JPH05142915A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH05142915A
JPH05142915A JP3307311A JP30731191A JPH05142915A JP H05142915 A JPH05142915 A JP H05142915A JP 3307311 A JP3307311 A JP 3307311A JP 30731191 A JP30731191 A JP 30731191A JP H05142915 A JPH05142915 A JP H05142915A
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JP
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image
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Pending
Application number
JP3307311A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiaki Tanuma
千秋 田沼
Hiroki Takano
浩樹 高野
Kenichi Mori
健一 森
Mitsunaga Saitou
三長 斉藤
Yukihiro Osugi
之弘 大杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Tokyo Electric Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH05142915A publication Critical patent/JPH05142915A/ja
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 転写材(被記録媒体)の転写ベルトからの分
離が確実に行われるなど、機能的な信頼性も高く常に高
品質の画像を形成し得るとともに、コンパクト化が可能
なカラー画像形成装置とする。 【構成】 画像形成ユニット6,7,8,9複数個を連
続的に配置し、転写手段6f,7f,8f,9fによって順次転
写してカラー画像を形成するカラー画像形成装置であっ
て、前記転写手段6fを誘電体もしくは抵抗値109 Ω・cm
以上の抵抗体で形成されたエンドレスフィルム状の転写
ベルト 10aおよび転写電界を形成する電界発生手段6eで
構成するとともに、前記転写ベルト10aを所定方向に駆
動する駆動ローラ 10bと従動ローラ 10cを備え、この駆
動ローラ 10bと従動ローラ 10cのうち少なくとも転写材
が搬送される下流側のローラ 10bの直径を10mm〜40mmの
範囲内に選択・設定したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像形成装置に係
り、特に小形化に適したカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数個の画像形成ユニットを連続的に配
置し、画像形成ユニットごとに形成されたトナー像を、
搬送されてくる転写材面に転写手段によって順次転写し
てカラー画像を形成するカラー画像形成装置が知られて
いる。図3はこの種のカラー画像形成装置の構成の要
部、つまりカラー画像形成装置本体内に配設されている
原稿読取りのためのスキャナー部、このスキャナー部か
らデジタル信号として出力される画像信号を電気的に処
理する画像処理部、この画像処理部による各色の画像情
報に基づいて所要の画像を複写・再生するカラー画像形
成部のうち、カラー画像形成部の構成を断面的に示した
ものである。そして、このカラー画像形成部は、たとえ
ばブラック用の画像形成ユニット1、イエロー用の画像
形成ユニット2、マゼンタ用の画像形成ユニット3およ
びシアン用の画像形成ユニット4で構成されている。
