記録装置
は、予め設定した時間範囲に亘ってテレビジョン信号を
一時記憶する画像信号一時記憶手段を備えたので、録画
したい画像よりも時間的に後のパイロット画像に基づい
て自動録画を行なうことができる。よって、記録したい
画像より前の時間帯に固定したタイトル画像がなく、後
の時間帯に固定したタイトル画像や目安となる画像があ
る場合でも、自動録画が可能である。

【００１８】なお、録画したい画像を手動で指定する録
画指令入力手段を備える構成の場合は、録画指令がなさ
れた時点からの経過時間を表示することで、登録したい
画像とパイロット画像との時間差を、他の時計やストッ
プウォッチ等を用いないで知ることができる。

【００１９】また、録画指定入力がなされた時点からパ
イロット画像登録指令が入力された時点までの経過時間
を録画時間差に係るデータとして記憶する構成とするこ
とで、時間差に係るデータの入力操作をなくすことがで
きる。

【００２０】請求項７に係るテレビジョン信号記録装置
は、予め設定した時間間隔毎に１フレーム分の画像信号
を抽出し、所定時間一時記憶する構成としているので、
限られた記憶容量で長時間の録画時間差に対応すること
ができる。

【００２１】請求項８に係るテレビジョン信号記録装置
は、新たな記録要求が発生する毎に指定画像記憶手段内
の記憶内容を更新する構成であるから、常に最新の画像
情報（例えば天気予報や株式市況等）を記録しておくこ
とができる。

【００２２】請求項９に係るテレビジョン信号記録装置
は、過去複数回分の画像情報を記憶することができるの
で、例えば株式市況等に係る画像を記録した場合にはそ
の値動き等を知ることができ便利である。

【００２３】

【実施例】以下にこの発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。図１は請求項１，２および８に係るテレビ
ジョン信号記録装置のブロック構成図、図２は同記録装
置を備えたテレビジョン受信機のブロック構成図であ
る。

【００２４】図２に示すように、この発明に係るテレビ
ジョン信号記録装置２を備えたテレビジョン受信機１
は、アンテナ３で受信したテレビ電波の中から所望のチ
ャンネルの信号を選局回路４で選局して中間周波信号４
ａへ変換し、中間周波（ＩＦ）増幅回路５で増幅した
後、音声中間周波信号５ａを音声受信部６へ供給して音
声中間周波（ＩＦ）増幅、ＦＭ検波、音声増幅し、スピ
ーカ７を駆動して音声信号を再生している。

【００２５】中間周波増幅回路５から出力される映像中
間周波信号５ｂを、映像検波回路８で検波し、映像増幅
回路９で増幅した後、その増幅出力であるアナログテレ
ビジョン信号９ａをＡ／Ｄ変換器１０ならびに同期分離
回路１１へ供給している。Ａ／Ｄ変換器１０から出力さ
れるデジタル映像信号１０ａを、テレビジョン信号記録
装置２へ供給するとともに、映像合成・切替処理回路１
２を介してＤ／Ａ変換器１３へ供給し、Ｄ／Ａ変換器１
３でアナログ映像信号１３ａへ戻した後、映像出力回路
１４を介して受像管１５へ供給して画像の再生を行なう
構成としている。

【００２６】同期分離回路１１から出力される水平およ
び垂直の各同期信号１１ａは、映像合成・切替処理回路
１２，偏向・高圧回路１６、ならびに、テレビジョン信
号記録装置２へ供給される。映像合成・切替処理回路１
２は、テレビジョン信号記録装置２から出力される再生
画像信号もしくは経過時間表示に係る信号（以下単位再
生画像信号と記す）２ａ、および、表示モード指定信号
２ｂに基づいて、表示モード指定信号２ｂで指定された
表示モード（例えば現在受信中の画像の一部に再生画像
を合成するモード，受信中の画像から再生画像へ切替え
るモード等）に対応して画像の合成や切替えを行なうよ
う構成している。

【００２７】偏向・高圧回路１６は、各同期信号１１ａ
に基づいて偏向コイル１５ａへ偏向信号１６ａを供給す
るとともに、高圧直流電圧１６ｂを発生して受像管１５
へ印加する。

