JPH05141242A - エンジン冷却水用パイプ - Google Patents
エンジン冷却水用パイプInfo
- Publication number
- JPH05141242A JPH05141242A JP30641491A JP30641491A JPH05141242A JP H05141242 A JPH05141242 A JP H05141242A JP 30641491 A JP30641491 A JP 30641491A JP 30641491 A JP30641491 A JP 30641491A JP H05141242 A JPH05141242 A JP H05141242A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- cooling water
- engine cooling
- engine
- brackets
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】耐食性の優れたエンジン冷却水用パイプの製
作。 【構成】耐熱性を有する樹脂を含浸させたガラスクロス
製のパイプ部2の外周面に円周方向に延出するリング状
の凹部3、4を設け、この凹部3、4にエンジンへの取
り付け用のブラケット5、6を嵌着する。
作。 【構成】耐熱性を有する樹脂を含浸させたガラスクロス
製のパイプ部2の外周面に円周方向に延出するリング状
の凹部3、4を設け、この凹部3、4にエンジンへの取
り付け用のブラケット5、6を嵌着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車用エンジンに直
接取り付け可能のブラケツトを有し、3次元に湾曲した
エンジン冷却水用パイプに関するものである。
接取り付け可能のブラケツトを有し、3次元に湾曲した
エンジン冷却水用パイプに関するものである。
【0002】
【従来技術】図4、5に示すように、従来のエンジン冷
却水用パイプ10は3次元に湾曲したパイプ部11とパ
イプ部11の外周面にロー付けした、エンジンへの取付
用ブラケット12、13とから構成されている。エンジ
ン冷却水用パイプ10は耐振性を必要とするので、パイ
プ部11、ブラケット12、13は通常は鉄で造られ、
メッキで耐食性をもたせている。
却水用パイプ10は3次元に湾曲したパイプ部11とパ
イプ部11の外周面にロー付けした、エンジンへの取付
用ブラケット12、13とから構成されている。エンジ
ン冷却水用パイプ10は耐振性を必要とするので、パイ
プ部11、ブラケット12、13は通常は鉄で造られ、
メッキで耐食性をもたせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、パイプ部11の
内面は劣化したエンジン冷却水の通路となり、外面には
融雪塩を含んだ泥水がかかると言う厳しい腐食環境であ
るので、長期間の使用中には腐食が進み、エンジン冷却
水用パイプから水漏れすると言う不具合があった。 こ
のような問題を解決するため最近では耐食性のよいステ
ンレス鋼を使用することもあるが、ステンレス鋼は高価
であることのほかに、パイプ部にブラケットをロー付け
しけなければならないので工数がかかり、かつロー付け
設備も特殊なものとなるので、ステンレス鋼製のエンジ
ン冷却水用パイプは非常なコスト高となる欠点がある。
内面は劣化したエンジン冷却水の通路となり、外面には
融雪塩を含んだ泥水がかかると言う厳しい腐食環境であ
るので、長期間の使用中には腐食が進み、エンジン冷却
水用パイプから水漏れすると言う不具合があった。 こ
のような問題を解決するため最近では耐食性のよいステ
ンレス鋼を使用することもあるが、ステンレス鋼は高価
であることのほかに、パイプ部にブラケットをロー付け
しけなければならないので工数がかかり、かつロー付け
設備も特殊なものとなるので、ステンレス鋼製のエンジ
ン冷却水用パイプは非常なコスト高となる欠点がある。
【0004】この発明は長期に亘り優れた耐食性を保持
し製作容易で安価なエンジン冷却水用パイプの提供を課
題とする。
し製作容易で安価なエンジン冷却水用パイプの提供を課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための技術的手段】上記の課題を解決
するため、この発明のエンジン冷却水用パイプは耐熱性
樹脂を含浸させたガラスクロスからなり、外周面にリン
グ状の凹部を有するパイプ部と、パイプ部のリング状の
凹部に嵌着した、エンジンへの取付用のブラケツトとか
ら構成されている。
するため、この発明のエンジン冷却水用パイプは耐熱性
樹脂を含浸させたガラスクロスからなり、外周面にリン
グ状の凹部を有するパイプ部と、パイプ部のリング状の
凹部に嵌着した、エンジンへの取付用のブラケツトとか
ら構成されている。
【0006】
【作用】パイプ部は耐熱性樹脂を含浸させたガラスクロ
スで作られているのでその内面は劣化したエンジン冷却
水に晒されても腐食しない。又外面は融雪塩を含んだ泥
水がかかっても腐食することがない。更にエンジンから
放射される高温にも十分絶える能力を有する。又ブラケ
ットはパイプ部のエンジンへの取り付けを容易にする。
スで作られているのでその内面は劣化したエンジン冷却
水に晒されても腐食しない。又外面は融雪塩を含んだ泥
水がかかっても腐食することがない。更にエンジンから
放射される高温にも十分絶える能力を有する。又ブラケ
