JPH0514546U - デイーゼル機関におけるシリンダライナの冷却穴構造 - Google Patents

デイーゼル機関におけるシリンダライナの冷却穴構造

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JPH0514546U
JPH0514546U JP6146391U JP6146391U JPH0514546U JP H0514546 U JPH0514546 U JP H0514546U JP 6146391 U JP6146391 U JP 6146391U JP 6146391 U JP6146391 U JP 6146391U JP H0514546 U JPH0514546 U JP H0514546U
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liner
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崇 岡内
和利 佐藤
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ダイハツデイーゼル株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディーゼル機関におけるボアクーリングタイ
プのシリンダライナにおいて、第2冷却穴への応力集中
を緩和する。 【構成】 シリンダライナ14の上部の略半径方向の第
2冷却穴18の断面形状を、上下面に平坦部18a,1
8aを有する略楕円形状とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ディーゼル機関におけるシリンダライナの冷却穴構造の改良に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5及び図6に示すように、ディーゼル機関のシリンダ上部1としては 、シリンダライナ4と、このシリンダライナ4の下部外周およびフレーム9間に 設けられたシリンダジャケット2と、上記シリンダライナ4の上端部に取付けら れたシリンダヘッド3とを備えたものがある。このシリンダライナ4の上部は、 機械的強度を大とする必要からこの部分を厚肉にして、上記シリンダジャケット 2の冷却水通路5に通じる軸方向の第1冷却穴7と、この第1冷却穴7に交わっ て上記シリンダヘッド3の冷却水通路6に通じる第2冷却穴8とをキリ穴加工で 開けている。そして、冷却水をシリンダジャケット2の冷却水通路5から第1冷 却穴7と第2冷却穴8とを介してシリンダヘッド2の冷却水通路6に流通させる ことにより、シリンダライナ4の厚肉の上部を冷却するようにしている(ボアク ーリングタイプ)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第2冷却穴8の付近は、最も負荷が大であり、しかも、図 7及び図8に示すように、第2冷却穴の断面形状が略真円形状であることから、 第2冷却穴の出口開口の上下部a,bにライナの円周方向の応力が集中して、こ の上下部a,bにクラックが発生し易いという問題があった。
【0004】 そこで、本考案の目的は、ボアクーリングタイプのシリンダライナにおいて、 特に第2冷却穴への応力集中が緩和できるディーゼル機関におけるシリンダライ ナの冷却穴構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、シリンダライナと、このシリンダライ ナの下部外周およびフレーム間に設けられたシリンダジャケットと、上記シリン ダライナの上端部に取付けられたシリンダヘッドとを備え、上記シリンダライナ の上部に、上記シリンダジャケットの冷却水通路に通じる略軸方向の第1冷却穴 と、この第1冷却穴に交わって上記シリンダヘッドの冷却水通路に通じる略半径 方向の第2冷却穴とが設けられ、この第2冷却穴の断面形状は、上下面に平坦部 を有する略楕円形であることを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案のシリンダライナの冷却穴構造によれば、第2冷却穴の断面形状を、上 下面に平坦部を有する略楕円形状にしている。この平坦部により、第2冷却穴の 出口開口の上下部に作用するライナの円周方向の応力が分散されて、この部分へ の応力集中が緩和されるようになる。これにより、第2冷却穴にクラックが発生 しにくくなる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。図1及び図2に示すよう に、ディーゼル機関のシリンダ上部11は、シリンダライナ14と、このシリン ダライナ14の下部外周およびフレーム19間に設けられたシリンダジャケット 12と、上記シリンダライナ14の上端部に取付けられたシリンダヘッド13と を備えている。
