JPH05151541A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH05151541A
JPH05151541A JP33762291A JP33762291A JPH05151541A JP H05151541 A JPH05151541 A JP H05151541A JP 33762291 A JP33762291 A JP 33762291A JP 33762291 A JP33762291 A JP 33762291A JP H05151541 A JPH05151541 A JP H05151541A
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JP
Japan
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rotary magnetic
magnetic head
recording
signal
rotary
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Application number
JP33762291A
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English (en)
Inventor
Toshio Kaneshiro
寿雄 金城
Yoshio Mizuno
良夫 水野
Katsuyuki Shudo
勝行 首藤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のVTRと上位互換で広帯域信号の記録
再生の可能な磁気記録再生装置を得る。 【構成】 互に逆アジマスを有する奇数個の回転磁気ヘ
ッドが隣接配置されている回転磁気ヘッド群を回転ドラ
ム上に180度対称の位置に設け、特定な規格に従って
動作する2ヘッド型のオメガ巻付けのVTRにおける規
格によって定められた記録跡幅を、前記の回転磁気ヘッ
ド群を構成する奇数個の回転磁気ヘッドにより分割使用
し、前記の奇数個の回転磁気ヘッドの内の1対の回転磁
気ヘッド対を構成している回転磁気ヘッドとして、特定
な規格で定められている互に逆アジマス角を有するもの
を用いて、特定な規格に従う磁気記録再生装置に対して
上位互換の磁気記録再生装置とし、また前記1対の回転
磁気ヘッドを除く他の回転磁気ヘッド対を構成する各2
個の回転磁気ヘッドを、前記した特定な規格で定められ
ているアジマス角よりも大きなアジマス角で逆アジマス
角を有するものを用いて充分に大きなアジマス効果を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の各種の標準方式のテレビジョン方
式におけるテレビジョン画面のアスペクト比(画面の横
寸法と縦寸法との比)は4対3と定められていたが、こ
のように従来のテレビジョン方式において4対3のアス
ペクト比が採用されたのは、テレビジョン技術が実用化
される以前に広く実用化されていた映画において使用さ
れていた映画フィルムの駒の横寸法と縦寸法との比が略
々4対3であったからであるという事情は多くの文献に
も記載されているとおりに、従来のテレビジョン画面の
アスペクト比が前記のように4対3という値に定められ
たのは、その昔に映画の画面との整合を図るという理由
だけであったが、近年になって人間の視野、視覚特性に
整合する情報量や心理効果などの諸条件についての多角
的な研究が行われたり検討が加えられたりした結果、テ
レビジョン画面のアスペクト比としては従来の4対3よ
りも大きな方が良いということになり、例えば我国の日
本放送協会が開発した高品位テレビジョンとして知られ
ているハイビジョンにおけるテレビジョン画面のアスペ
クト比としても16対9というように、従来のテレビジ
ョン画面のアスペクト比4対3に比べて大きなアスペク
ト比が採用されている。
【0003】テレビジョン画面のアスペクト比を従来の
テレビジョン画面のアスペクト比4対3よりも大きく定
めたテレビジョン方式による再生画像は、人間の視野と
の整合性も良く、見易く、自然で、臨場感にも富み迫力
のある画面として感じられるものとなるために、アスペ
クト比の大きな画面で再生画像が見られるようにするこ
とは望ましいことであり、広く実用されている現在のテ
レビジョン方式に比べて高品質なテレビジョン画像が得
られるようなテレビジョン方式の開発研究に際しても、
現在広く実用されているテレビジョン方式との良好な互
換性も満足できるという条件も考慮しつつ、テレビジョ
ン画面のアスペクト比を従来の4対3のアスペクト比よ
りも大きくする方向での検討がなされていることは各種
の文献の記載からも知ることができ、例えば現在BTA
関係機関において鋭意協議中の第二世代EDTV、その
他、ビデオパッケージメディア等においても例えばアス
ペクト比を16対9にするというような画面のワイド化
の方向を指向している。
【0004】一方、現在、AV録再システムの代表的な
ものとして知られているS−VHS(登録商標)方式の
VTRは、アスペクト比が4対3であるような従来のテ
レビジョン画面と対応する映像信号の記録再生を行なう
ことができる磁気記録再生装置であるが、前記した従来
の磁気記録再生装置により、前記のようにアスペクト比
が16対9であるような横長なワイド画面の映像信号を
記録再生するのには、例えばアスペクト比が16対9で
あるような横長なワイド画面の映像信号をアスペクト比
が4対3であるような従来のテレビジョン画面と対応す
るような縦長な画像の映像信号に変換して記録し、再生
信号をアスペクト比が16対9であるような横長なワイ
ド画面の映像信号に変換するようにしたり、あるいは再
生信号に基づいて映出された縦長な光学像を特殊なレン
ズ系を用いてアスペクト比が16対9であるような横長
なワイド画面に正常な画像として映出させるようにした
りしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、アスペクト比が
4対3であるような従来のテレビジョン画面と対応する
映像信号の記録再生を行なうことができるような構成と
されているS−VHS(登録商標)方式のVTRでは、
ベースバンドの周波数帯域幅が5MHzと定められてい
る他、低域変換搬送色信号の直接記録方式が採用されて
いるために色信号の周波数帯域としても0.5MHzが
限度である。ところが、アスペクト比が16対9である
ような横長なワイド画面の映像信号の記録再生に必要と
されるベースバンドの周波数帯域幅としては、5MHz
×(3/4)×(16/9)=6.7MHzであるか
ら、この点からみてもアスペクト比が16対9であるよ
うな横長なワイド画面の映像信号の記録再生をS−VH
S(登録商標)方式のVTRによって良好に行なうこと
ができないことは明らかである他、色信号の帯域が狭い
ことも、良好な画質のワイド画面が得られないことを示
している。
【0006】また、S−VHS(登録商標)方式のVT
Rでは、音声信号の記録を固定磁気ヘッドと回転磁気ヘ
ッドとの双方によって行なうことができるようにされて
いるが、回転磁気ヘッドによる音声信号の記録再生は所
謂、深層記録方式によって行なわれているので、声信号
の編集のためにアフターレコーディングを実施すること
ができず、それでアフターレコーディングは周波数帯域
の狭い固定磁気ヘッドによる音声トラックを用いて行な
うようにしていた。このように従来のVTRを用いたの
では、高画質,高音質が得られるような新しい高品位テ
レビジョン放送、例えばハイビジョンの画像や音声も良
好には記録再生できないので、前記のような高品位テレ
ビジョン放送による高品位画像の記録再も良好に行なう
ことができる新しい磁気記録再生装置が求められたが、
前記したVHS(登録商標)方式のVTR、あるいはS
−VHS(登録商標)方式のVTRは、周知のように全
世界的に普及しているVTRであるから、前記した新し
い磁気記録再生装置としては、少なくとも前記したVH
S(登録商標)方式のVTR、あるいはS−VHS(登
録商標)方式のVTRによって記録された磁気テープか
らの再生が可能であるもの、すなわち、従来のVTRに
対して上位互換性を有するものであることが望まれ、そ
のような新しい磁気記録再生装置が望まれた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の所定のア
ジマス角を有する第1の回転磁気ヘッドと、前記した第
1の回転磁気ヘッドのアジマス角とは逆アジマスの第2
の所定のアジマス角を有する第2の回転磁気ヘッドと
が、回転ドラムの180度対称の位置に取付けられてい
て、前記した第1の回転磁気ヘッドと第2の回転磁気ヘ
ッドとが順次交互に、所定の走行速度で走行する磁気テ
ープをヘリカルスキャンすることにより、規格によって
定められた傾斜角と長さと記録跡幅とを有する記録跡を
密接した状態で磁気テープに順次に記録再生できるよう
な特定な規格に従う磁気記録再生装置によって記録再生
される順次の記録跡が、それの記録跡幅方向に(2n+
1)個(ただし、nは自然数)の記録跡に分割された状
態で同時的に記録再生できるように、互に逆アジマスを
有する(2n+1)個の回転磁気ヘッドが隣接配置されて
いる第1の回転磁気ヘッド群と、前記した第1の回転磁
気ヘッド群の(2n+1)個の回転磁気ヘッドにおける
対応する回転磁気ヘッドに対して互に逆アジマスを有す
る(2n+1)個の回転磁気ヘッドを備えている第2の
回転磁気ヘッド群とを、回転ドラムの180度対称の位
置に前記した各回転磁気ヘッド群における各回転磁気ヘ
ッドがそれぞれ所定の取付け高さとなるように回転ドラ
ムに設けてなる磁気記録再生装置、及び前記した記録再
