JPH0513930A - 成形基板 - Google Patents

成形基板

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JPH0513930A
JPH0513930A JP18950491A JP18950491A JPH0513930A JP H0513930 A JPH0513930 A JP H0513930A JP 18950491 A JP18950491 A JP 18950491A JP 18950491 A JP18950491 A JP 18950491A JP H0513930 A JPH0513930 A JP H0513930A
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JP
Japan
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circuit pattern
solder
molded substrate
molded
thin film
Prior art date
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Pending
Application number
JP18950491A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Funada
▲隆▼一 舟田
Takeshi Tsurumi
剛 鶴見
Hiroto Nakajima
弘人 中島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication of JPH0513930A publication Critical patent/JPH0513930A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大電流回路での回路基板として使用でき、回路
パターンの短絡防止とはんだ付け性の向上を図る。 【構成】 成形基板はプレート状の予め設計加工された
回路パターン2が耐熱性、高融点の成形樹脂層5で被覆
されてなる。該成形基板の電気部品、電子部品等の部品
が取り付けられる個所には、部品の端子が入る挿入用開
口部5、はんだスペース6が設けられ、これら挿入用開
口部5、はんだスペース6間での回路パターン3に同じ
く開孔部10が設けられている。はんだスペース6内の
回路パターン3にははんだ濡れ性が良好な薄膜プレコー
ト部9が設けられており、この薄膜プレコート部9には
んだディップ槽によってはんだが付けられる。薄膜プレ
コート部9は、成形前、回路パターン3のはんだスペー
ス6対応位置のみに予め形成されたものであり、成形時
に成形樹脂層5に溶け込むことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機のインバー
タ等、主として制御部の回路基板として用いて好適な成
形基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回路基板として、例えば特開昭6
3−151095公報に記載のように、射出成形により
回路パターンを成形樹脂で被覆形成した回路基板、即ち
成形基板が知られている。かかる成形基板は、射出成形
体形状を任意に決めることができため、電気部品、電子
部品を取り付けるための固定フック、補強リブやこれら
電気部品、電子部品を嵌め込んで位置決めする凹み部等
を成形樹脂層に形成することができる。このために、電
気部品、電子部品の成形基板への実装も容易にできる
し、安定した実装が可能である等の利点を有している。
【0003】しかしながら、かかる回路パターンはフィ
ルム状でかつ型内で容易に変形できる程度の厚みをもつ
極めて薄いものであるため、弱電流を扱う場合にのみ有
効であって、例えば空気調和機のインバータのような大
電流を扱う回路には用いることができない。これに対
し、回路パターンとして金属からなるプレート状のもの
とした成形基板が知られている。、かかる成形基板は、
そのパターン幅、パターン厚を適宜設定することによ
り、大電流も流せるようになる。
【0004】以下、かかる成形基板について説明する
と、図3において、成形基板1は回路パターン3が熱可
塑性の成型樹脂層2によって被覆されてなり、この回路
パターン3はある程度パターン幅やパターン厚が大きく
ても、その抵抗値が小さいような、かつ容易に任意の角
度に屈曲可能な銅等の比抵抗が小さい金属からなってい
る。かかる回路パターン3を有する成形基板1は回路パ
ターン3のパターン幅やパターン厚によって通電容量を
適宜設定することができる。例えば回路パターン3のパ
ターン幅を4mm以上、パターン厚を0.5mm以上と
することにより、20(A)程度の大きな電流を流すこ
とができ、空気調和機のインバータなどの大電流を扱う
回路での回路基板として用いることができる。
【0005】また、電気部品、電子部品の実装やはんだ
付けを考慮して、成型樹脂層2は耐熱性のものが用いら
れる。回路パターン3は平面状をなして適宜必要な形状
に設計、加工されたものであり、成形基板1の肉厚方向
のほぼ中央に位置付けられている。
【0006】電気部品や電子部品の挿入時の保持固定あ
るいはこれらの長期的な保持のための部品保持固定リブ
7a,7bや、電気部品や電子部品の端子を挿入するた
めの挿入用開口部5、5a、成型基板1を所望装置に取
り付けるためのネジ等が挿入される固定用穴8等が設け
られており、これらは射出成形時に形成されるものであ
る。挿入用開口部5、5a内の一部には回路パターン3
が露出し、かつ挿入用開口部5、5a内での成型基板1
の裏面にはんだスペース6が設けられており、電子部品
や電気部品の端子をこの挿入用開口部5、5aに挿入す
ると、成型基板1の裏面でこの端子とはんだスペース6
とをはんだで固定させることができる。また、成形基板
1は、固定用穴8を介し、所定の製品にネジ等で固定で
きる。回路パターン3の所定の位置には端子部3cが設
けられている。これら端子部3cは回路パターン3の一
部として加工されたものであるが、成型基板1の成形時
では、端子部3cは金型内で回路パターン3を保持する
ために用いられる。
【0007】なお、かかる成型基板1を射出成型すると
