JPH05139447A - 合成樹脂製パレツト - Google Patents
合成樹脂製パレツトInfo
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- JPH05139447A JPH05139447A JP3296047A JP29604791A JPH05139447A JP H05139447 A JPH05139447 A JP H05139447A JP 3296047 A JP3296047 A JP 3296047A JP 29604791 A JP29604791 A JP 29604791A JP H05139447 A JPH05139447 A JP H05139447A
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Abstract
れた合成樹脂性パレットを提供することを目的とする。 【構成】 パレットを上下に分割した形状のパレット形
成部材を得、これらを互いに対向させて溶着一体化して
なる合成樹脂製パレットであって、該パレット形成部材
が、無機粉末、カーボンブラック、ポリオレフィン系エ
ラストマー、硬化した熱硬化性樹脂及びポリプロピレン
樹脂からなる原料A及びポリプロピレン樹脂粒状体から
なる原料Bを用意し、原料Aと原料Bの合計100重量
部に対し、発泡剤0.5〜2.0重量部を加えた混合物
を射出成形して得た発泡射出成形品によって形成された
ものであることを特徴とする合成樹脂製パレット。
Description
安定性等に優れた合成樹脂性パレットに関する。
ットを用いることが多い。これは多量の製品を一括して
取扱うことができるメリットのためであり、現代の物流
システムにはなくてはならないものとなっている、パレ
ットとしては製造のし易さ、衛生性等から合成樹脂製パ
レットが多く用いられている。合成樹脂製パレットの製
法も種々あるが代表的な製法としては、パレットを上下
に分割した形状のパレット形成部材を得、これらを互い
に対向させて溶着一体化してなる合成樹脂製パレットが
挙げられる(特公昭53−27536号公報、特公昭6
0−55374号公報参照)
は、衛生性、成形性等に優れ実用上大変有用であるが、
一方、その材質上、耐衝撃性、曲げ強度、成形時の熱収
縮による寸法変動等に問題を残している。本発明者等は
種々検討の結果、合成樹脂製パレットの構造及び合成樹
脂製パレットを構成する樹脂組成を特殊の構造及び組成
とすることにより問題を解決し得ることを見出し、本発
明を完成した。
た形状のパレット形成部材を得、これらを互いに対向さ
せて溶着一体化してなる合成樹脂製パレットであって、
該パレット形成部材が、無機粉末3〜20重量%、カー
ボンブラック0.01〜0.5重量%、ポリオレフィン
系エラストマー5〜40重量%、硬化した熱硬化性樹脂
0.025〜3重量%、ポリプロピレン樹脂36.5〜
91.965重量%からなる原料A及びポリプロピレン
樹脂粒状体からなる原料Bを用意し、原料A50〜90
重量%、原料B10〜50重量%からなる原料100重
量部に対し、発泡剤0.5〜2.0重量部を加えた混合
物を射出成形して得た発泡倍率1.05〜1.3の射出
成形品によって形成されたものであることを特徴とする
合成樹脂製パレットに存する。
明のパレットはパレットを上下に分割した形状のパレッ
ト形成部材を用意し、これらを互いに対向させて溶着一
体化した構造(上下溶着構造)とする。このような構造
とすることによりパレット形成部材の内側に補強用のリ
ブなどを任意に形成することが可能となり剛性、耐撓み
性に優れた設計とすることができる。
は素材としての耐衝撃性や上下溶着の際の溶着強度の向
上は望めない。そこで合成樹脂製パレットを構成する樹
脂組成を耐衝撃性や溶着強度に優れたものとし、上下溶
着構造と組合せることにより総合的に大変優れたパレッ
トを提供する。
以下の通りとする。無機粉末3〜20重量%、カーボン
ブラック0.01〜0.5重量%、ポリオレフィン系エ
ラストマー5〜30重量%、硬化した熱硬化性樹脂0.
