JPH0514633A - 画像読取記録同期方式 - Google Patents

画像読取記録同期方式

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JPH0514633A
JPH0514633A JP3160219A JP16021991A JPH0514633A JP H0514633 A JPH0514633 A JP H0514633A JP 3160219 A JP3160219 A JP 3160219A JP 16021991 A JP16021991 A JP 16021991A JP H0514633 A JPH0514633 A JP H0514633A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿画像の読み取りと感光材料への露光記録
を略同時に同期して行う際に、記録用モータの回転速度
の立ち上がりにおいて回転速度の変動やばらつきがあっ
ても、この変動やばらつきによらず、常に原稿画像を正
確な位置から読み込んで常に正確に感光材料上の所望の
位置から露光(書き込み)を開始することを低コストで
実現する画像読取記録同期方式の提供。 【構成】 感光材料を副走査搬送する記録用モータを起
動して前記感光材料を所定長搬送した後、前記走査子を
駆動する読取用モータを起動し、所定時間後に前記走査
子による原稿画像の読取および前記感光材料への記録を
同期して略同時に開始することを特徴とする画像読取記
録同期方式。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿台に載置された原
稿の画像を読み取る画像読取装置、およびこの読取に同
期して副走査搬送される感光材料に画像を記録する画像
記録装置を有する画像形成装置に適用される画像読取記
録同期方式、特に、画像読取装置の読取系の画像読取位
置と画像記録装置の記録系の書き込み位置とを合致させ
る画像読取記録同期方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿台上に載置された原稿の
画像の走査読取を行う画像読取装置と走査読取された原
稿画像を前記走査読取に同期して副走査搬送される感光
材料に記録する画像記録装置を備えた印刷製版装置や複
写装置等の各種の画像形成装置がよく用いられている。
【0003】このような画像読取装置は、一次元方向に
延在する光源、例えば蛍光灯、LEDアレイ光源もしく
は、一次元方向に偏向される光源、例えば光偏向器によ
り偏向されるレーザ光源を原稿台上の原稿に照射し、そ
の反射光を複数のミラーを用いて所定の方向に反射さ
せ、投影レンズを透過させ、所定位置に配置されたCC
D等の固体撮像素子に結像させ、この固体撮像素子によ
って光電変換して電気信号に変換し、原稿画像データを
例えば濃度信号として得ている。
【0004】こうして得られた原稿画像データは、上述
の印刷製版装置などの画像形成装置においては、画像処
理装置において様々な処理がなされた後、画像記録装置
に伝送され、ここで、レーザ等から射出される光ビーム
を変調し、この画像データに応じて変調された光ビーム
を、レゾナントスキャナ、ガルバノメータミラー等の光
偏向器によって主走査方向に反射・偏向し、この光ビー
ムによって、主走査方向と略直交する副走査方向に一定
の速度で搬送される記録材料を2次元的に走査露光し
て、画像記録を行い、再生画像を得ている。
【0005】従来、複写装置や印刷製版装置などの画像
形成装置においては、画像読取装置などの入力機と画像
記録装置などの出力機との同期、すなわち入力機の読取
開始位置と出力機の書き込み開始位置との位置合わせ
は、画像形成装置全体に対して露光動作をスタートする
ように指示する露光スタート信号が入力されると、入力
機および出力機の両駆動モータが同時に起動され、これ
から一定時間経過後に入力機の走査子による原稿画像の
読み取りおよび出力機の感光材料への記録をそれぞれ独
立にかつ同時にスタートしている。
【0006】すなわち、入力機である画像読取装置にお
いては、露光スタート信号が入力されると、読取用モー
タが起動され、所定の速度までスローアップして行く。
これに伴い、走査子は原稿台下を停止位置から移動し、
読取走査速度までスローアップして、露光スタート信号