【0003】また、これらの各画像形成ユニット1,
2,3,4の構成は、いずれも潜像保持体(たとえば感
光体ドラム)1a,2a,3a,4a 、前記潜像保持体1a,2a,3a,4
a 面を一様に帯電させる帯電手段(たとえばコロナ帯電
器)1b,2b,3b,4b 、前記画像処理部からの画像情報に基
づいて帯電された潜像保持体1a,2a,3a,4a 面に所要の静
電潜像を形成する静電潜像形成手段1c,2c,3c,4c 、前記
静電潜像面にトナーを供給して静電潜像をトナー像化す
る現像手段1d,2d,3d,4d 、前記トナー像を転写ベルト5
によって搬送されてくる転写材(被記録媒体)面に転写
させる転写手段(転写用帯電器)1e,2e,3e,4e、および
前記転写で残留した転写残りトナーを潜像保持体1a,2a,
3a,4a 面から除去するクリーニング手段1f,2f,3f,4f
を具備した構成を成している。つまり、使用する着色ト
ナーを異ならせているが、いわゆるクリーニング手段付
きの一般的な画像形成装置(ユニット)を連続的に配設
した構成を採っている(特開平 1-112267 号公報な
ど)。
【0004】このカラー画像形成装置によれば、先ず画
像形成ユニット1においてブラック成分色の静電潜像が
潜像保持体1aに形成され、ブラックのトナー像に現像さ
れて転写材面に転写される。次いで、画像形成ユニット
2においてイエロー成分色の静電潜像が潜像保持体2aに
形成され、イエローのトナー像に現像されて搬送されて
くる転写材面に積層的に転写される。以下順次同様な過
程を経て所要のカラー画像が複写・記録された後、その
転写材は転写ベルト5面から図示されていない分離装置
で分離され、同じく図示されていない定着ユニット(定
着装置)に移行して定着されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のカラー画像形成装置の場合は、実用上次のような問
題がある。すなわち、この種のカラー画像形成装置で
は、トナー像を紙などの転写材(被記録媒体)面に転写
した後、転写ベルト面から分離され、定着装置に送られ
るが、そのときの転写ベルト面から転写材の剥離性の問
題がある。換言すると、転写材(被記録媒体)は、転写
ベルトによる搬送過程では転写ベルト面に接触し、静電
的に転写ベルト面に吸着されており、この吸着は相当大
きい力で行われているため、予め配置してある専用の転
写材分離装置によっても、しばしば分離不全を生じる場
合がある。そして、このような分離不全が生じると、前
記転写材が転写ベルトに巻き付いて、所要の転写・搬送
の機能を損なうことになる。また、転写ベルトに巻き付
いた転写材を、転写ベルトから取り除く作業も煩雑であ
るばかりでなく、不用意な取り除き作業は転写ベルトの
破損・損傷を招来し、ひいては潜像保持体の交換を要す
るなどのトラブルを引き起こすことになる。
【0006】本発明は上記事情に対処してなされたもの
で、転写材の転写ベルトからの分離が確実に行われな
ど、機能的な信頼性も高く常に高品質の画像を形成し得
るとともに、コンパクト化が可能なカラー画像形成装置
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカラー画像
形成装置は、潜像保持体、前記潜像保持体表面に静電潜
像を形成する静電潜像形成手段、前記静電潜像面にトナ
ーを付着させトナー像を形成する現像手段、および前記
トナー像を転写材に転写する転写手段を有する画像形成
ユニット複数個を連続的に配置し、前記画像形成ユニッ
トごとに形成されたトナー像を搬送されてくる転写材面
に転写手段によって順次転写してカラー画像を形成する
カラー画像形成装置であって、前記転写手段を誘電体も
しくは抵抗値109 Ω・cm以上の抵抗体で形成されたエン
ドレスフィルムおよび転写電界を形成する電界発生手段
で構成するとともに、前記エンドレスフィルムを所定方
向に駆動する駆動ローラと従動ローラを備え、この駆動
ローラと従動ローラのうち少なくとも転写材が走行され
