JPH0397956A - 綿織物布帛の精練方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、強撚糸又は高密度の高級綿織物布帛を、コン
パクトであり、しかも省エネルギー、省設備費の下で迅
速かつ均一にして皺を生じることのない品質の良好な精
練加工を連続的に行なうことができる綿織物布帛の精練
方法に関するものである． ［従来の技術］ 工業的に生産加工する長尺の強撚糸又は高密度の高級綿
織物布帛を、連続的に精綽ｍ理する従来例としては、そ
の精練処理すべき綿織物を、バーブルレンジ（株式会社
山東鉄工所の商ｉ）．Ｊボックス、Ｌボックス等の連続
精練装置を使用して、それらの装置内に長尺布帛を直接
に積込んで行なっている。

〔発明が解決しようとする課！ａ］ ところが、このような長尺布帛の積込み手段では、その
積圧によって、押え皺が生じて品質良好にして均一な精
練がなされないことから、該布帛の後処理である染色あ
るいは仕上げ時に、良好な後処理ができず、仕上り製品
のトラブルの原因を起すという問題点があった。そこで
、この問題点を解消するための手段として、布帛を連続
精練装置に送り込む前に、すなわち毛焼ＩＡ埋した直後
の布帛に、糊抜剤を付与して所定の壱棒に巻取り、これ
を約４〜５時間以上放置するか、あるいはジッガーで粗
精練してから後に、上記連続精練装置で４５〜６０分間
かけて精練処理することが行なわれている。

ところが、このような従来の精練方法にあっては、強撚
糸又は高密度の高級ｕＩａ物である精練布帛を、一旦巻
棒に巻取り後、長時間放置しなければならないことから
、その巻取り作業が必要となることば勿論のこと、４〜
５時間以上の放置時間が必要となって生産性が悪いとい
う問題が生じ、さらには連続処理として甚だ不合理であ
った． ［課題を解決するための千段コ 本発明はかかる従来の連続処理における問題点に着目し
てなされたものである。すなわち、従来の精練処理時に
発生する積込み皺は、その布帛が、特に強撚糸織物、高
密度織物等の高級品布帛である場合に顕著に皺が発生し
やすく、この皺により後工程の染色時において染色むら
を生じたり、最終仕上げ製品での残り皺が発生し、不良
品となる．これは織物に付着されている脂肪がそのまま
残っている状態で積込まれるために、その積圧によつで
絹練むらが生しるものであるから、本発明にあっては、
布帛を重畳する前に、該布帛をガイドロール群によって
拡布緊張状態で酸活性の亜塩素酸ソーダの熱液で約３０
秒間温熱処理して、布帛に付着されている脂肪分を可溶
化し、次いでこの状態でノーテンション重畳状態で高熱
液中を浸漬させながら２〜５分（好ましくは３分）間移
送せしめることにより皺の発生が起らない優れた精練処
理布帛が得られるものである。すなわち、強撚糸又は高
密度の高級綿織物は原布の儂で積込みアルカリ精練をす
ると、皺が残るが積込み前に拡巾緊張して酸活性の亜塩
素酸ソーダの熱波で約３０秒間液処理する事によって脂
肪分の一部が可溶化する。この状態でノーテンションで
積込み堆積処理された織物は皺が残らず染色むらもなく
仕上製品は無皺となる。又この様に亜塩素酸ソーダ処理
された織物はアルカリ精練作用が促進されて２〜５分間
の熱液中処理で染色、樹脂加工等に必要な吸水性の優れ
たｉ練処理布帛を得ることができるものである． ［実施例］ 以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳細に説明す
る． １は精練処理すべき布帛であって、長尺の綿織物布帛で
ある。この布帛１は、常法の毛焼処理を行なった後、熱
水洗浄を行なって、布帛に付着ざれていた水溶性の挟雑
物を除去し、さらにはサイジング剤の膨潤がなされてい
るものである。この布帛１を常圧の温熱反応室２内に導
入して、ガイドロール群３により拡布緊張状態で移送せ
しめる。このガイドロール群３により緊張移送される布
帛ｌは湿熱反応室２内に設備されている液！４１．４２
内に充填されている亜塩素酸ソーダの酸性液５内（間欠
的に浸漬され、その酸性液処理と、蒸熱処理とが繰返さ
れて、拡布緊張状態で約３０秒間で一次処理される。か
くして一次処理された布帛１は約１７０％の通分な水分
の下で色素の一部が脱色されかつサイジング剤、脂肪分
が低分子化されるので次処理によるアルカリ精練反応を
促進させることができる。またこの一次処理は、その布
帛１は拡布５ｌ張状態で移送される間になされるもので
あって、積込み堆積によるものでないから、折れ皺の発
生は皆無である。かくして一次処理された布帛は洗浄４
！６内で洗浄処理された後、振りたたみ機７によって、
振りたたまれながら、回転ドラム８と略半円弧状のエン
ドレスコンベア９との間に生じる間隙１０内に重畳され
ながら送り込まれる。この重畳布帛は、回転ドラム８と
エンドレスコンベア９との回勅勅作により、苛性ソーダ
２〜３％と、界面活性剤０．２゛〜０．３％と酸化糊抜
き剤０．５〜１％を含む精練液１１中に漫潰し、約３〜
５分（好ましくは３分）のノーテンションでその精練液
１１中を通過させて、二次精練処理し、これにより目的
とする精＆！処理がなされ吸水性に優れた精練製品を得
ることができるものである。