入力から所定時間後原稿の読取開始位置に達する。一
方、出力機である画像記録装置においては、前記露光ス
タート信号の入力により、記録用モータが起動され、所
定の速度までスローアップして、感光材料を停止位置か
ら搬送開始し、一定の副走査搬送速度までスローアップ
してスタート信号入力から所定時間後、感光材料の先端
から所定距離にある書込開始位置が露光位置(露光ビー
ムの主走査線位置)に達する。
【0007】ここで、出力機においては、感光材料に形
成された再生画像に搬送ムラを生じさせないために、画
像形成倍率が変わっても、記録中、感光材料は常に一定
の副走査速度で搬送されている。このため、感光材料を
搬送するのに用いられる記録用モータは、記録中は、毎
度高い精度で安定した一定速度で回転する必要がある。
このため、記録用モータとしては、従来、例えば、サー
ボモータ、特にDCサーボモータがよく用いられてい
る。これに対し、入力機の読取走査速度は、画像形成倍
率に応じて変わる必要があるし、読取中はその読取速度
で高精度に安定する必要がある。このため入力機の読取
用モータは、例えばステッピングモータ、パルスモータ
などがよく用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、出力機のモ
ータとして用いられるDCモータは、回転が安定すれ
ば、高い精度で一定回転を維持できるが、起動からの立
ち上がりは必ずしも安定しているとは言えない。例え
ば、立上げ時の出力機のモータには、感光材料搬送用ロ
ーラなどの回転のバラツキ、これらのローラが搬送する
感光材料などによる負荷が加わるため、モータの立ち上
がりが変化してしまう。また、使用環境の温度、湿度に
よってもモータの特性が変化してしまう。このようなモ
ータを用いて、入力機と出力機を同時に起動し、所定時
間後に走査子による原稿画像の読取と感光材料への記録
を同時に開始した場合に、出力機のモータの速度の立ち
上がりのバラツキによって、所定時間中に搬送された感
光材料の長さにバラツキを生じ、感光材料への書き込み
開始位置が正しい位置からずれてしまうという問題があ
った。
【0009】この問題解決のため、出力機のモータとし
て入力機に用いられるようなステッピングモータやパル
スモータを用いることもできるが、これらのモータは高
価であるため、画像記録装置、ひいては画像形成装置の
コストアップになるという問題もあった。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、原稿台に載置された原稿の画像を所定方向に移
動する走査子によって光電的に読み取る画像記録装置
と、この読取に同期して副走査搬送される感光材料に読
取画像を露光し、記録する画像記録装置とを備える画像
形成装置において、画像記録装置の感光材料搬送用のモ
ータの回転速度のバラツキを生じやすい起動から立ち上
げの間は感光材料の搬送距離を制御し、安定後は画像読
取装置の起動からの時間を制御することにより、原稿の
読取開始位置と感光材料への記録(書込)開始位置との
正確な合致を低コストで実現できる画像読取記録同期方
式を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一次元方向に延在する光ビームを照射す
る走査子を前記一次元方向と略直交する方向に移動する
ことにより、原稿台上に載置された原稿を2次元走査し
て前記原稿の画像を光電的に読み取るとともに、読み取
られた画像信号に基づいて変調された光ビームを主走査
方向に偏向しつつ、前記主走査方向に対し略直交する方
向に副走査搬送される感光材料に照射して2次元走査し
前記原稿画像を記録するに際し、前記感光材料を副走査
搬送する記録用モータを起動して前記感光材料を所定長
搬送した後、前記走査子を駆動する読取用モータを起動
し、所定時間後に前記走査子による原稿画像の読取およ
び前記感光材料への記録を同期して略同時に開始するこ
とを特徴とする画像読取記録同期方式を提供するもので
ある。
【0012】ここで、前記読取用モータがパルスモータ
で、前記記録用モータがDCサーボモータであるのが好
ましい。
【0013】
【発明の作用】本発明の画像読取記録同期方式は、画像
読取装置および画像記録装置を備える画像形成装置にお
いて、露光スタート信号が入力されると、まず画像記録
装置の感光材料搬送用モータ、好ましくはDCサーボモ