き、回路パターン3は金型にピンでもって固定され、成
型樹脂が金型内にインサートされて成型されるが、この
ときのピン跡4が成型基板1に残っている。
【0008】ところで、かかる成形基板1においては、
はんだスペース6でのはんだ付けを確実かつ容易にする
ために、形成された成形基板1のはんだスペース6での
はんだ濡れ性が良好になるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
予め前面にはんだ材料等が薄膜形成された金属プレート
から回路パターンを打ち抜き加工し、この回路パターン
を金型に設置して成形基板を形成していた。しかし、こ
のように予め全面にはんだ材料等の薄膜層が設けられた
回路パターンを用いて成形基板を射出成形すると、成形
樹脂の融点がはんだの融点よりも高い場合、射出成形時
この薄膜層が溶けてウエルド部等に薄膜材料が凝集固化
し、回路パターンの至る所で短絡が生じてしまう。射出
成形によって得られた成形基板においても、通常の回路
基板と同様、はんだスペースにはんだを付着させる場合
には、この成形基板をはんだディップ槽に通すが、この
ときはんだディップ槽でのはんだの温度で成形樹脂層が
溶融しないようにするために、はんだの融点よりも高い
融点の成形樹脂が用いられる。従って、射出成形時に回
路パターンに予め形成されたはんだ材料等の薄膜層が溶
けてしまうという問題が生ずることになる。かかる問題
をなくすためには、各はんだスペースに同様の層を設け
る作業が必要となり、非常に手間がかかるものとなる。
【0010】本発明の目的は、かかる問題を解消し、回
路パターンでの短絡がなくて信頼性に優れ、かつ部品実
装時でのはんだ付け性も良好な成形基板を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、銅等の金属からなるプレート状の回路パ
ターンが成形樹脂層で被覆されてなり、電気、電子部品
が取り付けられる個所にはんだスペースが設けられてお
り、該はんだスペース部での該回路パターンの表面にの
み良好なはんだ濡れ性のプレコート部を設けている。
【0012】
【作用】回路パターンにははんだスペースにのみ良好な
はんだ濡れ性のプレコート部が設けられるので、このプ
レコート部は射出成形時加熱された成形樹脂によって溶
けることがなく、そのままはんだスペースに残ってい
る。このため、高い融点の成形樹脂を用いることがで
き、はんだディップ槽によってはんだスペースへのはん
だの付着が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明による成形基板の一実施例を示す要部
斜視図であって、9は薄膜プレコート部、10は開孔部
であり、図3に対応する部分には同一符号を付けてい
る。
【0014】同図において、先に説明したように、回路
パターン3は成形樹脂2の中心部に埋め込まれており、
電気部品や電子部品の端子が挿入される挿入用開口部5
の部分に貫通する開孔部10が設けられている。成形樹
脂層2の挿入用開口部5とは反対側には窪み状のはんだ
スペース6が設けられている。これらはんだスペース6
内の回路パターン3の表面に良好なはんだ濡れ性の薄膜
プレコート部9が設けられている。また、回路パターン
3の一部が端子部3cをなし、必要に応じて屈曲されて
成形樹脂層2から外部に突出している。なお、かかる薄
膜プレコート部9は、はんだスペース6内で回路パター
ン3が全く露出しないようにするために、一部成形樹脂
層2に食い込んでいる。
【0015】ここで、成形樹脂層2の融点ははんだの融
点よりも高い。従って、この成形基板をはんだディップ
槽に通すことにより、全ての薄膜プレコート部9に充分
はんだを付着させることができる。このように薄膜プレ
コート部9にはんだを付着させた後、電気部品や電子部
品を部品保持固定7bに差し込むと、その端子が開孔部
10に入り込む。しかる後、はんだを溶融、固化するこ
とにより、この端子が回路パターン3に固定接続され
る。
【0016】かかる薄膜プレコート部9は、はんだ、錫
等の優れたはんだ濡れ性の材料からなるが、回路パター
ン3の加工時、予めこの回路パターン3の形成された開
孔部10の周辺に印刷、あるいは無電解メッキ、蒸着、
スパッタリング等によって形成されている。このよう
に、射出成形前に回路パターン3に薄膜プレコート部9
を設けておくことにより、射出成形時にはこの薄膜プレ
コート部9の僅かな周辺が加熱された成形樹脂にかかる
だけであるから、はんだスペース6での薄膜プレコート
部9は溶けることがなく、そのまま残ることになる。
【0017】なお、成形樹脂層2は、例えばポリフェニ
レンサルファンド、液晶ポリマー等融点が250℃以上
の熱可塑性樹脂が用いられるが、熱硬化性樹脂を用いて
も良い。但し、熱可塑性樹脂を用いた場合と成形基板の
製法が異なることはいうまでもない。
【0018】以上のように、この実施例では、大電流回
路での回路基板として使用可能であって、電気部品や電
子部品がはんだでもって容易に回路パターンに接続可能
であるから、これら電気部品や電子部品間の電線による
配線が不要となって、配線材や配線の手間が削減でき、
配線スペースも削減できて省スペースも図れる。
【0019】次に、図2により、この実施例の製造方法
について説明する。まず、同図(a)において、上金型
11はロケットリング12、内部にランナー14が形成
されたランナーブッシュ13、ガイドピン15、窪み部
16、インジェクションピン17a、保持用ピン18
a、固定用ピン19a、ロケットリング20等を有し、
また、下金型12はインジェクションピン17b、保持
用ピン18b、固定用ピン19b、ガイド孔21等を有
している。ノズル22はロケットリング20に接触して
いる。
【0020】かかる金型において、さきに説明した薄膜
プレコート部9(図1)が形成されている回路パターン
3が下金型12の上面に取り付けられる。このとき、回
路パターン3は保持ピン18bによって保持され、ま
た、固定用ピン19bによって所定の位置に位置決めさ
れる。回路パターン3のこの固定用ピン19bと接触す
る部分に予め上記の薄膜プレコート部9が設けられてい
る。
【0021】このように下金型12に回路パターン3が
載置されると、カイドピン15がガイド孔21に沿いな
がら上金型11が降下し、図2(b)に示すように、上
