JPH0514381A - 二重ループ伝送路用送受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】複雑な回路や、受信データ処理を必要としない
二重ループ伝送路用送受信装置を提供する。 【構成】ノードが送信元となったときは、互に反対の方
向の伝送路へデータ伝送し、そのときは送信制御回路５
および６で受信データの中継を阻止し、ノードが中継と
なったときは、第１検出回路７と第２検出回路８とで両
伝送路からの中継データの存在を確認するが、切替回路
１１により初期設定時に決った伝送路からのデータをノ
ードに取込み、この伝送路からのデータが無いとき制御
回路１０は切替回路１１に切替指示を出して、他の伝送
路からのデータをノードに取込む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は二重ループ伝送路用送受
信装置、特に互に反対の方向にデータ伝送を行なう二重
化構成の伝送路のノードに設けられる二重ループ伝送路
用送受信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の二重ループ伝送路用送受
信装置は、データ送信元になったノードからは互に反対
の方向にデータ伝送を行なう第１および第２のループ形
伝送路のそれぞれに同一データを送信し、データを受信
したノードは同じループ形伝送路にデータを中継送信す
るが、第１および第２のループ形伝送路から略同時にデ
ータを受信したノードでは、先着したデータのみを取込
むと共に、中継してきたノードが再度同一のデータを取
込まないように、何れのデータも中継しない方法を多用
している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の二重ル
ープ伝送路用送受信装置は、略同時にデータを受信する
ノードになった場合のための先着判定回路や、伝送路障
害時の中継または中継中止の判定回路を必要とし、それ
らにおける受信データの処理が複雑になるという欠点を
有している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の二重ループ伝送
路用送受信装置は、互に反対の方向にデータ伝送を行な
う第１および第２のループ形伝送路のノードに設けられ
るに二重ループ伝送路用送受信装置において、第１およ
び第２のループ形伝送路のそれぞれにデータを送信する
第１および第２の送信回路と、第１および第２のループ
形伝送路のそれぞれからのデータを受信する第１および
第２の受信回路と、自ノードが中継局であるときは前記
第１および第２の受信回路で受信したデータをそれぞれ
前記第１および第２の送信回路から送信し、自ノードが
送信局であるときは送信データを前記第１および第２の
送信回路の両方から送信すると共に前記第１および第２
の受信回路で受信したデータを前記第１および第２の送
信回路へ転送させない制御回路と、通常は前記第１およ
び第２の受信回路で受信したデータのうち予め設定した
一方のデータをノードに取込むが、予め設定した方のデ
ータが得られないときは他の方のデータをノードに取込
む切替回路とを有することにより構成される。

【０００５】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。

【０００６】図１は本発明の一実施例のブロック図であ
る。図１の実施例は第１伝送路２１および第２伝送路２
２のそれぞれにデータを送信する送信回路１および２、
第１伝送路２１および第２伝送路２２からのそれぞれの
データを受信する受信回路３および４、受信回路２１お
よび２２のそれぞれが受信したデータの転送を制御しす
る送信制御回路５および６、受信回路２１および２２の
それぞれの受信データの有無を検出する第１検出回路７
および第２検出回路８、自ノードからの送信データの有
無を検出する送信検出回路９、第１検出回路７，第２検
出回路８および送信検出回路９からの検出出力を受けて
送信制御回路５および６の制御、ならびに受信回路３お
よび４からの受信データのノードへの取込みを判定する
制御回路１０、制御回路１０の判定出力を受けて受信デ
ータのノードへの取込みを切替える切替回路１１、およ
びデータ送出のためのオア回路ＯＲ１およびＯＲ２を有
して構成される。

【０００７】図２は図１の実施例の適用例を示す構成図
で、図１の実施例の二重ループ伝送路用送受信装置を有
する四つのノード１０１，１０２，１０３および１０４
が、二つのループ形伝送路である第１伝送路２１および
第２伝送路２１よって接続されている場合を示してい
る。

