JPH06197243A - ノイズ低減装置 - Google Patents

ノイズ低減装置

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Publication number
JPH06197243A
JPH06197243A JP5190373A JP19037393A JPH06197243A JP H06197243 A JPH06197243 A JP H06197243A JP 5190373 A JP5190373 A JP 5190373A JP 19037393 A JP19037393 A JP 19037393A JP H06197243 A JPH06197243 A JP H06197243A
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JP
Japan
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noise
reference signal
signal
noise reduction
ghost
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Pending
Application number
JP5190373A
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English (en)
Inventor
Michio Kobayashi
巳千男 小林
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP5190373A priority Critical patent/JPH06197243A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴースト除去基準信号に重畳するノイズ成分
に基づいてノイズ低減器のノイズ低減レベルを可変制御
する。 【構成】 テレビジョン信号に含まれる映像信号に対
し、ノイズ低減器12が外部からの制御信号に応じたノ
イズ低減レベルに従ってノイズ低減処理を施す。そのさ
いに、ノイズ低減レベル制御器13が、テレビジョン信
号に重畳するゴースト除去基準信号を抽出し、抽出され
たゴースト除去基準信号のノイズレベルを検出し、ノイ
ズレベルに応じた制御信号をノイズ低減器12に送り込
む。これにより、ゴースト除去基準信号を利用し、伝送
路においてテレビジョン信号が受けたノイズの影響を正
確に判定し、ノイズ低減処理に反映させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴースト除去基準信
号に重畳するノイズに基づいて、ノイズ低減処理の強弱
を自動的に可変制御するようにしたノイズ低減装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受信機には、ノイズ低減の
ための様々な回路が内蔵させてある。図5に示すノイズ
低減器1は、テレビジョン信号に含まれる映像信号につ
いて、フィールド相関を利用してノイズ低減するノイズ
リデューサであり、入力映像信号をフィールドメモリ2
が記憶する1フィールド期間前の映像信号に巡回加算す
ることで、フィールド相関をもたないノイズ成分を低減
するものである。入力映像信号は、フィールドメモリ2
が記憶する1フィールド期間前の出力映像信号を減算回
路3にて減算され、しかるのち係数回路4にて1に満た
ない係数kを乗算され、乗算結果が最後に減算回路5に
おいて入力映像信号から減算される。減算出力は、その
まま出力映像信号として出力される一方、フィールドメ
モリ2に格納される。このノイズ低減器1は、係数回路
4において乗算する係数kの大きさに応じてノイズ低減
効果が可変され、係数kが大きくなるほどノイズ低減効
果も大きくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のノイズ低減
器1は、入力映像信号に多量のノイズが含まれる場合
は、再生映像からも顕著なノイズ低減効果が確認される
