JPH0514872Y2 - - Google Patents

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JPH0514872Y2
JPH0514872Y2 JP1987180107U JP18010787U JPH0514872Y2 JP H0514872 Y2 JPH0514872 Y2 JP H0514872Y2 JP 1987180107 U JP1987180107 U JP 1987180107U JP 18010787 U JP18010787 U JP 18010787U JP H0514872 Y2 JPH0514872 Y2 JP H0514872Y2
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length
bent
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は紙挟み、詳しくは台板と、該台板の一
側に配置し、前記台板と共に紙を挟持する長さを
もつた挟持体と、この挟持体を台板に対し挟持方
向に付勢する弾性体とから成る紙挟みに関する。
(従来の技術) 従来、この種紙挟みとして、例えば実開昭61−
50481号公報に示されているごとく、台板と、該
台板の一側に配置し、該台板と共に紙を挟持する
挟持板と、この挟持板を台板に対し挟持方向に付
勢する板ばねとから成り、前記挟持板に枢支軸
を、該軸の一端が開放するごとく片持状に設ける
と共に、台板に前記枢支軸を受け入れる軸孔をも
つた軸受体を設けて、前記枢支軸の軸孔への嵌合
により前記挟持板を台板に揺動可能に枢着する一
方、前記台板及び挟持板における前記枢着位置に
対し反挟持側位置に板ばねを保持する保持部をそ
れぞれ設けて、これら両保持部間に板ばねを介装
して、前記台板と挟持板とで紙片を挟着するよう
にしたものが知られている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、前記した紙挟みにあつては、弾性体
として、断面U字形の板ばねを用いたものである
から、挟持板の開放時、板ばねの長さ方向に延び
る湾曲部分に局部的に集中して大きな撓み力が発
生し、このため、該湾曲部分における撓み量が大
きく耐久性が悪い問題があり、しかも、この板ば
ねを前記台板における前記挟持板の枢着位置に対
し反挟持側位置に保持するものであるから、この
前記台板における前記挟持板の枢着位置に対し反
挟持側位置に大きなスペースが必要となり、それ
だけ、台板の有効利用ができなくなる問題があつ
た。
本考案の目的は、弾性体として、トーシヨンば
ねを用い、かつ、該ばねの構成と挟持体の枢支位
置に対しての取付位置を工夫することにより、所
定の操作性と挟持力を得ることができながら、そ
の耐久性を向上でき、それでいて、前記挟持体を
台板の端縁近くに配置でき、それだけ台板の有効
利用も可能にできる紙挟みを提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、台板1と、該台板1の一側に配置
し、前記台板1と共に紙を挟持する長さをもつた
挟持体2と、この挟持体2を台板1に対し挟持方
向に付勢する弾性体とから成る紙挟みにおいて、
前記台板と挟持体との一方に、軸孔11aをもつ
一対の軸受体11,11を、他方に前記軸孔11
aに挿嵌する1対の枢支軸21,21を設けて、
前記枢支軸21,21の前記軸孔11aへの挿嵌
により前記挟持体2を台板1に揺動可能に枢着す
ると共に、前記弾性体を、両端に同一方向に延び
る屈曲部31,31をもち、これら屈曲部31,
31間の長さを前記挟持体2の長さに近い長さと
して、その長さ方向中間部に、前記屈曲部31,
31に対し立上る立上部32を設けた一本の線材
から成るトーシヨンばね3により形成する一方、
前記台板1における前記挟持体2の枢着位置に対
し挟持側に変位した位置に、前記トーシヨンばね
3における前記立上部32の両側に位置する中間
部を受止める受止片12,12を設けると共に、
前記台板1に前記トーシヨンばね3の長さ方向の
移動を係止する係止部13を設け、前記台板1に
おける前記トーシヨンばね3の屈曲部31,31
が接当する接当部間に、前記台板1のばね反力に
より反りを防止する補強部14を設け、前記挟持
体2に、前記立上部32と係合して該挟持体2の
軸方向の移動を係止するストツパー32を設けた
ものである。
