JPH05140334A - 代替フロン用ゴム成形体およびその製造方法 - Google Patents

代替フロン用ゴム成形体およびその製造方法

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JPH05140334A
JPH05140334A JP3300793A JP30079391A JPH05140334A JP H05140334 A JPH05140334 A JP H05140334A JP 3300793 A JP3300793 A JP 3300793A JP 30079391 A JP30079391 A JP 30079391A JP H05140334 A JPH05140334 A JP H05140334A
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Japan
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rubber
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chlorinated
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nitrile rubber
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JP3300793A
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Isao Sakka
功 目
Tamotsu Doi
肥 保 土
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Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
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Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の代替フロン用ゴム成形体は、塩素化ゴ
ムとニトリルゴムとからなるゴム組成物を架橋してな
り、前記ゴム組成物中の塩素化ゴムとニトリルゴムとの
合計重量を100重量部とした場合に、塩素化ゴムが1
〜99重量部の量で存在しており、ニトリルゴムが99
〜1重量部の量で存在している。またその好ましい態様
では、ニトリルゴムが水添化ニトリルゴムであり、塩素
化ゴムが塩素化ポリエチレンである。また、必要により
上記ゴム組成物には更に酸捕捉剤が配合される。このよ
うな成形体は、例えば塩素化ゴム1〜99重量部とニト
リルゴム99〜1重量部とからなるゴム組成物(ただし
塩素化ゴムとニトリルゴムとの合計重量を100重量部
とする)を、過酸化物架橋剤により架橋することにより
製造される。 【効果】この成形体は、耐熱性、耐膨潤性などに優れて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、代替フロンに対して優れ
た耐久性を示す代替フロン用ゴム成形体およびその製造
方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】フロンは、低毒性、不燃性、化学
的安定性に優れ、清浄剤、冷媒、エアゾール噴射剤、プ
ラスチック発泡剤などとして広く用いられてきた。しか
しながら近年に至ってフロンは、成層圏オゾン層を破壊
してしまう恐れがあることが指摘され、その使用が厳し
く制限されようとしている。
【0003】このため従来用いられているフロンに代わ
って、代替フロンとして、塩素原子を含まないフロンあ
るいは水素原子を含んだフロンが開発されている。とこ
ろで従来よりフロンシール用ゴム成形体としては、フッ
素ゴムからなる成形体が用いられてきた。しかしながら
この代替フロンは使用時には約150℃から低温領域ま
での温度範囲となるため、冷凍機油を含む代替フロン
(代替フロンとポリグリコール系冷凍機油との混合物)
をシールするためにフッ素ゴム成形体を用いると、フッ
素ゴム成形体の表面に発泡現象が生じたり、また表面に
ひび割れが生じて強度が低下したり、さらには代替フロ
ンによって膨潤したりすることがあり、シール特性が著
しく低下してしまうという新たな問題点が生じていた。
【0004】そこで本発明者らは上記問題点を解決すべ
く鋭意研究したところ、フッ素ゴムとニトリルゴムとが
特定割合で含まれたゴム組成物を架橋してなる代替フロ
ン用ゴム成形体を代替フロン用シール材として用いるこ
とにより、上記問題点を解決し得ることを見い出し、既
に提案している(特願平2ー166395号参照)。
