JPH05140856A - 布帛の前処理方法と装置 - Google Patents

布帛の前処理方法と装置

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JPH05140856A
JPH05140856A JP30203991A JP30203991A JPH05140856A JP H05140856 A JPH05140856 A JP H05140856A JP 30203991 A JP30203991 A JP 30203991A JP 30203991 A JP30203991 A JP 30203991A JP H05140856 A JPH05140856 A JP H05140856A
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JP
Japan
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web
wet heat
cloth
fabric
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP30203991A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiteru Santo
山東美照
Eiichi Nakano
中野栄市
Hiroshi Ishidoshiro
博司 石徹白
Koji Santo
山東幸司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sando Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Sando Iron Works Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】長尺布帛の前処理すなわち、糊抜精練漂白処理
を連続的かつ短時間に効果的に行うことができる前処理
方法及び装置を提供する。 【構成】前処理液を付与する前の布帛1を、高温熱水中
2に浸漬して布帛の昇温を行ない、この昇温布帛を湿熱
反応塔4内に供給して処理液の含液を行なった後、重畳
状態で積込んで湿熱反応を行なわせることにより、短時
間にして均一処理される品質の良好な前処理布帛が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺布帛の前処理すな
わち、糊抜精練漂白処理を連続的かつ短時間に効果的に
行なうことができる前処理方法及びその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】工業的に生産する長尺布帛を糊抜精練漂
白するための従来例は、先ず毛焼処理した後の布帛を洗
浄し、しかる後該布帛に、糊抜精練のための薬液を常温
の下で付与し、しかる後この薬液付与布帛を、J型ボッ
クス、U型ボックス、R型ボックス等の湿熱反応塔内に
設備されている予熱スチームゾーンを通過せしめて、該
布帛を昇温し、しかる後、湿熱反応塔内の液中に振りた
たみ重畳状態となして順次滞留させ、この滞留時のスチ
ームと熱液との併用で約60分間の湿熱作用で糊抜精練
反応を行なわせているものである。
【0003】すなわち、布帛に付与した薬液を上記湿熱
作用で糊抜精練反応を有効に働かせるためには、振りた
たみ重畳状態となす前の布帛に十分な予熱をする必要が
ある。この予熱が不足すると、重畳状態にある布帛は、
その積圧によって布帛の内芯部にまで湿熱が作用され難
く、これが原因で布帛にたたみ皺や、そのたたみ皺によ
る反応むらが生じて、布帛の全面に亘って均一なる糊抜
精練処理ができず品質の良好な前処理布が得られないと
いう不具合が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの不具合を解
消するために従来においては、前記したように、振りた
たみ重畳する前の布帛を予熱スチームゾーンを通過せし
めることで、処理反応すべき布帛を予熱しているもので
あるが、従来のスチームゾーンでの布帛滞在長さは、そ
の構造的制約から、12m程度が最大限であることから
例えば加工(処理)速度が毎分100mであるとする
と、そのスチームゾーンでの布帛の滞在時間は約7.2
秒となり、また速度が毎分150mであるとすると、ス
チームゾーンでの布帛の滞在時間は約5秒間であって、
これらの滞在時間では、処理すべき布帛を所望の温度
