JPH05146234A - 赤潮の死滅除去方法 - Google Patents

赤潮の死滅除去方法

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JPH05146234A JP3254349A JP25434991A JPH05146234A JP H05146234 A JPH05146234 A JP H05146234A JP 3254349 A JP3254349 A JP 3254349A JP 25434991 A JP25434991 A JP 25434991A JP H05146234 A JPH05146234 A JP H05146234A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚類の被害を発生させる赤潮を死滅除去する
方法の提供。 【構成】 陽極を銅電極5a、陰極を鉄電極5bで形成
して魚類を蓄養する水槽2内に設け、銅イオン濃度調整
発生装置5から直流電流を通電して天然海水中の銅イオ
ン濃度を高濃度にすることにより、水槽2内の赤潮(プ
ランクトン)を死滅除去させ魚類を保護する構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養殖魚を弊死させる赤
潮例えば渦鞭毛藻類(ギムノディニウム・ナガサキエン
セ)等の死滅、除去を行って養殖魚の保護を目的とした
赤潮の死滅除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】奈良時代天平3年に紀伊国で発生して以
来の歴史を有する赤潮は、近年日本沿岸各地で発生して
漁業に大きな被害を与えている。沿岸海水河川水の汚
染、富栄養化によるものとされているが、平成3年にお
いても広島、山口県で数十億円の被害を生じた。この赤
潮被害の防止方法としては生物制御や硫酸銅を水中に散
布することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら生物制御
で赤潮の被害を防止する方法は、未だ長期の研究開発が
必要であり、また、硫酸銅を水中に散布する方法は、使
用上の危険性及び取扱方法、並びに何千万トンという海
域水域に1mg/リットル程度散布することが金額的に
採算性がなく、かつ硫酸銅が一挙に放出されねばなら
ず、加えて水中で硫酸銅が溶けて生じる銅イオンは、水
酸化銅となって析出(不溶化)して沈殿するため海域底
部に蓄積し公害を発生する。また、少量の添加では効果
がないため大量に散布すると、底棲の魚介類に悪影響を
生じるので使用できなかった。その他の方法としては赤
潮プランクトンの細胞粘膜液をアクリノ−ル、過酸化水
素を散布して固める凝集剤とする研究もあるが、赤潮発
生海域での莫大なる使用数量の発生、コスト等で実行は
不可能である。その他海底の底質改善等の土木工事があ
げられるが、未だに検討段階であり実効性は期待できな
い現状である。本発明は上述のような従来の問題を鑑み
てなされたもので、人体にも魚類にも安全で優れた赤潮
の死滅除去効果が得られると共に、コストの低減化が可
能となり、容易な取り扱いで長期間連続して実行可能な
赤潮の死滅除去方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するために、本発明請求項1記載の赤潮の死滅除去方法
では、陽極が銅、陰極が鉄で形成された電極を魚類の棲
息域内における天然海水中又は河川水中に設け、該電極
に直流電流を通電して銅イオンを発生させ、前記天然海
水又は河川水の銅イオン濃度を高濃度に調整することに
よって、魚類を弊死させる赤潮を死滅排除し、かつ魚類
寄生虫を駆除することを特徴とする方法を採用した。
【0005】また、請求項2記載の赤潮の死滅除去方法
では天然海水中又は河川水中の浮上生簀内外に陽極が
銅、陰極が鉄で形成された電極を設けて該電極に直流電
