JPH0514645Y2 - - Google Patents

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JPH0514645Y2
JPH0514645Y2 JP15190187U JP15190187U JPH0514645Y2 JP H0514645 Y2 JPH0514645 Y2 JP H0514645Y2 JP 15190187 U JP15190187 U JP 15190187U JP 15190187 U JP15190187 U JP 15190187U JP H0514645 Y2 JPH0514645 Y2 JP H0514645Y2
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regenerative braking
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regenerative
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brake
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、電気自動車の回生制動制御装置、
特に制動時におけるブレーキフイーリングの改善
に関する。
[従来の技術] 従来から、電気自動車において、エンジン車両
におけるエンジンブレーキ相当の制動力を走行用
のモータ回生制動で対応させ、発生エネルギーに
よつてバツテリを充電している。そして、このエ
ネルギー回収によつてバツテリー充電当たりの走
行距離の増大を図つている。
さらに、このようなエネルギー回収の効果を高
めるため、機械式制動の領域においてもブレーキ
操作子の操作量に対応してモータの回生制動を行
つている。そして、これによつて制動力の増大、
回収エネルギーの増大を図り、一充電当たりの走
行距離を増大させている。
なお、このような回生制動を利用した電気自動
車は、例えば特開昭59−209004号公報に示されて
いる。
[考案が解決しようとする問題点] このような従来の装置においては、次のような
問題点があつた。
つまり、モータの回生トルク特性は、第6図に
示すように、定格回転数n0(この例では2200rpm
程度)以上では最大回生制動トルクが減少する。
なお、図においてδB *=100%で示した実線がこの
最大回生制動トルクに当たる。そして、従来の装
置においては、このような特性があるにもかかわ
らず、これを考慮せず、ブレーキ操作量に応じて
回生トルクを決定している。このため、第7図に
示すように一定踏力でブレーキを操作し制動する
場合、時間が経過し車速が低くなるにしたがつて
減速度が大きくなる。つまり、減速開始当初と比
較し、停車時の減速度がG*だけ大きくなつてし
まう。そして、これが運転者のブレーキフイーリ
ングを悪化させている。
この考案は、このような問題点を解決するため
になされたものであつて、ブレーキペダル踏込み
時の回生制動トルクを車速が減少しても増加しな
いようにし、ブレーキフイーリングが良好な電気
自動車の回生制動制御装置を提供することを目的
とする。
[問題点を解決するための手段] この考案の電気自動車の回生制動制御装置は、
モータの回生制動を利用して制動を行う電気自動
車の回生制動制御装置において、ブレーキペダル
の踏み込み量を検出する踏込み量検出手段と、こ
の踏込み量検出手段によつて検出された踏込み量
に応じた大きさの回生トルク指令変数信号を出力
する回生トルク指令変数信号出力手段と、上記モ
ータの回転数を検出する回転数検出手段と、モー
タの回転数とその回転数の時に回生制動によつて
得られる最大回生制動トルクの関係を記憶する記
憶手段と、上記ブレーキペダルの踏込み開始時の
モータ回転数を検出するとともに、その回転数に
応じた最大回生制動トルクを上記記憶手段を利用
して算出し、上記ブレーキペダルの踏込み量が0
にならず踏み込みが継続されている間は、上記モ
ータによる回生制動トルクが上記踏込み開始時の
最大回生制動トルクに上記回生トルク指令変数信
号を乗算した値となるように制御する制御装置
と、を有することを特徴とする。
[作用] 電気自動車の走行時に、ブレーキペダルを踏む
と、この踏込み量が踏込み量検出手段によつて検
出される。そして、この時の踏込み量に応じて、
回生指令変数信号が出力される。さらに、このブ
レーキペダル踏込み時のモータ回転数が検出さ
れ、この回転数に応じた最大回生制動トルクがあ
らかじめ記憶されている内容に基づいて算出され
る。
そして、ブレーキペダルが踏み続けられている
間は、モータによる回生制動トルクが、上記最大
回生制動トルクに上記回生指令変数信号を乗算し
て得た値にあるように制御する。
このため、ブレーキ操作によつて車速が低下し
ても、回生制動トルクによる制動力が増大してブ
レーキフイーリングを悪化させることがない。
[実施例] この考案の一実施例に係る電気自動車の回生制
動制御装置について図面に基づいて説明する。第
