JPH0514577Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0514577Y2
JPH0514577Y2 JP1987176792U JP17679287U JPH0514577Y2 JP H0514577 Y2 JPH0514577 Y2 JP H0514577Y2 JP 1987176792 U JP1987176792 U JP 1987176792U JP 17679287 U JP17679287 U JP 17679287U JP H0514577 Y2 JPH0514577 Y2 JP H0514577Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active filter
input signal
amplifier circuit
differential amplifier
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987176792U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0181031U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987176792U priority Critical patent/JPH0514577Y2/ja
Publication of JPH0181031U publication Critical patent/JPH0181031U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0514577Y2 publication Critical patent/JPH0514577Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、アクテイブフイルタの改良に関する
もので、特に遮断周波数がトランジスタの相互コ
ンダクタンスに応じて決まるアクテイブフイルタ
の改良に関するものである。
(ロ) 従来の技術 差動増幅回路を用いて構成されるアクテイブフ
イルタが知られている。例えば、差動増幅回路の
出力端にコンデンサを接続し、該コンデンサで高
域が除去された信号を前記差動増幅回路に負帰還
すれば、ローパスフイルタを構成することが出来
る。その場合、差動増幅回路の相互コンダクタン
スをgn、コンデンサの容量をCとすれば、高域
遮断周波数cは、 c=gn/2πC ……(1) となる。このローパスフイルタの遮断周波数を低
下させる為には、前記第(1)式においえ、コンデン
サの容量Cを大にするか、相互コンダクタンス
gnを小にすればよい。しかしながら、前記ロー
パスフイルタをIC(集積回路)化する場合には、
前記コンデンサの値を大きく出来ないので、通常
は相互コンダクタンスgnを小にして遮断周波数
を低下させている。しかして、相互コンダクタン
スgnは、差動増幅回路の定電流源に流れる電流
に比例するから、相互コンダクタンスgnを小に
する為には、前記定電流源に流れる電流を小にす
れば良い。
しかしながら、アクテイブフイルタを構成する
差動増幅回路は、出力にコンデンサが接続されて
いる為、定電流源に流れる電流を小にすると、ス
ルーレートが悪化し、歪率が悪化するという問題
を有する。また、差動増幅回路に対し、遮断周波
数近傍以上の周波数の負帰還がかからなくなる
為、高域周波数における歪率が改善されないとい
う欠点を有する。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、上述の点に鑑み成されたもので、ア
クテイブフイルタの前段に、入力信号を所定量減
衰させる減衰回路と、前記アクテイブフイルタの
後段に配置され、前記入力信号の減衰を補償する
増幅回路を配置したことを特徴とする。
(ホ) 作用 本考案に依れば、アクテイブフイルタに印加さ
れる入力信号が所定レベル以下になる様に、減衰
回路を用いて入力信号を減衰させているので、ア
クテイブフイルタのスルーレートが悪くとも歪率
が悪化しない。また、アクテイブフイルタの後段
に増幅回路を設け、入力信号の減衰を補償してい
るので、十分大なるダイナミツクレンジを確保す
ることが出来る。
(ヘ) 実施例 図は、本考案の一実施例を示す回路図で、1は
入力信号源、2は該入力信号源1から発生する入
力信号を減衰させる減衰回路、はエミツタが抵
抗4を介して接続された第1及び第2トランジス
タ5及び6と、第1及び第2定電流源7及び8と
から成る第1差動増幅回路、はエミツタが共通
接続された第3及び第4トランジスタ10及び1
1と、第3定電流源12とから成る第2差動増幅
回路、13は該第2差動増幅回路の出力信号に
より充電されるコンデンサ、14及び15は該コ
ンデンサ13の端子電圧を増幅する第5及び第6
トランジスタ、及び16は入力信号の減衰を補償
する増幅回路である。尚、第1及び第2差動増幅
回路及びと、コンデンサ13と、第5及び第
6トランジスタ14及び15とは、ローパス型の
アクテイブフイルタを構成している。
いま、第1差動増幅回路の相互コンダクタン
スをgn1、第2差動増幅回路の相互コンダクタ
ンスをgn2、第1及び第2定電流源7及び8に流
れる電流をそれぞれI1とすれば、アクテイブフイ
ルタの遮断周波数fcは、 c=VTgn1・gn2/πCI1 ……(2) [ただし、Cはコンデンサ13の容量、VT
熱電圧] となる。前記第(2)式から明らかな如く、アクテイ
ブフイルタの遮断周波数cは、第1及び第2差動
増幅回路及びの相互コンダクタンスgn1,gn2
に比例し、コンデンサ13の容量Cに反比例す
る。その為、遮断周波数を低下させる場合は、相
互コンダクタンスを小にするか、コンデンサ13
を大にすればよい。しかしながら、IC化の可能
なコンデンサの容量は100PF程度の為、ICにおい
ては、通常相互コンダクタンスを小にすることに
より、遮断周波数の低下を計つている。例えば、
遮断周波数5KHz、減衰度−6dB/OCTのローパ
スフイルタを構成する場合は、コンデンサ13の
容量Cを50PF、I1を10μA、VTを26mVとすれば、 gn1・gn2=3×10-10 ……(3) となる。また、抵抗4の値を30KΩとすれば、
gn1は、 gn1≒1/2re+RE=1/35×103 ……(4) [ただし、reはトランジスタ5及び6のエミツ
タ抵抗] となるので、gn2は、 gn2=10.5×10-6 ……(5) となる。一方、第2差動増幅回路の第3定電流
源12に流れる電流I2は、 I2=4VT・gn2≒1.1×10-6 ……(6) となる。従つて、遮断周波数5KHzのローパスフ
イルタを構成する為には、第2差動増幅回路
第3定電流源12に流れる電流I2を1.1μAの微少
電流にしなければならなくなる。
しかして、このローパスフイルタのスルーレー
トは、 dV0/dt=I2/2C ……(7) で与えられるので、I2を1μA、Cを50PFとすれば
前記スルーレートは、0.01V/μSとなり、第1図
のアクテイブフイルタはスルーレートが悪化した
ものとなる。
ところで、実施例のアクテイブフイルタの場合
は、該アクテイブフイルタの前段に減衰回路2が
配置されており、該減衰回路2が入力信号レベル
を十分に低く押さえている。入力信号を低レベル
に押さえると、その変化率が小になるので、上述
の如くスルーレートが悪いアクテイブフイルタを
通しても歪率が悪化しない。従つて、出力信号の
歪率を判別し、前記歪率が所定値(例えば1%)
以下になる様、減衰回路2を用いて入力信号の最
大レベルを抑制すれば、歪率の悪化が防止出来
る。
また、アクテイブフイルタで処理される信号レ
ベルが小の為、前記アクテイブフイルタを構成す
る各トランジスタにおいて、ベース・エミツタ間
電圧VBEの非直線性を起因する歪が発生しない。
その為、アクテイブフイルタの歪率を更に改善す
ることが出来る。
アクテイブフイルタの出力信号は、増幅回路1
6で増幅された後出力端子17に得られる。前記
増幅回路16は、前記減衰回路2及びアクテイブ
フイルタにより入力信号が減衰された分を補償す
る様な増幅率を有する。その為、出力信号レベル
は、入力信号レベルと略等しくなり、ダイナミツ
クレンジの減少が防止される。前記増幅回路16
は、上述の如き増幅率を有する他、その帯域がア
クテイブフイルタの帯域よりも十分広く設定され
ている。また、スルーレートが高く、低歪率と成
されている。その為、前記増幅回路16において
は、歪率が悪化しない。
(ト) 考案の効果 以上述べた如く、本発明に依れば、低歪率のア
クテイブフイルタを提供出来る。特に遮断周波数
を低く設定しても、歪率が悪化しないので、例え
ばFMステレオ放送受信機等に用いられるIC化フ
イルタに利用して好適である。
【図面の簡単な説明】
図は、本考案の一実施例を示す回路図である。 2……減衰回路、……第1差動増幅回路、
……第2差動増幅回路、13……コンデンサ、1
6……増幅回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 差動接続されたトランジスタと、該トランジス
    タの動作電流を定める電流源とを備え、前記電流
    源に流れる電流に応じて設定される相互コンダク
    タンスにより遮断周波数が決まるアクテイブフイ
    ルタ部と、該アクテイブフイルタ部の前段に配置
    され、前記アクテイブフイルタ部のスルーレート
    が入力信号に悪影響を与えない様、前記入力信号
    を所定量減衰させる減衰回路と、前記アクテイブ
    フイルタ部の後段に配置され、前記入力信号の減
    衰を補償する増幅回路とから成るアクテイブフイ
    ルタ。
JP1987176792U 1987-11-19 1987-11-19 Expired - Lifetime JPH0514577Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987176792U JPH0514577Y2 (ja) 1987-11-19 1987-11-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987176792U JPH0514577Y2 (ja) 1987-11-19 1987-11-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0181031U JPH0181031U (ja) 1989-05-31
JPH0514577Y2 true JPH0514577Y2 (ja) 1993-04-19