生装置において第1の回転磁気ヘッド群を構成している
(2n+1)個の回転磁気ヘッドと、前記した第1の回
転磁気ヘッド群の(2n+1)個の回転磁気ヘッドに対
して、互に180度対称の位置に配置されている第2の
回転磁気ヘッド群における(2n+1)個の回転磁気ヘ
ッドとにおける対応する(2n+1)対の回転磁気ヘッ
ド対の内で、1対の回転磁気ヘッド対を構成している2
個の回転磁気ヘッドとしては、特定な規格で定められて
いる互に逆アジマス角を有するものを用いた磁気記録再
生装置、ならびに前記した磁気記録再生装置において第
1の回転磁気ヘッド群を構成している(2n+1)個の
回転磁気ヘッドと、前記した第1の回転磁気ヘッド群の
(2n+1)個の回転磁気ヘッドに対して、互に180
度対称の位置に配置されている第2の回転磁気ヘッド群
における(2n+1)個の回転磁気ヘッドとにおける対
応する(2n+1)対の回転磁気ヘッド対の内で、1対
の回転磁気ヘッド対を構成している2個の回転磁気ヘッ
ドとしては、特定な規格で定められている互に逆アジマ
ス角を有するものを用いるとともに、前記した1対の回
転磁気ヘッドを除く他の回転磁気ヘッド対を構成する各
2個の回転磁気ヘッドは、前記した特定な規格で定めら
れているアジマス角よりも大きなアジマス角で逆アジマ
ス角を有するものを用いた請求項1の磁気記録再生装置
を提供する。
【0008】
【作用】第1の所定のアジマス角を有する第1の回転磁
気ヘッドと、前記した第1の回転磁気ヘッドのアジマス
角とは逆アジマスの第2の所定のアジマス角を有する第
2の回転磁気ヘッドとが、回転ドラムの180度対称の
位置に取付けられていて、前記した第1の回転磁気ヘッ
ドと第2の回転磁気ヘッドとが順次交互に、所定の走行
速度で走行する磁気テープをヘリカルスキャンすること
により、規格によって定められた傾斜角と長さと記録跡
幅とを有する記録跡を密接した状態で磁気テープに順次
に記録再生できるような特定な規格に従う磁気記録再生
装置によって記録再生される順次の記録跡が幅方向に複
数に分割された複数トラックとして同時に使用されるの
で、前記の複数のトラックを用いて広帯域輝度信号と広
帯域色信号と広帯域音声信号などが同時に記録でき、ま
た前記した複数トラックの記録再生に用いられる複数の
回転磁気ヘッドが互に逆アジマスを有する(2n+1)個
の回転磁気ヘッドが隣接配置されているものとし、その
内の1対の回転磁気ヘッド対を構成している2個の回転
磁気ヘッドとして、特定な規格で定められている互に逆
アジマス角を有するものを用いることにより、特定な規
格に従う磁気記録再生装置に対して上位互換の磁気記録
再生装置となり、さらに前記した1対の回転磁気ヘッド
を除く他の回転磁気ヘッド対を構成する各2個の回転磁
気ヘッドは、前記した特定な規格で定められているアジ
マス角よりも大きなアジマス角で逆アジマス角を有する
ものを用いて充分に大きなアジマス効果が得られる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の磁気記録
再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1は本発
明の磁気記録再生装置における回転ドラム上の回転磁気
ヘッドの配置例を示す平面図、図2と図5及び図6なら
びに図8と図11は記録跡パターンを示す平面図、図3
と図7及び図12ならびに図13は磁気記録再生装置の
ブロック図、図4及び図9は磁気ヘッドの構成例を示す
斜視図、図10は磁気ヘッド配置例を示す平面図であ
る。図1においてDrは所定の回転数で駆動回転される
回転ドラムであり、Tは磁気テープであって、磁気テー
プTは傾斜ポール1,2を経て回転ドラムDrの周面の
一部に傾斜した状態で巻付けられていて、図中の矢印X
の方向に所定の走行速度で走行されている。回転ドラム
Dr上には180度対称の位置にそれぞれ複数個の回転
磁気ヘッドからなる2群の回転磁気ヘッド群が取付けら
れている。
【0010】本発明の磁気記録再生装置において、回転
ドラムDr上に取付けられるべき第1の回転磁気ヘッド
群と、第2の回転磁気ヘッド群とは、それぞれ奇数個の
回転磁気ヘッド{nを自然数としたときに(2n+1)個
の個数で示される複数個の回転磁気ヘッド}によって構
成されるのであるが、図1に示されている構成例は第
1,第2の回転磁気ヘッド群を構成している回転磁気ヘ
ッドの個数が3個の場合を例示している。図1において
H1a,H1b,H1cは第1の回転磁気ヘッド群に属する3
個の回転磁気ヘッドであり、またH2a,H2b,H2cは第
2の回転磁気ヘッド群に属する3個の回転磁気ヘッドで
あって、前記した第1,第2の回転磁気ヘッド群におけ
るそれぞれ同一の英字の添字が付されている回転磁気ヘ
ッドは回転ドラムDr上で180度対称の位置に配置さ
れている回転磁気ヘッドである。
【0011】また、図1中に示されているEH1ab,E
H1c,EH2ab,EH2cは消去用の回転磁気ヘッドであ
って、前記した消去用の回転磁気ヘッドEH1abは第1
の回転磁気ヘッド群における回転磁気ヘッドH1a,H1b
によって記録形成されるべき記録跡の先行消去のために
用いられ、また、前記した消去用の回転磁気ヘッドEH
1cは第1の回転磁気ヘッド群における回転磁気ヘッドH
1cによって記録形成されるべき記録跡の先行消去のため
に用いられ、さらに前記した消去用の回転磁気ヘッドE
H2abは第2の回転磁気ヘッド群における回転磁気ヘッ
ドH2a,H2bによって記録形成されるべき記録跡の先行
消去のために用いられ、また、前記した消去用の回転磁
気ヘッドEH2cは第2の回転磁気ヘッド群における回転
磁気ヘッドH2cによって記録形成されるべき記録跡の先
行消去のために用いられる。
【0012】図1中に示されているH1dは第1の回転磁
気ヘッド群における特定な1個の回転磁気ヘッドによっ
て記録形成される記録跡を追跡できるようなものとして
回転ドラムDrに設けられている回転磁気へッドであ
り、また、H2dは前記した第1の回転磁気ヘッド群にお
ける特定な1個の回転磁気ヘッドと対のものとして18
0対称の位置に設けられている第2の回転磁気ヘッド群
における特定な1個の回転磁気ヘッドによって記録形成
される記録跡を追跡できるようなものとして回転ドラム
Drに設けられている回転磁気へッドであって、これら
の回転磁気ヘッドH1d,H2dは例えばPCM音声信号の
再生のための専用の回転磁気ヘッドとして用いられる。
【0013】図2は図1中に示されている第1の回転磁
気ヘッド群に属する各回転磁気ヘッドH1a,H1b,H1c
によって磁気テープT上に記録形成される順次の記録跡
(トラック)Tr1,Tr2,Tr3…による記録跡パターン
と、第2の回転磁気ヘッド群に属する各回転磁気ヘッド
H2a,H2b,H2cによって磁気テープT上に記録形成さ
れる順次の記録跡Tr4,Tr5,Tr6…による記録跡パタ
ーンを示している図である。本発明の磁気記録再生装置
において、前記した第1群の回転磁気ヘッド群に属する
回転磁気ヘッドH1aによって磁気テープT上に記録形成
される記録跡Tr1の記録跡幅tp1と、第1群の回転磁
気ヘッド群に属する回転磁気ヘッドH1bによって磁気テ
ープT上に記録形成される記録跡Tr2の記録跡幅tp2
と、第1群の回転磁気ヘッド群に属する回転磁気ヘッド
H1cによって磁気テープT上に記録形成される記録跡T
r3の記録跡幅tp3との和の記録跡幅、及び、第2群の
回転磁気ヘッド群に属する回転磁気ヘッドH2aによって
磁気テープT上に記録形成される記録跡Tr4の記録跡幅
tp1と、第2群の回転磁気ヘッド群に属する回転磁気
ヘッドH2bによって磁気テープT上に記録形成される記
録跡Tr5の記録跡幅tp2と、第2群の回転磁気ヘッド
群に属する回転磁気ヘッドH2cによって磁気テープT上
に記録形成される記録跡Tr6の記録跡幅tp3との和の
記録跡幅は、それぞれ第1の所定のアジマス角を有する
第1の回転磁気ヘッドと、前記した第1の回転磁気ヘッ
ドのアジマス角とは逆アジマスの第2の所定のアジマス
角を有する第2の回転磁気ヘッドとが、回転ドラムの1
80度対称の位置に取付けられていて、前記した第1の
回転磁気ヘッドと第2の回転磁気ヘッドとが順次交互
に、所定の走行速度で走行する磁気テープをヘリカルス
キャンすることにより、規格によって定められた傾斜角
と長さと記録跡幅とを有する記録跡を密接した状態で磁
気テープに順次に記録再生できるような特定な規格に従
う磁気記録再生装置によって記録再生される順次の記録
跡の記録跡幅TP(記録跡幅TPと同じ)と同じになる
ようにされている。
【0014】前記した特定な規格に従う磁気記録再生装
置が、例えばVHS(登録商標)方式のVTRである場
合を例にとって、前記の点を具体的に説明すると次のと
おりである。VHS(登録商標)方式のVTRにおいて
は+6度のアジマス角を有する第1の回転磁気ヘッド
と、前記した第1の回転磁気ヘッドと180度対称の位
置に設けられている−6度のアジマス角を有する第2の
回転磁気ヘッドとにより磁気テープTに密接状態で記録
形成される順次の記録跡の記録跡幅と記録跡間隔TPと
は、ともに58ミクロンであるから、本発明の磁気記録
再生装置では第1群の回転磁気ヘッド群に属する回転磁
気ヘッドH1aによって磁気テープT上に記録形成される
記録跡Tr1の記録跡幅tp1と、第1群の回転磁気ヘッ
ド群に属する回転磁気ヘッドH1bによって磁気テープT
上に記録形成される記録跡Tr2の記録跡幅tp2と、第
1群の回転磁気ヘッド群に属する回転磁気ヘッドH1cに
よって磁気テープT上に記録形成される記録跡Tr3の記
録跡幅tp3との和の記録跡幅が58ミクロンとなるよ
うに、また、第2群の回転磁気ヘッド群に属する回転磁
