JPH05150682A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH05150682A
JPH05150682A JP33547291A JP33547291A JPH05150682A JP H05150682 A JPH05150682 A JP H05150682A JP 33547291 A JP33547291 A JP 33547291A JP 33547291 A JP33547291 A JP 33547291A JP H05150682 A JPH05150682 A JP H05150682A
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JP
Japan
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transfer material
image
release agent
silicone oil
toner
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JP33547291A
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Yasuo Nami
泰夫 浪
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フルカラー画像形成装置で転写材に形成され
ているブラック単色の画像を転写材に定着させるときに
消費される離型剤量を少量に抑えることができ、かつオ
フセット現象の発生を長時間に亘り抑えることができる
定着装置を提供する。 【構成】 多色の未定着トナー像を転写材に定着させる
とき、離型剤塗布手段によるシリコーンオイルの塗布動
作は転写材がニップ部に導入される毎に該転写材の先端
から後端まで接触する加熱ローラの接触領域に塗布され
る。ブラック単色の未定着トナー像を転写材に定着させ
るとき、離型剤塗布手段によるシリコーンオイル塗布動
作は転写材がニップ部に進入する前に加熱ローラに塗布
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写装置、静
電情報記録装置などのフルカラー画像形成装置に用いら
れる定着装置に関し、特に、離型剤塗布手段を備える定
着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真複写装置などのフルカ
ラー画像形成装置における画像形成プロセスは、原稿画
像に対する画像信号に基づき潜像を感光ドラム上に形成
する工程と、現像装置で感光ドラム上の潜像を現像剤像
として可視像化する工程と、感光ドラム上の可視像を転
写材に転写する工程と、加熱ローラと加圧ローラとで転
写材に形成されている未定着現像剤像を加熱、加圧し、
転写材上に未定着現像剤像を永久画像として定着させる
工程とを備える。
【0003】転写材に形成される画像には、白黒画像
と、フルカラー画像とがある。転写材にフルカラー画像
を形成する画像プロセスにおける定着工程では、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色が積層されてい
るトナー像を転写材に定着させる。このフルカラー画像
形成では、原稿の画像に近い色を再現するためにトナー
像を形成する複数層のトナーを加熱溶融によって混色さ
せるから、軟化点が低いすなわち低融点であるシャープ
メルトトナーが用いられている。
【0004】シャープメルトトナーが低粘度の状態で溶
融されること、複数の色の積層によってトナー層の厚み
が増大することは加熱ローラへトナーが転移するオフセ
ット現象の発生を促進させる。各カラートナーに含まれ
る顔料が異なることから生じる溶融性の違いによって、
それぞれの定着温度範囲(適性な定着が可能な温度範
囲)が異なるから、単色の定着温度範囲に比して共通の
温度範囲が狭くなり、オフセット現象が発生しやすくな
る。
【0005】よって、上記のカラートナーを使用するフ
ルカラー画像形成装置には、加熱ローラなどに対するオ
フセット現象の発生を抑制するための定着装置が用いら
れている。この定着装置は、加熱ローラと、該加熱ロー
ラに圧接しながら回転し、転写材を挟圧搬送するための
ニップ部を形成する加圧ローラと、加熱ローラ表面に離
型剤であるシリコーンオイルを塗布する離型剤塗布手段
とを備える。
【0006】離型剤塗布手段は離隔可能に接触する塗布
部材を有する。離型剤塗布手段が離型剤の塗布命令を受
けると、塗布部材は加熱ローラに接触する位置に移動さ
