JPH05151442A - 台間玉貸機、アドレス装置およびパラレル・シリアル変換装置 - Google Patents

台間玉貸機、アドレス装置およびパラレル・シリアル変換装置

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JPH05151442A
JPH05151442A JP31091591A JP31091591A JPH05151442A JP H05151442 A JPH05151442 A JP H05151442A JP 31091591 A JP31091591 A JP 31091591A JP 31091591 A JP31091591 A JP 31091591A JP H05151442 A JPH05151442 A JP H05151442A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の台間玉貸機を1つの島端コントローラ
により監視する際に、パチンコ島内に敷設される伝送ケ
ーブルを簡素化し、さらに、島端コントローラに設置さ
れる伝送ケーブル用のコネクタの数の減少を図ることが
可能な台間玉貸機を実現する。 【構成】 複数の台間玉貸機2.1〜2.nと島端コン
トローラ1とを伝送バスライン7によりバス接続する。
これにより、従来、各台間玉貸機2.1〜2.n毎に敷
設されていた伝送ケーブルを簡素化でき、さらに、島端
コントローラ1に設置されていた各台間玉貸機2.1〜
2.n毎の接続コネクタ数を減少でき、設置面積を削減
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ島の一端に設
置されている両替機や回収装置などを含んだ島端コント
ローラとデータ通信を行う台間玉貸機に関するものであ
り、特に、1つの島端コントローラに複数台が接続され
る台間玉貸機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来のスター方式により接続さ
れたパチンコ島内の島端コントローラ1と、n台の台間
玉貸機2.1〜2.nを示してある。図8に示すよう
に、パチンコ店内に複数のパチンコ台により構成された
パチンコ島は、一般に、1台の島端コントローラ1と、
幾つかのパチンコ台毎に設置された複数の台間玉貸機
2.1〜2.nを有している。そして、島端コントロー
ラ1と各々の台間玉貸機2.1〜2.nは、それぞれ専
用の伝送ライン3により接続されており、島端コントロ
ーラ1により、それぞれの台間玉貸機2.1〜2.nの
動作状態、残金状態などが監視できるようになってい
る。また、台間玉貸機2.1〜2.nの電源も島端コン
トローラ1から電源ユニット4を介して供給されること
が多い。さらに、これらの台間玉貸機2.1〜2.n
は、パチンコホールに設置されたコンピュータ5とも接
続されており、日時毎の売上情報などの集計を行うこと
ができるようになっている。
【0003】このように、島端コントローラ1と各台間
玉貸機2.1〜2.nを伝送ライン3により接続し、監
視することにより、各台間玉貸機2.1〜2.nの状態
を容易に確認することができるため、残金不足、玉不
足、あるいは作動不良などの不具合を未然に防止するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大型の
パチンコ店において、あるいは、従業員の監視する島端
コントローラの台数を減少させるなどの目的により、1
つの島端コントローラに接続される台間玉貸機の個数が
増加する傾向にある。このような場合に、島端コントロ
ーラと台間玉貸機とを接続する伝送ラインの本数も増加
し、パチンコ島内の配線が複雑となる。また、島端コン
トローラ側にも、接続される台間玉貸機の個数に見合う
だけの接続コネクタなどのインターフェイスを用意しな
ければならず、大型の島端コントローラが必要となり、
設置面積等の問題が生ずる。また、上記の要求があって
も、インターフェイスの数が不足する場合は、1つのパ
チンコ島に複数の島端コントローラを設置しなければな
らないこともある。
【0005】そこで、本発明においては、上記の問題点
に鑑みて、島端コントローラと台間玉貸機を接続する伝
送ラインの配線を簡素化すると同時に、1つの島端コン
トローラにより監視される台間玉貸機の設置台数が増加