気ヘッドH2aによって磁気テープT上に記録形成される
記録跡Tr4の記録跡幅tp1と、第2群の回転磁気ヘッ
ド群に属する回転磁気ヘッドH2bによって磁気テープT
上に記録形成される記録跡Tr5の記録跡幅tp2と、第
2群の回転磁気ヘッド群に属する回転磁気ヘッドH2cに
よって磁気テープT上に記録形成される記録跡Tr6の記
録跡幅tp3との和の記録跡幅が58ミクロンとなるよ
うに、前記した第1の回転磁気ヘッド群及び第2の回転
磁気ヘッド群を構成している各複数個の回転磁気ヘッド
のトラック幅が定められる。
【0015】また、本発明の磁気記録再生装置では、第
1の回転磁気ヘッド群を構成している(2n+1)個の
回転磁気ヘッドと、前記した第1の回転磁気ヘッド群の
(2n+1)個の回転磁気ヘッドに対して、互に180
度対称の位置に配置されている第2の回転磁気ヘッド群
における(2n+1)個の回転磁気ヘッドとにおける対
応する(2n+1)対の回転磁気ヘッド対の内で、1対
の回転磁気ヘッド対を構成している2個の回転磁気ヘッ
ドとして、第1の所定のアジマス角を有する第1の回転
磁気ヘッドと、前記した第1の回転磁気ヘッドのアジマ
ス角とは逆アジマスの第2の所定のアジマス角を有する
第2の回転磁気ヘッドとが、回転ドラムの180度対称
の位置に取付けられていて、前記した第1の回転磁気ヘ
ッドと第2の回転磁気ヘッドとが順次交互に、所定の走
行速度で走行する磁気テープをヘリカルスキャンするこ
とにより、規格によって定められた傾斜角と長さと記録
跡幅とを有する記録跡を密接した状態で磁気テープに順
次に記録再生できるような特定な規格に従う磁気記録再
生装置で採用されている特定な規格で定められている互
に逆アジマス角を有するものとすることにより、前記し
た特定な規格に従う磁気記録再生装置によって記録され
た記録済みの磁気テープの記録情報を良好に再生するこ
とができる。
【0016】前記した特定な規格に従う磁気記録再生装
置が、例えばVHS(登録商標)方式のVTRである場
合を例にとって、前記の点を具体的に説明すると次のと
おりである。VHS(登録商標)方式のVTRにおいて
は+6度のアジマス角を有する第1の回転磁気ヘッド
と、前記した第1の回転磁気ヘッドと180度対称の位
置に設けられている−6度のアジマス角を有する第2の
回転磁気ヘッドとによって、磁気テープTに密接状態で
順次の記録跡が記録形成されているから、本発明の磁気
記録再生装置において、第1の回転磁気ヘッド群に属す
る回転磁気ヘッドの内から選択された1個の回転磁気ヘ
ッド、例えば回転磁気へッドH1a(または回転磁気ヘッ
ドH1bもしくは回転磁気ヘッドH1c)として+6度のア
ジマス角を有する回転磁気ヘッドを用い、また、前記し
た第1の回転磁気ヘッド群に属する回転磁気ヘッドから
選択された1個の回転磁気ヘッドH1a(または回転磁気
ヘッドH1bもしくは回転磁気ヘッドH1c)と対をなす、
第2の回転磁気ヘッド群に属する回転磁気ヘッドH2a
(または回転磁気ヘッドH2bもしくは回転磁気ヘッドH
2c)として−6度のアジマス角を有する回転磁気ヘッド
を用いた構成にすると、前記した第1の回転磁気ヘッド
群に属する回転磁気ヘッドから選択された1個の回転磁
気ヘッドH1a(または回転磁気ヘッドH1bもしくは回転
磁気ヘッドH1c)と、第2の回転磁気ヘッド群に属する
回転磁気ヘッドH2a(または回転磁気ヘッドH2bもしく
は回転磁気ヘッドH2c)とによって、VHS(登録商
標)方式のVTRによって記録された記録済みの磁気テ
ープTから記録情報を良好に再生することができる。
【0017】また、既述もしたように本発明の磁気記録
再生装置では、互に逆アジマスを有する(2n+1)個の
回転磁気ヘッドが隣接配置されている第1の回転磁気ヘ
ッド群と、前記した第1の回転磁気ヘッド群の(2n+
1)個の回転磁気ヘッドにおける対応する回転磁気ヘッ
ドに対して互に逆アジマスを有する(2n+1)個の回
転磁気ヘッドを備えている第2の回転磁気ヘッド群と
を、回転ドラムの180度対称の位置に前記した各回転
磁気ヘッド群における各回転磁気ヘッドがそれぞれ所定
の取付け高さとなるように回転ドラムに設けているもの
であるが、前記のように第1の回転磁気ヘッド群に属す
る回転磁気ヘッドの内から選択された1個の回転磁気ヘ
ッド、例えば回転磁気へッドH1a(または回転磁気ヘッ
ドH1bもしくは回転磁気ヘッドH1c)として+6度のア
ジマス角を有する回転磁気ヘッドを用い、また、前記し
た第1の回転磁気ヘッド群に属する回転磁気ヘッドから
選択された1個の回転磁気ヘッドH1a(または回転磁気
ヘッドH1bもしくは回転磁気ヘッドH1c)と対をなす、
第2の回転磁気ヘッド群に属する回転磁気ヘッドH2a
(または回転磁気ヘッドH2bもしくは回転磁気ヘッドH
2c)として−6度のアジマス角を有する回転磁気ヘッド
を用いた構成にした場合に、前記した第1の回転磁気ヘ
ッド群に属する回転磁気ヘッドから選択された1個の回
転磁気ヘッドH1a(または回転磁気ヘッドH1bもしくは
回転磁気ヘッドH1c)と、第2の回転磁気ヘッド群に属
する回転磁気ヘッドH2a(または回転磁気ヘッドH2bも
しくは回転磁気ヘッドH2c)ととによる回転磁気ヘッド
対を除く他の回転磁気ヘッド対を構成する各2個の回転
磁気ヘッドとして、図5に例示されている回転磁気ヘッ
ドH1b,H1c,H2b,H2cのように、回転磁気ヘッドH1
a,H2aのように前記した特定な規格で定められている
±6度のアジマス角を有する回転磁気ヘッドH1a,H2a
よりも大きなアジマス角、例えば±10度で逆アジマス
角を有するものを用いると充分に大きなアジマス効果が
得られる。
【0018】このように、本発明の磁気記録再生装置で
は第1の所定のアジマス角を有する第1の回転磁気ヘッ
ドと、前記した第1の回転磁気ヘッドのアジマス角とは
逆アジマスの第2の所定のアジマス角を有する第2の回
転磁気ヘッドとが、回転ドラムの180度対称の位置に
取付けられていて、前記した第1の回転磁気ヘッドと第
2の回転磁気ヘッドとが順次交互に、所定の走行速度で
走行する磁気テープをヘリカルスキャンすることによ
り、規格によって定められた傾斜角と長さと記録跡幅と
を有する記録跡を密接した状態で磁気テープに順次に記
録再生できるような特定な規格に従う磁気記録再生装置
によって記録再生される順次の記録跡が幅方向に複数に
分割された複数トラックとして同時に使用されるので、
前記の複数のトラックを用いて広帯域輝度信号と広帯域
色信号と広帯域音声信号などが同時に記録でき、また、
前記した複数トラックの記録再生に用いられる複数の回
転磁気ヘッドが互に逆アジマスを有する(2n+1)個の
回転磁気ヘッドが隣接配置されているものとし、その内
の1対の回転磁気ヘッド対を構成している2個の回転磁
気ヘッドとして、特定な規格で定められている互に逆ア
ジマス角を有するものを用いることにより、特定な規格
に従う磁気記録再生装置に対して上位互換の磁気記録再
生装置となり、さらに前記した1対の回転磁気ヘッドを
除く他の回転磁気ヘッド対を構成する各2個の回転磁気
ヘッドは、前記した特定な規格で定められているアジマ
ス角よりも大きなアジマス角で逆アジマス角を有するも
のを用いることにより充分に大きなアジマス効果を得る
ことができるのである。
【0019】図2及び図5に例示されている記録跡パタ
ーンは、第1,第2の回転磁気ヘッド群を構成している
各回転磁気ヘッドH1a,H1b,H1c,H2a,H2b,H2c
がすべて同一の実効トラック幅を有する回転磁気ヘッド
を用いて記録形成された場合についてのものであるが、
本発明の実施に当っては第1の回転磁気ヘッド群を構成
している各回転磁気ヘッドH1a,H1b,H1cにおける各
実効トラック幅の和が既述した特定な規格に従う磁気記
録再生装置によって記録再生される順次の記録跡の記録
跡幅TP(記録跡幅TPに同じ)と同じにされ、また第
2の回転磁気ヘッド群を構成している各回転磁気ヘッド
H2a,H2b,H2cにおける各実効トラック幅の和が、既
述した特定な規格に従う磁気記録再生装置によって記録
再生される順次の記録跡の記録跡幅TP(記録跡幅TP
に同じ)と同じにされ、かつ、前記した第1の回転磁気
ヘッド群の回転磁気ヘッドと対をなしている第2の回転
磁気ヘッド群の回転磁気ヘッドとが同じ実効トラック幅
を備えているというような条件の下で、各回転磁気ヘッ
ドのトラック幅は任意に設定することができる。また、
本発明の実施に当って図6に例示されているように、第
1の回転磁気ヘッド群を構成している各回転磁気ヘッド
H1a,H1b,H1cの内で、例えば1個の回転磁気ヘッド
H1cと、第2の回転磁気ヘッド群を構成している各回転
磁気ヘッドH2a,H2b,H2cの内で、例えば1個の回転
磁気ヘッドH2cとを不使用の状態として記録再生動作が
行なわれるようにされてもよい。
【0020】第1の回転磁気ヘッド群を構成する複数個
の回転磁気ヘッドH1a,H1b,H1cの内で、回転磁気ヘッ
ドH1aと回転磁気ヘッドH1bとは近接して配置されて、
同時に記録再生動作が行なわれる必要があり、また第2
の回転磁気ヘッド群を構成する複数個の回転磁気ヘッド
H2a,H2b,H2cの内で、回転磁気ヘッドH2aと回転磁
気ヘッドH2bとは近接して配置されて、同時に記録再生
動作が行なわれる必要がある。図4は2つの回転磁気ヘ
ッドH1a,H1b(H2a,H2b)を基板48上にメタル磁
気ヘッドによるデュアルコアヘッドアセンブリとして構
成させた場合の構成例を示しており、基板48上に互に
別体のコア49,51を有する回転磁気ヘッドH1a,H1
b(H2a,H2b)が固着されている。50,52はコイ
ルであり、また、53,54は磁気空隙を示している。
H1a,H1b(H2a,H2b)の磁気空隙53,54は、そ
