JPH05142955A - 電子写真記録装置 - Google Patents

電子写真記録装置

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JPH05142955A
JPH05142955A JP4115772A JP11577292A JPH05142955A JP H05142955 A JPH05142955 A JP H05142955A JP 4115772 A JP4115772 A JP 4115772A JP 11577292 A JP11577292 A JP 11577292A JP H05142955 A JPH05142955 A JP H05142955A
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toner
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photosensitive belt
toner image
transfer drum
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島田  昭
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勇 寺島
Tomoji Kitagishi
外茂治 北岸
Kazuhiro Wakamatsu
和博 若松
Masahiko Saito
雅彦 斉藤
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、コンパクトで、高品質なカラー画像
が得られる電子写真記録装置を提供することにある。 【構成】感光体ベルト1に形成した各色のトナー像を中
間転写ドラム11上に重ねて転写してカラートナー像を
形成し、このカラートナー像を転写器20により2次記
録媒体15に転写して定着する。中間転写ドラム11は
導電性のドラム基体11aと抵抗値を所定の範囲内になる
ように調整された誘電体層11bから成り、ドラム基体
11aを接地電位に接続し、感光体ベルト1からのトナ
ー像転写電界の設定と転写器20によるトナー像転写電
界の設定が干渉しないようにした。 【効果】両転写部での転写効率が向上して高品質なカラ
ー画像が得られ、装置もコンパクト化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機やレーザプリンタ
等の電子写真記録装置に係り、特にカラー画像印刷に好
適な電子写真記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やレーザプリンタ等の電子
写真記録装置は、感光ドラム等の1次記録媒体上に静電
潜像を形成し、これをトナーまたはトナーとキャリアを
混合した現像剤を用いて現像してトナー像に変換し、こ
のトナー像を紙またはOHPシート等の2次記録媒体上
に転写して定着するという電子写真プロセスによって印
刷物を得ている。
【0003】原稿を色分解して得た信号または色画像を
形成するために既にその画像の色の構成成分情報に分解
してある信号等に基づいて形成した各色のトナー像を合
成(重合)して2色や多色画像またはフルカラー画像を
得るカラー電子写真記録装置には、1次記録媒体として
感光ドラムや感光ベルト等の感光体を用いた装置では、
この感光体上に各色のトナー像を重ねて形成するもの,
1つの感光体に次々に形成される各色のトナー像を転写
ドラムに巻き付けた2次記録媒体に次々に重ねて転写し
て合成するもの,1つの感光体に次々に形成される各色
のトナー像を中間転写体に重ねて転写して合成した後に
2次記録媒体上に転写するもの,色分解の数だけ感光体
や現像器等のトナー像形成プロセス手段を設けて各感光
体に形成した各色のトナー像を順次2次記録媒体上に重
ねて転写して合成するもの等がある。
【0004】この中で、感光体上に形成された各色のト
ナー像を中間転写体に重ねて転写してカラーのトナー像
を得た後に、更に、紙またはOHPシート等の2次記録
媒体上に転写するものは、各色のトナー像を高精度に重
ねて転写するための手段を比較的簡単に構成することが
でき、装置をコンパクトにできる利点を有する。
【0005】そしてこのような電子写真技術は、公表特
許公報平1−502062 号公報,公開特許公報昭59−50474
号公報,昭59−125765号公報,平1−288870号公報,平2
−212870号公報等に開示されている。
【0006】例えば、前記公表特許公報平1−502062 号
公報に開示されたカラー複写機は、感光ベルト上に次々
に形成する複数色のトナー像を中間転写ドラム上に重ね
て転写してカラートナー像を得た後に記録紙に転写して
定着する装置であり、前記公開特許公報昭59−50474 号
公報に開示された装置は、感光ドラムに形成したトナー
像を粘着性の中間転写体に静電転写した後に更に記録紙
に圧着して加熱転写・定着する記録装置である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
カラー電子写真記録装置は、トナー像の転写を複数回行
なうために、各転写工程での転写効率を高める工夫が必
要である。感光体から中間転写体への転写効率を高める
ために中間転写体へのトナー像付着力を大きくすると、
該トナー像が該中間転写体から離れにくくなるので該中
間転写体から2次記録媒体への転写効率を高めることが
困難になる。
【0008】両方の転写効率を高めるためには両転写部
における電位傾斜の調整が必要であるが、同一の中間転