ータを起動する。この後、所定の副走査搬送速度までス
ローアップしつつ、感光材料を副走査搬送する。この
後、この記録用モータの回転速度が高い精度で安定し、
感光材料の搬送速度が所定副走査搬送速度で安定し、か
つ搬送された感光材料の距離が所定距離になった以降に
画像読取装置の走査子駆動用モータ、好ましくはパルス
モータを起動する。この後、この読取用モータの回転が
走査子を読取走査速度で移動させる回転速度に達した後
であって、読取用モータ起動から所定時間後、画像読取
装置による原稿画像の読み取りおよび画像記録装置によ
る感光材料への書き込み(露光)を略同時に開始する。
【0014】従って、本方式を適用する画像形成装置に
おいては、露光開始時までに副走査搬送された感光材料
の長さ(距離)は、感光材料搬送用(記録用)モータの
速度が安定するまでに送られた一定距離と、その後速度
が一定になった後に所定時間に送られた距離であるの
で、常に正確である。従って、画像読取装置における、
原稿画像の読取開始位置と画像記録装置による感光材料
の露光(書込)開始位置とは常に正しく合致する。
【0015】
【実施例】本発明に係る画像読取記録同期方式を添付の
図面に示す好適実施例を参照して詳細に説明する。図1
は、本発明の画像読取記録同期方式を実施する印刷製版
装置の模式図である。
【0016】同図に示すように印刷製版装置10は、画
像読取装置12と、画像処理装置14と、画像記録装置
16とからなり、画像記録装置16は画像露光装置18
と感光材料処理装置20とからなる。この印刷製版装置
10は、原稿Gの画像、例えば連続階調画像を画像読取
装置12によって図中矢印aで示す副走査方向に走査し
つつ、副走査方向aと略直交する主走査方向(図中紙面
に垂直な方向)1ライン毎に光電的に読み取り電気信号
とした後、画像処理装置14で2値化された網点画像信
号Rとし、画像記録装置16の画像露光装置18におい
て感光材料F上に網点階調画像として露光記録し、感光
材料処理装置20によって現像、漂白、定着、水洗など
の湿式処理および乾燥などの処理を行って再生するもの
である。
【0017】画像読取装置12は、原稿Gを載置する透
明ガラス板などからなる原稿台22と、原稿Gを原稿台
22に固定するための原稿台カバー24と、原稿台22
上に載置された原稿Gを原稿台22の下面側から照明す
るための光源を構成する一次元方向(主走査方向)に延
在する長尺の2本の蛍光灯26,26、蛍光灯26,2
6によって射出され、原稿Gによって反射された反射光
を直下に所定スリット幅および長さのスリット光として
透過させるスリット28を有し、蛍光灯26,26を覆
うケーシング29およびスリット28の直下に配置さ
れ、反射光の光路Lを副走査方向a(図中右方向)に反
射する第1ミラー30から構成される光源ユニット31
と、光路Lを逆方向に向ける第2ミラー32および第3
ミラー34からなるミラーユニット35と、原稿画像を
担持するスリット状の反射光を結像させる結像レンズ3
6と、前記反射光の結像位置に配置され、前記主走査方
向1ラインの原稿画像を1ブロックとして光電変換して
画像濃度データとしてアナログ電気信号化するCCD3
8とを有する。
【0018】ここで光源ユニット31は、本発明の走査
子を構成するが、この光源ユニット31が原稿台22の
下面を副走査方向aに所定の副走査速度で走査移動する
とき、走査中原稿Gからの反射光の光路LのCCD38
までの光路長が等しくなるように、ミラーユニット35
は前記副走査速度の1/2の速度で同じ副走査方向に移
動する。図1に示す装置においては、走査子である光源
ユニット31は原稿台22の左端側の所定の位置をホー
ムポジション(基点)とする。ここで光源ユニット31
は基点(走査開始点)から原稿台22の右端側の走査終
了点まで矢印aで示す副走査方向に移動する時、すなわ
ち往路で予備走査(プレスキャン)を行う。そして、走
査子(光源ユニット31)は走査終了点で反転し、基点
に戻るまでの間の復路において、原稿または原稿中の有
効画像領域(以下、これを本走査範囲という)の本走査
(本スキャン)を行う。
【0019】また、画像読取装置12は、図2に示すよ
うに、走査子である光源ユニット31およびミラーユニ
ット35をプレスキャンおよび本スキャンにおいて駆動
する駆動装置40を有する。駆動装置40は、読取用モ
ータ42と、減速手段43と、ワイヤ駆動プーリ44