(作用) しかして、弾性体として、両端に屈曲部31間
の長さを、前記挟持体2の長さに近い長さとして
その中間部に立上部32を設けたトーシヨンばね
3を用いたから、前記挟持体2の揺動時、前記ト
ーシヨンばね3は、屈曲部31及び立上部32の
屈曲した部分で撓むだけでなく、屈曲部31と立
上部32との間に位置する中間部も捩じられて撓
むことになり、それだけ撓み部分の長さを長くで
き、特に、前記中間部の捩じれにより屈曲した部
分の撓みを分担できるのである。このため、前記
トーシヨンばね3における単位長さ当りの撓み量
を少なくでき、板ばねに比較して耐久性を増大で
きるのである。
しかも、前記した構成のトーシヨンばね3を、
台板1と挟持体2とに組込むに際し、前記トーシ
ヨンばね3の中間部を受止める受止片12,12
の位置を、前記挟持体2の枢着位置に対し挟持側
に変位させたから、前記挟持体2の前記挟持側と
台板1との間に生ずるデツドスペースを利用して
前記受止片12,12による前記中間部の係止部
と、前記屈曲部31及び立上部32の台板1及び
挟持体2による係止部との距離を、前記枢着位置
を台板1の端縁から離反させなくとも前記した撓
みを負担する部位の長さを長くできるのである。
この結果、前記トーシヨンばね3の線径を選択す
る自由度が増し、操作性と所望の挟持力を考慮し
た線径に選択できるから、前記した距離が、長く
取れない場合に比較して線径を太くできるのであ
り、しかも、挟持状態における前記屈曲部31と
立上部32との、相対角度も小さくできるのであ
る。
従つて、以上の構成により所望の挟持力が得ら
れながら前記トーシヨンばね3の単位長さ当たり
の撓み量を少なくでき、それだけより耐久性を向
上できるのであり、しかも、前記挟持体2の枢着
位置を台板1の端縁から離反させずに近づけられ
るから、つまり、前記枢着位置に対する反挟持側
のスペースを大きくとらなくともよいから、前記
挟持体2を台板1の端縁近くに配置でき、それだ
け台板1の有効利用も可能となるのである。
(実施例) 図面は本考案に係る紙挟みを示し、該紙挟み
は、台板1と、該台板1の一側に配置し、前記台
板1と共に紙を挟持する長さをもつた挟持体2
と、この挟持体2を台板1に対し挟持方向に付勢
する両端に屈曲部31,31をもち、中間部に前
記屈曲部31,31に対し立上る立上部32を設
けた一本の線材から成るトーシヨンばね3とから
成る。
前記台板1は、第4図乃至第6図に示す如く長
方形状を呈し、その長さ方向一側部表面に、後記
する枢支軸21,21を受入れる軸孔11aをも
つ1対の軸受体11,11を突設すると共に、こ
れら各軸受体11,11の外側方位置で、かつ、
前記挟持体2の枢着位置に対し挟持側に変位した
位置に、前記トーシヨンばね3における立上部3
2,32の両側に位置する中間部を受止める鉤形
状の受止片12,12を設けると共に、前記台板
1に前記トーシヨンばね3の長さ方向の移動を係
止する凹溝から成る係止部13,13とを設ける
一方、前記台板1における前記トーシヨンばね3
の屈曲31,31が接当する接当部間に、前記台
板1のばね反力による反り防止する多数のリブ1
4a,14b…から成る補強部14を設け、か
つ、前記両軸受体11,11の下方側に、前記ト
ーシヨンばね3の挿通可能な間隙を置いて紙当部
15を起設している。又、前記台板1の中央で前
記リブ14aの上方には吊下用の掛止孔16を形
成すると共に、前記台板1の左側端部には紙揃え
部17を膨出し、また右側上端部には筆記具4の
保持部18を突設している。
又、前記軸受体11,11、受止片12,1
2、係止部13,13、補強部14、紙当部1
5、紙揃え部17及び保持部18は台板1と共に
合成樹脂により一体形成され、かつ、前記軸受体
11と受止片12との成形の容易化を図るため、
第5図及び第6図に示す如く台板1の一部に型材
挿通用の貫通孔11b及び12aを形成すると共
に、これら貫通孔11b及び12aの背面側に台
板1の成形後に前記貫通孔11b及び12aを閉
鎖する裏蓋10を取付けるための凹部19を形成
している。尚、第4図中、1a…は挟持体2によ
り紙を挟持した場合における紙の外れを防ぐため
の突起であつて、前記挟持体2の先端部が紙を突
起1a,1a間に押え込むようにして挟持効果を
向上させるようにしている。
前記挟持体2は断面ヘ字形を呈し、第7図に示
される如く該挟持体2の前記台板1表面と対向す
る内面には、前記軸受体11,11と符合させて
枢支軸21,21をその一端が突出する如く片持