写体内で部分的な電位調整を同時に行なうと相互に干渉
するので両転写部を最適な状態に調整することが困難で
あり、構造的にも複雑になることから、装置をコンパク
トに設計するときの障害になる。
【0009】また、トナー像を中間転写体から2次記録
媒体に転写するときに該2次記録媒体に転写用電荷が残
留していると該2次記録媒体が中間転写体に静電吸着さ
れて巻き付く問題があり、これを防止するために除電手
段を設けるのが一般的であるが、中間転写体の電位の影
響を受けるので、静電吸着力を僅少にすることが困難で
ある。
【0010】そして、中間転写体から2次記録媒体への
転写効率を高めるために加熱転写方式を採用したもの
は、中間転写体も加熱されてこの熱が感光体にも伝わる
ことから、中間転写体と感光体に耐熱性が必要となる。
特に耐熱性の感光体を得るのが困難であり、実用的でな
い。
【0011】本発明はこのような問題点に対処すべくな
されたもので、第1の転写工程及び第2の転写工程で高
転写効率が得られ、高品質のカラー画像印刷に適した実
用的な電子写真記録装置を実現することを目的とする。
【0012】また、他の目的は、高品質なカラー画像印
刷を実現できるコンパクトな電子写真記録装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電体層の表
面に光導電体層が形成され、回動自在に張架された感光
ベルトと、該感光ベルト上に異なる色の複数種類の静電
潜像を順次形成する手段と、該静電潜像に対応する色の
帯電トナーを付着させて複数のトナー像を形成する現像
手段と、前記感光ベルトと接触しながら同期回転し、前
記複数のトナー像が重ねて転写されてカラートナー像を
完成する中間転写ドラムと、該中間転写ドラム上に形成
されたカラートナー像を記録媒体上に転写する手段とを
備えた電子写真記録装置において、前記中間転写ドラム
は接地電位に接続し、前記感光ベルトから該中間転写ド
ラムに前記トナー像を転写する第1の転写手段には、前
記感光ベルトの導電体層を接地電位に対して前記トナー
の帯電極性と同極性の電位にバイアスするような第1の
転写バイアス電圧を印加する第1のバイアス電源を設
け、前記中間転写ドラム上の前記トナー像を記録媒体に
転写する第2の転写手段には、前記記録媒体の背面を接
地電位に対して前記トナーの帯電極性と逆極性の電位に
バイアスするような第2の転写バイアスを印加する第2
のバイアス電源を設けたことを特徴とする。
【0014】そして、感光ベルト上に静電潜像を形成す
る手段と該静電潜像を現像する現像手段の電位は、前記
第1の転写バイアス電圧を基準にして静電潜像を形成
し、該静電潜像を現像するようにしたことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】カラートナー像を形成する中間転写ドラムを接
地電位にしたので、感光ベルトから該中間転写ドラムに
各色のトナー像を転写するための第1の転写部の転写電
界の発生と、該中間転写ドラムから2次記録媒体にカラ
ートナー像を転写するための第2の転写部の転写電界の
発生を、相互干渉なしに簡単に行なうことができ、両転
写部を高効率転写に適した状態にすることができる。
【0016】しかも、第2の転写部において中間転写ド
ラムが安定した接地電位にあるので、2次記録媒体が該
中間転写ドラムに巻き付かないようにするための除電が
容易になる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0018】実施例1 図1は本発明になるカラー電子写真記録装置である。電
子写真プロセスによってトナー像を形成する1次記録媒
体として感光ベルト1が使用されている。該感光ベルト
1は、ポリエステル等の樹脂の基体の表面にアルミニウ
ム等の金属を塗布または蒸着して得た導電性基体の外周
面に有機光導電体層を形成したものである。該感光ベル
ト1は、三角形の頂点位置に配置されたベルト駆動ロー
ラ2と2個の従動ローラ3a,3bの周りに架張され、
ベルト駆動ローラ2によって駆動されて矢印方向(図中
記号イ方向)に回動する。該感光ベルト1の外周面に沿
って、その上部には、第1現像器4,第2現像器5,第
3現像器6,第4現像器7が設けられる。第1現像器4
はイエロー色のトナーを用いた現像剤を使用して現像ロ
ール4aに磁気ブラシを形成し、第2現像器5はマゼン
タ色のトナーを用いた現像剤を使用して現像ロール5a
に磁気ブラシを形成し、、第3現像器6はシアン色のト
ナーを用いた現像剤を使用して現像ロール6aに磁気ブ
ラシを形成し、第4現像器7は黒色のトナーを用いた現
像剤を使用して現像ロール7aに磁気ブラシを形成する
ものであり、各現像器4,5,6,7は、その1つを選
択的に稼働状態に制御することができる。
【0019】回動状態にある感光ベルト1は、帯電器8
により一様に帯電された後に偏向走査形のレーザビーム
露光器9から発生するレーザビーム10によって露光さ
れて静電潜像が形成される。レーザビーム露光器9から
発生するレーザビーム10は、画像記録信号に従って点
滅制御される。イエロー色のトナー像を形成するための
画像記録信号に従って点滅制御されたレーザビーム10
により露光して形成した静電潜像は、第1現像器4によ
って現像してイエロー色のトナー像に変換する。マゼン
タ色のトナー像を形成するための画像記録信号に従って
点滅制御されたレーザビーム10により露光して形成し
た静電潜像は、第2現像器5によって現像してマゼンタ
色のトナー像に変換する。シアン色のトナー像を形成す
るための画像記録信号に従って点滅制御されたレーザビ