(望ましい予熱温度は約90℃)まで昇温せしめること
は困難であった。
【0005】つまり従来のスチームゾーンによって処理
すべき布帛を、所望の90℃まで予熱しようとすると、
その布帛が200g/m2 の織布である場合は、約20
秒間が必要であって、従ってその布帛の走行速度を36
m/minに減速しなければならず、非常に生産性が悪
いという問題点があった。
【0006】またこの問題点を解消するための手段とし
て予熱ゾーンを大型化させることも考えられるが、これ
では前処理装置全体が大型化されて、設備費等の点で問
題が残される。さらに上記問題点の解決手段として処理
すべき布帛に付与する処理液を例えば90℃以上に昇温
させ、上記布帛をこの高温処理液中を通過させることで
布帛温度を上昇させることができるが、この場合、処理
液を高温度に加熱することにより処理液中に含まれる薬
剤の変質、浪費・悪臭ガスの発生を伴ない好ましくない
結果となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来の不
具合に着目してなされたもので、前処理液を付与する前
の布帛を、高温熱水中に浸漬して布帛の昇温を行ない、
この昇温布帛を湿熱反応塔内に供給して処理液の含液を
行なった後、重畳状態で積込んで湿熱反応を行なわせる
ことにより、短時間にして均一処理される品質の良好な
前処理布帛が得られる新規な前処理方法及び装置を提供
することにある。
【0008】
【実施例】以下に本発明を、図面に示す実施例装置を加
えて詳細に説明する。
【0009】先ず装置の構造について述べると、1は処
理すべき布帛、2は例えば80〜95℃の湯が供給され
ている熱水槽、3は熱水槽から導出された水分を搾液す
るマングル、4は例えば90℃の湿熱雰囲気に保持され
る反応塔であって、この反応塔4内の布帛導入口近傍に
は、前処理液を充填する高温薬液槽5が設備されてい
て、この高温薬液槽5内の薬液温度は、反応塔4内温度
に追従して約90℃に加熱されている。6,7は液タン
ク、8は振りたたみ機構、9はガイドドラム、10はコ
ンベア、11は移送路、12は液槽を示す。
【0010】次に処理手順について述べると、先ず処理
すべき布帛を、不図示である常法の毛焼装置により毛焼
を行なった後洗浄する。この毛焼処理布帛1を、80〜
95℃の熱水(湯)が貯えられている熱水槽2内に導入
して、布帛1をその熱水温度にまで昇温させる。かくし
て熱水槽2で加熱された布帛1は、マングル3により約
60〜80%の含水率に搾液した後、湿熱反応塔4内の
予熱ゾーンに設備されている高温薬液槽5内の高温度糊
抜、精練処理液中に浸漬する。この高温薬液槽5内に貯
えられている約90℃に加熱されている高温度の糊抜、
精練処理液は、その高温度による変質、分解を抑制する
ために、例えば薬液タンク6内に入れられている苛性ソ
ーダ、又は亜塩素酸ソーダ又は過酸化水素と、薬液タン
ク7内に入れられている過硫酸ソーダと界面活性剤の溶
液又は酢酸又は硅酸ソーダに苛性ソーダの溶液の夫々の
適宜薬液が、それら液タンク6,7より逐次混入されて
糊抜精練処理液となっている。
【0011】そしてこの高温薬液槽5内の処理液が含浸
された布帛は、液槽5より引き上げられた後、振りたた
み機構8により、ガイドドラム9とエンドレスのコンベ
ア10とからなる移送路11内に振り落され、重畳状態
となって液槽12中を進行し、この進行中の湿熱作用で
糊抜精練反応処理がなされるものである。
【0012】以上は糊抜精練処理について述べたが、上
記処理に次いで上記実施例装置と同様の装置により高熱
水を付与した後漂白液をサチュレートし、しかる後湿熱
反応処理すれば、糊抜精練漂白の処理すなわち前処理が
完了する。また前記の高温薬液槽5内に糊抜、精練、漂
白を同時に行なえる処理液を注入するようにしてもよ
い。
【0013】このように本実施例では、湿熱反応塔4内
に供給する前の被処理布帛1を、高熱水により約80〜
95℃までに予熱昇温させ、この昇温布帛を湿熱反応塔
4内に設備されている処理液槽5内の約90℃の高熱液
中に浸漬して含液させ、しかる後重畳状態で湿熱反応処
理せしめるものであるから、湿熱反応塔4内に供給され
る直前の被処理布帛は、高熱水により例えば約80〜9
5℃まで予熱されるので、該予熱済み布帛は湿熱反応塔
4内に供給されて重畳状態にあっても反応塔4内での湿
熱が、その布帛の内芯部にまで作用されやすく、従って
布帛の全面に亘る均一の湿熱処理が期待できるものであ
る。