【0005】しかしながらさらに検討したところ、この
特願平2-166395号記載の代替フロン用ゴム成形
体には、耐膨潤性(特にフロン134aに対する)にお
いて更なる改良の余地があった。
【0006】なお、EPDM(エチレン・プロピレン・
ジエン・ターポリマー)は、フロン134aのシール用
としては使用し得るが、フロン12用としては使用でき
ない。また、水添化ニトリルゴム(HNBR)はフロン
134aによって膨潤することは少ないが、耐膨潤性に
劣る。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、代替フロンと
接触しても、表面が発泡したり、あるいは表面にひび割
れが生じたりして機械的強度が低下することがなく、ま
た代替フロンによって大きな膨潤を生ずることがなく、
しかも耐熱性、耐寒性、耐膨潤性に優れるとともにシー
ル特性にも優れた代替フロン用ゴム成形体を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る第1の代替フロン用ゴム成
形体は、塩素化ゴムとニトリルゴムとからなるゴム組成
物を架橋してなり、ゴム組成物中の塩素化ゴムとニトリ
ルゴムとの合計重量を100重量部とした場合に、塩素
化ゴムが1〜99重量部の量で存在しており、ニトリル
ゴムが99〜1重量部の量で存在していることを特徴と
している。
【0009】本発明に係る第2の代替フロン用ゴム成形
体は、塩素化ゴムとニトリルゴムと酸捕捉剤(安定剤、
受酸剤ともいう)とからなるゴム組成物を架橋してな
り、ゴム組成物中の塩素化ゴムとニトリルゴムとの合計
重量を100重量部とした場合に、塩素化ゴムが1〜9
9重量部の量で存在しており、ニトリルゴムが99〜1
重量部の量で存在しており、酸捕捉剤が1〜50重量部
の量で存在していることを特徴としている。
【0010】また本発明に係る代替フロン用ゴム成形体
の製造方法は、上記のような量で存在する塩素化ゴムと
ニトリルゴムとからなるゴム組成物、あるいは上記のよ
うな量で存在する塩素化ゴムとニトリルゴムと酸捕捉剤
とからなるゴム組成物を、過酸化物架橋剤により架橋す
ることを特徴としている。
【0011】本発明に係る代替フロン用ゴム成形体は、
塩素化ゴムとニトリルゴムとからなるゴム組成物を架橋
(あるいは上記成分に加えて必要によりさらに酸捕捉剤
が配合されたゴム組成物ではゴム成分を架橋)してなっ
ているため、該成形体は代替フロンと接触しても、その
表面が発泡したり、表面にひび割れが生じたりして機械
的強度が低下することがなく、また代替フロンによって
大きな膨潤を生ずることがなく、耐熱性、耐寒性、耐膨
潤性およびシール性に優れている。特に、酸捕捉剤
(例:酸化マグネシウム)が含まれてなる代替フロン用
成形体では、高温下で使用しても金属腐食が生じ難い。
【0012】
【発明の具体的説明】以下本発明に係る代替フロン用ゴ
ム成形体およびその製造方法について具体的に説明す
る。
【0013】本明細書において代替フロンとは、塩素を
含まないフルオロカーボンあるいは水素を含むクロロフ
ルオロカーボンを意味する。具体的には、R−123、
R−134a、R−141b、R−142bなどを意味
する。
【0014】本発明に係る第1の代替フロン用ゴム成形
体は、後述のように、塩素化ゴムとニトリルゴムとから
なるゴム組成物を架橋してなっており、本発明に係る第
2の代替フロン用ゴム成形体は、後述のように、塩素化
ゴムとニトリルゴムと酸捕捉剤(安定剤)とからなるゴ
ム組成物中のゴム成分(塩素化ゴムとニトリルゴム)を
架橋してなっている。
【0015】塩素化ゴムとしては、具体的には、塩素化
ポリエチレン(CPE)、クロロスルホン化ポリエチレ
ン(CSM)、クロロプレンゴム(CR)、エピクロル
ヒドリンゴム(CHC)などが挙げられる。
【0016】ニトリルゴムとしては、アクリロニトリル
とブタジエンとの共重合体である従来公知のニトリルゴ
ムが用いられるが、耐熱性に優れていることが好まし
い。またニトリルゴムとして、水素化ニトリルゴム(ニ
トリル量36%、ヨウ素価4、たとえば日本ゼオン製ゼ
ットポール2000)を用いることが好ましい。
【0017】本発明に係る代替フロン用ゴム成形体で
は、塩素化ゴムとニトリルゴムとの合計重量を100重
量部とした場合に、塩素化ゴムが1〜99重量部好まし
くは10〜80重量部の量で、またニトリルゴムが99
〜1重量部好ましくは90〜20重量部の量で用いられ
ることが望ましい。本発明では、このように塩素化ゴム
とニトリルゴムとを組み合わせて用いているので、耐膨
潤性に優れ、フロンと接触しても膨潤しにくく、フロン
134a、フロン12に対しても用いることができる。
【0018】なお、塩素化ゴムが99重量部を超える量