と、ワイヤ45aおよび45bと、ミラーユニット35
の両端に取り付けられる可動プーリ46aおよび46b
と、複数のアイドラ47,47aおよび47bとを有す
る。駆動装置40においては、パルスモータ(ステッピ
ングモータ)、サーボモータなどの読取用モータ42の
回転をベルト伝動手段などの減速手段43によって減速
してワイヤ駆動プーリ44に伝達する。図2中二点鎖線
で示すワイヤ45aはその一端が図中右側でワイヤ45
bにスプリングを介して接続されるが、ここから、アイ
ドラ47a、可動プーリ46a、アイドラ47(右
側)、ワイヤ駆動プーリ44、アイドラ47(左側)、
光源ユニット31の固定端48a、可動プーリ46aに
巻き掛けられ、ワイヤ45aの他端はワイヤ固定端49
aに固定される。同様に図2中一点鎖線で示すワイヤ4
5bは、ワイヤ45aの接続側からアイドラ47b(右
側)、可動プーリ46b、アイドラ47b、アイドラ4
7(右側)、ワイヤ駆動プーリ44、アイドラ47(左
側)、アイドラ47b(左側)、光源ユニット31の固
定端48b、可動プーリ46bを経由してワイヤ固定端
49bに固定される。ワイヤ45a,45bはいずれも
ワイヤ駆動プーリ44に少なくとも1周巻き掛けられ、
ワイヤ駆動プーリ44の回転により、ワイヤ45a,4
5bを巻き取りまたは巻き戻して光源ユニット31を所
定の移動速度、例えば走査速度で移動し、同時にミラー
ユニット35をその1/2の速度で移動する。
【0020】ここで、プレスキャン、本スキャン時の光
源ユニット31の移動速度すなわち走査速度の変更は、
読取用モータ42自身の回転速度を変えてもよいし、減
速手段43によって回転速度を変えてもよい。読取用モ
ータ42としては、速度の変更が容易で、かつ速度を変
えても各回転速度で定速回転を高精度に実現できるパル
スモータなどを用いるのが好ましい。
【0021】CCD38は、主走査1ライン分の原稿画
像を光電変換して主走査1ライン分のアナログ画像デー
タ信号として出力するラインセンサであり、これに限定
されず種々のラインセンサを用いることができる。とこ
ろで、CCD38によって読み取られる主走査方向1ラ
イン分のアナログ画像データSは、スリット28の主走
査方向の長さ全域にわたるすなわち、原稿台22の主走
査方向有効範囲のアナログ画像データであり、原稿Gの
主走査方向の長さがスリット28の長さより小さい場合
には、原稿画像データ以外の画像データ、例えば原稿カ
バー24の裏面のデータをも画像データとして含んでい
る。
【0022】また、主走査方向1ラインを照明するため
の光源は、図示の蛍光灯26のように主走査1ラインを
同時に照明するものに限定されず、レーザ光源と光偏向
器とを用いてレーザ光源から射出されたレーザビームを
主走査方向に偏向して順次原稿Gを照明するようにして
もよい。また、原稿Gを原稿台22上に固定し、光源を
副走査移動する代りに、原稿台22上に載置したまま原
稿Gを副走査搬送するようにしてもよい。
【0023】画像処理装置14は、CCD38から主走
査1ラインの画像データを読み取るタイミングを決める
主走査クロックを発生するクロック発生器や、主走査ク
ロックに基づいてCCD38から読み込まれたアナログ
画像データ信号Sをゲイン補正などのアナログ補正した
後、デジタル信号としての画像データ信号に変換するA
/D変換器や、この画像データ信号を用いて、本スキャ
ン時にこの信号を画像処理して最終的に網点画像信号と
して画像記録装置16に出力する画像処理部などからな
る。ここで、画像処理部は、網点画像信号生成に必要な
後述の種々の処理を行う処理回路、種々の画像データ信
号の演算、判定などを行うCPU、画像データを始めと
して種々のデータを記憶するRAMやROMなどのメモ
リなどからなる。この画像処理部ではクロック発生器か
らの主走査クロック信号および副走査クロック信号に基
づき前記画像信号に対してCCDのシェーディング補正
や暗時補正などの補正を施した後、後述するように、プ
レスキャン時には間引き処理して、種々の画像処理、例
えば原稿の端部検出を行い、あるいは自動濃度測定を行
う一方、本スキャン時には、対数変換処理、階調変換処
理、倍率変換処理、平滑化処理、鮮鋭化処理、網掛処理
等の画像処理などを施し、2値化された網点画像信号R
として画像記録装置16に出力する。
【0024】上述したように、画像記録装置16は、画
