JPH05141997A - 立体画像表示盤の製造方法 - Google Patents

立体画像表示盤の製造方法

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JPH05141997A
JPH05141997A JP3309222A JP30922291A JPH05141997A JP H05141997 A JPH05141997 A JP H05141997A JP 3309222 A JP3309222 A JP 3309222A JP 30922291 A JP30922291 A JP 30922291A JP H05141997 A JPH05141997 A JP H05141997A
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Japan
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JP3309222A
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English (en)
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Yoshio Nishimura
善雄 西村
Kenji Tokuoka
謙二 徳岡
Fujiaki Yamakawa
藤明 山河
Toshiharu Otsuka
敏治 大塚
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基体との密着性や解像力に優れた艶消しの立
体画像パターンを有する表示盤の製造方法を提供する。 【構成】 基体上に光硬化性樹脂組成物の硬化物からな
る下地層を形成した後、該下地層上に画像用光硬化性樹
脂層を形成し、画像用光硬化性樹脂層にマスクを通し
て、露光、硬化させて立体画像パターンを形成する方法
であって、上記画像用光硬化性樹脂層が上層と下層から
なり、上層の膜厚が下層の膜厚より小であり、かつ、上
層中の光重合開始剤濃度(重量比)の割合が、下層中の
光重合開始剤濃度(重量比)に対して10〜50%であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基体上の所定位置に任
意の画像パタ−ンが形成された立体画像表示盤の製造方
法に関する。
【0002】このような表示盤は、例えば、車両用メー
タやディスプレイパネル等に使用することができる。
【0003】
【従来の技術】従来より、表示盤の文字および数字など
の画像は、基体上に印刷によって形成されることが多
く、平面的な画像が一般的である。
【0004】ところが、近年、高級化指向が高まるにつ
れて、これらの文字および数字などの画像に高級感を付
与するため、画像を平面的なものから立体化し、さらに
立体化した画像表面を艶消しして、画像表面で光が反射
して眩しさを与えたり、画像の判読や識別が困難になる
のを防止しようとする検討が行われている。
【0005】表示盤に立体化された画像を得るための方
法として、例えば、厚肉印刷、ホットスタンピングによ
る凹凸の転写などが考えられるが、いずれも画像の形成
方法が複雑で量産性に乏しいという欠点がある。
【0006】また、表示盤に文字および数字などの立体
的な画像パターンを形成する別の方法として、アクリル
系ポリマー(分子量10万〜数10万)をバインダーと
し、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポ
リオールアクリレートなどを光重合性樹脂とした光重合
性樹脂組成物からなる光硬化性樹脂フィルム(厚さ10
〜100μm)を基体上に積層し、該樹脂フィルムにネ
ガマスクを通して露光、硬化させ、所定の形状の立体画
像を基体上の所定位置に形成する方法が、特開平2−1
22220号公報に開示されている。
【0007】上記光重合性樹脂組成物を用いて、艶消し
の立体画像を得ようとすれば、光硬化性樹脂組成物に艶
消し剤を添加する方法が考えられる。しかしながら、艶
消し剤を添加することによって、露光時の光線透過率が
低下して、画像と基体との密着性が不十分なものとなる
上に、画像の解像度が低下して繊細な画像が得られ難く
なるという問題点が考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、基体との密着
性や解像力に優れた艶消しの立体画像パターンを有する