状に設け、これら枢支軸21,21の前記軸孔1
1a,11aへの挿嵌により前記挟持体2の台板
1に揺動可能に枢着すべく成している。
又、前記挟持体2には、該挟持体2を前記した
如く台板1に枢着したとき、前記トーシヨンばね
3の立上部32と係合して該挟持体2の軸方向へ
の移動を係止するストツパー22を突出してい
る。尚、前記枢支軸21,21及びストツパー2
2は挟持体2と共に合成樹脂により一体成形して
いる。
又前記トーシヨンばね3は、第8図に示される
如く、一本の線材の両端部を軸方向に対し直角方
向に屈曲して同一方向に延びる屈曲部31,31
を形成すると共に、これら屈曲部31,31間の
長さを前記挟持体2の長さに近い長さとして、そ
の長さ方向中間部に、前記屈曲部31,31に対
し略垂直状に立上らせて立上部32を形成して成
り、該トーシヨンばね3における立上部32の両
側近くに位置する中間部を前記軸受体11,11
と紙当部15との間に介装させると共に、前記ト
ーシヨンばね3における各屈曲部31,31の近
くに位置する中間部を前記受止片12,12に保
持させ、斯かる状態で、前記屈曲部31,31を
前記係止部13,13に係止させ、かつ、前記立
上部32を前記挟持体2の内面に弾性的に当接さ
せて、前記挟持体2の先端が台板1に圧接するよ
うに付勢させている。
又、第10図及び第11図は、前記台板1と裏
蓋10とを利用して、伸縮自在なコード41を備
えた筆記具4のコード端末のクリツプ42を取付
けるコード取付部5を設けたものである。即ち、
前記台板1における係止部13の一側方に、貫通
孔51を形成すると共に、該貫通孔51の開口面
上方に延びる片持状の延出部52を形成し、か
つ、該延出部52の内面に前記クリツプ42の係
合する突起52aを形成する一方、前記裏板10
に前記貫通孔51を介して前記突起52aに当接
する突出部10aを設けて、前記突起52aと突
出部10aとによりコード取付部5を形成し、前
記クリツプ42を第11図矢印方向へ挿入するこ
とにより前記延出部52を上方へ弾性変形させ
て、該クリツプ42の環状部内に前記突起52a
を嵌合係止させて取付けるのである。尚、前記突
起52a及び突出部10aは、前記クリツプ42
の挿入を容易にするために挿入側が低くなるよう
テーパ状に形成している。
又、第12図及び第13図は、コード取付部5
の他の実施例を示すもので、前記台板1における
筆記具4の保持部18の下方位置に凹所50を形
成すると共に該凹所50から、台板1の側方に貫
通する貫通孔51を形成し、前記凹所50にクリ
ツプ42に係合する突起50aを形成する一方、
前記裏蓋10を前記凹所50に符合する位置まで
延長し、かつ、該裏蓋10に前記凹所50側に突
出して前記突起50aに当接する突出部10aを
設けて、前記突起50aと突出部10aとにより
コード取付部5を形成し、前記挿通孔51から前
記クリツプ42を第13図矢印方向へ挿入するこ
とにより前記クリツプ42の環状部内に前記突起
50aを嵌合係止させて取付けるようにしたもの
である。
本考案紙挟みは以上の如く構成するもので、そ
の組立てに際しては、第1図の如く台板1の前記
軸受体11,11と紙当部15との間にトーシヨ
ンばね3における立上部32の両側近くに位置す
る中間部を介装させると共に、前記トーシヨンば
ね3における各屈曲部31,31の近くに位置す
る中間部を前記受止片12,12に保持させ、ト
ーシヨンばね3の立上部32の両側内方を介装す
ると共に、立上部32の両側外方を前記受止片1
2,12に保持させ、かつ、トーシヨンばね3の
両端屈曲部31,31を台板1の係止部13,1
3に係止させて、トーシヨンばね3の長さ方向へ
の移動を不能に係止させる。
然かる後、前記挟持体2のストツパー22によ
り前記トーシヨンばね3の立上部32を台板1側
へ押圧し、その押圧状態のもとで、挟持体2の枢
支軸21,21を前記補強部14のリブ14a,
14bを案内ガイドとしてその軸方向に移動させ
ることにより両枢支軸21,21を軸受体11,
11の軸孔11a,11aに嵌合して、前記挟持
体2を台板1に揺動可能に枢着すると同時に、前
記ストツパー22の下面に位置していた立上部3
2を、第1図に示す如くストツパーの内側面に係
合させて、前記立上部32で挟持体2の軸方向へ
の移動を阻止することにより組立を完了するので
ある。これにより、紙挟みの組立てが簡単容易
に、かつ、迅速に組立てることができるのであ
る。