れの中心点の位置がトラック幅の方向に1記録跡間隔と
対応する距離hだけずらされており、また、前記の磁気
空隙53,54の中心点間の距離dは、できるだけ近接
することが望ましいが、例えば走行する時間々隔で1〜
2水平走査期間の距離(0.3mm〜0.6mm)に設定
される。また、第1の回転磁気ヘッド群を構成する複数
個の回転磁気ヘッドH1a,H1b,H1cの内で、回転磁気ヘ
ッドH1cは回転磁気ヘッドH1bから図1中にαとして
示されている中心角と対応する距離だけ離隔して配置さ
れており、第2の回転磁気ヘッド群を構成する複数個の
回転磁気ヘッドH2a,H2b,H2cの内で、回転磁気ヘッド
H2cは回転磁気ヘッドH2bから図1中にαとして示さ
れている中心角と対応する距離だけ離隔して配置されて
いる。前記した角αは回転磁気ヘッドH1c(H2c)を配
置するのに必要な物理的なスペースの面から、例えば4
5度〜60度とされてもよい。前記した回転磁気ヘッド
H1c(H2c)が主として音声信号の記録再生用に使用さ
れる場合には、回転磁気ヘッドH1a,H1b(H2a,H2b)に
近接して配置する必要はない。
【0021】第1,第2の回転磁気ヘッド群における各
回転磁気ヘッドが図1に例示されているような配置態様
で回転ドラムDr上に設けられている場合には、第1,
第2の回転磁気ヘッド群における回転磁気ヘッドH1a,
H2aによって広帯域の輝度信号の記録再生を行ない、ま
た第1,第2の回転磁気ヘッド群における回転磁気ヘッ
ドH1c,H2cによって音声信号の記録再生を行なうこと
ができるが、前記の記録再生動作は、隣接する記録跡が
互に逆アジマス角を有する回転磁気ヘッドを用いて行な
われるために、記録跡間のクロストークは充分に小さい
く、したがって広帯域のカラーテレビジョン信号の記録
再生及び広帯域な音声信号の記録再生を高忠実度で容易
に行なうことができ、さらに既述のように第1の回転磁
気ヘッド群に属する複数の回転磁気ヘッドから選択され
た1個の回転磁気ヘッドH1a(または回転磁気ヘッドH
1bもしくは回転磁気ヘッドH1c)のアジマス角を+6度
とし、それと対をなす第2の回転磁気ヘッド群に属する
回転磁気ヘッドH2a(または回転磁気ヘッドH2bもしく
は回転磁気ヘッドH2c)として−6度のアジマス角を有
する回転磁気ヘッドを用いると、前記した第1の回転磁
気ヘッド群に属する回転磁気ヘッドから選択された1個
の回転磁気ヘッドH1a(または回転磁気ヘッドH1bもし
くは回転磁気ヘッドH1c)と、第2の回転磁気ヘッド群
に属する回転磁気ヘッドH2a(または回転磁気ヘッドH2
bもしくは回転磁気ヘッドH2c)とによって、VHS(登
録商標)方式のVTRによって記録された記録済みの磁
気テープTから記録情報を良好に再生することができる
他、第1,第2の回転磁気ヘッド群における回転磁気ヘ
ッドH1c,H2cによる記録は、記録容量が充分に大きい
状態で行ない得るためにPCM信号によって高品質の音
声信号の記録再生も容易に行なうことができる。
【0022】図3は記録再生系の一例構成を示すブロッ
ク図であって、この図3において点線図示の枠3で示し
てある信号処理系は、従来のVTR、例えばVHS(登
録商標)方式のVTRで採用されているような信号処理
系を示している。図3において、4は例えばNTSC方
式のカラーテレビジョン複合映像信号の入力端子であ
り、この入力端子4に供給されたNTSC方式のカラー
テレビジョン複合映像信号は、信号処理部5において輝
度信号と搬送色信号とに分離され、輝度信号は周波数変
調器6に供給され、周波数変調器6において輝度信号に
よる周波数被変調信号とされてミキサ7に与えられる。
また、前記した信号処理部5において分離された搬送色
信号は、低域変換搬装色信号とされた後に例えばフェー
ズ・シフト等の周知の信号処理が行なわれた後に前記し
たミキサ7に供給され、ミキサ7からは低域変換搬送色
信号と輝度信号による周波数被変調信号とが周波数多重
化された状態の記録信号が増幅器8によって増幅された
後に線53を介してスイッチ回路9に供給される。
【0023】前記したスイッチ回路9は、端子10に供
給された切換制御信号に応じて線53を回転磁気ヘッド
H1a(H2a)に接続したり、線54を回転磁気ヘッドH1a
(H2a)に接続したりする切換え動作を行なう。前記した
端子10に供給される切換制御信号は、例えば磁気テー
プTを収納しているカセット容器の形状の違い、あるい
はカセット容器に設けたマークの違い等を検出して発生
させるようにすることは望ましい実施の態様である。前
記したスイッチ回路9が回転磁気ヘッドH1a(H2a)と線
53とを接続するような切換動作を行なっている場合に
は、信号処理系3において発生された記録信号が回転磁
気ヘッドH1a(H2a)によって磁気テープTに記録され、
また磁気テープTから回転磁気ヘッドH1a(H2a)によっ
て再生された信号が、スイッチ回路9を介して増幅器8
に供給され、増幅器8から出力された再生信号が周波数
分離回路11に供給される。
【0024】前記した周波数分離回路11に供給された
低域変換搬送色信号と輝度信号による周波数被変調信号
との周波数多重化信号は、周波数分離回路11によって
低域変換搬送色信号と輝度信号による周波数被変調信号
とによって分離され、低域変換搬送色信号は色信号処理
部13によって周知の信号処理が行なわれ、色信号処理
部13から出力された搬送色信号はミキサ14に供給さ
れ、また前記の輝度信号による周波数被変調信号は周波
数復調器12により復調されて、周波数復調器12から
出力された輝度信号はミキサ14に供給される。それ
で、前記のミキサ14から出力端子15にはNTSC信
号が出力される。
【0025】前記したスイッチ回路9が回転磁気ヘッド
H1a(H2a)と線54とを接続するような切換動作を行な
っている場合には、図1に示す磁気記録再生装置は入力
端子16に供給されている広帯域輝度信号Ywを回転磁
気ヘッドH1a(H2a)によって磁気テープTに記録した
り、磁気テープTに記録されていた広帯域輝度信号を再
生して出力端子22に出力するという記録再生動作を行
なう。すなわち、入力端子16に供給されている充分に
広帯域な輝度信号Ywは、信号処理部17において所定
の信号処理が施された後に、周波数変調器18によって
広帯域輝度信号Ywによる周波数被変調信号とされた後
に増幅器19によって幅幅される。増幅器19から出力
された広帯域輝度信号による周波数被変調信号は線54
とスイッチ回路9とを介して回転磁気ヘッドH1a(H2a)
に供給されて磁気テープTに記録される。また、磁気テ
ープTから回転磁気ヘッドH1a(H2a)によって再生され
た広帯域輝度信号Ywによる周波数被変調信号は、スイ
ッチ回路9と線54とを介して増幅器19で増幅された
後に周波数復調器20に供給されて、周波数復調器20
により復調される。周波数復調器20から出力された広
帯域輝度信号Ywは信号処理部21によって所定の信号
処理が施された後に出力端子22に送出される。
【0026】磁気記録再生装置におけるスイッチ回路9
が回転磁気ヘッドH1a(H2a)と線54とを接続するよう
な切換動作を行なうようにされている動作モードで磁気
記録再生装置が記録再生動作を行なっている場合におけ
る色信号の記録再生は、入力端子23,24に供給され
ている広帯域の色差信号R−Y,B−Yが回転磁気ヘッ
ドH1b(H2b)によって磁気テープTに記録され、また磁
気テープTから回転磁気ヘッドH1b(H2b)によって再生
された広帯域の色差信号R−Y,B−Yが出力端子3
0,31から出力されるようにして行なわれる。すなわ
ち入力端子23に供給された広帯域の色差信号R−Y
と、入力端子24に供給された広帯域の色差信号B−Y
とは、信号処理部25でアナログデジタル変換された後
に例えばメモリを用いた周知の手段によって時間軸圧縮
を行なうとともに、広帯域の色差信号R−Yと、広帯域
の色差信号B−Yとを時分割多重化信号とした後に、デ
ジタルアナログ変換により再びアナログ信号としてから
周波数変調器26に供給する。
【0027】周波数変調器26によって周波数被変調信
号とされた色差信号の時分割多重化信号は、増幅器27
によって幅幅された後に回転磁気ヘッドH1b(H2b)に供
給されて磁気テープTに記録される。また、磁気テープ
Tから回転磁気ヘッドH1b(H2b)によって再生された2
つの広帯域の色差信号の時分割多重化信号による周波数
被変調信号は、増幅器27で増幅された後に周波数復調
器28に供給され、周波数復調器28で復調される。周
波数復調器28から出力された2つの広帯域の色差信号
の時分割多重化信号は、信号処理部29でアナログデジ
タル変換された後に時間軸伸長と2つの色差信号の同時
信号にされ、次いで、デジタルアナログ変換器によって
広帯域の色差信号R−Yと、広帯域の色差信号B−Yと
にされて、広帯域の色差信号R−Yは出力端子30に送
出され、また、広帯域の色差信号B−Yは出力端子31
に出力される。
【0028】32は広帯域な音響信号の右チャンネル信
号Rの入力端子、33は広帯域な音響信号の左チャンネ
ル信号Lの入力端子であり、前記の入力端子32に供給
された音響信号の右チャンネル信号Rは増幅器34によ
った増幅された後に周波数変調器36によって音響信号
の右チャンネル信号Rによる周波数被変調波信号とされ
てミキサ38に供給される。また前記の入力端子33に
供給された音響信号の左チャンネル信号Lは増幅器35
によった増幅された後に周波数変調器37によって音響
信号の左チャンネル信号Lによる周波数被変調波信号と
されてミキサ38に供給される。前記した周波数変調器
36から出力された音響信号の右チャンネル信号Rによ