した場合であっても、容易に対応可能な台間玉貸機を実
現することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、島端コントローラと台間玉貸
機との接続にバス方式を採用するようにしている。すな
わち、本発明に係るパチンコ島に複数設置され、島端コ
ントローラと接続される台間玉貸機においては、島端コ
ントローラとのバスライン接続コネクタを有することを
特徴としている。そして、この台間玉貸機を、パチンコ
島に設置される取付け部と、その取付け部に嵌め込まれ
る本体部とにより構成し、その取付け部にバスライン接
続コネクタを設置することが望ましい。また、本体部を
取付け部の所定の位置に案内するガイド手段を設置する
ことが有効である。
【0007】このような台間玉貸機には、伝送ラインに
よる通信時にアドレス信号を送信可能なアドレス装置を
設置することが望ましく、このアドレス装置は、取付け
部に接続することが有効である。
【0008】また、アドレス装置としては、クロック入
力に基づきアドレスデータをシリアル出力するアドレス
装置であって、アドレスデータの設定可能なアドレス設
定部と、アドレスデータをシリアル出力可能なパラレル
・シリアル変換部とを有するものを用いることが望まし
い。さらに、パラレル・シリアル変換部としては、クロ
ック入力に基づきパラレルデータをシリアル出力可能な
パラレル・シリアル変換装置であって、クロック入力に
含まれるクロック信号によりパラレルデータをシリアル
出力するシリアル出力部と、クロック入力にクロック信
号に先立ち、あるいは続いて含まれるリセット信号に基
づきシリアル出力部をリセットするリセット部とを有す
ることを特徴とするパラレル・シリアル変換装置を採用
することが有効である。
【0009】
【作用】台間玉貸機のバスライン接続コネクタを用いて
島端コントローラと複数台の台間玉貸機とが共通するバ
スラインにより接続される。従って、このバスラインを
を採用することにより、台間玉貸機と島端コントローラ
とを接続する伝送ラインが簡素化される。このため、パ
チンコ島内の配線が削減され、また、島端コントローラ
に台間玉貸機との接続用のインタフェースを増設する必
要もなくなる。
【0010】この台間玉貸機をバスライン接続コネクタ
の設置される取付け部と、台間玉貸機の主機能を備えた
本体部とにより台間玉貸機を構成することにより、台間
玉貸機の本体部をバスラインなどの配線を気にせずに分
離できるので、メンテナンス性の向上が図られる。そし
て、本体部を取付け部の所定の位置に案内するガイド手
段により、本体部を所定の位置に設定してから、本体部
と取付け部との接続部分の接合を行うことができるの
で、着脱時のコネクタの破壊などの不具合の防止が図ら
れる。
【0011】このようなバス接続を採用するうえにおい
て、共通の伝送バスラインに接続された台間玉貸機を識
別するためのアドレス信号を送信できるアドレス装置を
設置することが有効である。また、このアドレス装置を
取付け部に接続することにより、メンテナンスなどによ
り本体部が取り外され、交換されたような場合であって
も、アドレス信号の再設定が不要となる。従って、アド
レス信号の設定忘れ、誤り設定などの不具合が防止され
る。また、島端コントローラにおいて台間玉貸機を監視
するうえにおいても、誤ったアドレス信号に基づき監視
するようなトラブルも避けられる。
【0012】このアドレス装置に、パラレルデータとし
て設定されるアドレスデータをシリアル出力することが
できるパラレル・シリアル変換部を具備する装置を用い
ることにより、アドレス装置と台間玉貸機の取付け部と
の接続部分、あるいは取付け部と本体部との接続部分に
おける接続点数が削減される。従って、接続点における
接続不良などに起因するアドレスデータの読み取り不
能、あるいは、読み取り不良といった信頼性の低下が防
止される。そして、パラレルデータをシリアル変換する
際に用いられるクロック信号に先立ち、あるいは、続い
てクロック入力に含まれるリセット信号によりシリアル
出力部をリセットすることにより、さらに、接続点数の
削減が図られる。そのため、上記のような接続点不良の
発生が防止されると同時に、接続部分のより一層の簡略
化も図られる。