が、入力映像信号がさほどノイズに汚染されていないと
きは、ノイズ低減処理が逆効果となって、例えば細かな
絵柄がボケたり、人物の動きが緩慢になったりするなど
の画質劣化を招くことがあった。また、ノイズ低減処理
により得られる画質の好みについても個人差があり、こ
のため一般にはテレビジョン受信機の前面パネル内に手
動の調整ボリューム4aを設けておき、視聴者が好みに
応じて係数回路4の係数kを可変設定できるような配慮
がなされていた。しかし、こうした画質調整のための調
整ボリューム4aは、視聴者が自らの判断で操作する必
要があり、しかもチャンネルごとにテレビジョン電波の
受信感度に差があるような地域では、チャンネルを切り
替える度に調整ボリューム4aによる調整が必要であっ
たりするため、視聴者にかなりの負担を覚悟してもらわ
ねばならないといった課題を抱えていた。
【0004】また、ノイズリデューサに限らず、ノイズ
成分をその占有帯域ごと除去してしまう帯域通過フィル
タや、或いはコアリング回路等により映像信号に重畳す
る微小パルス成分だけを除去するノイズキャンセラなど
の他のノイズ低減装置も、フィルタの帯域幅を外部から
可変できるようにしたり、或いは微小パルス成分を振幅
判定する上でのしきい値を可変したりするなど、視聴者
にノイズ低減レベルの可変設定余地を提供する場合に、
やはりノイズリデューサ同様の問題を抱えてしまうとい
った課題があった。
【0005】一方また、映像信号に含まれるゴースト除
去基準信号等を利用して映像信号に等化処理(ゴースト
等の波形歪みを除去する処理)を施し、等化処理によっ
て生じた周波数特性上の変化を、高域低下に対してはノ
イズ低減と同時に鮮鋭度を低下させ、逆にまた高域上昇
に対してノイズ低減の抑制と同時に鮮鋭度を上げて補正
するようにした装置が、特開平4−241580号「波
形等化装置」に開示されている。このものは、等化処理
に伴う周波数特性上の変化を、事後処理的なノイズ低減
と画質調整により対応することを主たる目的とするもの
であるが、ノイズ低減回路のノイズ減特性を入力映像信
号に含まれるノイズの大きさ又は帯域に応じて制御する
構成とした実施例も開示されており、ノイズ低減レベル
を自動調整する点で視聴者の負担を軽減するものであ
る。
【0006】しかしながら、上記装置は、ゴースト除去
基準信号のように、テレビジョン信号送信局においてし
かるべく波形管理された信号で、なおかつ受信機側でも
信号規格に則って送信時の正確な波形再現が可能な信号
を利用して波形等化処理を行っておきながら、伝送過程
でテレビジョン信号が受けるノイズの影響を、受信テレ
ビジョン信号に含まれるゴースト除去基準信号から正確
に判定することまでは踏み込んでおらず、ノイズ検出に
格別の工夫が見られないだけにノイズ低減レベルの自動
調整の効果も薄いといった欠点があった。さらにまた、
上記装置には、複数段階に分けて規定されたノイズ低減
レベルを、DA変換によりアナログ量に変換してノイズ
低減手段に与える構成も開示されているが、これはノイ
ズ低減レベル自体が波形等化用のトランスバーサルフィ
ルタに設定する1又は0のタップ利得の集合で構成され
ることからくるある種当然の帰結でもあり、ノイズ低減
手段に対してノイズ低減レベルをアナログ設定する限
り、特別な意味合いをもつものではない。むしろ、映像
信号から抽出するノイズ成分の処理にディジタル信号処
理を導入した上での必然的な結果としてのAD変換でな
いことは明らかであり、ゴースト除去基準信号の利用範
囲を波形歪みの除去からノイズ低減にまで拡張し得なか
ったために、ノイズ低減効果に限界があると言わざるを
得ないものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決したものであり、テレビジョン信号に含まれる映像
信号に対し、外部からの制御信号に応じたノイズ低減レ
ベルに従ってノイズ低減処理を施すノイズ低減器と、前
記テレビジョン信号に重畳するゴースト除去基準信号を
抽出し、該抽出されたゴースト除去基準信号のノイズレ
ベルを検出し、該ノイズレベルに応じた制御信号を前記
ノイズ低減器に送り込むノイズ低減レベル制御器とを具
備することを第1の特徴とするものである。
