JPH05139185A - 自動走行制御装置 - Google Patents

自動走行制御装置

Info

Publication number
JPH05139185A
JPH05139185A JP33115891A JP33115891A JPH05139185A JP H05139185 A JPH05139185 A JP H05139185A JP 33115891 A JP33115891 A JP 33115891A JP 33115891 A JP33115891 A JP 33115891A JP H05139185 A JPH05139185 A JP H05139185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle speed
target vehicle
actual
speed
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33115891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0764231B2 (ja
Inventor
Kazumasa Kurihara
万昌 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP33115891A priority Critical patent/JPH0764231B2/ja
Publication of JPH05139185A publication Critical patent/JPH05139185A/ja
Publication of JPH0764231B2 publication Critical patent/JPH0764231B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 積分制御成分を含む制御動作を利用して加減
速状態から定速状態へ移行させる過程において、オーバ
ーシュートやアンダーシュートの発生を極力抑えて応答
性や整定性のばらつきを少なくする自動走行制御装置を
提供する。 【構成】 実車速検出手段200によって検出された実
車速に基づいて目標車速設定手段300にて目標車速を
設定し、制御信号演算手段400で積分制御成分を含む
制御動作によって実車速を目標車速に近づける制御信号
を演算し、この制御信号を調整手段100に出力する制
御行程において、指令手段500によって目標車速変更
があった場合に、少なくとも実車速が目標車速に一致し
た段階において、内燃機関が無負荷状態でそのときの機
関回転数を保持することができる前記調整手段の値が得
られるように積分成分調節手段600によって積分成分
を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両を自動的に定速
走行させる制御装置に関し、特に目標車速を変更して新
たな定速状態に移行する過程や、定速走行状態が一時的
に解除された後に再び元の定速状態に移行する過程等の
走行特性を改善した装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動定速走行中(オートクルーズ中)の
走行速度の変更には、車速変更スイッチによる目標車速
の変更及びブレーキ操作等による定速走行の一時解除か
らの復帰がある。従来のオートクルーズにおいては、走
行速度が変更された後であっても、設定された目標車速
に実車速を最終的に安定させる制御が付加されており、
このような制御装置としては、例えば特開昭63−10
1142号公報や特開平2−92738号公報等が公知
となっている。
【0003】前者においては、アクセルスイッチをON
からOFFにした時点での実車速を目標車速とし、その
時点から車速制御用のアクチュエータを定速走行時の制
御定数より大きな制御定数をもって制御し、この制御定
数を所定時間後に定速走行時の制御定数に切り換える
か、定速走行時の制御定数に徐々に一致させるようにし
て定速走行に移行する過渡時に生じるオーバーシュート
やアンダーシュートの増大を防ぐようにした技術が開示
されている。
【0004】また、後者においては、目標車速が変更さ
れて定速走行状態に移行する過程において、制御上のゲ
インを定速走行状態の制御ゲインに比べて一時的に小さ
くし、実車速が目標車速を越えてから該目標車速に収束
するまでの時間を長くすることで車速の変化を滑らかに
し、移行した後は再び制御ゲインを通常制御に戻すもの
が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記制