流を通電して銅イオンを発生させ生簀内の銅イオン濃度
を高濃度に調整することにより、生簀に収容する魚類を
弊死させる赤潮を死滅排除すると共に、その収容する魚
類の寄生虫を駆除する方法を採用した。
【0006】また、請求項3記載の赤潮の死滅除去方法
では、浮上ブイに陽極が銅、陰極が鉄で形成された電極
を設け該電極に直流電流を通電して赤潮発生水域におい
て高濃度の銅イオンを発生させることにより赤潮を集中
的に死滅排除する方法を採用した。
【0007】また、請求項4記載の赤潮被害防止方法で
は、船舶に設けた天然海水又は河川水を吸入排出するタ
ンク内で陽極が銅、陰極が鉄で形成された電極に直流電
流を通電してタンク内の銅イオン濃度を高濃度に調整
し、該タンク内部水を赤潮発生水域に散布することによ
って赤潮を死滅させる方法を採用した。
【0008】
【作用】本発明請求項1記載の赤潮の死滅除去方法で
は、以下に述べるような作用がある。本発明は天然海水
中の銅イオン濃度3ppbを高濃度に任意に例えば約1
0倍の30ppbとすることで天然海水の成分中に銅イ
オンの状態のままで存在させることにより、銅イオン効
果を利用することを可能としたものである。この場合、
水産庁の瀬戸内海海水銅イオン基準値30ppb及び水
質汚染防止法基準値3000ppb以内としての赤潮死
滅除去作用並びに魚類寄生虫の除去効果が可能となるの
で、漁業への寄与は極めて大きい。
【0009】本発明請求項2記載の赤潮被害防止方法で
は、天然海水又は河川水中の浮上生簀の内外に陽極が
銅、陰極が鉄で形成された電極を設け直流電流を通電す
ることにより生簀の外部では、赤潮を死滅させて生簀内
への侵入を防止すると共に、生簀内部では収容魚類の寄
生虫を除去しうる二重の効果が発生する。浮上生簀は単
独ではなく数十個から数百個の単位で集合されているの
で、従来赤潮発生時には生簀の移動退避等の作業が発生
したものが一切必要なくなり、かつ安心して蓄養が可能
となる。加えて多数の生簀で銅イオンを発生させている
ため潮流の変化が生じても周辺の銅イオンにより赤潮は
死滅しているので無害となしうる効果が発生する。
【0010】本発明請求項3記載の赤潮の死滅除去方法
では、浮上ブイに前述の銅陽極と鉄極を設け、該電極に
直流電流を通電して水中の銅イオン濃度を高濃度にす
る。この浮上ブイは、赤潮の流れと同一に移動すること
が可能であるため、浅い水位や岩礁域等船舶が移動不可
能な海域でも銅イオンを任意に調節できるので、赤潮の
集中水域において効果を発生する。
【0011】本発明請求項4記載の赤潮被害防止方法で
は、船舶を赤潮発生が確認され次第発生域に直行させ、
発生域を周回させながら赤潮を死滅させる。船舶は行動
範囲が広く赤潮発生における初期効果が大きい。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。まず、図1により第1実施例について説明す
る。図1は海面9に隣接して設けられた一般的蓄養水槽
2を示しており、該水槽2は、海面9とは防潮堤8が開
閉戸7により仕切られて必要の都度天然海水又は河川水
を交換できる構造である。そして、赤潮4が開閉戸7の
開閉によって取水中に侵入しても魚類3に付着する赤潮
4を死滅させ、かつ魚類の寄生虫も同時に駆除する方式
を採用する。即ち水槽2は取水管1a,ポンプ1,送水
管1bの順にパイプで接続され、天然海水又は河川水を
取水する。魚類3を収容する水槽2は、銅イオン濃度調
整発生装置5と電線6で接続された銅電極5a、鉄電極
5bが設けられ、銅イオン濃度調整発生装置5で直流電
流を通電することで高濃度の銅イオンを発生する。この
場合赤潮4が水槽2に侵入しても天然海水中の銅イオン
濃度3ppbを30ppb以上の銅イオン濃度に調整す
ることで死滅させることができる。同時に魚類寄生虫及
び水中浮遊幼虫も死滅する。
【0013】次に図2,図3により第2実施例を説明す
