JPH0514890U - 鋼管試験片の展開装置 - Google Patents

鋼管試験片の展開装置

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JPH0514890U
JPH0514890U JP6834291U JP6834291U JPH0514890U JP H0514890 U JPH0514890 U JP H0514890U JP 6834291 U JP6834291 U JP 6834291U JP 6834291 U JP6834291 U JP 6834291U JP H0514890 U JPH0514890 U JP H0514890U
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JP
Japan
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test piece
arc
steel pipe
longitudinal direction
roller
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Pending
Application number
JP6834291U
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English (en)
Inventor
恒夫 村瀬
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication of JPH0514890U publication Critical patent/JPH0514890U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼管から円周方向に採取した円弧状試験片を
平板状に展開したときの試験片の機械的性質の変化を抑
える。 【構成】 円弧状試験片10の全長L0 より充分に小さ
い間隔Lをあけて、支持ローラ2,3を配設する。支持
ローラ2,3の間で押し込みローラ6により、円弧状試
験片10の長手方向一部をその円弧とは逆方向の円弧に
変形させる。一方の支持ローラ2は、円弧状試験片10
を長手方向に移動させるべく回転される。円弧状試験片
10は、長手方向に一部分ずつ順次平板状に展開され、
1回の加工で平板状の展開試験片になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鋼管から円周方向に採取した円弧状試験片の機械的性質を試験する にあたって、その試験片を平板状に展開する鋼管試験片の展開装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋼管の円周方向の機械的性質を調べるために、通常は、鋼管を円周方向に所定 幅で切断して円弧状試験片が採取される。採取された円弧状試験片は、JIS、 ASTM等の公的規格にのっとった試験を行うために、平板状の展開試験片に冷 間で加工される。この試験片の展開は、従来はプレスで行われていた。これを図 5に示す。10は円弧状試験片、20はプレス、21はその下型、22は上型、 11は加工を終えた平板状の展開試験片である。同図(b) に示すように、治具2 3を使用して段階的に加工を行う場合もある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
このようなプレスによる展開加工では、スプリングバックのために、プレスを 繰り返し行わないと、平板状の展開試験片が得られない。そのため、バウシンガ ー効果や加工硬化の影響により、試験片の機械的性質が大きく変化することにな り、そのばらつきも大きい。また、試験片の長手方向一部が他の部分と異なる加 工を受けることがあり(例えば図にXで示す部分)、試験片の特性が長手方向で 不均一になるおそれがある。
【0004】 このような問題を解決するために、鋼管を輪切にして得たリング状試験片をリ ング状のままで試験機にかける試験法は、特開昭63−18254号、実開昭5 8−187756号および実開昭60−51450号等に示されている。しかし 、リング状試験片では、JIS、ASTM等の公的規格にのっとった試験を行う ことはできない。
【0005】 本考案の目的は、円弧状試験片を平板状に展開して、しかも、その機械的性質 の変化およびばらつきを抑える鋼管試験片の展開装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の鋼管試験片の展開装置は、鋼管から円周方向に採取した円弧状試験片 の全長より充分に小さい間隔をあけて配設された支持ローラと、支持ローラ間に 位置する円弧状試験片の長手方向一部をその円弧とは逆の方向の円弧に変形させ るべく、支持ローラ間に配設された押し込みローラと、支持ローラ間で押し込み ローラにより長手方向一部を逆方向に変形された円弧状試験片が長手方向に移動 するように、前記各ローラの少なくとも1つを回転させるローラ駆動手段とを具 備している。
【0007】
【作用】
本考案の鋼管試験片の展開装置においては、支持ローラ間で押し込みローラに より長手方向一部を逆方向に変形された円弧状試験片が長手方向に移動すること により、円弧状試験片が長手方向に順次一部分ずつ平板状に展開される。このと き、円弧状試験片は、その加工部が試験片の円弧とは逆方向に強く変形されるの で、1回の加工で平板状に展開される。
【0008】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案を実施した鋼 管試験片の展開装置の一例を示す側面図、図2は図1のA−A線矢視図、図3は 動作を説明するための模式図である。
【0009】 ここに示された展開装置は、図1に示すように、水平方向に間隔をあけて架台 1上に併設された水平な支持ローラ2,3を備えている。一方の支持ローラ2は 、図2に示すように、モータ7で強制的に回転される。支持ローラ2,3の間隔 Lは、円弧状試験片10の全長L0 よりも充分に短くされており、50mmから 200mmの範囲が望ましい。
【0010】 支持ローラ2,3間に位置して、架台1上には門形フレーム4が立設されてい る。門形フレーム4は、シリンダ5を下向きに支持しており、シリンダ5のピス トンロッド先端には、押し込みローラ6が取り付けられている。
【0011】 押し込みローラ6は、支持ローラ2,3に平行な水平ローラとされ、シリンダ 5におけるピストンロッドの進退により、支持ローラ2,3間を次のように昇降 される。
【0012】 ピストンロッドの退入により、押し込みローラ6が、支持ローラ2,3の各最 上部をつなぐ水平面よりも充分に上方に位置して、支持ローラ2,3上に円弧状 試験片10が上方へ湾曲した状態でセットされるようになる。ピストンロッドの 進出により、押し込みローラ6の最下部が前記水平面より下方の任意のレベルま で下降し、所望の押し込み量Dが確保される。