ットはパイプ部のエンジンへの取り付けを容易にする。
【0007】
【実施例】以下一実施例を示す図1〜3によりよりこの
発明を説明する。図1、2に示すようにエンジン冷却水
用パイプ1のパイプ部2は断面円形でガラスクロスで補
強したナイロン等の耐熱性樹脂、すなわち、耐熱性樹脂
を含浸させたガラスクロスを後述するブロー成形するこ
とにより製作されている。パイプ部2の外周面には円周
方向にリング状の凹部3、4が形成され、この凹部3、
4に鉄板などで造られた、パイプ部2をエンジンブロッ
クに取り付けるためのブラケット5、6の円形のバーリ
ング部5a、6aが嵌着されている。ブラケット5、6
は耐食性向上のためメッキされ、さらに塗装されてい
る。エンジン冷却水用パイプ1はパイプ部2とブラケッ
ト5、6とにより構成されている。なお、図中5b、6
bはブラケット5、6のエンジンへの取付部である。
発明を説明する。図1、2に示すようにエンジン冷却水
用パイプ1のパイプ部2は断面円形でガラスクロスで補
強したナイロン等の耐熱性樹脂、すなわち、耐熱性樹脂
を含浸させたガラスクロスを後述するブロー成形するこ
とにより製作されている。パイプ部2の外周面には円周
方向にリング状の凹部3、4が形成され、この凹部3、
4に鉄板などで造られた、パイプ部2をエンジンブロッ
クに取り付けるためのブラケット5、6の円形のバーリ
ング部5a、6aが嵌着されている。ブラケット5、6
は耐食性向上のためメッキされ、さらに塗装されてい
る。エンジン冷却水用パイプ1はパイプ部2とブラケッ
ト5、6とにより構成されている。なお、図中5b、6
bはブラケット5、6のエンジンへの取付部である。
【0008】次に図3によりエンジン冷却水用パイプ1
の製法について説明する。型7の割型7a、7bにはパ
イプ部2の半割り部に相当する延出溝が形成されてお
り、又各割型7a、7bにはブラケット5、6をセット
するキャビテイが設けられている。一方の割型のキャビ
テイにブラケット5、6の一部をセットし、他方の割型
を一方の割型に接合すると両割型の延出溝によりパイプ
部2の外径と等しい内径7fを有し、パイプ部2を成形
するためのキャビテイ7eが形成される。この際ブラケ
ット5、6のバーリング部5a、6aの内径5c、6c
はキャビテイ7eの内径7fより少し小さくなるよう
に、即ち、バーリング5a、6aの内周面がキャビテイ
7e内に少し突出するようにバーリング部5a、6aの
内径5c、6cの寸法が設定されている。
の製法について説明する。型7の割型7a、7bにはパ
イプ部2の半割り部に相当する延出溝が形成されてお
り、又各割型7a、7bにはブラケット5、6をセット
するキャビテイが設けられている。一方の割型のキャビ
テイにブラケット5、6の一部をセットし、他方の割型
を一方の割型に接合すると両割型の延出溝によりパイプ
部2の外径と等しい内径7fを有し、パイプ部2を成形
するためのキャビテイ7eが形成される。この際ブラケ
ット5、6のバーリング部5a、6aの内径5c、6c
はキャビテイ7eの内径7fより少し小さくなるよう
に、即ち、バーリング5a、6aの内周面がキャビテイ
7e内に少し突出するようにバーリング部5a、6aの
内径5c、6cの寸法が設定されている。
【0009】この状態においてキヤビテイ7eの入口部
7cから半溶融状態の一端閉鎖された筒状のパリソン8
をキャビテイ7e内に導入する。パリソン8の外径はブ
ラケット5、6のバーリング部5a、6aの内径5c、
6cより小さく設定されている。なお、パリソン8を型
7内の曲がりくねったキャビテイ7e内に容易に引き入
れるため通常はキャビテイ7eの出口部7dにおいてパ
リソン8を吸引する。このようにしてパリソン8をブラ
ケット5、6のバーリング部5a、6aを通過させた後
パリソン8内に空気を吹き込みブロー成形を行う。この
ブロー成形によりパリソン8は型7のキャビテイ7eの
内面に押し付けられてパイプ部2となり、ブラケット
5、6のバーリング部5a、6aに接触するパリソン8
の部分はバーリング部5a、6aのためくびれてリング
状の凹部3、4を形成し、パリソン8を冷却させるとこ
の凹部3,4にバーリング部5a、6aが嵌着する。割
型7a、7bを離型すると所望のエンジン冷却水用パイ
プが得られる。
7cから半溶融状態の一端閉鎖された筒状のパリソン8
をキャビテイ7e内に導入する。パリソン8の外径はブ
ラケット5、6のバーリング部5a、6aの内径5c、
6cより小さく設定されている。なお、パリソン8を型
7内の曲がりくねったキャビテイ7e内に容易に引き入
れるため通常はキャビテイ7eの出口部7dにおいてパ
リソン8を吸引する。このようにしてパリソン8をブラ
ケット5、6のバーリング部5a、6aを通過させた後
パリソン8内に空気を吹き込みブロー成形を行う。この
ブロー成形によりパリソン8は型7のキャビテイ7eの
内面に押し付けられてパイプ部2となり、ブラケット
5、6のバーリング部5a、6aに接触するパリソン8
の部分はバーリング部5a、6aのためくびれてリング
状の凹部3、4を形成し、パリソン8を冷却させるとこ
の凹部3,4にバーリング部5a、6aが嵌着する。割
型7a、7bを離型すると所望のエンジン冷却水用パイ
プが得られる。
【0010】上記の構成により、エンジン冷却水用パイ
プ1は内部の冷却水通路が樹脂を含浸させたガラスクロ
スであるので劣化した冷却水により腐食することがな
く、又外面も汚水等による腐食に十分な耐食性を有して
いる。又ブラケットは鋼製でメッキ、塗装が施されてい