【0008】また、この発明は、前記ノイズ低減レベル
制御器を、前記テレビジョン信号に重畳するゴースト除
去基準信号を抽出するゴースト除去基準信号抽出部と、
該ゴースト除去基準信号抽出部が出力するゴースト除去
基準信号のうち、ゴースト除去基準信号の前縁部よりも
時間軸前方の一定領域だけを抽出し、該領域内の最大振
幅をもってノイズレベルとするノイズ検出部とから構成
したことを第2の特徴とするものであり、最大振幅の検
出にかける前に、一定領域から抽出した信号から人間の
視覚が敏感な帯域だけを濾波したり、或いは該濾波出力
の最大振幅を一定の過去に逆上って平均化したりするこ
と等を、第3,第4の特徴としており、さらに濾波出力
を最大振幅の検出にかけずに全波整流してさらに平滑化
してノイズレベルとすることを、第5の特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】この発明は、テレビジョン信号に含まれる映像
信号に対し、外部からの制御信号に応じたノイズ低減レ
ベルに従ってノイズ低減処理を施すとともに、前記テレ
ビジョン信号に重畳するゴースト除去基準信号を抽出
し、該抽出されたゴースト除去基準信号のノイズレベル
を検出し、該ノイズレベルに応じた制御信号を前記ノイ
ズ低減器に送り込むことにより、ゴースト除去信号に重
畳するノイズ成分に応じて最適なノイズ低減処理を実行
する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図1ない
し図4を参照して説明する。図1は、この発明のノイズ
低減装置の一実施例を示す回路構成図、図2は、図1に
示した回路各部の信号波形図である。
【0011】図1に示すノイズ低減装置11は、ノイズ
低減器12とノイズ低減レベル制御器13とから構成さ
れる。ノイズ低減器12としては、例えば外部の制御信
号によりノイズ低減レベルが可変制御できるノイズリデ
ューサが用いられる。ノイズ低減レベル制御器13は、
テレビジョン信号に含まれるゴースト除去基準信号(G
CR信号)に基づいて受信テレビジョン信号のノイズレ
ベルを検出し、検出結果に応じてノイズ低減器12を制
御するものであり、ゴースト除去装置(図示せず)が内
蔵するのと同じユニットか若しくは内蔵品そのものを兼
用するゴースト除去基準信号抽出部14と、抽出された
ゴースト除去基準信号からノイズを検出するノイズ検出
部15とから大略構成される。
【0012】ゴースト除去基準信号は、周知のごとく、
テレビジョン信号の垂直帰線消去期間の18H目と28
H目とに挿入されており、その波形はsinX/X立ち上
がりバー波形と0IREペデスタル波形とから構成され
る。sinX/X立ち上がりバー波形は、sinX/Xパルス
を時間積分したものであり、周波数成分ごとにゴースト
検出能力に差がでないよう、映像周波数帯域内(約4.
2MHz)で平坦な周波数成分を有する。また、0IR
Eペデスタル波形は、長い遅延時間のゴーストがある場
合にゴーストを誤検出させない目的で挿入され、これら
2種類の波形が、8フィールドシーケンスに従って交互
に垂直帰線消去期間内に挿入される。このゴースト除去
基準信号を利用すれば、約80μsまで前の信号の影響
を受けることなく45μsまでのゴーストの除去が可能
であり、クリアビジョン放送対応のテレビジョン受信機
では、8フィールドシーケンスで送られてくるゴースト
除去基準信号から、計算によりsinX/Xパルスの応
答波形を求め、ゴーストのあるゴースト除去基準信号か
らその強度や時間的ずれを検出し、これらがもっとも小
さくなるようにゴースト除去装置内で演算処理を行うこ
とで、ゴーストを除去している。
【0013】実施例に示したゴースト除去基準信号抽出
部14は、ディジタル構成であり、色副搬送周波数fs
cの4倍のクロック信号を用いる。入力映像信号は、ま
ずAD変換回路16にてディジタル信号化され、8フィ
ールド分のゴースト除去基準信号をフィールド別に格納
する8個のメモリ17に分配される。これらの分配は、
クロック・タイミング信号発生回路18から供給される
タイミング信号により行われ、8個のメモリ17が記憶
する図2(A)〜(H)に示す8フィールド分のゴース
