JPH0514773A - ゴースト除去装置 - Google Patents

ゴースト除去装置

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JPH0514773A
JPH0514773A JP3164338A JP16433891A JPH0514773A JP H0514773 A JPH0514773 A JP H0514773A JP 3164338 A JP3164338 A JP 3164338A JP 16433891 A JP16433891 A JP 16433891A JP H0514773 A JPH0514773 A JP H0514773A
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JP
Japan
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signal
gcr
ghost
gcr signal
converter
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Application number
JP3164338A
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English (en)
Inventor
Mikio Sasaki
幹雄 佐々木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GCR信号を用いたゴースト除去装置におい
て、GCR信号を取り込み同期加算する回数を減らし、
ゴースト除去時間を短縮することを目的とする。 【構成】 A/D変換器1の前段に利得制御回路3を設
け、入力された映像信号の同期分離回路4で分離した水
平、垂直同期信号よりパレス信号発生回路5によりGC
R信号が挿入されている18H、281H期間にパレス
信号を発生し、このパルス信号によって利得制御回路3
の利得を制御することで、GCR信号の振幅を大きくす
ることができ、その結果、デジタル化されたGCR信号
のS/Nが改善され、GCR信号を取り込み同期加算す
る回数が減り、ゴースト除去時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号中に挿入され
たGCR信号を用いてゴースト除去を行なうゴ−スト除
去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン受像機は大型化の傾
向にあり、クリアービジョンの放送開始とあいまって、
高画質化の要求がなされている。その中でもゴースト除
去が大きな注目を集めており、GCR信号方式が提案さ
れ導入された。GCR信号については、「テレビジョン
学会技術報告ROFT89−4、pp19−24」で報
告されている。
【0003】以下に従来のゴースト除去装置について説
明する。図3(a)は、従来のゴースト除去装置の構成
を示すブロック図である。図3(a)において、31は
映像信号をデジタル化するA/D変換器、32はゴース
トを除去するためのトランスバーサルフィルタ、33は
ゴーストを除去した映像信号をアナログ信号に戻すD/
A変換器、35は映像信号中に挿入されたGCR信号を
取り込むためのメモリ、34はメモリ35にデータを取
り込むスイッチ、36はCPU、38はタイミング発生
回路、37はROMである。CPU36はトランスバー
サルフィルタ32にタップ係数を与えるように接続され
ている。タイミング発生回路38はfV 、fH 、の同期
信号から、映像信号中に挿入されたGCR信号を抜き取
るためのGCRゲート信号を作り出すと共に、CPU3
6にGCRゲートのタイミングを通知するように構成さ
れている。GCR信号は、図4(a)に示すように、W
RB信号と0ペデスタル信号が、WRB信号→0ペデス
タル信号→WRB信号→0ペデスタル信号→0ペデスタ
ル信号→WRB信号→0ペデスタル信号→WRB信号の
8フィールドで一巡するシーケンスで同一水平期間に送
出される。これらの8フィールドの信号に対して(数
1)に示す演算を行なうことにより、図4(b)に示す
GCR信号を得ることができる。ただし、Fn(n=1
〜8)は第nフィールドの信号を表している。
【0004】
【数1】
【0005】図4(b)のGCR信号をサンプリングク
ロックによる差分をとると、同図の下段ような波形を得
る。この波形を拡大すると図4(c)のようなSIN
(x)/x波形で、この波形はゴースト等の歪がなけれ
ば同図のように約4.2MHzまでフラットな周波数成
分を持つ波形である。しかしながら、図4(c)に示さ
れる波形は、理想的なGCR信号を表わしており、テレ
ビジョン受像機で処理される映像信号から抜き取ったG
CR信号は、すでに述べたように、電波の伝送系やチュ
ーナの帯域フィルタ等の影響で少なからず歪みを受けて
いるので、理想的な波形とはならない。ゴースト除去装
置は、GCR信号を用いてゴーストの検出並びに除去を
行なう装置であり、ゴースト除去の手法(アルゴリズ
ム)としてはMSE法、ZF法、除算法等種々の手法が
提案されているが、いづれの手法でも入力された映像信
号中のGCR信号波形が、基本的には理想的なGCR信
号波形と同一になるように制御されるものである。一例
としてZF(Zero Forcing)法を用いて、