御装置は、いずれも制御ゲインを変化させて定速走行の
ハンチングによって生じる不都合に対応するものである
が、実車速を目標車速に一致させる制御としてPI制御
やPID制御を利用する場合には、目標車速の変更また
は目標車速への復帰のために車両が加減速している間に
I成分(積分制御成分)が変化してしまう。そもそもP
I制御やPID制御においては、制御値が目標値と一致
し、その後、オーバーシュートやアンダーシュートが発
生して初めてI成分が減少し、目標車速に実車速が収束
する。このため、定速走行へ移行する過程で制御ゲイン
を変えたとしても、I成分の大きさに応じてオーバーシ
ュートやアンダーシュートの量が異なってしまい、定速
状態への応答性や整定性にばらつきが生じる不都合があ
った。
【0006】そこで、この発明においては、積分動作を
含む制御動作を利用して加減速状態から定速状態へ移行
する過程で生じるオーバーシュートやアンダーシュート
の発生を極力抑え、応答性及び整定性に優れた自動走行
制御装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明の要
旨とするところは、内燃機関により駆動される車両の車
速を所望の車速に維持するようにした自動走行制御装置
において、前記内燃機関の出力を調節する調節手段10
0と、車両の実車速を検出する実車速検出手段200
と、前記実車速検出手段200の出力に基づいて前記実
車速を収束させる目標車速を設定する目標車速設定手段
300と、前記目標車速に対する実車速の偏差に基づい
て前記実車速を積分制御成分を含む制御動作によって目
標車速に収束させるための制御信号を演算し前記調節手
段に出力する制御信号演算手段400と、目標車速への
各種移行指令を出力する指令手段500と、前記指令手
段に基づいて実車速が目標車速への移行過程にある場合
に、少なくとも前記実車速が目標車速に一致した段階に
おいて前記積分制御成分を前記内燃機関が無負荷状態で
そのときの機関回転数を保持することができる前記調節
手段の値に変更する積分成分調節手段600とを具備す
ることにある。
【0008】
【作用】したがって、実車速検出手段によって検出され
た実車速に基づいて目標車速が設定されると、制御信号
演算手段で実車速を目標車速に近づける制御信号が演算
され、調整手段に出力されるが、指令手段により車速変
更がある場合、即ち、目標車速が変更されて新たな目標
車速へ実車速が移行する場合、または、定速走行が一時
的に解除された後に実車速が元の目標車速に復帰する場
合等において、積分制御成分が調節される。
【0009】この積分制御成分の調節は、目標車速に実
車速が一致した段階において、その目標車速に対するノ
ーロード状態が得られるように変更されるので、オーバ
ーシュートやアンダーシュートが抑えられて実車速を目
標車速に速やかに安定させることができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図2において、定速走行制御(オートクル
ーズ制御)装置は、例えばインスツルメントパネルに設
けられて定速走行に関する各種操作を指令するメインス
イッチ1、セットスイッチ2、及びリジュームスイッチ
3、ブレーキ操作がなされた場合に信号を出力するブレ
ーキスイッチ4、排気ブレーキが作動した場合に信号を
出力するエキブレスイッチ5、車速を検出する車速セン
サ6、アクセル位置を検出してアクセル位置信号ACC
を出力するアクセル位置検出センサ7、エンジン回転数
を検出して回転数信号NEを出力する回転数検出センサ
8を有し、これら各種スイッチ1乃至5及びセンサ6乃
至8からの信号はコントロールユニット9に入力され
る。
【0012】ここでメインスイッチ1は、定速走行制御
の機能をON/OFFさせるもので、このスイッチ1を
押す毎にONとOFFが交互に切り換わるようになって
いる。
【0013】また、セットスイッチ2は、定速走行の実
目標車速が設定されていなければこの実目標車速を設定
するためのもので、この実施例においては、このスイッ
チを押して離した時点での実車速が実目標車速に設定さ
れるように構成されている。これに対して、実目標車速
が既に設定されていれば実目標車速を小さく設定し直す
ために機能するもので、ここではセットスイッチ2を押
し始めた時点から減速を開始し、離した時点での実車速
を新たな実目標車速とするように構成されている。
【0014】リジュームスイッチ3は、ブレーキ操作等
により定速走行状態が一時解除された場合には、解除直
前の実目標車速に再び復帰されるためのもので、この実
施例においては、このスイッチを押して離した時点で実