ト除去基準信号が、8フィールド演算回路19に読み出
される。8フィールド演算回路19は、搬送色信号の位
相が4フィールドごとに一致することから、第1フィー
ルドと第5フィールドのごとく4フィールド期間分の時
間差を有するゴースト除去基準信号の差分を、以下に示
す演算式に従って4組分相加平均して求められる。ただ
し、S1〜S8は、第1フィールドから第8フィールドま
でのゴースト除去基準信号を示す。 Sgcr={(S1−S5)+(S6−S2)+(S3−S7)+(S8−S4) }/4
【0014】上記の演算式に従って抽出されたゴースト
除去基準信号Sgcrは、図2(I)に示したように、sin
X/Xパルスの積分波形であるから、続く差分回路20
において1クロック前の信号との差分演算を行い、図2
(J)に示したように、実質的な微分処理により得られ
るsinX/Xパルスをノイズ検出に用いる。なお、1ク
ロック差分については、ゴースト除去基準信号がそもそ
も色副搬送周波数の4倍のクロックで差分して使用する
ことを前提として審議決定されたものだけに、妥当とい
うよりはむしろ当然の処理である。すなわち、1クロッ
ク差分演算後のゴースト除去基準信号Sgcrは、4.2
MHzまで振幅が平坦な周波数特性を有しており、また
差分演算後のゴースト除去基準信号Sgcrに重畳するノ
イズ成分も、緩やかに漸増する右肩上がりの振幅周波数
特性を有する。従って、高域ノイズ成分が強調される
が、後段のノイズ検出部15が目的とするノイズ検出に
支障を来すことはない。
【0015】こうして抽出されたゴースト除去基準信号
は、まずノイズ検出部15内のノイズ成分領域抽出回路
21に送り込まれる。ノイズ成分領域抽出回路21は、
ゴースト除去基準信号に含まれるノイズ成分以外のゴー
スト成分を除去するための回路であり、ゴースト成分は
ゴースト除去基準信号の前縁部よりも時間軸後方に重畳
することに着目し、ゴースト除去基準信号の前縁部より
前の一定期間、ここではゴースト除去基準信号による妨
害排除期間である80μsの期間だけをノイズ検出に供
するよう、ノイズ成分抽出領域を制限する。すなわち、
図2(K)に示したように、指定されたノイズ成分抽出
領域に属するゴースト除去基準信号だけが抽出され、ノ
イズ検出に用いられる。
【0016】ノイズ成分領域抽出回路21にて抽出され
たゴースト除去基準信号は、続く帯域通過フィルタ22
に送り込まれ、ここで人間の視覚特性上もっともノイズ
に敏感な帯域例えば1MHz〜4.5MHz程度の帯域
成分だけを抽出される。すなわち、前記のノイズ成分領
域から抽出した信号から、人間の視覚が敏感な帯域だけ
を濾波することにより、再生画面上で人の目に付きにく
い低域のノイズ成分についてはノイズ検出対象から除外
してしまうのである。その結果、ノイズ低減器12のた
めのノイズ低減レベルを指定する目的に合致した適切か
つ有効なノイズ検出が可能であり、またノイズの最大振
幅決定過程での無駄を排除し、処理時間も短縮できるこ
とになる。
【0017】帯域通過フィルタ22から得られた信号
は、続く最大振幅検出回路23に送り込まれ、ここでノ
イズの影響を示すバロメータである最大振幅の検出にか
けられる。そして、ここで検出された最大振幅がノイズ
レベルであり、このノイズレベルは最終段のDA変換回
路24においてアナログ信号に変換され、ノイズ低減レ
ベルを指定する制御信号としてノイズ低減器12に送り
出される。ただし、DA変換回路24の変換利得は、ノ
イズ低減器12に対する制御信号の最大値と最小値に符
号するノイズレベルの変化範囲を考慮して所要の利得に
定められる。また、DA変換回路24の出力は、オート
とマニュアルのモードに応じて切り替わる切り替えスイ
ッチ25により、ノイズ低減レベル設定回路26の出力
と択一されてノイズ低減器12に送り込まれ、オートモ
ードではゴースト除去基準信号から検出されるノイズレ
ベルに応じてノイズ低減器12におけるノイズ低減レベ
ルが自動的に可変制御される。
【0018】このように、上記ゴースト除去装置11
は、ゴースト除去基準信号のごとくテレビジョン信号送
信局においてしかるべく波形管理された信号で、なおか
つ受信機側でも信号規格に則って送信時の正確な波形再