トランスバーサルフィルタ32のタップ係数を求める過
程について説明する。図3(a)で、トランスバーサル
フィルタの出力信号を{Yk}、基準信号を{Rk}、
トランスバーサルフィルタの出力信号と基準信号との差
分信号を{Ek}とすれば、トランスバーサルフィルタ
のn回目のタップ係数C{i}{n} はZF法では(数
2)に基づいて修正される。ただし、αは一回の修正量
を決めるための係数である。
【0006】
【数2】
【0007】図3(a)のCPU36は、(数1)に示
す同期加算、フィールドシーケンス処理を行なった後、
(数2)の演算を行なって、残留ゴースト量が十分小さ
くなるまで、タップ係数の修正を繰り返し行なう。ここ
で、基準となるGCR信号はROM37に書かれてい
る。元のGCR信号の取込は、スイッチ34をタイミン
グ発生回路38で発生したGCRゲート信号により、端
子1の側に倒して行なわれ、端子2の側に倒してトラン
スバーサルフィルタ32の出力がメモリ35に取り込ま
れる。その結果として、A/D変換器31に入力された
映像信号に挿入されたGCR信号波形は、基準となるG
CR信号の波形とほぼ等しくなり、伝送路でテレビジョ
ン信号が受けたゴースト障害、アンテナの不整合、チュ
ーナーや映像検波段での周波数特性、位相特性等が改善
される。
【0008】上述のゴースト除去処理の過程で、ゴース
ト検出は図3(b)のように行なわれる。図3(b)
は、従来のゴースト検出方法の一例を示すブロック図で
ある。同図において、41はゴーストを含むGCR信号
でGCRゲート信号により取り込まれる。42はフィー
ルドシーケンス処理を行ない、S/N改善等を行なう同
期加算部、46は基準となるGCR信号、43は減算部
で、同期加算部42のデータから基準GCR信号46を
減算して、ゴースト検出信号44を作り出す。この例で
は、ゴースト除去アルゴリズムが時間軸でゴースト検出
を行うので、同期加算されたGCR信号と基準GCR信
号との比較は減算となるが、除算法のような一括変換法
では同期加算されたGCR信号も基準GCR信号もフー
リエ変換されるので減算部43は複素数による除算とな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般的なゴースト除去
の課程は前述のように、種々のアルゴリズムによるゴー
スト除去の演算を行なう前にどのようなアルゴリズムで
もGCR信号を取り込んでフィールドシーケンス処理、
S/N改善を行なうために同期加算を行なわなければな
らない。したがってゴースト除去にかかる時間は、同期
加算に要する時間とゴースト除去演算に要する時間の和
になる。ゴースト除去時間は、チャンネルを切り替えた
り、電源を入れてからゴーストの除去された画像となる
までの時間であり、短ければ短いほど良い。この時間は
用いるアルゴリズムや、CPUの種類、CPUを動かす
クロックによっても大きく異なるが、短いものでも同期
加算に128フィールド取り込みにより約2秒、除算法
で約2秒の合計4秒程度必要となる。様々なゴーストに
対応することと、ゴースト除去時間を短くすることが重
要な課題となっている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のゴースト除去装置は、GCR信号を含む映像
信号をA/D変換するA/D変換器と、映像信号を同期
分離する同期分離回路と、同期分離された垂直同期信号
と水平同期信号からGCR信号期間である18Hと28
1Hの水平走査期間に対応したパルス信号を発生するパ
ルス信号発生回路と、A/D変換器の前段に接続され
た、前記パルス信号により映像信号の利得を制御する利
得制御回路を備えたものである。
【0011】
【作用】本発明は上記の構成によって、A/D変換器へ
入力される映像信号の中のGCR信号部分だけを、A/
D変換器の入力ダイナミックレンジが許せる限り大きく
できるので、デジタルデータとして得られるGCR信号
のS/Nが向上し、その分だけ同期加算回数を少なくな
くすることができ、ゴースト除去時間を短縮することが
可能となる。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例のゴースト除去装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の
実施例におけるゴースト除去装置のA/D変換器への入
力部分のブロック図を示すものである。A/D変換器よ
り後段のゴースト除去装置の構成については、前述の従
来例にて説明した図3(a)と同様なので説明を割愛す
る。図1において、1はA/D変換器、2はA/D変換
器1への入力レベルを揃えるためのクランプ回路、4は
映像信号から水平、垂直の同期信号を得るための同期分
離回路、5は同期分離回路4で得られた水平、垂直の同
期信号からフィールド判別をして、GCR信号が挿入さ
れている18Hと281H期間にパルスを発生させるパ
ルス信号発生回路、3は利得制御回路で一例として演算
増幅器AとR1、R2、R3の抵抗とスイッチSWによ
り構成されている。
【0013】図2はGCR信号波形と、前述のパルス信
号発生回路5によって発生されるパルス(以下、利得制
御パルスと称す)を表わしている。GCR信号波形は図
2に示すように平坦部分が70IREに定義されてい
る。同期信号は−40IREであり、100IREが標
準信号の最大値であるから、GCR信号のペデスタルか