で用いられ、ニトリルゴムが1重量部に満たない量で用
いられると、耐熱性、低温性が低下する傾向があり、フ
ロン134aを使用した冷凍機内の鉱物油により膨潤す
る傾向がある。
【0019】特に、塩素化ゴムが80重量部を超える量
で用いられ、ニトリルゴムが20重量部に満たない量で
用いられると、得られる代替フロン用ゴム成形体は耐膨
潤性に優れ、フロンと接触しても膨潤し難くなる。
【0020】また、ニトリルゴム(例:水添化ニトリル
ゴム)が99重量部を超える量で用いられ、塩素化ゴム
が1重量部に満たない量で用いられると、得られる代替
フロン用ゴム成形体の耐膨潤性が低下し、該成形体がフ
ロンと接触すると膨潤し易くなる傾向がある。
【0021】特に、ニトリルゴムが90重量部を超える
量で用いられ、塩素化ゴムが10重量部に満たない量で
用いられると、得られる代替フロン用ゴム成形体の耐熱
性、低温性が向上する。
【0022】本発明に係る第2の代替フロン用ゴム成形
体では、上記塩素化ゴムおよび上記ニトリルゴムととも
に酸捕捉剤が用いられるが、この酸捕捉剤としては、具
体的には、下記のような化合物が用いられる。 (1)酸化マグネシウム(MgO)、リサージ(Pb
O)、などの金属酸化物、および水酸化カルシウム(C
a(OH)2)などの金属水酸化物、(2)二塩基性フ
タル酸鉛、二塩基性マレイン酸鉛、二塩基性ステアリン
酸鉛、三塩基性マレイン酸鉛などの金属石鹸類、(3)
三塩基性硫酸鉛、変性三塩基性硫酸鉛、塩基性亜硫酸
鉛、一塩基性硫酸鉛、二塩基性硫酸鉛、二塩基性亜燐酸
鉛、塩基性亜硫酸亜燐酸鉛、合成ハイドロタルサイトな
どの無機酸塩類、(4)エポキシ樹脂、エポキシ系可塑
剤などのエポキシ化合物、(5)ブチル・すず・ラウレ
ート系の有機すず化合物[例:ジブチル・すず・ジラウ
レート系安定剤(ジブチル・すず・ジラウレート)]、
ブチル・すず・マレート系安定剤[ジブチル・すず・マ
レート系安定剤、有機すず・マレート系安定剤、含硫黄
ジブチル・すず・マレート系安定剤]、ジブチル・すず
・ラウレート・マレート系安定剤、ブチル・すず・メル
カプタン系安定剤[モノブチル・すず・メチルカプチド
などのブチル・すず・メルカプタン系安定剤]、ジブチ
ル・すず系滑剤、オクチル・すず系安定剤などの有機す
ず化合物など。
【0023】これらの内では(1)、(3)、(4)が
好ましく、特に好ましくは、酸化マグネシウム、三塩基
性硫酸鉛、エポキシ樹脂、二塩基性ステアリン酸鉛が用
いられる。これらの酸捕捉剤(安定剤)は単独で用いて
もよく、組み合わせて用いてもよい。
【0024】このような酸捕捉剤は、ゴム成分(塩素化
ゴムとニトリルゴム)の合計100重量部に対して、1
〜50重量部、好ましくは3〜25重量部の量で用いら
れる。このような量で酸捕捉剤が配合されてなる成形体
では、高温下で使用されても塩素化ゴム成分の脱塩酸化
よる金属腐食が生じない。
【0025】本発明に係る代替フロン用ゴム成形体は、
上記のような塩素化ゴムとニトリルゴムからなるゴム組
成物を架橋し、あるいは塩素化ゴムとニトリルゴムと酸
捕捉剤とからなるゴム組成物中のゴム成分を架橋してな
るが、これらのゴム組成物は、塩素化ゴムおよびニトリ
ルゴムに加えて過酸化物架橋剤を含んでいる。
【0026】過酸化物架橋剤としては、具体的には、
α,α'-ビス(t-ブチルペルオキシ-m-イソプロピル)ベ
ンゼン(日本油脂製パーブチル P)、2,5-ジメチル-
2,5-ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン(日本油脂製パ
ーヘキサ 25B)、ジクミルペルオキシド(日本油脂
パークミル D)、2,5-ジメチル-2,5-(t-ブチルペル
オキシ)ヘキシン-3(日本油脂製パーヘキシン 25
B)、ベンゾイルペルオキシド(日本油脂製ナイパー
B)などが用いられる。
【0027】なお本発明では、架橋剤としては、塩素化
ゴムおよびニトリルゴムをともに架橋するため、過酸化
物架橋剤が特に好ましく用いられる。また上記ゴム組成
物は、過酸化物架橋用架橋助剤たとえばトリアリルイソ
シアヌレート(日本化成製タイク)、エチレングリコー
ル・ジメタクリレート(三新化学サンエステル E
G)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(三
新化学サンエステル TMP)、多官能性メタクリレー
トモノマー(精工化学ハイクロス M)、多価アルコー
ルメタクリレートおよびアクリレート、メタクリル酸の
金属塩、あるいは通常のゴム充填剤たとえばカーボン、
ホワイトカーボン、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウ
ム(タルク)、ケイ酸アルミニウム(クレー)などを含
んでいてもよい。