現が可能な信号を利用し、伝送過程でテレビジョン信号
が受けるノイズの影響を、受信テレビジョン信号に含ま
れるゴースト除去基準信号から正確に判定することがで
き、これによりゴースト除去基準信号から検出されたノ
イズレベルに従ってノイズ低減器12におけるノイズ低
減レベルを可変し、例えば入力映像信号に含まれるノイ
ズが少ないときはノイズ低減レベルを落とし、ノイズ低
減過多による画質劣化を抑制し、またその逆に入力映像
信号に含まれるノイズが多いときはノイズ低減レベルを
高め、積極的なノイズ低減により画質の回復を図ること
ができる。また、選局チャンネルごとに受信電波感度や
ノイズの多寡が異なる場合でも、オートモードを選択し
ておけば、ノイズレベルに応じた最適なノイズ低減処理
が可能であり、チャンネルを切り替える度にノイズ低減
設定レベルを手動設定するといった煩雑さから解放され
る。
【0019】なお、上記実施例では、走行中の車両が発
するイグニッションノイズ等の一過性で波形の鋭利なス
パイクノイズを最大振幅検出回路23が検出する恐れが
あるので、こうしたスパイクノイズをノイズ低減レベル
の決定過程から排除するため、例えば図3に示すノイズ
低減装置31のごとく、帯域通過フィルタ22とDA変
換回路24の間に、最大値平均化回路32を付加するこ
ともできる。最大値平均化回路32は、最大振幅検出回
路23が検出した最新の最大値と、メモリ33に記憶さ
せたそれまでの最大値の平均値とを、j対1−jの比で
もって加算回路34にて混合し、混合により得られた最
大値の平均値をノイズ低減レベルとして出力すると同時
にメモリ33に格納する構成をとる。従って、一過性の
高レベルのスパイクノイズ等が最大振幅に紛れ込んでい
ても、最大値平均化回路32においてそれまでの最大値
の平均値とともに平均されてしまうため、スパイクノイ
ズによる突発的な外乱要因は排除され、安定したノイズ
レベル検出が可能である。さらに、この実施例では、切
り替えスイッチ25に代えて2入力最大値出力回路35
を用いており、DA変換回路24の出力とノイズ低減レ
ベル設定回路26の出力のうち、値の大きな方が2入力
最大値出力回路35を介して選択的にノイズ低減器12
に供給されるよう構成してある。このため、ノイズ低減
レベル設定回路26に手動設定したノイズ低減レベル
を、常に最低限度のノイズ低減レベルとして維持させる
ことができる。
【0020】また、上記実施例では、最大値平均化回路
32として、ノイズ成分の最新の最大値とそれまでの最
大値の平均値とを適宜比で混合するものを用いたが、複
数(例えば30個)のバッファをFIFO(ファースト
イン・ファーストアウト)形式で縦列接続し、入力側か
ら出力側に向けて逐次転送されながら各バッファに保持
される計30個のノイズ成分のうち、最大値と最小値を
除く28個のノイズ成分について平均値を求め、これを
最大値平均化出力としてDA変換器24に供給する構成
とすることもできる。この場合、メモリ用量は多少増加
するが、最大値平均化回路32に比べてノイズ成分の変
化に対してより敏感に対応した最大値平均化処理が可能
になる。
【0021】また、図4に示すノイズ低減装置41のご
とく、ノイズ検出部42の構成を図1に示したノイズ低
減装置11とは異なる構成とすることもできる。
【0022】図4に示したノイズ検出部42は、ゴース
ト除去基準信号に含まれるノイズ成分以外のゴースト成
分を除去するノイズ成分領域検出回路43に対し、ノイ
ズ成分抽出領域として、ゴースト除去基準信号による妨
害排除期間である80μsではなく、ゴースト除去基準
信号からの前縁部から12.6μs前から6.3μs前
までの6.3μsの期間を設定し、ノイズ成分抽出領域
を狭めることで経験的な実効性に裏付けられたノイズ成
分抽出を可能にしている。このノイズ成分領域検出回路
43にて抽出されたノイズ成分は、次に2個の遅延回路
と3個の係数回路及び2個の加算回路からなる2次低域
濾波機能をもった低域通過フィルタ44に送り込まれ
る。この低域通過フィルタ44の濾波特性は、図4に挿
入表示した特性線図に実線で示されるように、色副搬送
周波数3.58MHzを中心として低域側へは上に凸で
高域側へは下に凸の全体として右肩下がりの振幅特性を
有する。