る下流側のローラの直径を10mm〜40mmの範囲内に選択・
設定したことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記本発明によれば、カラー画像形成装置にお
いて転写材(被記録媒体)を搬送する一方、転写手段の
一部を成す転写ベルトが誘電体もしくは抵抗値109 Ω・
cm以上の抵抗体で形成されたエンドレスフィルム状を成
し、またこの転写ベルトは駆動ローラおよび従動ローラ
によって所定の方向に駆動されるが、前記駆動ローラお
よび従動ローラのうち少くとも下流側(定着装置側)の
ローラは、その直径が10mm〜40mmに選択・設定されたこ
とにより、専用の転写材分離装置を配置せずとも、前記
エンドレスフィルム状の転写ベルト面から、転写材を容
易にかつ確実に自動的に分離して定着装置に供給するこ
とが可能となる。また、前記専用の転写材分離装置も配
置不要となるので、機器のコンパクト化も図られる。
【0009】
【実施例】以下図1および図2を参照して本発明の実施
例を説明する。
【0010】先ず、本発明に係るカラー画像形成装置の
骨子ないし基本的な原理について説明する。すなわち、
転写手段を誘電体もしくは抵抗値109 Ω・cm以上の抵抗
体で形成されたエンドレスフィルム状の転写ベルトおよ
び転写電界を形成する電界発生手段で構成するととも
に、前記転写ベルトを所定方向に駆動する駆動ローラと
従動ローラを備え、この駆動ローラと従動ローラのうち
少くとも最下流側のローラの直径を10mm〜40mmの範囲内
に選択・設定した点について説明する。ここで、駆動ロ
ーラと従動ローラのうち少くとも最下流側のローラの直
径は10mm〜40mmの範囲内と比較的小径に選択されてお
り、これら両円柱状のローラの周囲の曲率が大きく設定
されていることになる。
【0011】上記カラー画像形成装置において、転写ベ
ルトが抵抗値109 Ω・cm未満の抵抗体で形成されると、
転写時に潜像保持体上のトナーへの逆電荷の注入や潜像
保持体での放電が生じ、転写効率が低下して高品質な画
像が得られなくなる恐れがある。したがって、本発明で
は前記転写ベルトを誘電体もしくは抵抗値109 Ω・cm以
上の抵抗体で形成する。さらに、本発明において駆動ロ
ーラと従動ローラのうち少くとも下流側のローラの直径
が10〜40mmに選択・設定されるのは次のような理由によ
る。
【0012】周知のように転写材、たとえば紙などはい
ずれも腰の強さといわれる弾力性を備えており、転写材
を大きな曲率で丸めようとすれば、前記腰の強さが丸め
ようとする力に対して反発性を示す。そして、前記転写
ベルトを駆動する駆動ローラや従動ローラが小径になる
と、これに転写材を巻き付けようとしても、転写材の弾
力性がその巻き付けに対して逆らうように作用する。し
たがって、前記駆動ローラや従動ローラを小径にするこ
とにより、転写材は駆動ローラや従動ローラから分離し
易くなる。つまり、転写材はそれ自信の弾性力によっ
て、駆動ローラや従動ローラから自ら(自動的に)かつ
確実に分離する(専用の分離装置不要化)。転写材の自
動的な分離作用からみると、前記駆動ローラや従動ロー
ラの直径が小さい程よいことになるが、駆動ローラや従
動ローラの直径を小さく選択・設定すると、転写ベルト
に適当な張力を与えるため駆動ローラや従動ローラとの
間に適当な力を加えたとき、駆動ローラもしくは従動ロ
ーラが主走査(長手)方向に湾曲して、転写ベルトに均
一な張力が働かなくなり、特に転写ベルトの中央部が撓
み、搬送機能が損なわれることになる。本発明者らの検
討の結果、前記駆動ローラや従動ローラの直径を10mmよ
り小さくすると、転写ベルト面と潜像保持体(たとえば
感光体ドラム)面との均一な接触がなされず、トナー像
の転写が不均一となり易い(再生画像にムラが生じ易
い)という問題が認められので、前記駆動ローラや従動
ローラの直径の下限は10mmとなる。
【0013】一方、前記駆動ローラや従動ローラの直径
が大きくなって、曲率が小さくなると、転写材の弾性力