れ、塗布部材と加熱ローラとの接触状態が保持される。
塗布部材が加熱ローラに接触されている間、シリコーン
オイルは加熱ローラの塗布領域に塗布される。
【0007】シリコーンオイル塗布量は、供給ローラの
加熱ローラに対する接触時間に応じて決定される。ま
た、シリコーンオイル塗布領域の加熱ローラ周方向に沿
う長さ寸法は、供給ローラと加熱ローラとの接触時間お
よび加熱ローラの周速によって決定される。シリコーン
オイル塗布領域の加熱ローラ周方向に沿う長さ寸法は、
転写材が加熱ローラに塗布されているシリコーンオイル
に接触可能な寸法を示す。
【0008】離型剤塗布手段が離型剤の塗布停止命令を
受けると、塗布部材は加熱ローラから離隔する位置まで
移動され、シリコーンオイルの加熱ローラに対する塗布
動作が停止される。
【0009】転写材にフルカラー画像を形成するとき、
まず転写材の一方の面に多色の未定着トナー像が形成さ
れる。未定着トナー像が形成されている転写材は定着装
置に向けて搬送される。転写材がニップ部に進入する直
前に、離型剤塗布手段の塗布部材は加熱ローラに接触さ
れ、シリコーンオイルの加熱ローラ塗布領域への塗布が
開始される。
【0010】転写材はニップ部に進入する。ニップ部に
おいて転写材上の未定着トナー像は熱および圧力によっ
て混色されながら転写材上に融着される。転写材のニッ
プ部通過中、転写材の画像形成面は加熱ローラのシリコ
ーンオイル塗布領域に接触し、該塗布領域のシリコーン
オイルによってオフセット現象の発生が抑制される。転
写材のニップ部通過後、離型剤塗布手段の塗布部材は加
熱ローラから離隔する位置まで移動され、シリコーンオ
イルの加熱ローラへの塗布が停止される。ニップ部通過
後の転写材には永久画像が形成される。
【0011】転写材にブラックの単色画像を形成すると
き、転写材にブラック単色の未定着トナー像が形成され
る。次いで、転写材は定着装置におけるニップ部に導か
れ、転写材上の未定着トナー像は転写材に永久画像とし
て定着される。転写材のニップ部への進入から進出まで
の間に塗布されるシリコーンオイル量は転写材のフルカ
ラー画像が形成されるときに塗布されるシリコーンオイ
ル量と等しい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、転写材のフル
カラー画像が形成されるときに消費されるシリコーンオ
イル量と、転写材にブラック単色の画像が形成されると
きに消費されるシリコーンオイル量とはほぼ同じである
から、転写材にブラック単色の画像が形成されるときに
消費されるシリコーンオイル量は白黒画像形成装置で転
写材にブラック単色の画像を形成するときに消費される
シリコーンオイル量より多くなり、ブラック単色の画像
形成に掛かるコストが増す。また、加熱ローラに塗布さ
れるシリコーンオイルの総量は非常に多くなり、加熱ロ
ーラの劣化が促進される。
【0013】多量のシリコーンオイルの塗布に起因する
加熱ローラの劣化を防止するために、ブラック単色の画
像を転写材に形成するときに、離型剤塗布手段で加熱ロ
ーラへシリコーンオイルを塗布することを停止する方法
が提案されている。この方法では、ブラック単色の画像
が形成される転写材の枚数が少数であるとき、画像形成
に対する不具合が生じないが、ブラック単色の画像が形
成される転写材の枚数が多数であるとき、加熱ローラの
離型性が低下し、オフセット現象が発生し易くなる。
【0014】本発明の目的は、フルカラー画像形成装置
で転写材に形成されているブラック単色の画像を転写材
に定着させるときに消費される離型剤量を少量に抑える
ことができ、かつオフセット現象の発生を長時間に亘り
抑えることができる定着装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、マゼンタトナーと、シアントナーと、イエロート
ナーと、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナ
ーのそれぞれの物性値と異なる物性値を有するブラック
トナーとを使用するフルカラー画像形成装置に用いら
れ、互いに協働して転写材を挟圧搬送するためのニップ
部を形成する一対の定着用回転体のいずれか一方に離型
剤を塗布する離型剤塗布手段を備える定着装置におい
て、多色の未定着トナー像を所定の選択枚数の転写材に
定着させるとき、上記離型剤塗布手段は上記転写材のそ
れぞれが上記ニップ部に導入される時期に該転写材の先
端から後端まで接触する上記回転体の接触領域に上記離
型剤を塗布し、ブラック単色の未定着トナー像を所定の
選択枚数の転写材に定着させるとき、上記離型剤塗布手