【００２８】図１に示すように、請求項１，２および８
に係るテレビジョン信号記録装置２は、パイロット画像
登録手段２１と、画像比較手段２２と、指定画像記録手
段２３と、録画タイミング設定手段２４と、経過時間表
示手段２５、および、再生・表示制御手段２６とからな
る。

【００２９】パイロット画像登録手段２１は、パイロッ
ト画像記憶手段２１ａと、書き込み読み出し制御手段２
１ｂと、パイロット画像登録キー２１ｃとを備える。パ
イロット画像記憶手段２１ａは、ビデオＲＡＭ等の半導
体メモリを用いて構成している。

【００３０】書き込み読み出し制御手段２１ｂは、パイ
ロット画像記憶手段２１ａのアドレス指定信号２１ｄを
生成する回路と、書き込みもしくは読み出し状態を指定
する信号２１ｅを生成する回路等を備える。この書き込
み読み出し制御手段２１ｂは、パイロット画像登録キー
２１ｃからパイロット画像登録指令２１ｆが入力される
と、同期信号入力端子２１ｇに供給されている水平，垂
直等の同期信号１１ａに基づいて１フレーム分もしくは
１フィールド分のデジタル画像信号１０ａをパイロット
画像記憶手段２１ａに書き込み、所定の領域の画像信号
を記憶させる。そして、パイロット画像の取り込みが完
了した以降は、記憶したデジタル画像信号２１ｇを同期
信号１１ａに同期させて所定の順序で読み出して画像比
較手段２２の基準画像信号入力端子２２ａへ供給する。

【００３１】画像比較手段２２は、比較画像信号入力端
子２２ｂに供給されるデジタル画像信号（現在受信中の
テレビジョン信号）１０ａと、パイロット画像登録手段
２１から供給されるパイロット画像信号２１ｈとを比較
する。画像比較手段２２は、各画素毎もしくは各走査線
毎に一致度合を求めるとともに、１フレームもしくは１
フィールド単位での一致度合を算出し、予め設定した判
定基準を超えた場合はパイロット画像を検出したものと
判定して、所定時間幅の画像一致信号２２ｃを出力する
よう構成している。

【００３２】指定画像記録手段２３は、指定画像記憶手
段２３ａと、書き込み読み出し制御手段２３ｂと、遅延
タイマ手段２３ｃを備える。指定画像記憶手段２３ａお
よび書き込み読み出し制御手段２３ｂの基本的構成はパ
イロット画像登録手段２１のそれとほぼ同じである。指
定画像記憶手段２３ａは、少なくとも１フレーム分のデ
ジタル画像信号１０ａを記憶できる容量を備える。符号
２３ｄはアドレス指定信号、符号２３ｅは書き込みもし
くは読み出し状態を指定する信号、２３ｇは同期信号１
１ａの入力端子である。

【００３３】書き込み読み出し制御手段２３ｂは、遅延
タイマ手段２３ｃから出力される録画指令信号２３ｆに
基づいて少なくとも１フレーム分のデジタル画像信号１
０ａを指定画像記憶手段２３ａに書き込み、また、再生
・表示制御手段２６から再生指令信号２６ａが供給され
ている間は記録した画像信号を同期信号１１ａに同期さ
せて読み出すよう構成している。なお、読み出された再
生画像信号２ａは、再生画像信号バス２ｃを介して図２
に示す画像合成・処理回路１２へ供給される。また、書
き込み読み出し制御手段２３ｂは、新たな録画指令信号
２３ｆを受けると、指定画像記憶手段２３ａ内に記憶し
たデジタル画像信号１０ａの更新を行なう。

【００３４】遅延タイマ手段２３ｃは、画像一致信号２
２ｃが入力されると計時動作を開始し、録画タイミング
設定手段２４から供給される録画時間差に係るデータ２
４ａで指定される時間が経過した時点で、所定時間幅の
録画指令信号２３ｆを発生するよう構成している。

【００３５】録画タイミング設定手段２４は、パイロッ
ト画像から記録したい画像までの時間を手動で設定する
ための時間差データ入力手段２４ｂと、入力インタフェ
ース手段２４ｃと、入力された時間差データを記憶する
とともに記憶した録画時間差に係るデータ２４ａへ供給
する録画時間差記憶手段２４ｄを備える。時間差データ
入力手段２４ｂは、秒もしくは分等の単位で時間データ
を入力するためのテンキー等を備え、入力インタフェー
ス手段２４ｃは入力された時間データをＲＡＭやデータ
ラッチ回路等を用いて構成した録画時間差記憶手段２４
ｄへ記憶させるよう構成している。

