JPH05141653A - ガス燃焼方法およびその装置 - Google Patents

ガス燃焼方法およびその装置

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JPH05141653A
JPH05141653A JP3329839A JP32983991A JPH05141653A JP H05141653 A JPH05141653 A JP H05141653A JP 3329839 A JP3329839 A JP 3329839A JP 32983991 A JP32983991 A JP 32983991A JP H05141653 A JPH05141653 A JP H05141653A
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JP
Japan
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combustion
gas
mixed gas
combustion chamber
flame
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JP3329839A
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English (en)
Inventor
Akinobu Fujiwara
昭信 藤原
Motoyasu Watanabe
元靖 渡辺
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YUUKA SANGYO KK
Original Assignee
YUUKA SANGYO KK
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q2/00Lighters containing fuel, e.g. for cigarettes
    • F23Q2/30Lighters characterised by catalytic ignition of fuel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q2/00Lighters containing fuel, e.g. for cigarettes
    • F23Q2/16Lighters with gaseous fuel, e.g. the gas being stored in liquid phase
    • F23Q2/162Lighters with gaseous fuel, e.g. the gas being stored in liquid phase with non-adjustable gas flame

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Lighters Containing Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炎の燃焼点を、燃焼室内から燃焼触媒位置ま
で移動させる。 【構成】 混合ガス生成部材24内で、液化ガスと空気
との混合ガスを作る。この混合ガスを、通常は噴射口2
7の直上に位置する拡散部材31に衝突させ、流速を遅
くして燃焼室26内に導く。この混合ガスに、圧電点火
プラグ29を用いて点火すると、混合ガスは、燃焼室2
6内で炎30を伴なって燃焼する。この燃焼熱で、燃焼
触媒28は赤熱する。点火後、0.5〜1秒経過する
と、バイメタル製の感熱部材32が熱変形し、拡散部材
31が、噴射口27から外れた位置まで移動する。この
ため、燃焼室26内における混合ガスの流速が速くな
り、炎30の燃焼点が、燃焼触媒28位置まで移動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液化ガスと空気との混
合ガスを燃焼させるガス燃焼方法およびその装置に係
り、特に炎の燃焼点を移動させることができるガス燃焼
方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プロパンガスやブタンガス等の液
化ガスをノズルから噴射して気化させ、この気化ガスに