による転写ベルトからの分離傾向は次第に低下する。こ
こで、モデル計算によって転写ベルトからの転写材の分
離が、転写材の弾性力によって行われるための条件を求
めてみると、転写材に作用する外力としては静電的な力
のみを考慮して、分離点に関しての前記静電力のモーメ
ント Mq と、分離点における転写材の剛性モーメント M
s との釣合を考える。そして、 Ms ≧ Mq であれば転写
材はその腰の強さによって、転写ベルト面から自動的に
分離する。
【0014】さて、前記分離点から転写材の先端(搬送
方向)までの距離を xとし、駆動ローラ上の転写ベルト
の厚さを dとし、また転写材が前記分離点から先端部ま
で転写ベルト面に張り付いているとした場合、この張り
付く力は転写材にに付与された電荷と、この電荷によっ
て駆動ローラ上の転写ベルトに誘起された電荷との間の
鏡像力である。そこで、転写材の転写ベルト面に張り付
いている部分に Qなる電気量が存在し、かつこの電気量
Qが張り付いている部分の中央部に集中しているものと
して近似を行い Mq を計算すると、
【数1】 が成立する。なお、式中ε0 は真空の誘電率を示す。こ
こで、転写材の静電容量を Cp 、転写材の電位を Vp
すると前記(1) は、
【数2】 と書き替えられる。
【0015】一方、前記転写材の剛性モーメント M
s は、転写材のヤング率を E、転写材の断面2次モーメ
ントを Iz 、転写材の曲率半径(転写ベルトと駆動ロー
ラの曲率半径)を Rとしたとき、
【数3】 で与えられる。たとえば転写材として通常の可視像転写
タイプに使用される上質紙を考えると、その静電容量を
Cp は20pF/cm2、転写ベルトとしてポリエチレンテレ
フタレートフィルムを考えると、その厚さは 1×10-3c
m、分離点から転写材の先端(搬送方向)までの距離を
xを 1cm、転写材の電位 Vp を300 V 、転写材の断面2
次モーメント Iz とヤング率 Eの積を 1.5×10 N・cm
2 として、Ms ≧ Mq なる条件を満足する曲率半径 Rを
算出すると、
【数4】 が得られる。すなわち、上述のようなモデル計算により
或る条件下で、転写ベルトからの転写材の分離が自動的
に行われるための曲率半径 Rを容易に求めることができ
る。さらに、転写材の違いによる静電容量 Cp ,ヤング
率 Eなどの値の変動を考慮して本発明者らが検討した結
果、 R≦2.0(cm) のとき、 Ms ≧ Mq なる条件が満足す
ることを見出した。したがって、駆動ローラなどの直径
が40mm以下であれば、使用される転写材の種類によらず
転写材の自動分離が可能である。
【0016】つぎに本発明に係るカラー画像形成装置の
構成について説明する。図1は、本発明に係るカラー画
像形成装置の要部構成(画像形成部)例を断面的に、ま
た図2は画像形成部の一部(クリーナレス画像形成ユニ
ット)を拡大して断面的にそれぞれ示すものである。こ
の画像形成部は、たとえばイエロー用のクリーナレス画
像形成ユニット6、マゼンタ用のクリーナレス画像形成
ユニット7、シアン用のクリーナレス画像形成ユニット
8、およびブラック用のクリーナレス画像形成ユニット
9で構成されている。また、これらの各クリーナレス画
像形成ユニット6,7,8,9の構成は、いずれも潜像
保持体(たとえば感光体ドラム)6a,7a,8a,9a 、前記潜
像保持体6a,7a,8a,9a 面を一様に帯電させる帯電手段
(たとえばコロナ帯電器)6b,7b,8b,9b 、別設されてい
る画像処理部(図示せず)からの画像情報に基づいて帯
電された潜像保持体6a,7a,8a,9a 面に所要の静電潜像を
形成する静電潜像形成手段(プリントヘッド)6c,7c,8
c,9c 、前記静電潜像面にたとえば一成分非磁性トナー
を供給して静電潜像をトナー像化する現像手段6d,7d,8
d,9d 、前記トナー像を転写材(被記録媒体)面に転写
させる転写用帯電ローラ(電界手段)6e,7e,8e,9e を含
む転写手段6f,7f,8f,9f 、トナー像を転写材面に転写し
