JPH05148427A - 複合充填材及びこの複合充填材を配合したエポキシ樹脂組 成物 - Google Patents

複合充填材及びこの複合充填材を配合したエポキシ樹脂組 成物

Info

Publication number
JPH05148427A
JPH05148427A JP4354491A JP4354491A JPH05148427A JP H05148427 A JPH05148427 A JP H05148427A JP 4354491 A JP4354491 A JP 4354491A JP 4354491 A JP4354491 A JP 4354491A JP H05148427 A JPH05148427 A JP H05148427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
material particles
composite filler
epoxy resin
resin composition
core material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4354491A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhisa Kishigami
泰久 岸上
Shinji Hashimoto
眞治 橋本
Taro Fukui
太郎 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP4354491A priority Critical patent/JPH05148427A/ja
Publication of JPH05148427A publication Critical patent/JPH05148427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合充填材の配合によって、封止材に適した
エポシキ樹脂組成物の低応力化をはかる。 【構成】 シリカを芯材粒子、0. 1〜10μmのアク
リル樹脂を壁材粒子に用い、芯材粒子と壁材粒子の粒径
比が8:1以上で重量比が12:1以上である複合充填
材、エボキシ樹脂及び硬化剤を配合してエポキシ樹脂組
成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂を主成分とした例
えば封止用の組成物に有用な複合充填材及びこの充填材
を配合した、封止用に適したエポキシ樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、高集積4bit、16bit用L
SI用に適した封止材の分野においては、半導体チップ
の大型化にともない耐はんだ性とともに高度な低応力性
が付与された材料の開発が必要とされ、封止材に配合さ
れる充填材による効果が期待されている。低応力化のた
めには、低線膨張率化と低弾性率化が必要であるが、そ
のうち低線膨張率化については、これまで数種の粒子を
複合した複合充填材が有する低い熱膨張性を利用する研
究がなされている。この複合充填材の低線膨張性を実現
するには、例えばKERNER式に基づいたシリカの高
充填化による方法及びシリコーン樹脂変性による手法が
検討されてきたが、いずれも他の粒子の物性とのトレー
ドオフを生じ、今後はさらなる低線膨張率化を目指すに
は、新たな開発が必要である。
【0003】他方粒子表面の改質によるものとして、従
来から広く検討されてきたトポケミカルな改質の他に
も、メカノケミカルな改質、コーティングによる改質、
湿式法でカプセル化する改質、高エネルギー利用による
改質、沈澱反応を利用した改質など多くの手法が検討さ
れてきた。これらのうちメカノケミカルな改質について
着目したところ、これまで芯材粒子、壁材粒子に有機
物、金属、セラミックを用いた系で検討されており、粒
子の流動性、分散性、電気的特性をはじめ種々の特性の
制御が試みられている。
【0004】本発明者等は、これまで成形品の線膨張率
を低下させるために、樹脂組成物中に配合されるシリカ
の高充填化及びこのシリカの表面改質としてシリコーン
樹脂による変性を試みてきた。しかし充填材量を増加す
ると樹脂組成物の流動性の低下、弾性率の増加等の現象
が生じ、またシリコーン樹脂で変性を行うと流動性の低
下、強度の低下等の現象が生じる。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】したがって、この発明
の解決する課題は、封止材の低応力化に有効な複合充填
材及びこの複合充填材を配合した封止用に適したエポキ
シ樹脂組成物を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る複合充填
材は、シリカを芯材粒子として用い、この芯材粒子の表
面にアクリル樹脂を壁材粒子として付着させてカプセル
化した複合充填材であって、かつ壁材粒子が0.1μm
〜10μmで、芯材粒子と壁材粒子の粒径比が8:1以
上で、重量比が12:1以上である点を特徴とするもの
である。
【0007】そして他の発明に係るエポキシ樹脂組成物
は、エポキシ樹脂、硬化剤、及び複合充填材を配合して
なるエポキシ樹脂組成物において、上記の複合充填材が
シリカを芯材粒子として用い、この芯材粒子の表面にア
クリル樹脂を壁材粒子として付着させてカプセル化した
複合充填材であって、かつ壁材粒子が0.1μm〜10
μmで、芯材粒子と壁材粒子の粒径比が8:1以上で、
重量比が12:1以上である複合充填材である点を特徴
とするものである。
【0008】以下、この発明を詳しく説明する。複合充
填材を構成する芯材粒子としてのシリカとしては、溶融
シリカが適切である。このシリカの粒径は、100μm
以下0. 1μm以上に制限される。その理由は、上限を
越えると、たとえば封止用の樹脂組成物の充填材として
用いた場合、半導体を封止するためにこの樹脂組成物を
成形したときにゲート詰まりを起こしやすく、また樹脂
組成物の流動性が低下し、成形しにくいからである。
【0009】複合充填材を構成する壁材粒子としてのア
クリル樹脂の粒径は、小さくなるほど、芯材粒子との相
互作用が大きくなる点で10μm以下に制限される。
【0010】さらに芯材粒子と壁材粒子との粒径比は、
両粒子間で強い相互作用を有するためには比較的大きな
芯材粒子に対し付着力の高い小さな壁材粒子を用いるこ
とが有効である。
【0011】また、芯材粒子のシリカは、粒径が0. 1
μm〜100μmの粒子が好ましく、壁材粒子のアクリ
ル樹脂は、粒径が0. 1μm〜10μmの粒子が好まし
く、さらには0. 1μm〜1μmの粒子が好ましい。そ
して芯材粒子と壁材粒子の粒径比は、8:1以上に制限
され、さらには10:1以上が好ましい。その上に、芯
材粒子と壁材粒子の重量比は、12:1以上であること