点火して有炎燃焼させるようにしたガスライタ−は一般
に知られている。
【0003】ところで、この種のガスライタ−は、無風
状態で使用する場合には特に問題はないが、屋外等の風
のある場所で使用する場合には、点火が非常に困難であ
るという問題がある。
【0004】そこで一部では、液化ガスと空気との混合
ガスを燃焼室に供給し、燃焼室内で有炎燃焼させるとと
もに、燃焼室の先端に配置した燃焼触媒を、この炎によ
り赤熱させ、燃焼触媒にタバコを接触させることによ
り、タバコに着火できるようにしたガスライタ−が提案
されている。
【0005】図4は、従来のこの種のガスライタ−を示
すもので、ガス導入パイプ1から供給された液化ガス
は、フィルタ2およびオリフィス3を介して混合ガス生
成部材4内に噴射されるようになっている。この混合ガ
ス生成部材4の周面には、所要数の空気取入口5が設け
られており、空気は、前記ガス噴射に伴なうエゼクタ作
用により、空気取入口5を介し混合ガス生成部材4内に
流入し、混合ガス生成部材4内で、液化ガスと空気との
混合ガスが生成されるようになっている。
【0006】この混合ガス生成部材4の先端部には、図
4に示すように、筒状をなす燃焼室6が連設されてお
り、この燃焼室6の基端部には、混合ガス生成部材4か
らの混合ガスを拡散させてその流速を低下させるための
拡散部材7が設置され、また燃焼室6の先端部には、白
金や白金合金製の線状または網状等の燃焼触媒8が配置
されている。また、燃焼室6の側面には、自動点火機構
として例えば圧電点火プラグ9が設置されている。
【0007】以上の構成において、圧電点火プラグ9で
火花を発生させると、拡散部材7で拡散された混合ガス
に点火され、燃焼室6内で炎10を伴なって燃焼する。
この有炎燃焼により燃焼触媒8が赤熱し、これにタバコ
を接触または接近させることにより、タバコに着火する
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のガスライタ
−においては、ブンゼンバ−ナ−のように液化ガスと空
気との混合ガスが用いられ、しかも筒状の燃焼室6内で
燃焼が行なわれるため、どのような強風下でも、燃焼触
媒8にタバコを接触させれば、確実に着火できるという
利点を有しているが、タバコに着火する際に火傷のおそ
れがあるという問題がある。
【0009】すなわち、燃焼室6内で有炎燃焼させる
と、図4に示すように、昼間でも目に見える炎10は燃
焼室6内に生じるが、ほぼ透明な炎あるいは燃焼時の熱
気は、燃焼触媒8のかなり上方位置まで噴出しているこ
とが確認されている。
【0010】ところが、これらは使用者が目視確認でき
ないため、使用者は、赤熱した燃焼触媒8にタバコを接
触させなければ、着火は不可能であると誤認し、燃焼室
6の上方から顔を近付けて、タバコを燃焼触媒8に接触
させようとすることがある。そしてこの際、前記ほぼ透
明な炎あるいは燃焼時の熱気により、顔面に火傷を負う
おそれがある。
【0011】これを解決する方法としては、例えば図5
に示すように、炎10が燃焼触媒8位置を燃焼点として
生じるようにすることが考えられる。そして、このよう
にすることにより、昼間でも炎10を目視確認すること
ができるため、燃焼室6の上方から顔を近付けることが
ないとともに、開放空間での燃焼となるため、炎10が
横拡がりとなって、熱気等がそれほど高所までは噴射さ
れず、顔面に火傷を負うおそれが全くなくなる。加え
て、タバコを燃焼触媒8に接触させることもなくなるの
で、燃焼触媒8の寿命を延ばすこともできるという利点
もある。
【0012】ところで、燃焼触媒8位置を燃焼点として
炎10を生じさせる方法としては、例えば図4に鎖線で
示すように、燃焼室6の先端に圧電点火プラグ11を配
置し、燃焼触媒8の外側から点火することが考えられる
が、点火火花が外部で生じるため危険であるとともに、
構造も複雑になり、また燃焼触媒8が熱せられるまでは
炎10が安定せず、防風型のライタ−としての機能が低
下するという問題がある。
【0013】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、燃焼室内で生じた炎を、容易かつ確実に燃焼触媒位
置まで移動させることができ、しかも燃焼触媒位置を燃
焼点とする炎を安定させることができるガス燃焼方式を