025〜3重量%、ポリプロピレン樹脂46.5〜9
1.965重量%からなる原料Aを用意する。原料Aの
成分であるポリオレフィン系エラストマーの一例として
はエチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−ジエン三元共重合体、エチレン−ブタジエン共重合
体、及びこれらの部分架橋物等のオレフィンを主成分と
するゴム状の共重合体がある。原料Aの成分であるポリ
プロピレン樹脂の一例としてはプロピレン単独重合体又
はエチレン成分0.5〜6重量%のエチレン‐プロピレ
ンランダム共重合体又はエチレン成分2〜20重量%の
エチレン‐プロピレンブロック共重合体がある。
ム、ケイ酸カルシウム、クレー、カオリン、シリカ、ケ
イソウ土、アルミナ、酸化チタン等の一般的に合成樹脂
の充填剤として用いられるものであればいずれでも良
く、通常平均粒径0.5〜30μ程度のものが単独もし
くは混合して用いられる。熱硬化性樹脂としてはアクリ
ル系、ウレタン系、エポキシ系、メラミン系等の熱硬化
性樹脂が挙げられ、これらの熱硬化性樹脂は硬化させた
後、粉末、粒、薄片状等として原料Aに混合される、特
殊な混合形態としては原料Aの粒状体の表面に硬化した
熱硬化性樹脂を付着させた状態が考えられる。これらの
成分からなる原料Aは直径15mmの開孔を通過する大
きさの粒状体であることが望ましい。
樹脂粒状体の一例としてはプロピレンホモポリマー又は
エチレン成分2〜15重量%のエチレン‐プロピレンブ
ロック共重合体等が挙げられる。好ましくは、MFI
(JIS K 7210)(230°C)が0.5〜1
5g/10分のポリプロピレン樹脂が用いられる。ま
た、これらのポリプロピレン樹脂粒状体は直径15mm
の開孔を通過する大きさの粒状体であることが望まし
い。原料Aと原料Bは原料A50〜90重量%、原料B
10〜50重量%の割合で混合され、この混合原料10
0重量部に対し、発泡剤0.5〜2.0重量部を加えた
混合物に調製される。この場合の調製は通常ドライブレ
ンドが用いられる。
質または無機質の発泡剤が使用可能である、例えばN,
N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、P,P’
−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、P−トル
エンスルホニルヒドラジド、アゾビスイソブチルニトリ
ル、アゾジカルボン酸アミド、重炭酸ナトリウム、硝酸
アンモン等が挙げられる。通常、分解温度が180〜2
30°C程度のものが好適に用いられる。また、気体の
発泡剤として窒素ガス、炭酸ガス等があげられ、これら
の気体の発泡剤は上記した有機質または無機質の発泡剤
と併用して使用出来る。発泡助剤として無機粉末を併用
するのが好ましく。無機粉末は平均粒径0.5〜30μ
程度のものを原料Aと原料Bの混合原料100重量部に
対し、0.05〜3.0重量部程度用いるのが良い。更
に、フェノール系、チオエーテル系、リン系、脂肪酸金
属塩などの熱安定剤を原料Aと原料Bの混合原料100
重量部に対し、0.01〜0.5重量部程度用いるのが
良い。ベンゾトリアゾール系(商品名チヌビン326
日本チバガイギー社製等)等の耐候剤や、サノールLS
−770(商品名)(三共(株)製)等の光安定剤を原
料Aと原料Bの混合原料100重量部に対し、0.01
〜1.0重量部程度用いるのが良い。
パレットを上下に分割した形状のパレット形成部材を得
る。射出成形条件は、通常の条件でよく、例えば、溶融
温度(シリンダ温度)200〜250°C、射出率20
00〜5000cc/sec程度の条件が選ばれる。得
られた成形品は表面に無発泡層を有する発泡倍率1.0
5〜1.3程度のものとなる。原料A中の無機粉末、カ
ーボンブラック及び硬化した熱硬化性樹脂はこの射出成
形品の高温下での剛性の向上、寸法安定性の向上、造核
作用による均一発泡に役立つと考えられる。
パレット形成部材は、次いでその下面側を互いに付き合
わせて溶着される。溶着の方法としては、表面を弗素樹
脂等で加工した加熱板の表面に、パレット形成部材の溶
着する部分を押しつけ、溶融状態とし、これを互いに付
き合わせて押圧することによればよい。パレット形成部
材は上記した組成で形成されているから寸法安定性が良
く、突き合わせて溶接する際に突合せ面の位置ずれが少
なく、溶着部強度が向上する。
ボンブラック0.1重量%、エチレン−プロピレン−ジ
エン共重合体20重量%及びウレタン系の硬化した熱硬
化性樹脂1.0重量%、MFI:3g/10分のプロピ
レン単独重合体68.9重量%、からなる平均径7mm
の大きさの粒状の原料A(硬化した熱硬化性樹脂の大部
分は粒状の原料Aの表面に膜状に付着した状態で存在)
を用意した。平均径7mmの大きさの粒状のポリプロピ
レン樹脂(MFI:3g/10分、エチレン成分8重量
%のエチレン−プロピレンブロック共重合体)からなる
原料Bを用意した。原料A50重量部、原料B50重量
部、アゾジカルボンアミド(発泡剤)0.8重量部を加
えた混合物を混合機でドライブレンドした。このように
して調製した原料を温度220°C、射出率3000c
c/secで射出成形し、発泡倍率1.2のパレット形
成部材を得た。2つのパレット形成部材の下面側を弗素