表示盤の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の立体画像表示盤
の製造方法は、基体上に光硬化性樹脂組成物の硬化物か
らなる下地層を積層した後、該下地層上に画像用光硬化
性樹脂層を形成し、マスクを通して露光、硬化させ、未
硬化部分を除去して所定の立体画像パターンを形成する
表示盤の製造方法であって、上記画像用光硬化性樹脂層
が上層と下層からなり、上層の膜厚が下層の膜厚より小
であり、かつ、上層中の光重合開始剤濃度(重量比)の
割合が下層中の光重合開始剤濃度(重量比)に対して1
0〜50%であることを特徴とし、そのことにより、上
記目的が達成される。
【0010】本発明を以下に説明する。本発明の画像用
光硬化性樹脂層及び下地層の形成に使用される光硬化性
樹脂組成物としては、光重合開始剤を含有する組成物で
あれば特に限定されるものではないが、例えば、バイン
ダーポリマー、光重合性オリゴマー、及び光重合開始剤
からなる樹脂組成物好適に用いられる。
【0011】尚、上記画像用光硬化性樹脂層及び下地層
の形成に使用される光硬化性樹脂組成物は、同じもので
あってもよいし、異なっていてもよい。上記バインダー
ポリマーとしては、フィルム性、貼付性からアクリル系
ポリマーが好適であり、例えば、(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル
酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリ
ル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸−2−クロルエチル、α−クロル(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸フェニル、
(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルなどの(メ
タ)アクリル酸エステル類と、(メタ)アクリル酸との
共重合体が好ましい。
【0012】バインダーポリマー中の(メタ)アクリル
酸の量は、少なくなると、アルカリ水溶液に対して不溶
となって現像ができなくなり、逆に多くなると溶媒また
は他の成分との相溶性が低下し、解像性も低下するの
で、(メタ)アクリル酸エステル類65〜85重量%に
対して、(メタ)アクリル酸が15〜35重量%添加さ
れるのが好ましい。
【0013】また、バインダーポリマーの重量平均分子
量は、小さくなると、いわゆるコールドフローを起こし
易くなり、逆に大きくなると、アルカリ水溶液への溶解
性が低下して現像され難くなり、解像性も低下するの
で、5万〜30万の範囲が好適である。
【0014】上記光重合性オリゴマーとしては、例え
ば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポ
リオールアクリレートなど、公知の光重合性化合物が使
用可能であるが、本発明では、下記一般式(I)で示さ
れるウレタンアクリレートを単独で用いるか、もしくは
一般式(I)で示されるウレタンアクリレートと公知の
光重合性化合物を組合わせて用いることが好ましい。
【0015】
【化1】
【0016】式 (I)において、R1 及びR2 は水素又
はメチル基、Yは炭素数2〜20の2価の炭化水素基、
qは1〜15の整数、R3 は炭素数1〜10の炭化水素
基、pは1〜100の整数である。
【0017】ここで、Yで示される2価の炭化水素基と
しては、直鎖、分枝鎖、脂環式または芳香族などの部分
から構成される炭化水素基、例えば、ヘキサメチレン
基、トリレン基、イソホロン基、テトラメチルキシリレ
ン基、ナフチレン基等が挙げられる。
【0018】式 (I)で示されるウレタンアクリレート
の重量平均分子量は、小さくなると樹脂の柔軟性が低下
し、逆に大きくなると現像時間が長くなるので1,50
0〜10,000の範囲が好ましい。
【0019】上記ウレタンオリゴマーの製法は、任意の
方法が採用されてよく、例えば、ジイソシアネートとジ
オールを、求める化合物の組成比に合う割合で混合して
反応させ、末端にイソシアネート基をもつウレタンオリ
ゴマーを形成した後、水酸基をもつ(メタ)アクリレー
トを添加して末端にあるイソシアネート基と反応させれ
ばよい。この際、必要ならば、酢酸エチル、メチルエチ
ルケトン、トルエンなどの有機溶剤に溶解して反応させ
てもよく、さらにジブチルスズジラウレートなどの触媒
を添加してもよい。
【0020】光重合性オリゴマーの量は、少なくなると