しかして、紙挟みを使用する場合には、前記挟
持体2及び台板1を片手で摘むことにより楽に開
放でき、この開放状態のまゝ他方の手で紙片の挟
込み或いは取出しを行い、その後、前記挟持体2
から手を離せば前記挟持体2がトーシヨンばね3
の弾性復元力をして前記紙を台板1上に挟持でき
るのであり、前記台板1及び挟持体2間への紙の
挿入は、台板1に沿つて常に円滑に行えるのであ
る。
また弾性体として、前記した構成の一本の線材
から成るトーシヨンばね3を用いることにより、
板ばねなどに比べて長期に亘つて使用してもばね
3がへたることがなく耐久性にも優れ、その上、
製造簡単かつコスト安価に得られるのである。
即ち、弾性体として、両端に設ける屈曲部31
間の長さを、前記挟持体2の長さに近い長さとし
てその中間部に立上部32を設けたトーシヨンば
ね3を用いたから、前記挟持体2の揺動時、前記
トーシヨンばね3は、屈曲部31及び立上部32
の屈曲した部分で撓むだけでなく、屈曲部31と
立上部32との間に位置する中間部も捩じられて
撓むことになり、それだけ撓む部分の長さを長く
でき、特に、前記中間部の捩じにより屈曲した部
分の撓みを分担できるのである。
このため、前記トーシヨンばね3における単位
長さ当りの撓み量を少なくでき、板ばねに比較し
て耐久性を増大できるのである。
因みに従来例のように板ばねを用いるものにお
いて、その板厚を操作性及び挟持力を考慮して
0.7mmとし耐久テストした場合、挟持体の揺動回
数がほゞ1万回程度で破談が生じ、挟持力が低下
したが、前記した構成の本考案のトーシヨンばね
3を、線径0.9mmとして同時に耐久テストした場
合、前記板ばねを用いたものに対し約3倍の耐久
度が得られた。
尚、この場合、前記板ばねのコストに比較して
本考案のトーシヨンばね3のコストは2分の1で
ある。
従つて、低コストで耐久性の優れた紙挟みが得
られるのである。
また、前記した構成のトーシヨンばね3を、台
板1と挟持体2とに組込みに際し、前記トーシヨ
ンばね3の中間部を受止める受止片12,12の
位置を、前記挟持体2の枢着位置に対し挟持側に
変位させたから、前記したデツドスペースを利用
して前記受止片12,12による前記中間部の係
止部と、前記屈曲部31及び立上部32の台板1
及び挟持体2による係止部との距離を、前記枢着
位置を台板1の端縁から離反させなくとも前記し
た撓みを負担する部位の長さを長くできるのであ
る。
この結果、前記トーシヨンばね3の線径を選択
する自由度が増し、操作性と所望の挟持力を考慮
した線径に選択できるから、前記した距離が、長
く取れない場合に比較して線径を太くできるので
あり、しかも、挟持状態における前記屈曲部31
と立上部32との、相対角度も小さくできるので
ある。
従つて、以上の構成により所望の挟持力が得ら
れながら前記トーシヨンばね3の単位長さ当たり
の撓み量を少なくでき、それだけより耐久性を向
上できるのであり、しかも、前記挟持体2の枢着
位置を台板1の端縁から離反させずに近づけられ
るから、つまり、前記枢着位置に対する反挟持側
のスペースを大きくとらなくともよいから、前記
挟持板2を台板1の端縁近くに配置でき、それだ
け台板1の有効利用も可能となるのである。
さらに、前記台板1におけるトーシヨンばね3
の屈曲部31,31が接当する接当部間に台板1
のばね反力による反りを防止する補強部14を設
けたから、紙挟みを例えば自動車内など高温状態
のもとで使用或いは放置することがあつても、前
記補強部14により台板1のばね反力による反り
を確実に防止できるのである。
尚、既述実施例では、台板1に軸受体11を挟
持体2に枢支軸21を設けたけれども、この場合
とは反対に、台板1に枢支軸21を設け、挟持板
2に軸受体11を設けてもよい。
(考案の効果) 以上の如く本考案は、弾性体として、両端に屈
曲部31間の長さを、前記挟持体2の長さに近い
長さとしてその中間部に立上部32を設けたトー
シヨンばね3を用いたから、前記挟持体2の揺動
時、前記トーシヨンばね3は、屈曲部31及び立
上部32の屈曲した部分で撓むだけでなく、屈曲
部31と立上部32との間に位置する中間部も捩
じられて撓むことになり、それだけ撓み部分の長
さを長くでき、特に、前記中間部の捩じれにより
屈曲した部分の撓みを分担できるのである。この
ため、前記トーシヨンばね3における単位長さ当
りの撓み量を少なくでき、板ばねに比較して耐久
性を増大できるのである。
しかも、前記した構成のトーシヨンばね3を、