が必要で、さらには15:1以上に制限するとより効果
的である。
【0012】芯材粒子の溶融シリカに壁材粒子のアクリ
ル樹脂を付着させるには、既知の機械的混合法を用いる
ことができる。例示すると自動乳鉢による乾式単純混合
法、メカノヒュージョンシステムによる機械化学的表面
融合法、ハイブリダイザーによる高速気流中衝撃法、メ
カノミルによる乾式コーティング法等がある。中でも強
力な剪断力を利用した機械化学的表面融合法と、強力な
衝撃力を利用した高速気流中衝撃法が高メカノエネルギ
ー下で芯材粒子と壁材粒子の相互作用を強め、アクリル
樹脂のシリカへの効率のよい付着、カプセル化が実現で
きる。
【0013】この複合充填材を配合したエポキシ樹脂組
成物は、ロール、ニーダ、バンバリーミキサー等を用い
て混合して得られる。エポキシ樹脂組成物の配合するエ
ポキシ樹脂の代表的な化合物は、一般に使用されている
フェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルソクレゾー
ルノボラック型エポキシ樹脂、その他たとえば下記一般
式で表されたビフェニール型エポキシ樹脂が用いられ
る。
【0014】
【化1】
【0015】また、硬化剤の一例を示すと、一般に使用
されているフェノールノボラック、クレゾールノボラッ
ク、その他たとえば下記一般式で示されるジシクロペ
ンタジエン・フェノール重合体が用いられる。
【0016】
【化2】
【0017】そして硬化促進剤としては、たとえば、
1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−
7、トリエチレンジアミン、ベンジルジメチルアミン、
トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、ト
リス(ジメチルアミノメチル)フェノール等の三級アミ
ン類;2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミ
ダゾール等のイミダゾール類;トリブチルホスフィン、
メチルジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィ
ン、ジフェニルホスフィン、フェニルホスフィン等の有
機ホスフィン類;テトラフェニルホスホニウムテトラフ
ェニルボレート、トリフェニルホスフィンテトラフェニ
ルボレート、2−エチル−4−メチルイミダゾールテト
ラフェニルボレート、N−メチルモルホリンテトラフェ
ニルボレート等のテトラフェニルボロン塩等がある。
【0018】必要に応じて配合される離型剤としては、
たとえばカルナウバワックス、ステアリン酸、モンタン
酸、カルボキシル基含有ポリオレフィンなどがあり、ま
た必要に応じて配合される難燃剤としては臭素化フェノ
ールノボラック等一般に使用されている化合物を使用す
ることができる。
【0019】
【実施例】
【比較例】表1に記載のシリカ(平均粒径23μm)を
芯材粒子として用い、壁材粒子であるアクリル樹脂とし
て実施例1と実施例2と比較例3においてはMP−49
51(平均粒径0. 15μm)、実施例3においてはM
P−4009(平均粒径1. 5μm),実施例4におい
てはMP−1400(平均粒径1. 5μm)、比較例2
においてはSGP−15CS(平均粒径1.5μm)
(いずれも商品名.綜研化学(株)製)を用い、この芯
材粒子に壁材粒子をメカノヒュージヨンシステを用い
て、1400rpm,10分の条件で付着させカプセル
化し複合充填材を得た。そしてこの複合充填材を表1に
記載のとおり配合してエポキシ樹脂組成物とした。ここ
でエポキシ樹脂としては、住友化学(株)製のESCN
−195(商品名),硬化剤としてフエノールノボラッ
ク樹脂(商品名タマノール752)硬化促進剤として北
興化学(株)製のトリフエニルホスフィンを用い、これ
らの配合物をミキシングロールで10分間混練後、粉砕
して得た。これを成形温度170℃でトランスファー成
形して後、さらに170℃、4時間でアフターキュアを
行って成形品を得た。この成形品の曲げ試験及び線膨張
率を測定した。なお、線膨張率はTMAにより圧縮法
で、50℃〜110℃の範囲で求めた。曲げ試験はJI
S規格、K−6911に準処して行い、室温での曲げ弾
性率、曲げ強度を求めた。 単位:配合量(重量部) 線膨張率(E−5/℃) 曲げ強度(kgf/mm2 ) 曲げ弾性率(kgf/mm2 ) この物性試験により、本発明の複合充填剤を配合した樹
脂組成物によって与えられる成形品の封止に要求される
曲げ強度、曲げ弾性率及び線膨張率が改善されているこ
とが実施例を比較例に比べることによって明白である。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る複合充填材及びこの複合充
填材を配合したエボキシ樹脂組成物は、成形品の低応力
に有効である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリカを芯材粒子として用い、この芯材粒
    子の表面にアクリル樹脂を壁材粒子として付着させてカ
    プセル化した複合充填材であって、壁材粒子が0.1μ
    m〜10μmで、芯材粒子と壁材粒子の粒径比が8:1
    以上で、重量比が12:1以上である複合充填材。
  2. 【請求項2】エポキシ樹脂、硬化剤、及び複合充填材を
    配合してなるエポキシ樹脂組成物において、上記の複合
    充填材がシリカを芯材粒子として用い、この芯材粒子の
    表面にアクリル樹脂を壁材粒子として付着させてカプセ
    ル化した複合充填材であって、かつ壁材粒子が0.1μ
    m〜10μmで、芯材粒子と壁材粒子の粒径比が8:1
    以上で、重量比が12:1以上である複合充填材を配合
    したエポキシ樹脂組成物。
JP4354491A 1991-03-08 1991-03-08 複合充填材及びこの複合充填材を配合したエポキシ樹脂組 成物 Pending JPH05148427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4354491A JPH05148427A (ja) 1991-03-08 1991-03-08 複合充填材及びこの複合充填材を配合したエポキシ樹脂組 成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4354491A JPH05148427A (ja) 1991-03-08 1991-03-08 複合充填材及びこの複合充填材を配合したエポキシ樹脂組 成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05148427A true JPH05148427A (ja) 1993-06-15