提供することを目的とする。
【0014】本発明の他の目的は、燃焼点の移動を自動
的に行なわせることができるガス燃焼方式を提供するに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガス燃焼方
法は、前記目的を達成する手段として、液化ガスと空気
との混合ガスを生成する混合ガス生成部材から供給され
た混合ガスを、拡散部材を介し筒状の燃焼室に導いて有
炎燃焼させ、燃焼室の先端部に配置された燃焼触媒を赤
熱させるとともに、前記拡散部材を、混合ガスの供給路
から退避させ、燃焼室内の炎の燃焼点を、前記燃焼触媒
位置まで移動させるようにしたことを特徴とする。
【0016】また、本発明に係るガス燃焼装置は、前記
目的を達成する手段として、液化ガスと空気との混合ガ
スを生成する混合ガス生成部材と;混合ガスの供給路に
配置され、混合ガスを拡散させる拡散部材と;拡散部材
を通過した混合ガスを有炎燃焼させる筒状の燃焼室と;
燃焼室の先端に配置され、燃焼室内の炎により赤熱する
燃焼触媒と;前記拡散部材を、混合ガスの供給路と供給
路から退避した位置との間で移動させる作動機構と;を
それぞれ設けるようにしたことを特徴とする。
【0017】そして、本発明に係るガス燃焼装置におい
ては、作動機構を、燃焼室内での有炎燃焼の熱を感知し
て拡散部材を自動的に作動させる感熱部材で構成するこ
とが好ましく、また燃焼室内に、混合ガスの自動点火機
構を配置することがより好ましい。
【0018】
【作用】本発明に係るガス燃焼方法においては、燃焼室
内での有炎燃焼により、燃焼室先端の燃焼触媒が赤熱す
る。この状態で、拡散部材を、混合ガスの供給路から退
避させると、混合ガスの燃焼室内における流速が速くな
り、燃焼点を燃焼触媒位置まで移動させることが可能と
なる。そしてこの際、燃焼触媒は赤熱状態となっている
ので、燃焼触媒位置を燃焼点とする炎を安定させること
が可能となる。
【0019】また、本発明に係るガス燃焼装置において
は、燃焼室内での有炎燃焼により、燃焼室先端の燃焼触
媒が赤熱する。この状態で、作動機構を作動させ、混合
ガスの供給路に位置する拡散部材を、供給路から退避し
た位置まで移動させると、燃焼室内における混合ガスの
流速が速くなり、燃焼点を燃焼触媒位置まで移動させる
ことが可能となる。そしてこの際、燃焼触媒は赤熱状態
となっているので、燃焼触媒位置を燃焼点とする炎を安
定させることが可能となる。なお、燃焼点が燃焼触媒位
置に移動した後、拡散部材を混合ガスの供給路位置に戻
しても、燃焼点が燃焼室内に再移動することはない。
【0020】そして、本発明に係るガス燃焼装置におい
て、作動機構を、燃焼室内での有炎燃焼の熱を感知して
拡散部材を自動的に作動させる感熱部材で構成すること
により、燃焼点の移動を、自動的にかつ確実に行なうこ
とが可能となる。
【0021】また、混合ガスの自動点火機構を、燃焼室
内に配置することにより、構造を複雑にすることなく安
全に点火でき、特にガスライタ−に適用する際に効果が
ある。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1および図2は、本発明に係るガス燃焼装置
の一例を示すもので、図中、符号21は液化ガスが導か
れるガス導入パイプであり、このガス導入パイプ21を
介し送られてきた液化ガスは、フィルタ22およびオリ
フィス23を介し、筒状の混合ガス生成部材24内に噴
射されるようになっている。
【0023】この混合ガス生成部材24の周面には、図
1および図2に示すように、所要数の空気取入口25が
設けられており、液化ガスのオリフィス23からの噴射
によるエゼクタ作用により、空気取入口25を介し空気
が混合ガス生成部材24内に吸引され、混合ガス生成部
材24内で液化ガスと空気との混合ガスが生成されるよ
うになっている。そして、この混合ガスは、混合ガス生
成部材24の先端に設けた筒状の燃焼室26内に、噴射
口27から噴射されるようになっている。
【0024】前記燃焼室26の先端部には、図1および
図2に示すように、白金や白金合金製の線状または網状
等の燃焼触媒28が配置されており、また、燃焼室26
の側面には、自動点火機構としての圧電点火プラグ29
が設置されている。そして、この圧電点火プラグ29で