【0008】 上記シリンダジャケット12には、上記シリンダライナ14の下部側の外周面 を冷却するための冷却水通路15が設けられ、上記シリンダヘッド13には、こ のシリンダヘッド13の図示しない弁座等を冷却するための冷却水通路16が設 けられている。
【0009】 上記シリンダライナ14の上部には、上下方向に多段で環状の冷却水通路14 c,…,14cが設けられている。
【0010】 また、シリンダライナ14の上部には、図1,図2に示すように円周方向に所 定の間隔(例えば約10度)で、上記シリンダジャケット12の冷却水通路15 に通じる略軸方向の第1冷却穴17,…,17と、この各冷却穴17の上端部で交 わって、上記シリンダヘッド13の冷却水通路16に通じる略半径方向の第2冷 却穴18,…,18(図3参照)とがキリ穴加工で開けられている。上記第1冷却 穴17は、軸方向と平行でなく、例えば約30度で円周方向に傾けられている( 図1参照)。
【0011】 図3および図4に示すように、上記シリンダライナ14の第1冷却穴17は、 従来の冷却穴(図7の符号7参照)と同様に断面形状が略真円形状であってもよ いが、第2冷却穴18は、図4に示すように断面形状が、上下面に平坦部18a ,18aを有する略楕円形状に形成している。
【0012】 上記構成によれば、シリンダライナ14の上部の第2冷却穴18の断面形状が 、上下面に平坦部18a,18aを有する略楕円形状であるから、この平坦部1 8a,18aにより、第2冷却穴18の出口開口の上下部a,bに作用するライナ の円周方向の応力が分散されるようになる。
【0013】 この結果、上下部a,bへの応力集中が緩和されて、第2冷却穴18にクラッ クが発生しにくくなる。本考案者が実験したところ、本案によれば、従来の真円 形状と比較して約35%の応力軽減が可能になった。
【0014】
【考案の効果】
以上の説明からも明らかなように、本考案のシリンダライナの冷却穴構造は、 シリンダライナの上部の略半径方向の第2冷却穴の断面形状を、上下面に平坦部 を有する略楕円形状したものである。従って、各平坦部により、第2冷却穴の出 口開口の上下部に作用するライナの円周方向の引張応力が分散されて、応力集中 が緩和されるようになり、第2冷却穴にクラックが発生しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のシリンダライナの要部断面側面図
【図2】 図1のA−A線断面図
【図3】 図2のB−B線拡大断面図
【図4】 本考案の第2冷却穴の正面図
【図5】 従来のシリンダライナの要部断面側面図
【図6】 図5のC−C線断面図
【図7】 図6のD−D線拡大断面図
【図8】 従来の第2冷却穴の正面図
【符号の説明】
11…ディーゼル機関のシリンダ上部、12…シリンダ
ジャケット、13…シリンダヘッド、14…シリンダラ
イナ、15,16…冷却水通路、17…第1冷却穴、1
8…第2冷却穴、18a,18a…平坦部、19…フレ
ーム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダライナと、このシリンダライナ
    の下部外周およびフレーム間に設けられたシリンダジャ
    ケットと、上記シリンダライナの上端部に取付けられた
    シリンダヘッドとを備え、上記シリンダライナの上部
    に、上記シリンダジャケットの冷却水通路に通じる略軸
    方向の第1冷却穴と、この第1冷却穴に交わって上記シ
    リンダヘッドの冷却水通路に通じる略半径方向の第2冷
    却穴とが設けられ、この第2冷却穴の断面形状は、上下
    面に平坦部を有する略楕円形であることを特徴とするデ
    ィーゼル機関におけるシリンダライナの冷却穴構造。
JP6146391U 1991-08-05 1991-08-05 ディーゼル機関におけるシリンダライナの冷却穴構造 Expired - Lifetime JP2544847Y2 (ja)

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JP2544847Y2 JP2544847Y2 (ja) 1997-08-20

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013011283A (ja) * 2012-10-15 2013-01-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シリンダライナの冷却構造およびディーゼルエンジン

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JP2013011283A (ja) * 2012-10-15 2013-01-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シリンダライナの冷却構造およびディーゼルエンジン

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