【００３６】なお、録画タイミング設定手段２４は、デ
ジスイッチ等の例えばバイナリデータ設定手段を備え、
その設定データを直接遅延タイマ手段２３ｃへ供給する
よう構成してもよい。

【００３７】経過時間表示手段２５は、録画時間差の把
握を容易にするために設けたもので、パイロット画像登
録指令２１ｆを受けて計時を開始する計時手段２５ａ
と、その計時データ２５ｂを例えばデジタル表示する経
過時間表示器２５ｃと、計時データ２５ｂを図２に示し
た受像管１５の画面上にも表示するために文字情報を生
成する文字情報時発生手段２５ｄを備える。符号２５ｅ
は、同期信号１１ａの入力端子である。

【００３８】なお、パイロット画像登録指令２１ｆは、
論理和回路２７を介して計時手段２５ａへ供給し、この
論理和回路２７の他方の入力端子には画像一致信号２２
ｃを供給して、画像一致時点からも経過時間の表示を行
なえる構成としている。

【００３９】文字情報発生手段２５ｄは、文字のフォン
ト情報を記憶したフォントＲＯＭ等をその読み出し制御
回路等を備え、再生・表示制御手段２６から経過時間オ
ンスクリーン表示指令２６ｂが供給されている場合に、
再生画像信号バス２ｃを介して経過時間表示に係る信号
を再生画像信号２ａとして図２に示す画像合成・処理回
路１２へ供給するよう構成している。

【００４０】なお、計時手段２５ａは、再生・表示制御
手段２６から供給される計時制御信号２６ｃに基づい
て、経過時間の表示および表示停止を切替えるよう構成
している。

【００４１】再生・表示制御手段２６は、表示制御入力
部２６ｄと、表示制御手段２６ｅとをからなる。表示制
御入力部２６ｄは、指定画像記録手段２３に記録した画
像の再生および再生停止を交互に切替えるための再生キ
ー２６ｆ、各種の表示モードを選択するための表示モー
ドキー２６ｇ、図３に示すようにピクチャインピクチャ
表示した再生画像の表示位置を移動するためのカーソル
キー（４方向）２６ｈ、タイマ表示モードの選定を行な
うタイマ表示キー２６ｉ等を備える。

【００４２】表示制御手段２６ｅは、表示制御入力部２
６ｄからの各種キー入力を監視し、対応する制御を行な
う。この表示制御手段２６ｅは、再生キー２６ｆからの
再生入力に応じて、再生指令２６ａの出力，出力停止を
行なう。また、再生指令２６ａを出力している状態で、
表示モードキー２６ｇからの入力を受けると、図３に示
すピクチャインピクチャ表示を行なっている場合は再生
画像を受像管１５の全面に表示するモードの表示モード
指定信号２ｂを、その逆の場合はピクチャインピクチャ
の表示モードを指定する信号２ｂを出力するよう構成し
ている。

【００４３】また、表示制御手段２６ｅは、再生画像を
ピクチャインピクチャ表示を行なっている状態、ならび
に、パイロット画像登録キー２１ｃを操作した時点から
の経過時間を画面に表示している状態で、カーソルキー
２６ｈが操作されると、画面上での合成表示位置を変更
する情報を含む表示モード指定信号２ｂを映像合成・切
替処理回路１２へ供給して、画面上での表示位置を変更
させるよう構成している。

【００４４】さらに、表示制御手段２６ｅは、タイマ表
示キー２６ｉの押下回数もしくは連続押下時間等に基づ
いて、経過時間オンスクリーン表示指令２６ｂならびに
計時制御信号２６ｃの出力を制御して、画面上での経過
時間の表示／表示停止、ならびに、計時動作を行なうか
否か等の指定を行なうよう構成している。

【００４５】また、パイロット画像記憶手段２１ａ、指
定画像記憶手段２３ａ、録画時間差記憶手段２４ｄは、
図示しないバックアップ電源によってそれらの記憶内容
を保持するよう構成している。なお、表示制御手段２６
ｅ内の表示モード等に係るデータ等についてもバックア
ップを行ない、現在の表示モードを保持するよう構成し
てもよい。