火花を発生させることにより、燃焼室26内で炎30を
伴なった有炎燃焼が行なわれ、前記燃焼触媒28は、そ
の熱で赤熱するようになっている。
【0025】前記燃焼室26内にはまた、図1および図
2に示すように、前記噴射口27の直上位置に、噴射口
27からの混合ガスを拡散して流速を低下させるための
拡散部材31が配されており、この拡散部材31は、バ
イメタルで形成される感熱部材32を介し燃焼室26内
に固定されている。
【0026】この拡散部材31は、図1および図2に示
すように、感熱部材32と一体の板状に形成されてお
り、その中央部には、圧電点火プラグ29による点火を
より容易なものとするために、小孔33が設けられてい
る。
【0027】また、前記感熱部材32は、燃焼室26内
における有炎燃焼の熱を感知して作動し、前記拡散部材
31を、図2に示す混合ガスの供給路位置から、図1に
示す供給路から退避した位置まで移動させるようになっ
ている。そしてこれにより、燃焼室26内における混合
ガスの流速が速くなり、燃焼室26内の炎30の燃焼点
が、燃焼触媒28位置まで移動し、図1に示すように、
炎30が燃焼室26外に生じるようになっている。
【0028】図3は、図1および図2に示すガス燃焼装
置をガスライタ−に組込んだ具体例を示すもので、図
中、符号40はライタ−ケ−スであり、このライタ−ケ
−ス40内には、前記ガス燃焼装置とともに、ガスタン
ク41および圧電点火素子42等が組込まれ、またライ
タ−ケ−ス40外には、点火釦43が取付けられてい
る。そして、この点火釦43を押し下げることにより、
前記圧電点火素子42が駆動されるとともに、点火釦4
3の押し下げ動作は、押し板44およびベルクランク4
5介して燃料ガス弁46に伝達され、燃料ガス弁46が
ばね圧に抗し開となるようになっている。
【0029】次に、本実施例に係るガス燃焼方法につい
説明する。図3に示す点火釦43を押し下げると、この
押し下げ動作は、押し板44およびベルクランク45を
介し燃料ガス弁46に伝達され、燃料ガス弁46は、ば
ね圧に抗し開となる。すると、ガスタンク41内の液化
ガスが、図1および図2に示すガス導入パイプ21に送
出される。
【0030】この液化ガスは、フィルタ22およびオリ
フィス23を介し混合ガス生成部材24内に噴射される
が、その際のエゼクタ作用により、空気が空気取入口2
5を介し混合ガス生成部材24内に吸引され、混合ガス
生成部材24内において、液化ガスと空気との混合ガス
が生成される。
【0031】この混合ガスは、噴射口27から燃焼室2
6内に供給されるが、図2に示すように、混合ガスの供
給路には、拡散部材31が配されているので、混合ガス
は拡散部材31に衝接して拡散され、その流速が低下す
る。
【0032】この状態で、図3に示す点火釦43をさら
に押し下げると、圧電点火素子42が駆動して、図2に
示す圧電点火プラグ29で火花が発生する。この火花に
より混合ガスに点火され、燃焼室26内において、炎3
0を伴なった有炎燃焼が行なわれる。そして、その熱に
より、燃焼触媒28は赤熱する。
【0033】混合ガスへの点火後、0.5〜1秒間程度
経過すると、燃焼室26内における有炎燃焼の熱を感知
して感熱部材32が作動し、拡散部材31が、図2に示
す混合ガスの供給路位置から、図1に示す供給路から退
避した位置まで移動する。すると、噴射口27からの混
合ガスは、拡散することなくそのまま燃焼室26に供給
され、燃焼室26内における混合ガスの流速が速くな
る。これにより、炎30の燃焼点が燃焼触媒28位置ま
で移動し、図1に示すように、炎30が燃焼室26外に
生じる。使用者は、この炎30にタバコを接近させるこ
とにより、タバコに着火することができる。
【0034】なお、感熱部材32は、炎30の燃焼点が
燃焼触媒28位置まで移動した後、0.5〜1秒間程度
経過すると元の状態に戻り、したがって拡散部材31
は、図2に示す状態に戻ることになるが、一旦燃焼点が
燃焼触媒28位置まで移動した後は、仮え拡散部材31
が図2に示す状態になっても、炎30が燃焼室26内に
戻ることはない。
【0035】しかして、燃焼触媒28位置を燃焼点とし
て炎30を生じさせることができるので、タバコに着火
する際に火傷のおそれがないとともに、燃焼触媒28に
タバコが接触することがなくなるので、燃焼触媒28の
寿命を延ばすことができる。