Family

ID=12666690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4354491A Pending JPH05148427A (ja) 1991-03-08 1991-03-08 複合充填材及びこの複合充填材を配合したエポキシ樹脂組 成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05148427A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006282958A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
CN102549077A (zh) * 2009-09-25 2012-07-04 横滨橡胶株式会社 热固化性树脂组合物、纤维强化复合材料用热固化性树脂组合物、以及使用其的预浸渍体和蜂窝夹芯板

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006282958A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
CN102549077A (zh) * 2009-09-25 2012-07-04 横滨橡胶株式会社 热固化性树脂组合物、纤维强化复合材料用热固化性树脂组合物、以及使用其的预浸渍体和蜂窝夹芯板
US9074091B2 (en) 2009-09-25 2015-07-07 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Thermosetting resin composition, thermosetting resin composition for fiber-reinforced composite material, prepared using the same, and honeycomb sandwich panel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3175979B2 (ja) 樹脂封止型半導体装置
EP0707042B1 (en) Epoxy resin molding material for sealing electronic parts and sealed semiconductor device using the same
JPH11310688A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP3468996B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び樹脂封止型半導体装置
JPH07278415A (ja) 半導体封止用樹脂組成物及び半導体装置
JP2010195997A (ja) 高誘電性エポキシ樹脂組成物及び高周波デバイス
US6288169B1 (en) Butadiene rubber particles with secondary particle sizes for epoxy resin encapsulant
CN110776715A (zh) 用于封装半导体装置的环氧树脂组成物和半导体装置
JP3714399B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH05148427A (ja) 複合充填材及びこの複合充填材を配合したエポキシ樹脂組 成物
TW201829609A (zh) 樹脂組合物、樹脂片及半導體裝置、以及半導體裝置之製造方法
JP2000109647A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置
JPH04370159A (ja) 複合充填材及びこの複合充填材を配合したエポキシ樹脂組          成物
KR100462143B1 (ko) 반도체소자 봉지용 저응력화 변성 실리콘 에폭시 수지의 제조방 법 및 이를 함유하는 반도체소자 봉지용 수지 조성물
JPH08245755A (ja) エポキシ樹脂組成物および電子部品封止装置
JP2773955B2 (ja) 半導体装置
JP2000103938A (ja) 封止用のエポキシ樹脂組成物および半導体装置
US6168872B1 (en) Semiconductor encapsulating epoxy resin composition and semiconductor device
JPH05148428A (ja) 複合充填材及びこの複合充填材を配合したエポキシ樹脂組 成物
JPH11116775A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物およびその製法
JP3994511B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置
CN111492009A (zh) 用于包封半导体装置的环氧树脂组成物及使用其包封的半导体装置
JP2006257309A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH08337634A (ja) エポキシ樹脂組成物及び樹脂封止型半導体装置
KR102571498B1 (ko) 몰딩용 에폭시 수지 조성물