【００４６】以上の構成であるから請求項１，２および
８に係るテレビジョン信号記録装置２は、パイロット画
像登録手段２１に記録したい画面（例えば天気予報図）
を有する番組（例えば天気気予報）の開始タイトル画面
等を登録し、登録したパイロット画像から記録したい画
面までの時間を録画タイミング設定手段２４に設定して
おけば、記録したい画面が自動的に指定画像記録手段２
３に記録される。

【００４７】そして、再生・表示手段２６の再生キー２
６ｆを操作することで、記録した天気予報図等を画面に
表示することができる。また、表示モードキー２６ｇを
操作することによって、記録した画像を図３にしめすよ
うにピクチャインピクチャ表示させたり、画面全体に表
示させたすることができる。

【００４８】さらに、パイロット画像登録キー２１ｃを
押下した時点からの経過時間表示を行なわせることがで
きるので、記録したい画面までの時間差を画面に表示さ
れた経過時間もしくは経過時間表示器２５ｃで容易に知
ることができる。特に、経過時間をオンスクリーン表示
することで、同じ画面を見ながら所望の画像を確認しな
がらその時間を知ることができるので、ストップウォッ
チ等を準備しなくてよく、また、所望の画像を見逃すこ
ともなくなる。

【００４９】また、既にパイロット画像の登録がなされ
ている場合は、画像一致時点からも経過時間の表示を行
なうことで、テレビ等の視聴状態でパイロット画像の確
認（どの画像のときに経過時間表示が開始されるか）、
ならびに、設定した録画時間差の妥当性を確認（設定し
た時間後にどのような画面であるか）することができ
る。また、番組タイトルの変更等によって、登録したパ
イロット画像が検出されない場合は、経過時間表示がな
されないので、所望の画像が記録されていないことを知
ることができる。

【００５０】また、指定画像記録手段２３は、画像一致
信号２２ｃが供給される毎に指定画像記憶手段２３ａ内
の画像信号を更新する構成であるから、常に最新の天気
予報画面等を再生することができる。

【００５１】なお、再生・表示制御手段２６は、ピクチ
ャインピクチャ表示する画像の大きさを拡大・縮小する
ためのキー等を備え、その情報を映像合成・切替処理回
路１２へ供給して、再生画像の大きさを任意に指定でき
るよう構成してもよい。

【００５２】図４は請求項３および９に係るテレビジョ
ン信号記録装置のブロック構成図である。請求項３およ
び９に係るテレビジョン信号記録装置３０は、パイロッ
ト画像登録手段３１と、画像比較手段２２と、指定され
た画像を複数記録することのできる指定画像記憶手段３
３と、録画指令入力手段３５を備え録画時間差データを
自動的に設定することのできる録画タイミング設定手段
３４と、再生・表示制御手段３６とからなる。

【００５３】パイロット画像登録手段３１は、パイロッ
ト画像登録キー２１ｃの操作に基づいて生成されるパイ
ロット画像登録指令信号２１ｆを録画タイミング設定手
段３４へも供給している点を除いて図１に示したものと
同じ構成である。

【００５４】指定画像記録制御手段３３内の指定画像記
憶手段３３ａは、複数の指定画像を記憶する記憶容量を
備え、書き込み読み出し制御手段３３ｂは、複数の画像
記憶領域の書き込み・読み出しを個別に管理するよう構
成している。また、書き込み読み出し制御手段３３ｂ
は、次に説明する録画要求指令信号３５ａを受けるとデ
ジタル画像信号１０ａの記録を行なうよう構成してい
る。

【００５５】なお、指定画像記憶手段３３ａは、ビデオ
テープレコーダ，フロッピディスクドライブ装置、光ま
たは光磁気記憶装置等の交換可能な記録媒体への記録を
行なう記録装置を備えるとともに、これらの装置を起動
し所定の書き込み位置まで駆動するのに要する時間の
間、デジタル画像信号１０ａを一時記憶するバッファメ
モリ等を備え、書き込み読み出し制御手段３３ｂは、録
画要求指令信号３５ａもしくは録画指令信号２３ｆに基
づいて前述の記録装置を起動しバッファメモリ等に保持
したデジタル画像信号１０ａを記録するよう構成しても
よい。このような構成とすることによって、所望の画像
を集録した記録媒体を他の再生装置で再生することがで
きる他、個人用の画像データベース等の作成に役立てる
ことができる。

