JPH05152556A - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

固体撮像装置の製造方法

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JPH05152556A
JPH05152556A JP3312074A JP31207491A JPH05152556A JP H05152556 A JPH05152556 A JP H05152556A JP 3312074 A JP3312074 A JP 3312074A JP 31207491 A JP31207491 A JP 31207491A JP H05152556 A JPH05152556 A JP H05152556A
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JP
Japan
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solid
photodiode
imaging device
state imaging
silicon substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP3312074A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Okada
裕幸 岡田
Keiji Tachikawa
景士 立川
Katsuya Ishikawa
克也 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重金属の汚染がなく、基板バイアス電圧のば
らつきが小さく、縦抜き電子シャッター印加電圧が低い
固体撮像装置を提供する。 【構成】 800KeVから1.5MeVの高加速イオ
ン注入を用いて、シリコン基板11にボロン14を注入
し、1150℃以下の低温で熱処理してp型ウエル領域
15を形成することにより、重金属汚染がなく、フォト
ダイオードn領域20とp型ウエル領域15の接合が安
定した状態で形成されるため、縦型オーバーフロードレ
インのためのシリコン基板11に印加する逆バイアス電
圧のばらつきが小さくなり、また、縦抜き電子シャッタ
ーに必要なシリコン基板11に印加する電圧も低くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦型オーバーフロード
レイン構造を有する固体撮像装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】民生用や業務用のビデオカメラで広く用
いられる固体撮像装置では、高照度の被写体を撮像する
際に、フォトダイオードで光電変換された電子がフォト
ダイオードから溢れてCCDに漏れ込むのを防ぐため
に、溢れた電子を基板方向に吐き出す縦型オーバーフロ
ードレイン構造を採用している。図3(a)において、
1はn型シリコン基板、2はp型ウエル領域、3はCC
Dチャンネル、4,5は横方向分離領域、6はCCD下
部分離領域、7はフォトダイオードn領域、8は埋め込
みフォトダイオードp+領域、9はCCDゲート電極で
ある。図においてn型シリコン基板1に逆バイアスを印
加してp型ウエル領域2のポテンシャルをグランドより
僅かに深くして、フォトダイオードで溢れた電子が表面
(グランド)に流れず、基板方向に吐き出す構造であ
る。フォトダイオードは、可視光を光電変化させるの
で、量子効率を充分に上げるため、フォトダイオードの
n領域7の拡散層の深さは1.5〜2μm以上の深さを
必要とする。従って、p型ウエル領域2の拡散深さは、
3〜4μm以上必要とし、また、n型シリコン基板1に
印加する逆バイアスの電圧を10V以下の低い電圧に抑
えるためには、p型ウエル領域2の濃度を低くしなけれ
ばならない。また、p型ウエル領域2の不純物濃度を対
角の長さが1インチから1/3インチの固体撮像装置全
面で均一にする必要がある。従来は、この拡散深さの深
い低濃度のp型ウエル領域2を形成するのに、1200
℃の高温で5時間以上の長時間の熱処理を行って、形成
していた。
【0003】図3(b)は図3(a)のフォトダイオー
ド部の各部位置に対応するポテンシャル図を示す。埋め
込みフォトダイオードp+領域8は0Vであり、入射光
を光電変換して形成した電子10がフォトダイオードn
領域7のポテンシャル井戸にトラップされる。電子の数
が多くなって、フォトダイオードが飽和すると、逆バイ
アスされたn型シリコン基板1の方向へ電子が流れる
(縦型オーバーフロードレイン)。
【0004】図4(a)は図3(a)のフォトダイオー
ド部のA−B線による断面図であり、図4(b)は図4
(a)のp型ウエル領域2の幅や濃度が変動した場合の
n型シリコン基板1の逆バイアス電圧の変動を模式的に
示した図である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、p型ウエル領域2の形成を1200℃の高温で長
時間の熱処理によって形成しているので、固体撮像装置
では最も重要な問題である暗電流の原因となる重金属の
汚染と結晶欠陥を誘起しやすくなり、また、再現性、均
一性を得ることも難しい。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもの
で、重金属汚染と暗電流を減らし、バイアス電圧のばら
つきを減少させ、電子シャッター縦抜き電圧を低く設定
できる固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、半導体基板主面上の所望領域に、レジスト
マスクを遮蔽膜として、800KeVから1.5MeV
の間の加速エネルギーでイオン注入法により反対導電型
の不純物を注入する工程と、その不純物を注入した半導
体基板を1150℃以下の温度で熱処理を行って縦型オ
ーバーフロードレイン構造のウエル領域を形成する工程
とを少なくとも有する構成による。
【0008】
【作用】上記構成により、重金属汚染と結晶欠陥が激減
し、均一性と再現性が良くなるとともに、暗電流が低減
し、歩留まりが向上する。
【0009】
【実施例】図1に、本発明の一実施例である高加速イオ
ン注入を用い、低温熱処理でp型ウエルを形成して固体
撮像装置を作製する工程フローの模式図を示す。図1
(a)においてn型シリコン基板11に厚さ約3.3μ