1図はこの発明に係る電気自動車のブレーキシス
テムを示す概略図である。
4つの車輪10には、それぞれブレーキ機構1
0aが設けられている。そして、この各ブレーキ
機構にはこれを油圧駆動するブレーキ配管12が
接続されている。
このブレーキ配管12の他端には、ブレーキペ
ダル14で駆動されるマスタシリンダ16が設け
られている。つまり、ブレーキペダル14を踏込
むと、これに応じてマスタシリンダ16が動作
し、圧油がブレーキ配管12を介して各車輪10
のブレーキ機構へ送給される。そして、これによ
つて各車輪10が機械的に制動される。
ここで、ブレーキ配管12にはこのブレーキ配
管12内の油圧を検出する油圧センサ18が設け
られている。このため、この油圧センサ18によ
つてブレーキペダル14の踏込み量、つまりブレ
ーキ機構による制動力の大きさが検出される。つ
まり、第2図に示すように油圧センサ18は機械
的制動が始まる点Sに至るまでは、ブレーキ油圧
に応じた1より小さい回生トルク変数信号δB *
出力し、その後は1を出力する。また、ブレーキ
ペダルが踏込まれているかどうかは、ブレーキス
イツチ20によつて検出される。
なお、油圧センサ18に代えて、ブレーキペダ
ルの踏込み量を直接計測してもよい。また、ブレ
ーキスイツチ20は、自動車が一般的に備えてい
るブレーキランプの点灯用のスイツチと兼用する
とよい。
走行用のモータ22の回転は、減速機24を介
して車輪10に伝えられ、これによつて電気自動
車の走行が行なわれる。このモータ22は電気自
動車に搭載されているバツテリ(図示せず)によ
つて駆動されるが、制動時にはこのモータ22の
回生制動によるエネルギーがバツテリの充電に用
いられる。また、モータ22には回転数センサ2
6が設けられており、モータ22の回転数n*
これによつて検出される。
そして、油圧センサ18からのブレーキペダル
14の踏込み量についての信号、モータ回転数に
ついての信号n*及びブレーキスイツチ20によ
るブレーキ踏込みについての信号は、すべて制御
装置30に供給される。
そして、この制御装置30は、これら信号に基
づきモータ22の回生制動を制御する。すなわ
ち、回生トルク指令変数信号出力手段30aにお
いて、ブレーキペダル14の踏込み量についての
信号を回生トルク指令変数信号δB *に変換する。
そして、制御手段30cは、モータの回転数とそ
の回転数のときに回転制動によつて得られる最大
回生制動トルクの関係を記憶する記憶手段30b
のデータを利用し、入力される信号に応じた制御
値を算出する。次に、この制御装置30における
制御ロジツクを第3図に基づいて説明する。
ブレーキペダル14が踏まれると、ブレーキス
イツチ20によつてこれが検知される。そこで、
まずブレーキスイツチがONかどうかをチエツク
する(ブレーキスイツチON?)。ブレーキスイ
ツチ20がONの場合は、Brk Flagが1かどう
かを判定する(Brk Flag=1?)。
このフラグが0の場合は、ブレーキが踏込まれ
た最初のループであるので、そのときの回転数に
応じた最大回生制動トルクT* naxを算出する。こ
こで、モータ22の回転数と最大モータトルクに
は、第4図のような関係がある。つまり、第4図
において実線で示したように、最大モータ回生制
動トルクはモータ回転数が2200rpm程度までは、
ほぼ変化しないがこれを越えると徐々に減少す
る。
制御装置30は、このような特性を記憶手段3
0bに記憶しており、そのときの回転数センサ2
6の検出値である回転数n*に応じてT* naxを算出
する(T* naxの算出)。
そして、この最大回生制動トルクT* naxに油圧
センサ18からのブレーキペダル14の踏込み量
についての回生トルク指令変数信号δB *を乗算し、
回生トルク指令値Tを算出する(T=δB *・T* na
)。これによつて、回生トルク指令値Tはブレー
キペダル14の踏込み量、つまり運転者の減速指
示に対応したものになる。そして、制御装置30
内の制御手段30cは、この回生トルク指令値T
によつてモータ22の回生制動を制御する。つま
り、回生制動トルクTはδB *の値に応じて、第4
図のT* nioとT* naxの間の値になる。
このようにして、回生制動トルクTを出力した
後、Brk Flagを1にセツトして(Brk Flag=
1)、ブレーキが踏込まれた1回目の制御を終了
する。そして、次の回の制御に戻る。
2回目以降のループにおいて、ブレーキペダル
14が踏み続けられている場合は、Brk Flagは
1のままなので、T* naxの計算は行なわず、1回
目に算出したT* naxにδB *を乗算し、回生制動トル
クTを算出する。そして、この回生制動トルクT
によつてモータ22の回生制動を制御する。つま
り、ブレーキペダル14が踏み続けられている間
は、回生トルク指令変数信号δB *が変化した時だ
け回生制動トルクTが変更されることになる。
このため、ブレーキ機構による電気自動車の制
動、つまり減速度は第5図に示すような特性とな
る。つまり、図中Aで示したのが、ブレーキ機構
による機械的制動であり、油圧が所定の値に達し