【００５６】画像比較手段２２の構成は図１に示したも
のと同じである。録画指令入力手段３５は、記録したい
画像を手動で指定するための録画画像指定キー等を備え
る。

【００５７】録画タイミング設定手段３４は、パイロッ
ト画像登録指令信号２１ｆに基づいて計時を開始し、録
画指令入力手段３５の操作によって生成される録画要求
指令信号３５ａに基づいて計時を停止する計時手段３４
ａと、この計時手段３４ａの計時データ、すなわちパイ
ロット画像から所望画像までの録画時間差データ３４ｂ
を記憶する録画時間差記憶手段２４ｄを備える。また、
この計時手段３４ａは、既にパイロット画像が登録され
ていて画像一致信号２２ｃが供給された場合も新たな計
時を開始するよう構成している。これにより、パイロッ
ト画像を変更せずに記録したい画像を変更する場合の録
画時間差修正を容易に行なえるようにしている。

【００５８】録画時間差記憶手段２４ｄに記憶された録
画時間差データ２４ａは、指定画像記録手段３３内の遅
延タイマ手段２３ｃへ供給される。なお、録画時間差記
憶手段２４ｄを設けずに計時手段３４ａの計時データ３
４ｂを直接遅延タイマ３３ｃへ供給する構成でもよい。
この場合は計時手段３４ａのバックアップを行なう。

【００５９】再生・表示制御手段３６は、複数の記録画
像の中から所望の画像を選択するための再生画像選択キ
ー３６ａを備えた表示制御入力部３６ｂを有するととも
に、表示制御手段３６ｃは前画面・次画面等の再生画像
選択キー３６ａからの画像選択入力に応じて再生画像を
指定する情報３６ｄを指定画像記録手段３３へ供給する
よう構成している。他の構成については、図１に示した
ものと同じである。

【００６０】なお、指定画像記録手段３３が、ビデオテ
ープレコーダ等の交換可能な記録媒体を備えた画像信号
記録装置を遠隔制御して所望の画像を記録させる構成で
あって、所望の画像の再生は画像信号記録装置側もしく
は他の再生装置で行なう場合は、再生・表示制御手段３
６を設けなくてもよい。また、このような場合、記録す
る画像信号はデジタル信号である必要ななく、アナログ
画像信号でもよく、また、音声信号を同時に記録するも
のであってもよい。

【００６１】以上の構成であるから請求項３に係るテレ
ビジョン信号記録装置３０は、録画条件の設定時におい
て、パイロットとする画像受信時もしくは再生時にパイ
ロット画像登録キー２１ｃを操作し、所望の画像受信時
もしくは再生時に録画指令入力手段３５を操作すること
で、所望の画像が記録されるとともに、録画時間差デー
タ２４ａが自動的に設定される。よって、録画時間差デ
ータ２４ａを手動で設定する必要がなく、操作性に優れ
る。

【００６２】また、請求項９に係るテレビジョン信号記
録装置３０は、設定した記録条件を満たす画像を複数回
分記録することができる。よって、例えば１週間分の株
式市況の値動きをまとめて確認したり、毎日放送される
連続ドラマ等をまとめて再生することができる。

【００６３】図５は請求項４および５に係るテレビジョ
ン信号記録装置のブロック構成図である。請求項４およ
び５に係るテレビジョン信号記録装置４０は、パイロッ
ト画像登録手段３１と画像比較手段２２と、指定画像記
録制御手段４３と、録画タイミング設定手段２４と、経
過時間表示手段４５と、再生・表示制御手段２６、およ
び、録画指令入力手段４７からなる。指定画像記録制御
手段４１以外の各部の構成は図１に示したものと基本的
に同じである。