mのフォトレジスト12をマスクとして、1MeVの高
加速エネルギーのビーム13でボロン14を注入する。
フォトレジスト12を除去した後、1150℃の温度
で、20時間窒素ガス雰囲気中で熱処理を行い、p型ウ
エル領域15を形成する。このp型ウエル領域15の内
部にCCDチャンネル16、横方向分離領域17,1
8、CCD下部分離領域19、フォトダイオードn領域
20、埋め込みフォトダイオードp+領域21を形成す
る。CCDゲート電極22を形成した後、配線を行っ
て、固体撮像装置が完成する。
【0010】図2に本発明の一実施例のp型ウエル領域
15形成用のボロンイオン注入の注入直後の不純物分布
23と熱処理後の不純物分布24を示す。なお、25は
従来の注入直後の不純物分布を示す。本実施例では、ボ
ロンを1MeVの加速エネルギーでイオン注入してお
り、n型シリコン基板11への注入深さは約1.7μm
である。従来は100〜200KeVでイオン注入して
いるので、注入深さの両者の差は1.4μmとなる。従
来例のp型ウエル領域の深さが約5μmの場合、従来の
低加速のイオン注入エネルギーで形成する場合は、12
00℃の温度で約10時間必要となる。1150℃で拡
散を行おうとすれば、3日以上の処理時間を必要とする
ため、実用に適さない。本実施例の条件では、1150
℃で20時間の熱処理時間で、従来と同様の不純物分布
が得られる。また、1100℃では50時間で同様の分
布が得られる。この処理時間は、所望する不純物濃度と
拡散深さによって変わるのは当然である。熱処理による
電気炉や雰囲気からの汚染、特に半導体デバイスの形成
には有害となる重金属の汚染は、熱処理温度が高くなれ
ばなるほど急激に増加する。従って、熱処理温度は低い
ほどよい。特にCCDでは、暗電流の発生要因となる重
金属汚染を避けるためには、熱処理の低温化は必須であ
る。
【0011】1200℃の高温の熱処理を長時間行う
と、シリコン基板中に結晶欠陥が数多く発生する。この
結晶欠陥は、上記の暗電流の原因ともなるが、それ以外
に、結晶欠陥領域を通じての不純物の増速拡散をも引き
起こす。この増速拡散は、微小領域で、しかもランダム
に発生する。このため、フォトダイオードを形成するp
n接合が均一にならず、乱雑な接合面になる。また接合
が形成される深さの均一性も悪くなる。固体撮像装置で
用いられる縦型オーバーフロードレインは、このpn接
合の形成深さが均一でないと、基板バイアス電圧がばら
つき、またフォトダイオードの蓄積飽和電荷量の低下
や、電子シャッター縦抜き電圧の上昇を伴う。従って、
安定した蓄積飽和電荷量を得、かつ、電子シャッター縦
抜き電圧を下げるためには、pn接合位置を均一な平面
状に形成する必要があり、そのためにも、結晶欠陥の発
生の少ない低温熱処理が必要である。本発明の実施例で
は、1MeVの加速エネルギーでボロンをイオン注入
し、1150℃で20時間の熱処理を行ってp型ウエル
領域を形成することで、基板バイアス電圧の平均値は従
来と同等であるが、バイアス電圧のばらつきは、従来方
法で行った場合の±30%以上に対し、本発明では、ば
らつきが±5%以下に低減している。電子シャッター縦
抜き電圧も、均一性の良いp型ウエル領域により、従来
は20V以上必要であったが、本発明では13V程度の
低い電圧で行える。
【0012】なお、本実施例では、イオン注入の加速エ
ネルギーを1MeVで行っているが、フォトレジストを
イオン注入のマスクとして用いる場合は、レジスト厚さ
の制限から、1.5MeV程度が高加速の限界である。
もちろん、別の稠密な厚膜のイオン注入マスクを用いた
場合は、加速エネルギーの上限はない。また下限として
は800KeVまで実用に供することを確認した。
【0013】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
は、半導体基板主面上の所望領域に、レジストマスクを
遮蔽膜として、800KeVから1.5MeVの間の加
速エネルギーでイオン注入法により反対導電型の不純物
を注入する工程と、その不純物を注入した半導体基板を
1150℃以下の温度で熱処理を行って縦型オーバーフ
ロードレイン構造のウエル領域を形成する工程とを有す
る構成によるので、重金属の汚染が激減し、暗電流が大
幅に減少するとともに基板バイアス電圧のばらつきが減
少し、電子シャッター縦抜き電圧も低く設定できる固体
撮像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である固体撮像装置の製造方
法を説明するための工程断面図
【図2】図1の固体撮像装置のp型ウエル領域形成時の
注入直後と熱処理後のイオンの濃度分布を従来例と比較
して示した図
【図3】(a)は従来の固体撮像装置の断面図 (b)は(a)のフォトダイオード部の各部位置に対応
するポテンシャル図
【図4】(a)は図3(a)のフォトダイオード部のA
−B線による断面図 (b)は(a)のp型ウエル領域の幅や濃度が変化した
場合のn型シリコン基板の逆バイアス電圧の変動を模式
的に示した図
【符号の説明】
11 n型シリコン基板(半導体基板) 12 フォトレジスト 13 ビーム 14 ボロン 15 p型ウエル領域(ウエル領域) 16 CCDチャンネル 17,18 横方向分離領域 19 CCD下部分離領域 20 フォトダイオードn領域 21 埋め込みフォトダイオードp+領域 22 CCDゲート電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上にフォトダイオードとCCD
    をアレイ状に配列形成する固体撮像装置の製造方法にお
    いて、前記半導体基板主面上の所望領域に、レジストマ
    スクを遮蔽膜として、800KeVから1.5MeVの
    間の加速エネルギーでイオン注入法により反対導電型の
    不純物を注入する工程と、その不純物を注入した半導体
    基板を1150℃以下の温度で熱処理を行って縦型オー
    バーフロードレイン構造のウエル領域を形成する工程と
    を少なくとも有することを特徴とする固体撮像装置の製
    造方法。
JP3312074A 1991-11-27 1991-11-27 固体撮像装置の製造方法 Pending JPH05152556A (ja)

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