【0023】ただし、ノイズ成分は、差分回路20にお
いて既に差分演算(実質的な微分演算)を受けており、
従って差分演算を受ける前のノイズ成分について考察す
る場合は、上記の低域通過特性に積分特性(右肩上がり
の線形特性)が加算複合されることになる。従って、低
域通過フィルタ44を通過したノイズ成分の実質的な濾
波帯域は、上記特性線図に一点鎖線で示したように、
3,58MHzよりも若干低い周波数を頂点とする山形
の帯域となる。すなわち、差分処理を受けたノイズ成分
に対する低域濾波は、差分処理前のノイズ成分に対して
実質的に帯域濾波に相当するため、前記実施例で述べた
1〜4.5MHzの帯域を有する帯域通過フィルタ22
と同様、人間の視覚が敏感な帯域だけが抽出される。
【0024】こうして低域通過フィルタ44を通過した
ノイズ成分は、少数以下が11ビットで全体として16
ビットであり、ここでは最下位側の2ビットを切り捨て
るコアリング処理回路45において、量子化誤差を防止
する処理が行われる。すなわち、最下位側ビットほど量
子化の過程で発生する丸め誤差が含まれることが予想さ
れるため、ノイズ成分は不動であるにも拘わらず量子化
誤差によってノイズ低減レベルの変動を招くことがない
よう、コアリング処理回路45は、ノイズ成分の中核と
なる上位14ビットだけを抽出する。なお、16ビット
データ中に最下位側2ビットが占める振幅成分は全体の
0.4%であり、量子化誤差防止のための処理によって
ノイズ成分中の有効成分が失われる虞れは殆どない。
【0025】コアリング処理回路45を通過したノイズ
成分は、続いてピークノイズ除去回路46に供給され、
そこでスパイクノイズ等が原因であると思われるピーク
ノイズを除去される。このピークノイズ除去は、前述の
コアリング処理が小振幅側でのスライス処理であったの
に対し、大振幅側でのクリップ処理に相当するものであ
り、一定レベルを逸脱するピークノイズをノイズ成分か
ら排除することで、ノイズ低減レベルの決定要因から一
過性の変動要因を排除する効果がある。
【0026】ピークノイズ除去回路46を通過したノイ
ズ成分は、絶対値積分回路47に送り込まれ、ここで負
の値については正の値に符号変換し、また正の値につい
てはそのまま積分される。すなわち、アナログ領域での
全波整流と平滑に相当する処理を受けることにより、ノ
イズ成分の平均的絶対量に変換される。従って、ノイズ
の絶対量を余すことなく取り込んだ上で、一過性のノイ
ズがノイズ低減レベルに与える影響をさらに薄めること
ができ、ノイズ低減レベルの急激な変動を抑制しつつノ
イズ成分を細大漏らさずノイズ低減処理に活かすことが
できる。
【0027】こうして絶対値積分回路47を通過したノ
イズ成分(ただし、ノイズレベルはSNで表記)は、次
段の対数変換回路48において、2を底数とする対数を
用いて64Log(SN/128)なる対数変換を受
け、対数変換出力が最終的なノイズ低減レベルとされ
る。この対数変換では、ノイズレベルSNが128のと
きにノイズ低減レベルは0であり、ノイズレベルSNが
2048のときにノイズ低減レベルは255である。こ
のため、ノイズレベルSNが上がるほどノイズ低減レベ
ルの変化率は抑制され、ノイズレベルSNが128から
512にまで増える間にノイズ低減レベルは最大値23
5の1/2にまで増大するというように、ノイズレベル
SNに対するノイズ低減の効き方が人間の視覚特性に合
わせて調整されることになる。対数変換回路48から得
られた0〜255までの256段階のノイズ低減レベル
は、最後に8ビットのDA変換器24にてアナログ信号
に変換され、切り替えスイッチ25を経由してノイズ低
減器12に送り込まれる。
【0028】なお、上記各実施例において、ノイズ低減
器12はノイズリデューサに限定されず、例えばノイズ
成分をその占有帯域ごと除去してしまう帯域通過フィル
タや、或いはコアリング回路等により映像信号に重畳す
る微小パルス成分だけを除去するノイズキャンセラなど
の他のノイズ低減器を用いることもできる。また、そう
した場合に、帯域通過フィルタであれば、フィルタの通
過帯域幅をノイズ低減レベル制御器13により可変制御
すればよく、ノイズキャンセラであれば、微小パルス成