る周波数被変調波信号と、周波数変調器37から出力さ
れた音響信号の左チャンネル信号Lによる周波数被変調
波信号とは、互に異なる周波数帯域を占有するような信
号となるようにされているから、ミキサ38からは前記
した音響信号の右チャンネル信号Rによる周波数被変調
波信号と、音響信号の左チャンネル信号Lによる周波数
被変調波信号とが周波数多重化された信号が出力され、
それが増幅器39によって増幅された後に、回転磁気ヘ
ッドH1c(H2c)によって磁気テープTに記録される。
【0029】磁気テープTから回転磁気ヘッドH1c(H2
c)によって再生された音響信号の右チャンネル信号Rに
よる周波数被変調波信号と、音響信号の左チャンネル信
号Lによる周波数被変調波信号とが周波数多重化された
信号は、増幅器39で増幅された後に帯域通過濾波器4
0,41に供給される。帯域通過濾波器40では音響信
号の右チャンネル信号Rによる周波数被変調波信号を抽
出して周波数復調器42に供給し、また、帯域通過濾波
器41では音響信号の左チャンネル信号Lによる周波数
被変調波信号を抽出して周波数復調器43に供給する。
前記した周波数復調器42によって復調された音響信号
の右チャンネル信号Rは増幅器44によって増幅された
後に出力端子46に送出され、前記の周波数復調器43
によって復調された音響信号の左チャンネル信号Lは増
幅器45によって増幅された後に出力端子47に送出さ
れる。
【0030】図3のブロック図に示されている記録再生
系では、図中の点線図示の枠3で示してある信号処理系
と回転磁気ヘッドH1a(H2a)を用いて記録再生動作を行
なうことにより、従来のVTR、例えばVHS(登録商
標)方式のVTRで採用されているような信号形態での
記録再生ができ、また、従来のVTR、例えばVHS
(登録商標)方式のVTRによって記録済みにされた磁
気テープTからの再生動作はSPモードでもEPモード
でも良好な状態の再生信号が再生できる。なお、S−V
HS(登録商標)方式のVTRで採用されているような
深層記録による音響信号の記録再生動作は、回転磁気ヘ
ッドH1a(H2a)によって描かれた記録跡を追跡できるよ
うな図示されていない回転磁気ヘッドを用いることによ
り容易に行ないうることはいうまでもない。また、図3
のブロック図に示されている記録再生系では、回転磁気
ヘッドH1a(H2a)を用いて広帯域の輝度信号Ywの記録
再生動作を行なうとともに、回転磁気ヘッドH1b(H2b)
を用いて広帯域の色差信号R−Y,B−Yの記録再生動
作を行ない、さらに回転磁気ヘッドH1c(H2c)を用いて
広帯域の音響信号の記録再生動作を行なうことにより、
従来のVTRでは記録再生が不可能であった広帯域のカ
ラーテレビジョン映像信号やステレオ音響信号の記録再
生動作が容易に行なうことができる。
【0031】回転磁気ヘッドH1a(H2a)を用いて広帯域
の輝度信号Ywの記録再生動作を行なうためには回転磁
気ヘッドH1a(H2a)として使用される回転磁気ヘッドが
広帯域信号の記録再生の可能なものでなければならない
ことは当然のことである。従来のVTRで酸化鉄磁性体
を磁性層に用いている磁気テープの記録再生用の回転磁
気ヘッドとしては、例えばMn−Znフェライトをコア
に用いたものでも、比較的に大きな再生出力が安定に得
られていたが、前記した酸化鉄磁性体の抗磁力の点から
記録波長の限界は0.7ミクロン〜0.8ミクロンであっ
た。近年になって高密度記録の要求が高まるのにつれ
て、磁性層を構成する磁性体として抗磁力の大きな金属
磁性粉を用いた磁気テープ(MPタイプ)または強磁性
金属蒸着磁気テープ(MEタイプ)が実用化され、ま
た、前記のように高抗磁力を有する磁性体を用いた磁気
テープの記録再生用の回転磁気ヘッドとしても、例えば
センダスト合金膜やアモルファス膜を用いたものが実用
化されており、前記のような磁気テープと磁気ヘッドと
の使用によって最短記録波長が0.5ミクロン程度まで
の記録再生が可能となった。
【0032】ここで磁気テープと回転磁気ヘッドとの相
対線速度をVHS(登録商標)方式のVTRにおける磁気
テープと回転磁気ヘッドとの相対線速度と同じく毎秒
5.8メートルとし、また、記録波長を0.5ミクロンと
すると、記録できる最高周波数Fは F=5.8/0.5
=11.6(MHz)となる。今、回転磁気ヘッドによ
って記録する周波数被変調信号の周波数偏移ΔFを2M
Hzとし、また、白ピーククリップを100%すると、
周波数被変調信号のベースバンドの周波数Fbは、F=
Fb+2ΔFの関係から、Fb=7.6MHzとなるこ
とが判かる。したがって、最短記録波長が0.5ミクロ
ン程度までの記録再生を可能とするような磁気テープと
回転磁気ヘッドとを組合わせて使用すれば、従来のS−
VHS(登録商標)方式のVTRにおける記録ベースバン
ドよりも3MHz程度高い周波数の信号の記録も可能と
なるから、広帯域化されたテレビジョン映像信号の記録
再生もできる。
【0033】次に、図6に示されているような記録跡パ
ターンを磁気テープT上に形成させるような記録再生に
ついて説明する。図6において記録跡Tr1は回転磁気ヘ
ッドH1aによって記録形成された記録跡、記録跡Tr2は
回転磁気ヘッドH1bによって記録形成された記録跡であ
り、また、記録跡Tr4は回転磁気ヘッドH2aによって記
録形成された記録跡、記録跡Tr5は回転磁気ヘッドH2b
によって記録形成された記録跡である。図6中にTr3で
示されている空白部(ガードバンド)は、回転磁気ヘッド
H1cによって記録跡が記録形成されるべき領域を示して
いる。この図6に示されている記録跡パターンにおい
て、回転磁気ヘッドH1aによって記録形成された記録跡
Tr1は、回転磁気ヘッドH1aを用いて広帯域な輝度信号
を記録した記録跡であり、また、回転磁気ヘッドH1bに
よって記録形成された記録跡Tr2は、2つの色信号を時
間軸圧縮した信号を時分割多重化した信号による記録跡
Tr2cと、音響信号を時間軸圧縮した信号による記録跡
Tr2aとを時分割的に記録した記録跡であり、さらに、
回転磁気ヘッドH2aによって記録形成された記録跡Tr4
は、回転磁気ヘッドH2aを用いて広帯域な輝度信号を記
録した記録跡であり、さらにまた、回転磁気ヘッドH2b
によって記録形成された記録跡Tr5は、2つの色信号を
時間軸圧縮した信号を時分割多重化した信号による記録
跡Tr5cと、音響信号を時間軸圧縮した信号による記録
跡Tr5aとを時分割的に記録した記録跡である。
【0034】図6に示されている記録跡の内で、回転磁
気ヘッドH1a,H2aを用いて広帯域な輝度信号の記録再
生が行なわれる記録跡Tr1,Tr4は、図3に示した記録
再生系のブロック図中の広帯域な輝度信号Ywの記録再
生系として既述した記録再生系(図3中の図面符号16
〜22、54等で示されている構成部分)と同様な構成
の記録再生系によって記録再生が行なわれる。また回転
磁気ヘッドH1b,H2bを用いて色差信号と音響信号号と
の記録再生が行なわれる記録跡Tr2,Tr5は、例えば図
7に示してある記録再生系を用いて行なうことができ
る。図7において入力端子23,24に供給されている
広帯域の色差信号R−Y,B−Yは回転磁気ヘッドH1b
(H2b)によって磁気テープTに記録され、また、磁気テ
ープTから回転磁気ヘッドH1b(H2b)によって再生され
た広帯域の色差信号R−Y,B−Yは出力端子30,3
1から出力されるようにして行なわれる。すなわち、入
力端子23に供給された広帯域の色差信号R−Yと、入
力端子24に供給された広帯域の色差信号B−Yとは、
信号処理部25においてアナログデジタル変換された後
に、例えばメモリを用いた周知の手段によって時間軸圧
縮を行なうとともに、広帯域の色差信号R−Yと、広帯
域の色差信号B−Yとを時分割多重化信号として周波数
変調器26に供給する。
【0035】周波数変調器26によって周波数被変調信
号とされた色差信号の時分割多重化信号はスイッチ回路
55に供給される。スイッチ回路55には後述されてい
るようにデジタル音響信号も供給されていて、スイッチ
回路55ではデジタル音響信号と、周波数被変調信号形
態の色差信号の時分割多重化信号とを切換えて、前記の
2つの信号による時分割多重化信号として増幅器27に
供給する。前記の増幅器27によって増幅された信号は
回転磁気ヘッドH1b(H2b)に供給され、図6中に示され
ているように磁気テープTへ記録跡Tr2(Tr5)…におけ
るTr2c(Tr5c)…の部分に記録される。また、磁気テー
プTから回転磁気ヘッドH1b(H2b)によって再生された
2つの広帯域の色差信号の時分割多重化信号による周波
数被変調信号とデジタル音響信号との多重化信号は、増
幅器27で増幅された後に周波数復調器28に供給さ
れ、周波数復調器28で復調される。周波数復調器28
から出力された2つの広帯域の色差信号の時分割多重化
信号は、時間軸伸長回路56で時間軸伸長が行なわれた
後に色信号処理部57に供給される。色信号処理部57
では、2つの色差信号が同時信号にされた後にデジタル
アナログ変換器によって広帯域の色差信号R−Yと、広
帯域の色差信号B−Yとにされて、広帯域の色差信号R
−Yは出力端子30に送出され、また、広帯域の色差信
号B−Yは出力端子31に出力される。
【0036】58は広帯域な音響信号の右チャンネル信
号Rの入力端子、59は広帯域な音響信号の左チャンネ
ル信号Lの入力端子であり、前記の入力端子58に供給
された音響信号の右チャンネル信号Rと、入力端子59
に供給された音響信号の左チャンネル信号Lとは、アナ
ログデジタル変換器60によってデジタル音響信号に変
換された後に時間軸圧縮回路61に供給される。時間軸
圧縮回路61において時間軸圧縮されたデジタル音響信
号は、エラーコレクションコード発生回路62で誤り訂
