JPH05145395A - 光電スイツチ - Google Patents
光電スイツチInfo
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- JPH05145395A JPH05145395A JP33420091A JP33420091A JPH05145395A JP H05145395 A JPH05145395 A JP H05145395A JP 33420091 A JP33420091 A JP 33420091A JP 33420091 A JP33420091 A JP 33420091A JP H05145395 A JPH05145395 A JP H05145395A
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- Japan
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- output
- circuit
- light
- pulse
- amplifier circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 投光素子を断続的に駆動する光電スイッチに
おいて、複数の投光パルスの間連続するバースト性のノ
イズを効果的に除去できるようにすること。 【構成】 投光クロックパルスの立上り及び立下りの時
点にサンプリング点を有するサンプルホールド回路1
2,13を設ける。そして投光パルスのパルス直前及び
直後の信号を差動増幅回路14によって差動増幅する。
そしてその差動増幅回路14の出力をコンパレータ15
によって弁別し、ゲート回路16を介して物体検知信号
を得るようにしている。
おいて、複数の投光パルスの間連続するバースト性のノ
イズを効果的に除去できるようにすること。 【構成】 投光クロックパルスの立上り及び立下りの時
点にサンプリング点を有するサンプルホールド回路1
2,13を設ける。そして投光パルスのパルス直前及び
直後の信号を差動増幅回路14によって差動増幅する。
そしてその差動増幅回路14の出力をコンパレータ15
によって弁別し、ゲート回路16を介して物体検知信号
を得るようにしている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光電スイッチに関し、特
にその受光信号の処理に特徴を有する光電スイッチに関
するものである。
にその受光信号の処理に特徴を有する光電スイッチに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の光電スイッチの一例を示
すブロック図である。本図において光電スイッチはクロ
ック信号を発生する発振回路1を有しており、その出力
を分周回路2に与える。分周回路2はこの信号を分周し
て投光パルスを生成するものであって、その出力は電流
増幅回路3に与えられる。電流増幅回路3は投光素子4
をパルス点灯するものである。さて投光素子4と対向す
る位置、又は物体からの反射光を受光する位置に受光素
子5を設け、増幅回路6及びコンパレータ7を介してそ
の信号を波形整形する。そして分周回路2の投光パルス
をゲート信号として信号処理回路8によってその出力を
積分・波形整形して物体検知信号を出力するようにして
いた。
すブロック図である。本図において光電スイッチはクロ
ック信号を発生する発振回路1を有しており、その出力
を分周回路2に与える。分周回路2はこの信号を分周し
て投光パルスを生成するものであって、その出力は電流
増幅回路3に与えられる。電流増幅回路3は投光素子4
をパルス点灯するものである。さて投光素子4と対向す
る位置、又は物体からの反射光を受光する位置に受光素
子5を設け、増幅回路6及びコンパレータ7を介してそ
の信号を波形整形する。そして分周回路2の投光パルス
をゲート信号として信号処理回路8によってその出力を
積分・波形整形して物体検知信号を出力するようにして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに受光素子5に
得られる出力は図11(a)に示すような投光パルスに
よってゲートをかけているため、図11(b),(c)
に示すようにインパルス性のノイズは除去される。しか
しながら受光素子5に連続して光が加わるようなバース
ト性ノイズが印加された場合には、数周期期間連続して
受光信号が得られたものと同一となる。従って図11
(c)に示すように誤動作して誤った物体検知信号を出
力してしまうという欠点があった。
