JPH0513963U - 魚節用包装材 - Google Patents

魚節用包装材

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JPH0513963U
JPH0513963U JP5628592U JP5628592U JPH0513963U JP H0513963 U JPH0513963 U JP H0513963U JP 5628592 U JP5628592 U JP 5628592U JP 5628592 U JP5628592 U JP 5628592U JP H0513963 U JPH0513963 U JP H0513963U
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JP
Japan
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film
silicon
layer
composite film
fish
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Pending
Application number
JP5628592U
Other languages
English (en)
Inventor
秀俊 永田
恵亮 海保
慎也 藤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Ink SC Holdings Co Ltd filed Critical Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本考案は、鰹節などの魚節を窒素などの不活性
ガスと共に封入し、鮮度を維持するための包装材に関す
る。 【構成】プラスチックフィルムの少なくとも片面に、バ
リヤー層としてケイ素および(もしくは)酸化ケイ素の
蒸着もしくはスパッタリング層を形成した複合フィルム
を用いた魚節用包装材である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鰹節などの魚節を窒素などの不活性ガスと共に封入し、鮮度を維持 するための包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、魚節用包装材としてはポリエチレンテレフタレート、ナイロンあるいは 延伸ポリプロピレンなどのプラスチックフィルムに、ウレタン系接着剤、エチレ ン/酢酸ビニル共重合のケン化物、ウレタン系接着剤、ポリオレフィン樹脂から なる5層構成の複合フィルムが用いられている。しかしながら、この複合フィル ムは酸素ガス遮断性には優れているものの、透湿度において劣るという欠点があ り、このため、魚節の水が発散したりして風味を損なうと言う問題点があった。 また、透湿度において問題のないポリ塩化ビニリデン層を設けることも考えられ たが、ポリ塩化ビニリデン層は逆に酸素ガス遮断性には劣るという欠点がある。 したがって、エチレン/酢酸ビニル共重合のケン化物およびポリ塩化ビニリデン 層の両層を設けることも考えられるが、両層は相互に親和性が乏しいために、さ らに接着剤を用いなければならず、コスト面から実用化はされていないのが現状 である。 さらに、魚節を削るときは金属製刃物を使って加工するが、万一刃が欠けて削 った魚節の中に破片が混入すると大変危険なため、袋詰めされた魚節を金属探知 機で全数検査する必要がある。その際、魚節を包んでいる包装材がアルミニュウ ム箔やアルミニュウム蒸着フイルムを使っていると、混入した刃の破片の検出が 難しいか、検出の信頼性や精度が落ちる等の問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案者等は上記のような現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、プラスチック フィルムの少なくとも片面に、バリヤー層としてケイ素および(もしくは)酸化 ケイ素の蒸着もしくはスパッタリング層を形成することによって、魚節用包装材 として必要なバリヤー性を得ることができるとの知見を得、本考案を完成したも のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案におけるプラスチックフィルムとしては、ポリエステル、特にポリエチ レンテレフタレート、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポバー ル、エチレン/酢酸ビニル共重合のケン化物、ポリカーボネート、ポリスチレン 、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セロファンなどのフィルムを例示す ることができ、これらのフィルムは、単独もしくは2種以上の複合フィルムとし て用いることができ、また、より接着強度を増大する目的でサンドブラスト、ア ルミニウムの薄い蒸着もしくはスパッタリング、低温プラズマ処理、プライマー 塗布などの物理的もしくは化学的処理を施したものであってもよい。
【0005】 本考案において、上記プラスチックフィルムの少なくとも片面にケイ素および (もしくは)酸化ケイ素の蒸着もしくはスパッタリング層を形成するには、自体 公知の方法による。すなわち、ケイ素もしくは酸化ケイ素を真空下もしくは不活 性ガス中で蒸着もしくはスパッタリングする方法、あるいはケイ素もしくは一酸 化ケイ素を反応スパッタリングして酸化ケイ素層を形成する方法などがある。こ の際酸化ケイ素は、純粋に一酸化ケイ素もしくは二酸化ケイ素ではなく、ケイ素 と一酸化ケイ素、あるいは一酸化ケイ素と二酸化ケイ素の混合物の状態であって もよい。ケイ素もしくは酸化ケイ素の蒸着もしくはスパッタリング層の厚さは、 複合フィルムとして用いる他の素材との関係もあるが、100Å以上、好ましく は600Å以上とする。この層は透明であり、内容物を透視し得る魚節用包装材 とすることが可能である。 さらに、本考案の包装材では、金属探知機での検出が容易となる。
【0006】 本考案に係る魚節用包装材は、ヒートシール性を与えるためにさらに、シール 部に熱接着性樹脂層を設けることが必要である。熱接着性樹脂としては各種ポリ オレフィン系樹脂が用いられる。具体的な複合フィルムの構成としては、ケイ素 もしくは酸化ケイ素の蒸着もしくはスパッタリング層/プラスチックフィルム/ 接着剤層/ポリオレフィン系樹脂層、プラスチックフィルム/ケイ素もしくは酸 化ケイ素の蒸着もしくはスパッタリング層/接着剤層/ポリオレフィン系樹脂層 が代表的なものであり、接着剤としてはウレタン系接着剤、あるいはカルボキシ ル基含有ポリオレフィン系樹脂などの自体公知の接着剤を用いることができる。 また、酸素ガス遮断性および透湿度を改善するなどの目的に応じて、他のプラス チックフィルムもしくはアルミニウム箔などをさらに複合することもできる。