る。尚、第1実施例と同一構成部分は同一の符号を付す
る。この実施例では浮上生簀に銅イオン濃度調整発生装
置と銅陽極と鉄電極とを設けその内外部に銅イオンを発
生させて赤潮の侵入を防止、死滅させるものである。海
面9に浮子11により浮上する浮上生簀10a,10
b,10cは、歩行板12上部に設けた銅イオン濃度調
整発生装置5で直流電流を発生させ、生簀に吊り下げた
銅電極5a,鉄電極5bに電線6で通電することにより
生簀内外に銅イオンを発生し、外部よりの赤潮を死滅さ
せて侵入を防止すると共に内部収容の魚類の付着寄生虫
を同様死滅除去させるものである。本装置の銅イオン濃
度調製発生装置5は、海面での浮上生簀が近接する場合
には陸上に設けて同様な銅イオン効果を発生させること
も可能である。浮上生簀は通常海上において夫々が固定
されるため、単体としての効果に加えて集合体としての
銅イオン拡散があるから、より強力なる銅イオン効果と
して相乗される。図3において銅電極5aと鉄電極5b
とを交互に配置しておくと、浮上生簀の内周面を周回す
るように電流が発生し、赤潮が潮流によってどの方向か
ら侵入してきても全周に生じた銅イオンによって完全に
死滅する。また、潮流が変わっても充分に対処しうるよ
う最外側の潮流側の浮上生簀には外部に銅電極5aまた
は鉄陰極5bを配置することができるよう配慮する。
【0014】次に図4により第3実施例を説明する。図
面は浮上ブイ15を赤潮発生海域に放置することにより
赤潮の潮流による回遊と同様に自然に流れることによっ
て濃密なる赤潮中心海域に搬入し、内蔵するバッテリ−
より直流電流をブイ下面に設けた銅陽極、鉄陰極に通電
し銅イオンを発生させて赤潮を死滅させるものである。
そして、浮上ブイ15は海面9を赤潮4と共に浮遊し、
内蔵するバッテリ−16により発生する直流電流が電線
6を介し銅イオン濃度調整発生装置5により銅電極5
a,鉄電極5bに送られ銅イオンを発生し赤潮を死滅さ
せる。また、同時に内蔵するタイマ−17によって電柱
14に設けた電灯13に送電し夜間のみ点灯する。低水
位、岩礁地帯等通行が難しい海域でも充分に銅イオンを
発生しうるよう強力なケ−スに収容し、夜間は点灯しう
る方式とすることで、複雑なる海域における赤潮死滅を
自動的に行わしめることができる。尚、バッテリー16
には太陽電池により充電させ長期的に使用することもで
きる。また、ブイ所在発信機等も備えることができる。
赤潮は風向、風力、潮流、波浪によってその流域が微妙
に変化するため、本方式を採用することで赤潮の存在場
所を把握する効果が生じると共に死滅効果も相乗され
る。赤潮は水深の高低に拘らず風流、水流に乗って移動
するため浮上ブイは赤潮と共に移動し死滅させる効果を
有する。
【0015】次に図5により第4実施例を説明する。図
面は天然海水又は河川域を移動する船舶に赤潮の吸入、
排水配管と銅イオン濃度調整発生装置を装着したタンク
を設け、タンク上部から銅電極、鉄電極をタンク中に吊
り下げ、銅イオンを発生させることによりタンク内の赤
潮を死滅させると共に、銅イオン濃度の高い排水を赤潮
集中海域に放出することで二重の赤潮死滅効果を生じる
ものである。すなわち船舶19の内部に設けた水吸入箱
18から取水管1a,ポンプ1、送水管1bを経由して
タンク20に送水し、銅イオン濃度発生装置5と電線6
で接続されたタンク20内の銅電極5a、鉄電極5bに
通電してタンク20内部に銅イオンを発生する。タンク
20内部で死滅した赤潮は排水管21により海面9に放
出される。この場合、赤潮の水深が約1mであるので、
赤潮4の集中している水位から効率的に吸入できるよう
に位置を変えて複数の水吸入箱を設けて取水の調節が出
来得るものとする。尚、船舶19は順次赤潮を求めて死
滅させ順次移動し得るものとする。 従来、赤潮死滅対
策としては確定されたものはないので、本実施例により
赤潮発生の初期において広範囲に集中的に死滅させるこ