得られる出力は図11(a)に示すような投光パルスに
よってゲートをかけているため、図11(b),(c)
に示すようにインパルス性のノイズは除去される。しか
しながら受光素子5に連続して光が加わるようなバース
ト性ノイズが印加された場合には、数周期期間連続して
受光信号が得られたものと同一となる。従って図11
(c)に示すように誤動作して誤った物体検知信号を出
力してしまうという欠点があった。
【0004】本願の請求項1〜7の発明はこのような従
来の光電スイッチの問題点に鑑みてなされたものであっ
て、投光パルスの投光の前後の受光レベルによって物体
を正確に検知できるようにすることを技術的課題とす
る。
来の光電スイッチの問題点に鑑みてなされたものであっ
て、投光パルスの投光の前後の受光レベルによって物体
を正確に検知できるようにすることを技術的課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、周期的に投光パルスを発振する発振回路と、投光素
子と、投光パルスによって投光素子を駆動する電流増幅
回路と、投光素子から照射された光を受光する受光素子
と、受光素子の出力を投光パルスの照射の際には隣接し
た第1,第2のタイミングでホールドする第1,第2の
サンプルホールド回路と、第1,第2のサンプルホール
ド回路の出力差をとる差動増幅回路と、を有することを
特徴とするものである。
は、周期的に投光パルスを発振する発振回路と、投光素
子と、投光パルスによって投光素子を駆動する電流増幅
回路と、投光素子から照射された光を受光する受光素子
と、受光素子の出力を投光パルスの照射の際には隣接し
た第1,第2のタイミングでホールドする第1,第2の
サンプルホールド回路と、第1,第2のサンプルホール
ド回路の出力差をとる差動増幅回路と、を有することを
特徴とするものである。
【0006】本願の請求項2の発明は、発振回路の出力
を分周し投光クロックパルスの直前の第1のタイミング
を有する第1のパルス、投光の直後の第2のタイミング
を有する第2のパルスを出力する分周回路を具備し、サ
ンプルホールド回路は、分周回路の第1,第2のパルス
によってサンプルホールドすることを特徴とするもので
ある。
を分周し投光クロックパルスの直前の第1のタイミング
を有する第1のパルス、投光の直後の第2のタイミング
を有する第2のパルスを出力する分周回路を具備し、サ
ンプルホールド回路は、分周回路の第1,第2のパルス
によってサンプルホールドすることを特徴とするもので
ある。
【0007】本願の請求項3の発明は、第1,第2のタ
イミングの時間幅は、発振回路の投光パルス幅と実質的
に一致していることを特徴とするものである。
イミングの時間幅は、発振回路の投光パルス幅と実質的
に一致していることを特徴とするものである。
【0008】本願の請求項4の発明は、周期的に投光パ
ルスを発振する発振回路と、投光素子と、投光パルスに
よって投光素子を駆動する電流増幅回路と、投光素子か
ら照射された光を受光する受光素子と、受光素子の出力
が切換入力端に与えられ、一対の切換出力端子を有し、
発振回路の投光クロックパルスによって入力を切換える
切換スイッチと、切換スイッチの切換出力端子が夫々の
入力端に与えられる差動増幅回路と、差動増幅回路の一
方の入力端の出力を保持するサンプルホールドコンデン
サと、を具備することを特徴とするものである。
ルスを発振する発振回路と、投光素子と、投光パルスに
よって投光素子を駆動する電流増幅回路と、投光素子か
ら照射された光を受光する受光素子と、受光素子の出力
が切換入力端に与えられ、一対の切換出力端子を有し、
発振回路の投光クロックパルスによって入力を切換える
切換スイッチと、切換スイッチの切換出力端子が夫々の
入力端に与えられる差動増幅回路と、差動増幅回路の一
方の入力端の出力を保持するサンプルホールドコンデン
サと、を具備することを特徴とするものである。
【0009】本願の請求項5の発明は、差動増幅回路の
出力を所定の閾値で弁別するコンパレータと、コンパレ
ータの出力を発振回路の投光クロックに対応する信号に
よって開閉するゲート回路と、を具備することを特徴と
するものである。
出力を所定の閾値で弁別するコンパレータと、コンパレ
ータの出力を発振回路の投光クロックに対応する信号に
よって開閉するゲート回路と、を具備することを特徴と
するものである。
【0010】本願の請求項6の発明は、差動増幅回路の
出力を所定の閾値で弁別するコンパレータと、コンパレ
ータの出力を発振回路の投光クロックに対応する信号に
よって開閉するゲート回路と、ゲート回路の出力が与え