車速が実目標車速に収束し始めるよう構成されている。
また、定速走行状態でこのスイッチが操作された場合に
は、実目標車速を大きく設定し直すために機能するもの
で、ここではリジュームスイッチ3を押し始めた時点か
ら加速を開始し、離した時点での実車速を実目標車速と
するように構成されてる。
【0015】コントロールユニット9は、図示しない中
央処理装置(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/
O)等を有するそれ自体公知のもので、前記入力された
各種信号を処理してラック制御部10へ制御信号を出力
し、エンジンへの燃料噴射量を調節する燃料噴射ポンプ
のラックを駆動制御するようになっている。
【0016】コントロールユニット9による各種信号処
理を機能的に説明すると、コントロールユニット9は、
メインスイッチ1が押されるまでは、定速走行制御の機
能がOFF状態であり、メインスイッチ1が投入される
と、後述の実目標車速設定部等が初期化され、定速走行
制御の機能がON状態となる。
【0017】前記メインスイッチ1、セットスイッチ
2、リジュームスイッチ3、ブレーキスイッチ4及びエ
キブレスイッチ5はクルーズ制御部11に接続され、こ
のクルーズ制御部11は、セットスイッチ2が操作され
たことを判定して第1の切換スイッチ12を一時的にO
Nとして車速センサ6からの信号を実目標車速設定部1
5に入力し、その時点での実車速を実目標車速に設定す
る。それと同時に、第2の切換スイッチ13をONにす
ると共に、第3の切換スイッチ14により実目標車速設
定部15とクルーズラック演算部16とを接続し、クル
ーズラック演算部16で実車速を実目標車速に近づける
PID演算を行ない、その制御信号(以下、クルーズラ
ック信号CRRという)をMAX選択部17へ出力す
る。
【0018】MAX選択部17においては、前記CRR
とドライブラック演算部18からの出力信号DRが入力
され、このMAX選択部17において、大きい方の信号
が選択され、ラック制御部10へ出力される。ドライブ
ラック演算部18では、アクセル位置信号ACCと回転
数信号NEとに基づいて、予めマップデータとしてRO
Mに記憶された一般走行時におけるラック制御特性から
ラック制御量(ドライブラック信号DR)を演算するも
ので、車両が定速走行状態にあるときには、DRよりC
RRのほうが大きくラックはCRRによって制御され
る。また、定速走行状態からアクセルペダルにより一時
的に加速を開始するような場合等にはDRのほうが大き
くなり、このDRによってラックが制御されるようにな
っている。
【0019】定速走行状態において、ブレーキスイッチ
4またはエキブレスイッチ5がONになると、クルーズ
制御部11は第2の切換スイッチ13をOFFにして定
速走行制御の機能を解除し、ドライブラック演算部18
からの信号DRによって通常の走行制御を行なう。この
解除状態は、乗員が元の定速走行への復帰を望みリジュ
ームスイッチ3を操作した場合には、その間まで持続さ
れる一時的なもので、クルーズ制御部11は、リジュー
ムスイッチ3からの信号を受けると、第2の切換スイッ
チ13をONにすると共に、第3の切換スイッチ14を
B側に切換え、仮目標車速設定部19で設定された仮目
標車速と車速センサ6で検出された実車速とにより、実
車速を仮目標車速に近づけるPID制御を行なう。その
後、実車速が実目標車速に一致した時点において、第3
の切換スイッチ14をA側に切換え、実車速を実目標車
速に近づけるPID制御を行なう。
【0020】また、定速走行中にセットスイッチ2やリ
ジュームスイッチ3が操作されて実目標車速を変更する
場合にも、セットスイッチ2やリジュームスイッチ3が
押されている間は第3の切換スイッチ14をB側に切換
え、仮目標車速設定部19で設定された仮目標車速と車
速センサ6で検出された実車速とにより、実車速を仮目
標車速に近づける制御信号CRRをクルーズラック演算
部16で演算し、MAX選択部17へ出力する。
【0021】そして、クルーズ制御部11は、セットス
イッチ2やリジュームスイッチ3が離された時点におい
て、第1の切換スイッチ12を一時的にONとして車速
センサ6からの信号を実目標車速設定部15に入力し、
その時の実車速を実目標車速として設定する。また、第
3の切換スイッチ14をA側に切り換え、クルーズラッ
ク演算部16によりPID動作のI成分を調節しながら
実車速を実目標車速に近づける制御信号CRRをMAX
選択部17へ出力する。
【0022】より具体的なコントロールユニット9の制
御作動例を図3及び図4のフローチャートに基づいて説