ーム10により露光して形成した静電潜像は、第3現像
器6によって現像してマゼンタ色のトナー像に変換す
る。黒色のトナー像を形成するための画像記録信号に従
って点滅制御されたレーザビーム10により露光して形
成した静電潜像は、第4現像器7によって現像して黒色
のトナー像に変換する。
【0020】中間転写ドラム11は、駆動ローラ2と従
動ローラ3bの間において前記感光ベルト1と接触しな
がら回転するように設置される。該中間転写ドラム11
は導電性基体の外周面に誘電体層を形成したもので、該
接触部において前記感光ベルト1からトナー像を静電転
写する第1の転写部を構成する。該第1の転写部でのト
ナー像の効率を高めるためには、該接触部における回動
方向の接触幅は、2mm以上を確保することが必要であ
り、3mm以上にすれば高転写効率を安定に維持すること
ができる。
【0021】第1の転写部を通過した感光ベルト1は、
イレーズ装置12により除電され、ベルトクリーニング
装置13により残留トナーが除去されて初期化され、帯
電器8により、再度、一様に帯電されて次の色のトナー
像を形成する電子写真プロセスに使用される。
【0022】後続して形成される異色のトナー像は、中
間転写ドラム11に既に転写されているトナー像に重ね
て転写するために、形成位置が調整される。この位置調
整は、静電潜像形成タイミングを制御することによって
行なわれる。
【0023】フルカラー画像印刷では、イエロー色のト
ナー像形成,イエロートナー像の転写,マゼンタ色のト
ナー像形成,マゼンタトナー像の転写,シアン色のトナ
ー像形成,シアントナー像の転写,黒色のトナー像形
成,黒トナー像の転写が行なわれる。
【0024】中間転写ドラム11上に多色のトナー像が
形成された後(最後に重畳する色のトナー像は、感光ベ
ルト1上に形成中或いは該感光ベルト1から中間転写ド
ラム11に転写中)に、給紙カセット14に収容した記
録紙またはOHPシート等の2次記録媒体15を給紙ロ
ーラ16と分離部17により1枚毎に分離して用紙搬送
路18を通してレジストローラ19まで搬送する。レジ
ストローラ19は、中間転写ドラム11上のトナー像と
2次記録媒体15が第2の転写部で整合するように該2
次記録媒体15の搬送タイミングを調整する。
【0025】第2転写部は、コロナ放電器を利用した転
写器20と除電器21を備え、中間転写ドラム11上の
トナー像を2次記録媒体15に静電力で転写する。転写
器20は、2次記録媒体15が中間転写ドラム11と接
触するときにトナー像転写用静電力を発生する直流コロ
ナ電荷を該2次記録媒体15の背面に与える。除電器2
1は、トナー像が転写された2次記録媒体15を中間転
写ドラム11から剥離するときに前記電荷による静電吸
着力を減ずるために、該2次記録媒体15上の電荷を中
和して除電するACコロナ放電を発生する。分離爪22
は、2次記録媒体15を中間転写ドラム11から確実に
剥離するために設置される。
【0026】定着器23はトナー像を2次記録媒体15
に定着し、排紙ローラ24はトナー像が定着された2次
記録媒体15を排紙トレー25に排出する。
【0027】中間転写ドラム11を清掃するドラムクリ
ーニング装置26は、該中間転写ドラム11に対して離
接可能に設置される。そして、該ドラムクリーニング装
置26は、中間転写ドラム11に各色のトナー像を転写
してカラーのトナー像を形成する過程では中間転写ドラ
ム11から離れた状態に操作され、転写工程終了後は中
間転写体ドラム11に接触して該中間転写ドラム1上に
残留するトナーを除去するように操作される。
【0028】また、この実施例における電子写真記録装
置は、2次記録媒体15を手差しトレー27から供給し
て用紙送りローラ28によりレジストローラ19まで送
り込むことができ、該2次記録媒体15にも同様にして
カラー画像を印刷することができる。
【0029】更にまた、定着器23を通過した2次記録
媒体15の排紙方向を排紙ローラ29の方向に変えるこ
とによって、2次記録媒体15を外部トレー(図示せ
ず)に排出させることもできる。
【0030】次に、この電子写真記録装置の電子写真プ
ロセスの実行に好適な各構成部品への電位設定を詳しく
説明する。図2は、電子写真プロセスに係わる主要構成
要部品を所定の電位にするための電気回路を示してい
る。現像器はイエロートナーを使用する第1現像器4を
例示する。
【0031】中間転写ドラム11は、アルミニウム製の
導電性ドラム基体11aの表面に所定の抵抗値に調整さ
れた誘電体層11bを形成したものであり、ドラム基体
11aは接地電位に接続される。誘電体層11bは、例え
ばカーボンブラックまたはアルミニウム等の導電性金属
を分散させることにより抵抗値の調整を行ったポリカー
ボネートなどである。この誘電体層11bの抵抗値は、
107 〜1011Ωcm程度が好ましい。抵抗値が高いと、
中間転写ドラム11の表面がチャージアップしてしま
い、トナー像を重ねて転写するときの転写効率が低下す
る。このチャージアップを防止するには、本発明者等の
実験よれば、誘電体層11bの抵抗値は1011Ωcm以下
にしなければならなかった。しかし、該誘電体層11b
の抵抗値が低過ぎると、中間転写ドラム11に形成した
カラートナー像を2次記録媒体15に転写するときに十
分な転写電界が得られず、転写効率が低下する。その下
限は約107Ωcmであった。従って、誘電体層11bの
抵抗値としては107〜1011Ωcmが好ましい。
【0032】感光ベルト1は、前述したように、ポリエ
ステル等の樹脂を基体としその表面にアルミニウム等の