段は上記転写材の内の一枚目の転写材が上記ニップ部に
導入される前の時期に上記回転体に上記離型剤を塗布す
ることにより達成される。
【0016】
【作用】本発明の定着装置では、多色の未定着トナー像
を所定の選択枚数の転写材に定着させるとき、上記離型
剤は上記転写材のそれぞれが上記ニップ部に導入される
時期に該転写材の先端から後端まで接触する上記回転体
の接触領域に塗布され、ブラック単色の未定着トナー像
を所定の選択枚数の転写材に定着させるとき、上記離型
剤は上記転写材の内の一枚目の転写材が上記ニップ部に
導入される前の時期に上記回転体に塗布される。
【0017】転写材にブラック単色の画像が形成される
ときに消費されるシリコーンオイル量は白黒画像形成装
置で転写材にブラック単色の画像を形成するときに消費
されるシリコーンオイル量より少なくなり、ブラック単
色の画像形成に掛かるコストが抑えられる。また、上記
回転体に塗布されるシリコーンオイルの総量は少なくな
り、上記回転体の劣化が抑えられる。さらに、転写材に
ブラック単色の画像を形成するとき、少量の離型剤を上
記回転体に塗布することによって上記回転体の離型性の
低下が抑えられ、オフセット現象の発生は抑制される。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0019】図1は本発明の定着装置の一実施例を示す
構成図、図2は図1の定着装置に用いられている離型剤
塗布手段の動作のタイムチャートを示す図である。
【0020】フルカラー画像形成装置は、マゼンタトナ
ーと、シアントナーと、イエロートナーと、マゼンタト
ナー、シアントナー、イエロートナーのそれぞれの物性
値と異なる物性値を有するブラックトナーとを使用す
る。物性値において、ブラックトナーの軟化点はマゼン
タトナー、シアントナー、イエロートナーのそれぞれの
軟化点と異なる。
【0021】このフルカラー画像形成装置に用いられて
いる定着装置は、図1に示すように、加熱ローラ1を備
える。加熱ローラ1はシリコーンゴム層1aで被覆され
ているアルミニウム製の中空の芯金1bを有する。芯金
1bには、400Wのヒータ7aが内蔵されている。
【0022】加熱ローラ1には加圧ローラ2が回転可能
に圧接されている。加圧ローラ2はアルミニウム製の中
空の芯金2aを有し、芯金2aの外周面はPFAチュー
ブ2aで被覆されている。芯金2a内には、400Wの
ヒータ7bが内蔵されている。加圧ローラ2は、矢印a
が示す方向へ回転する加熱ローラ1に対し矢印bが示す
方向に従動回転される。加圧ローラ2と加熱ローラ1と
は互いに協働して転写材Pを挟圧搬送するためのニップ
部を形成する。
【0023】ハロゲンヒータ7bの動作は、ハロゲンヒ
ータ7aとともに、温度制御装置(図示せず)で制御さ
れる。温度制御装置は、サーミスタ9で検知された加圧
ローラ2の表面温度に基づき各ハロゲンヒータ7a,7
bの動作に対するオンオフ制御を行う。加熱ローラ1の
表面温度および加圧ローラ2の表面温度は定着時に所定
の定着温度に保持される。
【0024】加熱ローラ1には離型剤塗布手段3で離型
剤が塗布される。離型剤塗布手段3は,離型剤であるシ
リコーンオイル4が収容されている容器5を有する。シ
リコーンオイル4は10000csの粘度を有する。
【0025】容器5内のシリコーンオイル4は上下の供
給ローラ21,22で汲み上げられ、汲み上げられたシ
リコーンオイル4は加熱ローラ1のシリコーンゴム層1
aに塗布される。供給ローラ21,22は、外周面がシ
リコーンゴムで被覆されているシリコーンスポンジ製の
ローラからなる。
【0026】離型剤塗布手段3がシリコーンオイル4の
塗布命令を受けると、供給ローラ21は駆動手段(図示
せず)で加熱ローラ1に接触する位置に移動され、供給
ローラ21と加熱ローラ1との接触状態が保持される。
供給ローラ21が加熱ローラ1に接触されている間、シ
リコーンオイル4は加熱ローラ1の塗布領域に塗布され
る。シリコーンオイル塗布量は、供給ローラ21の加熱
ローラ1に対する接触時間に応じて決定される。また、
シリコーンオイル塗布領域の加熱ローラ1周方向に沿う
長さ寸法は、供給ローラ21と加熱ローラ1との接触時
間および加熱ローラ1の周速によって決定される。シリ
コーンオイル塗布領域の加熱ローラ1周方向に沿う長さ
寸法は、転写材Pが加熱ローラ1に塗布されているシリ
コーンオイル4に接触可能な寸法を示す。
【0027】離型剤塗布手段3がシリコーンオイル4の
塗布停止命令を受けると、供給ローラ21は駆動手段で
加熱ローラ1から離隔する位置まで移動され、加熱ロー