ら70IREの平坦部分の大きさは最大標準信号の全振
幅の半分となっている。利得制御パルスは図2のように
GCR信号波形のGCR信号の立ち上がり部分と平坦部
分を含むパルス幅で与え、この時、図1のスイッチSW
が閉じるようにし、このパルス期間の振幅を約2倍にす
ればGCR信号の大きさは100IREの信号の全振幅
とほぼ等しくなる。
【0014】図1で利得制御回路3の利得はスイッチS
Wが開いているときR2/R1となり、閉じているとき
は(R1+R3)R2/(R1R3)であるからR1=
R3のときには2R2/R1となりスイッチSWが開い
ているときの2倍になる。ここで一例として、利得制御
回路3の利得制御パルス期間の利得がそうでないときの
利得の2倍となるように設定(R1=R3)し、また映
像信号のS/Nが45dB、A/D変換器のS/Nが1
00IREの映像信号に対して7ビット相当の42dB
と仮定したときの、同期加算の回数について計算する。
映像信号のS/Nが45dBであればGCR信号に対す
るS/NはGCR信号の大きさが前述のように100I
REの映像信号の半分なので6dB減って39dBとな
り、この値はGCR信号を利得制御回路3で2倍にして
もノイズも2倍になるので変わらない。
【0015】一方A/D変換器のS/N=42dBは1
00IREの映像信号に対してであるから、GCR信号
に対してはGCR信号の振幅を2倍にした時は100I
REと同じ振幅になるので42dB、2倍にしない時は
6dB減って36dBとなる。従って、S/Nが39d
Bの信号を、S/Nが42dBと36dBの回路を通過
した時に得られる信号のS/Nの違いを計算すればよ
い。この計算は2つのS/Nの逆数の2乗の和のルート
をとればよいから、前者が37.2dB、後者の場合が
34.2dBとなる。すなわち、GCR信号を2倍にす
ればS/Nが3dB改善できることになる。GCR信号
の同期加算はS/Nを改善してゴーストとノイズを分離
するために行なわれるので、S/Nが良ければそれだけ
加算回数が少なくてすむ。ここで同期加算回数をnとす
るとノイズは√n倍になり、GCR信号は前述したよう
に半分は0ペデスタル信号であるのでn/2になる。こ
の場合、GCR信号とノイズの比は√n/2であるから
nを2倍にすればS/Nは3dB良化する。これらの結
果からGCR信号を2倍にすると同期加算回数が半分に
なることがわかる。しかしながら、この計算は一例であ
って、実際には入力される映像信号のS/NやA/D変
換器への入力レベルによってS/Nの改善度が異なるの
でGCR信号を2倍にしても同期加算回数が半分になる
とは限らない。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、GCR信号を含
む映像信号をA/D変換するA/D変換器と、映像信号
を同期分離する同期分離回路と、同期分離された垂直同
期信号と水平同期信号からGCR信号期間である18H
と281Hの水平走査期間に対応したパルス信号を発生
するパルス信号発生回路と、A/D変換器の前段に接続
された、前記パルス信号により映像信号の利得を制御す
る利得制御回路を備えたゴースト除去装置であり、かか
る構成により、A/D変換器に入力される映像信号中に
挿入されたGCR信号をA/D変換器に振幅を大きくし
て入力させることができ、その結果、デジタル化したG
CR信号のS/Nが改善されることにより、同期加算回
数を減らすことが可能となり、ゴースト除去時間が短縮
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるゴースト除去装置の
A/D変換器入力部のブロック図
【図2】GCR信号波形と利得制御パルスの関係図
【図3】(a)ゴースト除去装置のブロック図 (b)従来例のゴースト検出のブロック図
【図4】(a)GCR信号の8フィールドシーケンス波
形図 (b)8フィールドシーケンス処理後のGCR信号波形
とその1クロック差分波形図 (c)図4(b)の1クロック差分波形の拡大図とその
周波数特性図
【符号の説明】
1 A/D変換器 2 クランプ回路 3 利得制御回路 4 同期分離回路 5 パルス信号発生回路 31 A/D変換器 32 トランスバーサルフィルタ 33 D/A変換器 34 取り込むデータを選択するスイッチ 35 メモリ 36 CPU 37 ROM 38 タイミング発生回路 41 取り込んだGCR信号 42 フィールドシーケンスにそってGCR信号を加算
する同期加算部 43 減算器 44 ゴースト検出部 46 基準GCR信号源

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 GCR信号を含む映像信号をA/D変換
    するA/D変換器と、映像信号を同期分離する同期分離
    回路と、同期分離された垂直同期信号と水平同期信号か
    らGCR信号期間である18Hと281Hの水平走査期
    間に対応したパルス信号を発生するパルス信号発生回路
    と、A/D変換器の前段に接続された、前記パルス信号
    により映像信号の利得を制御する利得制御回路を備えた
    ゴースト除去装置。
JP3164338A 1991-07-04 1991-07-04 ゴースト除去装置 Pending JPH0514773A (ja)

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