金属を塗布または蒸着して導電体層を形成したベルト基
体1aと、そのうえに有機光導電体層1bを形成したも
のである。そして、該感光ベルト1は、周囲から絶縁し
た状態で張架され、ベルト基体1aの導電体層は第1の
バイアス電源31に接続されて該感光ベルト1の電位が
接地電位に対して負の電位になるようなバイアス電圧が
印加される。図3は、負極性に帯電したトナーで形成し
たトナー像を感光ベルト1から中間転写ドラム11へ転
写するときの転写効率の関係を示している。80%以上
の高転写効率を確保するには、感光ベルト1に印加する
バイアス電圧は−200〜−1000Vの範囲にするこ
とが好ましく、−300〜−600Vが好適である。
【0033】感光ベルト1の表面を一様に帯電する帯電
器8の導電性放電ケース8aは、感光ベルト1のベルト
基体1aと同電位になるように接続され、放電線8bは
該ベルト基体1aに対して約−5kVの電圧が印加され
るるように帯電器用高圧電源32に接続される。感光ベ
ルト1は矢印イ方向に回動しながら帯電器8のコロナ放
電により一様に帯電され、その表面の電位は、ベルト基
体1aの電位に対して約−600〜−800Vとなる。
例えば、感光ベルト1のバイアス電圧が−400Vの場合
は、該感光ベルト1の表面の電位は接地電位に対して約
−1000V〜−1200Vになる。
【0034】一様に帯電された感光ベルト1がレーザビ
ーム10により露光されと、レーザビーム10が照射さ
れた部分の電位は、ベルト基体1aの電位に対して、約
−100Vに減少し、レーザビーム10が照射されない
部分の電位は約−600〜−800Vに維持されて、静
電潜像が形成される。この静電潜像を現像するために、
例えば第1現像器4を稼働させると、アルミニウム等の
導電性金属の現像ロール4aに現像剤で形成した磁気ブ
ラシが感光ベルト1に作用して該静電潜像が現像され
る。負極性に帯電したトナー4bは、レーザビーム10
が照射されて電位が低下した領域に付着する。このため
に現像器4は周囲から絶縁した状態に接地され、現像ロ
ール4aには、感光ベルト1に対して約−400〜−6
00Vの現像バイアス電位を与える現像バイアス電源3
3が接続される。第2〜第4現像器5〜7に対しても同
様な現像バイアス電位が与えられる。
【0035】このようにして感光体ベルト1上に形成し
た単色のトナー像を合成してカラートナー像を完成する
ために、各色のトナー像を中間転写ドラム11に重ねて
転写する。但し、単色印刷の場合は、中間転写ドラム1
1へのトナー像の転写において、重合は行なわない。
【0036】感光ベルト1と中間転写ドラム11が接触
状態で回動する第1の転写部において、感光ベルト1の
ベルト基体1aの導電部は感光体バイアス電源31によ
って例えば−400Vにバイアスされている。従って、
中間転写ドラム11の接地された導電性ドラム基体11
aには、感光ベルト1と対向する領域において正極性の
電荷が誘起され、負極性のトナー像はこの電荷に引かれ
て感光ベルト1から中間転写ドラム11に高効率で静電
転写される。中間転写ドラム11が繰返し回動する間
に、感光ベルト1に形成した各色のトナー像を重ねるよ
うに繰返し転写して合成することによってカラーのトナ
ー像を完成する。
【0037】中間転写ドラム11上で合成されたカラー
トナー像を2次記録媒体15に転写するために、該2次
記録媒体15が第2の転写部に送り込まれる。この第2
の転写部において、転写器20はコロナ放電によって2
次記録媒体15の背面に静電転写用の電荷を与える。転
写器20の導電性放電ケース20aは中間転写ドラム1
1と同じ接地電位になるように接続され、放電線20b
は2次記録媒体15の背面にトナー像と逆極性のコロナ
放電を印加するために転写器用高圧電源34に接続され
て中間転写ドラム11に対して約4〜6kVの電圧が印
加される。
【0038】中間転写ドラム11の導電性ドラム基体1
1aは、感光ベルト1から受像する第1の転写部におい
ては感光ベルト1の電位に対応した強い帯電を帯びる
が、該第1の転写部を離れると該導電性ドラム基体11
aの帯電量はトナー像の電荷による誘導量まで減少す
る。そして第2の転写部に到来して2次記録媒体15が
重合され、該2次記録媒体15の背面に静電転写用の正
極性の電荷が与えられると、該中間転写ドラム11の導
電性ドラム基体11aには該静電転写用電荷に誘導され
る負極性の電荷が支配的に発生する。従って、負極性に
帯電したトナー像は中間転写ドラム11から離れやすく
なり、また、2次記録媒体15の背面に与えられた静電
転写用電荷に引き付けられて高効率で該2次記録媒体1
5に静電転写される。
【0039】この第2の転写部における中間転写ドラム
11から2次記録媒体15へのトナー像の転写は、その
一部は、最後に重合すべきトナー像を感光ベルト1に形
成する工程及び該トナー像を第1の転写部において該感
光ベルト1から中間転写ドラム11へ転写する工程が並
行して進行する。しかしながら、中間転写ドラム11の
導電性ドラム基体11aは接地されているので、第1の
転写部においては感光ベルト1の電位に応じた量の電荷
が誘導され、第2の転写部においては2次記録媒体15
の背面の電位に応じた量の電荷が誘起されて、相互干渉
がないトナー像転写が行なわれる。
【0040】2次記録媒体15に与えられた転写用電荷
は、該2次記録媒体15を中間転写ドラム11に吸着す
るようにも作用する。従って、トナー像が転写された2
次記録媒体15を中間転写ドラム11から分離するとき
には、該2次記録媒体15の背面に残留する転写用電荷
を除去しなければならない。除電器21はこの転写用電