ラ1に対するシリコーンオイル4の塗布動作が停止され
る。
【0028】離型剤塗布手段3による塗布動作の開始時
期および塗布動作継続時間は、転写材Pに形成される画
像がフルカラー画像であるときとブラック単色の画像で
あるときとでは異なるように設定されている。
【0029】加熱ローラ1の表面は、クリーニング手段
6でクリーニングをされる。クリーニング手段6は、一
方の面にニッケルメッキが施されているウェブ状のクリ
ーニング部材6dを有する。クリーニング手段6のクリ
ーニング部材6dは、その一方の面を加熱ローラ1表面
に接触させながら送出軸6aから押当ローラ6bを経て
巻取軸6cに向けて送られる。これに対し、加圧ローラ
2の表面は、クリーニング部材10でクリーニングをさ
れる。
【0030】次に、画像が形成される転写材に対する定
着動作について図2に基づき説明する。
【0031】所定の枚数の転写材Pにフルカラー画像を
連続的に形成するとき、まず転写材Pの一方の面に多色
の未定着トナー像Tが形成される。未定着トナー像Tが
形成されている転写材Pは定着装置に向けて搬送され
る。転写材Pがニップ部に進入する直前に、図2に示す
ように、離型剤塗布手段3の供給ローラ21は加熱ロー
ラ1に接触され、シリコーンオイル4の加熱ローラ1塗
布領域への塗布が開始される。
【0032】転写材Pはニップ部に進入する。ニップ部
において、転写材P上の未定着トナー像Tは熱および圧
力によって混色されながら転写材P上に融着される。転
写材Pのニップ部通過中、転写材Pの画像形成面は加熱
ローラ1のシリコーンオイル塗布領域に接触し、該塗布
領域のシリコーンオイル4によってオフセット現象の発
生が抑制される。転写材Pのニップ部通過後、シリコー
ンオイル4の加熱ローラ1への塗布動作が停止される。
ニップ部を通過した転写材Pには永久画像が形成され
る。
【0033】次いで、次の転写材Pに未定着トナー像が
形成され、該転写材Pの定着に伴いシリコーンオイル4
が加熱ローラ1に塗布される。各転写材Pに対する定着
処理毎にシリコーンオイル4は加熱ローラ1へ塗布さ
れ、オフセット現象の発生が防止される。
【0034】所定の枚数の転写材Pにブラックの単色画
像を連続的に形成するとき、まず、一枚目の転写材Pに
ブラック単色の未定着トナー像が形成される。一枚目の
転写材Pが定着装置におけるニップ部に進入する前に、
図2に示すように、シリコーンオイル4の加熱ローラ1
塗布領域への塗布動作が行われ、所定の量のシリコーン
オイル4が加熱ローラ1に塗布される。シリコンーンオ
イル4の塗布動作完了後に、転写材Pは定着装置のニッ
プ部に進入する。転写材Pのニップ部通過中、転写材P
上の未定着トナー像は熱および圧力によって転写材P上
に融着され、加熱ローラ1表面に塗布されているシリコ
ーンオイル4によってオフセット現象の発生が抑制され
る。転写材Pのニップ部通過後、転写材Pには永久画像
が形成される。
【0035】後続の転写材Pは、一枚目の転写材Pと同
様に、未定着トナー像の形成工程と定着工程とを順次に
経た後、各転写材Pにはブラック単色の画像が形成され
る。なお、後続の転写材P以降においては、シリコーン
オイルの塗布動作は行われない。
【0036】次に、加熱ローラ1の寿命を評価するため
の通紙テストについて説明する。本通紙テストでは、フ
ルカラー画像とブラック単色画像をそれぞれ同一枚数の
転写材に形成する(各画像に対する20枚の転写材を連
続通紙する通紙動作を繰り返す)場合、ブラック単色画
像だけを転写材に形成する(99枚の転写材を連続通紙
する通紙動作を繰り返す)場合、および転写材を通紙せ
ずにシリコーンオイルを塗布する(フルカラー画像とブ
ラック単色画像をそれぞれ同一枚数の転写材に形成する
場合と同様に各画像に対する20枚の転写材を連続通紙
する通紙動作を繰り返すシーケンスに基づきシリコーン
オイルを塗布する)場合について行い、各場合における
加熱ローラ1の寿命について評価する。
【0037】加熱ローラ1の寿命に対する評価は以下の
通りである。
【0038】1.フルカラー画像とブラック単色画像を
それぞれ同一枚数の転写材に形成する(各画像に対する
20枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返す)場
合 50000枚目の転写材にオフセット現象の発生が確認
されている。
【0039】2.ブラック単色画像だけを転写材に形成
する(99枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返
す)場合 80000枚目の転写材にオフセット現象の発生が確認
されている。