【0013】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0014】図1に、本実施例の台間玉貸機2.1〜
2.nが島端コントローラ1と接続と接続された状態を
示してある。本例においては、n台の台間玉貸機2.1
〜2.nが共通の伝送バスライン7により島端コントロ
ーラ1と接続されており、この伝送バスライン7を介し
て各台間玉貸機2.1〜2.nの状態の監視が可能なよ
うになっている。なお、先に図8に基づき説明した従来
の台間玉貸機と同様に、各台間玉貸機2.1〜2.nへ
の電源供給も、島端コントローラ1から行われている。
また、各台間玉貸機2.1〜2.nの売上集計などは、
パチンコホールに設置されたコンピュータ5により行わ
れている。
【0015】図2に、本実施例の台間玉貸機の概要を示
してある。本例の台間玉貸機2は、図2(b)に示すよ
うに、パチンコ島に設置される取付け枠10と、その取
付け枠10に取付けられる本体20とにより構成されて
いる。そして、取付け枠10の下方には、伝送バスライ
ン7と接続される外部コネクタボード40が設置されて
いる。この外部コネクタボード40は、内部ケーブル3
3を介して、接続部分30において、取付け枠10側の
接続コネクタ32と、本体20側の接続コネクタ31に
より、本体20側と接続されている。従って、伝送バス
ライン7あるいは内部ケーブル33といった配線を意識
せずに本体20の取外しが可能であり、本体20の交
換、メンテナンスを容易に行うことができる。
【0016】本体20の正面は図2(c)に示すよう
に、台間玉貸機の操作面となっている。上から台間玉貸
機の動作状態を示す操作表示部21、紙幣を投入する紙
幣投入部22、硬貨を投入する硬貨投入部23、投入さ
れら金額などを表示する数字表示部24、投入された硬
貨などの返却を要求する硬貨返却ボタン25、投入され
た金額に相当するパチンコ玉を放出する玉受取口26、
返却された硬貨を放出する硬貨返却口27が用意されて
いる。
【0017】取付け枠10の裏面には、図2(a)に示
すように、台間玉貸機において売り上げられた紙幣の回
収のための紙幣放出口28、硬貨の回収のための硬貨放
出口29、さらに、伝送バスライン7と接続するための
外部コネクタボード40が用意されている。この外部コ
ネクタボード40には、伝送バスライン7とのコネクタ
41に加え、台間玉貸機を識別するためのアドレス装置
42が設置されている。また、接続コネクタ31、32
の上部には、取付け枠10の所定の場所に本体20を取
り付けるためのガイド装置35が用意されている。
【0018】このように、本例の台間玉貸機は、パチン
コ島に設置された取付け枠10から本体20を簡単に取
り外すことが可能であり、このため、定期的なメンテナ
ンスや故障時に修理などが容易である。また、パチンコ
島に設置される取付け枠10に、各台間玉貸機を識別す
るアドレス装置42が設置されているので、本体20を
交換した場合にアドレスデータを設定し忘れたり、メン
テナンス時に設定を誤って変更してしまうようなトラブ
ルを避けることができる。さらに、本例の台間玉貸機に
おいては、取付け枠10と本体20にガイド装置35が
設置されているので、取付け枠10と本体20との接続
コネクタ31、32の接続を正確に、また容易に、行う
ことができる。
【0019】図3に、本例の台間玉貸機に用いられてい
るガイド装置35の詳細を示している。図3(a)は、
台間玉貸機の取付け枠10および本体20にガイド装置
35が取り付けられている部分の断面を、また、図3
(b)は、そのb−b断面を示してある。本例のガイド
装置35は、本体の側面20aの裏面側から、取付け枠
10の裏面10bと略平行に突出した板部材である突起
部36と、取付け枠の側面10aの裏面10b近傍から
取付け枠の底面10cと平行に突出した板部材である規
制部38により構成されている。そして、本体20に取
り付けられた突起部36には、底面10cと平行にスリ
ット状の切り欠き穴37が形成されている。従って、本
体20を取付け枠10に取り付ける際は、先ず、この切
り欠き穴37に沿って、取付け枠10に取付けられた規
制部38がガイドされるので、本体20を取付け枠10
の所定の位置に設定することができる。その後、本体の
接続コネクタ31が取付け枠の接続コネクタ32に挿入
される。このように、本例の台間玉貸機においては、本