【0036】また、燃焼触媒28位置を燃焼点とする炎
30は、開放空間での燃焼となるので横拡がりとなり、
熱気等がそれほど高所までは噴射されないので、万一燃
焼触媒28の上方から顔を近付けた場合でも、それほど
危険はない。
【0037】また、燃焼点の移動は、感熱部材32によ
り自動的になされるので、取扱いが極めて容易である。
また、液化ガスと空気との混合ガスの燃焼により炎30
が得られるので、風に強い安定した炎30が得られると
ともに、炎30の燃焼点の移動当初から、燃焼触媒28
は赤熱状態となっているので、炎30をより安定させる
ことができる。
【0038】なお、前記実施例においては、拡散部材3
1と感熱部材32とが一体をなす場合について説明した
が、例えばガイドにそってスライド自在な拡散部材31
を、拡散部材31と別体の感熱部材32で駆動するよう
にしてもよい。
【0039】また、前記実施例においては、感熱部材3
2をバイメタルで形成する場合について説明したが、形
状記憶合金製の感熱部材32を用いてもよく、また手動
で拡散部材31を作動させるようにしてもよい。そし
て、感熱部材32を形状記憶合金で形成する際に、充分
な可逆性が得られない場合には、バイアスばねを併用す
るようにしてもよい。
【0040】本発明者等は、感熱部材32として、厚さ
0.15mm,幅2mm,長さ15mmのバイメタルを
用いてガス燃焼装置を構成し、これを図3に示すガスラ
イタ−に組込んで、ガスの燃焼実験を行なった。
【0041】その結果、混合ガスへの点火後、約0.5
秒で感熱部材32が、図2の状態から図1の状態とな
り、炎30の燃焼点が燃焼触媒28位置まで移動するこ
とが確認された。また、図1の状態で炎30を吹き消し
ても、赤熱状態の燃焼触媒28により、瞬時に再着火す
ることも確認された。そしてこの際、炎30が燃焼室2
6内に戻ることがないことも確認された。
【0042】ところで、バイメタルには、通常鉄や鉄合
金が用いられるが、このバイメタルの温度は、点火の際
に300℃を超える場合がある。ガスライタ−の場合に
は、使用時間が短いので特に問題はないが、長時間使用
される機器にガス燃焼装置を組込んだ際には、バイメタ
ルが酸化や輻射熱により損傷するおそれがある。
【0043】そこで、このような場合には、バイメタル
の表面に、金やニッケル等のメッキを施したり、あるい
はアルミナ,シリカ等のセラミックスをコ−ティング
し、耐熱性を向上させることが好ましい。本発明者等
が、このようにして耐熱性を向上させたバイメタルを用
い、同一条件で実験を行なったところ、300℃を超え
るバイメタルの温度を、150℃〜200℃程度にまで
低下させることができることが確認された。特に、厚さ
20〜25μmのニッケルメッキを施した上に、厚さ1
〜2μmの光沢金メッキを施した場合には、バイメタル
の温度を150℃以下に抑えることができることが確認
された。
【0044】本発明者等はまた、感熱部材32として、
厚さ0.2mm,幅2mm,長さ15mmのNi−Ti
系形状記憶合金を用い、これにバイアスばねとして、厚
さ0.3mm,幅2mm,長さ15mmのばね鋼を重ね
合わせ、これらの一端を溶接した。そして、これを用い
て、バイメタルと同様の実験を行なった。
【0045】その結果、バイメタルとほぼ同様の結果が
得られ、バイメタルと同様、充分実用に供し得ることが
確認された。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガス
燃焼方法は、燃焼室内での有炎燃焼により燃焼触媒を赤
熱させた後、拡散部材を、混合ガスの供給路から退避さ
せ、燃焼室内における混合ガスの流速を速くするように
しているので、燃焼室内の炎の燃焼点を、燃焼触媒位置
まで移動させることができる。また、炎の燃焼点の移動
先である燃焼触媒は、赤熱状態となっているので、炎を
安定させることができるとともに、万一炎が強風等で吹
き消されても、瞬時に再着火され、特にガスライタ−に
適用した場合に大きな効果が得られる。
【0047】また、本発明に係るガス燃焼装置は、燃焼
室内での有炎燃焼により燃焼触媒を赤熱した後、作動機
構を作動させて、混合ガスの供給路に位置する拡散部材
を、供給路から退避した位置まで移動させるようにして
いるので、燃焼室内での炎の燃焼点を、燃焼触媒位置ま