露光、現像後の光硬化性樹脂層の柔軟性が低下し、逆に
多くなるとコールドフローが起こり易くなると共に解像
性が低下するので、前記バインダーポリマー100重量
部に対して、5〜150重量部が好ましく、より好まし
くは10〜100重量部である。
【0021】本発明で使用される光重合開始剤として
は、紫外線、可視光線などの活性光線により上記光重合
性ポリマーを活性化し、重合を開始させる性質を有する
ものであればよい。
【0022】紫外線で活性化するものとしては、例え
ば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾ
フェノン、ジメチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケ
トン、ベンジルアントラキノン、t−ブチルアントラキ
ノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラ
キノン、2−アミノアントラキノン、2−クロロアント
ラキノンなどの芳香族カルボニル化合物;チオキサント
ン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサン
トン、2,4−ジエチルチオキサントンなどのチオキサ
ントン類;ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、キュメンハ
イドロパーオキサイドなどの過酸化物;ベンゼンジアゾ
ニウムなどの(ジ)アゾ化合物類など公知のものを使用
することができる。
【0023】光重合開始剤の量は、光硬化性樹脂組成物
層の厚さや照射光量を考慮して決定される。例えば、工
程上露光時間を短縮する必要がある場合は、光重合開始
剤の量を多くする必要があるので、光重合開始剤の添加
量は、前記バインダーポリマー100重量部に対して、
0.1〜10重量部が好ましい。
【0024】また、本発明で使用される光重合性樹脂組
成物に、テトラエチレングリコールジアクリレートなど
の光重合性モノマー;ジオクチルフタレート、トリエチ
レングリコールジアセテート、p−トルエンスルホンア
ミド、N−エチルトルエンスルホンアミド等の可塑剤;
ヒドロキノン、p−メトキシフェノール等の熱重合禁止
剤;安定剤;紫外線吸収剤;酸化防止剤;メチルエチル
ケトン、トルエン等の溶媒などが添加されてもよい。
【0025】本発明で使用される基体としては、特に限
定されるものではないが、一般には、アクリル樹脂、ポ
リカ−ボネ−ト、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等のプラスチック板状体;ガラス板;セラミック
板;金属板等が好適に用いられ、可撓性、透明性、耐熱
性などの必要特性を考慮して選択される。
【0026】また、これらの基体上に予め任意の画像を
印刷しておいてもよい。本発明で使用される画像用光硬
化性樹脂層は、例えば、前記光硬化性樹脂組成物をポリ
エチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂フィ
ルム上に、溶剤キャスティングして一定の厚さの光硬化
性樹脂フィルムを形成した後、該フィルムを基体上に積
層することにより得られるが、光硬化性樹脂フィルムの
厚さを厚くしようとすると、光硬化性樹脂フィルム中に
含まれる溶剤の蒸発が妨げられるので好ましくなく、通
常、乾燥後の厚さが50〜200μmの範囲となるのが
好ましい。
【0027】従って、例えば、厚さ500μmの画像用
光硬化性樹脂層を得るためには、例えば、厚さ100μ
mの光硬化性樹脂フィルムを、熱ラミネート法などによ
って基体上に5層積層すればよい。
【0028】また、画像用光硬化性樹脂層の厚さは、薄
くなると立体感のある画像が表現できす、厚くなると微
細な画像を表現するのが難しくなるので、厚さは0.1
5〜2.5mmの範囲が好ましく、より好ましくは0.
3〜2mmの範囲である。
【0029】本発明において、まず、上記基体上に光硬
化性樹脂フィルムを、例えば熱ラミネート法によって積
層した後、紫外線を全面に露光して透明な下地層を形成
する。下地層は、光硬化性樹脂フィルムと基体との密着
性を向上するために設けられるものであって、その厚さ
は、画像の大きさや要求される密着力などによって、適
宜決定される。
【0030】下地層上には、複数枚の光硬化性樹脂フィ
ルムが、例えば、熱ラミネート法によって積層されて、
画像用光硬化性樹脂層が形成される。該光硬化性樹脂層
は、上層と下層からなり、上層の膜厚が下層の膜厚より