【0028】次に本発明に係る代替フロン用ゴム成形体
の製造方法について説明する。上記のような塩素化ゴム
およびニトリルゴムを所定割合で混合し、次いで過酸化
物架橋剤、架橋助剤、充填剤などとともに必要により酸
捕捉剤を添加して混練し、得られた混練物を金型内に装
入して100〜200℃の温度で1〜60分間加熱して
架橋反応を行なう。
【0029】次に得られた一次架橋物を100〜200
℃の温度で1〜24時間加熱して二次架橋すると、代替
フロン用ゴム成形体が得られる。このような代替フロン
用ゴム成形体は、硬度(JIS−A)が60〜95であ
り、引張り強さが180〜300、伸び200〜45
0、100%モジュラス30〜100である。
【0030】このようにして得られた代替フロン用ゴム
成形体は、たとえば代替フロンと接触する部材として用
いられる。具体的には、冷凍機油を含む代替フロンのシ
ール材として特に好ましく用いられる。なお冷凍機油と
しては、通常、フロンと相溶性のある油たとえばナフテ
ン系鉱油、パラフィン系鉱油、アルキルベンゼン、ポリ
-α-オレフィンなどの油が挙げられる。また代替フロン
としてR−134aを用いる場合には、ポリアルキレン
グリコールが冷凍機油として用いられる。
【0031】このような冷凍機油を含む代替フロンは、
通常、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器へと循環され、
かなりの高温から低温まで広い温度領域で使用される
が、このような代替フロンをシールするために、従来公
知のフッ素ゴム成形体を用いると、その成形体表面が発
泡したり、表面にひび割れが生じたり、代替フロンによ
って大きく膨潤したりしてシール性が著しく低下してし
まう。これに対して本発明に係る代替フロン用ゴム成形
体をシール材として用いると、その成形体表面に発泡が
生じたり、ひび割れが生じたり、代替フロンによって大
きく膨潤したりすることがなく、シール性に優れるとと
もに機械的強度にも優れており、また耐熱性、耐膨潤性
にも優れている。
【0032】特に、塩素化ゴムおよびニトリルゴムとと
もに、酸捕捉剤が配合されてなる成形体では、高温下で
の脱塩酸化よる金属腐食が発生しない。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る代替フロン用ゴム成形体
は、塩素化ゴム1〜99重量部とニトリルゴム99〜1
重量部とからなるゴム組成物、あるいは塩素化ゴム1〜
99重量部とニトリルゴム99〜1重量部と酸捕捉剤か
らなるゴム組成物(いずれのゴム組成物もフッ素ゴムと
ニトリルゴムとの合計重量を100重量部とする)を架
橋してなっているため、代替フロンと接触しても、その
成形体表面が発泡したり、表面にひび割れが生じたりし
て機械的強度が低下することがなく、また代替フロンに
よって大きな膨潤を生ずることがなく、耐熱性、耐寒
性、耐膨潤性およびシール性に優れており、たとえばフ
ロン134a、フロン12に対しても好適に使用され
る。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により何等制限さ
れるものではない。
【0035】以下の実施例、比較例において、発泡割れ
状態試験は、得られたゴム成形体を、代替フロンR−1
34aに25℃で24時間浸漬した後に行い、目視にて
判定した。
【0036】また、耐熱性は、120℃の空気中で96
時間放置した後硬度の変化で判定した。なお、○は良
好、△はやや不良、×は不良を示す。
【0037】
【実施例1〜3】塩素化ゴム(塩素化ポリエチレン/ダ
イソー(株)製、ダイソラック H135)およびニト
リルゴム(水素化ニトリルゴム/バイエル(株)製、テ
ルバン 1707)を表1に示すような割合(重量部)
で混合した後、過酸化物架橋剤(日本油脂(株)製、パ
ーヘキサ25B)、架橋助剤(日本化成(株)製、タイ
ク)、充填剤(カーボンその他)を表1に示すような量
で配合して混練した。
【0038】得られた混練物を金型内で170℃の温度
に20分間加熱して、一次架橋させ、次いで150℃の
温度に4時間加熱して硬度65度のゴム成形体を得た。
得られたゴム成形体を、代替フロンR−134aに25
℃で24時間浸漬した後、耐熱性などの物性試験および
発泡試験を行った。また体積変化率を測定した。
【0039】結果を表2に示す。
【0040】
【実施例4、5】実施例1において、塩素化ゴムおよび
ニトリルゴムを表1に示すような割合(重量部)で混合
した後、過酸化物架橋剤、架橋助剤、充填剤に加えて、
酸捕捉剤(MgO/協和化学工業(株)製 キョウーワ
マグ150)を表1に示すような量で用いた以外は、実
施例1と同様に行った。
【0041】結果を表2に示す。
【0042】
