JP2001294234A - 合成樹脂製パレット - Google Patents

合成樹脂製パレット

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JP2001294234A JP2000112665A JP2000112665A JP2001294234A JP 2001294234 A JP2001294234 A JP 2001294234A JP 2000112665 A JP2000112665 A JP 2000112665A JP 2000112665 A JP2000112665 A JP 2000112665A JP 2001294234 A JP2001294234 A JP 2001294234A
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pallet
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synthetic resin
injection
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Yuzo Hayakawa
勇造 早川
Kiyoshi Kurosawa
清 黒澤
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Nippon Plapallet Co
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Nippon Plapallet Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 含成樹脂製パレットの構造及び合成樹脂製パ
レットを構成する樹脂組成を特殊の組成で射出成形する
ことにより耐衝撃性、剛性、寸法安定性等に優れた合成
樹脂製パレットを得ること。 【解決手段】 射出成形により形成された合成樹脂製パ
レットであって、パレットが、カーボンブラックを0.
05〜0.2重量%含有するポリオレフィン樹脂を発泡
倍率1.05〜1.5倍の発泡粒状体とした原料A及び
実質的に無発泡のポリオレフィン樹脂粒状体からなる原
料Bを用意し、原料Aが5〜70重量%、原料Bが30
〜95重量%からなる混合原料を射出成形して得た実質
的に無発泡の射出成形品によって形成されたものである
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂製パレット
に関し、更に詳細には耐衝撃性及び寸法安定性等に優れ
た合成樹脂製パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、製品輸送、保管等の方法としてパ
レットを用いることが多い。これは多量の製品を一括し
て取扱うことができるメリットのためであり、現代の物
流システムにはなくてはならないものとなっている。
【0003】パレットとしては、製造のし易さ、衛生性
等から合成樹脂製パレットが多く用いられている。合成
樹脂製パレットの製法も種々あるが代表的な製法として
は、射出成形により一回で成形するものやパレットを上
下に分割した形状のパレット形成部材や幾つかのパーツ
を射出成形により形成し、これらを互いに溶着一体化し
てなる合成樹脂製パレットが挙げられる(特公昭53−
27536号公報、特公昭60−55374号公報等参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】合成樹脂製パレット
は、衛生性、成形性等に優れ、実用上大変有用である
が、一方、その材質上、耐衝撃性、曲げ強度、成形時の
熱収縮による寸法変動等に問題を残している。
【0005】本発明者等は種々検討の結果、含成樹脂製
パレットの構造及び合成樹脂製パレットを構成する樹脂
組成を特殊の組成で射出成形することにより問題を解決
し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は合成樹脂製パレ
ットであり、前述した技術的課題を解決するため以下の
ような構成とされている。すなわち、本発明は、射出成
形により形成された合成樹脂製パレットであって、前記
パレットが、カーボンブラックを0.05〜0.2重量
%含有するポリオレフィン樹脂を発泡倍率1.05〜
1.5倍の発泡粒状体とした原料A及び実質的に無発泡
のポリオレフィン樹脂粒状体からなる原料Bを用意し、
原料Aが5〜70重量%、原料Bが30〜95重量%か
らなる混合原料を射出成形して得た実質的に無発泡の射
出成形品によって形成されたものであることを特徴とす
る。
【0007】また、本発明の合成樹脂製パレットは、以
下のように構成されているものでもある。すなわち、本
発明は、射出成形により形成された合成樹脂製パレット
であって、前記パレットが、カーボンブラック0.05
〜0.2重量%、エチレン−酢酸ビニル共重合体0.2
〜5重量%、ポリオレフィン樹脂94.8〜99.75
重量%含有する発泡倍率1.05〜1.5倍の発泡粒状
体とした原料A及び実質的に無発泡のポリオレフィン樹
脂粒状体からなる原料Bを用意し、原料Aが5〜70重
量%、原料Bが30〜95重量%からなる混合原料を射
出成形して得た実質的に無発泡の射出成形品によって形
成されたものであることを特徴とする。
【0008】<本発明における具体的構成>本発明の合
成樹脂製パレットは、前述した必須の構成要素からなる