られ、投光クロックパルスに対応する信号によってシフ
トするシフトレジスタと、シフトレジスタの並列出力の
論理積をとるアンド回路と、を具備することを特徴とす
るものである。
出力を所定の閾値で弁別するコンパレータと、コンパレ
ータの出力を発振回路の投光クロックに対応する信号に
よって開閉するゲート回路と、ゲート回路の出力が与え
られ、投光クロックパルスに対応する信号によってシフ
トするシフトレジスタと、シフトレジスタの並列出力の
論理積をとるアンド回路と、を具備することを特徴とす
るものである。
【0011】本願の請求項7の発明は、差動増幅回路の
出力が入力端に与えられ、投光クロックパルスをゲート
信号とするアナログスイッチと、アナログスイッチの出
力を積分する積分回路と、積分回路の出力を所定の閾値
で弁別するコンパレータと、を具備することを特徴とす
るものである。
出力が入力端に与えられ、投光クロックパルスをゲート
信号とするアナログスイッチと、アナログスイッチの出
力を積分する積分回路と、積分回路の出力を所定の閾値
で弁別するコンパレータと、を具備することを特徴とす
るものである。
【0012】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
によれば、受光素子の出力を投光パルスの照射の際に隣
接したタイミングでホールドしており、その出力の差を
とって物体を検知している。又本願の請求項2の発明で
は、投光クロックパルスの直前を第1のタイミングと
し、その直後を第2のタイミングとしてホールドするよ
うにしている。又本願の請求項3の発明では、この第
1,第2のタイミングは投光クロックパルスと一致させ
ることによってその周波数特性からノイズを除去できる
ようにしている。更に本願の請求項4の発明では、差動
増幅回路の出力をスイッチによって切換えて一方のみを
ホールドして差動増幅出力としている。更に請求項5の
発明では、これらの差動増幅出力をコンパレータによっ
て弁別し、投光パルスと一致するタイミングで開閉する
ゲート回路を介して信号を取り出している。又請求項6
の発明では、ゲート出力をシフトレジスタに与え、その
出力が所定の投光クロックパルス数を連続する場合に物
体検知信号を得るようにしている。更に本願の請求項7
の発明では、差動増幅出力をアナログスイッチによって
投光クロックと同期した信号を取り出し、その出力を積
分して閾値で弁別して物体検知信号を得ている。
によれば、受光素子の出力を投光パルスの照射の際に隣
接したタイミングでホールドしており、その出力の差を
とって物体を検知している。又本願の請求項2の発明で
は、投光クロックパルスの直前を第1のタイミングと
し、その直後を第2のタイミングとしてホールドするよ
うにしている。又本願の請求項3の発明では、この第
1,第2のタイミングは投光クロックパルスと一致させ
ることによってその周波数特性からノイズを除去できる
ようにしている。更に本願の請求項4の発明では、差動
増幅回路の出力をスイッチによって切換えて一方のみを
ホールドして差動増幅出力としている。更に請求項5の
発明では、これらの差動増幅出力をコンパレータによっ
て弁別し、投光パルスと一致するタイミングで開閉する
ゲート回路を介して信号を取り出している。又請求項6
の発明では、ゲート出力をシフトレジスタに与え、その
出力が所定の投光クロックパルス数を連続する場合に物
体検知信号を得るようにしている。更に本願の請求項7
の発明では、差動増幅出力をアナログスイッチによって
投光クロックと同期した信号を取り出し、その出力を積
分して閾値で弁別して物体検知信号を得ている。
【0013】
【実施例】図1は本発明の第1実施例による光電スイッ
チの全体構成を示すブロック図である。本図において前
述した従来例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明
を省略する。本実施例においては発振回路1の出力は分
周回路11に与えられる。分周回路11は発振回路1の
出力を分周して投光パルスを生成すると共に、その前後
のスイッチング信号を生成するものである。投光パルス
は電流増幅回路3に与えられ、投光素子4が駆動され
る。そしてこれに対向する位置又は物体検知領域を介し
て、反射光を受光する位置に受光素子5が配置される。
受光素子5は光信号を電気信号に変換するものであっ
て、その出力は増幅回路6及びコンデンサC1を介して
第1,第2のサンプルホールド回路12,13に与えら
れる。サンプルホールド回路12,13は、分周回路1
1からのスイッチング信号によって開閉されるスイッチ
SW1,SW2とその出力及び接地端間に接続されたコ