小となされている。
【0031】また、上層中の光重合開始剤濃度(重量
比)は、低くなると硬化の割合が低下して、現像によっ
て膨潤して画像形成ができなくなり、高くなると艶消し
の立体画像が得られなくなるので、下層中の光重合開始
剤濃度に対して10〜50%に限定される。
【0032】上記基体上に画像パタ−ンを形成する方法
としては、例えば、基体上に積層された画像用光硬化性
樹脂層に、所定の画像パタ−ンを得るためのネガマスク
を重ね合わせた後、ネガマスク上より光を照射し、画像
用光硬化性樹脂層の画像パタ−ン化される部分のみを硬
化させた後、未硬化部分を現像により除去する方法が挙
げられる。
【0033】本発明の表示盤を構成する画像パタ−ン
は、光硬化性樹脂層を、上述のようにして露光、現像し
て得られるが、露光するための光源としては、特に限定
されるものではなく、従来公知のものが使用でき、例え
ば、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が好適に用
いられる。また、現像する際に用いられる現像液として
は、特に限定されるものではないが、例えば、0.5〜
5重量%の濃度の炭酸ナトリウム水溶液が好適に用いら
れる。
【0034】また、現像装置については、特に制限はな
く、公知のものが使用される。
【0035】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
【0036】〔光重合性オリゴマーの調製〕還流冷却
器、滴下漏斗、温度計およびメカニカルスタラーを備え
た5リットルの4つ口フラスコにヘキサメチレンジイソ
シアネート504g(3mol)と、溶媒として乾燥メ
チルエチルケトン(MEK)826gおよびジブチルス
ズジラウレート(触媒)1gを加えて攪拌しながらポリ
エチレングリコール916g(2mol、平均分子量:
458)を加えて5時間還流した。
【0037】次いで、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト232g(2mol)を滴下し、さらに5時間還流し
て反応させた後、MEKを蒸発させて、光重合性オリゴ
マーを調製した。
【0038】 〔光硬化性樹脂組成物の調製〕 バインダーポリマー 100重量部 (メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/メタクリル酸 =重量比50/25/25、重量平均分子量Mw :15万) 光重合性オリゴマー 75重量部 光重合性モノマー(成分:テトラエチレングリコール 75重量部 ジアクリレート) 光重合開始剤(成分:ベンジルジメチルケタール) 0.25〜 (チバガイギー社製「イルガキュアー651」) 2.5重量部 上記配合量のバインダーポリマー、光重合性オリゴマー
及び光重合性モノマーに、表1に示すように、光重合開
始剤を、それぞれ0.10、0.25、0.75、1.
25、1.75及び2.50重量部添加した混合物を、
250重量部のMEKに溶解させて、6種類の光硬化性
樹脂組成物溶液を調製した。
【0039】〔光硬化性樹脂フィルムの調製〕上記6種
類の光硬化性樹脂組成物溶液を、厚さ75μmのPET
フィルム上に流延し、80℃で10分間乾燥して、光重
合開始剤の添加量が異なる6種類の光硬化性樹脂フィル
ムを作製した。
【0040】(実施例1) 〔立体画像表示盤の作製〕PETフィルムを剥がした1
枚の光硬化性樹脂フィルム(厚さ50μm)を、厚さ5
00μmのポリカーボネートの基体上に、熱ラミネート
法によって積層した後、超高圧水銀灯により500mJ
/cm2 の強さの紫外線を照射して全面を露光し、基体
上に透明な下地層を形成した。
【0041】次いで、図1に示すように、上記下地層2
上に、光硬化性樹脂フィルム(厚さ100μm)1上の
PETフィルム3を剥がして、光硬化性樹脂フィルム1
を熱ラミネート法によって積層して1層目の光硬化性樹
脂層を形成した後、順次同様な操作によって2〜4層目
の光硬化性樹脂層を形成し、全体で5層の光硬化性樹脂
フィルム1からなる光硬化性樹脂層4を形成した。
【0042】尚、5層目の光硬化性樹脂フィルム1には
PETフィルム3を被着したままの光硬化性樹脂フィル
ム1を、PETフィルム3が上側となるように積層し
た。また、この光硬化性樹脂層4は、表1に示すよう
に、上層1bの光重合開始剤の濃度が、下層1aの光重
合開始剤の濃度より低くなるように設定されたものであ
る。次いで、図2に示すように、文字と目盛りに対応す