た後潜像保持体6a,7a,8a,9a 面に残留する電荷を消去す
る除電ランプ(発光体)6g,7g,8g、9g、および前記転
写で残留した転写残りトナーを潜像保持体6a,7a,8a,9a
面において分散化して、前記帯電手段6b,7b,8b,9b によ
る帯電の一様化に寄与するとともに、現像手段6d,7d,8
d,9d でのクリーニング作用を助長する転写残りトナー
の分散化手段6h,7h,8h,9h を具備した構成を成してい
る。つまり、使用する着色トナーを異ならせているが、
いわゆるクリーナレス画像形成装置(ユニット)6,
7,8,9を連続的に配設した構成を採っている。
【0017】さらに、10はトナー像を転写する転写材を
搬送する転写材搬送手段で、前記転写用帯電ローラ6e,7
e,8e,9e と共働して転写手段6f,7f,8f,9f を構成する誘
電体もしくは抵抗値が109 Ω・cm以上の抵抗体で形成さ
れた透明なエンドレスフィルム状の転写ベルト 10a、こ
の転写ベルト 10aをエンドレスに走行させる駆動ローラ
10bと従動ローラ 10c、走行する転写ベルト10a面をク
リーニングするベルトクリーナ 10dなどで構成されてい
る。なお、この構成において転写ベルト 10aをエンドレ
スに走行させる駆動ローラ 10bと従動ローラ 10cのう
ち、少くとも走行方向(転写材の流れ方向)の下流側の
ローラ、この実施例の場合は駆動ローラ 10bの直径が10
〜40mmたとえば15mmに設定されたものが用いられてい
る。勿論駆動ローラ 10bおよび従動ローラ 10cをとも
に、前記10〜40mm範囲の直径に選択設定してもよい。そ
して、前記転写材搬送手段10の一部を成す転写ベルト 1
0aは、たとえば給紙ローラ11などから前記画像形成に連
動して供給される転写材を順次搬送しながら、転写用帯
電ローラ6e,7e,8e,9e によって、その転写領域で所要の
転写電界を形成して転写を行う構成となっている。ここ
で、転写用帯電ローラ6e,7e,8e,9e は、所要の電圧が印
加される弾性体と導電性を有する接触部とで構成されて
いることが好ましいが、本発明ではこれに限定されず、
電界発生手段としてローラ状以外の形状、たとえば導電
性ブラシや非接触型の帯電器も許容される。このような
構成を採りながら、本発明においては前記転写材搬送手
段10の一部を成す転写ベルト 10aの走行する内側に、図
1および図2に示すごとく除電ランプ(発光体)6g,7
g,8g,9gを配置している。このように転写ベルト 10a
を透明にし、走行する転写ベルト 10aの内側に、前記潜
像保持体6a,7a,8a,9a 面の転写後の電荷を消去する除電
ランプ6g,7g,8g,9gを配置したことにより、コンパク
ト化を助長しながら電荷の消去が図られる。すなわち、
転写材搬送手段10領域の空間を巧に利用することによ
り、潜像保持体5a,6a,7a,8a 面を電荷的に清浄化して、
引き続く画像形成の高品質化への寄与も図られる。な
お、図1において 10eは走行する転写ベルト 10aを帯電
するベルト帯電器、12は前記転写材に転写されたトナー
像を転写材面に定着する定着ユニット、13は各クリーナ
レス画像形成ユニット6,7,8,9間の仕切体であ
る。
【0018】本発明に係るカラー画像形成装置の構成要
素を成すクリーナレス画像形成ユニット6,7,8,9
における現像手段6d,7d,8d,9d の構成および機能につい
て説明すると、潜像保持体6a,7a,8a,9a 面に対峙させて
配置された周面にトナー層を担持するローラ型のトナー
担持体6d1 、7d1 、8d1 、9d1 、このトナー担持体6
d1 、7d1 、8d1 、9d1 面にトナーを供給するトナー供
給体6d2 、7d2 、8d2 、9d2 、前記のトナー担持体6
d1 、7d1 、8d1 、9d1 面に担持されるトナー層の厚さ
を規制するトナー層規制ブレード6d3 、7d3 、8d3 、9d
3 、上記の潜像保持体6a,7a,8a,9a 面の静電潜像面へト
ナーを供給した後のトナー担持体6d1 、7d1 、8d1 、9d