【０００８】以下、図２の構成を例にして図１の動作に
ついて説明を進める。今、ノード１０１からデータを送
信する場合には、送信データはオア回路ＯＲ１およびＯ
Ｒ２を介して、それぞれ送信回路１および２に与えら
れ、第１伝送路２１および第２伝送路２２に送信され
る。このとき送信検出回路９は送信データを検出して、
制御回路１０に送信中であることを知らせることによ
り、制御回路１０は送信制御回路５および６にデータの
転送を行なわないように指示して、無限ループを禁止す
る。なお、データ送信権はトークンアクセス法やポーリ
ング／セレクティブ法等によって得ているので、送信制
御回路５および６によるデータの転送の停止は、データ
送信権が別のノードに移るまで続けられる。

【０００９】次いでノード１０２，１０３および１０４
では受信回路３および４で送信データを受信すると、送
信制御回路５および６は共にデータの転送を許している
ので、それぞれのデータはオア回路ＯＲ１およびＯＲ２
を介して送信回路１および２に与えられ、第１伝送路２
１および第２伝送路２２に中継送信される。このとき第
１検出回路７および第２検出回路８は共にデータの受信
を検出して制御回路１０に検出を伝えるが、制御回路１
０は両方から検出信号を受けたことにより、切替回路１
１には何の指示も与えない。切替回路１１は初期設定で
設定された例えば、第１伝送路２１に設けられた受信回
路３からのデータをノードへ取込ませる。

【００１０】次に、図２においてノード１０３と１０４
との間で断路障害があった場合の動作について説明を進
めると、ノード１０２および１０３においては、何れも
第１伝送路２１に設けられた受信回路３からのデータを
それぞれのノードに取込むが、ノード１０４では第１伝
送路２１からのデータを受信することがでず、第２検出
回路８のみが制御回路１０にデータ受信を検出したこと
を伝える。そこで制御回路１０は第１伝送路２１が上流
において障害であると判断し、切替回路１１に切替え指
示を出して切替えさせる。その結果、受信回路４で受信
した第２伝送路２２からのデータがノードに取込まれ
る。断路障害が復旧しても初期設定が行なわれるまで、
切替回路１１は切替った状態を維持してノード１０４で
は第２伝送路２２のデータを取込む。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、送信元の
ノード以外では互に反対の方向に伝送されたデータの何
れも次のノードに中継し、通常は予め設定した方向のデ
ータのみをノード内に取込み、設定した方向のデータが
受信されないときに他の方向のデータをノードに取込む
切替回路を設けることにより、時間的に厳しい回路や、
断路障害時においても受信データの複雑な処理を要しな
いという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のブロック図である。

【図２】図１の実施例の適用例を示す構成図である。

【符号の説明】

１，２ 送信回路 ３，４ 受信回路 ５，６ 送信制御回路 ７ 第１検出回路 ８ 第２検出回路 ９ 送信検出回路 １０ 制御回路 １１ 切替回路 ２１ 第１伝送路 ２２ 第２伝送路 １０１，〜１０４ ノード

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 互に反対の方向にデータ伝送を行なう第
   １および第２のループ形伝送路のノードに設けられるに
   二重ループ伝送路用送受信装置において、第１および第
   ２のループ形伝送路のそれぞれにデータを送信する第１
   および第２の送信回路と、第１および第２のループ形伝
   送路のそれぞれからのデータを受信する第１および第２
   の受信回路と、自ノードが中継局であるときは前記第１
   および第２の受信回路で受信したデータをそれぞれ前記
   第１および第２の送信回路から送信し、自ノードが送信
   局であるときは送信データを前記第１および第２の送信
   回路の両方から送信すると共に前記第１および第２の受
   信回路で受信したデータを前記第１および第２の送信回
   路へ転送させない制御回路と、通常は前記第１および第
   ２の受信回路で受信したデータのうち予め設定した一方
   のデータをノードに取込むが、予め設定した方のデータ
   が得られないときは他の方のデータをノードに取込む切
   替回路とを有することを特徴とする二重ループ伝送路用
   送受信装置。