明すると、コントロールユニット9は、ステップ50に
おいて、前記各種センサやスイッチからの信号を取り込
み、必要によりRAMに記憶し、ステップ51におい
て、メインスイッチ1が投入されて定速走行制御の機能
がONされたか否かを判定する。
【0023】メインスイッチ1が投入されていない場合
には、ステップ52へ進んで通常制御を行ない、即ちエ
ンジン回転数NEとアクセル位置信号ACCとに基づい
て、一般走行時におけるラック制御量(ドライブラック
信号DR)を演算し、ステップ53へ進んでこのDRに
よりラックを制御する。
【0024】これに対して、メインスイッチ1が投入さ
れている場合には、ステップ54へ進み、オートクルー
ズ中であるか否かをクルーズフラグがセットされている
か否かによって判定する。このクルーズフラグは、実目
標車速が未だ設定されていない場合にセットスイッチ2
の操作によりセットされ、またオートクルーズの一時解
除から復帰するためにリジュームスイッチ3を操作する
ことによりセットされる。
【0025】即ち、ステップ54でクルーズフラグがセ
ットされていないと判定された場合にはステップ55、
56へ進み、リジュームスイッチ3またはセットスイッ
チ2が操作されたか否かを判定し、リジュームスイッチ
3が操作された場合にはリジューム初期処理(A,
A’)を介してステップ57でクルーズフラグをセット
する。また、セットスイッチ2が操作された場合にはス
テップ59において実車速を実目標車速に設定し、ステ
ップ57へ進んでクルーズフラグをセットする。
【0026】尚、リジュームスイッチ3またはセットス
イッチ2が操作されたか否かの判断は、スイッチを押し
てその後離したか否かで行なわれるようになっている。
【0027】ステップ55,56でリジュームスイッチ
3もセットスイッチ2も操作されなかったことが判定さ
れた場合には、ステップ52へ進み、通常制御を行な
う。
【0028】ここでリジューム初期処理とは、図5
(a)に示すように、リジュームスイッチ操作直前のエ
ンジン回転数に対するノーロードラック位置(エンジン
が無負荷状態でその時のエンジン回転数を保持すること
ができるコントロールラック位置)を演算し(ステップ
A1)、PID動作のI成分をノーロードラック位置に
計数α1を乗じた値に変更し(ステップA2)、実車速
にオフセット1を加えて仮目標車速を設定し(ステップ
A3)、しかる後にリジューム処理中であることを判別
するためのリジュームフラグをセットする(ステップA
4)処理をいう。
【0029】前期ステップ54でオートクルーズ中であ
ると判定された場合には、ステップ60,61で通常の
ブレーキが操作され、または排気ブレーキ(イグゾース
トブレーキ)が操作されてブレーキスイッチ4またはエ
キブレスイッチ5がONになったか否かを判定し、ON
であれば、ステップ62において、クルーズフラグをク
リアにしてオートクルーズを解除し、ステップ52の通
常制御に移行する。
【0030】これに対して、ブレーキスイッチ4及びエ
キブレスイッチ5がOFFであれば、ステップ63にお
いてリジューム中であるか否かをリジュームフラグがセ
ットされているか否かによって判定し、またステップ6
4においてセットアクセル中であるか否かをアクセルフ
ラグがセットされているか否かによって判定し、更に、
ステップ65においてセットコースト中であるか否かを
コーストフラグがセットされているか否かによって判定
する。
【0031】ここで、アクセルフラグは、オートクルー
ズ中にリジュームスイッチ3を操作することによりセッ
トされ、リジュームスイッチ3を離した時にクリアされ
る。また、コーストフラグは、オートクルーズ中にセッ
トスイッチ2を操作することによりセットされるもの
で、セットスイッチ2を離した時にクリアされる。
【0032】ステップ63乃至65で、リジューム中で
もセットアクセル中でもセットコースト中でもないと判
定された場合には、ステップ66,67へ進み、リジュ
ームスイッチ3またはセットスイッチ2がONされたか
否かを判定する。
【0033】リジュームスイッチがONされた場合に
は、図5(b)に示すセットアクセル初期処理(B−
B’)を行なう。具体的には、リジュームスイッチ操作
直前のエンジン回転数に対するノーロードラック位置を
演算し(ステップB1)、PID動作のI成分をノーロ
ードラック位置に係数α2を乗じた値に変更し(ステッ
プB2)、実車速にオフセット2を加えて仮目標車速を
設定し(ステップB3)、しかる後にアクセルフラグを
セットする(ステップB4)。
【0034】また、セットスイッチがONされた場合に
は、図5(c)に示すセットコースト初期処理(C−