1 面のトナーを回収するトナー回収ブレード6d4 、7
d4 、8d4 、9d4 およびこれらを装着しながらトナーを
貯留するトナー貯槽6d5 、7d5 、8d5 、9d5 を具備して
いる。
【0019】次に、このクリーナレス画像形成ユニット
6,7,8,9における現像・同時クリーニングについ
て概略を説明する。静電潜像形成手段6c,7c,8c,9c によ
って潜像保持体6a,7a,8a,9a 面に静電潜像を形成したと
き、帯電部分(すなわち未露光部もしくは非画像部)に
存在する転写残りトナーは、帯電手段6b,7b,8b,9b によ
って確実に帯電されているため、トナー担持体6d1 、7d
1 、8d1 、9d1 から潜像保持体6a,7a,8a,9a 面へトナー
が転移することを抑制する電界、すなわち帯電部分の電
位とトナー担持体6d1 、7d1 、8d1 、9d1 の電位との電
位差による電界によってトナー担持体6d1 、7d1 、8
d1 、9d1 側へ転移する。同時に非帯電部分、すなわち
露光部もしくは画像部に存在する転写残りトナーは、ト
ナー担持体6d1 、7d1 、8d1 、9d1 から潜像保持体6a,7
a,8a,9a へ向かう力を受け潜像保持体(感光体)6a,7a,
8a,9a 面上に残留する。この非帯電部分には、トナー担
持体6a1 、7a1 、8a1 、9a1 から新たなトナーが転移
し、現像と同時にクリーニングが行われる。
【0020】一方、前記転写手段6f,7f,8f,9f において
は、この転写手段6f,7f,8f,9f を構成する転写用帯電ロ
ーラ6e,7e,8e,9e および転写ベルト 10aを形成する誘電
体もしくは抵抗体との協奏的な作用によって、その転写
領域で所要の転写電界を容易にかつ確実に形成し、転写
が効率よく行われる。つまり、潜像保持体6a,7a,8a,9a
面に形成されたトナー像は、このトナー像を成すトナー
粒子が潜像保持体6a,7a,8a,9a 面に残存されることな
く、全面的に転写材面へ転写される。したがって、転写
後の転写残りトナーも大幅に低減されるので、前記現像
手段6d,7d,8d,9dにおける現像・同時クリーニングによ
るポジ像発生の抑制と相俟って、鮮明な高品質のカラー
画像を形成することが可能となる。しかも、前記転写材
面へのトナー像転写後、潜像保持体6a,7a,8a,9a 面は、
転写ベルト 10aを介して除電ランプ(発光体)6g,7g,8
g,9g により照射されるので、滞留している電荷も容易
に消去される。つまり、潜像保持体6a,7a,8a,9a 面は電
荷的に清浄化され、次の画像を形成するための帯電手段
6b,7b,8b,9b による電荷付与(帯電)に供される。した
がって、前回の画像形成において付与された電荷の影響
も全面的に除かれ、ポジ像などを発生するおそれも解消
して常に高品質な画像形成が繰り返されることになる。
【0021】上記構成のカラー画像形成装置によれば、
先ずイエロー画像に対応する情報によって、潜像保持体
(感光体)6a面に所要の静電潜像パターンが形成され、
次段の現像手段6dにて、前記したような作用原理によっ
て現像・同時クリーニングが行われ、潜像保持体5a面に
は前記の静電潜像パターンに対応したトナー像が形成さ
れる。このようにして形成されたトナー像は、潜像保持
体6a面から転写手段6fで同期的に搬送されてくる転写材
面に転写される。この転写後、潜像保持体6a面は、除電
ランプ6gによって照射され帯電が除去されてから、転写
残りトナーの分散化手段6hによりほぼ均一に分散され、
潜像保持体5a面の一様化が図られて再度イエロー画像に
対応する静電潜像パターンの形成、現像・同時クリーニ
ングなどが繰り返される。
【0022】一方、前記イエロー画像が転写された転写
材は、次のマゼンタ用のクリーナレス画像形成ユニット
7側へ搬送され、イエロー用のクリーナレス画像形成ユ
ニット6における場合に準じた、操作ないし動作によっ
て、前記のイエロー画像が転写された転写材面上に、積