ンデンサから成り立っており、投光パルスの前後の受光
出力をホールドするものであって、その出力は夫々差動
増幅回路14に与えられる。差動増幅回路14は入力信
号の差を増幅するものであって、その出力はコンパレー
タ15に与えられる。コンパレータ15は所定の閾値V
th以下の入力信号を弁別し、その出力はゲート回路16
に与えられる。ゲート回路16では分周回路11の投光
パルスをゲート信号として、投光パルスが得られる間の
みの比較信号をシフトレジスタ17に与える。シフトレ
ジスタ17は投光パルスをシフトパルスとして信号が連
続しているかどうかを判別するものであり、その出力は
アンド回路18によって判別され出力される。
チの全体構成を示すブロック図である。本図において前
述した従来例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明
を省略する。本実施例においては発振回路1の出力は分
周回路11に与えられる。分周回路11は発振回路1の
出力を分周して投光パルスを生成すると共に、その前後
のスイッチング信号を生成するものである。投光パルス
は電流増幅回路3に与えられ、投光素子4が駆動され
る。そしてこれに対向する位置又は物体検知領域を介し
て、反射光を受光する位置に受光素子5が配置される。
受光素子5は光信号を電気信号に変換するものであっ
て、その出力は増幅回路6及びコンデンサC1を介して
第1,第2のサンプルホールド回路12,13に与えら
れる。サンプルホールド回路12,13は、分周回路1
1からのスイッチング信号によって開閉されるスイッチ
SW1,SW2とその出力及び接地端間に接続されたコ
ンデンサから成り立っており、投光パルスの前後の受光
出力をホールドするものであって、その出力は夫々差動
増幅回路14に与えられる。差動増幅回路14は入力信
号の差を増幅するものであって、その出力はコンパレー
タ15に与えられる。コンパレータ15は所定の閾値V
th以下の入力信号を弁別し、その出力はゲート回路16
に与えられる。ゲート回路16では分周回路11の投光
パルスをゲート信号として、投光パルスが得られる間の
みの比較信号をシフトレジスタ17に与える。シフトレ
ジスタ17は投光パルスをシフトパルスとして信号が連
続しているかどうかを判別するものであり、その出力は
アンド回路18によって判別され出力される。
【0014】次に本実施例の動作について図2のタイム
チャートを参照しつつ説明する。図2(a)〜(g)は
図1のa〜gの各部の波形を示す波形図である。図2
(a)は分周回路11より出力される投光パルスを示し
ており、図2(b),(c)はサンプルホールド回路1
2及び13に与えられるスイッチSW1,SW2のスイ
ッチング信号を示している。さて物体検知領域に物体が
なくインパルス性のノイズやバーストノイズが印加され
た場合には、その増幅回路6の出力端の受光信号は例え
ば図2(d)に示すものとなる。ここで図2(b),
(c)に示すようにスイッチSW1,SW2がオン状態
のときにのみ増幅出力が差動増幅回路14に加わり、図
中矢印で示す立下りのタイミングでホールドされるた
め、差動増幅出力は図2(e)に示すものとなる。従っ
てこの信号をコンパレータ15によって所定の閾値Vth
で弁別し、ゲート回路16によってゲートをかける。こ
うすればバーストノイズがあっても出力が得られること
がなく、バースト性のノイズを除去することができる。
一方検知領域に物体があり反射光が受光素子5に得られ
る場合には、増幅回路6の出力は例えば図2(f)に示
すものとなる。従ってこの差動出力は図2(g)に示す
ようにこれを反転させた信号となり、閾値レベルVth以
下の信号が得られる。
チャートを参照しつつ説明する。図2(a)〜(g)は
図1のa〜gの各部の波形を示す波形図である。図2
(a)は分周回路11より出力される投光パルスを示し
ており、図2(b),(c)はサンプルホールド回路1
2及び13に与えられるスイッチSW1,SW2のスイ
ッチング信号を示している。さて物体検知領域に物体が
なくインパルス性のノイズやバーストノイズが印加され
た場合には、その増幅回路6の出力端の受光信号は例え
ば図2(d)に示すものとなる。ここで図2(b),
(c)に示すようにスイッチSW1,SW2がオン状態
のときにのみ増幅出力が差動増幅回路14に加わり、図
中矢印で示す立下りのタイミングでホールドされるた
め、差動増幅出力は図2(e)に示すものとなる。従っ
てこの信号をコンパレータ15によって所定の閾値Vth
で弁別し、ゲート回路16によってゲートをかける。こ