【0040】3.転写材を通紙せずにシリコーンオイル
を塗布する(フルカラー画像とブラック単色画像をそれ
ぞれ同一枚数の転写材に形成する場合と同様に各画像に
対する20枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返
すシーケンスに基づき離型剤を塗布する)場合 シリコーンオイル塗布開始から70000時間後に加熱
ローラ1の表面劣化が確認されている。
【0041】4.シリコーンオイルの消費量 (1)フルカラー画像を転写材に形成する場合 1l/10000枚 (2)フルカラー画像とブラック単色画像をそれぞれ同
一枚数の転写材に形成する場合 0.6l/10000枚 (3)ブラック単色画像だけを転写材に形成する(99
枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返す)場合 0.005l/10000枚 以上により、ブラック単色の画像を転写材に定着させる
ときに消費されるシリコーンオイル量を少量に抑えるこ
とができ、かつオフセット現象の発生を長時間に亘り抑
制することができる。
【0042】なお、本定着装置の効果を確認するため
に、従来の定着装置による上述の通紙テストを行い、加
熱ローラの寿命に対する評価を示す。
【0043】A.フルカラー画像形成およびブラック単
色の画像形成時に各転写材毎にシリコーンオイルを加熱
ローラへ塗布する定着装置 1.フルカラー画像とブラック単色画像をそれぞれ同一
枚数の転写材に形成する(各画像に対する20枚の転写
材を連続通紙する通紙動作を繰り返す)場合 50000枚目の転写材にオフセット現象の発生が確認
されている。
【0044】2.ブラック単色画像だけを転写材に形成
する(99枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返
す)場合 100000枚目の転写材にオフセット現象の発生が確
認されている。
【0045】3.転写材を通紙せずにシリコーンオイル
を塗布する(フルカラー画像とブラック単色画像をそれ
ぞれ同一枚数の転写材に形成する場合と同様に画像に対
する20枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返す
シーケンスに基づき離型剤を塗布する)場合 シリコーンオイル塗布開始から50000時間後に加熱
ローラ1の表面劣化が確認されている。
【0046】4.シリコーンオイルの消費量 (1)フルカラー画像を転写材に形成する場合 1l/10000枚 (2)フルカラー画像とブラック単色画像をそれぞれ同
一枚数の転写材に形成する場合 1l/10000枚 (3)ブラック単色画像だけを転写材に形成する(99
枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返す)場合 1l/10000枚 B.フルカラー画像形成時に各転写材毎にシリコーンオ
イルを加熱ローラへ塗布し、ブラック単色の画像形成時
にシリコーンオイルを加熱ローラへ塗布しない定着装置 1.フルカラー画像とブラック単色画像をそれぞれ同一
枚数の転写材に形成する(各画像に対する20枚の転写
材を連続通紙する通紙動作を繰り返す)場合 40000枚目の転写材にオフセット現象の発生が確認
されている。
【0047】2.ブラック単色画像だけを転写材に形成
する(99枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返
す)場合 50000枚目の転写材にオフセット現象の発生が確認
されている。
【0048】3.転写材を通紙せずにシリコーンオイル
を塗布する(フルカラー画像とブラック単色画像をそれ
ぞれ同一枚数の転写材に形成する場合と同様に各画像に
対する20枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返
すシーケンスに基づき離型剤を塗布する)場合 シリコーンオイル塗布開始から70000時間後に加熱
ローラ1の表面劣化が確認されている。
【0049】4.シリコーンオイルの消費量 (1)フルカラー画像を転写材に形成する場合 1l/10000枚 (2)フルカラー画像とブラック単色画像をそれぞれ同
一枚数の転写材に形成する場合 0.5l/10000枚 (3)ブラック単色画像だけを転写材に形成する(99
枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返す)場合 0l/10000枚 次に、離型剤塗布手段3の動作制御に用いられる他の制
御方法について説明する。図3は図1の定着装置の離型