体20を取り付ける際に所定の位置への設定が容易であ
るため、本体の接続コネクタ31と取付け枠10の接続
コネクタ32との接続も容易である。従って、接続コネ
クタ31、32における接続不良などの不具合の発生が
防止できる。
【0020】図4に、本例の台間玉貸機の取付け枠10
に設置された外部コネクタボード40の構成を示してあ
る。本例の外部コネクタボード40は、島端コントロー
ラ1との伝送バスライン7が接続されるバスライン用コ
ネクタ41、アドレス装置42、パチンコホールに設置
されるコンピュータ5と接続されるデータ用コネクタ4
3、および電源4と接続される電源コネクタ44から構
成されている。そして、この外部コネクタボード40
は、内部ケーブル33により接続コネクタ32へ繋がっ
ている。さらに、この接続コネクタ32に本体側の接続
コネクタ31が接続されることにより、台間玉貸機と外
部の諸機器との接続が完了する。
【0021】先ず、島端コントローラ1とのデータ伝送
は、伝送バスライン7、外部コネクタボード40、内部
ケーブル33、接続コネクタ31、32により本体側2
0と接続される。本体側20内部においては、接続コネ
クタ31、インターフェイス部52を介して制御部51
と接続され、制御部51と島端コントローラ1との通信
が実行される。そしてこの際、台間玉貸機を認識するた
めに必要となるアドレスデータは、外部コネクタボード
40に接続されたアドレス装置42からクロックライン
54およびデータライン53を介して制御部51に伝達
される。また、制御部51においてカウントしている集
計用のデータは、集計パルス出力ライン55、接続コネ
クタ31、32、内部ケーブル33、データ用コネクタ
43によりパチンコホールに設置されたコンピュータ5
に伝送される。そして、この台間玉貸機を駆動する電源
は、外部の電源装置4から電源コネクタ44、内部ケー
ブル33、接続コネクタ31、32を介して本体20の
電源部56に供給される。
【0022】このように、本例の台間玉貸機において
は、取付け枠10に設置されたアドレス装置42を用い
て台間玉貸機を識別できるようにしてあるので、メンテ
ナンス、本体20の交換などのときにおいても、アドレ
スデータの設定忘れなどのトラブルを防止することがで
きる。従って、本例のように、バスライン方式により複
数の台間玉貸機を接続した場合においても、従来のスタ
ー方式により接続されていたと同様にアドレスデータの
設定などに神経を使う必要はない。このように、本例の
台間玉貸機においては、伝送ラインの本数を減ずること
により簡素化できる。また、台間玉貸機とのインタフェ
ースの個数も減らすことが可能であり、島端コントロー
ラを小型化できる。これらと同時に、メンテナンスなど
における煩わしさ、設定忘れなどの不具合の発生も防止
できている。
【0023】このアドレス装置42として、従来から一
般に採用されているように、アドレススイッチ63a、
bを図5に示すように直接接続コネクタ32に接続する
装置42’も採用可能である。しかし、このような装置
においては、ビットの数、例えば図5に示すような4ビ
ットデータ2個により2桁のアドレスデータを示す場合
は8本、のコネクタ接続が必要となる。従って、本体の
接続コネクタ31との接続ピン数が増加し、本体20と
取付け枠10との取付けが難しくなる。さらに、1ピン
でも接続不良があると、回路上は、オン状態なのか、オ
フ状態なのか判定できず、間違ったアドレスデータを制
御部51に伝送してしまう。このように、アドレススイ
ッチ63a、bを直接接続するようなアドレス装置で
は、接続ピン数も多くなり、信頼性も低いという問題が
ある。
【0024】そこで、本例の台間玉貸機においては、ア
ドレススイッチ63a、bにパラレルデータとして設定
されているアドレスデータを、本体20の制御部51に
シリアルに出力可能なアドレス装置42を用いている。
すなわち、アドレスデータをシリアル転送することによ
り本体20との接続ピン数の減少を図り、さらに、ヘッ
ダーデータを連続して読み取ることにより制御部51で
データ転送の良否を確認できるようにしている。
【0025】図6に、本例に採用されたアドレス装置4
2の構成を示してある。本例のアドレス装置42は、ア
ドレスデータなどが設定されたパラレルデータ設定部6
0と、このパラレルデータ設定部60に設定されたデー