正コードが付加された後に、デジタル信号変調回路63
でPCM信号にされてから前記したスイッチ回路55に
供給される。スイッチ回路55は周波数被変調信号形態
の色差信号の時分割多重化信号と音響信号によるPCM
信号とを切換えて増幅器27に供給する。前記の増幅器
27によって増幅された信号は、回転磁気ヘッドH1b
(H2b)に供給され、例えば図6中に示されているように
磁気テープTへ記録跡Tr2(Tr5)…におけるTr2a(Tr5
a)…の部分に記録される。
【0037】回転磁気ヘッドH1b(H2b)により図6中の
記録跡Tr2(Tr5)…における符号Tr2a(Tr5a)によって
示されている部分に記録された音響信号によるPCM信
号はそれの記録に用いられた回転磁気ヘッドH1b(H2b)
に対して、図1に示されているように先行して離れた位
置に設けられている回転磁気ヘッドH1d(H2d)によって
再生され、再生信号が再生増幅器64に供給される。前
記のように音響信号によるPCM信号の再生用の回転磁
気ヘッドとして、音響信号によるPCM信号の記録に用
いられた回転磁気ヘッドH1b(H2b)から離れた位置に設
けられている回転磁気ヘッドH1d(H2d)によって再生す
るようにしているのは、PCM信号の信号処理はフィー
ルド期間単位で行なわれるために、映像信号に比べてP
CM信号にはフィールド期間単位の遅延が生じてしまう
から、音響信号によるPCM信号の再生用の回転磁気ヘ
ッドH1d(H2d)の位置を、音響信号によるPCM信号の
記録に用いられた回転磁気ヘッドH1b(H2b)から先行す
る位置に設けることにより、前記の時間ずれが吸収でき
るようにすることを狙っているからである。図1におい
ては音響信号によるPCM信号の再生用の回転磁気ヘッ
ドH1dの位置が、音響信号によるPCM信号の記録に用
いられた回転磁気ヘッドH1bから回転ドラムDrの中心
角で、角度βだけ先行しているような位置に設けられて
いるものとして示している。
【0038】したがって、前記の構成例のように音響信
号によるPCM信号が回転磁気ヘッドH1b(H2b)を用い
て行なわれている場合に、回転磁気ヘッドH1b(H2b)に
よって記録された音響信号によるPCM信号を再生する
ために用いられる回転磁気ヘッドH1d(H2d)としては、
回転磁気ヘッドH1b(H2b)のアジマス角と同一のアジマ
ス角を有するものが使用されるべきことは当然である。
さて、前記の再生増幅器64によって増幅された再生P
CM信号は、デジタル信号復調回路65に供給され、こ
のデジタル信号復調回路65で復調された後に誤り訂正
回路66で誤り訂正が行なわれる。前記した誤り訂正回
路66によって誤り訂正が行なわれた音響デジタル信号
は時間軸伸長回路67で時間軸伸長が施された後にデジ
タルアナログ変換器68でアナログ信号に変換されて広
帯域な音響信号の右チャンネル信号Rは出力端子69に
出力され、また、広帯域な音響信号の左チャンネル信号
Lは出力端子70に出力される。
【0039】ここで、広帯域な色差信号の周波数帯域
と、2チャンネルステレオ音響信号の周波数帯域とにつ
いて説明する。広帯域な色差信号R−Y信号と、広帯域
な色差信号B−Y信号の周波数帯域とをそれぞれ2MH
zとし、前記の2つの色差信号を時間軸圧縮して一水平
走査期間内に納まるように時分割多重化した場合には、
必要な周波数帯域は4MHzとなる。ところが、既述の
ように磁気テープTには7MHzの信号が記録できるか
ら、前記の色差信号はさらに3/7だけ時間軸圧縮を行
なうことが可能である。また、各チャンネル毎に16ビ
ットで標本化量子化した2チャンネルステレオ音響信号
の総ビット数は、1フィールド期間当り58.4Kビッ
トとなる{2×16×48000(サンプリングレート)
×1.3(ECC他)×1.75(8−14変調)×0.01
67(1フィールド期間の時間…秒)=58.4(Kbi
t)}。ところで、1フィールド期間に割当てられる音響
信号の記録領域は、1記録跡長の3/7であるが、その
長さLをVHS(登録商標)方式の場合を例にしてみる
と、L=(3/7)×31×π=41.7(mm)とな
るから、この場合に記録密度を0.7ミクロン/1bi
tとすると、前記した58.4Kbitの情報量の記録長は
40.9mmとなる。前記の数値をみると、色差信号の
記録領域と音響信号の記録領域との間に0.5mmの空
白領域を設けたとしても、記録領域が不足するようなこ
とは起こらないことが判かる。
【0040】次に、図8に示されているような記録跡パ
ターンを磁気テープT上に形成させるような記録再生に
ついて説明する。図8に示されている記録跡パターンに
おいて、回転磁気ヘッドH1aによって記録形成された記
録跡Tr1は、回転磁気ヘッドH1aを用いて広帯域な輝度
信号を記録した記録跡であり、また、回転磁気ヘッドH
1bによって記録形成された記録跡Tr2における領域Tr2
cの部分は色信号による記録跡Tr2cを示し、また、領域
Tr2aは音響信号による記録跡Tr2aを示しており、さら
に、回転磁気ヘッドH2aによって記録形成された記録跡
Tr4は、回転磁気ヘッドH2aを用いて広帯域な輝度信号
を記録した記録跡であり、さらにまた回転磁気ヘッドH
2bによって記録形成された記録跡Tr5における領域Tr5
cの部分は色信号による記録跡Tr5cを示し、また、領域
Tr5aは音響信号による記録跡Tr5aを示している。
【0041】図9は図8に示されている記録跡パターン
を形成させるのに用いられる2個の回転磁気ヘッドH1a
(H2a)、H1b(H2b)を基板48上にメタル磁気ヘッドに
よるデュアルコアヘッドアセンブリとして構成させた場
合の構成例を示しており、基板48上に互に別体のコア
49,51を有する回転磁気ヘッドH1a,H1b(H2a,
H2b)が固着されている。50,52はコイルであり、
またg1,g2は磁気空隙を示している。H1a,H1b(H2
a,H2b)の磁気空隙g1,g2は、それの中心点の位置が
トラック幅の方向に1記録跡間隔と対応する距離hだけ
ずらされており、さらに前記の磁気空隙g1,g2の中心
点間の距離dは、できるだけ近接することが望ましい
が、例えば走行する時間々隔で1〜2水平走査期間の距
離(0.3mm〜0.6mm)に設定される。そして、図
9に示す2個の回転磁気ヘッドH1a(H2a)、H1b(H2b)
において、回転磁気ヘッドH1a(H2a)の磁気空隙g1は
アジマス角を有するように構成されているが回転磁気ヘ
ッドH1b(H2b)の磁気空隙g2はアジマス角を有しない
ような構成とされている。
【0042】図10は図1中に示されている消去用の回
転磁気ヘッドEH1ab(EH2ab)によって先行消去を行な
い、回転磁気ヘッドH1a,H1b(H2a,H2b)を用いて編集
が行なわれるようにしたり、消去用の回転磁気ヘッドE
H1c(EH2c)によって先行消去を行ない、回転磁気ヘ
ッドH1c(H2c)を用いて編集が行なわれるようにしたり
できるようにされている各回転磁気ヘッドの大きさや配
置関係などを示している図である。図10に例示されて
いるように回転磁気ヘッドH1a,H1b(H2a,H2b)によっ
て記録形成される記録跡の記録跡幅よりも僅かに幅広な
トラック幅を有する消去用の回転磁気ヘッドEH1ab(E
H2ab)が、回転磁気ヘッドH1a,H1b(H2a,H2b)に先
行して消去動作を行ない、また、回転磁気ヘッドH1c
(H2c)によって記録形成される記録跡の記録跡幅よりも
僅かに幅広なトラック幅を有する消去用の回転磁気ヘッ
ドEH1c(EH2c)が、回転磁気ヘッドH1c(H2c)に先
行して消去動作を行なうようにされるので、回転磁気ヘ
ッドH1a,H1b(H2a,H2b)による編集動作や、回転磁気
ヘッドH1c(H2c)による編集動作が良好に行なわれるの
である。
【0043】次に、図11に示されているような記録跡
パターンを磁気テープT上に形成させるような記録再生
について説明する。図11に示されている記録跡パター
ンにおいて、回転磁気ヘッドH1aによって記録形成され
た記録跡Tr1は、回転磁気ヘッドH1aを用いて広帯域な
輝度信号を記録した記録跡部分Tr1yと、音響信号によ
るPCM信号を記録した記録跡部分Tr1aとが直列的に
配列された状態の記録跡であり、また、回転磁気ヘッド
H1bによって記録形成された記録跡Tr2は、回転磁気ヘ
ッドH1bを用いて広帯域な輝度信号を記録した記録跡部
分Tr2yと、音響信号によるPCM信号を記録した記録
跡部分Tr2aとが直列的に配列された状態の記録跡であ
り、さらに回転磁気ヘッドH1cによって記録形成された
記録跡Tr3における領域Tr3cの部分は色信号による記
録跡部分Tr3cと、音響信号によるPCM信号を記録し
た記録跡部分Tr3aとが直列的に配列された状態の記録
跡である。 また、回転磁気ヘッドH2aによって記録形
成された記録跡Tr4は、回転磁気ヘッドH2aを用いて広
帯域な輝度信号を記録した記録跡部分Tr4yと、音響信
号によるPCM信号を記録した記録跡部分Tr4aとが直
列的に配列された状態の記録跡であり、また、回転磁気
ヘッドH2bによって記録形成された記録跡Tr5は、回転
磁気ヘッドH2bを用いて広帯域な輝度信号を記録した記
録跡部分Tr5yと、音響信号によるPCM信号を記録し
た記録跡部分Tr5aとが直列的に配列された状態の記録
跡であり、さらに回転磁気ヘッドH2cによって記録形成
された記録跡Tr6における領域Tr6cの部分は色信号に
よる記録跡部分Tr6cと、音響信号によるPCM信号を
記録した記録跡部分Tr6aとが直列的に配列された状態
の記録跡である。
【0044】図12は図11に示されているような記録
跡パターンを回転磁気ヘッドH1a,H1b,H1c(H2a,