うすればバーストノイズがあっても出力が得られること
がなく、バースト性のノイズを除去することができる。
一方検知領域に物体があり反射光が受光素子5に得られ
る場合には、増幅回路6の出力は例えば図2(f)に示
すものとなる。従ってこの差動出力は図2(g)に示す
ようにこれを反転させた信号となり、閾値レベルVth以
下の信号が得られる。
【0015】図3は投光パルスと受光信号及びその前後
のサンプリングする時間帯の変化を示す図である。本図
において投光パルスのパルス幅をτ,周期をTとする。
この場合には投光パルスのスペクトルは、図4(a)に
示すものとなる。即ち投光パルスのスペクトルはn/τ
(nは正整数)を周期として1/T毎にスペクトル成分
を有する離散的なスペクトル分布となっている。そして
このパルスと同一幅のパルスの立上り,立下り時点でサ
ンプリングする場合には、サンプルホールド回路12,
13は図3(e)に示すようなデジタルコムフィルタを
構成しているものと考えられる。コムフィルタは一般の
非同期システムで使用すると、図4(b)のような透過
スペクトルを有するが、同期信号に対しては完全に透過
する。これは図5に示すように非同期信号の正弦波(ノ
イズの中のある周波数成分)に対しては、周波数N/2
T1に対して透過率1、N/T1に対して透過率0とな
るが、周期T2のパルス信号に対しては非同期の場合透
過率0、同期の場合透過率1となるからである。
のサンプリングする時間帯の変化を示す図である。本図
において投光パルスのパルス幅をτ,周期をTとする。
この場合には投光パルスのスペクトルは、図4(a)に
示すものとなる。即ち投光パルスのスペクトルはn/τ
(nは正整数)を周期として1/T毎にスペクトル成分
を有する離散的なスペクトル分布となっている。そして
このパルスと同一幅のパルスの立上り,立下り時点でサ
ンプリングする場合には、サンプルホールド回路12,
13は図3(e)に示すようなデジタルコムフィルタを
構成しているものと考えられる。コムフィルタは一般の
非同期システムで使用すると、図4(b)のような透過
スペクトルを有するが、同期信号に対しては完全に透過
する。これは図5に示すように非同期信号の正弦波(ノ
イズの中のある周波数成分)に対しては、周波数N/2
T1に対して透過率1、N/T1に対して透過率0とな
るが、周期T2のパルス信号に対しては非同期の場合透
過率0、同期の場合透過率1となるからである。
【0016】そして図3(b)に示すような受光信号が
得られる場合には、投光パルスの立上り及び立下り時点
と一致するタイミングでサンプリングすることが好まし
い。又図3(c)に示すように投光パルスより遅れたタ
イミングで受光信号が得られる場合には、投光パルスの
タイミングよりずらせてサンプリングすることもでき
る。この場合にもサンプリングする時間幅はτと同一と
する。更に受光信号の立上りが速い場合には図3(d)
に示すように、投光パルスに対してより早いタイミング
で同一の時間幅τの間隔でサンプリングしてもよい。こ
れらのいずれの場合でもノイズに対しては図4(b)に
示す透過率が得られ、且つ投光パルスのスペクトル成分
を忠実に再現することができ、ノイズ等を効果的に除去
することが可能となる。
得られる場合には、投光パルスの立上り及び立下り時点
と一致するタイミングでサンプリングすることが好まし
い。又図3(c)に示すように投光パルスより遅れたタ
イミングで受光信号が得られる場合には、投光パルスの
タイミングよりずらせてサンプリングすることもでき
る。この場合にもサンプリングする時間幅はτと同一と
する。更に受光信号の立上りが速い場合には図3(d)
に示すように、投光パルスに対してより早いタイミング
で同一の時間幅τの間隔でサンプリングしてもよい。こ
れらのいずれの場合でもノイズに対しては図4(b)に
示す透過率が得られ、且つ投光パルスのスペクトル成分
を忠実に再現することができ、ノイズ等を効果的に除去
することが可能となる。
【0017】図6は本発明の第2実施例による光電スイ
ッチの構成を示すブロック図である。本図において第1
実施例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略
する。本実施例は差動増幅回路14の出力をアナログス
イッチ21に与え、その出力をサンプルホールドした後
コンパレータ22によって弁別する。そして弁別された
出力を積分回路23に与える。積分回路23はコンパレ
ータ22の出力を積分することによってその出力が連続
する場合に出力を上昇させるものであり、その出力は更
にコンパレータ24によって弁別され、物体検知信号と