像露光装置18と感光材料処理装置20よりなる。画像
露光装置18は、図1および図3(減速手段43は省
略)に示すように、画像読取装置12によって読み取ら
れ、画像処理装置14によって処理され、生成されて伝
送された網点画像信号Rに応じて変調された記録ビーム
を射出する記録光源50と、記録ビームを一次元方向
(主走査方向)に偏向するレゾナントスキャナ52と、
偏向走査ビームの感光材料F上での焦点を調整するfθ
レンズ54と、上方に配置されたマガジン56から引き
出された感光材料Fを露光位置に規定しつつ搬送(副走
査方向)する露光ドラム58と、この露光ドラム58に
感光材料Fを押圧して搬送するニップローラ60,62
と、露光済感光材料Fを所定長さに切断するカッタ64
と、露光ドラム58を駆動する、感光材料搬送用すなわ
ち記録用モータ66と、記録用モータ66の回転制御用
エンコーダ68とを有する。また、露光を制御するため
の同期信号検出器を備えていてもよい。さらに、記録用
モータ66のエンコーダ68と画像読取装置12の読取
用モータ42との間には、本発明の画像読取記録同期方
式に従って両モータ42および66を制御する制御装置
70を有している。ここで、記録用モータ66は、一定
回転速度での回転を高精度に達成できるサーボモータ、
特にDCサーボモータなどを用いるのが好ましい。
【0025】網点画像信号Rに応じて変調された記録光
源50から射出された記録ビームは、レゾナントスキャ
ナ52により一次元方向に偏向され、fθレンズ54を
通過して、図示しないマガジンから引き出され、露光ド
ラム58とニップローラ60,62により副走査搬送さ
れる感光材料Fを露光し、2次元的に網点画像の記録を
行う。同時に図示しない同期信号検出器から同期信号を
発生させ、記録ビームによる露光の制御を行うことによ
り、正確かつ良好な露光を行うことができる。
【0026】露光終了後、切断された露光済感光材料F
は感光材料処理装置20へ送られる。感光材料処理装置
20は、現像槽72、漂白定着槽74、水洗槽76およ
び乾燥部78を有し、これらの各湿式処理槽72,7
4,76において、露光済感光材料Fは現像、定着、漂
白、水洗などの湿式処理が施された後、乾燥部78にお
いて乾燥され、取出トレイ80に排出される。
【0027】制御装置70は、記録用モータ66のエン
コーダ68からの信号、すなわち、パルス信号をカウン
ト(計数)するカウンター、記録用モータ66と、読取
用モータ42との駆動タイミング、読取用モータ42の
回転速度制御用パルスの生成などを行うのに必要なクロ
ック発生器、タイミング制御回路などを有している。
【0028】上述の印刷製版装置10においては、画像
記録装置16の画像露光装置18の露光ドラム58とニ
ップローラ60,62による感光材料Fの副走査搬送速
度は常に一定速度となるようにエンコーダ68によって
記録用モータ66が一定回転速度に制御され、露光ドラ
ム58が一定速度で回転して感光材料Fを定速搬送する
ように制御される。すなわち、ここでは感光材料Fへの
露光速度は一定である。従って、図示例の印刷用製版装
置10では画像読取装置12で読み取られた原稿画像を
感光材料Fに記録する際の倍率の変更は画像読取装置1
2における読取用モータ42の回転速度を制御装置70
によって倍率に応じた所定回転速度に変更することによ
り、走査子の移動速度を変更することによって行われ
る。すなわち、画像記録装置16の露光速度をVw とす
るとき、本走査における画像読取速度、つまり走査子の
移動速度(本走査速度)Vrを露光速度Vw と同じにす
れば等倍になり、Vw より速くすれば縮小、Vw より遅
くすれば拡大して記録することができる。例えば走査子
の本走査速度Vr を6.25Vr 〜0.25Vr に変化
させることにより、16%〜400%までの変倍が可能
である。この時、走査子の最高速度を6.25Vw に設
定しておけばよいし、この速度でプレスキャンを行うの
がよい。
【0029】本発明の画像読取記録同期方式を実施する
印刷製版装置10は基本的には以上のように構成される
ものであるが、その作用および本発明の画像読取記録同
期方式を説明する。
【0030】図1に示される印刷製版装置10におい
て、原稿Gは原稿台22の上の所定の位置に載置され、
原稿台カバー24によって固定される。まず、ホームポ