荷を中和して除去するためにACコロナ放電を発生す
る。該除電器21の導電性放電ケース21aは接地電位
に接続され、放電線21bは交流高圧電源35に接続さ
れる。この除電において、中間転写ドラム11は接地電
位に接続されているので、除電器21によるACコロナ
放電により転写用電荷の中和(除電)を安定に行なうこ
とができ、中間転写ドラム11に対する2次記録媒体1
5の巻き付きを確実に防止することができる。
【0041】このカラー電子写真記録装置でカラー画像
印刷を行った結果、第1の転写部におけるトナー像転写
工程と第2の転写部におけるトナー像転写工程を同時に
行なっても両工程ともに良好なトナー像転写を行なうこ
とができ、またトナー層が多重になっている部分やライ
ン周辺でも転写ぬけがなく、高画質のカラー画像が得ら
れた。また、カラートナー像の位置ずれが少なく、除電
器21の影響による転写乱れもない高品質のカラー画像
が得られた。更に、中間転写ドラム11からの2次記録
媒体15の剥離も良好で、2次記録媒体15が中間転写
ドラム11に巻き付いてジャムを発生することもなかっ
た。
【0042】実施例2 図4は本発明の他の実施例であるカラー電子写真記録装
置である。このカラー電子写真記録装置は、前述した実
施例1のカラー電子写真記録装置に対して第2転写部に
ローラ転写器を使用した点が異なっており、その他の構
成は実施例1のカラー電子写真記録装置と同一である。
同一構成部品については、同一参照符号を付して詳細な
説明を省略する。
【0043】第2の転写部は、2次記録媒体15を中間
転写ドラム11に押接しながら該2次記録媒体15の背
面に転写用電位を与えるローラ転写器37を備える。該
ローラ転写器37は、導電性の金属軸37aと所定の抵
抗値を持つ弾性体ロール電極37bと該ロール電極37
bを進退させるソレノイド37cを有する。
【0044】ロール電極37bの抵抗値は、その表面と
軸間で測定して104〜109Ωの範囲内のものが好適で
あり、本実施例では107 Ωのものを用いた。材質とし
ては、ウレタン等の高分子樹脂を用いたゴムやスポンジ
が適している。
【0045】ロール電極37bは、各色のトナー像を感
光ベルト1から中間転写ドラム11に転写してカラート
ナー像を形成する工程では後退して休止の状態にされ、
完成したカラートナー像を中間転写ドラム11から2次
記録媒体15に転写する工程で該2次記録媒体15の到
来に同期して前進して該2次記録媒体15を中間転写ド
ラム11に押接する。この動作と同期してロール電極3
7bに所定の転写用バイアス電圧を印加して中間転写ド
ラム11上のトナー像を2次記録媒体15に転写するた
めの転写電界を発生させる。
【0046】除電器21は、このような転写電圧印加に
より2次記録媒体15の背面に帯電する電荷を除電する
ACコロナ放電を発生する。
【0047】次に、この電子写真記録装置の電子写真プ
ロセスの実行に好適な各構成部品の電位設定を、図5を
参照して詳しく説明する。図5は、電子写真プロセスに
係わる主要構成部品を所定の電位にするための電気回路
を示しており、現像器はイエロートナーを使用する第1
現像器4を例示する。実施例1と同一構成については詳
細説明を省略する。
【0048】トナー像転写工程でロール電極37bに転
写用バイアス電圧を印加するために、転写バイアス電源
38が金属軸37aと接地電位の間に接続される。該転
写バイアス電源38は、ロール電極37bをトナー像の
帯電極性と逆極性で接地電位との電位差が約600〜2
000Vになるような転写電位にバイアスする。抵抗値
が107Ωと109Ωのロール電極37bを用いたとき
の、ロール電極37bへの印加電圧(接地電位との電位
差)と転写効率の関係を測定した結果を図6に示す。該
実施例では、この結果をもとに金属軸37aに1400
Vの転写電圧を印加することにより90%近い転写効率
を確保することができた。
【0049】この電子写真記録装置でカラー画像印刷を
行った結果、前述の実施例と同様に、第1の転写部にお
けるトナー像転写工程と第2の転写部におけるトナー像
転写工程を同時に行なっても両工程ともに良好なトナー
像転写を行なうことができ、またトナー層が多重になっ
ている部分やライン周辺でも転写ぬけがなく、高画質の
カラー画像が得られた。また、カラートナー像の位置ず
れが少なく、除電器21の影響による転写乱れもない高
品質のカラー画像が得られた。更に、中間転写ドラム1
1からの2次記録媒体15の剥離も良好で、2次記録媒
体15が中間転写ドラム11に巻き付いてジャムを発生
することもなかった。
【0050】実施例3 図7は本発明の更に他の実施例であるカラー電子写真記
録装置を示している。このカラー電子写真記録装置の構
成は、前記した実施例1のカラー電子写真記録装置に対
してベルトクリーニング装置13の設置場所,手差しト
レー27と外部トレー排紙ローラ29の有無及び現像方
式が相違している。
【0051】実施例1の装置の現像方式が反転現像方式
であったのに対してこの実施例のカラー電子写真記録装
置は、レーザビーム10が照射されないで電荷が残留し
ている領域にトナーを付着させる正規現像方式を採用し
ている。そのため、各構成要素の電位傾向が実施例1と
異なっており、各現像器4〜7に使用するトナーは正極
性に帯電するものが用いられる。また、レーザビーム露
光器9が小型化され、ベルトクリーニング装置13はベ
ルト駆動ローラ2上で感光ベルト1に押接して該感光ベ
ルト1を清掃するように設置される。更に、中間転写ド
ラム11の誘電体層11bとして、導電性のフィラーを