H2b,H2c)により、磁気テープTに記録形成させうる
ように構成された記録再生系のブロック図である。図1
2において入力端子71は広帯域な輝度信号の入力端子
であり、入力端子71に供給された広帯域な輝度信号は
アナログデジタル変換器72によってデジタル信号に変
換された後に信号処理回路73に供給される。前記した
信号処理回路73ではアナログデジタル変換器72から
供給された広帯域な輝度信号によるデジタル信号を2つ
の系列信号に分割した後に、各系列信号をそれぞれ時間
軸圧縮する。前記の時間軸圧縮された状態の各系列信号
の内の一方の系列信号は、デジタルアナログ変換器74
に供給され、また、前記した各系列信号の内の他方の系
列信号はデジタルアナログ変換器75に供給される。前
記したデジタルアナログ変換器74によってアナログ信
号に変換された一方の系列信号は周波数変調器76に供
給され、他方、デジタルアナログ変換器74によってア
ナログ信号に変換された信号は周波数変調器77に供給
される。
【0045】前記した周波数変調器76にから出力され
た周波数被変調波信号は増幅器78によって増幅された
後に、スイッチ回路80を介して回転磁気ヘッドH1a
(H2a)に供給されることにより、磁気テープTには図1
1中の記録跡Tr1(Tr4)における広帯域な輝度信号を記
録した記録跡部分Tr1y(Tr4y)が記録形成され、また、
前記した周波数変調器77にから出力された周波数被変
調波信号は増幅器79によって増幅された後にスイッチ
回路94を介して回転磁気ヘッドH1b(H2b)に供給され
ることにより、磁気テープTには図11中の記録跡Tr2
(Tr5)における広帯域な輝度信号を記録した記録跡部分
Tr2y(Tr5y)が記録形成される。
【0046】図11に示されている記録跡パターンにお
いて記録跡Tr3(Tr6)における記録跡部分Tr3c(Tr6c)
は、入力端子101に供給された色情報信号(例えば、
広帯域な2つの色差信号)を色信号処理系103(例え
ば、図3中において広帯域な2つの色差信号R−Y,B
−Yの記録再生系として図面符号23〜31で示してあ
る構成部分と同様な構成のものであってもよい)で時間
軸圧縮した状態の記録信号をスイッチ回路95を介して
回転磁気ヘッドH1c(H2c)に供給することにより磁気テ
ープTに記録形成されたものである。
【0047】図11に示されている記録跡パターンにお
ける順次の記録跡Tr1,Tr2…中に示されている添字a
が付されている記録跡部分Tr1a,Tr2a,Tr3a,Tr4
a,Tr5a,Tr6a…は、図12中に示されている入力端
子88に供給されている広帯域な音響信号を時間軸圧縮
した後に、それを3チャンネルに分割されたPCM信号
とし、それから記録信号を作って回転磁気ヘッドH1a,
H1b,H1c(H2a,H2b,H2c)により磁気テープTに記
録して得られるものである。すなわち、入力端子88に
供給された広帯域な音響信号は、アナログデジタル変換
器89によってデジタル音響信号に変換された後に、時
間軸圧縮回路90によって時間軸が圧縮されたデジタル
音響信号とされてエンコーダ91に供給される。エンコ
ーダ91では前記した時間軸が圧縮されたデジタル音響
信号を3チャンネルのPCM信号として変調回路92に
供給する。変調回路92では前記した3チャンネルのP
CM信号を3チャンネルの記録信号として増幅器93に
供給するる。増幅器93から出力された3チャンネルの
記録信号をスイッチ回路80,94,95に与える。
【0048】スイッチ回路80が前記した3チャンネル
の記録信号の内の1チャンネル分の記録信号を回転磁気
ヘッドH1a(H2a)に供給すると、回転磁気ヘッドH1a
(H2a)によって磁気テープTには音響信号によるPCM
信号の記録跡部分Tr1a(Tr4a)が記録形成されるから、
回転磁気ヘッドH1a(H2a)では広帯域な輝度信号を記録
した記録跡部分Tr1y(Tr4y)と、音響信号によるPCM
信号を記録した記録跡部分Tr1a(Tr4a)とが直列的に配
列された状態の記録跡Tr1(Tr4)を記録形成することに
なる。また、スイッチ回路94が前記した3チャンネル
の記録信号の内の他の1チャンネル分の記録信号を回転
磁気ヘッドH1b(H2b)に供給すると、回転磁気ヘッドH
1b(H2b)によって磁気テープTには、音響信号によるP
CM信号の記録跡部分Tr2a(Tr5a)が記録形成されるか
ら、回転磁気ヘッドH1b(H2b)では広帯域な輝度信号を
記録した記録跡部分Tr2y(Tr5y)と、音響信号によるP
CM信号を記録した記録跡部分Tr2a(Tr5a)とが直列的
に配列された状態の記録跡Tr2(Tr5)を記録形成するこ
とになる。さらに、スイッチ回路95が前記した3チャ
ンネルの記録信号の内の残りの1チャンネル分の記録信
号を回転磁気ヘッドH1c(H2c)に供給すると、磁気テー
プTには回転磁気ヘッドH1c(H2c)によって音響信号に
よるPCM信号の記録跡部分Tr3a(Tr6a)が記録形成さ
れるから、回転磁気ヘッドH1c(H2c)では広帯域な色情
報信号(色差信号)を記録した記録跡部分Tr3c(Tr6c)
と、音響信号によるPCM信号を記録した記録跡部分T
r3a(Tr6a)とが直列的に配列された状態の記録跡Tr3
(Tr6)を記録形成することになる。
【0049】前記のように回転磁気ヘッドH1a,H1b,
H1c(H2a,H2b,H2c)によって磁気テープTに記録さ
れた順次の記録跡からの記録情報の再生は、各記録跡に
対する記録情報の記録に用いられた回転磁気ヘッドH1
a,H1b,H1c(H2a,H2b,H2c)によって行なわれ
る。磁気記録再生装置が再生モードの場合に、回転磁気
ヘッドH1a(H2a)から再生された再生信号はスイッチ回
路80に供給される。スイッチ回路80では再生信号中
の周波数被変調波信号を増幅器78に供給するととも
に、音響信号によるPCM信号を増幅器93に供給す
る。また、回転磁気ヘッドH1b(H2b)から再生された再
生信号がスイッチ回路94に供給されると、スイッチ回
路94では再生信号中の周波数被変調波信号を増幅器7
9に供給するとともに音響信号によるPCM信号を増幅
器93に供給する。さらに、回転磁気ヘッドH1c(H2c)
から再生された再生信号がスイッチ回路95に供給され
ると、前記のスイッチ回路95では再生信号中の色情報
信号(例えば、広帯域な2つの色差信号)を色信号処理
系103(例えば、図3中において広帯域な2つの色差
信号R−Y,B−Yの記録再生系として図面符号23〜
31で示してある構成部分と同様な構成のものであって
もよい)に与える。色信号処理系103では所定の信号
処理を行なって広帯域な色情報信号を出力端子102に
送出する。
【0050】回転磁気ヘッドH1a(H2a)で再生されてス
イッチ回路80から増幅器78に供給された再生信号中
の周波数被変調波信号は、周波数復調器81によって復
調されて時間軸圧縮された状態の広帯域な輝度信号によ
る一方の系列信号とされてアナログデジタル変換器83
に供給される。前記のアナログデジタル変換器83から
出力されたデジタル信号は信号処理回路85に供給され
る。また、回転磁気ヘッドH1b(H2b)で再生されてスイ
ッチ回路94から増幅器79に供給された再生信号中の
周波数被変調波信号は、周波数復調器82によって復調
されて時間軸圧縮された状態の広帯域な輝度信号による
他方の系列信号とされてアナログデジタル変換器84に
供給される。前記のアナログデジタル変換器84から出
力されたデジタル信号も信号処理回路85に供給され
る。そして、前記した信号処理回路85では、前記した
2系列の広帯域な輝度信号による2系列のデジタル信号
を1系列の信号に合成するとともに時間軸を伸長して、
デジタルアナログ変換器86に供給する。前記したデジ
タルアナログ変換器86からは、もとの広帯域な輝度信
号が出力端子87に送出される。
【0051】また、各記録跡に対する記録情報の記録に
用いられた回転磁気ヘッドH1a,H1b,H1c(H2a,H2
b,H2c)を再生動作に用いて、各回転磁気ヘッドH1a,
H1b,H1c(H2a,H2b,H2c)から再生された各チャン
ネルの音響信号によるPCM信号は、各回転磁気ヘッド
H1a,H1b,H1c(H2a,H2b,H2c)から既述のように
各スイッチ回路80,94,95を介して増幅器93に
供給される。前記した各チャンネルの音響信号によるP
CM信号は、増幅器93中に各チャンネル毎に設けられ
ているの増幅器によって増幅された後に、復調器96に
供給されて復調されてからデコーダ97に供給される。
デコーダ97では前記のように各回転磁気ヘッドH1a,
H1b,H1c(H2a,H2b,H2c)から再生された各チャン
ネルの音響信号によるPCM信号を復号してから1つの
信号に合成して時間軸伸長回路98に供給する。時間軸
伸長回路98から出力された音響デジタル信号はデジタ
ルアナログ変換器99によってアナログ信号に変換され
た後に広帯域の音響信号として出力端子100に送出さ
れる。
【0052】図13は各回転磁気ヘッドH1a,H1b,H
1c(H2a,H2b,H2c)の内の回転磁気ヘッドH1a(H2a)を
広帯域な輝度信号の記録再生に用い、また、回転磁気ヘ
ッドH1b(H2b)を広帯域な色信号の記録再生に用い、さ
らに回転磁気ヘッドH1c(H2c)を音響信号及びデータの
記録再生と、従来方式の信号の記録再生とに切換え使用
できるように構成した場合の構成例を示すブロック図で
ある。
【0053】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の磁気記録再生装置は第1の所定のアジ
マス角を有する第1の回転磁気ヘッドと、前記した第1