して出力している。このようにアナログスイッチを用い
ても同様にして構成することができる。
ッチの構成を示すブロック図である。本図において第1
実施例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略
する。本実施例は差動増幅回路14の出力をアナログス
イッチ21に与え、その出力をサンプルホールドした後
コンパレータ22によって弁別する。そして弁別された
出力を積分回路23に与える。積分回路23はコンパレ
ータ22の出力を積分することによってその出力が連続
する場合に出力を上昇させるものであり、その出力は更
にコンパレータ24によって弁別され、物体検知信号と
して出力している。このようにアナログスイッチを用い
ても同様にして構成することができる。
【0018】図7は本発明の第3実施例による光電スイ
ッチの全体構成を示すブロック図である。本図において
前述した各実施例と同一部分は同一符号を付して詳細な
説明を省略する。本実施例においては発振回路1の出力
を電流増幅回路3に与え、投光素子4を駆動する。そし
て物体検知領域の光を受光素子5によって受光し、増幅
回路6によって増幅して直流遮断用のコンデンサC1を
介してスイッチSW3に与える。スイッチSW3は投光
パルスによってHレベルの間にのみスイッチを端子a側
に切換え、投光パルスがLレベルではスイッチを端子b
側に切換えるように制御する。ここで端子b側のみサン
プルホールドコンデンサC2を接続し、入力信号の最後
の状態を保持させるようにする。こうすれば図8(c)
に示すようなインパルス性及びバーストノイズが印加さ
れた場合には、差動増幅回路14の出力は図8(d)に
示すように変化する。そしてこの信号をコンパレータ1
5によって所定の閾値Vthで弁別することにより、投光
パルス毎に信号が得られる。この信号をゲート回路16
を介して積分回路26によって積分し、コンパレータ2
7によって物体検知信号を出力する。こうすれば第1実
施例と同様にしてインパルス性のノイズやバーストノイ
ズを除去することができる。
ッチの全体構成を示すブロック図である。本図において
前述した各実施例と同一部分は同一符号を付して詳細な
説明を省略する。本実施例においては発振回路1の出力
を電流増幅回路3に与え、投光素子4を駆動する。そし
て物体検知領域の光を受光素子5によって受光し、増幅
回路6によって増幅して直流遮断用のコンデンサC1を
介してスイッチSW3に与える。スイッチSW3は投光
パルスによってHレベルの間にのみスイッチを端子a側
に切換え、投光パルスがLレベルではスイッチを端子b
側に切換えるように制御する。ここで端子b側のみサン
プルホールドコンデンサC2を接続し、入力信号の最後
の状態を保持させるようにする。こうすれば図8(c)
に示すようなインパルス性及びバーストノイズが印加さ
れた場合には、差動増幅回路14の出力は図8(d)に
示すように変化する。そしてこの信号をコンパレータ1
5によって所定の閾値Vthで弁別することにより、投光
パルス毎に信号が得られる。この信号をゲート回路16
を介して積分回路26によって積分し、コンパレータ2
7によって物体検知信号を出力する。こうすれば第1実
施例と同様にしてインパルス性のノイズやバーストノイ
ズを除去することができる。
【0019】図9は本発明の第4実施例を示す光電スイ
ッチのブロック図であり、前述した各実施例と同一部分
は同一符号を付して詳細な説明を省略する。本実施例に
おいても第3実施例と同様に増幅回路6の出力をスイッ
チSW3によって投光パルスに同期して切換え、差動増
幅回路14に入力する。端子b側にはサンプルホールド
コンデンサC2を設けて信号をホールドする。そして差
動出力をコンパレータ15,ゲート回路16に与えるこ
とは第3実施例と同様である。本実施例ではゲート回路
16の出力を第1実施例と同じくシフトレジスタ17に
与える。シフトレジスタ17は投光パルスによって信号
をシフトさせるものであり、その並列出力をアンド回路
18に与える。アンド回路18はこれらの論理積によっ
て物体検知信号を出力する。こうすれば前述した第1又
は第3実施例と同様にしてバーストノイズの影響がなく
物体を検知することができる。
ッチのブロック図であり、前述した各実施例と同一部分
は同一符号を付して詳細な説明を省略する。本実施例に
おいても第3実施例と同様に増幅回路6の出力をスイッ
チSW3によって投光パルスに同期して切換え、差動増
幅回路14に入力する。端子b側にはサンプルホールド
コンデンサC2を設けて信号をホールドする。そして差
動出力をコンパレータ15,ゲート回路16に与えるこ