台板1と挟持体2とに組込むに際し、前記トーシ
ヨンばね3の中間部を受止める受止片12,12
の位置を、前記挟持体2の枢着位置に対し挟持側
に変位させたから、前記挟持体2の前記挟持側と
台板1との間に生ずるデツドスペースを利用して
前記受止片12,12による前記中間部の係止部
と、前記屈曲部31及び立上部32の台板1及び
挟持体2による係止部との距離を、前記枢着位置
を台板1の端縁から離反させなくとも前記した撓
みを負担する部位の長さを長くできるのである。
この結果、前記トーシヨンばね3の線径を選択す
る自由度が増し、操作性と所望の挟持力を考慮し
た線径に選択できるから、前記した距離が、長く
取れない場合に比較して線径を太くできるのであ
り、しかも、挟持状態における前記屈曲部31と
立上部32との、相対角度も小さくできるのであ
る。
従つて、以上の構成により所望の挟持力が得ら
れながら前記トーシヨンばね3の単位長さ当たり
の撓み量を少なくでき、それだけより耐久性を向
上できるのであり、しかも、前記挟持体2の枢着
位置を台板1の端縁から離反させずに近づけられ
るから、つまり、前記枢着位置に対する反挟持側
のスペースを大きくとらなくともよいから、前記
挟持体2を台板1の端縁近くに配置でき、それだ
け台板1の有効利用も可能となるのである。その
上、一本の線材から成るトーシヨンばね3を用い
ることにより板ばねに比べて製造が簡単で、コス
ト安価にできるのである。
さらに、前記台板1におけるトーシヨンばね3
の屈曲部31,31が接当する接当部間に台板1
のばね反力による反りを防止する補強部14を設
けたから、紙挟みを例えば自動車内など高温状態
のもとで使用或いは放置することがあつても、前
記補強部14により台板1のばね反力による反り
を確実に防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る綴り具の実施例を示す要
部の縦断面図、第2図は第1図−線断面図、
第3図は第1図−線断面図、第4図は台板の
一部省略正面図、第5図は第4図−線断面
図、第6図は第4図−線断面図、第7図は挟
持体の背面図、第8図はトーシヨンばねの斜視
図、第9図は台板の一部省略背面図、第10図は
筆記具のコード取付状態を示す正面図、第11図
は同横断面図、第12図は他の筆記具のコード取
付状態を示す正面図、第13図は同縦断面図、第
14図は紙挟みの正面図である。 1……台板、2……挟持体、3……トーシヨン
ばね、11……軸受体、11a……軸孔、12,
12……受止片、13,13……係止部、14…
…補強部、21,21……枢支軸、22……スト
ツパー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 台板1と、該台板1の一側に配置し、前記台板
    1と共に紙を挟持する長さをもつた挟持体2と、
    この挟持体2を台板1に対し挟持方向に付勢する
    弾性体とから成る紙挟みであつて前記台板と挟持
    体との一方に、軸孔11aをもつ一対の軸受体1
    1,11を、他方に前記軸孔11aに挿嵌する1
    対の枢支軸21,21を設けて、前記枢支軸2
    1,21の前記軸孔11aへの挿嵌により前記挟
    持体2を台板1に揺動可能に枢着すると共に、前
    記弾性体を、両端に同一方向に延びる屈曲部3
    1,31をもち、これら屈曲部31,31間の長
    さを前記挟持体2の長さに近い長さとして、その
    長さ方向中間部に、前記屈曲部31,31に対し
    立上る立上部32を設けた一本の線材から成るト
    ーシヨンばね3により形成する一方、前記台板1
    における前記挟持体2の枢着位置に対し挟持側に
    変位した位置に、前記トーシヨンばね3における
    前記立上部32の両側に位置する中間部を受止め
    る受止片12,12を設けると共に、前記台板1
    に前記トーシヨンばね3の長さ方向の移動を係止
    する係止部13を設け、前記台板1における前記
    トーシヨンばね3の屈曲部31,31が接当する
    接当部間に、前記台板1のばね反力による反りを
    防止する補強部14を設け、前記挟持体2に、前
    記立上部32と係合して該挟持体2の軸方向の移
    動を係止するストツパー22を設けたことを特徴
    とする紙挟み。
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