の回転磁気ヘッドのアジマス角とは逆アジマスの第2の
所定のアジマス角を有する第2の回転磁気ヘッドとが、
回転ドラムの180度対称の位置に取付けられていて、
前記した第1の回転磁気ヘッドと第2の回転磁気ヘッド
とが順次交互に、所定の走行速度で走行する磁気テープ
をヘリカルスキャンすることにより、規格によって定め
られた傾斜角と長さと記録跡幅とを有する記録跡を密接
した状態で磁気テープに順次に記録再生できるような特
定な規格に従う磁気記録再生装置によって記録再生され
る順次の記録跡が幅方向に複数に分割された複数トラッ
クとして同時に使用されるので、前記の複数のトラック
を用いて広帯域輝度信号と広帯域色信号と広帯域音声信
号などが同時に記録でき、また、前記した複数トラック
の記録再生に用いられる複数の回転磁気ヘッドが互に逆
アジマスを有する(2n+1)個の回転磁気ヘッドが隣接
配置されているものとし、その内の1対の回転磁気ヘッ
ド対を構成している2個の回転磁気ヘッドとして、特定
な規格で定められている互に逆アジマス角を有するもの
を用いることにより、特定な規格に従う磁気記録再生装
置に対して上位互換の磁気記録再生装置となり、さらに
前記した1対の回転磁気ヘッドを除く他の回転磁気ヘッ
ド対を構成する各2個の回転磁気ヘッドは、前記した特
定な規格で定められているアジマス角よりも大きなアジ
マス角で逆アジマス角を有するものを用いて充分に大き
なアジマス効果が得られる。また特定な規格に従う磁気
記録再生装置における回転ドラム径や磁気ヘッド走行系
などの構成態様を同じままで、従来の酸化鉄磁性粉を用
いた磁気テープとメタル磁気テープとを使い分けること
により、従来の標準の周波数帯域の映像信号が記録され
ている磁気テープからの再生の他に、従来の標準の周波
数帯域の映像信号よりも広い周波数帯域の映像信号の記
録再生を良好に行なうことができるのであり本発明によ
れば前記のような磁気記録再生装置を比較的に低価格で
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置における回転ドラム
上の回転磁気ヘッドの配置例を示す平面図である。
【図2】記録跡パターンを示す平面図である。
【図3】磁気記録再生装置のブロック図である。
【図4】磁気ヘッドの構成例を示す斜視図である。
【図5】記録跡パターンを示す平面図である。
【図6】記録跡パターンを示す平面図である。
【図7】磁気記録再生装置のブロック図である。
【図8】記録跡パターンを示す平面図である。
【図9】磁気ヘッドの構成例を示す斜視図である。
【図10】磁気ヘッド配置例を示す平面図である。
【図11】記録跡パターンを示す平面図である。
【図12】磁気記録再生装置のブロック図である。
【図13】磁気記録再生装置のブロック図である。
【符号の説明】
Dr…回転ドラム、T…磁気テープ、H1a,H1b,H1
c,H1d,H2a,H2b,H2c,H2d…回転磁気ヘッド、
EH1ab,EH1c,EH2ab,EH2c…消去用の回転磁気
ヘッド、1,2…傾斜ポール、48…基板、49,51
…コア、50,52…コイル、53,54,g1,g2…
磁気空隙、3…従来のVTR、例えばVHS(登録商
標)方式のVTRで採用されているような信号処理系、
4…NTSC方式のカラーテレビジョン複合映像信号の
入力端子、5,17,21…信号処理部、6…周波数変
調器、7…ミキサ、8,19…増幅器、9…スイッチ回
路、11…周波数分離回路、12,20…周波数復調
器、13…色信号処理部、
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の所定のア
ジマス角を有する第1の回転磁気ヘッドと、前記した第
1の回転磁気ヘッドのアジマス角とは逆アジマスの第2
の所定のアジマス角を有する第2の回転磁気ヘッドと
が、回転ドラムの180度対称の位置に取付けられてい
て、前記した第1の回転磁気ヘッドと第2の回転磁気ヘ
ッドとが順次交互に、所定の走行速度で走行する磁気テ
ープをヘリカルスキャンすることにより、規格によって
定められた傾斜角と長さと記録跡幅とを有する記録跡を
密接した状態で磁気テープに順次に記録再生できるよう
な特定な規格に従う磁気記録再生装置によって記録再生
される順次の記録跡が、それの記録跡幅方向に(2n+
1)個(ただし、nは自然数)の記録跡に分割された状
態で同時的に記録再生できるように、互に逆アジマスを
有する(2n+1)個の回転磁気ヘッドが隣接配置され
ている第1の回転磁気ヘッド群と、前記した第1の回転
磁気ヘッド群の(2n+1)個の回転磁気ヘッドにおけ
る対応する回転磁気ヘッドに対して互に逆アジマスを有
する(2n+1)個の回転磁気ヘッドを備えている第2
の回転磁気ヘッド群とを、回転ドラムの180度対称の
位置に前記した各回転磁気ヘッド群における各回転磁気
ヘッドがそれぞれ所定の取付け高さとなるように回転ド
ラムに設けてなる磁気記録再生装置、及び前記した記録
再生装置において第1の回転磁気ヘッド群を構成してい
る(2n+1)個の回転磁気ヘッドと、前記した第1の
回転磁気ヘッド群の(2n+1)個の回転磁気ヘッドに
対して、互に180度対称の位置に配置されている第2
の回転磁気ヘッド群における(2n+1)個の回転磁気
ヘッドとにおける対応する(2n+1)対の回転磁気ヘ
ッド対の内で、1対の回転磁気ヘッド対を構成している
2個の回転磁気ヘッドとしては、特定な規格で定められ
ている互に逆アジマス角を有するものを用いた磁気記録
再生装置、ならびに前記した磁気記録再生装置において
第1の回転磁気ヘッド群を構成している(2n+1)個
の回転磁気ヘッドと、前記した第1の回転磁気ヘッド群
の(2n+1)個の回転磁気ヘッドに対して、互に18
0度対称の位置に配置されている第2の回転磁気ヘッド
群における(2n+1)個の回転磁気ヘッドとにおける
対応する(2n+1)対の回転磁気ヘッド対の内で、1
対の回転磁気ヘッド対を構成している2個の回転磁気ヘ
ッドとしては、特定な規格で定められている互に逆アジ
マス角を有するものを用いるとともに、前記した1対の
回転磁気ヘッドを除く他の回転磁気ヘッド対を構成する
各2個の回転磁気ヘッドは、前記した特定な規格で定め
られているアジマス角よりも大きなアジマス角で逆アジ
マス角を有するものを用いた磁気記録再生装置を提供す
る。」

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の所定のアジマス角を有する第1の
    回転磁気ヘッドと、前記した第1の回転磁気ヘッドのア
    ジマス角とは逆アジマスの第2の所定のアジマス角を有
    する第2の回転磁気ヘッドとが、回転ドラムの180度
    対称の位置に取付けられていて、前記した第1の回転磁
    気ヘッドと第2の回転磁気ヘッドとが順次交互に、所定
    の走行速度で走行する磁気テープをヘリカルスキャンす
    ることにより、規格によって定められた傾斜角と長さと
    記録跡幅とを有する記録跡を密接した状態で磁気テープ
    に順次に記録再生できるような特定な規格に従う磁気記
    録再生装置によって記録再生される順次の記録跡が、そ
    れの記録跡幅方向に(2n+1)個(ただし、nは自然
    数)の記録跡に分割された状態で同時的に記録再生でき
    るように、互に逆アジマスを有する(2n+1)個の回転
    磁気ヘッドが隣接配置されている第1の回転磁気ヘッド
    群と、前記した第1の回転磁気ヘッド群の(2n+1)
    個の回転磁気ヘッドにおける対応する回転磁気ヘッドに
    対して互に逆アジマスを有する(2n+1)個の回転磁
    気ヘッドを備えている第2の回転磁気ヘッド群とを、回
    転ドラムの180度対称の位置に前記した各回転磁気ヘ
    ッド群における各回転磁気ヘッドがそれぞれ所定の取付
    け高さとなるように回転ドラムに設けてなる磁気記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】 第1の回転磁気ヘッド群を構成している
    (2n+1)個の回転磁気ヘッドと、前記した第1の回
    転磁気ヘッド群の(2n+1)個の回転磁気ヘッドに対
    して、互に180度対称の位置に配置されている第2の
    回転磁気ヘッド群における(2n+1)個の回転磁気ヘ
    ッドとにおける対応する(2n+1)対の回転磁気ヘッ
    ド対の内で、1対の回転磁気ヘッド対を構成している2
    個の回転磁気ヘッドとしては、特定な規格で定められて
    いる互に逆アジマス角を有するものを用いた請求項1の
    磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 第1の回転磁気ヘッド群を構成している
    (2n+1)個の回転磁気ヘッドと、前記した第1の回
    転磁気ヘッド群の(2n+1)個の回転磁気ヘッドに対
    して、互に180度対称の位置に配置されている第2の
    回転磁気ヘッド群における(2n+1)個の回転磁気ヘ
    ッドとにおける対応する(2n+1)対の回転磁気ヘッ
    ド対の内で、1対の回転磁気ヘッド対を構成している2
    個の回転磁気ヘッドとしては、特定な規格で定められて
    いる互に逆アジマス角を有するものを用いるとともに、
    前記した1対の回転磁気ヘッドを除く他の回転磁気ヘッ
    ド対を構成する各2個の回転磁気ヘッドは、前記した特
    定な規格で定められているアジマス角よりも大きなアジ
    マス角で逆アジマス角を有するものを用いた請求項1の
    磁気記録再生装置。
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