が、その構成要素が具体的に以下のような場合であって
も成立する。その具体的構成要素とは、原料Aのポリオ
レフィン樹脂が密度0.94〜0.97g/cm3(無
発泡状態での密度)でメルトインデックス2〜10g/
10分のエチレン単独重合体又はエチレンと他のα−オ
レフィンとの共重合体であることを特徴とする。
【0009】また、本発明の合成樹脂製パレットでは、
原料Aのエチレン−酢酸ビニル共重合体として、酢酸ビ
ニル成分が10〜25重量%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体であることも好ましい。更に、原料Bのポリオレ
フィン樹脂をメルトインデックス2〜10g/10分の
エチレン単独重合体又はエチレンと他のα−オレフィン
との共重合体とすることもできる。そして、原料A及び
原料Bは、直径15mmの開孔を通過する大きさの粒状
体であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の合成樹脂製パレッ
トを好適な実施の形態について説明する。本発明の一実
施形態に係る合成樹脂製パレットについて説明すると、
本発明のパレットは射出成形によって形成されたもので
あり、パレットを一回の射出成形で形成する所謂射出成
形法や、パレットを幾つかの部品に、例えば上下に分割
した形状のパレット形成部材を射出成形し、その後これ
らを互いに対向させて溶着一体化した構造(上下溶着構
造)とするパレット等がある。
【0011】分割した部品を溶着したパレットは内側の
補強用のリブなどを任意に形成することが可能となり剛
性、耐撓み性に優れた設計とすることができる。本発明
は素材としての耐衝撃性や部品を溶着する際の溶着強度
をより向上させるため、合成樹脂製パレットを構成する
樹脂組成を工夫することにある。
【0012】合成樹脂製パレットを構成する樹脂組成は
以下の通りとする。カーボンブラックを0.05〜0.
2重量%含有するポリオレフィン樹脂からなる発泡倍率
1.05〜1.5倍の発泡粒状体からなる原料Aを用意
する。原料Aを予め倍率1.05〜1.5倍という低倍
率の発泡体とすること及び最終成形品を実質的に無発泡
の成形品とすることが重要であり、本発明の大きな特徴
点がここにある。
【0013】原料Aの成分であるポリオレフィン樹脂の
一例としてはエチレン単独重合体又はエチレンと他のα
−オレフィンとの共重合体が挙げられ、無発泡状態での
密度が0.94〜0.97g/cm3(JIS K69
11)メルトインデックス2〜10g/10分、好まし
くは3〜7g/10分、(JIS K7210)のもの
が良い。エチレンと他のα−オレフィンとの共重合体を
用いる場合、共重合されるα−オレフィンとしては、プ
ロピレン、ブテン、イソプレン、ペンテン、メチルペン
テン等が挙げられ共重合量としては0.2〜8重量%程
度が好ましい。
【0014】原料Aには、更にエチレン−酢酸ビニル共
重合体が含有されていることが望ましい。エチレン−酢
酸ビニル共重合体の原料Aに含まれる量としては0.2
〜5重量%程度が良い。このエチレン−酢酸ビニル共重
合体としては酢酸ビニル成分が10〜25重量%、好ま
しくは15〜20重量%のものが用いられる。エチレン
−酢酸ビニル共重合体が含有された場合の原料Aの成分
割合は、カーボンブラック0.05〜0.2重量%、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体0.2〜5重量%、ポリオ
レフィン樹脂94.8〜99.75重量%のようにな
る。
【0015】これらの成分からなる原料Aは発泡倍率
1.05〜1.5倍という低倍率の発泡粒状体とされる
ことが重要である。例えば、カーボンブラックが配合さ
れたポリオレフィン樹脂であって1.05〜1.5倍に
発泡された粒状物と無発泡のエチレン−酢酸ビニル共重
合体粒状物との混合物とするのが一般的である。原料A
の発泡したポリオレフィン樹脂にはタルク等の無機粉末
や顔料、各種添加剤が加えられていてもよい。
【0016】発泡は後述する発泡剤を添加して成形する
等して行われる。無機粉末を添加する場合には0.05
〜3.0重量%程度であろう。原料Aは直径15mmの
開孔を通過する大きさの粒状体であることが望ましい。
発泡剤としては、通常使用されている有機質又は無機質
の発泡剤が使用可能である。例えば、N,N’−ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン、P,P’−オキシビス
ベンゼンスルホニルヒドラジド、P−トルエンスルホニ
ルヒドラジド、アゾビスイソブチルニトリル、アゾジカ
ルボン酸アミド、重炭酸ナトリウム、硝酸アンモン等が
挙げられる。
【0017】通常、分解温度が180〜230℃程度の
ものが好適に用いられる。また、気体の発泡剤として窒
素ガス、炭酸ガス等があげられ、これらの気体の発泡剤
は上記した有機質または無機質の発泡剤と併用して使用
できる。発泡助剤として無機粉末を併用するのが好まし
く、無機粉末は平均粒径0.5〜30μ程度のものを原
料Aと原料Bの混合原料100重量部に対し、0.05
〜3.0重量部程度用いるのが良い。
【0018】無機粉末としてはタルク、炭酸カルシウ
ム、ケイ酸カルシウム、クレー、カオリン、シリカ、ケ
イソウ土、アルミナ、酸化チタン等の一般的に合成樹脂
の充填剤として用いられるものであればいずれでも良
く、単独もしくは混合して用いられる。原料Aは、1.