樹脂等で加工した加熱板(220°C)の表面に押しつ
け、溶融状態とし、これを互いに付き合わせて押圧する
ことにより一体化した。得られた合成樹脂製パレットは
耐衝撃性、剛性、寸法安定性等に優れたものであった。
の組成中のポリオレフィン系エラストマーの働きにより
耐衝撃性、曲げ強度に優れたものとなり、また、前述し
たように、原料A中の無機粉末、カーボンブラック及び
硬化した熱硬化性樹脂の働きにより寸法安定性に優れる
パレット形成部材とされているので、溶着に際し溶着部
がズレて溶着されるようなことが少なくなり製品強度の
均一化、歩留まり向上も望まれる。総じて耐衝撃性、剛
性、寸法安定性等に優れた合成樹脂性パレットが得られ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 パレットを上下に分割した形状のパレッ
ト形成部材を得、これらを互いに対向させて溶着一体化
してなる合成樹脂製パレットであって、該パレット形成
部材が、無機粉末3〜20重量%、カーボンブラック
0.05〜0.2重量%、ポリエチレン樹脂オレフィン
系エラストマー5〜40重量%、硬化した熱硬化性樹脂
0.025〜3重量%、ポリプロピレン樹脂36.5〜
91.965重量%からなる原料A及びポリプロピレン
樹脂粒状体からなる原料Bを用意し、原料A50〜90
重量%、原料B10〜50重量%からなる原料100重
量部に対し、発泡剤0.5〜2.0重量部を加えた混合
物を射出成形して得た発泡倍率1.05〜1.3の射出
成形品によって形成されたものであることを特徴とする
合成樹脂製パレット。 - 【請求項2】 原料Aのポリプロピレン樹脂がプロピレ
ン単独重合体又はエチレン成分0.5〜6重量%のエチ
レン‐プロピレンランダム共重合体又はエチレン成分2
〜20重量%のエチレン‐プロピレンブロック共重合体
であることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製パ
レット。 - 【請求項3】 原料Aのポリオレフィン系エラストマー
がエチレン成分30〜70重量%のエチレン‐プロピレ
ン共重合体又はエチレン‐プロピレン−ジエン三元共重
合体であることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂
製パレット。 - 【請求項4】 原料Bのポリプロピレン樹脂がプロピレ
ンホモポリマー又はエチレン成分2〜15重量%のエチ
レン‐プロピレンブロック共重合体であることを特徴と
する請求項1に記載の合成樹脂製パレット。 - 【請求項5】 原料Aおよび原料Bが直径15mmの開
孔を通過する大きさの粒状体であることを特徴とする請
求項1に記載の合成樹脂製パレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03296047A JP3114288B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 合成樹脂製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03296047A JP3114288B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 合成樹脂製パレット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05139447A true JPH05139447A (ja) | 1993-06-08 |
JP3114288B2 JP3114288B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=17828416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03296047A Expired - Fee Related JP3114288B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 合成樹脂製パレット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3114288B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000326356A (ja) * | 1999-03-15 | 2000-11-28 | Sumitomo Chem Co Ltd | アクリル樹脂製導光板の製造方法 |
-
1991
- 1991-11-12 JP JP03296047A patent/JP3114288B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000326356A (ja) * | 1999-03-15 | 2000-11-28 | Sumitomo Chem Co Ltd | アクリル樹脂製導光板の製造方法 |
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JP3114288B2 (ja) | 2000-12-04 |
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