【0007】
【実施例】
以下実施例および比較例によって、本考案をさらに詳しく説明する。 実施例1 ポリエステルフィルム(東レ(株)製、ルミラーP11、商品名、12μ)の 片面にSiOを表1に示すような厚さにそれぞれ真空蒸着し、その蒸着面に2液 型ウレタン系接着剤(東洋モートン(株)製AD−980A、AD−980B、 商品名)を用いてポリプロピレンフィルム(東レ(株)製、トレファン3701 、商品名、70μ)を100℃で貼り合わせ、40℃で48時間エージングして 複合フィルムを得た。得られた複合フィルムの拡大部分断面図を図1に示す。1 はポリエステルフィルム、2は蒸着層、3は接着剤層、4はポリプロピレンフィ ルム、をそれぞれ示す。 これらの複合フィルムの酸素ガスバリヤー性および透湿度は表1に示すとおり であった。
【0008】 厚さ1500ÅのSiOを蒸着した上記複合フィルム12cm×18cm2枚 を用いて3方シールし、窒素ガス中にて切削した鰹節を充填し、封入した。この 充填袋を40℃、RH100%の雰囲気中で1月間保存後に取り出したところ、 鰹節の風味および色の変化はほとんど認められなかった。
【0009】
【表1】
【0010】 比較例1 ポリエステルフィルム(実施例1と同じ)の片面に、エチレン/酢酸ビニル共 重合のケン化物フィルム(クラレ(株)エバールEF−F、商品名、15μ)お よびポリプロピレンフィルム(実施例1と同じ)を、それぞれ2液型ウレタン系 接着剤(実施例1と同じ)を用いて100℃で貼り合わせ、40℃で48時間エ ージングして複合フィルムを得た。この複合フィルムの酸素ガスバリヤー性は1 ml/m2 ・1気圧・24時間・25℃、透湿度は4g/m2 ・24時間であっ た。 また、この複合フィルムを用いて製袋し、実施例1と同様に鰹節を充填して保 存テストをした結果、風味が著しく劣化し、また、色もやや褐変していた。
【0011】 比較例2 ポリ塩化ビニリデンコートポリエステルフィルム(東洋紡績(株)製エステル T−800、商品名)とポリエチレンフィルム(タマポリ(株)製DT−2、商 品名、70μ)を、2液型ウレタン系接着剤(実施例1と同じ)を用いて100 ℃で貼り合わせ、40℃で48時間エージングして複合フィルムを得た。この複 合フィルムの酸素ガスバリヤー性は8ml/m2 ・1気圧・24時間・25℃、 透湿度は2g/m2 ・24時間であった。 また、この複合フィルムを用いて製袋し、実施例1と同様に鰹節を充填して保 存テストをした結果、風味が若干劣化し、色は黒褐色に変化していた。
【0012】 実施例2 6−ナイロンフィルム(ユニチカ(株)製エンブレム、商品名、15μ)の片 面にSiOを1200Åの厚さに真空蒸着し、その蒸着面に無水マレイン酸変性 ポリプロピレン(東洋インキ製造(株)製、ライオセンM−1063−4、商品 名)を10μの厚さにエクストルーションし、この上にポリプロピレンフィルム (実施例1と同じ)を、180℃、線圧5kg/cmの条件で圧着し、冷却して 複合フィルムを得た。この複合フィルムを用いて製袋し、実施例1と同様に鰹節 を充填して保存テストをした結果、風味および色共変化はなかった。
【0013】 実施例3 エチレン/酢酸ビニル共重合のケン化物フィルム(比較例1と同じ)の片面に SiOを約700Åの厚さに真空蒸着し、他の面に無水マレイン酸変性ポリプロ ピレン(実施例2と同じ)を40μの厚さにエクストルーションラミネーション して複合フィルムを得た。この複合フィルムを用いて製袋し、実施例1と同様に 鰹節を充填して保存テストをした結果、風味および色とも変化はなかった。
【0014】 実施例4 実施例1において、SiOに替えてSiを用いた以外は同様にして複合フィル ムを得た。この複合フィルムを用いて製袋し、実施例1と同様に鰹節を充填して 保存テストをした結果、風味および色とも変化はなかった。
【0015】
【図面の簡単な説明】
図1は、本考案の1実施態様を示す複合フィルムの拡大
部分断面図を表す。図中の符号、1はポリエステルフィ
ルム、2は蒸着層、3は接着剤層、4はポリプロピレン
フィルム、をそれぞれ示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムの少なくとも片面
    に、バリヤー層としてケイ素および(もしくは)酸化ケ
    イ素の蒸着もしくはスパッタリング層を形成した複合フ
    ィルムを用いてなることを特徴とする魚節用包装材。
JP5628592U 1992-07-17 1992-07-17 魚節用包装材 Pending JPH0513963U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5628592U JPH0513963U (ja) 1992-07-17 1992-07-17 魚節用包装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5628592U JPH0513963U (ja) 1992-07-17 1992-07-17 魚節用包装材

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Publication Number Publication Date
JPH0513963U true JPH0513963U (ja) 1993-02-23

Family

ID=13022832

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JP5628592U Pending JPH0513963U (ja) 1992-07-17 1992-07-17 魚節用包装材

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JP (1) JPH0513963U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003252380A (ja) * 2002-02-27 2003-09-10 Kureha Chem Ind Co Ltd 甲殻類の包装体及びその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57189848A (en) * 1981-04-03 1982-11-22 Optical Coating Laboratory Inc Flexible polymer film having vapor impermeable coating

Patent Citations (1)

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