JPS5856574B2 - ポリオレフイン系複合樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

ポリオレフイン系複合樹脂組成物の製造方法

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JPS5856574B2
JPS5856574B2 JP6388680A JP6388680A JPS5856574B2 JP S5856574 B2 JPS5856574 B2 JP S5856574B2 JP 6388680 A JP6388680 A JP 6388680A JP 6388680 A JP6388680 A JP 6388680A JP S5856574 B2 JPS5856574 B2 JP S5856574B2
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JP
Japan
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polyolefin
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inorganic
resin composition
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JP6388680A
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JPS56161445A (en
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確治 石垣
秀夫 大川
隆宥 平井
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Calp Kogyo KK
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Calp Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリオレフィン系複合樹脂組成物の製造方法に
関し、詳しくは成形の際にヒケの生じることのない成形
性のすぐれたポリオレフィン系複合樹脂組成物を製造す
る方法に関する。
一般にポリオレフィン系の樹脂を成形すると、特に射出
成形などにより部分的に肉厚が異なるような成形品を成
形する場合、肉の厚い部分の表面にヒケ(成形品表面に
できる凹み)が生ずるとも・う問題がある。
そのため従来からポリオレフィン系の樹脂に、アゾジカ
ルボンアミドなどの有機発泡剤や重炭酸ソーダなどの無
機発泡剤を少量加えたり、あるいはさらに尿素や有機酸
系の発泡助剤を加えたものを成形することによって、成
形品を発泡せしめてヒケの防止を図っていた。
しかしながら、上記のような方法では、(1)発泡剤の
ために成形品の表面の肌荒れが激しい。
(2)発泡剤が樹脂に充分に分散しないため成形品が不
均一に発泡し物性低下が著しい。
(3)発泡の必要から成形時間が長くなり作業性に劣る
(4)発泡剤のために成形機械、金型に腐蝕が発生する
などの欠点があった。
そこで本発明者らは上記従来法の欠点を克服し発泡剤を
使用することなしにヒケの生じない成形品を成形しうる
ポリオレフィン系樹脂組成物を開発すべく鋭意研究を重
ねた。
その結果、木粉を含む充填剤を配合したポリオレフィン
系樹脂組成物と無機物のみの充填剤を配合したポリオン
フィン系樹脂組成物の二種の組成物を溶融混合すること
により、目的とする組成物が得られることを見出した。
本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち本発明は、ポリオレフィン30〜70重量%お
よび木粉と無機物とよりなり、かつその割合が木粉:無
機物=1=1〜49(重量比)である充填剤70〜30
重量%を加熱溶融混合して得られる組成物Aと、ポリオ
レフィン40〜60重量%および無機充填剤60〜40
重量%を加熱溶融混合して得られる組成物Bを加熱溶融
混合することを特徴とするポリオレフィン系複合樹脂組
成物の製造方法を提供するものである。
本発明の方法は上述の如く、組成物Aと組成物Bとを加
熱溶融混合するものであるが、この組成物Aはポリオレ
フィンをベースとし、これに木粉と無機物を充填剤とし
て加えて加熱溶融混合することによって調製される。
ここでポリオレフィンは、各種のものが使用可能であり
、目的とする製品の要求特性等に応じて適宜定めればよ
いが、通常は立体規則性ポリプロピレン、アタクチック
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、高密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レンあるいはこれらの混合物などが好適に用いられる。
また組成物Aに配合する充填剤としては、無機物と共に
木粉を使用することが必要である。
ここで用いる無機物は従来から無機充填剤として広く知
られているもの、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、炭酸バリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウ
ム、酸化バリウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化亜鉛、タルク、クレー、マイカ等を単独であるいは混
合して使用すればよい。
また木粉としては特に制限はなく、例えば各種天然木、
合板、果実皮、穀皮の粉砕物などが用いられ、特に粒度
100〜300メツシユのものが好ましい。
このように充填剤として無機物と共に木粉を用いること
により得られる成形品のヒケが改善されるのであり、こ
こで無機物のみの使用では成形品のヒケの改善を図るこ
とはできない。
上記組成物Aにおけるポリオレフィンと充填剤の配合割
合は、ポリオレフィン30〜70M量%、充填剤70〜
30重量%の範囲で定めるべきである。
また上記充填剤中の木粉と無機物の割合は木粉:無機物
−1:1〜49(重量比)とすること、つまり、充填剤
中の木粉の量を2〜50重量%、無機物の量をその残部
、すなわち98〜50重量%とすることが好ましい。
ここで木粉の量が少なすぎると成形品のヒケの改善が充
分でなく、また逆に多すぎると成形品の表面肌荒れや物
性低下を招き好ましくない。
組成物Aは、上述のポリオレフィンに、木粉と無機物よ
りなる充填剤を一定の割合で加え、さらに加熱してポリ
オレフィンを溶融せしめて充分に混合することにより調
製する。
ここでポリオレフィンと充填剤との加熱溶融混合の条件
は特に制限はないが、一般には200〜230℃にて5
〜10分程度操作を行なえばよい。
一方、本発明の方法における組成物Bは、ポリオレフィ