とは第3実施例と同様である。本実施例ではゲート回路
16の出力を第1実施例と同じくシフトレジスタ17に
与える。シフトレジスタ17は投光パルスによって信号
をシフトさせるものであり、その並列出力をアンド回路
18に与える。アンド回路18はこれらの論理積によっ
て物体検知信号を出力する。こうすれば前述した第1又
は第3実施例と同様にしてバーストノイズの影響がなく
物体を検知することができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1〜7の発明によれば、長時間連続するバースト性のノ
イズに対して誤動作することがなく、又スパイクノイズ
に対しても誤動作がなく安定した動作を行うことができ
る。このようにバースト性ノイズや連続性のノイズ,外
乱光に対しても誤動作がなく、物体のみを検出すること
ができるという効果が得られる。
1〜7の発明によれば、長時間連続するバースト性のノ
イズに対して誤動作することがなく、又スパイクノイズ
に対しても誤動作がなく安定した動作を行うことができ
る。このようにバースト性ノイズや連続性のノイズ,外
乱光に対しても誤動作がなく、物体のみを検出すること
ができるという効果が得られる。
【図1】本発明の第1実施例による光電スイッチの全体
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例の動作を示すタイムチャートである。
【図3】(a)〜(d)は本実施例の投光パルスとその
ホールド時点を示すタイムチャート、(e)はサンプル
ホールド回路により等価的に構成されるコムフィルタの
構成を示す図である。
ホールド時点を示すタイムチャート、(e)はサンプル
ホールド回路により等価的に構成されるコムフィルタの
構成を示す図である。
【図4】(a)は投光パルスのスペクトル分布、(b)
はコムフィルタの透過率を示すグラフである。
はコムフィルタの透過率を示すグラフである。
【図5】同期型コムフィルタとその特性を示す図であ
る。
る。
【図6】本発明の第2実施例による光電スイッチの全体
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3実施例による光電スイッチの全体
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図8】第3実施例の動作を示すタイムチャートであ
る。
る。
【図9】本発明の第4実施例による光電スイッチの全体
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図10】従来の光電スイッチの一例を示すブロック図
である。
である。
【図11】従来光電スイッチの動作を示すタイムチャー
トである。
トである。
1 発振回路 3 電流増幅回路 4 投光素子 5 受光素子 6 増幅回路 11 分周回路 12,13 サンプルホールド回路 14 差動増幅回路 15,22,24,27 コンパレータ 16 ゲート回路 17 シフトレジスタ 18 アンド回路 23,26 積分回路 C2 サンプルホールドコンデンサ
Claims (7)
- 【請求項1】 周期的に投光パルスを発振する発振回路
と、 投光素子と、 前記投光パルスによって前記投光素子を駆動する電流増
幅回路と、 前記投光素子から照射された光を受光する受光素子と、 前記受光素子の出力を前記投光パルスの照射の際には隣
接した第1,第2のタイミングでホールドする第1,第
2のサンプルホールド回路と、 前記第1,第2のサンプルホールド回路の出力差をとる
差動増幅回路と、を有することを特徴とする光電スイッ
チ。 - 【請求項2】 前記発振回路の出力を分周し前記投光ク
ロックパルスの直前の第1のタイミングを有する第1の
パルス、投光の直後の第2のタイミングを有する第2の
パルスを出力する分周回路を具備し、 前記サンプルホールド回路は、前記分周回路の第1,第
2のパルスによってサンプルホールドするものであるこ
とを特徴とする請求項1記載の光電スイッチ。 - 【請求項3】 前記第1,第2のタイミングの時間幅
は、前記発振回路の投光パルス幅と実質的に一致してい
ることを特徴とする請求項1又は2記載の光電スイッ
チ。 - 【請求項4】 周期的に投光パルスを発振する発振回路
と、 投光素子と、 前記投光パルスによって前記投光素子を駆動する電流増
幅回路と、 前記投光素子から照射された光を受光する受光素子と、 前記受光素子の出力が切換入力端に与えられ、一対の切
換出力端子を有し、前記発振回路の投光クロックパルス