C’)を行なう。具体的には、セットスイッチ操作直前
のエンジン回転数に対するノーロードラック位置を演算
し(ステップC1)、PID動作のI成分をノーロード
ラック位置に係数α3を乗じた値に変更し(ステップC
2)、実車速からオフセット3を減じて仮目標車速を設
定し(ステップC3)、しかる後にコーストフラグをセ
ットする(ステップC4)。
【0035】上記初期処理で用いられるα1、α2、α
3及びオフセット1、オフセット2、オフセット3は予
め実験的に得られるもので、ギア位置毎によって異なる
ものである。
【0036】ところで、ステップ63でリジューム中で
あると判定された場合には、リジューム過渡処理(D−
D’)を、ステップ64でセットアクセル中であると判
定された場合には、セットアクセル過渡処理(E−
E’)を、ステップ65でセットコースト中であると判
定された場合には、セットコースト過渡処理(F−
F’)をそれぞれ行なう。
【0037】リジューム過渡処理は、図5(d)に示さ
れるように、ブレーキ操作前の実目標車速と実車速とを
比較し(ステップD1)、実目標車速が実車速より大き
ければこの実目標車速と仮目標車速とを比較する(ステ
ップD2)。そして、仮目標車速が実目標車速より小さ
ければ仮目標車速に所定値ΔVを加算して新たな仮目標
車速とし(ステップD3)、仮目標車速が実目標車速以
上であればステップD3をバイパスしてこの過渡処理を
終了する。これに対して、実目標車速が実車速以下であ
れば、ラック位置を徐々に変化させるための徐変フラグ
をセットし(ステップD4)、リジュームフラグをクリ
アにしてこの過渡処理を終了する(ステップD5)。
【0038】アクセル過渡処理は、図6(e)に示され
るように、リジュームスイッチ3が押され続けているか
否かを判定し(ステップE1)、リジュームスイッチ3
が押され続けている間は、仮目標車速に所定値ΔVを加
算して新たな仮目標車速とし(ステップE2)、この過
渡処理を終了する。これに対して、リジュームスイッチ
3を離してOFFした場合にはその時点での実車速を実
目標車速とし(ステップE3)、徐変フラグをセットす
ると共に、アクセルフラグをクリアにしてこの過渡処理
を終了する(ステップE4,E5)。
【0039】また、コースト過渡処理は、図6(f)に
示されるように、セットスイッチ2が押され続けている
か否かを判定し(ステップF1)、セットスイッチ2が
押され続けている間は、仮目標車速に所定値ΔVを減算
して新たな仮目標車速とし(ステップF2)、この過渡
処理を終了する。これに対して、セットスイッチ2を離
してOFFした場合にはその時点での実車速を実目標車
速とし(ステップF3)、徐変フラグをセットすると共
に、コーストフラグをクリアにしてこの過渡処理を終了
する(ステップF4,F5)。
【0040】前記徐変フラグがセットされているか否か
はステップ68によって判定され、徐変フラグがセット
されていなければ、ステップ57へ直接進み、徐変フラ
グがセットされていれば、ステップ69において、前段
階で設定された実目標車速に対するノーロードラック位
置を演算する。そして、次のステップ70において、I
成分がノーロードラック位置に相当する値(NL)にほ
ぼ等しいか否かを判定し、I成分の値がNLより小さけ
ればステップ71へ進み、I成分に所定値ΔRを加算し
て新たなI成分とし、I成分の値がNLより大きければ
ステップ72へ進み、I成分に所定値ΔRを減算して新
たなI成分とし、I成分がNLにほぼ等しい場合にはス
テップ73へ進み、徐変フラグをクリアにする。
【0041】ステップ71乃至73の後は、ステップ5
7を介してステップ58へ進み、実目標車速または仮目
標車速に実車速を近づけるPID制御のためのラック制
御信号を演算し、ステップ53において、前記制御信号
によりラック制御を行ない、その後ステップ50へ戻
り、上述の制御を繰り返す。
【0042】以上の構成において、制御動作の時間的経
緯を説明すると、先ず、メインスイッチ1が押されてい
ない場合には、通常制御を行ない(ステップ52)、メ
インスイッチ1が押され、更にセットスイッチ2が操作
されてステップ59で実目標車速が設定されると、ステ
ップ57でクルーズフラグがセットされるから、オート
クルーズ中となり、定速走行状態に入る。
【0043】定速走行状態において、乗員が実目標車速
を変更するためにリジュームスイッチ3を押すと、押し
た時点でセットアクセル初期処理(B−B’)が実行さ
れる。この処理により、実車速にオフセット2が加算さ
れて仮目標車速が形成され(図7(a)の実線で示す目
標車速の立ち上がり部分)、以後、この仮目標車速と実
車速との差に基づいてラックがPID制御される。