タをシリアルに出力するパラレル・シリアル変換部70
と、電源回路部80とにより構成されている。パラレル
データ設定部60は、2ビットのヘッダーデータの設定
可能なヘッダーデータ設定部分61と、アドレスデータ
の設定可能なアドレスデータ設定部分62とにより構成
されている。本例のヘッダーデータ設定部分61は、ダ
イオードD1を有する第9ビットと、オープン状態の第
8ビットの2ビットにより構成されている。このよう
に、ヘッダーデータ設定部分61のデータは、スイッチ
などによる外部からの調整はできないようになってお
り、このヘッダーデータを判別することにより、制御部
51においてアドレスデータが正常に転送されてか否か
が判定できるようになっている。
【0026】本例のアドレスデータ設定部分62は、4
ビットのアドレスデータが設定できる2つのアドレスス
イッチ63a、bにより構成されている。この2つのア
ドレススイッチ63a、bの各々に用いて2桁のBCD
コード(0〜99)を設定することにより、台間玉貸機
の識別を行うようにしている。このように、本例のパラ
レルデータ設定部60は、ヘッダーデータとして9、8
ビット、アドレスデータとして7ビットから0ビットの
計10ビットのパラレルデータを設定することができ
る。
【0027】パラレル・シリアル変換部70は、パラレ
ルデータ設定部60に設定されたこれらのデータをシリ
アルデータとして出力可能としている。本例のパラレル
・シリアル変換部70は、一般に用いられるパラレル/
シリアル変換ICを用いずに、1個の10進ジョンソン
カウンターIC71を用いている。すなわち、本例のパ
ラレル・シリアル変換部70は、クロック端子J14に
入力されるクロック信号に基づきパルス出力端子Q0〜
Q9から順次パルスを出力するジョンソンカウンター7
1と、このジョンソンカウンター71にクロック信号と
リセット信号を供給するリセット回路72と、ジョンソ
ンカウンター71の出力するパルスによりシリアル出力
されるパラレルデータをレベル変換するレベル変換回路
73とにより構成されている。
【0028】このようなパラレル・シリアル変換部70
においては、先ず、ジョンソンカウンター71から、ク
ロック信号に基づくワンショットパルスが、端子Q0か
ら順々に端子Q9において出力される。これらの端子Q
0〜Q9は、ダイオードD0〜D9を介して、上記に説
明したパラレルデータ設定部60の0ビット〜9ビット
の各ビットに対応したヘッダーデータ設定部分61、ア
ドレススイッチ63a、bに供給される。そして、この
パラレルデータ設定部60の各ビットの出力は束ねられ
て、レベル変換回路73に入力される。このため、パラ
レルに設定されたデータは、時間の経過に従って各ビッ
トに対応した出力端子Q0〜Q9から出力されるパルス
に基づき、シリアルデータとしてレベル変換回路73に
伝送される。このレベル変換回路73は、トランジスタ
T1を用いて構成された飽和形パルス増幅回路が用いら
れている。この回路73により、トランジスタT2のベ
ースに入力されるシリアルデータが波形整形されてコレ
クタから出力され、接続コネクタ32を介して本体20
の制御部51に伝送されるアドレスデータの波形が確保
されている。
【0029】さらに、本パラレル・シリアル変換部70
においては、ジョンソンカウンター71のリセットを、
リセット回路72によりクロック入力に基づき行えるよ
うにしている。一般には、クロック信号を入力する配線
と、リセット信号を入力する配線の2配線が必要とな
る。しかし、本例においては、1本の配線によりクロッ
ク信号とリセット信号とを供給可能とすることにより、
接続ピン数の減少などを図っている。本例のリセット回
路72は、ベース入力が抵抗R2を介してプルアップさ
れたトランジスタT2を用いている。そして、このトラ
ンジスタT2のエミッタはコンデンサーC3を介してジ
ョンソンカウンター71のリセット端子J15に接続さ
れており、さらに、このコンデンサーC3のリセット端
子J15側には、高電位Vccが抵抗R4を介して印加
されている。また、このトランジスタT2のコレクタ
は、ジョンソンカウンター71のクロック端子J14に
接続されており、さらに、高電圧Vccが抵抗R3を介
して印加されている。このトランジスタT2のベースに
入力されるクロック入力が低レベルに保持されると、ト