分を振幅判定する上でのしきい値をノイズ低減レベル制
御器13により可変制御すればよい。また、ゴースト除
去基準信号としては、現行のGCR信号以外の信号であ
ってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、テレ
ビジョン信号に含まれる映像信号に対し、外部からの制
御信号に応じたノイズ低減レベルに従ってノイズ低減処
理を施すとともに、前記テレビジョン信号に重畳するゴ
ースト除去基準信号を抽出し、該抽出されたゴースト除
去基準信号のノイズレベルを検出し、該ノイズレベルに
応じた制御信号を前記ノイズ低減器に送り込むことによ
り、ゴースト除去基準信号のごとくテレビジョン信号送
信局においてしかるべく波形管理された信号で、なおか
つ受信機側でも信号規格に則って送信時の正確な波形再
現が可能な信号を利用し、伝送路においてテレビジョン
信号が受けるノイズの影響を、受信テレビジョン信号に
含まれるゴースト除去基準信号から正確に判定すること
ができ、これによりゴースト除去基準信号から検出され
たノイズレベルに従ってノイズ低減器によるノイズ低減
レベルを可変することができ、従ってノイズが少ないに
も拘わらず強力なノイズ低減処理を施してしまい、かえ
って画質を損なってしまったり、或いは大量のノイズが
含まれるにも拘わらずノイズ低減処理の不足から画質改
善に余地を残すといった不都合を、良好に排除すること
ができ、さらにまた選局チャンネルごとに受信電波感度
やノイズの多寡が異なる場合でも、常にノイズレベルに
応じた最適なノイズ低減処理が可能であり、従ってチャ
ンネルを切り替える度にノイズ低減設定レベルを手動設
定するといった煩雑さから視聴者を解放することができ
る等の優れた効果を奏する。
【0030】また、この発明は、ノイズ低減レベル制御
器を、テレビジョン信号に重畳するゴースト除去基準信
号を抽出するゴースト除去基準信号抽出部と、ゴースト
除去基準信号抽出部が出力するゴースト除去基準信号の
うち、ゴースト除去基準信号の前縁部よりも時間軸前方
の一定領域だけを抽出し、該領域内の最大振幅をもって
ノイズレベルとするノイズ検出部とから構成したので、
ゴースト除去基準信号自体の性質として、その前縁部よ
りも時間軸前方の一定領域はゴーストの影響を受けない
という事実に立脚し、ノイズ抽出にもっとも適した範囲
を指定して、ノイズの最大振幅を検出することができ、
これによりテレビジョン信号に対して伝送過程で重畳す
るノイズの程度を正確に判定し、ノイズ低減レベルの設
定に有効活用することができる等の効果を奏する。
【0031】さらにまた、この発明は、最大振幅の検出
にかける前に、一定領域から抽出した信号から人間の視
覚が敏感な帯域だけを濾波する構成としたので、再生画
面上で人の目に付きにくいノイズ成分についてはノイズ
検出対象から除外し、ノイズ低減器のためのノイズ低減
レベルを指定する観点から、目的に合致した適切かつ有
効なノイズ検出が可能であり、またノイズの最大振幅決
定過程での無駄を排除し、処理時間の短縮が可能である
等の効果を奏する。
【0032】また、この発明は、上記の濾波出力の最大
振幅を一定の過去に逆上って平均化する構成としたか
ら、例えば走行中の車両が発するイグニッションノイズ
のごとく一過性で波形の鋭利なスパイクノイズを、他の
ノイズと平均化することで実質的に最大振幅決定過程か
ら排除することができ、これにより伝送過程でテレビジ
ョン信号にほぼ恒常的に重畳するノイズの多寡をより正
確に判定し、ノイズ低減処理に有効活用することができ
る等の効果を奏する。
【0033】さらにまた、この発明は、上記の濾波出力
を最大振幅の検出にかけずに、全波整流し平滑化してノ
イズレベルとする構成とすることにより、正負に振れる
ノイズ成分を全波整流により絶対量に変換し、変換され
たノイズ成分を平滑化することにより、ノイズの絶対量
を余すことなく取り込んだ上で、一過性のノイズがノイ
ズ低減レベルに与える影響を薄め、ノイズ低減レベルの
急激な変動を抑制しつつノイズ成分を細大漏らさずノイ
ズ低減処理に活かすことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のノイズ低減装置の一実施例を示す回