Family

ID=31468495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987176792U Expired - Lifetime JPH0514577Y2 (ja) 1987-11-19 1987-11-19

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0514577Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650608A (en) * 1980-07-10 1981-05-07 Sony Corp Filter device

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650608A (en) * 1980-07-10 1981-05-07 Sony Corp Filter device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0181031U (ja) 1989-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0718180Y2 (ja) 無線周波受信機用トランジスタ化増幅兼混合入力段
US3922614A (en) Amplifier circuit
US3725583A (en) Volume and tone control for multi-channel audio systems
US4642482A (en) Level-shifting circuit
US4205276A (en) Audio amplifier with low AM radiation
US4405900A (en) Operational amplifier
JPS5844803A (ja) 11/2ポ−ルオ−デイオ電力増幅器
JPH0514577Y2 (ja)
US4227157A (en) Frequency compensated high frequency amplifiers
JP2516706B2 (ja) アンプ
US3678406A (en) Variable gain amplifier
US6278299B1 (en) Voltage to current converter
JPS5830787B2 (ja) 信号処理回路
JPS6132842B2 (ja)
US4829265A (en) Operational amplifier
JPS5840370B2 (ja) ゾウフクカイロ
JP2515821B2 (ja) 制御増幅器
JP4221131B2 (ja) 可変利得増幅回路
IL34258A (en) Hybrid source follower amplifier
US4027272A (en) Amplifier
JP3833089B2 (ja) 可変利得増幅器
JPH0453065Y2 (ja)
US4025870A (en) Low distortion amplifier having high slew rate and high output impedance
JPH0326668Y2 (ja)
JPH0325085B2 (ja)