ランジスタT2がオフとなる。従って、エミッタとジョ
ンソンカウンター71のリセット端子J15の間に設置
されたコンデンサーC3が、抵抗R4を介して充電さ
れ、リセット信号がリセット端子J15に印加される。
また、クロック入力が低レベルに保持されていない場合
は、ベース入力がプルアップされているので、トランジ
スタT2はオン状態となり、コンデンサーC3は充電さ
れず、リセット信号は発振されない。一方、このクロッ
ク入力に、クロック信号が低レベルのワンショットパル
スとして入力される場合は、短時間につき、コンデンサ
ーC3は規定電圧までは充電されない。そして、このト
ランジスタT2は飽和形のパルス増幅器として作動し、
増幅されたクロック信号がジョンソンカウンター71の
クロック端子J14に供給される。
【0030】また、本例のアドレス装置42の電源部8
0は、24Vの供給可能な回路となっており、抵抗R1
とツェナーダイオードZDを用いた定電圧回路が採用さ
れている。従って、一般に用いられている5V程度の制
御電源と比較し、高電圧の供給が可能となっており、本
体20とアドレス装置42が離れた位置に設置された場
合であっても、正常な作動が確保できるようになってい
る。従って、本例のアドレス装置を用いる場合は、上記
において説明したように、取付け枠10の外部コネクタ
ボード40にアドレス装置42を直接設定せずとも良
く、取付け枠10から距離のある位置にアドレス装置4
2を設置することも可能である。
【0031】図7に、本例のアドレス装置42に入力さ
れるクロック入力CINと、出力されるデータ出力DO
UTとを示してある。先ず、ジョンソンカウンター71
をリセットするために、一定時間(〜40ms)の低レ
ベルの信号CQ0を入力する。その後一定時間(〜80
ms)の高レベルの信号に続き、ワンショットの低レベ
ルのクロックパルスCQ1を入力する。その結果、ジョ
ンソンカウンター71のパルス出力端子Q0のみが高レ
ベルとなる。この信号が供給されるヘッダーデータ設定
部分61の9ビットはオン状態であるので、パラレルデ
ータ設定部60から高レベルの信号が出力される。次
に、ワンショットの低レベルのクロックパルスCQ2を
入力する。その結果、ジョンソンカウンター71のパル
ス出力端子Q0は低レベルとなり、出力端子Q1のみが
高レベルとなる。従って、この信号が供給されるヘッダ
ーデータ設定部分61の8ビットはオープン状態である
ので、パラレルデータ設定部60からは低レベルの信号
が出力されることとなる。同様に、クロックパルスCQ
3を入力すると、出力端子Q2のみが高レベルとなり、
この信号が供給されるアドレスデータ設定部分62の7
ビットの状態がパラレルデータ設定部60から出力され
る。このように、クロックパルスCQ1からCQ9によ
り、パラレルデータ設定部60に設定されたヘッダーデ
ータおよりアドレスデータが順次シリアルに出力され
る。また、本例のアドレス装置42においては、さら
に、クロックパルスCQ10を入力し、再度出力端子Q
0を高レベルとして、ヘッダーデータの9ビットを出力
するようにしている。そして、このヘッダーデータが正
しく読めること、および、読み取ったアドレスデータが
BCDコードであることにより、アドレスデータを正し
く読み取ったか否かを判断できるようにしている。勿
論、再度読み込んで読み取りデータを比較することによ
り、より信頼性の高い確認も可能である。
【0032】このように、本例の台間玉貸機は、島端コ
ントローラとバス接続なものであり、従来のように個々
の台間玉貸機と島端コントローラを接続する配線を簡略
化することが可能である。また、島端コントローラに数
多くのインターフェースを設置する必要もなく、島端コ
ントローラを小型化し、設置面積を小さくすることも可
能である。そして、本例の台間玉貸機においては、各台
間玉貸機を識別するアドレス装置を有しており、そのア
ドレス装置を取付け枠側に設置することにより、本体側
にアドレス装置を設置した場合に発生し易いメンテナン
ス時、あるいは本体の交換時の設定不良などの不具合が
防止できる。さらに、本例のアドレス装置には、パラレ
ル・シリアル変換回路が用いられており、アドレス装置
と本体側との接続箇所を少なくして、接続不良などに伴
う誤動作、誤識別などの発生を防止している。また、本
例のパラレル・シリアル変換回路は、安価なジョンソン