剤塗布手段の動作制御に適用される他の制御方法におけ
るタイムチャートを示す図である。
【0050】ブラック単色の画像形成時、図3に示すよ
うに、離型剤塗布手段がシリコーンオイルの塗布をする
塗布時間は、画像が形成される転写材の設定枚数に応じ
て変化される。本実施例では、転写材の設定枚数が20
枚増加する毎に塗布時間は長い時間に変更される。
【0051】上述の通紙テストによる加熱ローラの寿命
に対する評価は以下の通りである。
【0052】1.フルカラー画像とブラック単色画像を
それぞれ同一枚数の転写材に形成する(各画像に対する
20枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返す)場
合 50000枚目の転写材にオフセット現象の発生が確認
されている。
【0053】2.ブラック単色画像だけを転写材に形成
する(99枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返
す)場合 90000枚目の転写材にオフセット現象の発生が確認
されている。
【0054】3.転写材を通紙せずにシリコーンオイル
を塗布する(フルカラー画像とブラック単色画像をそれ
ぞれ同一枚数の転写材に形成する場合と同様に各画像に
対する20枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返
すシーケンスに基づき離型剤を塗布する)場合 シリコーンオイル塗布開始から70000時間後に加熱
ローラ1の表面劣化が確認されている。
【0055】4.シリコーンオイルの消費量 (1)フルカラー画像を転写材に形成する場合 1l/10000枚 (2)フルカラー画像とブラック単色画像をそれぞれ同
一枚数の転写材に形成する場合 0.6l/10000枚 (3)ブラック単色画像だけを転写材に形成する(99
枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返す)場合 0.01l/10000枚 以上により、ブラック単色の画像を転写材に定着させる
ときに消費されるシリコーンオイル量を少量に抑えるこ
とができ、かつオフセット現象の発生を長時間亘りより
確実に抑えることができる。
【0056】次に、離型剤塗布手段の動作制御に用いら
れるさらに他の制御方法について説明する。図4は図1
の定着装置の離型剤塗布手段の動作制御に適用されるさ
らに他の制御方法におけるタイムチャートを示す図であ
る。
【0057】ブラック単色の画像形成時における転写材
の選択枚数が予め設定されている枚数より多いとき、図
4に示すように、離型剤塗布手段によるシリコーンオイ
ルの塗布動作は上記設定枚数毎に繰り返される。本実施
例では、転写材の設定枚数を20枚としている。
【0058】上述の通紙テストによる加熱ローラの寿命
に対する評価は以下の通りである。
【0059】1.フルカラー画像とブラック単色画像を
それぞれ同一枚数の転写材に形成する(各画像に対する
20枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返す)場
合 50000枚目の転写材にオフセット現象の発生が確認
されている。
【0060】2.ブラック単色画像だけを転写材に形成
する(99枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返
す)場合 100000枚目の転写材にオフセット現象の発生が確
認されている。
【0061】3.転写材を通紙せずにシリコーンオイル
を塗布する(フルカラー画像とブラック単色画像をそれ
ぞれ同一枚数の転写材に形成する場合と同様に各画像に
対する20枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返
すシーケンスに基づき離型剤を塗布する)場合 シリコーンオイル塗布開始から70000時間後に加熱
ローラ1の表面劣化が確認されている。
【0062】4.シリコーンオイルの消費量 (1)フルカラー画像を転写材に形成する場合 1l/10000枚 (2)フルカラー画像とブラック単色画像をそれぞれ同
一枚数の転写材に形成する場合 0.6l/10000枚 (3)ブラック単色画像だけを転写材に形成する(99
枚の転写材を連続通紙する通紙動作を繰り返す)場合 0.01l/10000枚 以上により、ブラック単色の画像を転写材に定着させる
ときに消費されるシリコーンオイル量を少量に抑えるこ
とができ、かつオフセット現象の発生を長時間に亘りよ
り確実に抑えることができる。