【００６４】指定画像記録制御手段４１は、予め設定し
た遅延時間の間画像信号を保持するための画像信号一時
記憶手段４３ａと、指定画像記憶手段４３ｂと、書き込
み読み出し制御手段４３ｃとを備える。書き込み読み出
し制御手段４３ｃは、画像一致信号２２ｃが入力されな
い状態にでは、同期信号１１ａに基づいて各フィールド
画像単位でその時間順序管理しながらデジタル画像信号
１０ａを画像信号一時記憶手段４３ａへ書き込むととも
に、所定の時間が経過したデジタル画像信号を更新する
よう構成している。

【００６５】また、書き込み読み出し制御手段４３ｃ
は、画像一致信号２２ｃが入力されると、画像信号一時
記憶手段４３ａの更新処理を停止し、録画時間差記憶手
段２４ｄから供給される録画時間差データ２４ａに基づ
いて、画像一致信号２２ｃが入力された時点よりも録画
時間差データ２４ａで指定された時間分だけ前のデジタ
ル画像信号を少なくとも１フレーム分画像信号一時記憶
手段４３ａから読み出して、指定画像記憶手段４３ｂへ
書き込むよう構成している。

【００６６】さらに、書き込み読み出し制御手段４３ｃ
は、録画指令入力手段４７から録画指令信号４７ａが供
給されると、その時点のデジタル画像信号を少なくとも
１フレーム分指定画像記録手段４３へ書き込むよう構成
している。また、この書き込み読み出し制御手段４３ｃ
は、再生・表示制御手段２６から再生指令信号２６ａが
供給されると、指定画像記憶手段４３に記録されたデジ
タル画像信号を同期信号１１ａに同期させて読み出すよ
う構成している。

【００６７】経過時間表示手段４５は、録画指令信号４
７ａに基づいて計時を開始するよう構成している。な
お、録画指令入力手段４７ならびに経過時間表時手段４
５を設けずに、パイロット画像とこのパイロット画像よ
り前の記録画像との時間差を例えばストップウォッチ等
で計時し、その時間差データを録画タイミング設定手段
２４で設定する構成でもよい。

【００６８】このように請求項４に係るテレビジョン信
号記録装置４０は、画像一時記憶手段４３ａを備えたの
で、番組終了タイトル等をパイロット画像として登録
し、そのパイロット画像よりも前の時間を設定すること
で、パイロット画像よりも前の画像を自動的に記録する
ことができる。

【００６９】また、請求項５に係るテレビジョン信号記
録装置４０は、所望の画像を手動で指定した時点からの
経過時間を表示する構成としたので、パイロット画像登
録指令を入力する時点までの録画時間差を、他の時計等
を用いずに知ることができ、便利である。

【００７０】図６は請求項６および７に係るテレビジョ
ン信号記録装置のブロック構成図である。請求項６およ
び７に係るテレビジョン信号記録装置５０は、録画指令
信号４７ａに基づいて計時を開始するとともにパイロッ
ト画像登録指令信号２１ｆに基づいて計時を停止する計
時手段５４ａと、その計時データを記憶する録画時間差
記憶手段２４ｄを備えた録画タイミング設定手段５４を
設けて、録画指令４７ａとパイロット画像登録指令２１
ｆを入力するだけで、録画時間差データ２４ａを自動的
に設定できるようにしたものである。

【００７１】また、指定画像記録制御手段５３は、画像
信号一時記憶手段４３ａへ一時記憶する画像のサンプリ
ング間隔を指定する一時記録時間間隔設定手段５３ａを
備え、書き込み読み出し制御手段５３ｂは一時記録時間
間隔設定手段５３ａで設定された時間間隔（例えば１秒
間隔）毎に１フレーム分のデジタル画像信号１０ａを画
像一時記憶手段４３ａへ書き込むよう構成している。天
気予報画面等は動画と異なり同一の画像情報が所定の時
間継続されるので、このような構成にすることにより限
られた記憶容量でより長時間の録画時間差に対応するこ
とができる。

【００７２】

【発明の効果】以上説明したように請求項１に係るテレ
ビジョン信号記録装置は、パイロットとする画像を登録
するとともに、そのパイロット画像から例えば何秒後に
記録したい画像があるかを指定するデータを予め入力す
ることによって、記録したい画像を自動的に録画するこ
とができる。例えば天気予報番組の開始タイトルに基づ
いて天気予報図を記録するようセットすれば、その番組
を視聴していなくても必要なときに録画情報を再生する
ことで所望の情報を得ることができる。