層的に所要のマゼンタ画像を転写する。以下順次シアン
用のクリーナレス画像形成ユニット8、ブラック用のク
リーナレス画像形成ユニット9において、対応する色画
像のトナー像化、転写を行った後、定着ユニット12にて
定着されて、所要のカラー画像が得られる。このブラッ
ク用のクリーナレス画像形成ユニット9における対応す
る色画像のトナー像化、転写材面への転写後、換言する
と最終段階のトナー像化の後、そのトナー像が転写され
た転写材を、搬送してきた前記転写ベルト 10a面から分
離して定着ユニット(定着装置)12に移送する段階で、
転写ベルト 10aを走行・駆動する駆動ローラ 10bに対し
て、転写材がその弾性力によって転写ベルト 10a面から
容易に、かつ確実に分離して定着ユニット(定着装置)
12に移行する。つまり、転写ベルト 10a面に静電的に吸
着・担持されて搬送されてくる転写材は、それ自身固有
の弾性力により駆動ローラ 10bへの巻き付きに逆らっ
て、転写ベルト 10a面から自動的に分離して、定着ユニ
ット(定着装置)12側に移行する。
【0023】そして、前記各クリーナレス画像形成ユニ
ット6,7,8,9における画像形成工程では、いわゆ
るクリーニング手段を別設していないが、前記現像手段
6d,7d,8d,9d による現像・同時クリーニングによって、
潜像保持体6a,7a,8a,9a 面の転写残りトナーが容易に、
かつ確実に排除されるため、各色のトナー像の混色化や
画像ズレなども解消して、鮮明(鮮鋭)で高品質なカラ
ー画像が常に形成される。
【0024】なお、上記構成のカラー画像形成装置にお
いては、各画像形成ユニットの全てをクリーナレス画像
形成ユニット6,7,8,9としたが、本発明ではこれ
らを専用のクリーニング手段付きの画像形成ユニットと
してもよい。たとえば転写材の流れ方向に沿って最も上
流側に位置する画像形成ユニットをイエロー用のクリー
ナレス画像形成ユニット6とし、他は専用のクリーニン
グ手段付きの画像形成ユニットとしてもよく、この場合
は混色化の影響をより効果的に回避し得る。あるいは、
転写材の流れ方向に沿って最も下流側に位置する画像形
成ユニットをブラック用のクリーナレス画像形成ユニッ
ト9とし、他は専用のクリーニング手段付きの画像形成
ユニット(もしくは専用のクリーニング手段付きの画像
形成ユニットとクリーナレス画像形成ユニット)として
もよく、この構成でブラック用のクリーナレス画像形成
ユニット9のトナー貯槽9d5 の容量を比較的大きくして
おくことによって単色画像の形成に使用し得る。また、
転写材の流れ方向に沿って最も下流側に位置する画像形
成ユニットをイエロー用のクリーニング手段付き画像形
成ユニットもしくはシアン用のクリーニング手段付き画
像形成ユニットとし、他はクリーナレス画像形成ユニッ
トとしてもよく、この構成の場合も混色化の影響をより
効果的に回避し得る。
【0025】いずれにせよ、本発明に係るカラー画像形
成装置においては、使い分け(単色かカラーかなど)あ
るいは使用するトナーの特性など考慮して各画像形成ユ
ニットの配置・位置が適宜選択・設定されるが、上述し
たようなカラー画像形成装置のコンパクト化の観点か
ら、少なくとも1個のクリーナレス画像形成ユニットを
配設すること、あるいは転写材搬送手段領域部の空間を
利用して除電ランプを配置することが好ましい。
【0026】さらに、上記構成例では、転写用電界発生
手段として転写用帯電ローラを用いたが、これに限定さ
れるものでなく、また潜像保持体面の残留電荷を消去す
る除電ランプの配置位置もエンドレスフィルムの内側に
限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカラー
画像形成装置によれば、専用の転写材分離装置を付設す
ることなく、転写ベルト(エンドレスフィルム)面か
ら、転写材(被記録媒体)を自動的に、かつ確実に分離
することが可能となる。しかも、コンパクト化を効果的
に達成し得るばかりでなく、形成されたトナー像の確実