05〜1.5という低倍率に発泡させるが、未分解の発
泡剤はなるべく残存させないように成形時に留意し、残
存発泡能力はなるべく少なくしておくのが良い。その点
ガスを用いた発泡は好ましい。
【0019】原料Aと混合する原料Bの実質的に無発泡
のポリオレフィン樹脂粒子としてはエチレン単独重合体
又はエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体からな
る粒子が挙げられ、密度0.94〜0.97g/cm3
(JIS K6911)でメルトインデックス2〜10
g/10分、好ましくは3〜7g/10分、(JISK
7210)のものがよい。
【0020】エチレンと共重合される他のα−オレフィ
ンとしては、プロピレン、プロピレン、ブテン、イソプ
レン、ペンテン、メチルペンテン等が挙げられ共重合量
としては0.2〜8重量%程度が好ましい。原料Bにお
ける実質的に無発泡とは発泡倍率1.05未満、好まし
くは発泡倍率1.03以下のものを云う。また、これら
のポリオレフィン樹脂粒状体は直径15mmの開孔を通
過する大きさの粒状体であることが望ましい。原料Aと
原料Bは、原料Aが5〜70重量%、原料Bが30〜9
5重量%、好ましくは原料Aが10〜60重量%、原料
Bが40〜90重量%の割合で混合される。この場合の
調製は通常ドライブレンドが用いられる。
【0021】フェノール系、チオエーテル系、リン系、
脂肪酸金属塩などの熱安定剤を原料Aと原料Bの混合原
料100重量部に対し、0.01〜0.5重量部程度用
いるのが良い。ベンゾトリアゾール系(商品名チヌビン
326日本チバガイギー社製等)等の耐候剤やサノール
LS−770(商品名)(三共(株)製)等の光安定剤
を原料Aと原料Bの混合原料100重量部に対し、0.
01〜1.0重量部程度用いるのが良い。更に、目的に
応じタルク等の無機粉末、カーボンブラック、チタンホ
ワイト等の無機・有機の顔料等種々の添加剤を加えても
良い。
【0022】上述した組成の合成樹脂を射出成形して、
パレットを成形する。一体成形品としても良いし、幾つ
かの部材に分割した形状のパレット形成部材としても良
い。射出成形条件は、通常の条件でよく、例えば、溶融
温度(シリンダ温度)200〜250℃、射出率200
0〜5000cc/sec程度の条件が選ばれる。得ら
れた成形品は実質的に無発泡、即ち発泡倍率1.05未
満のものを成形する。
【0023】成形品として実質的に無発泡の物(発泡倍
率1.05未満)とするためには、原料A内の気泡を潰
し、気泡内の気体を排出することになる。原料Aは発泡
しているとは云え、低い発泡倍率のものなので、特に吸
引成形(ベント式混練機等を用いたガス吸引式成形)し
なくても実質的に無発泡の成形品となるが、発泡倍率が
高めであったり、発泡体中に未分解の発泡剤が残存して
いたりする場合にはベント式混練機等でガスを吸引、排
出しつつ成形すれば実質的に無発泡の成形品が得られ
る。
【0024】原料Aを予め発泡倍率1.05〜1.5に
発泡した粒子とし、これを用いて実質的に無発泡の成形
品とするが、このようにすることにより、得られた成形
品が反りやヒケが少ない、寸法安定性に優れた成形品と
なる。その理由は完全に解明された訳ではないが、以下
のように推定される。
【0025】原料Aをこのような特殊な発泡体とし、原
料Bを混合することにより、原料中の所々に見かけ密度
の低い部分(発泡部分)が存在した原料構造となり、こ
れを混練機に供給すると、この部分がクッション的に働
き、混練機での食い込み(供給率)、混練り性が向上す
る。
【0026】溶融時にこの発泡部分が加熱により膨張
し、気泡や脆弱部分として残ることが心配されるが、原
料Aの発泡倍率は1.05〜1.5倍と、低い発泡倍率
であり、残存発泡剤もほとんど無いので、このような心
配は無い。一方、原料A中のカーボンブラックは混練時
の熱安定性を増し、気泡核となるので、原料A中の気泡
中ガスを原料B中に効率よく分散し、全体として実質的
に無発泡の成形品とする。