【0013】 このような展開装置を使用して、円弧状試験片10を平板状に展開するには、 まず、図1に示すように、押し込みローラ6を上限まで上昇させ、円弧状試験片 10を上方へ湾曲した姿勢にして、その長手方向一端部を支持ローラ2,3上に 載せる。
【0014】 次いで、図3(a) に示すように、所定の押し込み量Dが得られる位置に押し込 みローラ6を下降させる。これにより、円弧状試験片10の一端部がその円弧と は逆の下方へ湾曲した状態に変形される。押し込み量Dは、一端部が押し込みロ ーラ6による拘束から開放されたときに、スプリングバックで平板状に戻るよう に決められる。
【0015】 押し込みローラ6が下降されると、円弧状試験片10がその一端側へ移動する 方向に、支持ローラ2が回転される。これにより、試験片10は、図3(b) に示 すように、その一端側から他端側へ徐々に円弧を矯正され、支持ローラ2上を通 過し終えた部分が平板状になる。そして、他端部が支持ローラ2,3上に達した 時点で押し込みローラ6を上昇させることにより、全体が平板状に矯正される。
【0015】 表1は、API5LXに規定される外径406.4mm×肉厚14.3mmの鋼管 から採取した円弧状試験片を上記装置で平板状に展開して円周方向のAPI引張 試験およびDWTT試験に供した結果を、同一試験片をプレスで展開した場合の 結果と比較して示したものである。また、参考のために、展開試験片の代わりに 、管壁から削り出した丸棒引張試験片および試験部を原管曲率のままにしたDW TT試験片を、それぞれの試験に供した。
【0016】 表1から明らかなように、上記装置を使用した場合は、プレスで展開した場合 に比べ、引張試験結果が安定し、丸棒引張試験に近い評価が得られる。また、D WTT試験においても、原管曲率ままの試験片とほぼ同等の結果が得られ、展開 加工による機械的性質の変化およびばらつきが小さく抑えられている。
【0017】
【表1】
【0018】 図4は本考案の他の実施例を模式的に示す側面図である。本実施例では、押し 込みローラ6が所定の押し込み位置に固定されている。支持ローラ2の上方には 、シリンダ5により昇降される噛み込みローラ8が設けられている。円弧状試験 片10は、支持ローラ2と噛み込みローラ8とによって支持ローラ3の方向へ移 動される。押し込みローラ6の下方には、円弧状試験片10を支持ローラ3の上 方へ案内する一対のガイドローラ9,9が配設されている。
【0019】 このような展開装置では、円形状試験片10の種類が変わる毎に押し込みロー ラ6およびガイドローラ9,9のレベル調節を行う必要があるものの、押し込み にシリンダ5を使用せず、シリンダ5を噛み込み用として使用しているので、シ リンダ5の容量が例えば数十トン〜数百トンから数トン〜十トン程度に減少され る。
【0020】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の鋼管試験片の展開装置は、鋼管から 円周方向に採取した円弧状試験片を部分的に逆方向へ変形させて長手方向へ移動 させることにより、長手方向に均等な加工を加え、且つ、1回の加工で平板状に 展開することができる。従って、平板状の展開試験片の機械的性質の変化および ばらつきが少なくなり、鋼管の円周方向の機械的性質が精度よく評価される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかる展開装置の側面図であ
る。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】展開装置の動作を説明するための側面図であ
る。
【図4】本考案の他の実施例を示す側面図である。
【図5】従来の展開法を示す模式図である。
【符号の説明】
2,3 支持ローラ 6 押し込みローラ 10 円弧状試験片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管から円周方向に採取した円弧状試験
    片の全長より充分に小さい間隔をあけて配設された支持
    ローラと、支持ローラ間に位置する円弧状試験片の長手
    方向一部をその円弧とは逆の方向の円弧に変形させるべ
    く、支持ローラ間に配設された押し込みローラと、支持
    ローラ間で押し込みローラにより長手方向一部を逆方向
    に変形された円弧状試験片が長手方向に移動するよう
    に、前記各ローラの少なくとも1つを回転させるローラ
    駆動手段とを具備したことを特徴とする鋼管試験片の展
    開装置。
JP6834291U 1991-07-31 1991-07-31 鋼管試験片の展開装置 Pending JPH0514890U (ja)

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JP6834291U JPH0514890U (ja) 1991-07-31 1991-07-31 鋼管試験片の展開装置

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JP6834291U JPH0514890U (ja) 1991-07-31 1991-07-31 鋼管試験片の展開装置

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Publication Number Publication Date
JPH0514890U true JPH0514890U (ja) 1993-02-26

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ID=13371072

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JP6834291U Pending JPH0514890U (ja) 1991-07-31 1991-07-31 鋼管試験片の展開装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114593971A (zh) * 2022-03-28 2022-06-07 江苏省特种设备安全监督检验研究院 一种钢管板条状横向拉伸试样的滚动展平方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114593971A (zh) * 2022-03-28 2022-06-07 江苏省特种设备安全监督检验研究院 一种钢管板条状横向拉伸试样的滚动展平方法
CN114593971B (zh) * 2022-03-28 2022-12-06 江苏省特种设备安全监督检验研究院 一种钢管板条状横向拉伸试样的滚动展平方法

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