【００７３】なお、パイロット画像登録指令入力時点も
しくは画像一致信号発生時点からの経過時間を表示する
ことで、パイロット画像と登録したい画像との時間差
を、他の時計やストップウォッチ等を用いないで知るこ
とができ、便利である。

【００７４】また、録画指令入力手段を備える構成の場
合は、パイロット画像登録指令入力時点もしくは画像一
致信号発生時点から計時を開始し、録画指令入力指令が
与えれた時点までの経過時間を録画時間差に係るデータ
として記憶する構成としたので、時間差に係るデータの
入力操作をなくすことができる。

【００７５】請求項４に係るテレビジョン信号記録装置
は、予め設定した時間範囲に亘ってテレビジョン信号を
一時記憶する画像信号一時記憶手段を備えたので、録画
したい画像よりも時間的に後のパイロット画像に基づい
て自動録画を行なうことができる。よって、記録したい
画像より前の時間帯に固定したタイトル画像がなく、後
の時間帯に固定したタイトル画像や目安となる画像があ
る場合でも、自動録画が可能である。

【００７６】録画したい画像を手動で指定する録画指令
入力手段を備える構成の場合は、録画指令入力がなされ
た時点からの経過時間を表示することで、登録したい画
像とパイロット画像との時間差を、他の時計やストップ
ウォッチ等を用いないで知ることができる。

【００７７】また、録画指令入力がなされた時点からパ
イロット画像登録指令が入力された時点までの経過時間
を録画時間差に係るデータとして記憶する構成とするこ
とで、時間差に係るデータに入力操作をなくすことがで
きる。

【００７８】請求項７に係るテレビジョン信号記録装置
は、画像信号一時記憶手段へ予め設定した時間間隔毎に
少なくとも１フレーム分の画像信号を書き込む構成とし
たので、限られた記憶容量で長時間の録画時間差に対応
することができる。

【００７９】請求項８に係るテレビジョン信号記録装置
は、新たな記録要求が発生する毎に指定画像記憶手段内
の記憶内容を更新する構成としたので、常に最新の画像
情報（例えば天気予報や株式市況等）を記録しておくこ
とができる。

【００８０】請求項９に係るテレビジョン信号記録装置
は、過去複数回分の画像情報を記憶することができるの
で、例えば株式市況等に係る画像を記録した場合にはそ
の値動き等を知ることができ便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１，２および８に係るテレビジョン信号
記録装置のブロック構成図