とが可能となる。
【0016】以上の実施例において次のような効果を奏
した。 (1) 瀬戸内海(広島、山口主体)での最強毒性が見
られる、渦鞭毛藻類(ギムノディニウム・ナガサキエン
セ)に30ppb以上の銅イオンの発生を行なったとこ
ろ瞬時に完全に死滅した。 (2) ラフイド藻類(シャットネラ・アンティカ及び
シャットネラ・マリナ)に銅イオン濃度30ppb以上
の発生を行なったところ瞬時に完全に死滅した。 (3) 硫酸銅では魚類にも被害が発生するが、天然海
水に含有する銅イオン濃度3ppbを電気化学作用によ
り30ppb以上とすることでは魚類への被害は発生せ
ず、逆に魚類への寄生虫を死滅させる効果が発生する。
尚、死滅した赤潮は海底に沈下する。
【表1】 上記条件にて赤潮(ギムノデイニウム、ナガサキエン
セ)は瞬時に死滅した。同時にヒラメ付着の寄生虫(白
点虫)も同時に死滅した。海底沈下した赤潮は海底での
生物連鎖の餌料となる。尚、赤潮に粘土を散布する試み
もあるが赤潮に付着して沈下するだけであり、赤潮は死
滅はしないので再び浮上して被害を生じることになり、
銅イオン効果の方が格段に優れている。
【0017】以上説明したように、水中に設けた電極に
直流電流を通電して銅イオンを発生させる方法では、赤
潮被害としての赤潮自身の魚毒性、赤潮自身の分解によ
る有毒物質の発生、赤潮の大量発生による環境水中の酸
素不足、赤潮が魚介類の鰓に詰まることによる呼吸の機
械的障害等が挙げられているが、従来対策としてなすべ
きものがみられず赤潮被害は打つべき手法があげられな
かったことから脱却して進んで対応し得ることが可能と
なった。養殖魚類以外の天然魚類、サヨリ、メバル、ア
ワビ等も潜水調査すると多量の弊死により海底が汚染さ
れている現状から、漁業者の将来への生活設計としての
養殖事業、天然漁業への夢も危険にさらされ、ひいては
若年者の後継者難が発生するが、本方法によって長期的
な効果が期待できる。
【0018】本発明の実施例を図面により詳述してきた
が、本発明の具体的な方法及びこの方法に用いられる部
材や装置類の具体的な設計変更等があっても本発明に含
まれる。例えば、銅イオン濃度は任意に設定できるもの
であり、赤潮として認められる23種類個々の死滅最適
値を設定することができる。又、水中溶存酸素を高める
ための酸素供給を併用して実施する等任意である。
【0019】
【発明の効果】本発明請求項1記載の赤潮の死滅除去方
法では、前記方法を採用したため、従来から何ら改善対
策されることのなかった硫酸銅の使用に関わる困難な取
扱方法、貯蔵、大量運搬、大量の一度の放出等を含めて
人件費、薬品代のコストに比べてきわめて低価格で赤潮
の死滅と除去効果を完全に持続し得ると共に作業を無人
化し得る効果がある。又、天然海水中の銅イオン濃度を
赤潮の死滅と除去効果があるように天然海水の銅イオン
濃度の約10倍として、充分に各水質基準値以内として
使用しながらの効果が抜群であるので、現在漁業者の置
かれている被害額、後継者難、国庫の補助金等精神的人
為的、財政的な負担を一挙に解決できるものである。特
に種苗生産及び中間育成用としての稚魚が赤潮に弱いた
め格段の効果が発生する。本発明請求項2記載の赤潮の
死滅除去方法では、前記方法を採用したため、沖合養殖
が主流であり、また、出荷前の本養殖生簀において最も
危険にさらされ易い浮上生簀において赤潮の集中攻撃を
受ける場合には、被害金額も数十億円の単位であり、か
つ数年かかって育成した魚類が一日にて全滅するため、
漁業者の精神的な疲労も甚だしいが浮上生簀は複数集中
して固定するため、その固定間隔に歩行板を設け、その
上部に銅イオン濃度発生調整装置を置き、浮上生簀外部
及び内部に銅電極及び鉄電極を配置することで潮流の変
動に対処することによって、被害を未然に防止すること
ができる。尚、鉄電極に発生する水素ガスによって対流
作用を促進する効果が生じる。浮上生簀の編目に付着す