分散させて抵抗値を107 〜1011Ωcm程度に調整した
テフロン樹脂を用いた。テフロン樹脂層は表面の潤滑性
が良いため、2次記録媒体15へトナー像を転写した後
に該中間転写ドラム11に残留するトナーのクリーニン
グ特性が向上するという特徴が生まれる。その他の構成
は実施例1のカラー電子写真記録装置と同一であるの
で、重複する説明の一部を省略する。
【0052】図8は、図7に示したカラー電子写真記録
装置における主要な構成要素を所定の電位に設定する電
気回路を示している。中間転写ドラム11のドラム基体
11aは接地電位に接続され、これが基準電位にされる。
感光ベルト1のベルト基体1aは、正極性に帯電したト
ナー4cを該感光ベルト1から中間転写ドラム11に転
写するために感光体バイアス電源39に接続され、接地
電位に対して正極性のバイアス電圧が印加される。この
バイアス電圧の大きさは、接地電位に対して200〜1
000Vの範囲が好ましく、300〜600Vが好適で
ある。
【0053】帯電器5の導電性放電ケース5aは感光ベ
ルト1のベルト基体1aと同電位になるように接続さ
れ、帯電器5の放電線1bはベルト基体1aの電位に対
して約−5kVの電圧が印加されるように帯電器用高圧
電源32に接続される。
【0054】感光ベルト1を図8の矢印イ方向に回動し
ながら帯電器5のコロナ放電により帯電すると、その表
面はベルト基体1aの電位に対して約−600〜−80
0Vの電位となるように一様に帯電される。例えば、感
光ベルト1のバイアス電圧が400Vの場合、感光ベル
ト1の表面の電位は接地電位に対して約−200〜−4
00Vになる。
【0055】一様に帯電された感光ベルト1をレーザビ
ーム10で露光すると、該レーザビーム10が照射され
た部分の電位は、ベルト基体1aの電位に対して、−1
00V程度に低下し、照射されない部分の電位は約−6
00〜−800Vを維持するので、該感光ベルト1の表
面には静電潜像が形成される。アルミニウム等の導電性
金属で構成した現像ロール4aに形成した磁気ブラシで
この感光ベルト1の表面を摺擦することによりトナー4
cが高帯電領域に付着(正規現像)してトナー像が形成
される。現像ロール4aは、感光ベルト1のベルト基体
1aに対して約−100〜400Vの電位となるように
現像バイアス電源33に接続される。
【0056】このようにして形成された感光ベルト1上
のトナー像を中間転写ドラム11に重ねて転写する第1
の転写部では、感光ベルト1のベルト基体1aの導電部
が感光体バイアス電源39によって400Vにバイアス
されているので、導電性ドラム基体11aには負極性の
電荷が誘起され、正極性のトナー像はこの電荷に引かれ
て感光ベルト1から中間転写ドラム11に高効率で静電
転写される。中間転写ドラム11が繰返し回動する間
に、感光ベルト1に形成した各色のトナー像を重ねるよ
うに繰返し転写して合成することによってカラーのトナ
ー像を完成する。中間転写ドラム11上で合成したトナ
ー像を2次記録媒体15に転写する第2の転写部の転写
器20は、導電性放電ケース20aが中間転写ドラム1
1と同じ接地電位になるように接続され、コロナ放電を
させるタングステンワイヤー20bは2次記録媒体15の
背面にトナー像と逆極性のコロナ放電を印加するために
転写器用高圧電源40に接続されて中間転写ドラム11
に対して約−5〜−6kVの電圧が印加される。
【0057】このカラー電子写真記録装置においても、
前述のカラー電子写真記録装置と同様にして、カラート
ナー像の位置ずれが少なく、かつ除電器21の影響によ
る転写乱れもない高品質のカラー画像が得られた。また
2次記録媒体15へのトナー像転写効率も良好で中間転
写ドラム11上の残留トナーも少なく、かつ該中間転写
ドラム表面からの2次記録媒体15の剥離も良好であっ
た。
【0058】実施例4 この実施例は、前述した実施例3における第2の転写部
の転写器21をローラ転写器37に変えたカラー電子写
真記録装置であって、該ローラ転写器37は、前述した
実施例2のローラ転写器と同一構造のものが使用され
る。図9はその各構成部品の電位設定のための電気的接
続を示している。
【0059】中間転写ドラム11上のトナー像は正極性
に帯電しているので、トナー像を2次記録媒体15に転
写するするためのローラ転写器37には、転写用バイア
ス電源41から−600V〜−2000Vのバイアス電
圧が印加される。
【0060】そしてこの実施例においても、前述の実施
例と同様な効果が得られた。
【0061】実施例5 図10は本発明になる更に他のカラー電子写真記録装置
である。このカラー電子写真記録装置の構成は、感光体
ベルト1の張架方法,イレーズ装置9やベルトクリーニ
ング装置10や手差しトレー24の設定場所の変更、搬
送ローラ43,44の追加等で異なるが、基本的には前
述した実施例1のカラー電子写真記録装置とほぼ同じで
ある。感光体ベルト1は、主にベルト駆動ローラ2と2
個の搬送ローラ3a,3bにより張架され回動される
が、中間転写ドラム11との接触幅の調整は、新たに設
けた2個の当接ローラ45a,45bによってなされ
る。感光体ベルト1と中間転写ドラム11の接触幅は、
4mmとした。
【0062】トナー像形成プロセスの順序及び主要構成
部品にバイアス電圧を印加するための電気的接続も実施
例1と同じであるが、4個の現像器4,5,6,7の配
置の順序が相違している。現像方式は反転現像方式で、
各現像器4〜7に使用する現像剤は負帯電極性のトナー
を用いている。
【0063】このカラー電子写真記録装置においても、
前述したカラー電子写真記録装置と同様な効果が得られ