【比較例1】実施例1において、塩素化ポリエチレン、
過酸化物架橋剤、架橋助剤、充填剤をそれぞれ表1に示
すような量で用い、水素化ニトリルゴムを用いなかった
以外は実施例1と同様に行った。
【0043】結果を表2に示す。
【0044】
【比較例2】実施例1において、水素化ニトリルゴム、
過酸化物架橋剤、架橋助剤、充填剤をそれぞれ表1に示
すような量で用い、塩素化ポリエチレンを用いなかった
以外は実施例1と同様に行った。
【0045】結果を表2に示す。
【0046】
【比較例3】実施例4において、水素化ニトリルゴム、
過酸化物架橋剤、架橋助剤、充填剤をそれぞれ表1に示
すような量で用い、塩素化ポリエチレンを用いなかった
以外は実施例4と同様に行った。
【0047】結果を表2に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】註1)表2において、A−1は、「亀裂の
数が5未満であり、亀裂の大きさが1mm未満」を表わ
し、C−1は「亀裂の数が20以上であり、亀裂の大き
さが1mm以上〜3mm未満」を表わし、C−2は「亀裂の
数が20以上であり、亀裂の大きさが3mm以上」を表わ
す。
【0051】註2)表2において、 ○印は「△Hsの上昇が2ポイント以下」である硬さ変
化を表わし、 △印は「△Hsの上昇が3〜4ポイント」である硬さ変
化を表わし、 ×印は「△Hsの上昇が5ポイント以上」である硬さ変
化を表わす。
【0052】註3)体積変化率の測定法:JIS K 6
301に準じた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3:22 7167−4J C08L 9:02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素化ゴムとニトリルゴムとからなるゴ
    ム組成物を架橋してなり、前記ゴム組成物中の塩素化ゴ
    ムとニトリルゴムとの合計重量を100重量部とした場
    合に、塩素化ゴムが1〜99重量部の量で存在してお
    り、ニトリルゴムが99〜1重量部の量で存在している
    ことを特徴とする代替フロン用ゴム成形体。
  2. 【請求項2】 塩素化ゴムとニトリルゴムと酸捕捉剤と
    からなるゴム組成物を架橋してなり、前記ゴム組成物中
    の塩素化ゴムとニトリルゴムとの合計重量を100重量
    部とした場合に、塩素化ゴムが1〜99重量部の量で存
    在しており、ニトリルゴムが99〜1重量部の量で存在
    しており、酸捕捉剤が1〜50重量部の量で存在してい
    ることを特徴とする代替フロン用ゴム成形体。
  3. 【請求項3】 ニトリルゴムが水添化ニトリルゴムであ
    る請求項1または2に記載の代替フロン用ゴム成形体。
  4. 【請求項4】塩素化ゴムが塩素化ポリエチレンである請
    求項1または2に記載の代替フロン用ゴム成形体。
  5. 【請求項5】 塩素化ゴム1〜99重量部とニトリルゴ
    ム99〜1重量部とからなるゴム組成物、あるいは塩素
    化ゴム1〜99重量部とニトリルゴム99〜1重量部と
    酸捕捉剤1〜50重量部とからなるゴム組成物(ただ
    し、いずれのゴム組成物も塩素化ゴムとニトリルゴムと
    の合計重量を100重量部とする)を、過酸化物架橋剤
    により架橋することを特徴とする代替フロン用ゴム成形
    体の製造方法。
JP3300793A 1991-11-15 1991-11-15 代替フロン用ゴム成形体およびその製造方法 Withdrawn JPH05140334A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5852093A (en) * 1994-11-30 1998-12-22 Nippon Zeon Co., Ltd. Vulcanizable rubber composition, seal used in dynamic state, and sealing material
WO2002085978A1 (fr) * 2001-04-19 2002-10-31 Three Bond Co., Ltd. Melanges caoutchoutes destines a du caoutchouc moule et stable vis-a-vis de l'eau sterilisee au chlore
JP2003096253A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Three Bond Co Ltd 塩素系殺菌水に安定なゴム組成物

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