【0014】また予熱手段として、高温熱水を使用して
いることから布帛における予熱の追従性が良好であって
布帛の予熱を所望温度にまで迅速に昇温せしめることが
できる。
【0015】実施例I 綿100%、195g/m2 のポプリンを毎分100m
の速度で常法により毛焼洗浄し90℃の熱水槽で昇温し
てマングルで水分70%に絞り直ちに反応装置に導入し
NaOH 40g/l、Na228 8g/l、ア
ニオン・ノニオン混合滲透剤5g/lを含む95℃の熱
液に浸漬し120%に搾液して積込み95〜100℃の
スチームと液中処理を20分間糊抜精練を行った熱液槽
への薬剤供給はNaOHとNa228 +滲透剤は別
々に95〜100℃に昇温したものを供給した供給液の
濃度はサチュレーターの4.8倍とし各々毎分7.5リ
ットルとした。糊抜精練の効果は極めて良好であり従来
60分の処理時間が20分で1/3に短縮出来た。
【0016】糊抜精練の完了した布帛を80℃の熱水槽
で昇温してマングルで水分70%に絞り直ちに反応装置
に導入しNaClO2 (25%もの)30g/l、CH
3 COOH(90%もの)4cc/lを含む80℃の熱
液に浸漬し120%に搾液して積込み80〜90℃のス
チーム雰囲気と液中処理を20分間漂白を行った熱液槽
への薬剤供給はNaClO2 とCH3 COOHは別々に
80℃昇温したものを供給した供給液の濃度はサチュレ
ーターの4.8倍として各々毎分7.5リットルとした
漂白効果良好で処理時間は従来法に比較して1/3に短
縮出来た。
【0017】実施例II 実施例I同様の糊抜精練を行った布帛を90℃の熱水槽
で昇温してマングルで水分70%に絞り直ちに反応装置
に導入してH22 (35%もの)30g/l、Na2
Si37 10g/l、NaOH 3g/lを含む9
0℃の熱液に浸漬し120%に搾液して積込み90〜9
5℃のスチーム雰囲気と液中処理を20分間漂白を行っ
た熱液槽への薬剤供給はH22 とNa2 Si37
NaOHは別々に90℃に昇温したものを供給した供給
液の濃度はサチュレーターの4.8倍として各々毎分
7.5リットルとした漂白効果良好で処理時間は従来法
に比較して1/3に短縮する事が出来た。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、前処理すべき湿
熱反応塔内に設備されている高温前処理液槽内に供給す
べき布帛を、その湿熱反応塔の外部に設備されている熱
水槽内で、上記高温前処理液槽内の液温と略等しい温度
にまで予熱することを特徴とするものであるから、この
発明によれば、湿熱反応塔4内に供給される直前の被処
理布帛は、高熱水により例えば約80〜95℃まで予熱
されるので、該予熱済み布帛は湿熱反応塔4内に供給さ
れて重畳状態にあっても反応塔4内での湿熱が、その布
帛の内芯部にまで作用されやすく、従って布帛の全面に
亘る均一の湿熱処理が期待できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の装置説明図
【符号の説明】
1…布帛 2…熱水槽 3…マングル 4…湿熱反応塔 5…高温薬液槽 6…薬液タンク 7…薬液タンク 8…振りたたみ機構 9…ガイドドラム 10…エンドレスコ
ンベア 11…移送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山東幸司 和歌山県和歌山市宇須4丁目4番5号 株 式会社山東鉄工所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前処理すべき湿熱反応塔内に設備されて
    いる高温前処理液槽内に供給すべき布帛を、その湿熱反
    応塔の外部に設備されている熱水槽内で、上記高温前処
    理液槽内の液温と略等しい温度にまで予熱することを特
    徴とする布帛の前処理方法。
  2. 【請求項2】 布帛を前処理反応せしめるための反応塔
    の外部に、この反応塔内に導入される布帛を予熱するた
    めの予熱水槽を設け、この予熱水槽内に、反応塔内に設
    備されている高温熱液槽内に供給されている熱温度と略
    等しいかそれ以上の温度の熱水を供給することを特徴と
    する布帛の前処理装置。
JP30203991A 1991-11-18 1991-11-18 布帛の前処理方法と装置 Pending JPH05140856A (ja)

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