【0044】このセットアクセル初期処理が実行される
とアクセルフラグがセットされるので、以後セットアク
セル過渡処理(E−E’)が行なわれる。この過渡処理
においては、リジュームスイッチ3が押され続けている
間は仮目標車速が徐々に増加し(図7(a)の実線で示
す立ち上がり部分以後の傾斜部分)、車両を加速させ
る。乗員の希望する実車速が得られた時点で乗員がリジ
ュームスイッチ3を離すと、その時点での実車速が実目
標車速に設定され(図7(a)の実線で示す立ち下がり
部分)、仮目標車速でのPID制御を終了する。
【0045】セットアクセル過渡処理の終了時にはアク
セルフラグがクリアになり、徐変フラグがセットされる
ので、以後新たに設定された実目標車速に対してノーロ
ードラック位置が演算され(ステップ69)、PID動
作のI成分がノーロードラック位置を得る値に近づくよ
う徐々に減少される(ステップ72)。そして、I成分
がノーロードラック位置を得る値にほぼ近づいた時点で
徐変フラグがクリアされ、以後ステップ69,70,7
2をバイパスして通常のPID制御を行なう。
【0046】これにより、ラック位置は、図7(b)に
示すように、t1で立ち上がり、フルラック位置まで移
動してこの位置で加速を続け、t2からノーロードラッ
ク位置に向かって徐々に小さくなり、ノーロードラック
まで一旦下がってから新たな実目標車速を維持する位置
へ安定する。従って、図7(a)の破線で示すように、
実車速が新たな実目標車速に収束する移行過程において
も、車両加速中のI成分の蓄積によって生じる実車速の
オーバーシュートやアンダーシュートが極力抑えられ、
応答性や整定性を向上させることができる。
【0047】尚、新たな実目標車速を設定した時点t2
において、ラック位置をノーロードラック位置へ急に切
り換えないのは、クラッチがつながっているのにラック
位置を大きく急変させるとショックが生じるので、これ
を避けるためである。
【0048】これに対して、定速走行状態において、乗
員が実目標車速を変更するためにセットスイッチ2を押
すと、押した時点でセットコースト初期処理(C−
C’)が実行される。この処理により、実車速にオフセ
ット3(負の値)が加算されて仮目標車速が形成され
(図8(a)の実線で示す目標車速の立ち下がり部
分)、PID動作のI成分をノーロードラックに係数α
3を乗じた値に変更する。
【0049】このセットコースト初期処理が実行される
とコーストフラグがセットされるので、以後セットコー
スト過渡処理(F−F’)が行なわれる。この過渡処理
においては、セットスイッチ2が押され続けている間は
仮目標車速が徐々に減少し(図8(a)の実線で示す立
ち下がり部分以後の傾斜部分)、実車速を低下させる。
乗員の希望する実車速が得られた時点で乗員がセットス
イッチを離すと、その時点での実車速が実目標車速に設
定され(図8(a)の実線で示す立ち上がり部分)、仮
目標車速でのPID制御を終了する。
【0050】セットコースト過渡処理の終了時にはコー
ストフラグがクリアとなり、徐変フラグがセットされる
ので、以後新たに設定された実目標車速に対してノーロ
ードラック位置が演算され(ステップ69)、PID動
作のI成分がノーロードラック位置を得る値に近づくよ
う徐々に増加される(ステップ71)。そして、I成分
がノーロードラック位置を得る値にほぼ近づいた時点で
徐変フラグがクリアされ、以後ステップ69,70,7
1をバイパスして通常のPID制御を行なう。これによ
り、ラック位置は、図8(b)に示すように、図7
(b)と反対の動作をし、t1で立ち下がり、t2から
ノーロードラック位置に向かって徐々に大きくなり、ノ
ーロードラックまで一旦上がってから新たな実目標車速
を維持する位置へ安定する。
【0051】また、定速走行状態において、ブレーキが
操作された場合にはクルーズフラグがクリアされ(ステ
ップ62)、通常制御に戻るが、この状態でリジューム
スイッチ3が押されるとリジューム初期処理(A−
A’)が実行され、実車速にオフセット1が加算されて
仮目標車速が形成され、PID動作のI成分をノーロー
ドラックに係数α1を乗じた値に変更する。
【0052】このリジューム初期処理が実行されるとリ
ジュームフラグがセットされるので、以後リジューム過
渡処理(D−D’)が行なわれる。この過渡処理におい
ては、仮目標車速がブレーキ操作直前の実目標車速より
大きくなるまで徐々に大きく変更され、実車速が実目標
車速以上になった時点で徐変フラグがセットされると共
に、リジュームフラグがクリアされ、実目標車速に実車
速を復帰させる。
【0053】尚、このフローチャートにおいては、初期