た。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、感光ベ
ルト上に形成した各色のトナー像を重ねて転写すること
によりカラーのトナー像を完成する中間転写ドラムを接
地電位に接続し、第1の転写部では前記感光ベルトを該
感光ベルト上に形成されたトナー像の帯電極性と同極性
にバイアスした状態で前記中間転写ドラムに当接して前
記トナー像を該中間転写ドラムに静電転写するように
し、また、第2の転写部では該中間転写ドラム上で完成
したカラートナー像を2次記録媒体に転写するための転
写用バイアス電圧は接地電位を基準にしてトナー像と逆
極性に印加するようにしたので、両転写部では相互干渉
なしに好適な転写電界を発生してトナー像の転写効率が
向上し、高品質なカラー画像が得られる。そして、両転
写部の相互干渉を避けるための除電手段等は不要となる
ので構成が簡単になり、また、2次記録媒体が中間転写
ドラムに巻き付かないように該2次記録媒体を除電する
ことも容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるカラー電子写真記
録装置の縦断側面図である。
【図2】図1に示したカラー電子写真記録装置の構成部
品の電位を設定する電圧を印加する電気回路図である。
【図3】図1に示したカラー電子写真記録装置における
感光体バイアス電圧と感光ベルトから中間転写ドラムへ
のトナー転写効率の関係を示す特性図である。
【図4】本発明の第2の実施例であるカラー電子写真記
録装置の縦断側面図である。
【図5】図4に示した電子写真記録装置の構成部品の電
位を設定する電圧を印加する電気回路図である。
【図6】図4に示したカラー電子写真記録装置における
転写ロールの印加電圧と中間転写ドラムから用紙へのト
ナー転写効率の関係を示す特性図である。
【図7】本発明の第3の実施例であるカラー電子写真記
録装置の縦断側面図である。
【図8】図7に示したカラー電子写真記録装置の構成部
品の電位を設定する電圧を印加する電気回路図である。
【図9】本発明の第4の実施例であるカラー電子写真記
録装置の構成部品の電位を設定する電圧を印加する電気
回路図である。
【図10】本発明の第5の実施例であるカラー電子写真
記録装置の縦断側面図である。
【符号の説明】
1…感光体ベルト、1a…ベルト基体、1b…有機光導
電体層、2…ベルト駆動ローラ、3a,3b…搬送ロー
ラ、4…第1現像器、4a…現像ロール、4b…トナ
ー、5…第2現像器、6…第3現像器、7…第4現像
器、8…帯電器、10…レーザビーム、11…中間転写
ドラム、11a…導電性ドラム基体、11b…誘電体層、
15…2次記録媒体、20…転写器、21…除電器、3
1…バイアス電源、33…現像バイアス電源、34…転
写器用高圧電源、37…ローラ転写器、37a…金属
軸、37b…ロール電極、38…転写用電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若松 和博 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 斉藤 雅彦 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所多賀工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電体層の表面に光導電体層が形成され、
    回動自在に張架された感光ベルトと、該感光ベルト上に
    異なる色のための複数種類の静電潜像を順次形成する手
    段と、該静電潜像に対応する色の帯電トナーを付着させ
    て複数のトナー像を形成する現像手段と、前記感光ベル
    トと接触しながら同期回転し、前記複数のトナー像が重
    ねて転写されてカラートナー像を完成する中間転写ドラ
    ムと、該中間転写ドラム上に形成されたカラートナー像
    を2次記録媒体上に転写する手段とを備えた電子写真記
    録装置において、 前記中間転写ドラムは接地電位に接続された誘電体層を
    備え、 前記感光ベルトから該中間転写ドラムに前記トナー像を
    転写する第1の転写手段は、前記感光ベルトの導電体層
    を接地電位に対して前記トナーの帯電極性と同極性の電
    位にバイアスするような第1の転写バイアス電圧を印加
    する第1のバイアス電源を備え、 前記中間転写ドラム上の前記トナー像を2次記録媒体に
    転写する第2の転写手段は、前記2次記録媒体の背面を
    接地電位に対して前記トナーの帯電極性と逆極性の電位
    にバイアスするような第2の転写バイアスを印加する第
    2のバイアス電源を備えたことを特徴とする電子写真記
    録装置。
  2. 【請求項2】導電体層の表面に光導電体層が形成され、
    回動自在に張架された感光ベルトと、該感光ベルト上に
    異なる色のための複数種類の静電潜像を順次形成する手
    段と、該静電潜像に対応する色の帯電トナーを付着させ
    て複数のトナー像を形成する現像手段と、前記感光ベル
    トと接触しながら同期回転し、前記複数のトナー像が重
    ねて転写されてカラートナー像を完成する中間転写ドラ
    ムと、該中間転写ドラム上に形成されたカラートナー像
    を2次記録媒体上に転写する手段とを備えた電子写真記
    録装置において、 前記中間転写ドラムは接地電位に接続された導電性基体
    の表面に形成された誘電体層を備え、 前記感光ベルトから該中間転写ドラムに前記トナー像を