ジションにおいて、光源ユニット31に配置される蛍光
灯26,26が点灯され、原稿台22の下面から原稿G
を照射する。この後、図2に示す読取用モータ42が回
転を開始し、光源ユニット31およびミラーユニット3
5がワイヤ駆動プーリ44によって駆動されるワイヤ4
5a,45bによって所定のプレスキャン速度およびそ
の1/2の速度で矢印aで示される方向に移動を開始
し、原稿台原点に移動した後、原稿画像のプレスキャン
が開始される。ここで、本発明においては、プレスキャ
ンは最高速度Vrmaxで矢印a方向に行う。
【0031】プレスキャンにおいては図1に示すよう
に、蛍光灯26,26から照射され、原稿Gに反射され
たスリット状の光は、光源ユニット31の第1ミラー3
0によって所定の方向に反射され、次いで、光源ユニッ
ト31と同方向に1/2の速度で移動するミラーユニッ
ト35の第2ミラー32および第3ミラー34によって
所定の方向に反射されて光路Lを進行する。光路Lを進
行してきた主走査方向に延在するスリット状の光は、結
像レンズ36によってCCD38上に結像し、CCDセ
ンサ38は主走査方向のスリット光を光電変換して1ラ
イン分のアナログ画像データ信号Sを画像処理装置14
に送る。
【0032】画像処置装置14においては、アナログ画
像データ信号SはA/D変換器によってA/D変換さ
れ、種々の補正処理が施され、所定の間引き率に従って
間引きされ、所定データ量の主走査方向1ラインの画像
データが、一旦ラインメモリにメモリされた後、再び読
み出されてCPUによって、種々の画像処理、例えば、
画像濃度、後述する原稿の端部の検出などの本スキャン
時に必要となるあらゆるデータの算出、処理が行われ
る。
【0033】ここで、画像読取装置12の走査子(光源
ユニット31)は、原稿台22の末端近傍において、あ
るいは図示しないデジタイザなどによりRAMなどに原
稿Gの先端と後端が与えられている場合には、原稿の末
端近傍において、後述の停止位置に対応する所定の位置
からスローダウン(減速)を開始し、所定の減速率で減
速し、画像の形成倍率に対応する読取走査速度に応じて
定まる所定の位置に停止する。こうしてプレスキャンが
終了する。この後、プレスキャンと逆方向に読取走査を
行う。
【0034】ところで、本発明が適用される印刷製版装
置10において原稿の末端、先端を検出するものでは、
プレスキャン終了後またはプレスキャン中に画像処理装
置14によって、原稿の末端、先端を検出した後、原稿
台22の末端近傍の停止位置から、プレスキャンと逆方
向に移動し、原稿末端近傍の停止位置に停止する。
【0035】ここで、本発明の画像読取記録同期方式に
よる読取走査および画像記録を図4を参照して説明す
る。まず、印刷製版装置10自体に、すなわち、制御装
置70から、あるいは画像処理装置14から制御装置7
0を介して露光スタート信号が画像読取装置12および
画像記録装置16に入力される。なお、図4において
は、この露光スタート信号入力時刻を時間軸の原点とし
て表している。ここで、制御装置70は、読取用モータ
42は起動せず、感光材料搬送のための記録用モータ6
6のみを起動する。記録用モータ66が起動されると、
露光ドラム58が回転を開始し、露光ドラム58とニッ
プローラ60および62との間に挟持されている感光材
料Fの搬送が開始され、一方、制御装置70は記録用モ
ータ66に取り付けられているエンコーダ68からのパ
ルス信号を受けてカウントを開始し、感光材料Fの搬送
距離の計測を開始する。
【0036】記録用モータ66は、起動後、画像記録装
置16の副走査速度Vw 、すなわち感光材料の搬送速度
が所定の副走査速度Vwoになるように加速する。露光ス
タート信号入力からある時間t1 経過後、この副走査速
度Vw は、図4(a)に示すように、加速直後は不安定
で変動があるが、所定速度Vwoに収束していき、ある時
間経過後に、この速度Vwoで安定する。
【0037】この間も、感光材料Fの搬送距離を計測し
ているが、この搬送距離は、図4(a)に示す画像記録
装置16の副走査速度Vw の曲線の積分値、すなわちこ
の曲線と時間軸との間の面積によって表される。従っ
て、この副走査速度Vw が当初不安定であって、変動し
ても、この積分値である搬送距離は極めて正確である。
【0038】こうして、感光材料Fが露光スタート信号
入力時点から搬送された距離が、予め設定された距離x