る部分のみ光が透過するネガマスク6を光硬化性樹脂層
4上に重ね、超高圧水銀灯により1000mJ/cm2
の強さの紫外線を照射した。
【0043】紫外線の照射により、光硬化性樹脂層4を
露光、硬化させた後、該樹脂層4の露光面を、30℃、
1%の炭酸ナトリウム水溶液で現像して、図3に示すよ
うに、文字と目盛りに対応する部分が凸状となり、表面
が艶消しとなった立体画像パターン7を有する表示盤を
得た。
【0044】〔解像度試験〕厚さ2mmの透明なアクリ
ル樹脂板に、表1に示すように、光重合開始剤の濃度の
異なる光硬化性樹脂層を形成した後、アクリル樹脂板側
から解像度測定パターンを通して、超高圧水銀灯により
100mJ/cm2 の強さの紫外線を照射し光硬化性樹
脂層を硬化させた。
【0045】次いで、アクリル樹脂板を剥がして、30
℃、1%の炭酸ナトリウム水溶液により10kg/cm
2 の圧力で光硬化性樹脂層をスプレー現像した後、解像
度を測定し、その結果を表1に示した。
【0046】〔光沢度試験〕光重合開始剤の濃度の異な
る光硬化性樹脂層を硬化、現像して得られた表示盤の立
体画像パターン7のmの光沢度を、JIS Z−874
1に準拠して測定し、その結果を表1に示した。
【0047】(実施例2〜6)表1に示すように、光重
合開始剤濃度を変えたこと以外は、実施例1と同様にし
て、表面が艶消しとなった立体画像パターンを有する表
示盤を得た。
【0048】また、実施例1と同様にして、解像度試験
及び光沢度試験を行い、その結果を表1に示した。
【0049】(比較例1〜2)表1に示すように、光重
合開始剤濃度を変えたこと以外は、実施例1と同様にし
て、立体画像パターンを有する表示盤を作製したとこ
ろ、光沢度が大きな画像が得られた。また、実施例1と
同様にして、解像度試験及び光沢度試験を行い、その結
果を表1に示した。
【0050】(比較例3)表1に示すように、光重合開
始剤濃度を変えたこと以外は、実施例1と同様にして、
立体画像を有する表示盤を作製したところ、現像液によ
って立体画像パターンの表面が膨潤し、解像度の悪い表
示盤しか得られなかった。
【0051】また、実施例1と同様にして、解像度試験
及び光沢度試験を行い、その結果を表1に示した。
【0052】(比較例4)表1に示すように、光重合開
始剤濃度を変えたこと以外は、実施例1と同様にして、
立体画像を有する表示盤を作製したところ、立体画像パ
ターンの密着性、解像度が共に悪い表示盤しか得られな
かった。
【0053】また、実施例1と同様にして、解像度試験
及び光沢度試験を行い、その結果を表1に示した。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】本発明の立体画像表示盤の製造方法によ
れば、基体との密着性および解像力に優れた艶消しの立
体的な画像パターンを得ることができる。
【0056】従って、立体画像パターンに達した光線は
画像の表面で散乱して眩しさを与えることがなく、視認
性に優れた表示盤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、下地層が形成された基体上に
光硬化性樹脂層が積層された状態を示す模式断面図であ
る。
【図2】本発明において、光硬化性樹脂層へネガマスク
を通して、露光、硬化する状態を示す模式断面図であ
る。
【図3】本発明において、下地層状に形成された艶消し
の立体画像パターンを示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 光硬化性樹脂フィルム 1a 下層 1b 上層 2 下地層 3 PETフィルム 4 光硬化性樹脂層 5 基体 6 ネガマスク 7 立体画像パターン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に光硬化性樹脂組成物の硬化物か
    らなる下地層を積層した後、該下地層上に画像用光硬化
    性樹脂層を形成し、マスクを通して露光、硬化させ、未
    硬化部分を除去して所定の立体画像パターンを形成する
    表示盤の製造方法であって、上記画像用光硬化性樹脂層
    が上層と下層からなり、上層の膜厚が下層の膜厚より小
    であり、かつ、上層中の光重合開始剤濃度(重量比)の
    割合が下層中の光重合開始剤濃度(重量比)に対して1
    0〜50%であることを特徴とする立体画像表示盤の製
    造方法。
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