金型11が下金型12と一体になる。この状態におい
て、上金型11の保持用ピン18aと下金型12の保持
用ピン18bとが、また、上金型11の固定用ピン19
aと下金型12の固定用ピン19bとが夫々回路パター
ン3を挟持する。回路パターン3は上金型11の窪み部
16と下金型12の上面とで生ずる空洞23内に収納さ
れることになる。
【0022】かかる状態で上、下金型11、12は成形
に適した温度に調整されており、成形に適した温度に制
御された成形樹脂がノズル22からロケットリング20
に注入される。この成形樹脂はランナーブッシユ13の
ランナー14を通って空洞23内にインサートされる。
この空洞23内では、保持用ピン18bや固定用ピン1
9bと下金型12の上面との間の隙間を含めた全体に充
満し、これに伴って上金型11が加圧することにより、
成形が行なわれる。この際、成形樹脂のインサート圧が
回路パターン3にかかるが、この回路パターン3は固定
用ピン19によって位置固定されているので、動くこと
はない。
【0023】このような成形が行なわれて所定の時間が
経過すると、上金型11が上昇し、これとともに下金型
12のイジョクタピン17bが回路パターン3を持ち上
げて下金型12からはずし、さらに、上金型11のイジ
ョクタピン17aが回路パターン3を押し下げて上金型
11の窪み部16から剥がす。このようにして、図1で
説明した成形基板が得られるのである。
【0024】以上説明した成形時では、回路パターン3
での薄膜プレコート部9(図1)の周辺部を除く大部分
に下金型12での固定用ピン19bの先端面が密に当接
しており、これにより、得られた成形基板にはんだスペ
ース6(図1)が形成され、このはんだスペース6内で
薄膜プレコート部9が露出している。また、上金型11
での固定用ピン19aの先端面が回路パターン3の面に
密に当接しており、これにより、図1に示すように、挿
入用開口部5が形成される。
【0025】また、上記の成形では、回路パターン3の
薄膜プレコート部9の大部分は、高温の成形樹脂ではな
く、金型の一部である固定用ピン19bに当接し、その
温度に保たれるから、この回路パターン3の薄膜プレコ
ート部9が成形樹脂層2に溶け込むことはない。この薄
膜プレコート部9が成形樹脂層2に溶け込むことによる
回路パターン3の短絡現象は生じない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
はんだスペース内に薄膜プレコート部があり、この薄膜
プレコート部の材料が成形樹脂層に混在することがない
ので、回路パターンの短絡現象が生ずることがなく、ま
た、電気部品や電子部品の端子と回路パターンとのはん
だ付けが容易にかつ確実に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による成形基板の一実施例を示す要部斜
視図である。
【図2】図1に示した成形基板の製造方法の一具体例を
示す図である。
【図3】プレート状回路パターンを用いた成形基板の全
体構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 成形基板 2 成形樹脂 3 回路パターン 5 電気部品や電子部品の挿入用開口部 6 はんだスペース 9 薄膜プレコート部 10 電気部品や電子部品の端子が挿入される開孔部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅等の金属からなるプレート状の回路パ
    ターンを成形樹脂層で被覆してなる成形基板において、
    該回路パターンの面のハンダ付け部にのみ良好なはんだ
    濡れ性のプレコート部を設けたことを特徴とする成形基
    板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記プレコート部は
    前記回路パターンの面に印刷されていることを特徴とす
    る成形基板。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記プレコート部は
    前記回路パターンの面に無電解メッキ、蒸着、スパッタ
    リング等で形成されたものであることを特徴とする成形
    基板。
JP18950491A 1991-07-04 1991-07-04 成形基板 Pending JPH0513930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18950491A JPH0513930A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 成形基板

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JP18950491A JPH0513930A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 成形基板

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JPH0513930A true JPH0513930A (ja) 1993-01-22

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ID=16242380

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18950491A Pending JPH0513930A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 成形基板

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JP (1) JPH0513930A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016096226A (ja) * 2014-11-13 2016-05-26 住友電装株式会社 バスバー回路体の電子部品実装構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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