1 になった時点t1 以降に所望の記録開始位置に対応し
て画像読取装置12の読取用モータ42を起動する(図
示例ではt1 )。ここで、この搬送距離x1 は、画像記
録装置16に応じて、すなわち、記録用モータ66の回
転速度が安定し、副走査速度が安定する距離として予め
設定されるものである。また、上述したように、感光材
料の搬送距離は、モータ66のエンコーダ68からのパ
ルス信号をカウントして計測しているので、モータ66
が起動後に一時変動しても正確に計測され、狂うことが
ない。
【0039】読取用モータ42は起動後、画像読取装置
12の副走査搬送速度Vr 、すなわち走査子31の移動
速度が、画像形成倍率に応じて定められた速度Vroまで
スローアップ(加速)し、読取用モータ42の起動時t
1 から予め設定された時間間隔Δt経過後の時点t2
おいて原稿画像の露光を開始する。すなわち、時刻t 2
において画像読取装置12は走査子による原稿Gの読み
取りを開始し、画像記録装置16の露光装置18は読み
取られた原稿画像の露光を開始する。時間間隔Δtは、
読取用モータ42が起動して倍率に応じた読取速度すな
わち副走査搬送速度Vr (=0.25Vwo〜6.25V
wo)に達するまでの時間間隔より長く設定されていれば
よい。ここで、この時間Δtの間に搬送された感光材料
の距離は搬送速度Vwoが一定で安定していることから一
定となり、時間t1 までの距離x1 が一定であるので、
感光材料F上の読取開始位置は所望の位置に極めて正確
に設定することができる。また、時間Δtの間に走査子
の移動する距離は、読取用モータ42としてパルスモー
タなどのパルスによって制御可能なモータを用いている
ので、読取速度Vr に応じた一定の距離となるので、読
取開始位置も常に正確なものとなる。
【0040】こうして、走査子(光源ユニット31)に
よる原稿Gの画像の走査読取が読取走査速度(副走査速
度)Vroで行われ、略同時に感光材料Fが露光速度(副
走査速度)Vwoで行われる。ところで、画像読取装置1
2においては主走査方向1ライン分の画像濃度データ信
号を読み取った後、この1ライン分の画像濃度データ信
号を画像処理装置14で画像処理した後、画像記録装置
16のレゾナントスキャナ52による主走査によって感
光材料F上に1本の主走査線を画成するように露光され
る。このため、画像読取装置12で読み取られた1ライ
ンの画像データは画像処理装置14により処理が施され
る時間だけずれた時に感光材料F上に露光されることに
なる。このずれは、わずか、例えば数ラインの読取(露
光)時間にすぎないので、本発明においてはほぼ同時に
読み取りと露光(書き込み)が行われるということがで
きる。
【0041】読取走査においては、上述したプレスキャ
ン時と同様にして画像読取装置12によって主走査1ラ
イン分の画像データが読取速度Vroで読み取られ、画像
処理装置14によって画像処理され、ラインメモリにメ
モリされた後、再び読み出されて変換処理回路によって
階調変換などを施され、網点生成回路によって網掛処理
が施され、2値化された網点画像信号Rとして画像記録
装置16に出力される。画像記録装置16では、露光装
置18によってこの網点画像信号Rに基づいて露光速度
woで感光材料F上に画像露光し、感光材料処理装置2
0によって露光済感光材料Fを湿式処理し、乾燥して再
生画像を作製する。
【0042】このような光源ユニット31による矢印a
方向への本走査移動が読取走査速度Vroで続けられ、光
源ユニット31が原稿Gの先端に達して、読取走査が終
了すると、光源ユニット31はそのままスローアップし
て、Vrmax(最高速度)まで加速される。この後、光源
ユニット31は最高速度Vrmaxで矢印a方向に移動を続
け、原稿台原点を経て、減速してホームポジションに戻
って停止し、読取用モータ66も停止する。一方、画像
記録装置16では露光が終了すると、露光済感光材料F
は露光ドラム58から送り出された後、カッタ64で切
断された後に、感光材料処理装置20に送られ、記録用
モータ42は停止する。この後、感光材料処理装置20
による処理が終了して、印刷製版装置10の動作が終了
する。
【0043】ここで、はじめに画像記録装置16が搬送
する感光材料の搬送距離x1 および画像読取装置12の
起動からの時間間隔Δtは、予め設定される必要がある