化の動作、図2におけるMAX選択部に相当する処理
等、本発明の要旨と直接関係ない部分は省略されてい
る。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
目標車速の変更の際、少なくとも実車速が目標車速に一
致した段階において内燃機関が無負荷状態でそのときの
機関回転数を保持することができる前記調整手段の値が
得られるように制御動作の積分制御成分が変更されるの
で、積分制御成分によって左右されるオーバーシュート
やアンダーシュートの発生が極力抑えられ、応答性や整
定性のばらつきをなくすことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における自動走行制御装置を示す機能ブ
ロック図である。
【図2】本発明における自動走行制御装置の実施例を示
す機能ブロック図である。
【図3】図2における自動走行制御装置の具体的な制御
動作例を示すフローチャート図の前半部分である。
【図4】図2における自動走行制御装置の具体的な制御
動作例を示すフローチャート図の後半部分である。
【図5】(a)は図3及び図4の中のリジューム初期処
理を、(b)は図3及び図4の中のセットアクセル初期
処理を、(c)は図3及び図4の中のセットコースト初
期処理を、(d)は図3及び図4の中のリジューム過渡
処理を示すフローチャート図である。
【図6】(e)は図3及び図4の中のセットアクセル過
渡処理を、(f)は図3及び図4の中のセットコースト
過渡処理を示すフローチャート図である。
【図7】図7はセットアクセル時の制御特性を示し、
(a)は実車速と目標車速の時間的変化を示す特性線
図、(b)はラック位置の時間的変化を示す特性線図で
ある。
【図8】図8はセットコースト時の制御特性を示し、
(a)は実車速と目標車速の時間的変化を示す特性線
図、(b)はラック位置の時間的変化を示す特性線図で
ある。
【符号の説明】
100 調節手段 200 実車速検出手段 300 目標車速設定手段 400 制御信号演算手段 500 指令手段 600 積分動作調節手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関により駆動される車両の車速を
    所望の車速に維持するようにした自動走行制御装置にお
    いて、前記内燃機関の出力を調節する調節手段と、 車両の実車速を検出する実車速検出手段と、 前記実車速検出手段の出力に基づいて前記実車速を収束
    させる目標車速を設定する目標車速設定手段と、 前記目標車速に対する実車速の偏差に基づいて前記実車
    速を積分制御成分を含む制御動作によって目標車速に収
    束させるための制御信号を演算し前記調節手段に出力す
    る制御信号演算手段と、 目標車速への各種移行指令を出力する指令手段と、 前記指令手段に基づいて実車速が目標車速への移行過程
    にある場合に、少なくとも前記実車速が目標車速に一致
    した段階において前記積分制御成分を前記内燃機関が無
    負荷状態でそのときの機関回転数を保持することができ
    る前記調節手段の値に変更する積分成分調節手段と、 を具備することを特徴とする自動走行制御装置。
JP33115891A 1991-11-20 1991-11-20 自動走行制御装置 Expired - Lifetime JPH0764231B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33115891A JPH0764231B2 (ja) 1991-11-20 1991-11-20 自動走行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33115891A JPH0764231B2 (ja) 1991-11-20 1991-11-20 自動走行制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05139185A true JPH05139185A (ja) 1993-06-08
JPH0764231B2 JPH0764231B2 (ja) 1995-07-12

Family

ID=18240525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33115891A Expired - Lifetime JPH0764231B2 (ja) 1991-11-20 1991-11-20 自動走行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0764231B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020008775A1 (ja) * 2018-07-02 2020-01-09 古野電気株式会社 速度制御装置、自動航行システム及び速度制御方法