【0063】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の定着装
置によれば、フルカラー画像形成装置で転写材に形成さ
れているブラック単色の画像を転写材に定着させるとき
に消費される離型剤量を少量に抑えることができ、かつ
オフセット現象の発生を長時間に亘り抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】図1の定着装置に用いられている離型剤塗布手
段の動作のタイムチャートを示す図である。
【図3】図1の定着装置の離型剤塗布手段の動作制御に
適用される他の制御方法におけるタイムチャートを示す
図である。
【図4】図1の定着装置の離型剤塗布手段の動作制御に
適用されるさらに他の制御方法におけるタイムチャート
を示す図である。
【符号の説明】
1 加熱ローラ 2 加圧ローラ 3 離型剤塗布手段 4 シリコーンオイル 5 容器 21,22 供給ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マゼンタトナーと、シアントナーと、イ
    エロートナーと、マゼンタトナー、シアントナー、イエ
    ロートナーのそれぞれの物性値と異なる物性値を有する
    ブラックトナーとを使用するフルカラー画像形成装置に
    用いられ、互いに協働して転写材を挟圧搬送するための
    ニップ部を形成する一対の定着用回転体のいずれか一方
    に離型剤を塗布する離型剤塗布手段を備える定着装置に
    おいて、多色の未定着トナー像を所定の選択枚数の転写
    材に定着させるとき、上記離型剤塗布手段は上記転写材
    のそれぞれが上記ニップ部に導入される時期に該転写材
    の先端から後端まで接触する上記回転体の接触領域に上
    記離型剤を塗布し、ブラック単色の未定着トナー像を所
    定の選択枚数の転写材に定着させるとき、上記離型剤塗
    布手段は上記転写材の内の一枚目の転写材が上記ニップ
    部に導入される前の時期に上記回転体に上記離型剤を塗
    布することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 ブラック単色の未定着トナー像を転写材
    に定着させるとき、離型剤塗布手段による離型剤の塗布
    時間は画像が形成される転写材の選択枚数に応じて設定
    されることとする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 ブラック単色の未定着トナー像が形成さ
    れる転写材の選択枚数が予め設定されている枚数より多
    いとき、離型剤塗布手段による離型剤の塗布動作は上記
    設定枚数毎に繰り返されることとする請求項1または請
    求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 他のトナーの物性値と異なるブラックト
    ナーの物性値は軟化点であることとする請求項1ないし
    請求項3に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 他のトナーの物性値と異なるブラックト
    ナーの物性値は、転写材、定着用回転体などの接触体に
    対する接着力であることとする請求項1ないし請求項3
    に記載の定着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5732316A (en) * 1993-12-27 1998-03-24 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus provided with mold releasing agent coating structure
US6219519B1 (en) * 1999-12-15 2001-04-17 Hewlett-Packard Company Reduced hot offset in color electrophotographic imaging

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US6219519B1 (en) * 1999-12-15 2001-04-17 Hewlett-Packard Company Reduced hot offset in color electrophotographic imaging

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