カウンターにより実現されて、さらに、クロック入力に
1つによりクロック信号とリセット信号を供給するリセ
ット回路が採用されているなど、安価で、かつ高信頼性
の回路が実現されている。
【0033】なお、本例においては、島端コントローラ
との伝送ラインにバスラインを採用しているが、パチン
コホールに設定されたコンピューターとの接続において
もバスラインを採用することは勿論可能である。また、
本例のアドレス装置は、一例としてヘッダーデータと、
アドレスデータの設定が可能なものとしているが、アド
レスデータのみ設定可能なアドレス装置でも良い。ま
た、アドレスデータとして2桁のBCDコードを採用し
ているが、ヘキサコードを採用することも勿論可能であ
る。さらに、3桁以上のアドレスデータを設定すること
も可能である。このような桁数の多いアドレス装置にお
いても、本例のパラレル・シリアル変換回路を用いるこ
とにより、アドレススイッチの数を増加するだけで良
く、接続ピン数を増加させる必要はない。従って、数多
くの台間玉貸機が用いられる場合であっても、対応が容
易である。
【0034】
【発明の効果】以上において説明したように、本例の台
間玉貸機は、バスライン接続が可能なものであり、複数
台の台間玉貸機を1つの島端コントローラと本数の少な
い伝送ラインを用いて接続することができる。従って、
パチンコ島内の配線を簡略化でき、また、島端コントロ
ーラを小型化することができるので、敷地面積を有効利
用できると同時に、配線故障などの少なく信頼性の高い
パチンコ島を構成することができる。
【0035】このようなバス接続される台間玉貸機を識
別するために、アドレス装置を台間玉貸機の取付け枠に
接続しており、メンテナンス時などにアドレスデータが
変更され、あるいは忘れられる不具合も防止できる。さ
らに、このアドレス装置として、パラレル・シリアル変
換回路を採用することにより接続部分の簡素化を図り、
また、接続不良や、回路不良の検出を可能とすることに
より信頼性の高いバスライン接続を実現可能としてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る台間玉貸機を島端コントローラ
とをバスラインにより接続した様子を示す説明図であ
る。
【図2】本実施例に係る台間玉貸機の概要を示す裏面図
(a)、側面図(b)、正面図(c)である。
【図3】図2に示す台間玉貸機の接続コネクタ部を拡大
して示す説明図である。
【図4】図2に示す台間玉貸機の外部コネクタボードの
構成を示す説明図である。
【図5】一般に採用されているアドレス装置の構成を示
す回路図である。
【図6】図2に示す台間玉貸機に採用されているアドレ
ス装置の構成を示す回路図である。
【図7】図6に示すアドレス装置に入出力されるデータ
を示すタイミングチャートである。
【図8】従来の台間玉貸機と島端コントローラとの接続
の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 島端コントローラ 2.1〜2.n ・・・ 台間玉貸機 3 ・・・ 個別伝送ライン 4 ・・・ 電源装置 5 ・・・ パチンコホール内のコンピュータ 7 ・・・ 伝送バスライン 10・・・ 取付け枠 20・・・ 本体 21・・・ 動作表示部 22・・・ 紙幣投入部 23・・・ 貨幣投入部 24・・・ 数字表示部 25・・・ 硬貨返却ボタン 26・・・ 玉受取口 27・・・ 硬貨返却口 28・・・ 紙幣放出口 29・・・ 硬貨放出口 30・・・ 接続部分 31、32・・・ 接続コネクタ 33・・・ 内部ケーブル 35・・・ ガイド装置 36・・・ 突起部 37・・・ 切り欠き穴 38・・・ 規制部 40・・・ 外部コネクタボード 41・・・ バスライン用コネクタ 42・・・ アドレス装置 43・・・ データ用コネクタ 44・・・ 電源コネクタ 51・・・ 制御部 52・・・ インターフェイス部 53・・・ データライン 54・・・ クロックライン 55・・・ 集計パルス出力ライン 56・・・ 電源部 60・・・ パラレルデータ設定部 61・・・ ヘッダーデータ設定部分 62・・・ アドレスデータ設定部分 63・・・ アドレススイッチ 70・・・ パラレル・シリアル変換部 71・・・ ジョンソンカウンター 72・・・ リセット回路 73・・・ レベル変換回路 80・・・ 電源部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ島に複数設置され、島端コント