CN114162120A (zh) * 2021-12-15 2022-03-11 一汽奔腾轿车有限公司 一种车载智能巡航系统坡路车速精准控制方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020008775A1 (ja) * 2018-07-02 2020-01-09 古野電気株式会社 速度制御装置、自動航行システム及び速度制御方法
JPWO2020008775A1 (ja) * 2018-07-02 2021-08-02 古野電気株式会社 速度制御装置、自動航行システム及び速度制御方法
US11472289B2 (en) 2018-07-02 2022-10-18 Furuno Electric Company Limited Speed control device, automatic navigation system and method of controlling speed
CN114162120A (zh) * 2021-12-15 2022-03-11 一汽奔腾轿车有限公司 一种车载智能巡航系统坡路车速精准控制方法
CN114162120B (zh) * 2021-12-15 2023-11-21 一汽奔腾轿车有限公司 一种车载智能巡航系统坡路车速精准控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0764231B2 (ja) 1995-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6273204B1 (en) Method and arrangement for controlling the speed of a vehicle
US4353272A (en) Apparatus for controlling the operation of the engine-transmission assembly of a motor vehicle
US4541052A (en) Motor vehicle power output regulation control system
US4834045A (en) Engine control system
US6662098B2 (en) Method and device for setting a gear ratio in a motor vehicle having a distance and/or vehicle-speed controller
JPH06323416A (ja) 無段変速機搭載自動車の作動方法
JPH03136929A (ja) 車両走行制御装置
US5957992A (en) Vehicle cruise control system and method having improved target speed resolution feature
JP3321666B2 (ja) オートクルーズ制御装置
JPS611549A (ja) 自動車用車速制御装置
JPH07144625A (ja) 車両の停車・発進制御装置
JP3981174B2 (ja) 車両速度の制御ないし制限方法および装置
JPH05139185A (ja) 自動走行制御装置
JP2001254641A (ja) 車両制御装置及び記録媒体
JP3403420B2 (ja) 自動車の制御装置
US5609546A (en) Vehicular constant speed cruising control device
JP3194753B2 (ja) 車両用走行制御装置
US4756378A (en) System and method for controlling a vehicle speed through adjustment of a throttle valve of an engine
JPH0674325A (ja) 車輌用走行制御装置
JPH10329587A (ja) 車両駆動系の機関燃焼モード切換え制御装置
JP3189487B2 (ja) 制御装置
JPS61278428A (ja) 車両の走行制御装置
JP2550152B2 (ja) 車両におけるスロットル制御装置
JP2590590B2 (ja) 車両用定速走行装置
JP2003154871A (ja) 車両の駆動力制御装置