【0027】また、原料A中の気泡中ガスは可塑剤的な
働きをなし、混練性を高める。このような状態で溶融樹
脂を金型中に射出成形すると、極めて微量であるが溶融
樹脂中にガスが存在するので、溶融樹脂自体が金型中を
膨張しながら進行する状態となり、金型の隅々まで樹脂
が内部応力を残留させずに充填される。
【0028】すなわち、樹脂に応力が残らない状態で冷
却固化されるので、反りやヒケの少ない寸法安定性に優
れた成形品が得られる。原料中に存在した気泡は微量な
ので、樹脂中に分散され、しかも射出金型中で圧縮され
るので、ほとんど気泡として存在しなくなる。従って、
得られる成形品は実質的に無発泡(発泡倍率1.05未
満)の成形品となる。
【0029】通常、無発泡の成形品を射出成形により成
形する場合には、気泡の発生を極力少なくして成形する
のが常識であるが、原料としてわざと発泡したものを用
いることにより寸法安定性に優れた無発泡の成形品を得
る発想は極めて特異な発想といえる。得られた成形品は
パレットを一体成形したものであれば、そのままパレッ
トとして使用されるし、パレットを分割した成形品とし
た場合はこれらの部材を溶着、接着、ボルト止め、嵌合
等により組み立てれば良い。
【0030】射出成形は通常の射出成形が適用し得る
が、特殊な成形法として、射出成形後成形品が固化する
前に、成形品に空気等のガスを吹き込んで空洞部を形成
する、所謂ガスアシスト射出成形等にも適用可能であ
る。このガスアシスト射出成形の場合のガス吹き込みに
よって形成された空洞部は本発明における発泡倍率とは
云わない。
【0031】得られたパレット形成部材を溶着結合して
パレットを形成する場合、溶着の方法としては、表面を
弗素樹脂等で加工した加熱板の表面に、パレット形成部
材の溶着する部分を押しつけ、溶融状態とし、これを互
い付き合わせて押圧することによればよい。パレット形
成部材は上記した組成で形成されているから寸法安定性
が良く、突き含わせて溶接する際に突合せ面の位置ずれ
が少なく、溶着部強度が向上する。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下
の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)カーボンブラックを0.1重量%、タルク
0.2重量%含有する発泡倍率1.2倍のポリエチレン
樹脂(密度0.96g/cm3、MI:4g/10分)
の粒状体からなる原料A(平均径7mm)を用意した。
平均径7mmの大きさの粒状のポリエチレン樹脂(密度
0.96g/cm3、MI:4g/10分)からなる原
料Bを用意した。
【0033】原料A10重量部、原料B90重量部、カ
ーボンブラック0.1重量部を加えた混合物を混合機で
ドライブレンドした。このようにして調製した原料を温
度220℃、射出率3000cc/secで射出成形
し、発泡倍率1.02倍(実質的に無発泡)のパレット
を上下に2分した形状のパレット形成部材を得た。
【0034】2つのパレット形成部材の下面側を弗素樹
脂等で加工した加熱板(220℃)の表面に押しつけ、
溶融状態とし、これを互いに付き合わせて押圧すること
により一体化した。得られた合成樹脂製パレットは剛
性、寸法安定性等に優れたものであった。
【0035】(実施例2)カーボンブラック0.1重量
%、タルク0.2重量%含有する発泡倍率1.2のポリ
エチレン樹脂(密度0.96g/cm3、MI:4g/
10分)の粒状体98重量部、エチレン−酢酸ビニル共
重合体(酢酸ビニル含有量19重量%)の粒状体2重量
部、からなる原料A(エチレン−酢酸ビニル共重合体の
大部分は粒状のポリエチレン樹脂の表面に付着した状態
で存在)(平均径7mm)を用意した。
【0036】また、平均径7mmの大きさの粒状のポリ
エチレン樹脂(密度0.96g/cm3、MI:4g/
10分)からなる原料Bを用意した。原料A10重量
部、原料B90重量部、カーボンブラック0.1重量部
を加えた混合物を混合機でドライブレンドした。このよ
うにして調製した原料を温度220℃、射出率3000