によって入力を切換える切換スイッチと、 前記切換スイッチの切換出力端子が夫々の入力端に与え
られる差動増幅回路と、 前記差動増幅回路の一方の入力端の出力を保持するサン
プルホールドコンデンサと、を具備することを特徴とす
る光電スイッチ。 - 【請求項5】 前記差動増幅回路の出力を所定の閾値で
弁別するコンパレータと、 前記コンパレータの出力を前記発振回路の投光クロック
に対応する信号によって開閉するゲート回路と、を具備
することを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の光
電スイッチ。 - 【請求項6】 前記差動増幅回路の出力を所定の閾値で
弁別するコンパレータと、 前記コンパレータの出力を前記発振回路の投光クロック
に対応する信号によって開閉するゲート回路と、 前記ゲート回路の出力が与えられ、投光クロックパルス
に対応する信号によってシフトするシフトレジスタと、 前記シフトレジスタの並列出力の論理積をとるアンド回
路と、を具備することを特徴とする請求項1,2,3又
は4記載の光電スイッチ。 - 【請求項7】 前記差動増幅回路の出力が入力端に与え
られ、前記投光クロックパルスをゲート信号とするアナ
ログスイッチと、 前記アナログスイッチの出力を積分する積分回路と、 前記積分回路の出力を所定の閾値で弁別するコンパレー
タと、を具備することを特徴とする請求項1,2,3又
は4記載の光電スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33420091A JPH05145395A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 光電スイツチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33420091A JPH05145395A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 光電スイツチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05145395A true JPH05145395A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=18274664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33420091A Pending JPH05145395A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 光電スイツチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05145395A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0799431A (ja) * | 1993-09-27 | 1995-04-11 | Matsushita Electric Works Ltd | 光電式煙感知器 |
JP2015002656A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | パナソニック株式会社 | 無接点充電装置、プログラム、および、無接点充電装置を搭載した車両 |
JP2018056852A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | ミツミ電機株式会社 | 近接センサ |
-
1991
- 1991-11-21 JP JP33420091A patent/JPH05145395A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0799431A (ja) * | 1993-09-27 | 1995-04-11 | Matsushita Electric Works Ltd | 光電式煙感知器 |
JP2015002656A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | パナソニック株式会社 | 無接点充電装置、プログラム、および、無接点充電装置を搭載した車両 |
JP2018056852A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | ミツミ電機株式会社 | 近接センサ |
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