JPH0514797U - トランスミツシヨン用油温制御装置 - Google Patents

トランスミツシヨン用油温制御装置

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JPH0514797U
JPH0514797U JP1371591U JP1371591U JPH0514797U JP H0514797 U JPH0514797 U JP H0514797U JP 1371591 U JP1371591 U JP 1371591U JP 1371591 U JP1371591 U JP 1371591U JP H0514797 U JPH0514797 U JP H0514797U
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JP
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heat exchange
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transmission
oil
oil temperature
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JP1371591U
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Inventor
知之 岩本
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランスミッションにおけるギヤ切り換え操
作の向上を図るとともにトランスミッションの寿命を向
上させる。 【構成】 トランスミッション2内の油温を制御可能な
第1の熱交換部5をヒータまたはクーラーとして機能で
きるように切り換え可能に設け、油温tが許容値T1よ
りも低い場合は第1の熱交換部5をヒータとして機能さ
せて油温tを高め、逆に高い場合はクーラーとして機能
させて油温tを下げ、常に適正油温に保つことができる
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンのトランスミッションを潤滑するオイルの温度を適正温度 に調整するためのトランスミッション用油温制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車エンジンにおけるトランスミッションは、小ギヤと大ギヤある いは同じ程度の歯数のギヤを上下2本のシャフトの間に何組も噛み合わせてあり 、このギヤの噛み合わせを変えるドッグクラッチと、それを操作するためのフォ ークやリンク機構およびシフトレバー等から成り立っている。また、ギヤ群は鋳 物製のケース内に納められ、底部には少量のオイルが入っていて、ギヤ自体が回 転によって潤滑するようになっている。 さらに、トランスミッションのタイプとしては、歯数の異なるギヤ自体の噛み 合わせを変える選択摺動式トランスミッションや、ギヤを傷めないようにするた めにギヤ同志を初めから常に噛み合わせておく常時噛合式トランスミッションお よびシンクロメッシュ(同期噛合機構)をつけたトランスミッションなどがあり 、今日では常時噛合式シンクロ機構付トランスミッションが主流になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
その常時噛合式シンクロ機構付トランスミッションでは、潤滑用のオイルの温 度が低いとシンクロ性能が低下してスムースな切り換えが得られず、逆に温度が 高いとゴムシールやギヤが早く劣化し寿命を低下させる問題点があった。そこで 、従来では、トランスミッション用のオイル冷却器を設けて冷却し、油温が一定 値(略90℃)以上にならないように抑えるようにした構造のものもある。しか しながら、この従来構造では、オイル冷却器が常に働いた状態になっているので 、ある程度走って油温が上昇するまでは過剰冷却状態になり、特に冬季低温時に はシンクロ機能が正常に働く適正油温になるまでに時間がかかる問題点があった 。
【0004】 本考案は、上記問題点に鑑みてなされてものであり、その目的はトランスミッ ションにおけるギヤ切り換え操作の向上を図るとともに、トランスミッションの 寿命を向上させることのできるトランスミッション用油温制御装置を提供するこ とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案に係るトランスミッション用油温制御装置は 、トランスミッション内のオイルの温度を検出する温油センサと、第1の熱交換 部と第2の熱交換部を有するとともに、前記第1の熱交換部で熱を吸収して前記 第2の熱交換部で放出する冷モードと前記第2の熱交換部で熱を吸収して前記第 1の熱交換部で放出する暖モードとに前記油温センサで検出された信号に応じて 切り換え可能なコンディショナーとを備え、前記第1の熱交換部における熱の吸 収・放出で前記オイルの温度を制御するように構成したものである。
【0006】
【作用】
この構成によれば、油温センサによって検出されたトランスミッション内の油 温が低い場合は、コンディショナーを暖モードに切り換えると、第2の熱交換部 で大気中などより吸収された熱を第1の熱交換部でオイル内に放出させて油温を 急速に高めることができる。また、逆に油温が高い場合はコンディショナーを冷 モードに切り換えると、オイル内の熱を第1の熱交換部で吸収して第2の熱交換 部で大気中などに放出し、油温を適正値まで下げることができる。したがって、 適正なシンクロ特性が急速に得られ、かつその後の運転中もオイルの温度を常に 適正値範囲内に保つことができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例に係るトランスミッション用油温制御装置の要部構成 ブロック図である。 図において、このトランスミッション用油温制御装置は概略、エンジン1の後 部に配設された常時噛合式シンクロ機構付トランスミッション2と、このトラン スミッション2内の図示せぬ潤滑用のオイルの温度を検出する油温センサ3と、 コンディショナー4などを備えている。