で移動させることできる。そしてこの際、燃焼触媒は赤
熱状態となっているので、炎を安定させることができる
とともに、万一強風等で炎が吹き消されても、瞬時に自
動的に再着火され、使い勝手のよい装置が得られる。
【0048】そして、本発明に係るガス燃焼装置におい
て、作動機構を、燃焼室内での有炎燃焼の熱を感知して
拡散部材を自動的に作動させる感熱部材で構成すること
により、燃焼点の移動を、自動的にかつ確実に行なうこ
とができる。
【0049】また、混合ガスの自動点火機構を、燃焼室
内に配置することにより、構造を複雑にすることなく安
全に点火でき、特にガスライタ−に適用した際に大きな
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るガス燃焼装置におい
て、炎の燃焼点が燃焼触媒位置に移動した状態を示す構
成図である。
【図2】図1の装置において、燃焼室内で有炎燃焼され
ている状態を示す構成図である。
【図3】図1および図2に示すガス燃焼装置が組込まれ
たガスライタ−の一例を示す斜視図である。
【図4】従来のガス燃焼装置を示す構成図である。
【図5】従来装置において、炎の燃焼点が燃焼触媒位置
に移動した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
21 ガス導入パイプ 22 フィルタ 23 オリフィス 24 混合ガス生成部材 25 空気取入口 26 燃焼室 27 噴射口 28 燃焼触媒 29 圧電点火プラグ 30 炎 31 拡散部材 32 感熱部材 33 小孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガスと空気との混合ガスを生成する
    混合ガス生成部材から供給された混合ガスを、拡散部材
    を介し筒状の燃焼室に導いて有炎燃焼させ、燃焼室の先
    端部に配置された燃焼触媒を赤熱させるとともに、前記
    拡散部材を、混合ガスの供給路から退避させ、燃焼室内
    の炎の燃焼点を、前記燃焼触媒位置まで移動させること
    を特徴とするガス燃焼方法。
  2. 【請求項2】 液化ガスと空気との混合ガスを生成する
    混合ガス生成部材と;混合ガスの供給路に配置され、混
    合ガスを拡散させる拡散部材と;拡散部材を通過した混
    合ガスを有炎燃焼させる筒状の燃焼室と;燃焼室の先端
    に配置され、燃焼室内の炎により赤熱する燃焼触媒と;
    前記拡散部材を、混合ガスの供給路と供給路から退避し
    た位置との間で移動させる作動機構と;を具備すること
    を特徴とするガス燃焼装置。
  3. 【請求項3】 作動機構は、燃焼室内での有炎燃焼の熱
    を感知して拡散部材を自動的に作動させる感熱部材で構
    成されていることを特徴とする請求項2記載のガス燃焼
    装置。
  4. 【請求項4】 燃焼室内には、混合ガスの自動点火機構
    が配されていることを特徴とする請求項2または3記載
    のガス燃焼装置。
JP3329839A 1991-11-19 1991-11-19 ガス燃焼方法およびその装置 Pending JPH05141653A (ja)

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JP3329839A Pending JPH05141653A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 ガス燃焼方法およびその装置

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JP (1) JPH05141653A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5921231A (en) * 1993-06-25 1999-07-13 Bs Technology Limited Soldering tools
JP2013137166A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Noriyuki Sakamoto 使い捨てガスライター

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