次に本発明者が行なった上記精練処理の実例について述
べると、 毛焼処理した後、該布帛を９０℃の熱水で２０秒間、次
いで８０℃の熱水で２０秒間洗浄する。次いで亜塩素酸
ソーダ０．２％と、ノニオン活性剤０．２％とを添加し
、さらに醋酸でｐＨ４となした９０℃の処理液で、３０
秒間拡布緊張状態で渣中処理と気中処理を繰返した後洗
浄し、次いで苛性ソーダ２％と過硫酸アンモン０．５％
と、ノニオンアニオン活性剤０．３％を含む９５℃の精
練液で３分、５分、８分、１０分、１５分と、それぞれ
ノーテンションかつ積込み状態で送り込んで二次精ａ処
理を行なった。このときの布帛１の精練効果を測定した
ところ、次表の如き威績が得られた。

なお布帛１のサイジングは澱粉とポリビニルアルコール
である。

以上の実験により、一次処理すなわち、酸化剤処理を行
なった後、二次精練処理・を５分以上行なうことにより
効果的な精練が期待できる。

［発明の効果］ 以上のように本発明は、酸活性の亜塩素酸ソーダの熱液
に、精練すべき綿織物在帛を緊張拡布状態で侵涜するこ
とを繰返しながら水蒸気中を移送して酸化剤処理を施し
た後、該布帛をノーテンションで苛性ソーダを含む精練
剤ｉ８　？（１で熱液中処理する綿織物布帛の精練方法
であるから、これによれば約５分から約２０分という短
時間で、有効な精練ＩＡ埋を行なうことができ、これに
伴って熱エネルギー、使用薬剤の節約が可能となり、経
済性に優れた精練処理が可能となる。また本発明によれ
ば例えば従来の精練方法では皺を生じやすい強撚糸織物
、高密度織物であっても、処理皺を生ぜしめることなく
均一処理にして良好な精練処理布帛が得られるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明よりなる装置の実施例を示した説明図であ
る。 １・・・布帛　　　　　　２・・・湿熱反応室３・・・
ガイドローノレ　　％Ｉ．４２・・・冫夜４曹５・・・
酸性７ｒ！ｉ．６・・・洗浄槽７・・・振りたたみ機　
　８・・・回転ドラム９・・・エンドレスコンベア １０・・・間陣　　　　　１１・・・精練液他４名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　酸活性の亜塩素酸ソーダの熱液に、精練すべき綿織
   物布帛を緊張拡布状態で浸漬することを繰返しながら水
   蒸気中を移送して酸化剤処理を施した後、該布帛をノー
   テンションで苛性ソーダを含む精練剤溶液で熱液中処理
   することを特徴とする綿織物布帛の精練方法。