路構成図である。
【図2】図1に示した回路各部の信号波形図である。
【図3】この発明のノイズ低減装置の他の実施例を示す
回路構成図である。
【図4】この発明のノイズ低減装置のさらに他の実施例
を示す回路構成図である。
【図5】従来のノイズ低減器の一例を示す回路構成図で
ある。
【符号の説明】
11,31,41 ノイズ低減装置 12 ノイズ低減器 13 ノイズ低減レベル制御器 14 ゴースト除去基準信号抽出部 15,42 ノイズ検出部 21 ノイズ成分領域抽出回路 22 帯域通過フィルタ 23 最大振幅検出回路 32 最大値平均化回路 44 低域通過フィルタ 47 絶対値積分回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン信号に含まれる映像信号に
    対し、外部からの制御信号に応じたノイズ低減レベルに
    従ってノイズ低減処理を施すノイズ低減器と、前記テレ
    ビジョン信号に重畳するゴースト除去基準信号を抽出
    し、該抽出されたゴースト除去基準信号のノイズレベル
    を検出し、該ノイズレベルに応じた制御信号を前記ノイ
    ズ低減器に送り込むノイズ低減レベル制御器とを具備す
    ることを特徴とするノイズ低減装置。
  2. 【請求項2】 前記ノイズ低減レベル制御器は、前記テ
    レビジョン信号に重畳するゴースト除去基準信号を抽出
    するゴースト除去基準信号抽出部と、該ゴースト除去基
    準信号抽出部が出力するゴースト除去基準信号のうち、
    ゴースト除去基準信号の前縁部よりも時間軸前方の一定
    領域だけを抽出し、該領域内の最大振幅をもってノイズ
    レベルとするノイズ検出部とからなることを特徴とする
    請求項1記載のノイズ低減装置。
  3. 【請求項3】 前記ノイズ低減レベル制御器は、前記テ
    レビジョン信号に重畳するゴースト除去基準信号を抽出
    するゴースト除去基準信号抽出部と、該ゴースト除去基
    準信号抽出部が出力するゴースト除去基準信号のうち、
    ゴースト除去基準信号の前縁部よりも時間軸前方の一定
    領域だけを抽出し、該領域内の信号から人間の視覚が敏
    感な帯域だけを濾波し、該濾波出力の最大振幅をもって
    ノイズレベルとするノイズ検出部とからなることを特徴
    とする請求項1記載のノイズ低減装置。
  4. 【請求項4】 前記ノイズ低減レベル制御器は、前記テ
    レビジョン信号に重畳するゴースト除去基準信号を抽出
    するゴースト除去基準信号抽出部と、該ゴースト除去基
    準信号抽出部が出力するゴースト除去基準信号のうち、
    ゴースト除去基準信号の前縁部よりも時間軸前方の一定
    領域だけを抽出し、該領域内の信号から人間の視覚が敏
    感な帯域だけを濾波し、該濾波出力の最大振幅を一定の
    過去に逆上って平均化し、該平均化された濾波出力の最
    大振幅をもってノイズレベルとするノイズ検出部とから
    なることを特徴とする請求項1記載のノイズ低減装置。
  5. 【請求項5】 前記ノイズレベル制御器は、ゴースト除
    去基準信号の前縁部よりも時間軸前方の一定領域だけを
    抽出し、該領域内の信号から人間の視覚が敏感な帯域だ
    けを濾波し、該濾波出力を全波整流し平滑化してノイズ
    レベルとするノイズ検出部とからなることを特徴とする
    請求項1記載のノイズ低減装置。
JP5190373A 1992-11-02 1993-07-30 ノイズ低減装置 Pending JPH06197243A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100454971C (zh) * 2005-01-27 2009-01-21 索尼株式会社 信息处理装置和用于其中的可移动基底
JP2010178384A (ja) * 2010-05-06 2010-08-12 Canon Inc 画像信号処理回路、カメラ、及び画像信号処理方法

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