るので、エンジンの振動に絶え、耐食性も十分にある。
プ1は内部の冷却水通路が樹脂を含浸させたガラスクロ
スであるので劣化した冷却水により腐食することがな
く、又外面も汚水等による腐食に十分な耐食性を有して
いる。又ブラケットは鋼製でメッキ、塗装が施されてい
るので、エンジンの振動に絶え、耐食性も十分にある。
【0011】更にパイプ部2とブラケット5,6とはパ
リソン8が半溶融状態の時に内部から加圧空気により膨
張させるためブロー成形と同時に固着し、十分な結合強
度を有する。なお、上記実施例ではブラケット5、6を
鉄板製としたが、樹脂製でもよい。
リソン8が半溶融状態の時に内部から加圧空気により膨
張させるためブロー成形と同時に固着し、十分な結合強
度を有する。なお、上記実施例ではブラケット5、6を
鉄板製としたが、樹脂製でもよい。
【0012】又パイプ部2の断面形及びブラケット5、
6のバーリング部5a、6aの断面形は円形でなくても
よい。更にパイプ部2の材質もポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどブロー成形できる材質であれば何でもよい。
6のバーリング部5a、6aの断面形は円形でなくても
よい。更にパイプ部2の材質もポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどブロー成形できる材質であれば何でもよい。
【0013】更に耐熱性の樹脂を含浸させたガラスクロ
スを使用して円周方向にリング状の凹部を有するパイプ
部を成形する手段は前記のブロー成形に限定するもので
はない。
スを使用して円周方向にリング状の凹部を有するパイプ
部を成形する手段は前記のブロー成形に限定するもので
はない。
【0014】
【効果】この発明は上記の構成を有するので耐食性及び
耐振性に優れており、又従来の鉄板製のエンジン冷却水
用パイプーに比して軽量安価であり、又従来のようにパ
イプ部にブラケットをロー付けする作業も不要となるの
で製作工数が減少し、多量生産に適している。
耐振性に優れており、又従来の鉄板製のエンジン冷却水
用パイプーに比して軽量安価であり、又従来のようにパ
イプ部にブラケットをロー付けする作業も不要となるの
で製作工数が減少し、多量生産に適している。
【図1】エンジン冷却水用パイプの一実施例の斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1のパイプのブラケット取付部の縦断面図で
ある。
ある。
【図3】一実施例の成形工程図である。
【図4】従来のエンジン冷却水用パイプの斜視図であ
る。
る。
【図5】図4のパイプのブラケット取付部の縦断面図で
ある。
ある。
1 エンジン冷却水用パイプ 2 パイプ部 3 リング状の凹部 4 リング状の凹部 5 ブラケット 6 ブラケット 5a バーリング部 6a バーリング部
Claims (1)
- 【請求項1】 耐熱性樹脂を含浸させたガラスクロスか
らなり、外周面にリング状の凹部を有するパイプ部と、
パイプ部のリング状の凹部に嵌着した、エンジンへの取
付用のブラケツトとから構成されていることを特徴とす
るエンジン冷却水用パイプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30641491A JPH05141242A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | エンジン冷却水用パイプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30641491A JPH05141242A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | エンジン冷却水用パイプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05141242A true JPH05141242A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=17956736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30641491A Pending JPH05141242A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | エンジン冷却水用パイプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05141242A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015155753A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft | ブレードホースを接続する方法 |
-
1991
- 1991-11-21 JP JP30641491A patent/JPH05141242A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015155753A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft | ブレードホースを接続する方法 |
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