制動が始まる点Sより減速度がブレーキペダル1
4の踏込み量、つまり踏力に応じて上昇する。そ
して、実際の制動力はモータ22の最大回生制動
トルクT* naxに対応する減速度g*(図中斜線で示
す領域)が上乗せされ、図中実線Bのようにな
る。
また、点Sに至るまでの間は回生トルク指令変
更信号δB *に応じた回生制動トルクTに対応した
減速度が得られる。
このように、この実施例に係る電気自動車の回
生制動制御装置によれば、次のような効果が得ら
れる。
(A) 所望の制動力の一部をモータの回生制動で負
担するため、機械的制動装置の負荷を少なくで
きるとともに、制動エネルギーをバツテリの充
電に利用できる。このため、省エネルギー及び
一充電当たりの走行距離の増大が図れる。
(B) 機械的制動のアシストとして、回生制動が利
用でき、ブレーキ油圧に対する制動力を大きな
ものにできる。このため、回生制動が従来のブ
レーキブースタの役割を果すことになり、ブレ
ーキブースタの不要となる。これによつて装置
の低コスト化、システムの簡素化が図れる。
(C) 制動力の効き始めが機械的制動の特性に頼る
ことなく、回生制動による安定したブレーキ特
性が得られる。
[考案の効果] 以上のように、この考案の電気自動車の回生制
動制御装置によれば、ブレーキペダルを踏み続け
ている間は、ブレーキペダル踏込み時の車速で得
られる最大モータトルクを最大回生制動トルクと
し、車速が減少してもこの最大値は変更しない。
このため、車速が減少した場合に回生制動トル
クが増加しブレーキフイーリングを悪化させるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る電気自動車の回生制動
制御装置のシステムの構成を示す概略図、第2図
は同実施例におけるブレーキ油圧と回生トルク指
令変数信号の関係を示す特性図、第3図は同実施
例における制御装置30のロジツクを示すフロー
チヤート図、第4図は同実施例におけるモータ回
転数と回生制動トルクの関係を示す特性図、第5
図は同実施例におけるブレーキペダル14の踏力
と減速度の関係を示す特性図、第6図は従来例に
おけるモータ回転数と回生制動トルクの関係を示
す特性図、第7図は従来例におけるブレーキ操作
時の減速度の変化を示す特性図である。 10……車輪、12……ブレーキ配管、14…
…ブレーキペダル、18……油圧センサ、22…
…モータ、26……回転数センサ、30……制御
装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) モータの回生制動を利用して制動を行う電気
    自動車の回生制動制御装置において、 ブレーキペダル14の踏込み量を検出する踏
    込み量検出手段18と、 この踏込み量検出手段18によつて検出され
    た踏込み量に応じた大きさの回生トルク指令変
    数信号出力手段30aと、 上記モータの回転数を検出する回転数検出手
    段26と、 モータの回転数とその回転数の時に回生制動
    によつて得られる最大回生制動トルクの関係を
    記憶する記憶手段30bと、 上記ブレーキペダル14の踏込み開始時のモ
    ータ回転数を検出するとともに、その回転数に
    応じた最大回生制動トルクを上記記憶手段を利
    用して算出し、上記ブレーキペダル14の踏込
    み量が0にならず踏み込みが継続されている間
    は、上記モータによる回生制動トルクが上記踏
    込み開始時の最大回生制動トルクに上記回生ト
    ルク指令変数信号を乗算した値となるように制
    御する制御手段30cと、 を有することを特徴とする電気自動車の回生制
    動制御装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項記載の装置に
    おいて、 上記ブレーキペダル14は油圧による機械的
    制動手段10aに接続されているとともに、上
    記踏込み量検出手段18は、この機械的制動手
    段10aの油圧を検出する油圧センサ18によ
    つて行うことを特徴とする電気自動車の回生制
    動制御装置。
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JPH0158203U JPH0158203U (ja) 1989-04-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE112011104811B4 (de) * 2011-01-31 2023-03-02 Suzuki Motor Corporation Regenerative Steuervorrichtung und regeneratives Steuerverfahren und Hybridkraftfahrzeug
CN105683009B (zh) * 2013-11-08 2018-01-26 本田技研工业株式会社 制动力控制系统

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