    ローラと接続される台間玉貸機であって、前記島端コン
    トローラとのバスライン接続コネクタを有することを特
    徴とする台間玉貸機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記台間玉貸機は、
    パチンコ島に設置される取付け部と、その取付け部に嵌
    め込まれる本体部とにより構成されており、該取付け部
    に前記バスライン接続コネクタが設置されていることを
    特徴とする台間玉貸機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記本体部を前記取
    付け部の所定の位置に案内するガイド手段を有すること
    を特徴とする台間玉貸機。
  4. 【請求項4】 パチンコ島に複数設置され、島端コント
    ローラと伝送ラインにより接続される台間玉貸機におい
    て、前記伝送ラインによる通信時にアドレス信号を送信
    可能なアドレス装置を有することを特徴とする台間玉貸
    機。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記台間玉貸機は、
    パチンコ島に設置される取付け部と、その取付け部に嵌
    め込まれる本体部とにより構成されており、前記アドレ
    ス装置は、前記取付け部に接続されていることを特徴と
    する台間玉貸機。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記本体部を前記取
    付け部の所定の位置に案内するガイド手段を有すること
    を特徴とする台間玉貸機。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれかにおいて、
    前記アドレス装置は、クロック入力に基づきアドレスデ
    ータをシリアル出力するアドレス装置であって、前記ア
    ドレスデータの設定可能なアドレス設定部と、前記アド
    レスデータをシリアル出力可能なパラレル・シリアル変
    換部とを有することを特徴とする台間玉貸機。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記パラレル・シリ
    アル変換部は、前記クロック入力に含まれるクロック信
    号によりパラレルデータをシリアル出力するシリアル出
    力部と、前記クロック入力に前記クロック信号に先立
    ち、あるいは続いて含まれるリセット信号に基づきシリ
    アル出力部をリセットするリセット部とを具備している
    ことを特徴とする台間玉貸機。
  9. 【請求項9】 クロック入力に基づきアドレスデータを
    シリアル出力するアドレス装置であって、前記アドレス
    データの設定可能なアドレス設定部と、前記アドレスデ
    ータをシリアル出力可能なパラレル・シリアル変換部と
    を有することを特徴とするアドレス装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記パラレル・シ
    リアル変換部は、前記クロック入力に含まれるクロック
    信号によりパラレルデータをシリアル出力するシリアル
    出力部と、前記クロック入力に前記クロック信号に先立
    ち、あるいは続いて含まれるリセット信号に基づきシリ
    アル出力部をリセットするリセット部とを具備している
    ことを特徴とするアドレス装置。
  11. 【請求項11】 クロック入力に基づきパラレルデータ
    をシリアル出力可能なパラレル・シリアル変換装置であ
    って、前記クロック入力に含まれるクロック信号により
    パラレルデータをシリアル出力するシリアル出力部と、
    前記クロック入力に前記クロック信号に先立ち、あるい
    は続いて含まれるリセット信号に基づきシリアル出力部
    をリセットするリセット部とを有することを特徴とする
    パラレル・シリアル変換装置。
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