が、特に制限的ではなく、記録用モータ66および読取
用モータ42の精度、回転速度等に応じて、ただ1種予
め定めていてもよいし、これらに応じて可変であっても
よい。
【0044】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、原稿画像の読み取りと感光材料への露光記録を略同
時に同期して行う際に、予め露光記録用モータを起動し
て、露光速度(感光材料の搬送速度)が安定した所定の
一定速度になるように感光材料を所長距離搬送した後、
読取用モータを起動し、読取速度が安定する所定時間経
過後に原稿の読取と感光材料への露光を開始するので、
モータの回転速度の立ち上がりにおいて回転速度の変動
やばらつきがあっても、この変動やばらつきによらず、
常に原稿画像を正確な位置から読み込んで常に感光材料
上の所望の位置から正確に露光(書き込み)を開始する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取記録同期方式を実施す
る印刷製版装置の一実施例の断面模式図である。
【図2】 図1に示す印刷製版装置の画像読取装置の一
実施例の模式的上面図である。
【図3】 図1に示す印刷製版装置の画像読取装置およ
び画像記録装置の一実施例の斜視図である。
【図4】 (a)および(b)は、それぞれ本発明の画
像読取記録同期方式を説明する画像読取装置および画像
記録装置の各副走査速度図の一例である。
【符号の説明】
10 印刷製版装置 12 画像読取装置 14 画像処理装置 16 画像記録装置 18 画像露光装置 20 感光材料処理装置 22 原稿台 24 原稿台カバー 26 蛍光灯 28 スリット 30、32、34 ミラー 31 光源ユニット(走査
子) 35 ミラーユニット 36 結像レンズ 38 CCD 40 駆動装置 42 読取用モータ 43 減速手段 44 ワイヤ駆動プーリ 45a,45b ワイヤ 46a,46b 可動プーリ 47,47a,47b アイドラ 48a,48b 固定端 49a,49b ワイヤ固
定端 50 記録光源 52 レゾナントスキャナ 54 fθレンズ 56 マガジン 58 露光ドラム 60,62 ニップローラ 64 カッタ 66 記録用モータ 68 エンコーダ 70 制御装置 72 現像槽 74 漂白・定着槽 76 水洗槽 78 乾燥装置 80 取出トレイ a 副走査方向 G 原稿 F 感光材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次元方向に延在する光ビームを照射す
    る走査子を前記一次元方向と略直交する方向に移動する
    ことにより、原稿台上に載置された原稿を2次元走査し
    て前記原稿の画像を光電的に読み取るとともに、読み取
    られた画像信号に基づいて変調された光ビームを主走査
    方向に偏向しつつ、前記主走査方向に対し略直交する方
    向に副走査搬送される感光材料に照射して2次元走査し
    前記原稿画像を記録するに際し、 前記感光材料を副走査搬送する記録用モータを起動して
    前記感光材料を所定長搬送した後、前記走査子を駆動す
    る読取用モータを起動し、所定時間後に前記走査子によ
    る原稿画像の読取および前記感光材料への記録を同期し
    て略同時に開始することを特徴とする画像読取記録同期
    方式。
  2. 【請求項2】 前記読取用モータがパルスモータで、前
    記記録用モータがDCサーボモータである請求項1に記
    載の画像読取記録同期方式。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62213366A (ja) * 1986-03-13 1987-09-19 Canon Inc 複写装置
JPH02198269A (ja) * 1989-01-27 1990-08-06 Toshiba Corp 画像形成装置

Patent Citations (2)

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JPH02198269A (ja) * 1989-01-27 1990-08-06 Toshiba Corp 画像形成装置

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