【図２】この発明に係るテレビジョン記録装置を備えた
テレビジョン受信機のブロック構成図

【図３】記録画像の再生例を示す説明図

【図４】請求項３よび９に係るテレビジョン信号記録装
置のブロック構成図

【図５】請求項４および５に係るテレビジョン信号記録
装置のブロック構成図

【図６】請求項６および７に係るテレビジョン信号記録
装置のブロック構成図

【符号の説明】

１…テレビジョン受信機、２，３０，４０，５０…テレ
ビジョン信号記録装置、２ａ…再生画像信号、２ｂ…表
示モード指定信号、１０ａ…デジタル画像信号、１１ａ
…同期信号、２１，３１…パイロット画像登録手段、２
１ａ…パイロット画像記憶手段、２１ｂ，２３ｂ，３３
ｂ，４３ｃ，５３ｂ…書き込み読み出し制御手段、２１
ｃ…パイロット画像登録キー、２１ｆ…パイロット画像
登録指令、２２…画像比較手段、２３，３３，４３，５
３…指定画像記録制御手段、２３ａ，３３ａ，４３ｂ…
指定画像記憶手段、２３ｃ…遅延タイマ手段、２４，３
４，５４…録画タイミング設定手段、２４ａ…録画時間
差データ、２４ｂ…時間差データ入力手段、２４ｄ…録
画時間差記憶手段、２５，４５…経過時間表示手段、２
５ａ，３４ａ，４５ａ，５４ａ…計時手段、２６，３６
…再生・表示制御手段、２６ｄ，３６ｂ…表示制御入力
部、２６ｅ，３６ｃ…表示制御手段、３５，４７…録画
指令入力手段、３５ａ，４７ａ…録画指令信号、５３ａ
…一時記録時間間隔設定手段。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 録画したい画像よりも時間的に前であっ
   て、かつ、録画したい画像に対して目安となるパイロッ
   ト画像を指定するパイロット画像登録指令に基づいてテ
   レビジョン信号の少なくとも一定領域の画像信号をパイ
   ロット画像記憶手段へ記憶させるパイロット画像登録手
   段と、登録されたパイロット画像とテレビジョン信号と
   の一致度合が予め設定した判定基準を超えたときに画像
   一致信号を出力する画像比較手段と、前記パイロット画
   像と自動録画したい画像との録画時間差に係るデータを
   設定する録画タイミング設定手段と、前記画像一致信号
   と前記録画時間差に係るデータとに基づいて指定される
   録画要求時点から少なくとも１画面分のテレビジョン信
   号を指定画像記録手段へ記憶させる指定画像記録制御手
   段とを備えたことを特徴とするテレビジョン信号記録装
   置。
2. 【請求項２】 前記パイロット画像登録指令もしくは前
   記画像一致信号に基づいて計時を開始する計時手段と、
   この計時手段の計時データを表示する経過時間表示手段
   とを備えたことを特徴とする請求項１記載のテレビジョ
   ン信号記録装置。
3. 【請求項３】 前記録画タイミング設定手段は、録画し
   たい画像を手動で指定する録画指令入力手段と、前記パ
   イロット画像登録指令もしくは前記画像一致信号に基づ
   いて計時を開始する計時手段とを備え、前記録画指令入
   力手段から録画指令が入力された時点の計時データを録
   画時間差に係るデータとして記憶するよう構成したこと
   を特徴とする請求項１記載のテレビジョン信号記録装
   置。
4. 【請求項４】 予め設定した時間範囲に亘ってテレビジ
   ョン信号を一時記憶するとともに時間順に順次更新する
   画像信号一時記憶手段と、録画したい画像よりも時間的
   に後であって、かつ、録画したい画像に対して目安とな
   るパイロット画像を指定するパイロット画像登録指令に
   基づいてテレビジョン信号の少なくとも一定領域の画像
   信号をパイロット画像記憶手段へ記憶させるパイロット
   画像登録手段と、登録したパイロット画像とテレビジョ
   ン信号との一致度合が予め設定した判定基準を超えたと
   きに画像一致信号を出力する画像比較手段と、前記パイ
   ロット画像より時間的に前にある録画画像との録画時間
   差に係るデータを設定する録画タイミング設定手段と、
   前記画像一致信号と前記録画時間差に係るデータとに基
   づいて指定される録画要求時点のテレビジョン信号を前
   記画像信号一時記憶手段から取り出して指定画像記憶手
   段へ記憶させる指定画像記録制御手段とを備えたことを
   特徴とするテレビジョン信号記録装置。
5. 【請求項５】 録画したい画像のタイミングを手動で指
   定する録画指令入力手段を備えるとともに、この録画指
   令入力手段から与えられた録画指令に基づいて計時を開
   始する計時手段と、この計時手段の計時データを表示す
   る経過時間表示手段を備えたことを特徴とする請求項４
   記載のテレビジョン信号記録装置。
6. 【請求項６】 前記録画タイミング設定手段は、前記録
   画指令に基づいて計時を開始する計時手段を備え、前記
   パイロット画像登録指令が入力された時点の計時データ
   を前記録画時間差に係るデータとして記憶するよう構成
   したことを特徴とする請求項４記載のテレビジョン信号
   記録装置。
7. 【請求項７】 前記画像信号一時記憶手段は、予め設定
   した時間間隔毎に少なくとも１フレーム分の画像信号を
   記憶・更新するよう構成したことを特徴とする請求項４
   記載のテレビジョン信号記録装置。
8. 【請求項８】 前記指定画像記録制御手段は、新たな記
   録要求が発生すると前記指定画像記憶手段内の記憶内容
   を更新するよう構成したことを特徴とする請求１または
   ４記載のテレビジョン信号記録装置。
9. 【請求項９】 前記指定画像記憶手段は前記指定画像を
   複数回分記憶できる容量を備え、前記指定画像記録制御
   手段は新たな記録要求が発生する毎に指定画像を順次記
   録することを特徴とする請求項１または４記載のテレビ
   ジョン信号記録装置。