    転写する第1の転写手段は、前記感光ベルトの導電体層
    を接地電位に対して前記トナーの帯電極性と同極性の電
    位にバイアスするような第1の転写バイアス電圧を印加
    する第1のバイアス電源を備え、 前記中間転写ドラム上の前記トナー像を2次記録媒体に
    転写する第2の転写手段は、前記2次記録媒体の背面を
    接地電位に対して前記トナーの帯電極性と逆極性の電位
    にバイアスするような第2の転写バイアスを印加する第
    2のバイアス電源を備えたことを特徴とする電子写真記
    録装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記第1の転写バイア
    ス電圧は接地電位に対して200ボルト以上の電圧差を
    もつようにしたことを特徴とする電子写真記録装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記第2の転写手段
    は、前記第2のバイアス電源に付勢され、前記2次記録
    媒体の背面に前記トナーと逆極性の電荷を帯電するコロ
    ナ放電器を備えたことを特徴とする電子写真記録装置。
  5. 【請求項5】請求項2において、前記第2の転写手段
    は、前記第2のバイアス電源に付勢され、前記2次記録
    媒体の背面に押接されるロール電極を備えたことを特徴
    とする電子写真記録装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記ロール電極は、導
    電性の金属軸とその抵抗値が104 〜109 Ωの弾性体
    層を備えたことを特徴とする電子写真記録装置。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記ロール電極は導電
    性の金属軸とその抵抗値が104 〜109 Ωの弾性体層
    を備え、前記第2のバイアス電源は接地電位に対して6
    00〜2000ボルトの電位差のバイアス電圧を前記金
    属軸に印加することを特徴とする電子写真記録装置。
  8. 【請求項8】請求項2において、前記中間転写ドラムの
    誘電体層の抵抗値を107 〜1011Ωcmとしたことを特
    徴とする電子写真記録装置。
  9. 【請求項9】導電体層の表面に光導電体層が形成され、
    回動自在に張架された感光ベルトと、該感光ベルト上に
    異なる色のための複数種類の静電潜像を順次形成する手
    段と、該静電潜像に対応する色の帯電トナーを付着させ
    て複数のトナー像を形成する現像手段と、前記感光ベル
    トと接触しながら同期回転し、前記複数のトナー像が重
    ねて転写されてカラートナー像を完成する中間転写ドラ
    ムと、該中間転写ドラム上に形成されたカラートナー像
    を2次記録媒体上に転写する手段とを備えた電子写真記
    録装置において、 前記中間転写ドラムは接地電位に接続された導電体層の
    表面に形成された誘電体層を備え、 前記感光ベルトから該中間転写ドラムに前記トナー像を
    転写する第1の転写手段は、前記感光ベルトの導電体層
    を接地電位に対して前記トナーの帯電極性と同極性の電
    位にバイアスするような第1の転写バイアス電圧を印加
    する第1のバイアス電源を備え、 前記中間転写ドラム上の前記トナー像を2次記録媒体に
    転写する第2の転写手段は、前記トナーの帯電極性と逆
    極性の第2の転写バイアス電圧を発生する第2のバイア
    ス電源と、該バイアス電源に付勢されてコロナ放電し、
    前記2次記録媒体を接地電位に対してトナーの帯電極性
    と逆極性に帯電するコロナ放電器を備えたことを特徴と
    する電子写真記録装置。
  10. 【請求項10】導電体層の表面に光導電体層が形成さ
    れ、回動自在に張架された感光ベルトと、該感光ベルト
    上に異なる色のための複数種類の静電潜像を順次形成す
    る手段と、該静電潜像に対応する色の帯電トナーを付着
    させて複数のトナー像を形成する現像手段と、前記感光
    ベルトと接触しながら同期回転し、前記複数のトナー像
    が重ねて転写されてカラートナー像を完成する中間転写
    ドラムと、該中間転写ドラム上に形成されたカラートナ
    ー像を2次記録媒体上に転写する手段とを備えた電子写
    真記録装置において、 前記中間転写ドラムは接地電位に接続された誘電体層を
    備え、 前記感光ベルトから該中間転写ドラムに前記トナー像を
    転写する第1の転写手段は、前記感光ベルトの導電体層
    を接地電位に対して前記トナーの帯電極性と同極性の電
    位にバイアスするような第1の転写バイアス電圧を印加
    する第1のバイアス電源を備え、 前記中間転写ドラム上の前記トナー像を2次記録媒体に
    転写する第2の転写手段は、前記2次記録媒体の背面を
    接地電位に対して前記トナーの帯電極性と逆極性の電位
    にバイアスするような第2の転写バイアスを印加する第
    2のバイアス電源を備え、 前記静電潜像を形成する手段は、前記第2の転写バイア
    ス電位を基準電位とした静電潜像を前記感光ベルト表面
    に形成する手段を備え、 前記現像手段は、前記第2の転写バイアス電位を基準電
    位として前記静電潜像を現像する手段を備えたことを特
    徴とする電子写真記録装置。
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