ンをベースとし、これに無機充填剤を加えて加熱溶融混
合することによって調製される。
ここでポリオレフィンは前記組成物Aにおけるポリオレ
フィンと同じものであってもよく、また異なるものであ
ってもよい。
また無機充填剤は、組成物Aにおける無機物と同じもの
でも異なるものでもよい。
要するに組成物Bにおけるポリオレフィンや無機充填剤
は、前述した組成物Aにおけるポリオレフィンや無機物
と同類のものである。
上記組成物Bにおけるポリオレフィンと無機充填剤の配
合割合は、ポリオレフィン40〜60重量%、無機充填
剤60〜40重量%の範囲で定めるべきである。
組成物Bは上述のポリオレフィンに無機充填剤を一定割
合で加え、さらに加熱してポリオレフィンを溶融せしめ
て充分に混合することにより調製するが、ここで加熱溶
融混合の条件は適宜定めればよく、例えば210〜24
0℃にて5〜10分程度操作すれば充分である。
本発明の方法では、上述の如(調製した組成物Aと組成
物Bを加熱溶融混合する。
この際の条件は特に制限はないが、一般的には200〜
230℃にて5〜10分程度操作を行なえばよい。
時間が短かすぎると混練が不充分であるが、長すぎたり
あるいはあまり高温にすると木粉が分解するおそれがあ
り好ましくない。
また、組成物Aと組成物Bの混合割合は、組成物Aに対
して組成物Bを最終的に得られる樹脂組成物の配合割合
が、ポリオレフィン30〜70重量%、木粉1〜10重
量%および無機物20〜69重量%となるように加えれ
ばよい。
なお、組成物Aと組成物Bの加熱溶融混合に際しては、
さらに必要に応じて安定剤、可塑剤、滑剤、架橋剤、顔
料、難燃剤、帯電防止剤等を加えることも有効である。
上述した如く、本発明の方法は別々に調製した二種の組
成物を溶融混合することが必要であり、代わりにポリオ
レフィン、木粉および無機物の適量を同時に混合して一
回の操作だけで組成物を調製しても、得られる組成物に
よる成形品にはヒケが発生する。
これに対し、本発明の方法によって得られる複合樹脂組
成物は、樹脂と充填剤との分散が良好であるため、成形
品の外観が美麗であり、また如何に肉厚の異なる形状の
成形品を成形してもヒケ現象が全く生じない。
しかも、この組成物中には腐蝕性物質が存在しないため
成形機械や金型が腐蝕するおそれはなく、また発泡の必
要がないため成形時間は短時間で充分である。
かかる長所を有する本発明の方法は、弱電、自動車、音
響製品等の外観の意匠性が強調されるような分野におけ
る成形品を製造する際に有効に利用される。
次に、本発明の方法を実施例に基づいてさらに詳しく説
明する。
実施例1〜18および比較例1〜8 (1)複合樹脂組成物の製造 所定量のポリオレフィン、木粉および無機物をバンバリ
ーミキサ−を用いて、樹脂温度220℃の条件で7分間
混練し組成物Aを得た。
また、所定量のポリオレフィンおよび無機物をバンバリ
ーミキサ−を用いて樹脂温度220℃の条件で7分間混
練し、組成物Bを得た。
次いで、この組成物AおよびBを所定割合でバンバリー
ミキサ−を用いて、樹脂温度220℃の条件で7分間混
練し、複合樹脂組成物を製造した。
(2)複合樹脂組成物の評価 上記(1)で得られた複合樹脂組成物を射出成形機(新
潟鉄工新製、5N−250)にて、樹脂温度220℃、
金型温度50±0.5℃の条件で成形し、第1図に示す
ような形状の成形品を得た。
次いでこの成形品のヒケ、外観、成形性の評価を行なっ
た。
なおヒケの評価は第1図に示す成形品のイ部に光沢のあ
るウレタン系塗料を塗布し、塗布面に光を照射して視覚
により判断することにより行なった。
また成形性の評価◆気第1図に示す形状の成形品を成形
するにあたってヒケの最小になる成形時間を調べること
により行なった。
さらに別途上記(1)で得られた複合樹脂組成物を樹脂
温度200°C,50kg/craで押圧して厚さ約2
0ミクロンのフィルムを作り、このフィルムに光を照射
して、分散性を評価した。
これらの結果をまとめて第2表に示す。
なお第2表中に用いる記号の意味は第1表に示すムロく
である。
比較例 9〜14 所定量のポリオレフィン、木粉および無機物を同時に樹
脂温度220℃の条件で7分間バンバリーミキサーにて
混練して複合樹脂組成物を製造した。
このものを上記実施例と同様の方法で評価した。
結果を第2表に示す。なおこの比較例9〜14で用いた
原料成分は具体的には次のとおりである。
ポリオレフィン:ポリプロピレン、密度−0,9り/澹
、MI=18、(出光石油化学■製、商品名:J−20
00G) 木粉:粒度200メツシユ 無機物:平均粒径1.9ミクロン、比表面積12000
crri/?の重質炭酸カルシウム10に9をアクリル
酸1ooyで処理したもの。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例において成形した成形品の説明図である
。 図中イはヒケの評価を行なった部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリオレフィン30〜70重量%および木粉と無機
    物とよりなり、かつその割合が木粉:無機物−1:1〜
    49(重量比)である充填剤70〜30重量%を加熱溶
    融混合して得られる組成物Aと、ポリオレフィン40〜
    60重量%および無機充填剤60〜40重量%を加熱溶
    融混合して得られる組成物Bを加熱溶融混合することを
    特徴とするポリオレフィン系複合樹脂組成物の製造方法
    。 2 組成物Aと組成物Bを、ポリオレフィン30〜70
    重量%、木粉1〜10重量%および無機物20〜69重
    量%の組成となるように加熱溶融混合することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP6388680A 1980-05-16 1980-05-16 ポリオレフイン系複合樹脂組成物の製造方法 Expired JPS5856574B2 (ja)

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JPS56161445A JPS56161445A (en) 1981-12-11
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JPH11172121A (ja) * 1997-12-09 1999-06-29 Nanba Press Kogyo Kk マイカと木質繊維質充填材とで強化した熱可塑性複合組成物
JP2006206726A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Sekisui Chem Co Ltd 充填材含有熱可塑性樹脂成形品と充填材含有熱可塑性樹脂ゲルの製造方法

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