JPH0515249A - 穀粒袋詰め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が極く簡単でありながら、穀粒収納袋内
への穀粒の収納量が可変であるとともに穀粒収納袋の取
り出しが容易にできるようにする。 【構成】 穀粒吐出筒６を、外側にたくし上げられた軟
質材で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンバインやハーベス
タに装備される穀粒袋詰め装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】穀粒袋詰め装置は、ホッパーの下端に接
続した穀粒吐出筒（以下吐出筒という）を、待機する穀
粒回収袋（以下収納袋という）内に臨むようにセットさ
れてホッパーからの穀粒を同収納袋の中に収納するよう
に構成されている。この吐出筒は、穀粒が収納袋からこ
ぼれ出ないように長目で同収納袋に深く挿入する必要が
ある一方、穀粒が溜まった収納袋を吐出筒から外すのが
容易である必要がある。そのことから、吐出筒としてゴ
ム又は軟質な樹脂製のものが普及している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の吐出筒は長さが
一定であったために、収納袋内への挿入量が固定化し、
収納袋での穀粒の収納量も一定になり、収納量を変えた
いという要求に応じ切れない。そこで、吐出筒を硬質筒
で伸縮可能な構造にして収納袋への挿入量、つまり、収
納量を可変にすることも考えられる。しかし、この伸縮
式のものは、構造が複雑であるだけでなく、収納袋を吐
出筒から抜いて手前に取り出す際に下段の筒を付随的に
持ち上げ操作する必要があり、作業が面倒になる欠点が
あった。本発明は、構造が極く簡単でありながら、収納
袋内への穀粒の収納量が可変であるとともに同収納袋の
取り出しが前記持ち上げ操作等をせずに容易にできるも
のを提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は、ホッパーの下端に接続された穀粒吐出
筒を、その下端側が外側にたくし上げられた軟質材で構
成した。

【０００５】

【作用】穀粒吐出筒が、軟質材料で外側にたくし上げる
ようになっているので、このたくし上げ量を変えること
で吐出筒を短くしたり長くしたりするのがじづいにな
り、これにより、吐出筒の穀粒収納袋内への挿入量が変
わって、穀粒の収納量を必要に応じて変えることができ
る。一方、穀粒収納袋の取り出しは、穀粒吐出筒が変形
自在であるので、吐出筒を持ち上げるような操作は不要
であり、収納袋で吐出筒を押しつけ変形させて収納袋を
通過させることができる。

【０００６】

【発明の効果】以上のように、この穀粒袋詰め装置によ
れば、構造が極く簡単でありながら、穀粒収納袋内への
穀粒の収納量が可変であるとともに穀粒収納袋の取り出
しが従来通りの手順で容易にできる。

【０００７】

【実施例】図３に示すように、コンバインはクローラ走
行装置１を備えた車体フレーム２の前部に刈取部３が連
結され、車体フレーム２上に脱穀装置４が搭載されると
ともに、この脱穀装置４の右外側に本発明に係る穀粒袋
詰め装置Ａが備えられた構造となっている。穀粒袋詰め
装置Ａには、脱穀装置４から揚送された穀粒を回収貯留
するホッパー５と、その下方において穀粒収納袋６を吊
下げ支持する前後一対づつの袋支持棒７が配備されてい
る。ホッパー５の下部には、図１に示すように、シャッ
タ機構５ｂを備えた出口筒５ａが設けられ、この出口筒
５ａに軟質のゴムやプラスチックからなる角筒状の穀粒
吐出筒８がバンド止めされて、その直下の穀粒収納袋６
に挿入されている。前記穀粒吐出筒８は、その下部が外
側にたくし上げられており、そのたくし上げ量を加減す
ることで穀粒収納袋６への挿入量を変え、もって穀粒収
納袋６への貯留量を調節するようにしている。尚、この
穀粒吐出筒８のたくし上げた外層部の外面には、たくし
上げ時の手指の手掛かりとなる把手部８ａが突設される
とともに、前記外層部の内面には出口筒５ａに設けられ
た突起９に引掛かって所定のたくし上げ状態を維持する
突起８ｂが設けられている。穀粒吐出筒８は、あくまで
も弾性変形性をもつので、穀粒が一杯になった穀粒収納
袋６を吐出筒８から外す指すには、力を加えて吐出筒８
を弾性変形させるだけで容易に取り外すことができる。

【０００８】図４、図５は、コンバインについての付加
的な実施例を示す。脱穀装置４は周知の通りであるが、
扱室１２に扱胴１３を備えるとともに、扱胴１３の下方
に受網１４が配置され、側方にはフィードチェーン１１
が設けられている。受網１４の下方には、揺動選別板１
５が設けられ、同選別板１５には、グレンパン１６、チ
ャフシーブ１７、ストローラック１８，１９、及びグレ
ンシーブ２０が備えられ、振動篩い運動をする。装置４
の下部一側には、唐箕（ブロア）２１が配置されている
とともに、その下手には、１番スクリュー２２、及び２
番スクリュー２３が装備され、かつ、扱室１２の送塵口
２６後方には送塵ブロワ２７が設けられている。ところ
で、チャフシーブ１７は、処理物量が多い時に立ち上り
方向に作動して目合を大きくし、逆に処理物量が少ない
時は傾倒して目合を小さく制御されるが、処理物量が少
なく目合を小さくして運転する際、チャフシーブ１７の
上方空間に多量の処理物が溜まることが多々ある。その
対策として、受網１４下部で扱胴１３後方にダイアフラ
ム式スイッチ３０を設置し、同スイッチ３０が作動する
とチャフシーブ１７が目合拡大方向に動くとともに警報
ランプ（図示省略）が点灯してオペレーターに知らせる
ようにしたのである。これにより、チャフシーブ１７上
部の処理物の溜まりを有効に解除でき、特に、ダイアフ
ラム式スイッチ３０であるので、選別風、振動に差程影
響されずに感知でき安価に収まるようにもなった。

【０００９】前期穀粒吐出筒８を所定のたくし上げ状態
に保持する手段としては、図６に示すように、該吐出筒
８の上端近くの外面の小突起８ｃを設けるとともに、た
くし上げた外層部に前記小突起８ｃに択一的に保合され
る透孔８ｄを多投に形成するもよい。又、このような保
合方式によることなく、穀粒吐出筒８事態の弾性で外層
部が内層部に圧着されるようにするもよい。又、穀粒吐
出筒８の断面形状は角形のみならず円形や楕円形であっ
てもよい。

【００１０】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】穀粒袋詰め装置の要部を示す斜視図

【図２】要部の一部切欠き側面図

【図３】コンバインの全体側面図

【図４】脱穀装置の縦断側面図

【図５】脱穀装置の縦断正面図

【図６】別実施例の要部を示す一部切欠き側面図

【符号の説明】

５ ホッパー ６ 穀粒収納袋 ８ 穀粒吐出筒

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 ホッパー（５）の下端に接続された穀粒
   吐出筒（８）を、その下端側が外側にたくし上げられた
   軟質材で構成してあることを特徴とする穀粒袋詰め装
   置。