【0008】 さらに、上記コンディショナー4はヒートポンプ式のもので、第1の熱交換部 5と、第2の熱交換部6と、電磁弁7A,7Bと、圧縮機8と、コントローラ9 などで構成されている。また、これら第1の熱交換部5,第2の熱交換部6,電 磁弁7A,7B,圧縮機8,コントローラ9は互いにパイプ10で連結されてい るとともに、圧縮機8で圧縮されてパイプ10内を流れる冷媒ガスの向きを電磁 弁7A,7Bの操作で切り換えできる状態になっている。そして、圧縮機8で圧 縮された冷媒ガスが第1の熱交換部5側から第2の熱交換部6側へ流れる状態に 電磁弁7A,7Bが切り換えられた場合は「冷モード」となる。この「冷モード 」では、第1の熱交換部5で熱を吸収し、第2の熱交換部で大気中に放出するよ うにして第1の熱交換部5がクーラーとして機能する。これに対して、上記冷媒 ガスが第2の熱交換部6側から第1の熱交換部5側へ流れる状態に切り換えられ た場合は「暖モード」となる。この「暖モード」では、第2の熱交換部6で大気 中より熱を吸収し、第1の熱交換部で放出するようにして第1の熱交換部5がヒ ータとして機能する。また、第1の熱交換部5内にはトランスミッション2内の オイルが循環するパイプ11の一部11aが配管されており、第1の熱交換部5 がクーラーとして機能するときは一部11aが冷却され、逆にヒータとして機能 するときは温められ、これによりこの一部11aでトランスミッション2内のオ イルの温度制御が行えるようになっている。なお、圧縮機8の駆動源はエンジン 1の駆動力を利用しても、あるいは別の電動モータを利用しても良いものである 。 次に、コントローラ9は、油温センサ3で検出されたオイルの温度に応じて電 磁弁7A,7Bの切り換え制御と、圧縮機8の駆動・停止を制御するもので、マ イクロプロセッサを主体として構成されており、図2に示すフローチャートに従 う制御手順で実行処理されるように予めプログラムされている。そこで、図1に 示したトランスミッション用油温制御装置の作動を図2に示すフローチャートと 共に次に説明する。
【0009】 まず、エンジン1が始動されると、トランスミッション2内におけるオイルの 温度tの情報がコントローラ9内に順次入力され、この温度tが許容温度の最低 値T1を越えているか否かをステップST11で判定する。冬季低温時における 始動で、このときの温度tが最低値T1よりも低い場合は、ステップST12へ 進み、電磁弁7A,7Bを「暖モード」側に切り換え、次いで圧縮機8を駆動さ せる(ステップST13)。すると、第1の熱交換部5がヒータとして機能し、 パイプ11内を通るオイルが第1の熱交換部5で放出される熱によって急速に温 められ、トランスミッション2内のオイル全体の温度tが上昇する。そして、ス テップST14でオイルの温度tが最低値T1よりも高くなったと判定されると ステップST15へ進み、圧縮機8を停止させ、再びステップST11へ戻る。 これによりシンクロ性能は、始動後すぐに高められることになる。
【0010】 これに対して、オイルの温度tが最低値T1よりも高いとステップST11で 判定された場合は、ステップST12へは進まずステップST16へ進み、この ステップST16で温度tが許容温度の最高値T2(約90℃)を越えているか 否かを判定する。最高値T2を越えていない場合は適正油温状態にあると判定し 、圧縮機8を駆動させることなくステップST11へ戻る。しかし、ステップS T16で温度tが最高値T2を越えていると判定された場合は、ステップST1 7へ進み、電磁弁7A,7Bを「冷モード」側に切り換え、次いで圧縮機8を駆 動させる(ステップST18)。すると、第1の熱交換部5がクーラーとして機 能し、パイプ11内を通るオイルの熱が第1の熱交換部5で吸収され、トランス ミッション2内のオイル全体の温度tが下がる。そして、ステップST19でオ イルの温度tが最高値T2よりもα度低くなったと判定されるとステップST1 10へ進み、圧縮機8を停止させ、再びステップST11へ戻る。これにより、 オイルの温度tが最高値T2以上に上昇するのを抑え、ゴムシールやギヤの劣化 を防ぎ寿命を向上させることができる。
【0011】 なお、本考案は上記実施例により説明したが、勿論この実施例の構造に限定さ れるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計の変更を施しても差し 支えないものである。例えば、常時噛合式シンクロ機構付トランスミッションに 適用した場合を一例としたが、選択摺動式トランスミッションなどに適用しても 差し支えないものである。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したとおり、本考案に係るトランスミッション用油温制御装置によれ ば、適正なシンクロ特性が急速に得られ、かつその後の運転中もオイルの温度を 常に適正値範囲内に保つことができるので、トランスミッションにおけるギヤ切 り換え操作の向上とトランスミッションの寿命が向上するなどの効果が期待でき る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るトランスミッション用
油温制御装置の要部構成ブロック図である。
【図2】図1におけるコントローラ内で実行される制御
手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 トランスミッション 3 油温センサ 4 コンディショナー 5 第1の熱交換部 6 第2の熱交換部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスミッション内のオイルの温度を検
    出する温油センサと、第1の熱交換部と第2の熱交換部
    を有するとともに、前記第1の熱交換部で熱を吸収して
    前記第2の熱交換部で放出する冷モードと前記第2の熱
    交換部で熱を吸収して前記第1の熱交換部で放出する暖
    モードとに前記油温センサで検出された信号に応じて切
    り換え可能なコンディショナーとを備え、前記第1の熱
    交換部における熱の吸収・放出で前記オイルの温度を制
    御することを特徴とするトランスミッション用油温制御
    装置。
JP1371591U 1991-02-19 1991-02-19 トランスミツシヨン用油温制御装置 Withdrawn JPH0514797U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52115797U (ja) * 1976-02-20 1977-09-02
JP2002340284A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Toyota Motor Corp 油温制御装置

Cited By (3)

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JPS52115797U (ja) * 1976-02-20 1977-09-02
JPS5437920Y2 (ja) * 1976-02-20 1979-11-13
JP2002340284A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Toyota Motor Corp 油温制御装置

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