な転写などを容易になし得るため、鮮鋭ないし鮮明で高
品質のカラー画像を常に形成し得ることになり、実用的
に多くの利点をもたらすカラー画像形成装置といえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成装置の要部構成例
を示す断面図。
【図2】本発明に係るカラー画像形成装置の要部構成例
におけるクリーナレス画像形成ユニットを拡大して示す
断面図。
【図3】従来のカラー画像形成装置の要部構成を示す断
面図。
【符号の説明】
1,2,3,4…画像形成ユニット 5…転写ベルト
1a,2a,3a,4a,6a,7a,8a,9a …潜像保持体 1b,2b,
3b,4b,6b,7b,8b,9b …帯電手段 1c,2c,3c,4c,6c,7c,
8c,9c …静電潜像形成手段 1d,2d,3d,4d,6d,7d,8d,9
d …現像手段 1e,2e,3e,4e …転写手段 1f,2f,3f,4f …クリーニン
グ手段 6e,7e,8e,9e …転写用帯電ローラ 6f,7f,
8f,9f …転写手段 6g,7g,8g,9g …除電ランプ 6
h,7h,8h,9h …転写残りトナーの分散化手段6,7,
8,9…クリーナレス画像形成ユニット 6d1 , 7
d1 , 8d1 ,9d1 …トナー担持体 6d2 ,7d2 , 8d2
9d2 …トナー供給体 6d3 , 7d3 , 8d3 ,9d3 …トナ
ー層規制ブレード 6d4 . 7d4 , 8d4 ,9d4 …トナー
回収ブレード 6d5 , 7d5 ,8d5 ,9d5 …トナー貯槽
10…転写材搬送手段 10a…転写ベルト 10b…駆
動ローラ 10c…従動ローラ 10d…ベルトクリー
ナ 10e…ベルト帯電器 11…給紙ローラ 12…
定着ユニット 13…クリーナレス画像形成ユニット間
の仕切体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 健一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 斉藤 三長 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 大杉 之弘 静岡県三島市南町6−78 東京電気株式会 社技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像保持体、前記潜像保持体表面に静電
    潜像を形成する静電潜像形成手段、前記静電潜像面にト
    ナーを付着させトナー像を形成する現像手段、および前
    記トナー像を転写材に転写する転写手段を有する画像形
    成ユニット複数個を連続的に配置し、前記画像形成ユニ
    ットごとに形成されたトナー像を搬送されてくる転写材
    面に転写手段によって順次転写してカラー画像を形成す
    るカラー画像形成装置であって、 前記転写手段が誘電体もしくは抵抗値109 Ω・cm以上の
    抵抗体で形成されたエンドレスフィルム状の転写ベルト
    および転写電界を形成する電界発生手段で構成され、か
    つ前記転写ベルトを所定方向に駆動する駆動ローラと従
    動ローラを備え、この駆動ローラと従動ローラのうち少
    なくとも転写材が走行される下流側のローラの直径を10
    mm〜40mmとしたことを特徴とするカラー画像形成装置。
JP3307311A 1991-11-22 1991-11-22 カラー画像形成装置 Pending JPH05142915A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322774A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322774A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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