cc/secで射出成形し、発泡倍率1.5以下の2の
パレット形成部材を得た。
【0037】2つのパレット形成部材の下面側を弗素樹
脂等で加工した加熱板(220℃)の表面に押しつけ、
溶融状態とし、これを互いに付き含わせて押圧すること
により一体化した。得られた合成樹脂製パレットは耐衝
撃性、剛性、寸法安定性等に優れたものであった。
【0038】
【発明の効果】このようにして得られたパレットは、原
料Aとして予め倍率1.05〜1.5倍の発泡粒状体を
用い、実質的に無発泡の製品とすることにより寸法安定
性の向上に役立つと考えられ、更に、カーボンブラック
は耐候性向上に、また原料A中のエチレン−酢酸ビニル
共重合体は耐衝撃性の向上にそれぞれ役立つと考えられ
る。
【0039】これらの働きにより寸法安定性に優れるパ
レット形成部材とされているので、溶着によりパレット
を形成する場合には溶着部がズレて溶着されるようなこ
とが少なくなり製品強度の均一化、歩留まり向上も望ま
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E063 AA02 BA05 BA06 CA01 CA03 GG03 4F206 AA04E AA08E AA10 AB18 AH56 JA07 JW06 JW50

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形により形成された合成樹脂製パ
    レットであって、前記パレットが、カーボンブラックを
    0.05〜0.2重量%含有するポリオレフィン樹脂を
    発泡倍率1.05〜1.5倍の発泡粒状体とした原料A
    及び実質的に無発泡のポリオレフィン樹脂粒状体からな
    る原料Bを用意し、原料Aが5〜70重量%、原料Bが
    30〜95重量%からなる混合原料を射出成形して得た
    実質的に無発泡の射出成形品によって形成されたもので
    あることを特徴とする合成樹脂製パレット。
  2. 【請求項2】 射出成形により形成された合成樹脂製パ
    レットであって、前記パレットが、カーボンブラック
    0.05〜0.2重量%、エチレン−酢酸ビニル共重合
    体0.2〜5重量%、ポリオレフィン樹脂94.8〜9
    9.75重量%含有する発泡倍率1.05〜1.5倍の
    発泡粒状体とした原料A及び実質的に無発泡のポリオレ
    フィン樹脂粒状体からなる原料Bを用意し、原料Aが5
    〜70重量%、原料Bが30〜95重量%からなる混合
    原料を射出成形して得た実質的に無発泡の射出成形品に
    よって形成されたものであることを特徴とする合成樹脂
    製パレット。
  3. 【請求項3】 原料Aのポリオレフィン樹脂が密度0.
    94〜0.97g/cm3(無発泡状態での密度)でメ
    ルトインデックス2〜10g/10分のエチレン単独重
    合体又はエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂
    製パレット。
  4. 【請求項4】 原料Aのエチレン−酢酸ビニル共重合体
    は、酢酸ビニル成分が10〜25重量%のエチレン−酢
    酸ビニル共重合体であることを特徴とする請求項2に合
    成樹脂製パレット。
  5. 【請求項5】 原料Bのポリオレフィン樹脂がメルトイ
    ンデックス2〜10g/10分のエチレン単独重合体又
    はエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂製パレ
    ット。
  6. 【請求項6】 原料A及び原料Bが直径15mmの開孔
    を通過する大きさの粒状体であることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の合成樹脂製パレット。
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