る海洋生物は銅イオンによって剥離するため潮通しが良
好となり、残餌や排泄物等の生簀下部への脱落が良好と
なる効果が生じると共に寄生虫の除去作用も併せて発生
する相乗効果がある。本発明請求項3記載の赤潮の死滅
除去方法では、赤潮集中水域において、浮上ブイに設け
たバッテリーの直流電流を銅イオン濃度発生調整装置を
介してブイの下部の銅電極、鉄電極に通電した状態で、
浮上ブイが赤潮の集中水域の潮流によって移動する赤潮
と共に移動し得るため、銅イオン効果が相乗的に発揮し
得る。赤潮は浅い水位でも狭い水路でも通過するため、
船舶等での追跡が困難なる場所に放置する他に、赤潮が
侵入しては困る場所、例えば浮上生簀の集団場所等に関
所として複数配置してこの場所で完全に死滅させる効果
がある。本発明請求項4記載の赤潮の死滅除去方法で
は、赤潮集中海域を船舶により赤潮と共に移動し最も密
度の濃い場所に集中して高濃度の銅イオンを発生し瞬時
に死滅させることが可能であり容量的に大型の銅イオン
濃度調整発生装置を装備し赤潮の発生と共に移動させる
ことにより未然に魚類の被害を防止する効果がある。
他の赤潮防止対策として開発検討中の赤潮の除去(粘土
散布による凝集沈殿)及び赤潮毒性の不活性化(解毒剤
の開発)酸素補充(ビニ−ルシ−トの設置及び酸素分散
機の配置)等の対策に比較して安価に確実に、早期に赤
潮を死滅させる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明請求項1記載の方法に使用する装置を示
す説明図である。
【図2】本発明請求項2記載の方法に使用する装置を示
す説明図である。
【図3】本発明請求項2記載の方法に使用する装置を示
す説明図である。
【図4】本発明請求項3記載の方法に使用する装置を示
す説明図である。
【図5】本発明請求項4記載の方法に使用する装置を示
す説明図である。
【符号の説明】
2 蓄養水槽 3 魚類 4 赤潮 5 銅イオン濃度調整発生装置 5a 銅電極 5b 鉄電極 10a 浮上生簀 10b 浮上生簀 10c 浮上生簀 15 浮上ブイ 16 バッテリー 19 船舶 20 タンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極が銅、陰極が鉄で形成された電極を
    魚類の棲息域内における天然海水中又は河川水中に設
    け、該電極に直流電流を通電して銅イオンを発生させ、
    前記天然海水又は河川水の銅イオン濃度を高濃度に調整
    することによって、魚類を弊死させる赤潮を死滅排除
    し、かつ魚類寄生虫を駆除することを特徴とする赤潮の
    死滅除去方法。
  2. 【請求項2】 天然海水中又は河川水中の浮上生簀内外
    に陽極が銅、陰極が鉄で形成された電極を設けて該電極
    に直流電流を通電して銅イオンを発生させ生簀内の銅イ
    オン濃度を高濃度に調整することにより、生簀に収容す
    る魚類を弊死させる赤潮を死滅排除すると共に、その収
    容する魚類の寄生虫を駆除することを特徴とする赤潮の
    死滅除去方法。
  3. 【請求項3】 浮上ブイに陽極が銅、陰極が鉄で形成さ
    れた電極を設け該電極に直流電流を通電して赤潮発生水
    域において高濃度の銅イオンを発生させることにより赤
    潮を集中的に死滅排除することを特徴とする赤潮の死滅
    除去方法。
  4. 【請求項4】 船舶に設けた天然海水又は河川水を吸入
    排出するタンク内で陽極が銅、陰極が鉄で形成された電
    極に直流電流を通電してタンク内の銅イオン濃度を高濃
    度に調整し、該タンク内部水を赤潮発生水域に散布する
    ことによって赤潮を死滅させることを特徴とする赤潮の
    死滅除去方法。
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